~千里視点~
驚いた。
まさか真衣にも、この能力を得れたとは。
思わず、見入ってしまった。
真衣「……。」
今の真衣の姿は、聖騎士のような白銀の鎧を纏い、赤色のマントを靡かせている。
そして右手には、大きな剣を持っている。
真衣「アタシは…、もう弱虫なんかじゃねえ。確かに昔は杏梨みたいに怖がりだったよ。だが今は違う。アタシは、お前らみたいな闇を斬り裂く騎士だ。闇を滅ぼす女だ!!!」
真衣はそう叫び、奴らへと走り出した。
そして───。
ザシュッ!!
江田の部下「ぐっ!?」
真衣は勢いに任せ、敵を真っ二つになる如く斬った。
強い。
一撃で倒れるほどの力を持っている。
江田「こいつもかよ…!おい、あの女を殺せ!」
江田の部下「イエッサー!」
あの男…江田は部下に命令を出した。
視線は真衣へと向かっていく。
真衣「させっかよ!」
ズバッ!ザシュッ!
真衣は次々と敵を斬り倒していく。
斬って、斬って、斬りまくったのだ。
真衣「はぁ…、はぁ…。」
やっとの事で江田の部下達は全滅した。
流石の真衣も、疲労が見えているのがわかる。
江田「…なるほどなぁ。流石北乃の娘ってこった。昔とは大違いだぜ。」
真衣「……。」
江田「でもなぁ、俺もお前をとっちめてえ気山々なんだがよ。お前の成長っぷり見て満足だわぁ。」
これは…、江田は真衣の実力を認めている…でいいのか?
江田「また会う事があるかもな。じゃあなー。」
真衣「待て!江田ぁ!!…ぐっ…!」
千里「真衣!」
真衣は江田の所へ向かおうとしていたが、跪いてしまう。
体力の限界だろうか。
千里「落ち着いて、真衣。体勢を立て直そうよ。このまま挑んでも真衣が大変な事になるだけだよ。」
真衣「千里……。わかった…。」
真衣は諦めて、ロストワールドから出る事にした。
真衣が入った所に行き、帰還したのだった───。
千里「…落ち着いた?」
真衣「…ああ。サンキュ、千里。」
ロストワールドから出た後、近くの公園のベンチで休む事にした。
そこに自販機があったため、水を買って真衣にあげた。
真衣「…それにしても、ロストワールドか…。千里の話だと、“善良を失った奴らが集う場所”…だったよな?」
千里「そうだね。そしてその人物は、“ロスト”って言うらしいの。だから江田も、そのロストの一部だと思うんだ。」
私はそう考えた。
…まあ、あくまで予想だけど。
真衣「“ロスト江田”…って事か。明らかに魔族って服装してたよな。でもあいつ、ああいうコスプレする奴じゃねえし。」
千里「そうなんだ。」
真衣「昔少し耳にした程度だけどな。」
なんて真衣が言うと───。
真衣
「あーーー!!てかやべえじゃん!!」
突然、真衣は大声で叫んだ。
千里「ちょ、急にどうしたの?」
真衣「アタシ、お前を探してたんだよ。ロストワールドに迷い込んだ衝撃ですっかり忘れてたよ…。」
千里「え?」
真衣「お前がなかなか帰ってこないから、杏梨を家に残して出たんだよ。メッセージ送ったけど、返事来なくてさ…。」
千里「…本当だ。」
スマホの画面を見ると、1件の未読メッセージの通知が出ていた。
恐らく私がロストワールドに行っていた間に送られていたのだろう。
そして時刻を見ると、8時を過ぎている。
千里「ごめん、迷惑かけて…。」
真衣「…いや、こりゃお互い様だな。アタシんとこにも杏梨からメッセージ届いてる。」
私は真衣のスマホの画面を見てみると…。
『お姉ちゃん遅いよ。どこに行ってるの?』
千里「あー…。」
どうやら、杏梨ちゃんに怒られる未来が待ってるな。
真衣「さっさと帰るか…。てか千里、腹減ってるだろ?もうカレー作ってあるからさ、急いで帰ろうぜ。」
千里「…まあ、こうなる事は予想してたけど…。」
そう言って、私達は北乃家に帰る事にした。
真衣「ただいま~。」
杏梨「あ、やっと帰ってきた!遅いよお姉ちゃん!」
真衣「わりいわりい、思ったより遅くなっちまって…。」
杏梨「千里ちゃんも、こんな時間までどこに行ってたの!なかなか帰ってこないから心配したんだよ?」
千里「ごめん、杏梨ちゃん。」
それから私達は杏梨ちゃんから30分説教を受けた。
私、お腹減ってるんだけど…。
まあ、元はと言えば私の自業自得だけどね…。
~午後10時~
~真衣視点~
真衣「…ロストワールド…。」
アタシは、さっきの事を思い出していた。
善良を失った人物達が集まる場所…ロストワールドを。
真衣(…あんな世界、誰が生み出したんだ?何故あのような奴らが集まるようになったんだ?)
わからない事が多い。
だけど、親父や組長さんを殺した江田もそこにいるのであれば、ケリを付けられる知れないな。
真衣(…今日は疲れたな…。寝るか。)
疲労感に浸っていたアタシは、速攻で眠った。
~杏梨視点~
杏梨「…あ、またグループ退会されてる…。」
私は、暗い部屋の中でスマホの画面を見た。
何度も招待を受けて入ったはずのグループに、また退会されていた。
トーク画面にはこう書いてあった。
『☆サヤ★があんりをグループから退会させました』
杏梨「……。」
もう何度も入っているのに、私が入る度に退会される。
…私は、クラスからいなくなった方がいいのだろうか。
その気持ちを隠して、元気で振る舞おうと考えながら過ごしていた。
杏梨「お姉ちゃん……。」
頼りたいのに頼れない。
お姉ちゃんを悲しませたくなくて、ずっと言えずにいた。
私は、存在しちゃいけないの?
助けて、お姉ちゃん……。
読んでいただきありがとうございます。
長らくお待たせしてしまって大変申し訳ないです。。。
そろそろこのチャプターも終わりにしようと思っています。
また長く待たせる事もあると思いますが、そこはご了承ください( ̄▽ ̄;)
↓さて、真衣が覚醒したので紹介の更新です。↓
登場人物紹介(随時情報更新)
北乃真衣
▽プロフィール
読み仮名:きたの まい
年齢:16歳
誕生日:6月12日
身長:167cm
血液型:B型
趣味:料理
特技:人助け
好きなもの:ラーメン(特に味噌)
嫌いなもの:甘い食べ物
ポジション:???
使用武器:大剣
彩神千里の友達。
正義感が強く姉御肌であり、困っている人を放っておけない性格の持ち主。千里が来る前は妹の杏梨と2人暮らししていた。
餓死寸前で行き場所のない千里を助け、自分の家で居候させ、共に過ごす事になる。
趣味は料理、特技は人助けと、なかなかに姉御らしい行動面を持っている。外見は赤みがかった茶髪のロングヘアに、青緑色の瞳を持っている。料理する時は必ずポニーテールにしている。
聖麗学園高等学校では剣道部に所属。剣道は中学1年生の頃から部活で始め、「怖がりな自分を変えたい」、「他人を守りたい」という理由で入部したという。ロストワールドで大剣を使用している理由の一つでもある。
真衣と杏梨の父親はヤクザであり、多量の金を使いながらも、2人の面倒を見ていた(真衣曰く、当時は組長にも世話になっていたらしい。母親が行方不明になったのはそのため)。そして真衣が15歳時、組長は暗殺、父親は真衣の目の前で殺害されたショックが隠せなくなり、杏梨と共に悲しんでいた過去を持つ。これが真衣が杏梨と2人暮らしした最大の理由である。
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
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書いてほしい
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書かなくていい
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書いてもいいけど先に続編書いてほしい
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作者に任せる