お店
「…んが…寝てた」
「ああばっちり寝てた。それこそ良い寝顔で寝てた」
「…うわっ妹紅さん!?」
「…そんな驚くか?」
「そりゃまあ。くあぁ…!」
「でかいあくびするなぁ…あ、お前バイトの子トイレだってさ」
「へぇ〜」
…女のトイレって時間かかるらしいけど俺知らねえしなぁ。
女の支度に時間がかかるってのはよく聞くけど…その理論でいくとやって奴か?まあバカの妄言だろ
いやだとしても納得いかねえぞ!?あいつ俺が寝てるのを見てトイレ行ったのか!?
クソッやられた!
「…そういえばどうしたんですかその服の傷」
「ん?ああ、似合ってるだろ?」
「似合ってるというよりか破廉恥だなと」
「…そういう心にくる言葉はやめて欲しいかな」
「そりゃそうだと思う。で、どうしたんですか?」
「いやぁ殺し合いが捗っちゃってさ」
「ストップ最早意味がわからない」
「…そうか?まあ良いけど。私不老不死だからさ、死なないんだよ。相手も同じでさ。まあ私が因縁付けてるだけなんだが」
「要するにかまってちゃんしてたら噛みつかれたと。だから言ったでしょう犬を手懐ける時は慎重に犬を選べと」
「そんなこと聞いた覚えがないんだが…それに関係することで相談事があるんだが」
「面倒じゃない限りは聞こう」(訳:聞かない)
「お、そうか。その殺し合いの相手に今日負けちまってさ。まあ服破れたのもその名残なんだけど…そいつに負け惜しみで彼氏がいるって言っちゃってさ。そいつに『じゃあ連れて来てみなさいよ!まー妹紅ちゃんは?嘘つきだから?いないんでしょーけどプププw』って言われ」
「断る」
「まだ何も言ってないだろ!?」
「少なくとも俺は柄のいい男は知らん。香霖堂の店主くらいだ」
「…いやな?人の話は最後まで聞けよ?」
「じゃあなんですか。あれっすか。実は同性愛でした〜わははは〜で済まそうとしてるんですか。まともな女知りませんよ俺」
「聞け!人の話を!」
「…すんません」
「でな?その彼氏役にお前を使いたくてな。まあ多分あいつも納得するだろうし…どうだ?」
「予想以上にめんどくさかった。まだ合コンの人数合わせとかの方がよかった…」
「おーい人に質問されてんだぞー?」
「…無理!」
そもそも彼氏役ってどうすりゃ彼氏になれんだよ。
彼氏っぽいこととかよくわからんし。マジで付き合う関係とかなんだよ( ゚д゚)
最近の流行りに乗っていれば良いのか?それに俺拒否したし。
だからそんな目で俺を見るなやめろ指から炎を出さないでお願いやめて
「…あ、そろそろだな」
「…え?」
ガチャッ
「おーい妹紅〜wお前の嘘つき面見に来てやっ…だと…!?」
「…よう輝夜。こればっかりは嘘じゃないんだぜ?」ケラケラ
「ぐっ…う、うそよ!絶対嘘!偽装してるのよ!偽装!現にそいつ一言も喋ってないじゃない!」
「…なんでも良いけどここ一応店だから騒がないでくれる?」
「あ、はいすいません」
「厄介な客には慣れてんだな」ボソッ
「お陰様で」
「クッ…!こうなったら寝取ってやる!彼氏さーん!そこの田舎臭い女よりも私の方が」ペチンッ
「…何お前すんげえ気持ち悪い…近寄るなお前」
「は…?」
「さっすが!」
「…妹紅さん、貴方も席に戻って。神魂〜?まだトイレか〜?」
トイレ<まだですよ〜!
「…長くね?」
「ほらほら輝夜、座れよ」ニヤニヤ
「?………?」
「初めてぶっ叩かれて訳が分からないようだがな輝夜。あいつは世間一般で言われている変人なのさ。お前の美貌も変人には届かないんだよ。いいザマだ」
「…っ!」
「おやおや、まさかかぐや姫ともあろう者が暴力を振るうのかな?かな〜?」
「ぐっ…何よあんた…」
「自分の美貌が通じないってどんな感じだ?なあ、どんな感じだ?」
「はっきり言って最悪でしょうなぁ。で、なんか頼むの?」
「パフェ!」
「…ココア」
「了解。ココアの素ってあったかな」
「…妹紅。さっきの一言でわかった」
「何がだ?」
「あんた、私を騙そうとしてるんでしょ。彼が彼氏ってのは嘘。彼が私を嫌ってるのも妹紅の嘘。全部嘘。そうなんでしょ?」
「…残念だが最初しか合ってないな。こりゃ本当に良いことだ…w」
「パフェとココアお待ち〜」
「ありがと!」
「…」ゴク…ゴク…
「…あいつ遅いな…」
「すいません今戻りました!結構時間かかっちゃって…」
「なんでも良いけどトイレ行くなら起こしてくれないか?目の前妹紅さんってのはドキッとしたぞ」
「あ、すいません」
「いや、それに関しては私が謝るべきだな。すまんことをした」
「…ま、いっか。お客さんに謝られちゃ元も子もないし。ねみー」
ていうかさっきから輝夜って人静かだなほんと。
そんなにビンタが痛かったのか?それとも気持ち悪いってのが嫌だったのか?今の時代何がセクハラで何がパワハラかわっかんねえからなぁ
時代ってのは怖いねぇ。怖い怖い。怖いから俺は寝る
「…いや寝れねえや」
「ねぇ、聞いて良い?」
「どうしたんですか」
「私か妹紅だったらどっち選ぶ?」
「妹紅さん。出会って少しであんた選ぶやつは究極の馬鹿だよ」
「よく言った!」
「実家のような安心感を覚える!」
「…それじゃ、第一印象なら?」
「第一印象…妹紅さん」
「よくぞ言った!逆に恥ずかしい!」
「実家を通り越してこれはお母さんの中にいるほどの安心感だ!」
「…決めた!私この店に通い詰める!」
「土日祝日定休日だから気をつけてな」
やったね!常連?が増えるよ!