千里「はぁ…、はぁ…。」
あれからどのくらい走ったのだろうか。
そろそろ体力の限界を迎えてきた。
???『千里、ここでゴールです。』
千里「そりゃ良かった…。」
どうやらもうすぐで脱出らしい。
ちょっとした安心感が芽生えた。
???『どうしたのです?戻らないのですか?』
私は脱出する前に、ある疑問を抱いていた。
千里「…ねえ、もう一度ここに来る事ってできるの?」
理由としては、さっき私を殺そうとした長のような男を追い詰めるためだ。
あのまま逃げられたままでは、私の気が収まらない。
???『もちろんできますよ。あなたが“ロスト”を消すまで。』
千里「…ロスト?」
新たな言葉、「ロスト」。
何の事を言っているのかわからなかった。
???『先程の男は善良を失った人物。それが“ロスト”です。そうなった事により、この“ロストワールド”にあのような人物が生み出されたのです。』
千里「…よくわかんないや。」
ただどうやら、ここは「ロストワールド」というらしい。
善良が失った人々が集まる場所…とでも言えばいいのかな。
だとしたらあいつは、根っからの悪人なのか。
…頭が追い付いていけない。
千里「…まあとりあえず、そのロストって奴を消すまで、何回でも入れるって事だよね?」
???『ええ。あなたがロストを消すまでは…です。それともう1つ。私はロストワールドでしか会話できません。』
千里「え?」
声の人はあっちの世界にいけないのか。
またわからない事が増えた。
???『なのでそちらの世界では私に頼らず、自分自身でどう行動するかを考えてきてから、こちらに来てください。』
千里「まあ…、わかった。」
わからない事だらけでなかなか追い付けないけど、とりあえずそういう事になるとは理解できた。
???『では、また後ほど…。』
私は扉に触れ、元の世界に帰る事にした───。
千里(戻った…の…?)
辺りを見回してみると、赤黒いロストワールドから色付いた元の世界に戻った事がわかった。
千里(それに…、何だったんだろう。ロストワールド…。)
ロストワールドの事を知れたのは良いが、謎が深まるばかりだ。
こんな経験、初めてだ。
真衣「あれ?千里?」
遠くから、真衣の声がした。
真衣は、多く詰められた大きなビニール袋を握っていた。
真衣「同じ時間に帰ってくるなんてな。先に帰ったんじゃなかったのか?」
千里「あ、えっと…。」
どうしよう。ここで「異世界に行ってた」なんて言ったら怪しまれるかな…。
千里「ちょ、ちょっと寄り道してて。帰っても何もする事なかったから…。」
真衣「ふぅん、そうか。なら丁度いいや。荷物運ぶの手伝ってくれねえ?」
千里「あ、うん。」
ヤバ、嘘言ってしまった。
まあでも、他にどう説明すればいいかわからなかったし、結果的にははぐらかせたからいいのかな…?
とりあえず私は、真衣が持ってたもう片方のビニール袋を受け取り、キッチンまで運んだ───。
~午後10時~
千里「……。」
体がだいぶ疲れてる。
お風呂上がりでも、なかなか取れる感じがしない。
やはり、ロストワールドのせいだろうか。
千里(ダメだ、何もわからない…。)
ロストワールドを出てからずっとこうだ。
あの場所は…、本当に何なのだろうか。
何のためにあの世界が作り出されたのか。
その疑問に悩まされてばかりだ。
千里(…とりあえず、もう疲れたから寝よう…。)
私はソファに寝転がり、布団を掛ける。
大きな疲労のせいか、すぐに眠りに落ちた─────。
???「彩神千里……。」
???「なかなか面白い奴だね……。」
???「もう1人の私……。光の……。…フフッ。」
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
-
書いてほしい
-
書かなくていい
-
書いてもいいけど先に続編書いてほしい
-
作者に任せる