傭兵が膝に矢を受ける話   作:ギフィ

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遅くなりました!


第四話

イブン解放戦線の依頼を受けたのは報酬金が高いってのは建前で自分には目的がある。イブン解放戦線が戦力を増やすために向かう地域にサラという場所がある。

 

そこでゲームでベカスが出会うイーサというキャラクターを助けるのが目的だ。イブン解放戦線の指揮官がサラに援軍を求めても拒否されたため、王国軍に見せかけサラに虐殺を行い周辺地域に武装蜂起を促すのだが、これに荷担するのを拒否して負傷したベカスを庇って死んでしまうのがイーサだ。

 

まあ、一番はゲームのキャラに会ってみたい、あわよくば仲良くなれないかなあと思っているが。 

 

アイアンサーガVRには元になったソシャゲのストーリーを追体験するストーリーモードの他にアイアンサーガの世界を自由に旅して、いろんな組織や派閥に所属して戦ったりできるクロニクルモードがある。

 

いろんな魅力的なキャラクターの好感度上げて彼女にしたりできるため、とても人気があり対戦とかそっちのけでクロニクルモードだけ遊ぶだけの人も多いぐらい人気だ。

クロニクルモードで始められるのはストーリーモードのアフリカ統一戦争の時間軸からしかできないため、クロニクルモードを選択した時点でイーサは死んでいて、助けたいと願うプレーヤーは大勢いた。

 

ゲームでは助けられなかったが今回は助けられるかも知れない。やってみる価値はあると思う。

 

 

 

 

「おっと危ない!」

コヨーテという戦車から放たれた砲弾を剣型にしたムラサメムーンライトで切り払う。

今はイブン解放戦線がサラに向かう途中に待ち伏せを受けて応戦中だ。

 

まあ出るわ出るわ、コヨーテとコヨーテ援護型というミサイルを武装した型、四足歩行のハウンドがわらわら弾幕を張りながら姿を表し、弾幕に援護されながら人型BMの軍曹が複数こちらの主力に突っ込んでくる。主に相手の主力もこちらの主力もCとB級が殆んどだ。

 

違いは数でざっと見ただけで、味方の倍はいる。

ミサイルや戦車砲で援護されながら突っ込んでくる軍曹の近接武装、斬車丸や散弾で撃破される味方のリンクス

無線から救援要請やら悲鳴やらが飛び交ってる状況だ。

このままだとまずいな。

 

「ベカス!正面から突っ込んで後ろの援護してる戦車部隊をどうにかしてくる!指揮官の護衛を頼む!」

 

「あいよ!任された!」

 

ベカスに伝え、背部のブースターの出力を限界まで上げる。

空から行くと只でさえ数の多いミサイル車両や戦車等から集中砲火を受ける可能性が高いので地上スレスレを滑るように進む。

 

通りすがりにスピードを落とさず、進行方向にいる軍曹を剣型に変えた武器で両断し、複数のBMが固まっている所に射撃を加え援護を行う。

 

ここら辺で、敵の注目が此方に集まる。

ハウンドの75mm砲やコヨーテの戦車砲をブースターを駆使し、左右に不規則に動き狙いを定めさせずに回避する。体に結構なGがかかるが慣れたもんだ。転移した時の身体が頑丈で助かる。

 

正面から斬車丸をに構えた軍曹に突っ込んでくる。

突っ込んで来た軍曹が急に横にずれる。

軍曹の影からコヨーテが現れた。

「っ!この!」

至近距離からの砲弾と剣の同時攻撃を砲弾を切り払い、軍曹の斬車丸に盾を差し込む。

機体の出力に物を言わせてシールドバッシュの要領で軍曹をコヨーテに弾き飛ばしライフル型に切り替え纏めて吹き飛ばす。

今のは肝が冷えた。

いくら機体の性能に差が開いても戦場に絶対はない、一瞬でも気が抜けない。

 

敵の前線部隊を援護している戦車部隊に辿り着き、ライフル型に切り替えた武器で撃破していく。

敵の前線部隊への援護が薄くなり、味方部隊が立ち直ってきた。

敵の撤退が始まったのはその後すぐだった。

 

 

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