東京ロストワールド   作:ヤガミ

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第18話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 千里「ぅ……ん……。」

 

 

 

 

 

 ───あれからどれくらい経っただろうか。

 

 

 

 

 

 ──意識が徐々に戻ってきた気がする。

 

 

 

 

 

ガチャッ…

 

 千里「…え?」

 

 何やら金属音が聞こえる。

 

 

 

 よく見ると、手足には錠が掛けられていた。

 

 

 

 真衣「千里…、目ぇ覚めたか…?」

 

 千里「うん、何とか…。でも、これって…。」

 

 真衣「ああ、見ての通りだ…。アタシら捕まっちまったんだよ。」

 

 

 

 

 

 ???「目が覚めたみたいだな。」

 千里「…?」

 ???「女王様がここに来る。そこでじっと待ってな。」

 

 女王様?

 

 …!今、女王様って…。

 

 

 

 

 

 ???「───ごきげんよう、侵入者さん。」

 

 

 

 

 

 真衣「…あんたは…?」

 

 見るからに派手なドレスを着ている。

 こいつが噂になってた、女王様?

 となると、こいつがここのロストか。

 

 ロスト???「正面から堂々と来たようね。でも、挙句の果て罠に掛かった…。馬鹿ねえ。そうやって逃げようとしたからこうなったのよ。うちの建物は罠だらけにしてるって知らないの?」

 

 小馬鹿にされたような言動だ。

 私は彼女を睨む。

 

 真衣「女王様ってのはあんたの事か?確かにそれっぽい格好してるけどな。」

 ロスト???「あんたさぁ、今の状況考えた方が良いと思うよ?私に口答えしたらどうなるか、わかってる筈でしょ?」

 真衣「はあ?やってみろよ!」

 

 真衣は強気に牙を剥くように叫ぶ。

 しかし、彼女は全くびびる様子はなかった。

 

 ロスト???「そんな言葉しなきゃ、心地良い快楽あげようと思ったのになぁ。でもそんな様子じゃ、必要ないみたいだね。私の事を拒否してるようなモンだし。」

 真衣「何だと…!?」

 

 こいつは一体何を言い出すんだ。

 

 ロスト???「まあいいや。思い通りにならない奴なんて、所詮壊れて使えなくなったゴミクズと変わらないし。

 この2人、焼却炉に入れといていいよー。」

 

 焼却炉…?

 

 という事はつまり…!?

 

 真衣「おい!話はまだ終わってねえぞ!」

 ロスト???「はいはい、ゴミは黙って燃やされなよ~。」

 

 ロストの女はそう言い捨て、行ってしまった。

 

 

 

 

 

 ???「連れて行け!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 千里・真衣

 「うわああああああああっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドスンッ!

 

 

 

 

 

 物凄い高所から落ち、身体中に痛みが走った。

 

 真衣「痛え~…。千里、無事か…?」

 千里「何とか…。」

 真衣「…しかし酷ぇな…。でも、あの時に顔覚えられたぜ。となると、あいつが杏梨と関係しているか…。」

 千里「うん。あいつと杏梨ちゃんとの間で何かあったに違いないね。」

 

 十中八九…とはまだ言い難いが、可能性はある。

 とりあえず後日、それっぽい人物を探ってみよう。

 

 真衣「…つーか、ここ焼却炉っつってたよな?薄暗くて気味わりぃし、ゴミだらけじゃねえか…。」

 

 あのロストの言っていた通り、私達は焼却炉に放り出された。

 これは脱出するまで相当時間がかかりそうだ。

 

 真衣「なあ、千里。」

 千里「ん?」

 真衣「確かロストワールドって、最初に入った所から出られるんだよな?」

 千里「まあ、そうなるね。見た感じ、地下っぽいけど。」

 

 ここに落とされた…って考えると、出入口はかなり上っぽいな。

 

 真衣「なら早いとこ出ようぜ。アタシら放課後にここに来たんだからよ。」

 千里「…だね。ロストの特徴は掴めたし、一旦戻る事にしよう。」

 

 私はそう言い告げ、焼却炉の出口を探す事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 千里「そういえば思ったんだけど…。」

 真衣「ん?何だ?」

 

 私はさっきの戦闘の事で気になった事を言ってみる。

 

 千里「さっき真衣、“相棒”とか言ってたけど何の事?」

 真衣「え?ああ、そういや教えてなかったな。相棒ってのは、まさにこの大剣の事だ。なんかそう言った方が馴染みやすいし、かっこいいだろ?」

 千里「…そういうものなのかな。」

 

 わざわざ人でもない物を“相棒”って言うのは、なんか独特だな。

 そういうの、“擬人法”…って言えばいいのかな。

 まあ、真衣がそうしたいのなら別にいいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~杏梨視点~

 杏梨「あれ?スマホがない…。」

 

 部活が終わったので、お姉ちゃんに終了報告しようとしていた。

 しかし鞄の中を漁っても、私のスマホはなかった。

 

 杏梨「どうしよう…、どこかで落としちゃったのかな…。」

 

 とりあえず準備できるものは準備し、体育館を出る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから15分くらい経っただろうか。

 自分がいた校舎を探していても、スマホは見当たらなかった。

 

 杏梨「…明日また探していてみよ。」

 

 仕方ないので、このまま帰る事にした。

 

 

 

 佐島先生「あら?北乃さん、どうしたの?」

 杏梨「あ、先生…。」

 

 諦めて帰ろうとした途端、佐島先生に声を掛けられた。

 

 佐島先生「何か忘れ物でもした?」

 杏梨「あの、部活終わった事をお姉ちゃんに報告しようと思ったら、スマホがなくて…。どこかで落としちゃったのかと思ってて…。」

 佐島先生「そう?それは困ったわね…。

 じゃあ、今日はもう遅いからあなたは帰りなさい。スマホの方は先生が探しておくから。

 見つかったら、真衣さんの方に連絡するわね。」

 杏梨「ありがとうございます…。」

 

 佐島先生にそう言われ、私は帰る事にした。

 無事に見つかればいいんだけど…。

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