???『来てくれましたか。千里。』
千里「うん。ちょっと気になる事があってね。」
???『気になる事?』
千里「真衣っていう私の友達がいるんだけど、最近様子がおかしかったから相談に乗ったんだ。そしたら父親の事で悩んでたらしくて。もしかするとここに関係しているかと。ロストワールドは“善良を失った人々が集まる場所”って言ってたよね。」
私は思った事を淡々と口にした。
???『なるほど…。それは一理ありますね。でも、その推理は確実に当たっているのでしょうか?』
千里「確証はないけど…、でもロストワールドなら有り得る話でもあるかなって。」
???『そういう事ならわかりました。今回は調査だけ…という事ですか?』
千里「そうなるね。」
そう。今回はあくまで軽い調査。
真衣を助けるための情報を手に入れるためだ。
~真衣視点~
剣道部長「よし、今回はここまで!今回教えた事を忘れないように。明日もそれの練習するからな!」
部員一同「ありがとうございましたー!」
時刻は午後5時を回っている。
千里は今頃何をしているのだろうか。
昼間は千里に親父の事を話した事で、少しは気が楽になった。
結局千里には、迷惑かけちまったな。
真衣(今日の夕飯は何にしようか…。あ、カレーにでもしようかな。)
アタシは帰り道の最中、今夜の夕飯を考えていた。
正直、この時間はなんだか楽しく思える。
アタシが料理を始めたのは、13歳の時だ。
それから料理する事がどんどん楽しくて、親父がいた頃もアタシが作ってた。
朝飯夕飯だけではなく、休日とかには抹茶味の菓子作りとかもしていたんだ。
杏梨「お姉ちゃーん!」
真衣「ん?ああ、杏梨か。お前も部活帰りか?」
杏梨「うん。お姉ちゃんを見かけたから、一緒に帰ろうかと思って。」
真衣「そうか。」
それからアタシは、成り行きで杏梨と夕飯の買い出しに行った。
妹はアタシの大切な家族だ。
もう何も失いたくない。
姉貴らしく、家族を守るんだ。
~千里視点~
千里「これは…、今朝見た写真だ。…でも、何でこんな所に?」
私は今朝見た写真と同じものを見つけた。
だがしかしよく見ると、真衣の父親の顔が黒く塗り潰されているのがわかる。
???『この男性は…、亡くなったと言っていましたね。それがこれに関係しているのでしょうか?』
千里「わかんないけど…、持って行った方が良さそう。それにこの前見たロスト…。名前はわかんないけど、そいつには関係していると思う。」
私の推理は必ずしも当たっているとは限らない。
でも、ロストワールドに落ちている物は拾っておいた方が良い。
ロストワールドと現実の世界は繋がりがあるかも知れないから。
???『第一の証拠ですね。他に探索はしますか?』
千里「そうだね。邪魔者が来たら倒せばいいし。」
???『随分と余裕がありますが、ロストワールドは軟弱な敵ばかりではありませんよ。中には強敵もいます。その辺はご注意くださいね。』
千里「うん。だから私は警戒心を持って戦うよ。」
どの世界線でも、必ずしも簡単とは言えない。
それは現実の世界とも同じ事だ。
私は探索を続ける事にした。
千里「…ところでさ。」
???『どうしました?』
私はもう1つ、ある疑問を抱いていた。
千里「ここで拾った物は、現実世界に戻ったら消えちゃうの?今持ってる写真とか。」
???『ああ、その事ですか。確かに消えてしまいますが、それが綺麗さっぱりなくなるという訳ではありません。もう一度ロストワールドに戻ってくれば、既に持っていたアイテムが引き継がれるので、ご心配なく。』
千里「そっか。それなら良かった。」
あくまで収納みたいなやつか。
一度拾ったものなら、次の潜入でも長持ちするという事か。
相変わらず声の主は誰だかわからないけど、ロストワールドの事は色々と教えてくれるだろうから、心強いと言えばいいのかな。
私1人だけだったら、何もかもわからない状態で彷徨っていたのかも。
~真衣視点~
真衣「なあ杏梨、今日はカレーにしようと思ってんだが、いいか?」
杏梨「お姉ちゃんが作るご飯は美味しいから構わないよ。」
真衣「ははは、そう言ってもらえると嬉しいよ。」
現在は杏梨と下校中。
アタシは妹と過ごす時間も好きだ。
ずっと一緒に過ごしてきた妹。
今考えれば、杏梨も大きくなったな。
昔はよくアタシにくっついてばかりだったのに、今は一人前に成長している。
時が経つのって、なんだか怖いよなぁ。
~午後6時~
真衣「…千里、遅いな。」
アタシは台所で夕飯を作っていた。
だが、今日の千里は帰ってこない。
昨日はアタシと同じくらいに家に着いていたのだが、今日は心無しか1時間くらい経っている。
~午後6時30分~
杏梨「……。」
真衣「参ったな…。どこかで道に迷っているんじゃないか…?」
杏梨「…そうかも…。」
もう夕飯の準備はできた。
しかし、千里はいつまで経っても帰ってこない。
真衣「杏梨、先に食べててくれ。アタシは千里を探してくる。」
杏梨「お姉ちゃん…?」
真衣「このまま帰ってこないままじゃ心配だしさ。できるだけ早く連れて帰ってくるよ。」
杏梨「う~ん…、そういう事ならわかった。気を付けてね。」
アタシはそう言うと、杏梨を残して家を出た。
千里、無事だと良いんだが…。
メインストーリーが終わったら番外編を書いてほしい?
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書いてほしい
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書かなくていい
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書いてもいいけど先に続編書いてほしい
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作者に任せる