東京ロストワールド   作:ヤガミ

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前回もそうでしたが、更新ペースが毎回遅くてごめんなさい。


Episode1 異世界
第3話


 真衣「千里!スーツ届いたぞー!」

 

 あの日から1週間が経った。

 これでようやく、聖麗学園に挨拶する日が来た。

 

 

 真衣「うん、似合ってるぞ、千里。」

 千里「そう?あ、ありがとう…。」

 

 改めて似合ってるって言われると、少し照れる。

 それにしても、スーツなんて着るのはいつ以来だろうか。

 かなり久しぶりな気がする。

 

 

 

 千里「近い場所にあるの?」

 真衣「そうだな。実際にアタシが1人の時や朝練ある時は、チャリで行ってるくらいだ。」

 千里「朝練?部活でも入ってるの?」

 真衣「剣道部。中1ん時から始めたんだ。今日は練習自体ないし、千里の手続きやるには今日しかないと思ってさ。」

 千里「へえ、そうなんだ。」

 

 何か部活に入っているのかと思ってたけど、剣道部とは思わなかった。

 真衣の事だから、てっきり陸上かバスケかと。

 

 千里「杏梨ちゃんも、どこか入ってる?」

 真衣「杏梨はバレー部だよ。まあまだ高1だし、レギュラー入ってないけどな。でもさ、杏梨はこう言ってたんだ。“いつかレギュラーに入って、お姉ちゃんを驚かせたい”って。」

 千里「あはは、杏梨ちゃんらしい。」

 

 杏梨ちゃんはバレー部に入ってたんだ。

 真衣と同じで、中学から始めたのかな。

 それより前の可能性もあるけど、詳しい事はまた今度でいいか。

 

 真衣「杏梨はああ見えて、結構頑張り屋なんだよ。だけどきっとどこかで悩む事もあるから、その時はアタシが支えてやらないとって思ってな。」

 千里「良いお姉ちゃんだね。真衣。」

 真衣「当たり前だろ?何年杏梨の姉貴やってると思ってんだよ。杏梨が産まれてからずっと一緒だからな。面倒ぐらいは嫌でもやってるさ。」

 千里「…そっか。」

 

 姉妹…か。

 私にも弟や妹がいたら、真衣みたいなお姉ちゃんになれていたのかな。

 

 真衣「お、そう話してるうちにもうすぐ着きそうだ。」

 

 真衣がそう言うと、校門らしきものと建物が見えてきた。

 

 

 

 真衣「ここが聖学だ。」

 

 ようやく聖麗学園まで辿り着いた。

 それにしても大きいな。

 真衣はこんなに大きな学校に毎日通ってるんだ。

 

 真衣「じゃあ行こうぜ。くれぐれも失礼のないようにな。」

 千里「い、言われなくてもわかってるよ…。」

 

 そう言うと、私達は校内へと向かった。

 

 

 

 真衣「とりあえず、校長室まで来るように手配はしてあるから。校長室は2階だ。アタシに付いて来な。」

 

 そう言われ、私は真衣に付いて行く事にした。

 

 

 廊下を歩きながら、私は壁に貼ってある紙を見た。

 部活や行事の宣伝や、最近起きたニュースなどがずらりと並ばれている。

 まあ、これは正式な生徒になってから見ようか。

 

 

 真衣「よし、着いたぞ。ここが校長室だ。」

 千里「……。」

 

 うん、この空気…結構圧倒されるな。

 

 真衣「…?どうかしたか?」

 千里「…ううん、何でもない。」

 

 そう言うと真衣はコンコンとノックし、私達は校長室に入った。

 

 真衣「失礼します。」

 千里「…し、失礼します…。」

 

 

 

 ???「ありがとう、北乃さん。わざわざ連れて来てくれて。」

 真衣「どういたしまして。校長先生いますか?」

 

 流石真衣。ちゃんと敬語使ってる。

 真衣の性格からして、誰にでもタメ口をしているのかと思っていた。

 

 ???「ようこそ、聖麗学園へ。私がここの校長の“河野敦(かわの あつし)”だ。北乃さんから連絡が届いてね。私がここに挨拶に来るようにお願いしたんだ。君が、彩神千里さんで合ってるかね?」

 

 この初老の男性が河野校長先生か。

 何て言うか、おっとりしている感じがする。

 

 千里「あ、はい。彩神千里です。」

 河野校長「それにしても、美人だね。こんな子が転校してくるなんて。」

 真衣「でしょう?アタシもそう思ったんです。」

 

 やっぱり私ってそんな風に見られてるのかな?

 ちょっと照れる気もする。

 

 河野校長「こちらが、君のクラスの担任の佐島先生だ。実は佐島先生、今年ここに転勤してきたばかりなんだ。在校生と共に、温かく見守っておくれ。」

 佐島先生「佐島薫(さじま かおる)です。よろしくお願いします。」

 真衣(…って事は、アタシと同じクラスだな!)

 

 校長先生の隣に立っていたのは若い女性だ。

 佐島先生…覚えておこう。

 

 千里「こちらこそ、よろしくお願いします。」

 

 それから私は学校の説明など、色々と話を聞いてきた。

 

 

 

 真衣「どうだ?千里。学校やっていけそうか?」

 

 真衣からそう質問される。

 

 千里「どうだろう…。まだ知らない事もあるからわかんないや。」

 真衣「まあ、初めての校舎だからな。じきに慣れるさ。」

 

 真衣「…なんかさ、その感想聞いて、杏梨の言葉を思い出していたよ。」

 千里「杏梨ちゃん?何で?」

 

 私と杏梨ちゃんって、そんなに似たような事言ってるのかな…。

 

 真衣「中学か、今年の高校だったっけな。入学式の時は、えらい緊張してたらしい。特に高校は、知らない生徒もいるくらいだからな。本人もかなり震えてたらしい。」

 千里「……。」

 

 あんなに元気に振舞っていた杏梨ちゃんが、実は怖がりなんて…。

 杏梨ちゃんはきっと、心のどこかで悩んでいたりいているのかな…。

 

 真衣「…っていうか、今日は妹の話ばかりしてるな。まあ、守ってやりたいのは当然だ。こんな話ばかりしてて、聞き飽きないか?」

 千里「全然。寧ろもっと聞きたいくらい。」

 真衣「はは、変わった奴だな~。

 

 真衣「明日月曜だから、早速転校初日の登校だな。忘れるなよ?」

 千里「うん。わかってる。」

 

 帰り道を歩きながら、私達は沢山会話した───。




千里がついに正式な聖麗学園の生徒になりました。
ここからどのような出来事が起こるのか。
次回もお楽しみに。
さて、毎度恒例登場人物紹介です。
今回は登場してませんが、真衣の妹の杏梨の紹介です。



登場人物紹介(随時情報更新)

北乃杏梨

読み仮名:きたの あんり
年齢:15歳
誕生日:12月19日
身長:156cm
血液型:A型
趣味:漫画や雑誌を読む事
特技:球技
好きなもの:苺
嫌いなもの:味がないもの(水など)
ポジション:???
使用武器:???


 北乃真衣の実妹。現在は真衣と千里の3人で自宅で暮らし、千里にも懐いてきている。

 外見はベージュ色のおさげに、真衣のように青緑色の瞳を持っている。性格は甘えん坊で人懐っこい。その反面目上の人物には礼儀正しく、近所や他人からも褒められている。少々内気で人見知りな少女だったが、姉の真衣の勇姿に目を焼き付け、「姉みたいな人になりたい」と意気込んでいた。

 特技が球技である理由で、聖麗学園高等学校ではバレーボール部に所属。

メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?

  • 書いてほしい
  • 書かなくていい
  • 書いてもいいけど先に続編書いてほしい
  • 作者に任せる
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