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第7話
千里「う……ん……。」
翌日。
静かな空間で私は目が覚めた。
千里(…あれ?早い時間に目が覚めちゃった…。)
時刻は5時を回っている。
いつもより1、2時間くらい早く目が覚めたらしい。
千里(キッチンに真衣がいない…。私が一番乗りか…。)
この時間には、真衣の姿はなかった。
だからリビングはいつもより静かだ。
千里(…とりあえず、洗顔しに行こっと。)
私はそう心の中で呟き、洗面所へと足を運んだ。
~午前6時30分~
朝ご飯を食べながら、私はテレビを見ていた。
最近話題のニュースが流れている。
警察すらも手を焼いている犯罪者のニュースとか、そういうのばかり。
6時半を回っても、リビングにいるのは私1人だけ。
起きてから1時間半経つが、未だ誰も起きてこない。
あの真衣ですら遅い。
真衣「…あ、千里、起きてたのか…。ふぁ……。」
しばらくして、パジャマ姿で寝癖を付けたままの真衣が入ってきた。
千里「珍しいね。いつもより30分オーバーしてるよ。」
真衣「はは、ちょっとな…。昨夜色々考えたら遅くなっちまった。」
千里「色々?」
「色々考えた」?何か悩み事とかあるのだろうか?
千里「何か困ってる事でもあるの?私で良かったら相談に乗るよ。」
真衣「サンキュ。でも大丈夫だよ。私事情だから。」
千里「…そっか。」
話を聞こうと思ったが、はぐらかされてしまった。
何か気になる。
真衣が何について考えているのか。
例え私事情でも、気になってしまう私がいる。
真衣「じゃ、朝練行ってくる。また後でな。」
千里「あ、うん。」
朝食を終え、身支度完了した真衣は、さっさと行ってしまった。
真衣「……行ってくるね。」
千里「…?」
リビング越しから、真衣の声がすぐ聞こえた。
ドアを開けると、真衣の姿はもうなかった。
千里(…気のせいかな…。)
薄らだったが、真衣の声が聞こえたのは確かだ。
それ以外有り得ようがなかった。
千里「…ん?」
リビングに戻ろうとすると、私は何か見つけた。
写真だ。
千里(これは…。)
写真の中に写っているのは、赤みがかった茶髪ショートの女の子と、ベージュ色のおさげの女の子と…。
その2人の間にいたのは、細い髭を生やした温厚そうな男性だ。
千里(隣に花……。)
千里(…!!もしかして…。)
真衣『昨夜色々考えたら遅くなっちまった。』
真衣『でも大丈夫だよ。私事情だから。』
私はふと、数秒前の真衣の言葉を思い出していた。
千里(この男性はもしや…、真衣の父親…?)
私は心の中でそう思っていた。
もしかすると真衣が悩んでいた理由は、これの事かもしれない。
前に真衣から、「両親がいない」という話を聞いた事がある。
それがこれに繋がるのだろうか…?
千里(…考えても仕方ないか。)
深く考察をしてみたけど、やっぱり部外者の私が首を突っ込む事ではないと思った。
そう考え、私はリビングに戻り登校の支度をした。
~真衣視点~
剣道部員「北乃さん、また踏み込みが遅くなってるよ。」
真衣「え?そうですか?すいません…。」
剣道部員「大丈夫?もしかして体調悪い?」
真衣「いえ、大丈夫です。もう一度お願いします。」
家出る前に千里から言われた言葉に考えすぎだろうか。
今日遅く起きてしまったのは、親父の事を考えていたからだ。
だけど、それを千里には言えなかった。
本当は話したかった。だが「大丈夫」と誤魔化して、話す事から逃げていた。
もうあの頃から、逃げないって決めていたんだが…。
あのショックを受けるようになってから、全てから逃げるようになっていた。
かっこ悪いのはわかってる。
でも、他人に心配されそうで、怖かった。
…ったく、昔から何も変わってねえな。アタシって…。
昔のアタシは、杏梨のように怖がりだった。
怖いものや、そうと予想されるものからは何もかも逃げて、すぐに物事を投げ出していた。
アタシは、そんな自分が嫌いだった。
だけどそんな気持ちをわざわざ隠して、ずっと生きていた。
でも、そんなアタシに手を差し伸べてくれたのは、今は亡き親父だ。
その親父は…、ヤクザをやっていたんだ。
お袋がいなくなったのはそれが理由だ。
お袋は杏梨を産んで5年後、親父がヤクザだと知った頃に行方不明となった。
それからは、お袋はどこで何をしているかはわからない。
それうえ、生きているのか、もう既に死んでいるのかもわからない。
アタシと杏梨は、そんな親父にずっと育てられた。
それから親父が所属していた組織の組長さんも、アタシ達を孫のように可愛がってくれた。
欲しいものは何でも買ってくれたり、暇さえあればアタシ達の遊び相手してくれたり…、組長さんは親父のように温厚で優しかった。
小学校時代まではそうだった。
中学に入ってから、「甘えてばかりじゃダメだ」と思い、どうにか自立しようと考えた。
それでアタシは、剣道部に入った。
元々その理由で剣道部に入ったが、「妹も、他人を守れる人間でいたい」というのも理由だ。
それから、「怖がりな自分を変えたい」。そうも思っていた。
その3つが、アタシが剣道部に入った理由だ。
それからアタシはどんどん成長していき、今のような性格に変わった。
その時点で、怖がりはなくなったと思っていた。
杏梨からは、「お姉ちゃんはかっこいい」って、目に焼き付けられた事もあった。
その頃はアタシも、頑張った甲斐があって嬉しかった。
だがしかし、その2年後。
アタシが中3になった時だ。
帰宅した途端に、机の上にあったアタシのスマホから着信が届き、画面を見た。
「北乃拓郎(きたの たくろう)」。親父からだ。
「親父から何の用だろう?」、「またうっかりしてるな。」と、当時のアタシはそう思っていた。
しかし、アタシの考えは甘かった。
『お前の親父の事務所に来い。』
その言葉に、アタシは恐怖を覚えた。
スマホから知らない男の声が聞こえ、何をされるかも予想できず、アタシは事務所へ足を運んだ。
そこに到着すると、束縛されている親父の姿があった。
真衣「え……、親父……?」
親父は既に顔や身体に痣や切り傷が作られ、死亡寸前だった。
???「可愛い娘に、最後に言い残す言葉はあるか?」
拓郎「……。」
今の光景で、アタシはその場から動けずにいた。
体が震え、ただ見ているだけでいた。
拓郎「真衣……。」
真衣「…!」
拓郎「ごめんな……、こんな事に巻き込んで……。」
拓郎「組長も……、こいつらに殺された……。」
真衣「え…!?」
拓郎「ありがとな……。杏梨とも……、俺の娘でいてくれて……。」
ドシャアッッッ!!!
真衣「!!!」
親父は腹を貫かれ、血を吐いて死んだ。
親父の血は、床やアタシの身体に飛び散った。
真衣「親父……!嘘だ……!!」
真衣
「嫌だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!」
アタシは叫び出し、事務所から逃げ出した。
それからアタシは中3の時、親父や組長さんが死んだショックで、進路を決めるまで不登校でいた。
杏梨も後にその事を知って、アタシの近くでずっと泣いていた。
あの時のトラウマは、今でも忘れられない。
2人が死んでから2年経つが、ふとした途端に頭の中で蘇る。
そんな過去が…、嫌と言うほど繰り返す。
アタシはその時に決めたんだ。
「もう人が死ぬのは、見たくない」と───。
いかがでしたでしょうか?
もうこれはダークファンタジーというより…何て言うんでしょうかね?
自分でもわからなくなりますw
さて、本文で新しく情報が入ったので、登場人物紹介の更新です↓
登場人物紹介(随時情報更新)
北乃真衣
▽プロフィール
読み仮名:きたの まい
年齢:16歳
誕生日:6月12日
身長:167cm
血液型:B型
趣味:料理
特技:人助け
好きなもの:ラーメン(特に味噌)
嫌いなもの:甘い食べ物
ポジション:???
使用武器:???
彩神千里の友達。
正義感が強く姉御肌であり、困っている人を放っておけない性格の持ち主。千里が来る前は妹の杏梨と2人暮らししていた。
餓死寸前で行き場所のない千里を助け、自分の家で居候させ、共に過ごす事になる。
趣味は料理、特技は人助けと、なかなかに姉御らしい行動面を持っている。外見は赤みがかった茶髪のロングヘアに、青緑色の瞳を持っている。料理する時は必ずポニーテールにしている。
真衣と杏梨の父親はヤクザであり、多量の金を使いながらも、2人の面倒を見ていた(真衣曰く、当時は組長にも世話になっていたらしい。母親が行方不明になったのはそのため)。そして真衣が15歳時、組長は暗殺、父親は真衣の目の前で殺害されたショックが隠せなくなり、杏梨と共に悲しんでいた過去を持つ。これが真衣が杏梨と2人暮らしした最大の理由である。
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
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書いてほしい
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書かなくていい
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書いてもいいけど先に続編書いてほしい
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作者に任せる