東京ロストワールド   作:ヤガミ

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※注意!※
ここからショッキングなシーンが入ります。
苦手という方は閲覧を控える事をおすすめします。

大丈夫という方のみ進んでください。


第19話

~佐島先生視点~

 佐島先生「さてと…。」

 

 北乃さんのスマホが行方不明になったから、早いとこ見つけてあげないと。

 それにしても、北乃さんって姉妹仲が良いのよね。

 いいなあ、ああいう姉妹。

 一応私も姉がいるんだけど、あまり仲が良くないというか…。

 北乃さんみたいな仲の良い姉妹って、憧れちゃうなあって思うだけ。

 

 …って、大人の私が何言ってんだろ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 佐島先生「あら?あれって…。」

 

 体育館の前に何かが落ちているのがわかった。

 

 佐島先生「ピンクのスマホ…これって北乃さんの?」

 

 さっき北乃さんは校舎にいたはず…。

 ひょっとして北乃さん、ここに落ちていた事に気付かずに校舎に来たのかしら?

 

 とりあえず、見つかったから北乃さんに連絡─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュバッ!

 

 佐島先生「…え?きゃっ!!」

 

 何?

 

 辺りを見回してみると、網に囲まれていた。

 

 

 

ズルズルズル…!

 

 佐島先生「ちょ、何これ!?きゃあぁっ!!」

 

 誰かに引き摺り込まれている…!?

 

 恐怖でしか感じられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 佐島先生「ここは…、倉庫…?」

 

 引き摺り着いたのは、体育館の倉庫だった。

 何やら不気味な感じがする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ???「あーあ、引っ掛かっちゃったねぇ、佐島センセ♪」

 

 佐島先生「…!その声は…!?」

 

 どこからか聞き覚えのある声が聞こえた。

 

 

 

 佐島先生「…!泉田さん…!?」

 

 そう、バレー部所属の泉田沙耶(いずみだ さや)さん。

 

 彼女は悪巧みをした笑みを浮かべていた。

 

 泉田「ダメでしょ~、教師なんだし警戒心持っていかなきゃ。」

 佐島先生「…まさか、あなたが仕組んだの?」

 泉田「でなかったら何?」

 佐島先生「あなた…!教師にこんな事していいと思ってるの!?」

 

 私は泉田さんに対する怒りを表した。

 元々泉田さんは、他にも騒ぎを起こしている。

 

 泉田「元はと言えば佐島センセ、あんたのせいだよ?」

 佐島先生「…は?」

 泉田「私の方が才能あるってのに、どうして北乃なんかにレギュラーを与える訳?意味わかんないんだけど?あんたは私の才能を受け入れるべきなんじゃないの?どうしてそれを拒否して他の誰かに権利を渡す訳!?」

 佐島先生「それは…!」

 

 今の泉田さんは狂ってる。

 とても女の子とは思えない言動を言いたい放題に発している。

 生徒をこんなに怖いと思ったのは初めてだ。

 

 泉田「だからもう我慢の限界だから、あんたをここで殺すわ。」

 佐島先生「え…!?」

 

 殺す?教師である私を?

 ダメ、生徒がそんな事したら。

 

 佐島先生「泉田さん…、正気なの?」

 泉田「そうでなかったら何だよ。ここに連れて来た理由なんて、こうする他ないでしょ?」

 佐島先生「やめなさい!あなたの両親や警察に報告するわよ!」

 泉田「ああ、やってみなよ。どっちにしろあんたはここで死ぬんだし?」

 佐島先生「…!!何やってるの、あなた達!!」

 

 ここにいるのは泉田さんだけではなかった。

 彼女らは…、泉田さんの知り合いだ。

 共に騒ぎを起こしている…、それを泉田さんが指揮を執っているんだ。

 

 泉田さんの手には既に、大きな鋏を持っていた。

 

 佐島先生「泉田さん…!今すぐにやめ……!!」

 

 泉田「じゃあね、佐島センセ♪」

 

 

 

 

 

 佐島先生

 「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~千里視点~

 真衣「ふぃ~、やっと出られたぜ…。」

 

 やっとの事で私達は焼却炉を抜け、地下道を通って外に出た。

 

 千里「じゃあ、ロストワールドから出ようか。」

 

 私は扉に触れ、ロストワールドから抜ける事ができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 真衣「やっべ、6時過ぎてる。」

 

 時刻は6時を回っていた。

 外も既に暗くなっている。

 

 千里「ちょっと遅くなっちゃったね…。」

 真衣「…でも、杏梨から連絡は来なかったな…。こういう時はするのに、何かあったのか…?」

 千里「そうなの?まあ、とりあえず帰ろう。」

 

 私はそう言い告げ、帰る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 真衣「何だろう…、何か胸騒ぎがするな…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌日~

~杏梨視点~

 あれから結局、佐島先生から連絡はなかった。

 やっぱり、行方不明だったのかな。

 そんな事を考えながら、朝練をしていた。

 

 

 

 

 

 泉田「北乃~、片付けお願いしてもいーい?」

 杏梨「ええ…、また?」

 

 私に駆け寄って来たのは、今会いたくない人物の泉田沙耶だ。

 昨日も片付けをやった気がする。

 

 泉田「お願い!同じチームなんだからさ!」

 杏梨「理由になってないんだけど…。わかったよ~…。」

 

 私は頼まれた事を断る事はできなかった。

 昔からそうだよなぁ…。本当に直さないと…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 杏梨「よいしょっと…。」

 

 バレー部関連の用具が入った籠を置き、ドアノブに手を掛ける。

 

 

 

 杏梨「…ん?」

 

 何やら様子がおかしい。

 

 中から鼻のつく臭いがする。

 

 そっとドアを開けてみると─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 杏梨「…!!!」

 

 

 

 

 

 杏梨

 「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~真衣視点~

 何だろう、昨日から胸騒ぎが止まらない。

 練習にはある程度集中できたが、やっぱりこの胸騒ぎが気になる。

 

 剣道部員「北乃さんお疲れ~。」

 真衣「あ、お疲れっす。」

 剣道部員「もうすぐ本番だから、北乃さんも気合い入れといてね!」

 真衣「はいよ。」

 

 アタシは荷物を全て整え、武道館を出た。

 

 

 

 そして─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!』

 

 

 

 真衣「…!?何だ!?」

 

 

 

 遠くから悲鳴が聞こえた。

 

 剣道部員「え?今の何!?」

 真衣「体育館から聞こえた!ちょっと行ってきます!」

 剣道部員「あ、北乃さん!」

 

 

 

 アタシは、悲鳴が聞こえた方へ走り出す。

 

 あの声からして、杏梨だ。

 

 何かあったに違いない…!

 

 

 

 

 

~杏梨視点~

 杏梨「あ……!ああ……!」

 

 私は、尻餅を着いて動けずにいた。

 身体中の震えが止まらない。

 そんな…。嘘でしょ…。

 

 

 

 真衣「…杏梨!!」

 

 杏梨「…!お姉ちゃん…!」

 

 私の声が鳴り響いたせいか、お姉ちゃんが駆け寄ってきた。

 

 真衣「どうした!?何かあったのか!?」

 杏梨「あ……、あれ……!」

 真衣「……!!」

 

 お姉ちゃんは、体育館倉庫の方へ目を向けた。

 お姉ちゃんも、この光景はショックだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~真衣視点~

 真衣「佐島……先生……!?」

 

 

 

 杏梨の指差した方へ顔を向けると…。

 

 

 

 そこには、血だらけで倒れていた佐島先生の姿だった。

 

 

 

 真衣「そんな…!どうして…!?」

 

 

 

 もう人が死ぬのは見たくないのに。

 

 

 

 もう誰も失いたくないって決めたのに。

 

 

 

 それが…、どうしてこんな事に…!?

 

 

 

 真衣「…!これ…!?」

 

 よく見ると佐島先生の腹には、複数の傷が作り込まれていた。

 

 この感じからすると、他殺の可能性が高い。

 

 一体誰がこんな事を…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~千里視点~

 

 

 

 

 

 千里「……え?佐島先生が…死んだ…?」

 

 

 

 真衣から聞いた話は、とてもショックなものだった。

 

 私達の担任の佐島先生が、体育館倉庫で死体として見つかったらしい。

 

 

 

 真衣「アタシも信じられねえよ…!何であの佐島先生が…!」

 

 真衣の身体は震えていた。

 

 こんな事って…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~昼休み~

 千里・真衣「……。」

 

 昼食中。

 

 だけど、私達は会話すらもできなかった。

 

 佐島先生が殺されたショックと、他の誰かに対する怒りで。

 

 

 

 

 

 真衣「……千里。」

 千里「…!な、何?」

 

 突然、真衣の口が開いた。

 

 

 

 真衣「アタシ、佐島先生を殺したのは誰か、わかったかもしれない。」

 千里「…え?」

 

 真衣は知っているのか。

 佐島先生を殺した張本人というのを。

 

 

 

 

 

 真衣「……泉田沙耶だ。」

 千里「泉田…?」

 

 真衣の口から、知らない名前が出てきた。

 

 “泉田沙耶”。

 

 それが佐島先生を殺したのか?

 

 真衣「前に、部活から帰る時に聞こえたんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~前日~

~真衣視点~

 剣道部員「そういえば北乃さん、妹ちゃんの方はどう?」

 真衣「あいつは大会に向けて、結構張り切ってましたよ。選手になったらしいですし。」

 剣道部員「そっか。なら北乃さんも頑張らないとね!」

 

 

 

 アタシは練習後に剣道部の先輩と、何気ない会話をしていた。

 

 その時に聞こえたんだ。

 

 

 

 

 

 『泉田沙耶って知ってる?』

 

 『1年の?』

 

 『そうそう、“女王様”って言われてる奴。』

 

 

 

 真衣「…?」

 

 

 

 『暴行起こしてる奴でしょ?ホント迷惑だよね~。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~現在~

~千里視点~

 千里「……。」

 真衣「その言葉が気になってな。もしかすると佐島先生を殺したのは、あいつなんじゃねえかと思って。暴行起こしてるなら、人殺しも有り得ねえ話じゃねえだろ?」

 千里「そう…なのかな…。」

 

 確かにそうかもしれないけど、本当にそうかと言われると自信がない。

 

 真衣「……ちょっと行ってくるわ。」

 千里「…え?どこに?」

 

 真衣は突然席を立ち上がった。

 そして竹刀を手に取り、教室を出ようとする。

 

 千里「待って真衣!何する気?」

 

 真衣「…決まってんだろ。泉田を始末しに行くんだよ。アタシらの担任があいつによって消されたんだ。こいつで1発ぶん殴らねえとアタシの気が済まねえ。」

 

 今の真衣は、鬼のような形相をしている。

 泉田に対する殺意だ。

 

 真衣「千里、お前も協力してくれ。」

 千里「ちょっと待ってよ、真衣!それはまずいって!」

 真衣「止めるな!これはアタシが決めた事だ。黙って付いて来い!」

 千里「……。」

 

 もう何も言いようがなかった。

 仕方なく、私は付いて行く事にした。




いかがでしたか?
ちょっとショッキングな場面を入れてみましたが、それっぽくできたでしょうか。
これはダークファンタジーを意識して書いたものですが、もし刺激的すぎたら申し訳ないです…。
m(_ _)m

メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?

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