~土曜日~
千里「ここが、昨日私が来た所。」
私は、昨日男の子が虐待されていた所に2人を連れてきた。
路地裏のちょっぴり狭い、行き止まりの場所。
真衣「確かに虐待するには、あいつにはいいスペースかもしれないな。」
杏梨「ここで男の子は暴力を振られたんだよね?」
千里「うん。だから男の子の家はこの近くだと思ってる。でなかったら、わざわざこんな場所に連れて来られないから。」
もしこの近くに住んでいなかったら、大抵家の中ですると私は思う。
どっちにしろ、犯罪に変わりはない。
真衣「なあ杏梨、入学式の日の事覚えてるか?覚えてたら男の子の名前ってわかるか?」
杏梨「うーん…。」
杏梨は思い出そうと考え込んだ。
6ヶ月って言ってたから、ちょっと厳しいかな…。
杏梨「萩…君だったかな。」
真衣「萩?」
杏梨から出た、「萩(はぎ)」。
それは苗字だろうか?
杏梨「下の名前は覚えてない…。だけど、萩って苗字だけは覚えてた。確か、先生が名前を呼んでいたけど、本人はいなかったんだと…思う…。」
うろ覚えそうに杏梨は振り返った。
というか、僅かに覚えているのか。
真衣「じゃあ、この近くに萩って苗字を探せばいいんだな?」
千里「…あると信じたいね…。」
私達はアパートの中に入った。
真衣「えーっと…、あった!萩!」
千里「ここか。」
ようやく見つけられた。
アパートC102号室に住んでいたらしい。
隅々まで探したから、思いの外時間が経かった…。
真衣「んで?どうする?訪問に行くの。」
問題はそれなんだよね…。
私は昨日あそこに行って、女に目を付けられたから…。
千里「じゃあ真衣、お願い。」
真衣「…は?」
千里「私、あの時顔覚えられたかもしれないから、代わりにお願いできる?」
杏梨「あ、動画撮るために?」
千里「うん。」
真衣「しゃーねえなー…、わかったよ。」
千里「危なくなったら逃げるんだよ?」
私は真衣に訪問を任せ、杏梨と一緒に陰に隠れた。
~真衣視点~
千里にお願いされて、仕方なくやってみるが…。
暴力振るほどだもんな。気を付けて行かないと…。
ピンポーン
……。
真衣「……。」
…インターホンを押しても、誰も出てくる気配はない。
もう一度押してみよう。
ピンポーン
……。
真衣「……。」
…やっぱり出てこない。
留守なのだろうか?
またもう一度インターホンを押してみる。
ガチャ…
おっと、ドアが開いたようだ。
「何か?」
なるほど、こいつが例の女か。
真衣「あ、どうも。今お伺いしても宜しかったでしょうか?」
「何ですか?セールスならお断りです。」
真衣「いえ、セールスではないんです。ちょっとお宅の事をお伺いしたくて。」
「結構です。帰ってください。」
くそ、こいつガード硬ぇな…。
真衣「ちょっとだけお話するだけでもいいんです。どうかお願い申し上げ─────。」
「帰れ。」
真衣「…え?」
ジャキンッ!!
真衣「…!!」
するとアタシは…、何故か包丁を向けられた。
「帰れっつってんだよ!!物分りの悪いゴミ虫が!!!」
真衣「ゴミ…!?」
「さっさと回れ右しろ!!ぶっ殺されてえのか!?あぁ!?」
真衣「ぐっ…!くそ…!」
このままではどうしようもない。
歯向かった所で殺されるだけだ。
真衣「…失礼しました~。」
あれでヤバい奴だと発覚した。
一先ず今日は引き返すとするか…。
~千里視点~
千里「今の奴…、ヤバかったね…。」
真衣「…ああ。本気でアタシを殺そうとしてた。あのまま歯向かってたら刺されてたかもしれない。」
杏梨「良かった…。私が行かなくて…。」
あの女、脅してまで無理矢理帰すのか。
完全な犯罪者じゃん…。
真衣「でも、一つだけ良い事があったぜ。奴の本性を見い出せた。」
まあ、それが証拠に残ったって訳だね、
録音しといて良かった。
千里「動画と録音データ…。犯罪に繋がる証拠が一つ増えたね。」
杏梨「…ねえ、やっぱりこういうのって警察に任せた方がいいんじゃない…?」
真衣「それだとその時来た警察が殺されるかもしれない。ある程度証拠を残して、それを警察に報告するっていう流れだ。」
まあ、確かにそうだね。
もしかしたらあの女は頭が切れる奴かもしれない。
捕まらない為の対策はしっかり練ってるのかもしれないからね。
千里「とりあえず、今日は一先ず退散という事で、今度またここに……。」
私はスマホをホーム画面に戻すと、ある異変に気付いた。
真衣「…!これ、ロストワールドに入る為のアイコン…!?」
そう、あの時消えたアイコンが、ここでまた現れたのだ。
千里「ねえ、2人もスマホ見てみてくれる?」
真衣「…!アタシのにもある!」
杏梨「私のも!」
どうやら、女がロストとして現れたって事だね。
こうなるだろうとは思っていた。
千里「どうする?明日またここに来て、ロストワールドに行くって事もできるけど…。」
真衣「…いや、出てきたのなら行くしかねえだろ。」
千里「…そう言うと思った。」
どうやら、真衣は覚悟ができたらしい。
杏梨「私も行く!早くこんな事やめさせたいもん!」
千里「杏梨…。…わかった。」
皆、ロストワールドに行く事に決めたね。
千里「じゃあ、扉を出すよ!」
そう言い、アイコンをタップした。
ドォンッ!!
案の定、ここのロストが待つロストワールドへの扉が出てきた。
真衣「よし、行くぞ!」
杏梨「おー!」
まだ予想もついていないロストワールド。
果たして、どのようなものなのか。
お手並み拝見と行こうか。
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
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書いてほしい
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書かなくていい
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書いてもいいけど先に続編書いてほしい
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作者に任せる