幻想郷の店   作:覚め

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通知なのか通告なのか…?


戦力外通告

 

さあて始まりやがった開店時間だ

今日はどんなお客さんが待ち構えてやがるんだ?

もみっちゃんの能力で見てあげて!え?無理?

そんな馬鹿な…面倒だ。ええい!ままよ!

 

「何奴!」

 

「…やぁ」

 

デデンデンデデン!

慧音先生が来てた。寺子屋今日休みでしたっけ?

そうなのならば妖精の悪戯に気を付けなくてはな。

 

「おや珍しい。慧音先生がここまで足を運ぶだなんて」

 

「私だって甘いものは好きさ。それに、妹紅が通っているんだろう?」

 

「妹紅が誰だか知りませんがとりあえず注文」

 

「チーズケーキ」

 

「かしこまり」

 

「そういやお前妖怪を受け入れる派だっけ」

 

「まぁ」

 

「…今すぐその派閥から抜けた方がいいと私は警告しておこうか」

 

「そりゃまたなんで?」

 

「お前を危険に晒したくないからだ」

 

「危険ね。危険ねぇ…」

 

「わかってくれたら有難いが」

 

危険…この2文字でそれが己の身にとっては生命の危機を表すということがわかる。

なんてこと言ってられるか!俺を危険に晒したくないだぁ!?

うるせぇ!平等謳った教員の言う言葉か!しかもあんた半妖だろうが!

まったくこれだから矛盾する奴は…俺もか

と言うよりまだ店開いてねえ!

 

「…あっぶね。今日のお客さん慧音先生だけになるとこだった」

 

「…人の話を聞かないのは昔からだったか?」

 

「いや、生まれつきです」

 

「そんな傲慢な態度は治らないと今確信したよ」

 

「とりあえずご注文の品どぞ」

 

「うっしゃ来た」

 

「…」

 

カランカラン

 

「何奴」

 

「妖怪か!?」

 

「…魔法使いです」

 

…そこそこの有名人が来ましたねこれは。

確か人里で人形劇をやっているお美しいお嬢さんだ。実年齢?そんなのノータッチだよ?

ていうかもみっちゃん出てこないな。おーいおーいおーい

 

「…毛先が…」ガーン

 

「毛先ってお前自分でできるの?」

 

「ある程度は」ドヤ

 

「…」( ゚д゚)

 

「…け、慧音…?」オ、オーイ?

 

「ほら、その長いヘンテコなくし貸せ」

 

「いや、これ私の自作製品なんですけど」(半ギレ)

 

「なんでキレてんだよ」

 

「殺していい?」

 

世の中には絶対的改名不可能なものがある。

それは乙女心だ。 byドーウ・テイ

そう言ってた偉人いたからな。

嘘だけど!いいな〜俺にも欲しいよ能力っていうの〜!

と思っていたら心を読める妖怪でもいたのか、もみっちゃんがくし投げてきた

うわっはーwと言ってられんクソ痛い

 

「うぐぉ…」

 

「少女を馬鹿にしたから当然の結末です」

 

「許さんぞ貴様」

 

「えなんで慧音先生まで怒ってるの?もしかしてもみっちゃんとくっ付きたいの?」

 

「黙れ!」

 

「…とりあえず次のお客さんまだ?」

 

カランカラン

 

「何奴!…あれ?」

 

「あれ?誰もいませんね」

 

「…私食べ終わったからそれでは」

 

「待て」

 

「え、もしかしてホラー苦手?」

 

「うぐっ」

 

「もしかして〜ホラーが苦手なんですかぁ〜↑?」

 

「ぐぐ…!」

 

「もみっちゃん!?」

 

「もしかしてホラー耐性もないのに見えはってたんですかぁ?」

 

「ぬぐ…!」

 

「私メリーさん!」

 

「…子供て」

 

なんだこの子。どうしたらそうなるんだよ。どこをどうしたらそんな目が出来るのだ?

ていうか絶対あれだろ。さとり妖怪だろ。まったく嫌な相手に出会った…

と、思っていた時期が私にもありました。と思いたい。

なんか第三の目みたいなの閉じてるから…ね?

まあいいか。お客さんだしね☆

 

「ご注文は」

 

「んぐんぐ…」

 

「」

 

「」

 

「…ざまあ」ボソッ

 

「今なんつった慧音ぇえぇえぇ!」

 

「うわ!?えっと…慧音ぇええぇぇえぇええ!」

 

「ちょ、くっつかないでくださいよ!マジでくすぐったい!」

 

カランカラン

 

「誰だ!」

 

「あっれっはだれっだ?」

 

「…釣りはいらん!」ターッシュ

 

 

「やられた!」

 

「…えっと…」

 

「お久しぶりで」

 

「いえいえ。なんか増えてません?」

 

「…とりあえずヘルプミーです」

 

「あはは…こいしちゃん、こっちですよ」

 

「うぇーい!」ブンブン

 

「ああああああああああ!」

 

「やめて!?もみっちゃん死んじゃう!もみっちゃん繊細なんだから!」

 

「…なんかすいませんね」

 

「ちょっと待ってねぇあ、ごめんなさいなんでもないでーす刺さないでください」

 

「あああああああああ!ストレスがぁ!ストレスがぁ!」

 

「至福の時間を邪魔しやがってぇ!やろうぶち殺してやらぁ!」

 

「うわあああぁあぁあぁああぁ!?」

 

「当て身!」

 

「あふん」ドサッ

 

…いやこいしちゃんを気絶させて欲しかったんですけどね?

なんでもみっちゃん?なんでですか?え、ガチでなんで?

やめろ近づくな土下座するぞ?見よ俺の完璧な土下座を!叶うものなき!

あ、待って近づいてこないで当て身すんなお前酒くっさ!

酔ってるだろこれ!住職さん!助け

 

「当て身!」

 

「かはっ」ドサッ

 

「???かはっ」ドサッ

 

「…私が勝ちました」ドヤァ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい。寝落ちしました。
何もいうな

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