~翌日~
真衣「…さみぃ。」
私達はあの後、街に出ていた。
もしかしたら、あいつのロストがいるのかもしれないから。
現在時刻は8時だから、まだ少し肌寒い。
真衣「んで?本当にロストワールド探すのかよ?こんなくそさみぃのに?」
千里「…そう言ってられないでしょ?いつどこでロストワールドと遭遇するかわからないんだから。」
そうして私達は街中色々探し回り、ロストワールドへ続く扉を探しに行った。
あれから数十分経ったが、手掛かりは見つからない。
ロストワールドは何かキーワードがないと出現しない。
となれば、このスマホの音声認識が必要みたい。
こないだの泉田の時もそうだった。
真衣「…なあ、千里。」
千里「何?」
すると、真衣が私に話しかけた。
真衣「さみぃからコンビニでコーヒー買ってもいいか?もちろん千里の分も奢るからよ…。」
なんだ、そんな事か。
確かに今はちょっと寒いくらい。
12月だからね…。
千里「…わかった。なら早く済ませてよね。」
真衣「そのつもりだっての。じゃ、行ってくる。お前らはどうする?何か欲しいのあれば一緒に行くが。」
杏梨「あ、ホットレモネード飲みたい!」
柊太「僕はお茶~。」
そうして真衣や杏梨、柊太は近くのコンビニに入って行った。
…あれ?そういえばここ、見た事あるような…?
千里「─────あ……。」
そうだ。
ここは、私と真衣が初めて会った場所だ。
真衣『あんたさ、親いないの?』
千里『…いない。』
真衣『…だったらさ、うちに来ないか?』
千里『…え?
真衣『ここにずっといても退屈だろ?それに、困った時はお互い様ってやつだしさ。』
千里『…わかった。そうする。』
真衣『よし、取引成立だな!』
千里『…取引?』
真衣『まあ、細かい事は気にするな。アタシ、北乃真衣な!あんた、名前は?』
千里『…千里。彩神千里。』
真衣『千里…か。良い名前だな!彩神って苗字もかっこいいじゃん。羨ましいよ。』
千里『そ…、そう…?』
真衣『よし、そうと決まれば、アタシん家に直行だな!』
こうして、私達は出会ったんだ。
そして、杏梨や柊太とも出会えた。
今でも鮮明に覚えている。
ビリッ!!
千里「うっ…!?」
突然、頭に電流が走った。
これって…、前にもあった…。
「……まだ諦めてなかったんだ。」
千里「…え…?」
誰かが私に喋りかけている。
声のする方へ向くと…。
千里(…!あの時の…!)
そう、その声の主は……。
『…私を探しているようだね?』
あの時の真っ黒に染められた、もう1人の私だった。
千里…?「あれからどうしてるのかなって思って、様子を見に来たんだ。随分とロストワールドを荒らしていたようだね?」
千里「荒らしていた…?どういう事…?」
千里…?「言葉の通りだよ。ヤクザの若頭、虐めっ子の首領、そして虐待犯の母親…。せっかくロストワールドが楽しくなると思っていたのに、あんたのせいで何もかも失った…。」
千里「あなたは何者…?何が目的な訳!?」
私がそう言い放つ。
彼女は少し黙った後、笑いながら口を開いた。
千里…?「そうだねぇ…。私達を動かしていた男のロストを消したら教えてあげる。」
千里「私達を動かしていた…?」
千里…?「あんたの父親だよ。」
千里「…!」
私は、全てを悟った。
今の私と彼女は、あいつによって動かされているんだ。
そう、つまり私は───。
───“操り人形”だ。
千里…?「私達はあいつの操り人形。この私はあいつによって作られた。だけどあなたは人形という名の皮を脱ぎ捨て、壊れたように自分の思うがままに動いている。今頃あいつは、あんたの何もかもを直そうと必死なんじゃない?」
千里「っ…!」
違う、そうじゃない。
私はあいつと関わるのが嫌で、手を振り払って暮らしているだけ。
認めたくない。あいつの操り人形なんて。
千里…?「ま、どうしようかはあんたの勝手だけどね。でもこれだけは覚えといて。あんたの父親のロストを消さない限り、この絶望から逃れられないと思った方が良いよ。」
千里「…何だって…?」
絶望?
よくわからないけど、不穏な空気を感じる。
千里…?「精々頑張りな。また機会があれば会おうねー。」
千里「あ、待って!!」
彼女はそう言うと、煙のように消え去って行った…。
真衣「千里ー!お待たせー!」
すると、真衣達がコンビニから出てきた。
柊太「お姉ちゃん、これ。」
千里「…?」
柊太が差し出してきたのは、ホットココアだった。
真衣「言ったろ?千里の分も奢るって。」
千里「…ああ、そうだったね。ありがとう。」
私は渡されたホットココアを手に取る。
うん、あったかい。
ちょっとした寒さ凌ぎにはなる。
ピコンッ
千里「ん?」
突然スマホが鳴り、画面を覗いてみた。
千里「…!出た!アイコン!」
真衣「…!マジか!?」
そう、ロストワールドに続く扉を出す為のアイコンが出てきた。
…あれ?いつキーワード出てきたの?
千里(…!そうか…!)
千里…?『私達はあいつの操り人形。この私はあいつによって作られた。』
……そういう事だったのか。
このロストワールドのキーワードは、あいつが言っていた“操り人形”だった。
柊太「こんな人が多い所にロストワールドが出るの~?」
千里「でも出たからには、あいつのロストが存在するって事だね。」
早速ロストワールドに入ろうと思う。
見つけたらとっちめる。
真衣「よし、やってやるぜ!」
杏梨「行こう!ロストワールドに!」
柊太「出発進行~。」
皆準備ができたみたい。
千里「じゃあ、扉出すよ!」
ドォンッ!!
今回はどんなロストワールドか。
どんなロストになっているのか。
全てはこの中にある。
千里「行くよ!」
あんな奴の言いなりなんて御免だ。
もうあいつは、私の父親なんかじゃない。
そう思い込みながらも、私はロストワールドへ潜入したのだった─────。
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
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書いてほしい
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書かなくていい
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書いてもいいけど先に続編書いてほしい
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作者に任せる