いつも読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。
これからも精進していきます!
あと、結構空いてしまってすみませんm(_ _)m
今回は柊太が覚醒した所からです。
それではどうぞ!
~千里視点~
彼はロストである母親に歯向かって、自分の想いを吐き出していた。
そして、真衣や杏梨のように、あの力を手に入れたのか。
柊太「…僕は、こんなに縛られる事にはもうウンザリだよ。あんなにコントロールされるほど、僕は子供じゃない!」
彼は、言葉の通りの「勇者」になっていた。
剣と盾を持つ、本当の勇者に。
ロスト真由美「何を言い出すかと思えば…!子分共!やっちまいなさい!!」
彼女は数々のロストを召喚した。
このままではまずい…!
覚醒したばかりの力は不完全だ。
そう思い返していると、1人のロストが彼に向かって武器を振り下ろす─────。
ガキンッ!
千里「…え…?」
私が助けに行こうとしていた途端、ロストの体勢が崩れた。
柊太「……僕を甘く見ない方がいいよ。」
ザシュッ!!
ズバァッ!!
隙を見せたロストが、彼によって斬り裂かれた。
真衣「あれって…、“パリィ”か!?」
千里「パリィ…?…!そういう事か…!」
なんと、彼はパリィでロストの武器を弾いていたのだ。
パリィとは、ゲームなどの試合でよく使われ、「受け流し」を意味している。
となると彼は、盾でパリィをしてカウンターを決めたって事か。
ロスト真由美「この…!ほらそこの子分!!遠距離も出しなさい!!」
彼女に命令を出されたロストは、弓矢を構え放つ。
柊太「効かないよ!」
ガキンッ!
ブシュッ!!
杏梨「今のもパリィ!?」
彼は矢を弾き返し、その矢はロストの頭に突き刺さった。
千里「すごい…。」
彼の本当の力に、私は思わず見入ってしまった。
虐待を受けていた子だとは思えない。
ロスト真由美「ああもう!ちっとも上手くいかないじゃない!本当に使えない奴らね!!」
真衣「てめえ!子分達にそんな事を!!」
ロスト真由美「もういいわ!今回は見逃してあげる!次会ったらタダじゃおかないわよ!!」
そう告げると、彼女は颯爽と行ってしまった。
柊太「あ!待って!……うぅっ!」ガクッ
彼は母親を追うべく走り出そうとしたが、跪いてしまう。
力を出し切ったのだろう。
千里「大丈夫!?」
私は彼に駆け寄った。
柊太「ごめんね、お姉ちゃん…。僕、ちょっと疲れちゃったかも…。」
真衣「とりあえず、一旦ここから出よう。情報整理はその後だ。」
千里「そうだね。」
私は真衣の言う通りにした。
それにしても、パリィか…。
彼がもし仲間に入ってくれれば、この先も有利に進められるかもしれない。
まあ、その時はその時かな。
柊太「…戻った……。」
私達は彼を連れて、ロストワールドから出た。
真衣「…しかし、驚いたよ。君もロストワールドで力を得るなんてな。」
柊太「ロスト…ワールド…?」
千里「さっき君が入った異世界。あれはロストワールドって言われてるの。誰が作り出したかはわからない。私達はそのロストワールドで、悪い人達を改心させてきた。君のお母さんも、改心させるつもりでいたの。結局逃げられたけど…。」
柊太「……。」
彼は考え込んだ。
まあ、咄嗟にそんな出来事が起きたのだから、混乱するのは当然の事だ。
杏梨「…ねえ、外にいたら危ないんじゃない?どこか安全な所に行こうよ。」
真衣「それもそうだな。それに暗くなってきたし、その子も連れて行くか?」
確かに、それがいいかもしれない。
彼はあの家に戻りたくなさそうだし。
千里「このまま放っておく訳にもいかないしね…。君、それでもいい?」
柊太「…うん。」
千里「じゃあ行こうか。油断禁物だから、周りには気を付けて行かないと。」
真衣「ああ。そのつもりだ。」
そして私達は、北乃家へと帰った───。
~北乃家~
真衣「ちょっと待ってな。今飯作ってあげるから。」
真衣は台所で料理を始めた。
杏梨はお風呂の準備をしに浴場に行っている。
千里「…そういえば、名前聞いてなかったね。」
杏梨から教えてもらったが、この子は萩君というらしい。
しかし、下の名前はまだ教えてもらってない。
千里「とりあえず自己紹介しようかな。私は彩神千里。」
柊太「僕は、萩柊太。」
この子は、柊太君だ。
先日聞いた話、柊太君は10年も虐待を受けていた男の子だ。
私より背が低く、杏梨と同い年とは思えないくらいの童顔。
寧ろ、杏梨よりやや幼い顔立ちかもしれない。
碌に食べさせてもらってなかったせいか、体は痩せ細っている。
あいつの仕業か、身体には傷や痣が残されている。
千里「…2人の紹介もしておこうかな。台所にいるのが北乃真衣、お風呂の準備しててここにはいないけど、真衣の1つ年下の妹の杏梨。実は私、真衣と杏梨の家に居候してるの。4月辺りから。」
柊太「そうなんだ。」
行き場所もなくて、真衣に住ませてもらったこの家。
今の柊太君は、あの時の私と同じような感じだ。
千里「それで、ロストワールドの事なんだけどね…。あの世界は、善良を失った人々が集まる場所とも言われている。恐らく君のお母さんも、その失った人々の1人だと思うんだ。それらは皆、ロストって言われてる。」
柊太「……。」
…まあ、よくわからないよね。
真衣「要するに、誰かが見てるもう1つの世界って感じだ。」
柊太「あっ…!」
千里「どうかしたの?」
真衣の言葉で、何かわかったようだ。
柊太「僕ね、あそこで死んじゃったお父さんの声が聞こえたの。」
柊太の父『ここは、歪んだお母さんの世界だ。』
柊太の父『お父さんがいなくなって、お母さんが狂ってしまっただろう?ここは、お母さんが狂い出して、歪みを得て、作られた世界なんだ。』
千里「歪んだ世界…か…。」
柊太君は覚醒する前、亡くなった父親の声が聞こえたらしく、そしてあのロストワールドは、“歪んだ母親の世界”と言われたらしい。
歪んだ世界…それは江田や泉田の時も、そんな風に見えた気がする。
真衣「そうだ、柊太は何でロストワールドに入れたんだ?スマホ持ってる感じはないけど…。」
そうだ、それを聞きそびれていた。
問題は、柊太君はどのようにロストワールドに入れたか。
私達はスマホを持ってロストワールドに入れたけど…。柊太はもしかして…。
柊太「スマホ…?確かに持ってないけど…。」
千里「何か家にディスプレイとかある?」
柊太「んー、パソコンかな。」
千里「…!それかもしれない。」
やはりそうか。
ロストワールドはスマホだけじゃなく、パソコンを持っている人でも入れるのか。
じゃあ、アパートの近くにロストワールドへ続く扉が出たのも…?
真衣「ロストワールドって、パソコンからでも入れるのか?」
千里「かもしれない。同じディスプレイに含まれるから、有り得る話ではあるね。」
どうなっているんだ、あのロストワールドは…。
最早何でもアリじゃん。
杏梨「お風呂の準備できたよー!」
かれこれ話をしていると、杏梨が戻ってきた。
真衣「おう、お疲れ。こっちはもうすぐ夕飯できるぜ。」
とにかく、わかる情報はここまでだ。
後はどう動くか。
それは後日決めるとしよう。
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
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書いてほしい
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書かなくていい
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書いてもいいけど先に続編書いてほしい
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作者に任せる