ドラえもんとのび太が竈門一家を救う話   作:夜嶺

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ドラえもんとのび太が竈門家を救う話の第三話です

あまり日常回とかやって引き延ばすの好きじゃないんですけど、せっかくなので(多分)日常回を書きました

のび太って結構モテますよね
それも特大級の美女に


テキオー灯を浴びたら鬼も日の光に適応できる説
もしそうなら面白そう

でも無惨にテキオー灯をプレゼントしたら鬼殺隊はともかく、ドラのび相手にはどうしよう無いわ……。

ドラえもんが道具が見つからずに慌てるか、映画特有の一部のひみつ道具の存在が忘れられてるとかじゃないと互角にならない気がする


あと大事な事なので、もう一回言います
何でも許せる方向けの小説です



第三話「自己紹介」

炭治郎の弟と妹と思われる子供に挨拶をしたドラえもんとのび太達、すると町に出かけたばかりの息子の声が聞こえたからか、家の中からひとりの女性が出てくる。

 

 

「もう帰ったの炭治郎?」

 

 

「ねえドラえもん、あの人が炭治郎のママかな?」

 

「うん多分ね。でも随分若いというか美人なママだね」

 

竈門家に着いたドラえもんとのび太は声の聞こえる方を振り向く。

 

そこには炭治郎の母と思われる人が立っていたが、のび太は自分の母親と比べて随分若く見える事に驚きを隠せずにいた。

 

若く見えるだけではない、最初の口調からして自分の母親とは性格もだいぶ違うようである。

 

もっとも自分の母親の前では口が裂けても言えない事ではあった。

 

「実はこの二人に炭売りを手伝ってもらって……ほら!こんなに売れたんだ!」

 

炭治郎はそう言うと、本日の売り上げでもある金額を全て見せた。

 

「まあ……!こんなに……でもどうやって……」

 

疑問に思うのは当然である。

 

持って行った炭の量ではどう考えても、こんな金額には繋がらない。よほど通常の何倍もの高値で買う物好きな人が現れない限り。

 

「それはドラえもんの道具で……話せば少し長くなるんですけど」

 

「あっ、僕がドラえもんです!こっちは野比のび太って言います」

 

先程の子供には名乗ったものの、この母親にはまだ名乗っていない事を思い出したドラえもんはすかさず、自身と親友でもあるのび太の事を名乗った。

 

「私は炭治郎の母の竈門葵枝と申します。この度は息子がお世話になりました」

 

「いえいえ、僕たちがやりたくてやったんですから!」

 

「そうです!ドラえもんの道具なら簡単ですし」

 

深々と頭を下げる葵枝に対して、ドラえもんとのび太は謙遜の態度で言った。

 

 

「兄ちゃん?」

 

 

薪割り用の斧らしい物を持った、炭治郎よりも年下と思われる少年が出てきた。

 

「竹雄、ご挨拶なさい。お兄ちゃんがお世話になったのよ」

 

「あっ、えっと初めまして…?竈門竹雄です」

 

「あとこっちが花子、こっちは茂って言うんだ」

 

「よろしくねドラえもん兄ちゃん!」

 

「のび太お兄ちゃん!」

 

炭治郎に自己紹介された二人は年相応な行動としてドラえもんとのび太に近寄って甘えてくる。

 

「禰豆子と六太は?」

 

「さっき六太を寝かしつけてて……あっ、いたいた」

 

竹雄が視線を変えると、ドラえもんやのび太も竹雄に合わせて視線を変える。

 

 

「お兄ちゃん、お帰り!」

 

 

そこには小さな男の子を背負った桃色の着物の少女がいた。

 

「えっと……?」

 

「こちらはドラえもんとのび太。この二人のおかげで今日は……ほら!」

 

見た事のない青い生物?とこんな雪に薄着な少年に戸惑う妹を見兼ねてか、炭治郎が素早く紹介すると共に二人の功績の証でもある売り上げ金を見せた。

 

「凄い……こんなに売れたの?」

 

「ああ。不思議な道具を使って、炭を増やして、人もたくさん引き寄せて、とても凄かったんだ」

 

「ドラえもんの道具なら簡単だよ。他にもいろいろとあるよ」

 

「そうそう、例えばこのクリーム!」

 

そう言って、ドラえもんはポケットから先程自分たちの寒さを凌ぐために使用したあべこべクリームを取り出した。

 

「このクリームを使えば、寒さと暑さが反対に……まあとりあえずみんな使ってみて!」

 

ドラえもんはあべこべクリームの蓋を外すと竈門家一家に順番に渡して、それぞれが少量ずつ塗っていく。

 

「うわっ!?あったかい!」

 

「すごーい!全然寒くない!」

 

まず一番に声を出したのが、まだ幼さの残る茂と花子だった。

 

「塗ったところが………だからお二人は薄着なのに平気だったんですね……」

 

一家の母である葵枝が未だに自身の身体に起こってる変化に驚きを隠せずにいるが、しかし一度体験してみれば信じるしかなく、どういう仕組みなのか考えるのはやめて納得するしかなかった。

 

「ホントだ、これなら真冬の寒さも全然平気だし凄いな……」

 

「お兄ちゃん。この塗り薬?凄いね……六太もこれなら風邪一つ引かないだろうし……」

 

「そうだろ!ドラえもんの道具は本当に凄いんだ!」

 

順番に竹雄、寝ている六太にも塗ってあげている禰豆子、そして炭治郎とあべこべクリームという遥か遠い未来で開発された道具に感想を述べていく。

 

「まあ永遠に効果が続くわけじゃないけどね」

 

ドラえもんの言葉通り、あべこべクリームの効果は半永久的に続くわけではなく、ましてや塗ったクリームが水などで落ちれば効果はゼロになる。

 

「とりあえず、良かったら家に寄って行って下さい。大したおもてなしは出来ませんが……」

 

「それじゃあ、お言葉に甘えて……ね、ドラえもん?」

 

「はい!お邪魔します!」

 

あべこべクリームのおかげで寒さは関係ないが、ここまでで様々な奇跡を体験させてもらったドラえもんとのび太を立たせたままのは気が引けるので、葵枝の提案に二人は他の家族と一緒に家へと入っていった。

 

 

 

 

 

「それじゃあドラえもんとのび太は未来から鬼を探しに来たんだ」

 

炭治郎達一家はドラえもんとのび太が大正時代へと来た理由を説明していた。

 

「未来と言っても信じてもらえないかもしれないけど……僕とドラえもんが未来から来たのは本当の事なんだ」

 

「いや嘘だと思ってないよ、嘘を吐いてる匂いもしないし、それにここまでで不思議な道具をいっぱい見せてもらったから本当だって分かるよ」

 

のび太が不安になるのも仕方ない。のび太たちのいる現代の日本ですら未来から来た等とまず信じてもらえないのだから、科学力も遥かに下だった大正時代の人間に言っても信じてもらえるはずがない。

 

「炭治郎くんはホントに鼻が利くんだね」

 

ドラえもんの言う通り、炭治郎の嗅覚は鋭かった。人の言葉の虚実までも分かるほどに。

 

「生まれつきなんだ。人が嘘吐いてるかどうかも匂いで大体分かるし」

 

「あとそういえば、死んだお婆ちゃんが鬼の事を少し言ってたな……」

 

「え?ホント!?」

 

炭治郎の貴重な手掛かりとなる発言に、のび太が食いつく。

 

「といっても三郎爺さんが言ってた事と変わらないけど」

 

「じゃあ鬼は夜に出るという事と、鬼狩りというのは鬼殺隊のことだという事の二つの手掛かりが出来たわけだね、のび太くん」

 

「うん」

 

しかし結局のところ、肝心の鬼には会えてもいない。情報に関しても先程の三郎という人から聞いた事と何も変わりはなかった。

 

「あの…のび太さん、ドラえもんさん」

 

炭治郎とのび太達が話していると、ここまで会話に参加していなかった禰豆子が不安そうな表情でのび太達に尋ねた。

 

「本当に鬼が出たら……怖くないんですか?」

 

それは何もおかしな質問では無い、むしろ禰豆子の疑問は当たり前だと言える。

 

「うーん……怖くないと言ったら嘘になるけど……」

 

ドラえもんは言う。

 

正直なところ、いくらドラえもんのひみつ道具があると分かっていても人を食べると言われてる鬼に恐怖は多少あった。

 

「でもこの時代の人たちが鬼と一生懸命に戦ってくれたから、今の僕やドラえもんが生まれたのかもしれない」

 

「僕は弱虫で……勉強も運動もダメだからさ……もし怖い鬼と戦う凄い人たちと出会えたら僕ももっと逞しい勇気ある男に変われるかも、って思って」

 

「それに鬼と戦うって事は誰かが傷ついたりするかもしれないでしょ?その人はもしかしたら僕や僕の友達のご先祖様だったりするかもしれないから、だったら助けられるなら助けたいと思って」

 

「自分で言うのもなんだけど、僕やのび太くんは困ってたりする人は放っておけない性分なんだよ。実際、鬼の被害はこの時代にも必ずあるはずだし」

 

これがのび太とドラえもんの本心だった。

 

 

なお親友二人に揶揄われて、その二人を見返す為に必死こいてタイムマシンで鬼の証拠を掴みに来ました。という本来の目的は本人のプライドもあって絶対に言わず、心の奥底に留めておいたのは内緒の話だ。

 

 

「のび太……」

 

炭治郎は言葉なく呟く。

 

本当に目の前の少年は自分と同年代の少年なんだろうか?と思っていた。

 

今のドラえもんやのび太はまるで、自分とは比較できないほどの過酷な人生経験を積んだ歴戦の戦士のように見えたのだ。

 

「のび太さん……もうその考えの時点で、本当に立派だわ……炭治郎と同年代とは思えないわね」

 

「なんだかのび太兄ちゃん、ドラえもん兄ちゃんとてもかっこいい!」

 

 

「のび太兄ちゃんなら安心して姉ちゃん達を嫁に出せるよね、兄ちゃん」

 

 

葵枝、茂に続き、本人は冗談のつもりであるのだが竹雄の爆弾発言で反応する者がいた。

 

「ああ!特にのび太のように立派な考えの男になら禰豆子は……!」

 

「ちょ、ちょっとお兄ちゃん!!!」

 

竹雄の冗談に付き合ったのか、はたまた本気なのかは定かではないが炭治郎の言葉に禰豆子は怒鳴った。

 

もっとも禰豆子の表情は顔を茹でたように真っ赤にし、本気で嫌がっている様子はない。むしろ感のいい人が見れば惚れる要素は先程ののび太の名言を除けばゼロであるが。

 

「じゃあわたしも、のび太お兄ちゃんのお嫁さんになろうかなー」

 

「あははは……ありがとう花子ちゃん、禰豆子さん」

 

いくら(自称)世界一モテないのび太でも、こんな冗談を本気にはせず、軽くお礼を言うのび太であった。

 

「あっ、私も禰豆子とか禰豆子ちゃんでいいですよ。歳も二つしか変わらないですし、さん付けで呼ばれるのは慣れてないので」

 

「じゃ、じゃあ禰豆子……ちゃん?」

 

「はい!」

 

ちなみに補足しておくと、のび太より禰豆子の方が年齢は二つ上である。

 

だが禰豆子は年下ののび太に向かって、さん付けて呼ぶのだから律儀なものであった。

 

もっとも理由はそれだけではない、のび太の自然と晒しだす雰囲気は、とても年下とは思えない貫禄ある大人の雰囲気をどこか感じていたからだ。

 

(まあのび太くんには、しずかちゃんがいるんだし……というか住む時代が違うんだから無理な話なんだけどね)

 

冗談が飛び交う中、ドラえもんは決して口には出さず、心の中で静かに呟いた。

 

「それにしても二人とも道具じゃなくて考え方が凄い!俺よりもずっと凄い人生を歩んできたんだな!」

 

実際、炭治郎の言葉は正しかった。

 

宇宙の果て、地の果て、地底、深海、別世界はもちろん。神やら悪魔やら魔物やら妖怪やら大怪獣やらトンデモ犯罪者、その他諸々な奴らと何十回も戦ってきたのだから。

 

他にも片手間に伝説上の生き物や絶滅した生物を創ったり育てたり、というか自身が本物の神になったりしてるのだから凄いの一言では言い表せないほどの人生を歩んでるのである。

 

もっとも竈門一家がそれを知る由はないが。

 

「んー……?」

 

ここで眠そうな声が一つ聞こえる。

 

「あら六太、起きたの?」

 

母、葵枝は今までずっと寝ていた一番下の子、六太が起きたのに気付き、そばによった。

 

「あっ、起こしちゃったみたいだね」

 

「おはよう、六太くん」

 

ドラえもん、そしてのび太が続く。

 

「ほら六太、この二人は兄ちゃんたちの友達なんだ。挨拶は?」

 

「こんにちは」

 

「こんにちは六太くん、僕ドラえもん!」

 

「僕は野比のび太。のび太って呼んでね!」

 

まだまだ幼い六太に対し、ドラえもんとのび太はいつも以上に優しく言った。

 

「そうだ!せっかく六太くん起きたんだから、僕の道具を使って色々遊ぼうよ!」

 

「いいねドラえもん!まだ日も明るいし、みんな遊ぼうよ!」

 

ドラえもんとのび太がそう言うと反応は様々だったが、しかし竈門家の子供達は揃って喜んだ。

 

「わーい!」

 

「やったー!」

 

茂、花子の二人は年相応に喜び。

 

「やったな禰豆子、竹雄!ドラえもんの道具は面白いのが多いぞ」

 

「兄ちゃんが町まですぐに行って帰って来れた道具が気になるし」

 

「ありがとう!ドラえもんさん、のび太さん!」

 

炭治郎は炭治郎で、禰豆子や竹雄と共にこれから始まる遥か遠い未来の遊びに心を躍らせていた。

 

「みんな、気をつけていってらっしゃい」

 

一方で葵枝に関しては、家のことがあるからなのか家に残ることになっていた。

 

「それと、昼間だから大丈夫だと思うけど念のために……」

 

 

『気配アラーム!』

 

 

ドラえもんがポケットから取り出したのは笛を加えた小さい警官だった。

 

「そうか!それがあれば……」

 

以前、経験した大冒険の一つにこの道具を使用したことを思い出したのび太。

 

「うん、別に妖怪じゃなくても怪しい気配なら反応するからもしものために。あとこれも……」

 

あの時に使用したのは妖怪相手ではあったが、別にこの道具自体、妖怪限定ではなく仮令鬼が相手でも有効である。もっとも鬼は妖怪の仲間ではないかと密かにのび太は考えていたが。

 

 

『バリヤーポイント!』

 

 

続いてドラえもんは、ポケットから小さい物体を取り出した。

 

「葵枝さん一応これを持ってて下さい」

 

ドラえもんはその小さい物体、バリヤーポイントを葵枝に渡す。

 

「ドラえもん、その警官のような物と小さなそれは?」

 

炭治郎がまたもや見た事のない道具を前に疑問の声を上げた。

 

「まずこっちは気配アラーム、怪しい気配がすると大きな笛を鳴らして教えてくれて、こっちはバリヤーポイント、ここを押せば見えない壁が自分の周囲に張られて、あらゆる攻撃から守ってくれるんだ」

 

「仮令ミサイルが飛んできたって平気だし、一度使ったこともある僕が間違いなく保証します」

 

実際にバリヤーポイントを胸を張って言うのび太である。

 

「みさいる…?」

 

もっともこの大正時代の一般家庭にミサイルという言葉が通じるかどうかは疑問であるが。

 

「使い方は簡単ですからポケットかどこかに入れといて、いざ自分の身に危険が迫った時はここを押して下さいね」

 

「え、ええ……ありがとうございます、ドラえもんさん」

 

今の説明だけでは理解に不十分なところはあるにはあるが、しかし自分の安全は確実に保証されてると言うことは分かり、戸惑いつつも、葵枝は家の家事に向かった。

 

「よし、じゃあみんな行こう!」

 

 

鬼に困ってる見ず知らずの人を助けたいと良い話をしたのび太であるが………。

 

のび太の当初の目的は自分を馬鹿にした友達二人を見返すという、とても幼稚でしょうもない事がキッカケだと言う事を、もう一度繰り返し記述しておく。

 

もっとも、そんな考えは半ば忘れかけているのび太ではあったが。




お気に入り数とか評価を見てビックリしました
これ結構、励みというかモチベーション上がりますね

期待に応えられるのか不安ですが、次回も気が向いたら読んでください

次回は三連休中に投稿します


あと原作の炭治郎なら、もっとこう……それは書いてて分かりました。
すみません
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