~放課後~
真衣「千里、さっさとロストワールド行くぞ!」
千里「ちょっと待っててよ、今扉出すから…。」
真衣は部活後、私は図書室に出た後に、ロストワールドに行こうと話していた。
流石の私でも、泉田に言われるがままにされたくはない。
ドォンッ!!
千里「行くよ!」
真衣「おう!泉田の野郎を潰しに行くぞ!」
千里(…まだそうと決まった訳じゃないんだけど…。)
真衣は本当に殺意剥き出しになっているな。
まあ、流石にあそこまで言われちゃ腹立たしくなるのも無理ないか。
真衣「よし、侵入成功だな。前回はまんまと罠に嵌められたからな。今回は警戒しながら行くぞ!」
千里「あまり突っ走りすぎないでよ?真衣に付いて行くの大変なんだから。」
真衣「ああ。ちゃんと千里に合わせるつもりだ。泉田を潰したい気持ちも山々だが、アタシはそこまで不器用じゃない。」
千里「だといいけどさ…。」
何だろ、こんなに感情剥き出しになった真衣に付いていける気がしない…。
今はやれる事に集中しようか。
~杏梨視点~
バシッ!
杏梨「痛…!?」
突然、後ろから何かをぶつけられた。
振り向いてみると、明らかにバレーボールを飛ばしたであろう泉田の姿があった。
泉田「あ、ゴメーン、スパイクの練習しようとしたらぶつかっちゃった~♪」
杏梨「……。」
泉田「ホントゴメンね~、片付けの邪魔しちゃってさ。」
杏梨「……。」
私は何も言わず、ただ泉田を睨むだけでいた。
すると、泉田は私の方へと歩み寄る。
泉田「…何だよその目。」
杏梨「……。」
泉田はボールを手に取る。
そして───。
泉田
「そんなゴミみてえな腐った目で見るんじゃねえよ!!!」
バシッ!
ベチャア…!
杏梨「…!!」
突然ボールで私の顔面を殴った。
その衝撃で、血が床にベッタリと付いてしまった。
そして泉田は、私の髪を掴む。
泉田「あんたさ、選手に選ばれたからって調子乗ってんじゃねえよ。才能がないくせに、自分は強いアピールしてんのマジムカつくんだけど。コートに出られないように、体もめちゃくちゃにしてあげようか?あ?」
杏梨「うぅ…。」
怖い。
何をされるんだろう。
泉田「いっその事、あんたみたいなゴミ、死ねば良かったのにな。そしたら今頃私は、選手に選ばれてんだよ。それをあんたは邪魔したんだよ?責任取れんの?」
杏梨「それ…は……!」
泉田「うるせえ、喋んな!」
ガッ!
杏梨「がはっ…!!」
泉田にお腹を強く蹴られ、吐きそうになった。
怖くなり、痛みを抱えながら、力を出して体育館から逃げ出した。
泉田「逃げてんじゃねえよ!おいあんたら、追いかけるぞ!!」
杏梨「はぁ…!はぁ…!」
私は、一目散に逃げる。
泉田…いや、泉田達に。
“女王様”に見つからないように─────。
~千里視点~
真衣「…結構歩いたな。」
あれからどれくらい経っただろうか。
罠の回避や経路の確保…色々と忙しいロストワールドだな。
千里「で、ここは…?」
【職員室】
真衣「…これって、現実にもある職員室だ…。」
千里「入ってみる?」
真衣「まあ、何か見つかるかもしれないしな。行こうぜ。」
真衣はそう言うと、私は職員室の扉を開けた。
そこにいたのは─────。
「ハロー、侵入者さん♪」
千里・真衣「…!?」
真衣「泉田…!?」
そう、前回出会ったロスト・泉田沙耶の姿。
それに、屋上でみた他の2人もいた。
となると、彼女達もロストだったという事か…?
???『…千里。』
千里「…!何…?」
???『あの2人は、恐らくロストの幹部。ロストと共に手下達を慕っている者達です。』
千里「…なるほどね。」
あの2人は幹部…つまり、目的はロストと一緒か。
ロストワールドは“善良を失った人物達が集まる場所”…、そうなれば、彼女達もその1人になるのかもしれない。
ロスト泉田「今度は罠に嵌らなかったんだー。なんか面白くないなー。」
真衣「悪かったな。嵌らなくてよ。…それによ、もうわかってんだぞ。お前のやっている悪事をよ。妹をレギュラーに入れたからって、顧問を殺害。もうお見通しにさせてもらったぜ。」
ロスト泉田「悪事ぃ?私はムカついたからあの顧問を殺したんだけど?レギュラーに入れなかった悔しさ、わかる?何なら殺したも当然でしょ?元々悪いのはあんたの妹と顧問だし?だから私はなーんにも悪くない。」
どこまで自分の罪を否定するのか。
相当正気が狂ってる。
ロスト泉田「それに今日さ?あいつが私の事睨んでいたんだよ。ボールぶつかっただけなのに睨んできて。それでムカついたからあいつの顔、ボールでぶん殴った訳よ。」
真衣「!!!!!」
千里「え…?」
泉田が杏梨ちゃんを殴った…?
そんな…、こんな事って…!
ロスト泉田「そしたら血ぃ吹き出してさぁ?見てて心地良かったんだよねぇ!だって、才能のない雑用が惨めになるの最高じゃん!?アハハ!!思い出しただけで笑えてくるよ!!」
…こいつは、もうダメかもしれない。
握り拳を作った私だが、真衣はすっと前に出た。
真衣「…何て言った?」
ロスト泉田「はぁ?聞こえなかった?あいつはねぇ、才能のない“雑用”だよ?何か間違った事言ったかなぁ?」
真衣「…雑用…。」
真衣「ははっ…、そうか…。雑用…ねぇ…。」
千里「…真衣…?」
真衣の目は、前髪の影で隠れていた。
そして─────。
真衣「てめえらぁ…!さっきから聞いてりゃグダグダグダグダ…!」
真衣
「うちの妹を随分やりたい放題にしてくれてんじゃねえか、あぁん!?」
ロスト泉田「なっ…!?」
千里「…!?ちょ、真衣!?」
突然、真衣は泉田に向けて怒鳴り出した。
真衣
「確かにあいつは気弱で臆病だけど、それでもアタシの背中をずっと追いかけてきた!アタシみたいになりたいなんて言ってた!!そんな妹の成長を妨げるクズ共は、姉のアタシが絶対に許さねえ!!」
…そうか。真衣は以前こう言ってたっけ…。
『杏梨はああ見えて、結構頑張り屋なんだよ。だけどきっとどこかで悩む事もあるから、その時はアタシが支えてやらないとって思ってな。』
『何年杏梨の姉貴やってると思ってんだよ。杏梨が産まれてからずっと一緒だからな。面倒ぐらいは嫌でもやってるさ。』
父親を失った今でも、ずっと妹を可愛がってきていた。
だけども、真衣と杏梨ちゃんのやり取りは、どこか悲しげにも見えた。
杏梨ちゃんが赤ちゃんの時から、“お姉ちゃん”として、ずっと見守ってたんだ。
ロスト泉田「はぁ…、ここまで来てシスコンアピールかよ。マジ面倒くさ。」
真衣「姉のアタシが相手してやる。もう妹には手を出させねえ。」
ロスト泉田「しゃーない。2人共、やっちゃって。」
「「はいよー。」」
真衣「…来いよ。妹は雑用じゃねえって事を証明させてやる。」
真衣は大剣を構えた。
覚悟、できたんだね。
それを見た私も、戦闘体勢に入った。
真衣「行くぞ!!!」
ついに真衣が感情を剥き出しになりました。
真衣は妹の杏梨の事となるとこうなります。
結論:真衣は絶対に怒らせてはいけない。
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
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書いてほしい
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書かなくていい
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書いてもいいけど先に続編書いてほしい
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作者に任せる