モチベーションがなかなか上がらなくて投稿できていませんでした。
という訳で、前回の続きです。
~屋上~
窓から、3人の少女達が集まっているのがわかる。
真衣はそれに睨みをきかせ、竹刀を持ちながらドアを開けた。
今の真衣は番長…いや、人間の皮を被った鬼のようだった。
真衣「泉田!!」
大声で呼び止めた。
真衣の声で少女達は振り向いた。
泉田「んあ?ああ、北乃の姉貴?こんちゃー。」
この金髪のポニーテールで、いかにもギャルって感じの少女。
恐らく、彼女が“泉田沙耶”だろう。
真衣「こんちゃー、じゃねえよ。お前、佐島先生に何をした?」
泉田「ん?何の話すかぁ?」
泉田は挑発に乗せるように話しかける。
ガキンッ!!!
千里「…!」
真衣は竹刀で、屋上の鉄柵をぶっ叩く。
耳障りな金属音が鳴り響いた。
傍にいた私は、少し驚いてしまった。
真衣「…惚けてんじゃねえよ。お前、自分が何したかわかるだろ?」
泉田「……。……はぁ、めんどくさ。」
泉田はそう呟き、立ち上がる。
見た感じ、真衣にびびる様子はない。
寧ろ、自分がした事を否定されたように、怒りを表している。
泉田「正直に言うよ。私が佐島先生を殺した。」
千里(…!こいつが…!)
真衣「やはりてめえがか…。何故殺した?それくらいは言えんだろ。」
泉田「は?何でそんな事まで言わなきゃいけないの?」
真衣
「さっさと言え!!!」
泉田「……。」
真衣は我慢の限界のようだ。
よほど泉田への殺意が見える。
そう思って真衣を見つめていた所に、泉田から語られる。
泉田「…あいつは私の才能を認めなかったんだよ。」
千里「…は?」
言っている意味がわからなかった。
泉田から出た言葉、“才能”。
それが何かと関係しているのだろうか?
泉田「北乃よりも私の方が才能があるってのに、あいつはそれを拒否して、北乃を大会のレギュラーに入れた。私をレギュラーに入れなかった罰で殺したんだよ。何か問題あんの?」
それだけの理由で…。
私はそんな泉田に怒りを表す。
真衣「…そうかよ。それだけで佐島先生をあの世へ…。てめえもとんだ外道だよ。」
泉田「…あ?」
外道…江田にも言っていた言葉だ。
確かに、泉田にぴったりの言葉だよ。
見ての通り、泉田は頭がイカれてる。
自分がレギュラーに入れなかった怒りで、佐島先生を殺してしまった。
泉田は、それにしか頭になかったのだろう。
彼女は、腐っている…。
泉田「あのね、何か勘違いしてるんだろうけど、悪いのは北乃と佐島先生だからね?才能ないくせに、北乃はレギュラーに選ばれたんだよ?私より先にね。だから、私は何も悪くないから。それだけは理解してほしいなー、北乃の姉貴。」
そして、真衣の竹刀は上がっていく───。
真衣
「この腐れ脳みそがあぁ!!!」
バシッ!!
千里「……。」
気付いたら、私の体が動いていた。
間一髪で、真衣の竹刀を抑えていた。
真衣「…!?…千里…?何で止めるんだよ!」
千里「…やっぱりだめだよ、真衣。いくら仇討ちだからってこれは…。」
真衣「けどよ…!」
今ここで止めなかったら、泉田以前に真衣は確実に退学になっていただろう。
そうはなってほしくないから、私は止めた。
泉田「ん?あんたもしかして…。」
泉田がそう言うと、私の顔を凝視した。
泉田「ああ、あんたが噂の転校生?」
千里「…それが何か?」
泉田「…ていうかあんた、転校生じゃないでしょ?前まで学校行ってなくて、ここに通おうって考えただけでしょ?」
千里「…は?」
こいつは、何を言っているのかわからなかった。
どこかで会ったか…?いや、そんな事はないだろう。
泉田「───腐ってるあんたを見たんだよ。あんたがここに来る以前にね。」
千里「…!?」
もしや、どこかで見られてた…!?
泉田「あんたと北乃の姉貴が会ってたのを見てたんだよ。それで、“うちに来ないか”とか言ってたかなぁ。」
泉田から語られていたのは…。
『あんたさ、親いないの?』
『…いない。』
『…だったらさ、うちに来ないか?』
『…え?』
『ここにずっといても退屈だろ?それに、困った時はお互い様ってやつだしさ。』
『…わかった。そうする。』
『よし、取引成立だな!』
『…取引?』
『まあ、細かい事は気にするな。アタシ、北乃真衣な!あんた、名前は?』
『…千里。彩神千里。』
『千里…か。良い名前だな!彩神って苗字もかっこいいじゃん。羨ましいよ。』
『そ…、そう…?』
『よし、そうと決まれば、アタシん家に直行だな!』
泉田「あんた、彩神千里だよね?あの時名前聞こえたから、覚えちゃったんだよね。」
千里(こいつ…!)
私は全てを悟った。
彼女は、私がここに来る前から知っている。
“転校生と言った方が馴染みやすい”というのも、全てお見通しだった。
泉田「“2年に転校生が来た”って噂されてさ。なんかおかしいと思ったんだよね。学校も行ってないあんたが転校生だなんて。そしたら真っ赤な嘘だったよ。不登校のあんたが転校生なんて有り得ないし?」
千里「……。」
気付いたら私の右手は拳を作り、震えていた。
泉田に悪く言われたような感じがして、内心怒りが込められていた。
真衣「泉田…、まさかお前…、影で見てたのか…!?」
泉田「たまたまだけどねぇ。クラスでは皆騙されてんだよ。あんたみたいな不登校が転校生な訳ないじゃん。あんたも北乃の姉貴も、頭どうかしてんじゃないの?」
千里「泉田…!」
泉田「ん?やりたいなら遠慮しないでやれば?あ、もしかして人殴った事ないからできない系?アハハ!そういうのダサくて笑えるんですけどw」
千里「…もういい。行くよ、真衣。」
真衣「おい、千里!」
私は泉田の言葉を無視し、校舎の中へと向かった。
泉田を殴る行為をギリギリで飲み込み、颯爽と歩いた。
泉田「あー、逃げるんだぁ♪弱ぁw」
真衣「…泉田、アタシらは諦めた訳じゃねえからな。杏梨を虐めた事や、佐島先生を殺した事…、後悔させてやっからよ。」
泉田「やれるもんならやってみなよ♪私は悪くないから無駄だと思うけどねーw」
泉田沙耶の悪者っぷり、いかがでしたでしょうか?
ダークファンタジーなので、こういう横暴な性格の人物も入れた方がいいと思いまして。
また長い期間お待たせするかもしれません。ご了承ください。
m(_ _)m
次回もお楽しみに。
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
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書いてほしい
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書かなくていい
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書いてもいいけど先に続編書いてほしい
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作者に任せる