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それでは前回の続きとなります。どうぞ!
~千里視点~
あれから私は、寄り道がてらに本屋に寄っていた。
この前ネットで面白そうな本を見つけたから。
当時は在庫ありの表示があったので、今日本屋に行って買ったという流れだ。
その帰り道。
5時を回った所だ。
周りには、他の学校の生徒や、仕事帰りの大人達が集っていた。
その中に紛れ込んで、私は歩いていた。
─────その時だった。
『……!……!!』
千里「…ん?」
路地裏の方で何かが聞こえる。
不信に思いながら、私はそこに行く事にする。
『どう………う事が………い…!?』
だんだん近くなってきてる。
誰かが争っているのだろうか。
薄暗く、闇のような空間を、私は歩き続ける。
するとそこには─────。
千里「……!!!」
「お母…さん……、やめて……。」
「はあ?あんたが言う事を聞かないからこうなるのよ!傷を付けられたくなかったら従いなさいよ!!」
そこには、母親らしき女が男の子に暴力を振るっていた。
おまけに、男の子の体は縄で縛られている。
もしかして…。
町田先生『……私に、自分を助けてほしそうな顔をしていたの。』
町田先生が言っていたのは、これの事だったのだろうか。
これは、本格的な犯罪だ。
証拠を残そうと、私はスマホを取り出した。
「痛い……。」
「はぁ…、はぁ…。まだ殴り足りないわ。お母さんの怒りが収まるまで付き合ってもらうから。」
「やめて……。っ…!」
男の子は、この光景をスマホで撮影している私の事に気付いた。
目に涙を浮かべながら、助けてほしそうに私を見た。
それに気付いた女は、私の方に振り向いた。
「…何?見せもんじゃないのよ。関係ない奴は消えなさいよ。」
千里「…!」
「消えろって言ってんだろ!!」
バキッ!!
千里「ぐっ…!?」
私は逃げようとしたが、間に合わず顔を殴られた。
痛みを抑えながら、私は逃げ出す。
今は、手を出せる状況ではない。
怖くなり、私は一目散に走った…。
千里「痛…。」
なんとか、北乃家まで帰ってこれた。
鼻ら辺を思い切り殴られた為、鼻血がダラダラと流れ落ちる。
ティッシュを持っていなかったので、手で抑える事しかできなかった。
男の子を殴ってたあいつ…、もしかするとあの子の不登校の原因かもしれない。
そうとしか思いようがなかった。
真衣「あ、千里!」
千里「…!」
用事が終わったのか、真衣と杏梨が来た。
杏梨「どうしたの!?鼻血出てるよ!?」
千里「あ、うん、平気だよ…。」
真衣「平気な訳無いだろ?早く鼻にティッシュ詰めとけって!」
真衣はそう言うと、ティッシュの準備をするのか颯爽と家に入った。
私は、鼻血を流した理由を2人に話した。
真衣「虐待…?」
千里「…うん。たまたま寄り道してたら、男の子が虐待されてた。それがこれだよ。」
私はその光景を2人に見せた。
あの時、私は動画を撮っていたのだ。
これなら証拠になりやすいかもしれないと思ったから。
『まだ殴り足りないわ。お母さんの怒りが収まるまで付き合ってもらうから。』
杏梨「何これ…、酷い…。」
真衣「相当狂ってやがるな…。これ普通に犯罪だぞ?」
確かにそうだ。
路地裏だろうが、外であればすぐにバレると思うが、当時周りには誰もいなかった。
いや、いたんだろうけど、あの女に見つかり殺された…という事も有り得る。
可能性は低いと思うけど、虐待しているのであれば、口止めのためにやったと私は思う。
千里「ねえ真衣、町田先生から聞いた話を覚えてる?」
真衣「え?何でだ?」
杏梨「町田先生の所に行ったの?」
千里「うん。私も気になっててね。町田先生に聞けばわかるかなって。」
真衣「で?何で町田先生の話が出てくるんだ?」
千里「町田先生、こう言ってなかった?」
私ははっきりと覚えてる。
こんな大事な事は忘れる筈が無い。
千里「…“助けてほしそうな顔をしていた”って。」
あの場にいた事で、私は町田先生が言っていた事を思い出したんだ。
それが、これに繋がるのかもしれないから。
真衣「…て事は、不登校の理由は虐待って訳か?」
杏梨「そんな…。」
千里「今言った事は、あくまでも仮説ね。だけど一理あると思って2人に伝えたんだ。」
真衣「マジかよ…。」
不穏な空気が漂う。
子供に暴力を振る親。
そんな奴が、親の資格があるのだろうか?
いや、十中八九無いね。
真衣「アタシ、思うんだけどさ。」
千里「ん?何?」
突然、真衣は口を開いた。
真衣「…この世の中、何で身勝手で腐った大人がいるんだって、親父が死んでから常々思ってたんだ。」
千里「真衣…。」
真衣「大人になって、変わる事なんてほんの少ししかない。だけどさ、何で大人になれば悪い方向に変わっていくのかって思ってたんだ。誰だってそうじゃん?良い人もいれば悪い奴がいる、綺麗な心もあれば汚ねえ心もある。高校生のアタシが言えた事じゃないが、そんな汚ねえ大人が何で世の中に沢山いるんだって、嘆いてばかりだったんだ。」
杏梨「お姉ちゃん…。」
真衣の言っている事は間違ってない。
私もそう思った。
真衣の話を聞いて、私は過去を…小さい頃の事を思い出した。
ひょっとしたら、私と真衣は同じ気持ちを抱えながら生きていたのかもしれない。
真衣「今回の件も、そんな事嘆いてばかりだった。本当はアタシだって、ロストワールドに行かなくても、本気でぶつかりてえと思ってたよ。腐った世の中見せられ続けて、自分は何もしないなんてできる訳ねえだろ?」
千里「それはまあ…、そうかもね…。」
真衣「…でもできなかった。それは、アタシが無力なだけだったから。後先が怖くてぶつかれなかったんだよ…。」
真衣は、今にも悔し泣きしそうな顔を作っていた。
人間は、無力な存在だ。
強い者もいれば、中には弱い者がいる。
私達は、現実では何もできない弱き人間だった。
千里「誰だって怖いよ。ああいう奴らに立ち向かうのは。」
真衣「…だよな。ごめん、急に嘆いて。彼を…あの子をアタシ達で救おうぜ。」
千里「やろう。」
杏梨「うん。助けに行こう。」
有言実行。
覚悟を決めた私達は、彼を助ける事に決めた。
苦しく、地獄の中で彷徨っている彼を。
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
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書いてほしい
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書かなくていい
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書いてもいいけど先に続編書いてほしい
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作者に任せる