千里「…皆…、無事…?」
真衣「まあな…、相変わらずの疲労感だが…。」
全員、無事にロストワールドから脱出できたようだ。
スマホの画面を見ると、ロストワールドの扉を出すアイコンが消えていた。
柊太「これで…、お母さんは悪い人じゃなくなったの…?」
杏梨「だと思う…。ロストの主が消えたら、そうなるって聞いたから…。」
まあ、結果は明日覗くとしようか。
気が付けば、もう夕方になっていた。
千里「とりあえず、今日は休もう。明日は学校だし。」
真衣「ああ、だな。今日はコンビニで飯買って早く寝よう。」
私達はそう決め、アパートを後にした───。
~翌日~
千里「…………。」
ガチャッ
真衣「ふあぁ~…。よく寝たぁ~…。」
千里「ん……。」
目が覚めた。
どうやら、朝が迎えたようだ。
千里「眠…。」
真衣「だよなぁ…、まだ目が完全に覚めてねえから、アタシはコーヒー飲む…。」
真衣はヨタヨタと台所へ歩み寄った。
…そろそろ柊太君起こそうかな。
千里「柊太君、起きて~。」
柊太「んん~……。」
そう呼びかけると、柊太君は寝返った。
起きてはいるが、体は起こせないようだ。
千里「今日学校でしょ…?早く起きなって…。」
柊太「あと1時間~…。」
千里「もう7時だって。遅れるよ?」
私は無理矢理にでも、柊太君の体を起こした。
だけど…。
ポフッ
千里「あ、また寝た…。」
柊太「Zzz……。」
それから30分くらい、柊太君の眠気と格闘していた……。
杏梨「間に合って良かった~!」
あれから杏梨も柊太君も起きて、急ぎめに支度を終えた。
そして今、聖麗学園高等学校に到着する。
柊太「もうちょっと寝ていたかったな~。」
千里「…そんな事言ってられないでしょ。平日なのわかってるでしょ?」
柊太「ん~…。」
さて、柊太君を職員室へ連れて行かないと。
千里「真衣、先行ってて。今から杏梨と柊太君を職員室に連れて行くから。」
真衣「おー、わかった。じゃあ後でなー。」
真衣は手を振り、廊下の階段へ向かった。
千里「よし、行くよ。2人共。」
杏梨、柊太「はーい。」
あの女…柊太君の母親はどうなったかと言うと…。
ロストを消した後、彼女の元に警察が来たが、自ら罪を告白して逮捕された、との事。
柊太君に虐待した事、そして、アパートの住民全員を殺害した事。
彼女は、懲役20年の囚人となった。
~職員室~
私は扉をノックし、ガラッと開けた。
千里「失礼します。2年の彩神千里です。」
「…彩神さん?」
目の前には、町田先生が立っていた。
千里「ああ、丁度良かった。町田先生に用がありまして。」
町田先生「あら?そこにいるのって…。」
町田先生は、柊太君の方に顔を向けた。
柊太「あ…。」
町田先生「萩君じゃない…!どうしたの?急にここに来て!」
千里「あー…、話すと長くなるのですが…。」
私は前にあった事を全て話した。
勿論、ロストワールドの事は内密に…。
町田先生「そうだったの…。お母さん、逮捕されたのね。」
千里「ええ。やはり虐待されていたようで…。でも今は解決して、学校に通えるようになりました。」
町田先生は柊太君を心配そうに見ていた。
柊太君も辛かったと思う。
外出が許されず、ましてや皆で授業を受ける事すら許されなかったから。
町田先生「でも、ちょっと安心したかも。萩君の顔、あの時から一度も見てなかったから、先生ちょっと寂しかったから…。」
柊太「ごめんなさい、迷惑かけて…。」
町田先生「ううん、いいのよ。萩君が元気そうで良かった。彩神さんも、萩君の事よろしくね。北乃さんの事も。」
千里「ええ。そのつもりです。」
こうして、萩君の学校生活が再開したのだった───。
~昼休み~
杏梨「萩君、授業着いて行けてる?」
柊太「うん。まあまあ。」
私達は、中庭で昼食を食べていた。
杏梨と柊太君は仲良くなれた模様。
真衣「それにしても…、未だに児童虐待なんてあるもんだな…。何だか世も末だな。」
千里「それね。私だったら絶対やらない。ああいう事した時点で、何もかも終わる気がするもん。」
というか、結婚できるかわからないし…。
今の所願望はないかな。
もし自分に子供ができたら…、そっと見守ってあげようと思ってる。
何かあった時は支える人間でありたい。
真衣「…そういや気になったけど、千里と柊太って何だか姉弟みたいだよな。」
千里「…え?」
突然何を言っているの?
まあでも、そう言われてみれば…。
杏梨「千里ちゃんがお姉ちゃん…。いいかも!」
千里「…え?杏梨まで?」
北乃姉妹が共感し合っていた。
柊太「いいね~、千里お姉ちゃ~ん。」
千里「わ、ちょっと…!」
突然、柊太君が抱き着いていた。
え、柊太君ってもしかして人懐っこいとか?
真衣「ま、頑張れよ!千里姉ちゃん!」
千里「やめてよ真衣!恥ずかしいじゃん…///」
柊太「え~?僕は千里ちゃんがお姉ちゃんでもいいよ~。千里お姉ちゃん~、好き~♪」
千里「ああもう!もうそれでいいよ!!///」
真衣、杏梨「アハハハハハ!!」
気付いたら、もうヤケになってた。
でも、“お姉ちゃん”って言われるのは嫌いじゃないかな。
こうして私は、柊太君の姉になるのだった。
「変わりやがったんだな。」
「─────千里。」
これにてEpisode4は終了です。
最後に出てきた人物は誰なのでしょうね?
先に言っておくと、次の章で明らかになります。
そして、皆さんに報告があります。
なんと…、次が最終章となります。
ようやく、この作品を完結間近まで進む事ができました。
ここまで頑張れたのも、読んでくれた人達のおかげでもあります。
次の章が、主人公・彩神千里の最後の活躍という事で、少々寂しくなると思いますが、是非本当の最後まで読んでくださると励みになります。
次回もお楽しみに!
今回が2021年最後の投稿となります!
2022年も、ヤガミをよろしくお願い致します!
それでは、良いお年を!
▽登場人物紹介(随時情報更新)▽
▽プロフィール
名前:萩柊太
読み仮名:はぎ しゅうた
年齢:16歳
誕生日:5月1日
身長:160cm
血液型:A型
趣味:ゲーム
特技:記憶
好きなもの:魚介類
嫌いなもの:なし
ポジション:タンク
使用武器:近接→剣盾 遠距離→弓
イメージカラー:青
▽人物
マイペースな性格の持ち主であるが、興味のあるものにはとことん食い付く少年。成長途中で見た目が女の子っぽいため、よく女の子と間違われる。通称・「男の娘」。メンバー中唯一の少年キャラクターであり、黒一点の存在である。
6歳時から心が歪んだ母親・真由美から虐待を受けており、苦しみを抱えながら過ごしていた。真由美の命令から外出が許されず、学校に行けずで自宅で過ごす事が多かった(授業はオンラインで受けていたとの事)。
母親からの虐待を千里達から救われ、その後は千里と同様に北乃家で暮らす事になる。千里には姉のように慕っている。
実は聖麗学園高等学校の生徒で北乃杏梨のクラスメイトであり、真由美が逮捕された後は進んで登校できるようになっている。
外見はやや白みがかった黒の癖毛の髪型、丸々とした目が特徴的。瞳の色は水色。視力がメンバー中最も良いという意外性を持ち、気になる点はとことん意見を出す。更には千里と同様に服装に拘りがあり、こちらはパーカーを好んでいる。作品中では萌え袖になる事が多い。
ゲームに対する愛は人一倍であり、主にアクションゲームを好んでいる。中でも最もやり込んでいるのは千里もプレイしている「ミッドナイトハンターズ」であり、一度語ると止まらなくなる。
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
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書いてほしい
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書かなくていい
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書いてもいいけど先に続編書いてほしい
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作者に任せる