東京ロストワールド   作:ヤガミ

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マジでお待たせしてすみません…m(_ _)m
モチベーションがなかなか上がらなくて投稿できていませんでした。

という訳で、前回の続きです。


第20話

~屋上~

 窓から、3人の少女達が集まっているのがわかる。

 真衣はそれに睨みをきかせ、竹刀を持ちながらドアを開けた。

 

 今の真衣は番長…いや、人間の皮を被った鬼のようだった。

 

 

 

 真衣「泉田!!」

 

 大声で呼び止めた。

 真衣の声で少女達は振り向いた。

 

 泉田「んあ?ああ、北乃の姉貴?こんちゃー。」

 

 この金髪のポニーテールで、いかにもギャルって感じの少女。

 恐らく、彼女が“泉田沙耶”だろう。

 

 真衣「こんちゃー、じゃねえよ。お前、佐島先生に何をした?」

 泉田「ん?何の話すかぁ?」

 

 泉田は挑発に乗せるように話しかける。

 

 

 

ガキンッ!!!

 

 千里「…!」

 

 真衣は竹刀で、屋上の鉄柵をぶっ叩く。

 耳障りな金属音が鳴り響いた。

 傍にいた私は、少し驚いてしまった。

 

 真衣「…惚けてんじゃねえよ。お前、自分が何したかわかるだろ?」

 泉田「……。……はぁ、めんどくさ。」

 

 泉田はそう呟き、立ち上がる。

 見た感じ、真衣にびびる様子はない。

 寧ろ、自分がした事を否定されたように、怒りを表している。

 

 泉田「正直に言うよ。私が佐島先生を殺した。」

 

 

 

 千里(…!こいつが…!)

 真衣「やはりてめえがか…。何故殺した?それくらいは言えんだろ。」

 泉田「は?何でそんな事まで言わなきゃいけないの?」

 

 

 

 真衣

「さっさと言え!!!」

 

 

 

 泉田「……。」

 

 真衣は我慢の限界のようだ。

 よほど泉田への殺意が見える。

 そう思って真衣を見つめていた所に、泉田から語られる。

 

 

 

 泉田「…あいつは私の才能を認めなかったんだよ。」

 

 千里「…は?」

 

 言っている意味がわからなかった。

 泉田から出た言葉、“才能”。

 それが何かと関係しているのだろうか?

 

 泉田「北乃よりも私の方が才能があるってのに、あいつはそれを拒否して、北乃を大会のレギュラーに入れた。私をレギュラーに入れなかった罰で殺したんだよ。何か問題あんの?」

 

 それだけの理由で…。

 私はそんな泉田に怒りを表す。

 

 真衣「…そうかよ。それだけで佐島先生をあの世へ…。てめえもとんだ外道だよ。」

 泉田「…あ?」

 

 外道…江田にも言っていた言葉だ。

 確かに、泉田にぴったりの言葉だよ。

 見ての通り、泉田は頭がイカれてる。

 自分がレギュラーに入れなかった怒りで、佐島先生を殺してしまった。

 泉田は、それにしか頭になかったのだろう。

 

 彼女は、腐っている…。

 

 泉田「あのね、何か勘違いしてるんだろうけど、悪いのは北乃と佐島先生だからね?才能ないくせに、北乃はレギュラーに選ばれたんだよ?私より先にね。だから、私は何も悪くないから。それだけは理解してほしいなー、北乃の姉貴。」

 

 

 

 

 

 そして、真衣の竹刀は上がっていく───。

 

 

 

 

 

 真衣

「この腐れ脳みそがあぁ!!!」

 

 

 

 

 

バシッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 千里「……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気付いたら、私の体が動いていた。

 

 間一髪で、真衣の竹刀を抑えていた。

 

 真衣「…!?…千里…?何で止めるんだよ!」

 千里「…やっぱりだめだよ、真衣。いくら仇討ちだからってこれは…。」

 真衣「けどよ…!」

 

 今ここで止めなかったら、泉田以前に真衣は確実に退学になっていただろう。

 そうはなってほしくないから、私は止めた。

 

 泉田「ん?あんたもしかして…。」

 

 泉田がそう言うと、私の顔を凝視した。

 

 泉田「ああ、あんたが噂の転校生?」

 千里「…それが何か?」

 泉田「…ていうかあんた、転校生じゃないでしょ?前まで学校行ってなくて、ここに通おうって考えただけでしょ?」

 千里「…は?」

 

 こいつは、何を言っているのかわからなかった。

 どこかで会ったか…?いや、そんな事はないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 泉田「───腐ってるあんたを見たんだよ。あんたがここに来る以前にね。」

 

 

 

 

 

 千里「…!?」

 

 

 

 

 

 もしや、どこかで見られてた…!?

 

 

 

 

 

 泉田「あんたと北乃の姉貴が会ってたのを見てたんだよ。それで、“うちに来ないか”とか言ってたかなぁ。」

 

 泉田から語られていたのは…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『あんたさ、親いないの?』

 

 『…いない。』

 

 『…だったらさ、うちに来ないか?』

 

 『…え?』

 

 『ここにずっといても退屈だろ?それに、困った時はお互い様ってやつだしさ。』

 

 『…わかった。そうする。』

 

 『よし、取引成立だな!』

 

 『…取引?』

 

 『まあ、細かい事は気にするな。アタシ、北乃真衣な!あんた、名前は?』

 

 『…千里。彩神千里。』

 

 『千里…か。良い名前だな!彩神って苗字もかっこいいじゃん。羨ましいよ。』

 

 『そ…、そう…?』

 

 『よし、そうと決まれば、アタシん家に直行だな!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 泉田「あんた、彩神千里だよね?あの時名前聞こえたから、覚えちゃったんだよね。」

 千里(こいつ…!)

 

 私は全てを悟った。

 彼女は、私がここに来る前から知っている。

 “転校生と言った方が馴染みやすい”というのも、全てお見通しだった。

 

 泉田「“2年に転校生が来た”って噂されてさ。なんかおかしいと思ったんだよね。学校も行ってないあんたが転校生だなんて。そしたら真っ赤な嘘だったよ。不登校のあんたが転校生なんて有り得ないし?」

 千里「……。」

 

 気付いたら私の右手は拳を作り、震えていた。

 泉田に悪く言われたような感じがして、内心怒りが込められていた。

 

 真衣「泉田…、まさかお前…、影で見てたのか…!?」

 泉田「たまたまだけどねぇ。クラスでは皆騙されてんだよ。あんたみたいな不登校が転校生な訳ないじゃん。あんたも北乃の姉貴も、頭どうかしてんじゃないの?」

 千里「泉田…!」

 泉田「ん?やりたいなら遠慮しないでやれば?あ、もしかして人殴った事ないからできない系?アハハ!そういうのダサくて笑えるんですけどw」

 千里「…もういい。行くよ、真衣。」

 真衣「おい、千里!」

 

 私は泉田の言葉を無視し、校舎の中へと向かった。

 泉田を殴る行為をギリギリで飲み込み、颯爽と歩いた。

 

 泉田「あー、逃げるんだぁ♪弱ぁw」

 

 

 

 真衣「…泉田、アタシらは諦めた訳じゃねえからな。杏梨を虐めた事や、佐島先生を殺した事…、後悔させてやっからよ。」

 泉田「やれるもんならやってみなよ♪私は悪くないから無駄だと思うけどねーw」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




泉田沙耶の悪者っぷり、いかがでしたでしょうか?
ダークファンタジーなので、こういう横暴な性格の人物も入れた方がいいと思いまして。

また長い期間お待たせするかもしれません。ご了承ください。
m(_ _)m

次回もお楽しみに。

メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?

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