東京ロストワールド   作:ヤガミ

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お久しぶりです、ヤガミです。
最後に投稿した日からかなり長く間を空けてしまい申し訳ないですm(_ _)m
恐らくこの作品の続きが気になる人もいらした事でしょう。

理由としては小説を書くモチベがなかなか上がらず、気付けば数ヶ月も空いてしまいました。
またこのような事態になってしまうかもしれませんが、あたたかく見守ってくださると幸いです。

前置きが長くなってすみませんm(_ _)mそれではどうぞ!


第46話

 千里「ここがあいつの…。」

 

 私達は、ロストワールドに来ていた。

 赤黒く染まった、この世界に。

 

 真衣「千里の話だと、千里の親父が全ての鍵を握ってるって事だよな?」

 千里「うん。だから一刻も早く何とかしないと、絶望からは逃れられない。それは皆にも巻き込まれるという可能性もあるなら、早めに始末しといた方が良さそう。」

 

 さっき現れた私の話で、そう仮定を立てた。

 絶望は、自分だけに来るとは限らない。

 

 千里「だけど…、まずはあいつのロストを見つけないと。」

 真衣「…だな。」

 杏梨「そうだね。」

 柊太「了解。」

 

 私達は歩き出す。

 今回は、父親とは呼ぶ事ができない男が相手だ。

 あいつのせいで全て失った。

 お母さんが亡くなって、あいつは清々しているんだろうな。

 そんな奴は、黙らせるに限る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どこを歩いても建物、建物、建物。

 

 その景色が一向に変わらない。

 

 真衣「…なあ、これ思ったんだけどさ。」

 千里「何?」

 

 

 

 

 

 真衣「もしかするとこの街全体が、あいつのロストワールドなんじゃないか?」

 

 

 

 

 

 杏梨「…え?どういう事?」

 

 この街全体が…?

 

 真衣はそう言っていた。

 

 でもそれと何の関係が?

 

 真衣「アタシの仮定なんだが、もしもロストワールドが街全体なら、ここ自体が自分のもの。つまりは、自分はこの街の持ち主になったつもりなんじゃないかって思っててな。」

 柊太「う~ん、難しい~。」

 

 一理あるかもだけど…。

 真衣の言葉が本当なら、あいつのやる事になりうるかも。

 

 

 

 『私達はあいつの操り人形。この私はあいつによって作られた。だけどあなたは人形という名の皮を脱ぎ捨て、壊れたように自分の思うがままに動いている。今頃あいつは、あんたの何もかもを直そうと必死なんじゃない?』

 

 

 

 もう1人の私の言葉が頭の中でよぎる。

 本当の私が壊れているから、あいつは私を直そうとして、近付いたのか。

 この街は自分の拠点のようなものだから、協力できる者が多い可能性もある。

 もしそうなら、今まで以上に警戒しないといけない。

 

 真衣「こんだけロストワールドが広いもんだから、手分けして探した方がいいよな。」

 杏梨「それだと見つけた時はどうしたらいい?引き付けるのも難しいだろうし…。」

 

 確かにそうだ。

 ロストワールドではスマホは使えないだろうし、連絡手段がない。

 

 真衣「ん~、そうだな…。何か音を立てられる物があると良いんだが…。」

 千里「音を、か…。」

 

 何か、このロストワールド全体に響かせる音があれば…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …ん?音?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 千里「…そういえば…。」

 柊太「お姉ちゃん?どうしたの~?」

 

 私は、自分の懐を探り出す。

 音って言ったら、これが役立つんじゃないかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 千里「…これ、使えそうかな。」

 杏梨「銃?何で?」

 

 私は、自分が持っていたハンドガンを取り出した。

 一応戦闘でも使っていた物だ。

 

 千里「こういう銃っていうのはかなりの爆音だから、こういう場所でも響くんじゃないかと思って。」

 真衣「なるほど!その手があったか!」

 

 それが私の作戦。

 銃声は遠くまで響くから、何かしらの合図には使えそう。

 真衣の馬鹿でかい声よりも大きいから、尚更呼び出せるだろう。

 

 真衣「となれば…、柊太以外銃を持ってるって感じだな。柊太は弓矢だもんな。」

 柊太「弓矢じゃどうしようもない~。光が付いてればやってたけど~…。」

 千里「柊太は私と同行って事で。柊太1人じゃ危ないし、心配だからさ。」

 杏梨「お~、流石柊太君のお姉ちゃん!」

 柊太「わ~い、お姉ちゃん頼もし~い。」

 千里「はいはい。じゃあ、作戦開始!」

 

 そう言うと、私達は別々の方向へ散らばった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 千里「…はぁ、相変わらず気味悪い。」

 

 私は柊太と同行している時に、ポツリと呟いた。

 黒いもう1人といい自分や憎き父親といい…何だか最近憂鬱ばかりだよ。

 

 柊太「そういえば、お姉ちゃん達って前にもロストワールドに入ったんだよね?」

 千里「え?まあ…。」

 柊太「…やっぱり。」

 千里「…急にどうしたの?」

 

 柊太からそう呟かれた。

 突然どうしたのだろうか。

 

 柊太「あの時もそうだったけど、お姉ちゃんってロストワールドの事よく知ってるな~って。もしかすると、真衣ちゃんや杏梨ちゃんも、同じような出来事のせいでここに来たのかなって。」

 

 なるほどね。

 正義感が強い私を見て、そう思ったからかな。

 誰かによって閉ざされた心を開くために、その誰かのロストを消して改心させる。

 それが、今まで私達がやってきた事だ。

 

 千里「…今回は、今まで以上に厳しい相手。それに、私達を突き放した、心無い人間だよ。…絶対に恨みを晴らしてやる。そうするまでは休んだり、呑気に遊んでなんかいられない。」

 

 私はロストワールドに睨みをきかせ、そう言った。

 今回は江田や泉田、真由美以上に立ち向かわなければならない。

 

 柊太「…本気なんだね。」

 

 柊太も、覚悟の上で言っている。

 恐らく、真衣も杏梨も同じだろう。

 

 千里「まあね。…それにね、さっき柊太達には見えなかっただろうけど、もう1人の私に言われたんだ。」

 柊太「もう1人のお姉ちゃん…?」

 

 もう1人の私。

 あの真っ黒な私の事だ。

 

 千里「『父親のロストを消さない限り、この絶望からは逃れられない』ってね。なら、真っ向勝負で挑めって事。そう思ったら、簡単に手を引くなんてできる訳がない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 千里「……私は、本気だよ。」

 

 

 

 

 

 柊太「お姉ちゃん…。」

 

 もう、覚悟はできている。

 絶望から逃れるためなら、他に理由なんて無い。

 

 柊太「わかった。なら僕はお姉ちゃんに手助けしたい。あの時のお礼も返せてないもん。」

 千里「うん。期待してる。」

 

 さあ、そうと決まればまずはロストを探す所からだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ???『おーう、そこにいんのは誰かなぁ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 千里、柊太「…!!」

 

 突然、後ろから声が聞こえた。

 

 振り向くとそこには─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




…と、いう事で今回はここまでとなります。
本当に長い間お待たせしてしまい申し訳ありませんm(_ _)m
この作品もそろそろ終わりが近付いてくる頃なので、最後まで頑張りたいと思います。
それではまた次回。

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