幻想郷の店   作:覚め

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よくよく考えたら昔の時代派閥争いはあって当然だよねってことで


派閥争い

 

突然ですまないがこの人里には二つ派閥がある。

一方は妖怪を受け入れない派。大体慧音先生とか稗田家がこっち。

もう一方は妖怪を受け入れる派。こっちの有名人はあんまいない。

そんで俺は受け入れる側なんだけど…妖怪を店に受け入れ過ぎてねぇ…

なんだか知らない間に大将とか強格とか言われてる。そんな力ないよ俺。

ただ顧客を使えば幻想郷も支配できるとか言われてるけどあれだからね?博麗の巫女様いませんからね?

普通に考えてよ。八雲紫ですらこちら側じゃないんだからね?強い有名人は住職さんか風見幽香さんくらい。

五老星って呼ばれてえなぁと考えるけど無駄か。今日休日だし。

 

「…ねみ」

 

「号外ですよ!」

 

「うるせえ!」

 

朝だと大体俺が起きるくらいに新聞が放り込まれる。

新聞なんて…と思うが結構重要なのだ。この世界だとね。

大体派閥争いとかが載ってるからね。しょうがな

 

「へぶぁ!?」

 

「あ、やべ今日休みでしたか」

 

「…頭クラクラする…」

 

なんで今日定休日なのに客が来るのかな!

もみっちゃん遊ぼうぜ。おじさんとイケナイことして遊ぼうぜ。

なんて言ったら多分斬られる。男の夢は今消えたり

あー…能力欲しいなぁー。出来れば応用力の高い傷を全部直せるくらいの。

ほら、外の世界であったらしい…イトイトの実ってやつ。

外の世界の漫画なんだろうけど。そう言うの見ると欲しくなるんだよな。

だってあれだもん。空飛べたりするもん。空を飛ぶのは男のロマンだもん

 

「…あくびしかしねえ。買い出しだな…」

 

…残念ながらこの店(家)の出入り口は一つしかない。

裏口なんてない。大体飯買いに行く時は窓から出る。これが実に素晴らしい…!

さっさと買い出し済まして寝よう。

 

人里

 

「…でなんでお前らついて来るの?」

 

「いや、椛の扱い具合を」

 

「世話しろって」

 

「…んぅ〜↑違うなぁ」

 

「?」

 

「何が違うんでしょう?」

 

「はー俺も能力欲しいわ」

 

「あー、椛の能力って欲しいですよね。」

 

「…」ジト目

 

「なんで?」

 

「だって椛の能力使えば幻想郷中の有力者のあられもない姿が」

 

「やめないか!」バチィンッ!

 

「…言っておくが俺生きていれば良いって人間だからそんな能力いらないぞ」

 

「む、無欲な…!」カハッ

 

「お前にゃ言われたくねえ。あ、すいませんこれ」

 

「…失望しましたよ。あ、失望するほどの何かもなかったですね。失礼しました」 

 

「や、やめて椛…!それ地味に心に来るから!マジで!」

 

「そもそもおかしいんですよ。他人に対してそれは」

 

「うぐっ」

 

「分かります?毎回貴女が失敗するたびに責任押し付けられてる側の気持ち」

 

「うぐぐ」

 

「今度からはそれに注意して行動することですね。あ、ちょっと先行かないでください」

 

「うるへー。俺の店に団子は売ってねえんだよ」

 

「え、団子ですか?みたらしだったらくれません?」

 

「ええで」

 

「…こうなったら☆」パシャッ

 

翌日

 

定休日終わった…

 

「あーやる気なくなるなぁ」

 

「たまにそうなりますよね…」

 

カランカラン

 

「…」イライラ

 

「おやおや。太子様とやらが一人でここまでとは」

 

「…リア充死すべし」

 

「何言ってんだあんた」

 

「この新聞だよ」ホレ

 

「ほう」

 

どうやら太子様が不機嫌なのには理由があるらしい。どうせ女の子の日とか言うやつだろ。

そんなもの存在すら知らないけどね。えーとなになに?

白狼天狗…人間男性とお付き合い?お相手はとある洋菓子屋?

もみっちゃん付き合ってたのか…って思って横を見ると相手も同じようなことを思ったのか俺の方を見てきた。

やめろ俺は付き合いたくない。

とまぁつまりこれが原因ではなく右下にある太子様の誕生日っていうのが不機嫌の理由だな!?(名推理)

 

「これ?」ユビサシ

 

「あ、ほんとだ」

 

「全然違う」

 

「じゃあなんだよ。これか?」

 

「わかってるじゃないか。」

 

「何を言っとるんだあんたは。どうせもみっちゃんが洋菓子屋の店主と付き合ってんだろ?」

 

「え?貴方が白狼天狗と付き合ってるんじゃ?」

 

「…つまりデマだと?」

 

「うん。まず騙される方が悪いね」

 

「あの人の新聞なんて6割嘘ですよ」

 

「4割ほんとなのね。」

 

あの天狗やろう。嫌がらせが地味すぎるわっ!

あーもうめんどくせえ。今日来る客は多分この新聞持って来るんだろうな。

さあかかってこ

 

カランカラン

 

「…この件」ペラッ

 

「デマです」ニッコリ

 

「天狗殺す」

 

「行ってらっしゃい…」

 

「…今のって風見幽香じゃ」

 

「いや違う」

 

「え、いやだって」

 

「絶対に違う」

 

「え、そんなわけ」

 

「あれは似た別人だ」

 

「いやそうとはかぎら」

 

「別人だと限る!」

 

「…分かりました…」

 

「客が来ねえな」

 

カランカラン

 

「やー椛。式場はいつなんだい?」

 

「え、にとりさん」

 

どうやら河童にも話が届いているらしい。

そういえば田舎の噂は冬の山火事よりも早く広まるんだから河童にも知れ渡って当然か。

はーあ。災難だぜ…さっさと終わって寝るか…

 

 

 

 

 

 




はい。お察しの通り寝落ちしました。
そもそもこれ書いてたの3時ですけどね。

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