東京ロストワールド   作:ヤガミ

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Episode3開始です。
ちなみに今回から残酷な内容にしたいと思います。
ダークファンタジーの醍醐味ですね(?)

それではどうぞ!


Episode3 妹の苦悩
第14話


 7月。

 初日から暑く感じるこの季節。

 季節の変わり目って怖いよね。

 変わるだけでこんなに温度差があるもの。

 

 私が聖学に来たのは5月で、それから2ヶ月が経った。

 6月には真衣が17歳の誕生日を迎えたから、盛大にお祝いした。

 考えてみれば私は中学を卒業してから、誰にも誕生日を祝ってもらえなかったな。

 まだここに来ていない頃、誕生日を祝ってもらった人を見て、羨ましく思っていた。

 

 

 

 佐島先生「それでは、ホームルームはこれで終了です。皆さん、各自部活動へ向かうように。」

 

 

 

 

 

 真衣「なあ千里、お前も部活やらないか?」

 千里「…え?」

 

 突然、真衣に声を掛けられた。

 

 真衣「いや、別に強制してる訳じゃねえけどよ、せっかく学校行く通ってるからどっか部活入った方が貢献しやすいと思ってな。」

 千里「部活かぁ…。」

 

 思えば、私は中学の時から部活をやってなかった。

 趣味もなく、特技もなく…ただひたすらのんびり過ごしてただけの生活を送っていた。

 

 千里「そもそも、私に合う部活ってあるの?」

 真衣「まあ、十中八九あるとは限らないけど…、体験入部ならほぼ全部できるからさ。」

 千里「うーん、考えとく。」

 真衣「そこはOKしろよ!…つっても千里はそんなんだから、そうなるだろうなって思ってたよ…。」

 千里「ちょっと、今のは聞き捨てにならないよ。」

 真衣「いや、悪い意味では言ってねえよ!…と、そろそろ部活始まるから、アタシは猛ダッシュで行ってくる!」

 千里「ちょっと真衣!…行っちゃった…。」

 

 まったく、余計なお世話なんだから。

 私のために何かしてくれるのは頼もしいけど、何でもかんでも頼る訳にはいかないからなぁ。

 

 私は席を立ち教室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 真衣『面!!胴!!小手!!』

 

 

 

 千里「……。」

 

 辿り着いたのは、剣道部の武道館。

 そこには、練習をしている真衣の姿。

 その姿は如何にも、ロストワールドで戦っている騎士のようだ。

 …実際は違うけど。

 

 

 

 「あら?彩神さん?」

 千里「…ん?あ。」

 

 突然私は誰かに話し掛けられた。

 声のした方へ振り向くと、そこには私の担任の佐島先生がいた、

 

 佐島先生「どうしたの?こんな所で。もしかして剣道部に入ろうとしてる?」

 千里「いや、そういう訳ではないのですが…。というか、佐島先生は何故ここに?」

 佐島先生「北乃さんが忘れ物をしていてね。体育館に向かうついでに武道館にも来たって訳。」

 千里「そっか。佐島先生バレー部顧問ですもんね。」

 

 そう。佐島先生はバレー部の顧問を務めている。

 聞いた話だと佐島先生は、元々高校ではバレーの選手に選ばれたらしい。

 さぞかしバレーに関しての腕は良いものだろう。

 

 佐島先生「そういえば彩神さんは部活に入っていないでしょ?どこか入りたい部活はある?」

 千里「それ、真衣にも同じ事言われたんですけどね…。今の所は決めてないです。」

 佐島先生「そう…。バレー部にも来てくれたら、先生嬉しいんだけどなぁ。」

 千里「まあ、考えておきます。」

 

 部活の事になると、毎回これしか言えない。

 まあ、入るかどうかは別として。

 

 佐島先生「じゃ、私はさっさと忘れ物届けて生徒達の所行かないと。それじゃあね。」

 

 先生はそう言うと、さっさと行ってしまった。

 

 

 

 千里「…帰ろっか…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~真衣視点~

 剣道部員「お疲れ~。」

 真衣「あ、お疲れーっす。」

 

 現在休憩時間。

 千里のヤツ、部活やらないとはなぁ…。

 まあでも、あいつの事だから仕方ない…かな。

 

 剣道部員「そういえば北乃さん、妹ちゃんも夏休み大会あるよね?」

 真衣「ん?あぁ、ですね。」

 剣道部員「確か剣道部の後でしょ?大会終わったら行くの?」

 真衣「まあ、その日にもよるんですけどね…。空いてたら行くつもりです。」

 

 もし行けるのであれば、もし妹の杏梨が選手に選ばれたら、あいつの成長を見れる良い機会かもしれないな。

 中学でもそこそこ活躍していたから、腕もより良いものになっている頃だろう。

 だけどその前に、アタシも頑張らないとな。

 

 剣道部員「相変わらず妹ちゃん想いだね~、北乃さん。」

 真衣「ははは、よく言われます。これでも小さい頃から、妹の面倒見てたモンですから。」

 剣道部員「確か2人暮らししてるんだっけ?親御さんいないって聞いたけど…。」

 真衣「…え、ええ。そうですね。」

 

 …ああ、嘘言ってしまったな。

 千里が居候してるって、言えなかった。

 いや、言った方がまずいのか?

 まあでも、はぐらかせたからいいか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~杏梨視点~

 バレー部員「集合ー!」

 

 

 

 佐島先生「皆さん、夏休みの大会の選手が決まりました。今から名前を言いますね。」

 

 遂にこの時が来た…。

 

 次々と番号と名前を言われていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 佐島先生「9番、北乃杏梨さん。」

 杏梨「…!」

 

 やった…!選手に選ばれた!

 

 ここまで頑張った甲斐があった!

 

 帰ったらお姉ちゃんに報告しよっと!

 

 

 

 佐島先生「…以上です。選手に選ばれた人達は、現在より練習量を多くしたいと思います。くれぐれも無理はしないようにね。それじゃあ、練習開始!」

 バレー部員全員「はい!!」

 

 今日は7月の始まりだから、夏休みまでまだ時間はある。

 それまでに頑張らないと!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ???「はぁ…、ホントウザ。何であいつなんかが…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?

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