お店
「…んぐっ…いかんいかん。マジで眠るとこだった…タバコ吸お」カチッカチッシュボッ
ガチャッ
「…煙草か。体に良くないと聞くけど」
「香霖さんや…それは吸う前に言わないと遅いってもんだぜ」
「おや、そうだったか?」
「…変な喋り方するなお前…俺が知ってる奴にそんな喋り方する奴はいなかった」
「本当?」
…多分。だってよ。客にそんな奴は居ねえんだからよ。客の名前知ってる奴を言うと…
輝夜、妹紅、慧音、幽香、魔理沙、聖、紅魔館の皆様…あと誰かいた…あ!もみっちゃん!
後は阿求サマと小鈴ちゃんペアで…あれ、そんないない気がする。いや後変な太子とか言う奴がいた。
あれは知らん。客じゃない
「…いないと思う」
「…ま、僕もこんな喋り方好きじゃないけど」
「じゃあそんな喋り方するな!」
「ははは…んじゃこのプリンを」
「あいあいさー」
ガチャッ
「最近私の出番が少ない気がしてならない!」
「こころ!?ちょ、待って!?」
「屠自古は置いてきた。スイーツを前に気を持てんと思ってな」キラッ
「布都!?」
「久々に働きにきてやったんだ感謝しろ」
「いちごケーキ!」
「我も我も!」
「…香霖、どう思う?」
「…そうだな。君に同情するよ」
「そうか…ありがとう。気持ちのこもってない言葉ほどダメージがあるのは何故だろうか」
「今のは心からの言葉だ」
「てわけでてめえのプリンだ」
「…客のはずなんだが」
畜生ほとんど何もしねえこころちゃんが来やがった。あいつがいねえ間にバイト2人増えてんだぞ。付喪神1人増えてんぞ。
マジでなんせてタイミングの悪い奴なんだ。腹立たしい。ああもう面倒だ…
それになんでその厄介客を連れてきてるんだおい殺すぞこころちゃん。
厄介の中の厄介を連れてきやがって厄くっ付けんぞおい
「…見ろ!エプロン姿だ!」
「ブッファ!?」
「太子様!?」
「…いちごケーキ二個どうぞー」
「…本当に同情するよ。ところで君香霖堂で働か」
「誰が働くかあんな場所…!」
「こう見えても香霖堂では職を失った外来人を雇っているんだ。大半が僕より早くに死ぬけど。はははっ」
「いやそれ笑えねえよ怖えよ」
「こころのエプロン姿が見れた…!ガハッ」
「太子様ぁあぁぁああぁああぁあぁあ!」
「…おいこら店主反応聞かせろやおい」
「…魔理沙もエプロン姿だったな。今なんか流行ってんの?」
「キッチンにはエプロン姿と相場が決まってるだろ!全くこれだからお前の世代は」
「こいつぶん殴って良い?ねえ良いよね?なんならぶち飛ばして良いよね?」
「…なんでも良いけど問題起きたら誰も来なくなるでしょ」
「…そうじゃん」
あっぶねー危うく客を失うところだった。香霖がいなければ即死だった…!
社会的地位・店の売り上げ・人生の悩み・人脈全てが即死するところだった。
こう言うことに関する感の鋭さはあのクソ新聞記者の右に出る者がいない。割とマジで。
「…あ、タバコつけたまま放置してた。吸わなきゃ(使命感)」
「身体に悪いぞ」
「え、悪いの!?」
「いや布都座って!?いちごケーキ食べて!?」
「あ、すいません太子様」
「…ふぅ…いやそもそも健康に害があるってタバコの箱にも書いてあるぞ。何を今更」
「…煙草ねぇ…上手くいけば大金になるかも…」
「そもそも香霖堂に来る人間はそんなおらんだろ。たとえ妖怪だとしても煙草を吸う奴なんて稀だろ稀」
「ストレートに言うね君!?」ズキューン!
「…あ、神魂は休暇で出かけてるんだった。ていうか待てこころ」
「?どうした?」
「何故俺の背中に抱きついているくすぐったい」
「良いじゃないか別に!殺すぞ!」
「洒落にならんやめろ!ヘルプミー」
「助けを呼ぶ声が聞こえた」
「太子様!」
…この馬鹿っぽいのはずっと太子様太子様言ってる役なのか?それなら俺にもできそうだ。
あ、いや俺がやったら迫力に欠けるのか。それでバカの一つ覚えとしてこいつが適任…なるほど。
バカにも使い道はあるのか。ふーん…馬鹿の一つ覚えねぇ…
「馬鹿の一つ覚え…」チラッ
「おい今なんで私をみた私がバカと言いたいのか?お?やんのか?薙刀で応戦してやんぞ?」
「いややめてくれる?俺まだ行きたいから。死ぬのごめんだから。ね?その薙刀を片付けてさ。」
「…わかった」ゴソゴソ
「今薙刀どこに入れたぁ!?明らかにポケットの中に仕舞ったよな!?ポケットになんか秘訣あるのか!?」
「…多分魔理沙の帽子と一緒で四次元ポケ○トと同じさ」
「四次元□ケットってなんだよ!?」
「知らないのか?今幻想郷内でも流行り始めているドラ○もんの道具さ」
「ど○えもんってなんだよ!?俺が流行りに乗らないのが悪いのか!?」
「○らえもんなら私はみたことがあるぞ。不思議だな。たぬきが人の言葉を喋ってるのは」
「あ、それなら私も。人語を喋るタヌキとはこれまた珍しい」
「…?」
「たぬきが人語を…?何を言っているんだ…?」
「そのままだよ。そのまま、たぬきが人語を喋るのさ」
「すまない、人語で頼む」
「おちょくってるのかい?」
寝違えて痛い