~千里視点~
1時限目の授業中。
真衣は机に突っ伏しているままだ。
やはり、今朝の事で考え事をしているのだろうか。
佐島先生
「北乃さん!!」
真衣「…!?はいっ!?」
佐島先生に呼ばれ、真衣は急に体を起こした。
佐島先生「また授業中に突っ伏して…。具合悪いの?」
真衣「いえ、大丈夫です…。」
佐島先生「そう?でももし具合悪かったら早めに言いなさいね?」
真衣「わかりました…。」
そんな真衣が、私は心配で仕方なかった。
首突っ込む所ではないかと思うけど、真衣は今朝からこうだ。
もう部外者とか、そんなのどうでもよくなるじゃん。
~昼休み~
今の時間がタイミング良いかな。
千里「ねえ、真衣。」
真衣「うぇ!?ああなんだ、千里か…。」
千里「なんだって何…。今朝から様子おかしいけど、何かあった?」
真衣「…え?何もねえけど…。」
真衣は嘘を言ってるようにしか見えなかった。
でもここは粘ってみる。
千里「…正直に話して。」
真衣「……。」
千里「本当は何か悩んでるんでしょ?正直に言った方が楽になると思うよ。」
真衣は少し黙り込んだが、後になって口が開く。
真衣「…まあ、千里に追い詰められちゃ逃れようがないか…。いつか話そうって思ってたし…、わかった。正直に言うよ。実はな…。」
千里「…なるほどね。」
真衣が悩んでいた理由は、やはり今朝見た写真の男性…。
真衣の父親の事だった。
真衣「…情けねえよな。強い自分を見せようって思い込んだ結果がこれだよ。」
家族を失った悲しみは、私にもわかる。
だが病気よりも、凶器で殺された方がだいぶショックだ。
真衣「…なあ、千里。」
千里「何?」
真衣「千里から見て、アタシってどんな人間?」
千里「え?どういう事?」
真衣「時々思うんだ。自分はどんな人間なのか、何故悲しみを隠してまで生きているのか。生きる意味って何なのか…って、親父や組長さんが死んでからそう思ってた。」
千里「……。」
「自分はどんな人間か」。
そんなの、今まで全然考えた事なかったな。
でも私は真衣をどう見ているか、馬鹿正直に答える事にした。
千里「私から見た真衣はさ…。人に気遣いできて、自分よりも他人を優先するって感じ?上手く言えないけど、真衣は心優しい善良な人って、私は思うよ。」
真衣「……。…そうか。千里はそう見てたんだな。」
そう言うと、真衣は微笑んだ。
でもその微笑みは、どこか悲しげだった。
真衣「ありがとう、話聞いてくれて。…にしても腹減ったな。どうする?パン持ってきたけど半分いるか?」
千里「…じゃあ、折角だし貰おうかな。」
そう答え、私は真衣が持ってきたパンを半分貰う事にした。
聖学は教室でも昼食はOKだから、そこは問題ない。
真衣にあんな過去があったとは、私は今まで知らずにいた。
私の過去よりも辛いものだった。
だけど、私と真衣はどこか似ている気がする。
そう思いながら、私はパンを口に運ぶのだった。
~放課後~
千里「今日は部活なんだ。」
真衣「ああ。だから帰りは遅くなるよ。」
千里「それならわかった。というか、今日も1人か…。」
真衣「まあ、家帰っても何も無いしな。何なら前みたいに寄り道してから帰ってもいいし。」
千里(…!もしかすると、ロストワールドに行くチャンスなのでは?)
この前下校していた時も、1人でロストワールドに行ってた。
今回もそのように行けるか?
真衣「じゃ、アタシは部活行ってくるよ。昼間はありがとな。」
千里「それはどうも。」
そう言うと、真衣は行ってしまった。
千里(…さて、作戦開始かな。)
~ゴミ捨て場~
千里(…確か、この辺りだったよね?)
この前ロストワールドに入ったゴミ捨て場に辿り着いた。
ここ最近で起こった事だから、鮮明に覚えてる。
千里(あの声の人とは、私がロストワールドに入ると会話できる…。じゃあ、早いとこ入らないとね。…でも、どうやって入るんだろ?)
ロストワールドに入るのはいいが、もう一度入る方法がよくわかっていない。
手を伸ばしても、空気ですり抜けるだけだ。
千里(もしかしてスマホで…ん?)
私はスマホの画面を見ると、何やら怪しげなアイコンが表示されていた。
千里(何これ?こんなアプリいつ入れたっけ?)
よくわからないけど、そのアイコンをタップしてみる。
すると……。
ドォンッ!!
千里「うおっ!?」
驚きのあまり変な声を出してしまった。
千里(これは…、覚えてる。ロストワールドへと続く扉だ。)
この前入ったのと同じ扉が現れたのだ。
怪しげな雰囲気を醸し出している扉。これがロストワールドに入るための扉だ。
いざ、ロストワールドへ─────。
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
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書いてほしい
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作者に任せる