~柊太視点~
お母さんから監視対象とされて、もう何日経ったのだろうか。
そろそろ、家の生活も飽きてきた。
でも勝手に外に出たら、お母さんから暴力を振られるのがオチだ。
僕は一体、いつまでこの───。
───自宅という監獄に囚われればいいんだろう───。
真由美「柊太、ご飯よ。」
柊太「…!…はい…。」
ああ、また地獄のようなご飯の時間が来たんだ。
あのお姉ちゃん、また助けに来てくれないかな。
路地裏で暴力を振られた僕を見た、あのお姉ちゃん。
黒い髪で、茶色い目の色して、動画か何かを撮ってた、あのお姉ちゃん。
もし、本当にできるのであれば───。
─────助けてほしい。
~翌日~
~千里視点~
あれから私達はロストワールドを出て、作戦を立てようとしていた。
千里「ねえ2人とも、考えてみたんだけどさ。」
真衣「お?何だ?」
千里「…もういっその事、あの男の子と話すのはどうかな?」
私が考えたのは、直接あの男の子の所に行くという事。
そもそも何故あのような虐待が起こったのか、私は気になって仕方がなかった。
真衣「は?どういう事だ?」
杏梨「話すって…、どうやって?」
まあ、普通はそうなるよね。
でも私は、それでも確かめに行きたい。
千里「真正面から行けないのであれば、どこか侵入口を見つければいいんじゃないかな。」
杏梨「窓から入るって事?それ不法侵入にならない?」
千里「かもしれない。だけどあっちは加害者の家だよ。あいつによって、私達がどうなろうが構わない。こっちは元々証拠は2つ掴んでるようなもんだし、男の子を助ける為にはそれしかないと思ってるの。」
確かに勝手に他人の家に入るのは、不法侵入として疑われるかもしれない。
だけど、あそこは元から虐待犯の家だ。
現実世界だから、対抗できない事はわかってる。
だからそれを潜り抜けて、私は彼を助けたい。
真衣「いいけどよ、虐待犯の家の中に忍び寄るって事は、相当覚悟がいるかもしれないぞ?下手したら、千里の方が半殺しになるかもしれない。あの動画の中には、彼と彼の母親しかいなかったんだろ?」
千里「……。」
真衣の言う通りだ。
生け捕りにされるか、滅多刺しにされて終わり、という事も十分有り得る。
千里「……それでも行くよ。」
真衣「千里…。」
その覚悟なら、もうできてる。
一度は救われた命だが、男の子を助ける為だ。
千里「だからやらせて。真衣、杏梨。」
真衣、杏梨「……。」
真衣「……わかった。」
杏梨「お姉ちゃん!?」
真衣「千里、アタシがここまで言わなくてもやるつもりだったろ?」
千里「かもね。」
真衣「わかるぞ。お前の目、“男の子を助ける為なら、自分はどうなっても構わない”って言ってるもんな。」
千里「うん。」
真衣「…ならわかった。ただし、危ないと思ったらすぐ逃げろよ?あいつは一度、現実世界でも千里の顔覚えてんだから。」
千里「わかってる。」
全て承知の上だ。
となれば、早速作戦開始だ。
不法侵入はダメな事なのはわかってる。
だけど放っておいたら、男の子の方が危ない。
そう思ったから─────。
千里「真衣、聞こえる?」
真衣『ああ、聞こえるぜ。杏梨にも聞こえるようにスピーカーにしてる。』
あれから私はアパートCに向かい、通話を繋げながら作戦を実行していた。
3人共行くと危ないから、私1人だけで行っている。
後の2人は、自宅で待機という事にしている。
千里「こっちはアパートC102号室に着いた。今から男の子の所に行ってみるね。通話はこっちもスピーカーにしとく。」
真衣『オッケー。任せた。』
私はそう告げ、窓をノックしてみた。
~柊太視点~
今日も退屈だ。
部屋にはゲーム機はあるけど、今はそういう気分じゃない。
というのも、監視対象だからその気になりたくてもなれない。
コンコンッ
柊太「…?」
窓からノックする音が聞こえる。
恐る恐る覗いてみると───。
柊太(…!あの時の。)
そう、路地裏にいた、黒い髪のお姉ちゃんだった。
こんな所まで来てどうしたのかな…。
千里(─────。)
柊太「…?」
何か口パクで言っているみたい。
「開けて」って言っているように見える。
僕は窓を開けた。
千里「…急にごめんね。大丈夫だった?」
柊太「あ…、う、うん。」
千里「お姉ちゃんはね、君を助けにここに来たの。君はお姉ちゃんの事、覚えてる?」
柊太「あの時、動画撮ってたお姉ちゃん…?」
僕の知る限りでは、このお姉ちゃんはあの時、路地裏で動画を撮ってたお姉ちゃんだ。
間違いない、同一人物だ。
千里「そうだよ。まあ、たまたま路地裏にいたけどね。良かったら、君の事を聞かせてくれない?」
もしかしたら、この牢獄を抜け出せるチャンスかもしれない。
そう思って、僕はありのまま話す事にした───。
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
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書いてほしい
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書かなくていい
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書いてもいいけど先に続編書いてほしい
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作者に任せる