東京ロストワールド   作:ヤガミ

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第17話

 真衣「…は?急に何言ってんだ?」

 

 まあ、そうなるよね。

 でも私は、調べに行きたい。

 

 千里「こうなったらって時の最終手段。アイコンを頼りにロストワールドに行く。昼間の杏梨ちゃんの事、どうしても放っておけないの。だから…、協力してくれる?」

 真衣「……。」

 

 あの様子からして、何かあったに違いない。

 絶対に、ロストがいるはずだ。

 

 

 

 真衣「…まあ、千里がどうしてもってんなら、アタシは別にいいけどさ。」

 千里「…!本当?」

 真衣「お前は杏梨と仲良いからな。そりゃ放っておけないか…。わかった。アタシもまだ体力は有り余ってるし、行くよ。」

 千里「…部活の時ちゃんとやってた?」

 真衣「何でそこ疑うんだよ!?」

 千里「まあいいけど…。じゃあ、ここでこのアイコンが出たから、今すぐ現すね。」

 真衣「お、おう。わかった。」

 

 私はスマホを取り出し、ホーム画面にある謎のアイコンをタップする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドォンッ!!

 

 

 

 真衣「来たか!」

 千里「やっぱり…、ここにロストがいるんだね。」

 

 さあ、2人目のロストに会いに行こう。

 

 どんな奴が来るかは、まだ予想ついていない。

 

 扉に触れ、ロストワールドへ─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 真衣「…まだ、普通の学校だな。相変わらず赤黒だけど。」

 千里「そのようだね。中に入ろうか。」

 

 目の前にあるのは、現実でも存在している聖麗学園高等学校。

 全体的な見た目は、姿は変わらず赤黒い色に染まっているだけ。

 私達は颯爽と中へ入る事にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 が、しかし─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『………、黙っ………で何か……よ!』

 

 

 

 

 

 千里「…?」

 

 遠くから声が聞こえる。

 

 幻聴ではない。明らかに遠くから聞こえる。

 

 真衣「千里?どうした?」

 千里「ちょっと待ってて、奥から声が…。」

 真衣「…?声?あっちに何かあるのか?」

 千里「行ってみよう。」

 

 聞いただけでは、実際に何が起きているかわからない。

 声のする方へ行ってみる事にする。

 情報を得るチャンスかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 千里「…!あれは…!?」

 

 

 

 

 

 ???「痛い…!やめてよ…!」

 

 

 

 真衣「…!!杏梨…!?」

 

 隠れて覗いてみると、そこには複数の女子生徒が1人の少女を囲っている。

 囲まれているのは、間違いなく杏梨ちゃんだった。

 赤黒くて薄らとだが、あのおさげや童顔からして、杏梨ちゃんそのものだった。

 

 ???「……!」

 

 誰かもわからない奴はこちらに気付き、逃げていった。

 そして、杏梨ちゃんと思われる人物も、霧のように消えてしまった。

 

 真衣「どうなってんだ…?何でも杏梨がここにいるんだ…?」

 千里「わからない…。でも、ここに杏梨ちゃんも関係しているって事は間違ってないね。」

 真衣「…そういや昼間、杏梨の様子がおかしかったよな。それが今の状況に繋がるって事か…?」

 千里「どうだろう…。でも、一理あるね。」

 

 このロストワールドはとことん調べ尽くした方が良さそうだね。

 女王様気取りと、ここでの杏梨ちゃんの行方。

 やれやれ、今回も忙しくなるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~昇降口~

 真衣「中も今の所普通の学校だな。」

 

 辺りを見回してみる感じ、まだ私達の知ってる学校だ。

 果たしてここのロストは、ここを一体どのようなものと思ってるのか。

 女王様だから城か、それに関するものか。

 

 

 

 

 

 ???「お前ら、そこで何をしている!!」

 真衣「!?やべ!」

 

 まずい、見つかった。

 しかも、前にも後ろにもいる。

 

 ???「侵入者は排除する!」

 

 千里「ああ、くそ!こうなったらやるしかない!行くよ!」

 真衣「わかった!」

 

 私はそう叫ぶと、戦闘態勢に入った。

 

 真衣「こいつらにも試す機会だ。頼むぜ、“相棒”!」

 千里(相棒…?)

 

 私は、真衣が独り言を言っているのかと思っていた。

 でも目線の先は…、大剣?

 まあ、今はそんなのどうでもいい。

 私達は敵へと走り出す─────!

 

 

 

 

 

バキッ!ドゴッ!

 

ザシュッ!ズバッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ???「侵入者には死を!」

 ???「侵入者には死を!」

 

 真衣「この野郎!どれだけいやがんだ!」

 千里「これはまずい…。ここは一旦退こう!」

 

 流石にこれは数が多すぎる。

 ある程度は倒せたが、次から次へとわんさか湧いてくる。

 ここの敵はどれだけ多いの?

 これ以上の戦闘は無理だと思い、私達は隙を見て逃げた。

 

 

 

 

 

 が、しかし─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャンッ!

 

 千里「…え?」

 

 真衣「今何か……て、おわあぁっ!?」

 

 千里「…!!」

 

 何かが作動した音が鳴り響き、私達は逆さに吊るされた。

 まずい、罠だ。

 逃げる事を考えすぎて、それすらも気付かなかった。

 

 真衣「くそ!離せ!…っ!?」

 

 千里「え、真衣……。」

 

 

 

プチッ

 

 

 

 

 

 私は、首元に何かを打たれた。

 

 千里「嘘…で……しょ………。」

 

 

 

 

 

 ─視界がどんどん薄れていく。

 

 

 

 

 

 ──何が起きたかわからない。

 

 

 

 

 

 ───ダメだ、どんどん真っ暗になってきた。

 

 

 

 

 

 ────私が最後に目にしたのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ???「─────捕まえた♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─────ニヤリと笑った女の姿だった───。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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