~翌日~
今日は登校初日。
今は真衣と一緒に学校まで歩いている。
真衣「今日は特別に一緒に付いてやるけど、明日からは1人で行きな。道とかは覚えてんだろ?」
千里「覚えてる…と思う。でもわかった。その理由としては朝練?」
真衣「まあな。だから朝は一緒にはいられないから。運動部も大変だぜ?」
千里「…だろうね。」
まあそうなるか。
十中八九朝練だろうと思っていた。
…正直、私1人で学校行けるかは不安だ。
こんな事思えたのは、中学1年生の時以来だ。
まあ、今は目の前の事だけを考えていよう。
千里(…そろそろか…。)
現在、教室の真ん前。
先生からは、そこで待つようにと言われていたから。
佐島先生の声『どうぞー。』
呼びかけられ、私は扉を開けて教室に入る。
佐島先生「こちらが、転校生の彩神さん。まだまだ知らない事だらけだから、皆仲良くしてね。じゃあ、一言お願い。」
千里「彩神千里です。よろしくお願いします。」
私は丁寧に自己紹介をした。
今日から正式にここの生徒になったんだ。
佐島先生「席は…北乃さんの後ろね。」
千里(真衣の後ろか…。心強いな。)
私はそう思いながら、颯爽と真衣の席に向かった。
「あの子美人じゃない?」
「わかる!絶対男子とかに人気じゃん。」
「前の学校とか、すごくモテてたんじゃないかな!」
なんか結構、話し声が聞こえてくるな。
私って、本当にそう見られてるのかな…。
正直、あまり自覚がない。
真衣「改めてよろしくな。千里!」
千里「うん。こちらこそ。」
幸い真衣と同じクラスで、真衣の後ろの席で良かった。
真衣「しかし、まさか千里が近くになるとはな。こんな偶然があっていいのだろうか?」
千里「同感。」
真衣「ま、何かわからない事があったら聞いてくれ。いつでも相手してやるから。」
千里「ありがとう。」
本当に、真衣は心強いな。
真衣に世話になってから、助けてもらってばかりだ。
と、思っていた矢先…。
「あの子ってさ…、なんか雰囲気悪いよね…。」
「目を合わすと殴られるかもよ…。」
千里「…!」
褒め言葉の反面、何か陰口を言われたように聞こえた。
真衣「あいつら…。」
どうやら、真衣にも聞こえたらしい。
真衣は声をした方に睨みをきかせた。
千里「……。」
真衣「…気にするな。あいつらの被害妄想だ。」
例え冗談であっても、本当にそう思われそうで何だか怖くなった。
そりゃそうだよ。昔から無口で根暗だったもん。
小中も、同じような理由で皆避けていった。
そんな寂しい人生を送ってきた。
真衣「なあ千里、先に帰っててくれるか?」
下校時間になり、私は帰宅の準備をしていた時、真衣に話しかけられた。
千里「え?何で?」
真衣「実は食材切らしちゃってさ。丁度部活ないし、買い出し行こうと思っててさ。」
千里「なら一緒に行こうか?」
真衣「いや、アタシ1人で十分だ。こういうのにはもう慣れてるし。」
千里「そっか…。じゃあ、お先。」
何だか申し訳ないけど、私は先に帰る事にした。
放課後とはいえ、校舎内はガヤガヤと話し声が響き渡る。
その中でも静かなのは、私1人だけ。
真衣がいないと、あの頃と変わらないままだ。
『あの子ってさ…、なんか雰囲気悪いよね…。』
『目を合わすと殴られるかもよ…。』
千里「はぁ…。」
帰り道、私はあの言葉を思い出していた。
一部褒められ、一部悪く言われ…私は複雑な気持ちでいっぱいだった。
千里(もっと…、変われたらな…。)
そんな一言を心の中で呟いていた。
ガチャリッ!
千里「…ん?」
私は帰り道を歩いていると、何か物音が聞こえた。
千里(あっちからかな…。)
私は音のした方へ歩いた。
辿り着いたのは、路地裏のゴミ捨て場だった。
千里(…確かここから聞こえたような…。)
私は心の中でそう思った。
すると────。
ドォンッ!!
千里「…!?何!?」
大きな音が鳴り響く。
そこに現れたのは、扉らしきものだった。
千里「何これ…。」
明らかにおどろおどろしい雰囲気を醸し出している。
私は、その扉に触れた。
ビリっ!!
千里「うわ…!?」
突然、扉に電撃が走った。
私は慌てて手を引っ込める。
そして、扉はゆっくりと開いていく。
千里「何…?吸い込まれて…!」
開いた扉は物凄い吸引力で私を襲ってくる。
足の力が奪われていくほど。
千里「うわあぁっ!!」
扉の前に、私の姿は微塵もなかった。
何が起きたのかはわからない。
扉の先には、何があるのか─────。
今回もいかがでしたでしょうか?
次回から本格的にダークファンタジーとなります。
そろそろ「東京ロストワールド」に近付いてきている頃だと思います。
次回もお楽しみに。
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
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書いてほしい
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書かなくていい
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書いてもいいけど先に続編書いてほしい
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作者に任せる