異世界に召喚されしはイレギュラーが率いる異界の艦隊   作:日本武尊

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シャルとグナ様より評価7
帝国将校様より評価9を頂きました。

評価していただきありがとうございます!


第二十七話 被害と出撃

 

 

 

 

 中央歴1639年 6月04日 ロウリア王国

 

 

 

 クワ・トイネ公国のギムとロウリア王国のジンハークの間辺りにある工業都市ビーズル。

 

 そこはロウリア王国一の工業都市であり、そこではロウリア王国で使われるあるありとあらゆる物が作られており、特に金属品が多く作られている。

 

 当然その中にはロウリア王国軍で用いられる剣や槍、矢の鏃、鎧など、多くの武器防具がここで作られている。

 

 日夜連日に渡って職人達が兵士達が使う剣や槍、矢の鏃、鎧を作り出し、完成した後木箱に詰め、馬車でロウリア王国各所へと運ばれる。

 

 しかしここ最近の無理な働きが祟り、多くの過労死者が発生していた。

 

 それでも役所の役人達は職人達に無理矢理武器を作らせていたので、住人達の不満は溜まるばかりだった。

 

 

 そして彼らは知る由も無いが、武器を運んでいる輸送隊が道中何者かによって襲撃を受け、積荷を積んだ馬車が次々と爆発して武器が破壊されている。

 

 その為、職人達が命を削って一生懸命作った武器は、軍へ届けられることは無く、役人達が武器の製造を職人達に強いらせているのは軍からの催促が日々強くなっているからである。

 

 これらのこともあり、ビーズルの雰囲気はとても悪い。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「ふわぁぁぁ……」

 

 ビーズルの周囲はジンハークほどではないが、立派な城壁で覆われており、容易には攻め崩せない場所だ。その城壁の上にある監視所で監視員が欠伸をする。

 

「あー、眠い……」

 

 監視員は目を擦りながらも周囲を見渡す。

 

 早朝とあって周りは薄暗く、薄っすらと霧が立ち込めている。

 

「おーい。交代の時間だ」

 

「あー、助かったぜ」

 

 と、交代の監視員がやって来て、彼は再度欠伸をしながら背伸びをし、やって来た監視員と交代する。

 

「それにしても、最近妙に武器の製造が多いよな」

 

「そういやそうだな」

 

 と、監視員二人は最近の武器の製造量の多さについての話題を話す。

 

「しかし、あれだけ武器を作ったのに、まだあんなに作らせるなんてな」

 

「よっぽど戦いが激しいんだろうな」

 

 二人は短く会話を交わした後、最初に居た監視員は監視所を後にして、次に来た監視員が監視に就く。

 

(しっかし、本当に戦いが激しいだけで、武器を短期間で供給するかねぇ)

 

 監視所に着いた監視員は内心疑問を抱き、ここ最近の工場の様子を思い出す。

 

 ほぼ毎日のように武器が運び出されており、その上一週間に一人の割合で過労死者が出ている。

 

 あまりにも異常な状況だ。

 

 上からの情報ではクワ・トイネとクイラとの戦いは連戦連勝だと伝えられているが、それにしては何かがおかしい。

 

(連戦連勝だと言っているけど、本当に勝っているんだろうか…)

 

 彼は内心で呟くが、決してその事は同僚にも口にしない。

 

 下手に口にしてしまうと、敗北主義者として捕らえられる可能性があるからだ。

 

 

 

「ん?」

 

 ふと彼はある事に気付き、空を見上げる。

 

「何の音だ?」

 

 監視員の耳に「ブーン……」という聞き慣れない音が届き、首を傾げる。

 

 その音は周囲にも響いているようで、ビーズルに住む者達は各々に動きを止めて空を見上げる。

 

 しかし空は厚い雲に覆われており、何も見えなかった。

 

「どっからこの音が―――」

 

 

 しかし彼は最後まで言い切ることが出来なかった。

 

 

 直後彼の真上に黒い物体が落ちて来て、彼は黒い物体に押し潰され、直後に黒い物体が爆発し、彼は欠片すら残らなかった。

 

 

 

 突然の爆発に、ビーズルは蜂の巣を突いた様な騒ぎとなった。

 

 監視所全てに何かが落ちて来て突然爆発を起こし、その火柱と轟音が住人達が目撃し、逃げ戸惑う。

 

 更にビーズルにある工場全てに何かが落ちて来て、爆発を起こして工場は粉々に吹き飛ばされる。

 

 それだけでも恐怖を与えるのに十分だったが、更に恐怖を与える存在が雲の中から姿を現す。

 

 ワイバーンの何倍も巨大な物体で「ブーン」と言う音共にビーズル上空を飛行し、腹から黒い物体を投下する。

 

 投下された黒い物体は工場へと落下し、直後に爆発を起こす。

 

 ビーズルは混乱の極みに達し、とても収拾が付けられる状況ではなかった。

 

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「……」

 

 連山の機内で『蒼龍』は爆撃の様子を見守っていた。

 

 

 『蒼龍』指揮の下、トラック泊地の飛行場を飛び立った連山四機と『深山改』四機の計八機は四機の四発の双子機である天雷の護衛の下、ダイタル平原へ到着後、燃料と爆弾を補給して飛び立ち、ビーズル爆撃を敢行したのだ。

 

 

(ゲ号爆弾改は正常に作動しているか)

 

 彼は機内で爆撃の様子を見ながらタブレット端末のメモ帳アプリで逐一状況をメモをしていく。

 

 

 連山と深山改がビーズルへと投下しているのは『ゲ号爆弾改』と呼ばれる無線誘導爆弾である。

 

 基本構造は『フリッツX』と呼ばれる無線誘導爆弾で、紀伊型戦艦の51cm徹甲弾を流用して開発された代物である。

 

 このゲ号爆弾改は誘導装置に改良を加えたもので、爆弾を目標へと精確に着弾できるように誘導性能を高めている。

 

 しかし天候によって誘導性が左右されやすいので、命中性能は決して高くない。

 

 しかし条件さえ揃えばゲ号爆弾改は高い命中率を誇り、現に攻撃目標の工場へ吸い込まれるように落下して破壊している。

 

 連山に続く深山改もゲ号爆弾改を投下し、ビーズルの工場を破壊する。

 

 

「『飛龍』。そっちはどう?」

 

「あっ、うん。目標の破壊を確認したよ」

 

 『蒼龍』が声を掛けると、機体後部にある防護機銃席から地上の様子を見ていた少女が少し驚いた様子で彼に答える。

 

 白い髪をハーフアップ調のポニーテールにしている碧眼の少女で、頭には兎の耳が生えており、紋章入りの藍色の鉢巻をしている。全体的に黒と藍色を主体にした服装をしている。

 

 彼女の名前は『飛龍』 飛龍型航空母艦のKAN-SENである。『飛龍』はクイラ王国の防衛を終えた後、『蒼龍』のサポートとして連山に同乗している。

 

「市街地に爆弾は落ちていないけど、民間人の被害は……」

 

 『飛龍』は最後まで言うことが出来ず、口を閉じる。

 

 ゲ号爆弾改は徹甲弾を流用しているとはいえ、多くの炸薬を持つので、その威力は高い。市街地の中に工場がある以上、爆発時に起きる爆風によって破片が飛び散るので、民間人への被害は確実に起きている。

 最悪運悪く巻き込まれて死傷する者も出ているだろう。

 

「……市街地に工場がある以上、民間人の被害は想定済みだよ」

 

「……ね……『蒼龍』」

 

 悲愴な雰囲気な『蒼龍』の後ろ姿に、飛龍は一瞬言い間違いそうになるが、すぐに訂正する。

 

「戦争なんだ。細かい事を気にしてはいられない。気にしていたら、守るものも守れない」

 

「……」

 

「作戦完了。全機帰還せよ」

 

 『蒼龍』はマイクを手にして僚機へ指示を出し、連山及び深山改各機はと天雷四機は旋回してビーズル上空を後にした。

 

 

 

 この爆撃により、ビーズルにある工場は全て破壊され、そこで働いていた職人達も大勢が死亡したことで武器の生産能力が実質的に喪失したのは、言うまでも無いだろう。

 おまけに、その日は工場に居なかった職人達は、働き詰めにされた疲労に加え爆撃によるストレスが嵩んだ事でショック死した者が多発したと言う。

 

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 ロウリア王国 王都ジンハーク

 

 

 ビーズルが壊滅的被害を受けた報は、すぐにロウリア34世の耳に届いた。

 

 

「ビーズルがやられた……だと」

 

 報告を聞いたロウリア34世は驚きのあまり立ち上がり、直後に力なく玉座に座り込む。

 

「敵はワイバーンのような物で高高度より攻撃を行ったようで、工場は全て破壊され、武器製造の職人達も多くを失いました」

 

 パタジンはここ最近の激務やストレスによる心労で痩せこけており、淡々と報告しているのは意識が半分飛び掛けているからであった。

 

「……武器の製造は他の町にある工場でも可能か?」

 

「可能ですが、ビーズルほど安定した質と生産の両立は不可能かと……」

 

 パタジンの意見を聞き、ロウリア34世は頭を抱える。

 

 ロウリア王国の工業力は実質的にビーズルに集中しており、他には散発的に町工場レベルに存在するぐらいだ。その上田舎とあって質は良いとは言えないし、その上遠くにあるので、今まで通りに武器の供給は行えない。

 

 その上、ただでさえ武器の輸送中何者かによって襲撃を受けて輸送隊が壊滅しているので、武器の供給がままならなくなっており、一部の兵士達に至っては廃棄処分予定だった武器を騙し騙しに使っている状況だ。

 

「ビーズルを攻撃した際、監視所も破壊しているので、恐らくビーズル方面より敵が攻めてくる可能性があります」

 

「いや、やつらは北から攻めてくるはずだ! その為に敵は港と艦隊を壊滅させ、ジンハークの北側の城壁を破壊したのだ! 敵は必ずそこを突いて来る!」

 

 パタジンの意見をミミネルが否定し、北側の港付近から攻めてくると主張する。

 

「しかし北に戦力を集めると予想して、手薄の西側から攻めてくる可能性がある。北ばかりに戦力は集められん!」

 

「だが北へと攻めてきたらどうするつもりだ! 戦力を分散させた状態で勝てると思っているのか!」

 

「東方征伐軍を壊滅させた敵の陸上戦力が未知数な以上、慎重に期さなければならないのだ!」

 

「だからといって―――」

 

 

「もうよい!!」

 

 と、言い争いがヒートアップする前に、ロウリア34世が大声を上げて二人の言い争いを止める。

 

「へ、陛下」

 

「言い争っている場合ではない。パタジン!」

 

「はっ!」

 

「それで、敵が攻めてくる可能性が高いのはどこだ。お前自身の考えを聞かせてみせろ」

 

「それは……」

 

 パタジンは口ごもるが、意を決して口を開く。

 

「……ミミネル将軍の言う通り、北側から上陸して来る可能性が高いですが、ビーズルの件もあります。それにギムが奪還されていることも考慮すれば、西の可能性も捨て切れません」

 

「……」

 

 パタジンの意見を聞いたロウリア34世は顔に右手を当てて静かに唸る。

 

 ここで判断を誤れば、手薄の方から敵が攻めてくる。それは即ち王都陥落を意味している。

 

「……戦力はどれほど集められるか?」

 

「率直に申し上げますと、東側と南側の港から残している軍船を集めたとしても、200……多く見積もっても250が限界です」

 

 『大和』達によって徹底的に攻撃されたとは言えど、まだ海上戦力は少しだけ残されている。しかし雀の涙程度の戦力なのは誰が見ても明らかだ。

 

「陸はどうだ?」

 

「はっ。王都防衛の為にも、現時点で出せる戦力は……20万が限界かと」

 

「……諸侯軍はどうしている?」

 

「それが、再召集にも応じず。物見を決め込んでいるものか、と」

 

 パタジンの言うとおり、ロウリア王国の諸侯らは独自の情報網により、ロデニウス沖海戦やエジェイでの戦闘、ギムが奪還された事を掴んでおり、これ以上の損失を容認出来ないが為に物見を決め込んでいた。

 

「……」

 

 ロウリア34世は顔に当てている手を払い、目を細める。

 

「王都に住まう諸侯の子息らを幽閉せよ。万が一にも混乱に乗じて秩序を乱すやもしれん」

 

「はっ! そのように」

 

「そして、海軍は出せるだけの戦力は全て北側へ向かわせろ。陸は脅してもかまわん。諸侯軍を動員させ、北側の守りを固めるのだ」

 

 国王の指示を受け取り、パタジンは後ろに下がる。

 

 

 

「……」

 

 会議も終わり、玉座に座り込むロウリア34世は頭を抱える。

 

「……おのれぇ」

 

 小さく力無く彼は声を搾り出した。

 

「陛下」

 

 と、傍に控えている近衛隊大隊長のランドがロウリア34世に声を掛ける。

 

「万が一は、王族だけでも脱出するのも、考えなければなりません」

 

「……余が逃げなければならないのか。亜人風情に」

 

 ロウリア34世はランドを睨みつけるようにして見る。

 

「ですが、陛下や王族の者が敵に捕まれば、この国の歴史は絶たれてしまいます。国の存続の為にも、どうかご一考を」

 

「……」

 

 ロウリア34世は頭を抱えて、静かに唸る。

 

 

 

 しかし彼らは気づくことは無かった。

 

 

 

 先ほどの会議は全て聞かれていたことを……

 

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 中央歴1639年 6月05日 トラック泊地

 

 

 

「やはりロウリアは北に戦力を回したか」

 

「そのようですわね」

 

 『大和』は自身の艦体の防空指揮所にて、『黒潮』達忍びからロウリアの動きについての報告を受け、隣に立つ女性が相槌を打つ。

 

 その顔つきは天城にそっくりであり、狐の耳に九本ある尻尾を持っているが、髪の色は天城より濃い。胸元が開けて軍艦の艦首を模したコルセットをしてミニスカートと、天城と比べて艶かしい部分が目立つ。

 彼女こそがKAN-SEN『赤城』であり、天城の妹である。

 

「まぁ、こっちとしては願ったり叶ったりだがな」

 

 彼はそう言うと、周りを見渡す。

 

 トラック諸島の湾内に停泊している『大和』の周りには『エンタープライズ』と『エセックス』が停泊しており、更にその周りの艦隊も出港準備を終えて停泊している。

 

 艦隊構成は以下の通りである。

 

 

 

 空母:『大和』(旗艦)

    『エンタープライズ』

    『エセックス』

 

 戦艦:『榛名』

    『ノースカロライナ』

    『ワシントン』

 

 重巡:『伊吹』

    『鞍馬』

 

 駆逐艦:『冬月』

     『名月』

 

 

 

 

 艦隊後方には輸送船団が待機している。

 

「……『赤城』。本当に付いて来るのか?」

 

「はい。『加賀』や『蒼龍』さんが動いているというのに、この状況で『赤城』だけが何もしないわけにはいきませんので」

 

「お前の場合は特別だ。『あれ』が終わった直後なだけに、お前の身体は万全じゃないんだ。もしもの事があったら」

 

「『明石』さんと『ヴェスタル』さんからちゃんと検査を受けて、総旗艦様への同行の了承は得ていますわ。『赤城』のお身体でしたら大丈夫ですわ」

 

「だからって―――」

 

「総旗艦様……」

 

 と、『赤城』は『大和』の言葉を遮りながら近づくと、薬指に指輪をした左手を彼の頬に添える。

 

「『赤城』の身体のことをご心配なさってくれるのは、とても嬉しいですわ。ですが、もし総旗艦様の身に何かありましたら、『天城』姉様が悲しまれますわ」

 

「……」

 

「もちろん、『赤城』や『加賀』も同じですわ。そうならならいように、『赤城』がしっかりと総旗艦様を見張らせてもらいますわ」

 

「『赤城』……」

 

「それに……」

 

 と、『赤城』は『大和』の頬に添えられた左手の爪を軽く立てる。

 

「総旗艦様が先に逝くなんて、『赤城』がユルシマセンノデ……」

 

 と、威圧感を醸し出しながら据わった目で彼女は『大和』にそう告げる。

 

「お、おぅ……」

 

 迫力あるその姿に気圧されつつも、『大和』は頷く。

 

 

 

「……で、『赤城』。『三笠』司令達の現在の状況は?」

 

 その後は気を取り直して、『大和』は『赤城』に問い掛ける。

 

「『三笠』司令率いる陸戦隊はエジェイの部隊と共にギムへ集結。二日後に出発する予定ですわ」

 

「そうか」

 

 『大和』は頷き、前を見る。

 

「それじゃ、俺達の役目を果たす為に、そろそろ行くとするか」

 

「はい」

 

 『赤城』が頷き、『大和』は他のKAN-SENに通信を繋げる。

 

「全艦に告ぐ。これより我が艦隊はマイハークを経由して、ロウリア王国北部の海岸へと向かう。敵の目を引き付ける為に、派手に暴れるぞ」

 

 『大和』はそう告げると、一間置いて、号令を掛けた。

 

「全艦! 抜錨!」

 

 

 『大和』の号令と共にKAN-SEN達の艦体を固定していた錨が海底から引き揚げられ、煙突から黒煙を出してゆっくりと前進する。

 

 

「……」

 

 防空指揮所に立つ『大和』は周囲を見渡しつつ、艦体が湾内を出ようとする。

 

「……」

 

 ふと、彼はそこである物を見つける。

 

 

 トラック諸島周辺の海域で一隻の戦艦が低速にて航行していた。

 

 軍艦としては特殊な形状をした船体を持ち、その大きさは紀伊型戦艦に劣るとは言えど、他のどの戦艦よりも大きい。

 

 そんな戦艦の艦首に一人の少女が立ち、こちらを見ている。

 

 どことなく『天城』に似ているが、見方によっては『大和』にも似ている。そんな雰囲気を持つ少女は、祈るように両手を組み、不安な瞳でこちらを見ている。

 

「……」

 

 その少女に『大和』は敬礼を向け、『赤城』は微笑みを浮かべて小さく手を振るう。

 

 艦隊が前進してトラック諸島の湾内から出ようとするタイミングで、数隻の輸送艦の船団が後に続く。

 

 

「……」

 

 トラック諸島を出て、マイハークを目指す艦隊の中、左斜め前を航行する『大和』を『エンタープライズ』が艦橋から見つめている。

 

「相変わらず大きいな……」

 

 自身よりも巨大な艦体の『大和』を見て、彼女は思わず声を漏らす。

 

(……こうしてあの『魔王』と共に戦うのは、どうも慣れんな)

 

 目を細めて息を吐く彼女の脳裏に過ぎるのは、旧世界で起きた、数々の戦いの日々……

 

 

 そして彼女の『カンレキ』にある……二つの海戦での戦闘の記憶である。

 

 

(……あの時沈んだ仲間達の事を忘れる事は出来ないが……今は仲間だ)

 

 『エンタープライズ』は目を閉じて湧き上がる感情を落ち着かせると、目を開いて前を見据える。

 

 一瞬瞳の色が変わった様に見えたが、すぐにいつもどおりの色に戻る。

 

 

 

 

 

 




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竜の伝説編はやっておくべき?

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