刹那Polygonラブ   作:マクバ

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んー遅くなりました。仕事とAPEXと色々ありましたが、何より展開が思いつかない。あとキャラを再現できない。うん。致命的。


人生の先輩からの金言は大概役に立たない

「なるほどねぇ」

 

 俺をこの業界に引きづりこんだ張本人、魚臣慧は俺の話を一通り聞くと、まずはひと言そう呟いた。

 

「それで君は調子が悪かったと?」

 

「いや悪くはなかったろ」

 

 大会もそれなりに結果残してるし、配信も順調に増えてるし。

 

「うーん。どうしても君のMAXを知ってる人間からすると物足りないんだよねぇ」

 

 確かにイマイチ心に枷がついてた感じは否めない。ある程度はリアルとゲームは別物で考えてはいるがそれでも影響があるのは事実だ。少なくとも全米1位とタイマンはってもあの時みたいな勝負をすることは今はできない。

 

「色々やってはいるんだがイマイチ上がらないんだよな」

 

 数多のクソゲーに手を出してみたが、あまり上がってこない。なんつーか物足りないんだよなぁ。

 

「それこそもう1回話しなよ。というかそれくらいしかないんじゃない?」

 

 

「んー、こう、きっかけがないとさぁ……いきなりはなぁ」

 

 フラグもなしに生じる突発イベントは大概クソイベになりがちだし。いやまぁフラグがきっちり立ったクソイベントもあるんだが。

 

「いや、俺もシャンフロで同じクランだったから何となく分かるけどあの娘絶対自分からは動けないよ」

 

 慧は一呼吸置いて、俺の目を射抜くような視線を向けて言った。

 

 特に復縁とかの話は

 

「そんなこと俺も分かってるんだよぉ」

 

 当初、彼女との別れ話に切り出した仕事は順調。結果も出てるし、釣り合い云々はなくなった、とは思う。

 

「どの面下げてって言われない?」

 

 俺の情けない声に慧はため息を1つした。恐らく仕事の同僚でコンディションに直結する話じゃなかったら散々に煽られていただろう。そんなため息だった。

 

「あのね。彼女はキミにベタ惚れだったよ。それでいて多分そんな簡単に割り切れるタイプでもない、だからとりあえず連絡してみなよ。別にさ、最近どう? とかでもいいから」

 

 ここまで具体的に言われてふと思った。なんで俺はこういう経験がないコイツに相談したのだろうかと。いや俺から聞いといてホントにアレなんだけど。経験ないやつに言われてもしゃあなくない? 

 

 俺のその感情に連動したように通信端末が鳴る。手に取って確認すると

 

 

 外道鉛筆:ねぇねぇねぇ、今度ご飯でも行こー

 

 カリスマモデルからのフランクな飯の誘い。字面だけなら完全なラブコメディだが現実はそんなことはない。行ったら最後どこからか知った俺の現状を心行くまで痛めつけてくるだろう。こいつは間違いなくそういう奴だ。やっぱ恋愛すると人間としての格が落ちるよね、とか言い出しかねない。おま、それ自分のファンほぼ全員敵に回すぞ。

 

 サンラク:イヤだ

 

 毒を吐く気力もない、あまりにもそっけない返事をする。そんなことはお構いなく返信は来る。

 

 外道鉛筆:いいじゃんかよぉ。今ならなんと百ちゃんもいるよ? 

 

 百ちゃんって誰だ? 少し考えるがまったく検討がつかない。仕方なく、手持ち無沙汰にしていた慧に聞く。

 

 

「なぁ、いま外道から連絡が来たんだけどさ、あいつと俺の知り合いで百ちゃんっているか?」

 

 俺がそう尋ねると、慧は少し考えてから、納得したような顔をした。

 

「知り合いも何も君の元カノの姉じゃん」

 

「あ」

 

 そうじゃん。完全に忘れてた。ちょっと待て。何でペンシルゴンからの誘い文句に百氏が絡んでくるんだ? え? まさか百氏経由で聞いてるってことか。

 いやだがこれは好機ではある。玲の身内から近況を聞ければきっかけとしては十分だ。もし……いやこれは考えなくていい。

 

 だが、ペンシルゴン、やつは悪魔だ。俺が絶対に断れない餌を毎度のようにぶら下げてきやがる。

 

 俺はペンシルゴンに行くと返事をするとスケジュールが何日か送られてきた。まぁお互い不規則な仕事だからしゃあないんだが、完全に仕事の打ち合わせの時の文面じゃんか。まぁいいけどさ。

 

 

 その中に都合のいい日があったのでその日で送ればそのまま決定した。店は向こうが指定するとのこと。

 

「ま、姉に会えるんだからそこで何とかしなよ」

 

 俺に出来ることはここまでさ、とでも言わんばかりの顔である。

 

「うるさいぞ。あ、そういえばこの前、糠床×慧ってのを見たぞ。中々パンチが効いてたな」

 

「おい! 相談に乗ってやった先輩にそれはないだろ〜。やめてくれ思い出したくない」

 

「あ、やっぱり見てたんだ」

 

 そこからは男2人で馬鹿な話だったりゲームの話だったり仕事の話だったりをして過ごした。まぁ要はほぼゲームの話だったんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、ここからどうしようかなぁ」

 

「なぁ、私はホントにお前に妹の恋路を任せて良かったのか?」

 

「それ私に聞く? まぁ任せてよ。数多のティーンの女の子の悩みを解決してきたんだからさ」

 

 私がそう言うと、百ちゃんは、コイツはこういうやつだったな

 なんて呟いてため息を1つついていた。

 

「大丈夫でしょ、別にお互いまだ好きなんでしょ?」

 

「向こうは知らんが玲はそうだな」

 

「なら大丈夫、サンラク君も最近の調子を見てる限りだと間違いなく未練タラタラだから」

 

 私は断言する。色んなゲームで敵・味方どちらもしてきたが、本気のサンラクはもっとすごい。そうじゃないと面白くない。

 

 華が必要な世界に来たんだから、どうせ綺麗な華で見たいよね。

 

 




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