次回で無惨出てきます
あとタグ違ってたり、足りなかったりした時はすみません
「えーと。じゃあまずはお馴染みのアレを」
『タケコプター!』
竈門家の外に出た炭治郎たちは、まずドラえもんの物体の質量などを完全に無視している摩訶不思議なポケットから竹トンボのような物を見る。
「ドラえもんのひみつ道具と言ったら、まずタケコプターからだよね」
のび太の言う通り、もはやこのタケコプターはどこでもドアと同様、ドラえもんのお馴染みの道具の一つでもあった。
現に日常生活から世界をまたにかける大冒険まで、幅広く使用している上にピンチに陥った時にも活躍している。
「えーと、いきなり一人は危ないから……まずは順番にしようか」
「じゃあ私やりたーい!」
「いいなー!やりたーい!」
そのタケコプターが何なのか理解はしていないものの、ドラえもんの言葉に花子と茂が真っ先に反応した。
「せっかくの機会だから禰豆子と竹雄も行ってきたら?六太は俺が見ておくからさ」
「じゃあ姉ちゃん行こう!」
「うん、のび太さん!」
こうしてまずは茂、竹雄、ドラえもんのペア。
そして花子、禰豆子、のび太のペアで遥か遠い未来で開発された現代の常識を覆す道具を体験する事となった。
なお花子と禰豆子は自分から進んでのび太の元に行ったので、残りの少年二人は自動的にドラえもんとペアを組む事になったと説明しておく。
「じゃあまずはこのタケコプターを頭に付けてみて」
ドラえもんの言う通り、他の四人は見慣れない道具でこれから何をするのか不思議に思いつつも言われた通りにタケコプターを頭に装着した。
「飛ぶよ!」
「「跳ぶ?」」
ドラえもんのその言葉に一同は疑問の声をあげるが、次の瞬間、彼らは自分たちの予想を遥かに超える体験をする事となる。
「う、うわぁぁぁぁ!?」
「空を飛んでるぅぅ!?」
ドラえもんに連れられて竹雄、茂の身体がタケコプターによって静かに浮かび上がった。
「さあ僕たちも飛ぶよ!」
「え、え!?」
「あ……あの……のび太さん……!?」
のび太もドラえもんに続いて花子と禰豆子の手を取り、目の前でなにが起こってるのか分からず戸惑う二人に気を遣い、静かに上昇していく。
「すごーい!私とんでるー!」
「……凄いね花子ちゃん………楽しんでるね……」
飛び上がって早々にタケコプターによる空中散歩に楽しむ花子にのび太は苦笑いしていた。
それもそのはず、自身が最初にタケコプターを使用した時はこんなに上手くは使えなかったのだから。
「の、のび太さんっ!!しばらく手を離さないで下さいっ!!」
一方で姉の禰豆子はのび太にしがみついたままである、身体を小さな竹とんぼ一つで、しかも命綱無しなのだから当然の反応と言えば当然であるが。
「あははは、大丈夫だよ。バッテリーが切れない限り落ちないから」
「え!?え!?落ちるんですか!?」
自分と殆ど歳の変わらない女の子にしがみつかれてるにもかかわらず、のび太は普段と変わらない平然とした様子で言った。
もちろん悪気はないのだが、上手くフォローしたつもりが逆に禰豆子を不安にさせるだけであった。
「よし、みんな大体慣れてきたらから、次は炭治郎くんと六太くんの番だ」
禰豆子以外、タケコプターに少しずつ慣れてきてるのを確認したドラえもんはそう言った途端に地上で呆然と待つ炭治郎たちの元へ降りる。
「お兄ちゃん早くぼくもいきたい!」
「ど、ドラえもん……一体何がどうなって……」
当然、地上で待つ炭治郎は今自分が見ている光景が信じられなかったが、六太に関しては特に気にせずに自分も早く飛びたいとねだる。
「まあまあ、二人ともハイこれ」
地上に降りたドラえもんはポケットからタケコプターを二つ取り出して二人に差し出した。
「す、凄い……空を飛んでる……」
六太はドラえもんに連れられて飛んでいるが、元々の運動神経が良いのかコツを掴むのが早いのか、炭治郎も最初の上昇だけドラえもんに手伝ってもらうとすぐに飛べるようになった。
もっとも小さい子供でも簡単に飛べるように設計されているタケコプターなら当たり前といえば当たり前ではあるが。
「じゃあみんな!もっと高く昇ってみよう!あの雲の上まで!」
ドラえもんの掛け声と共に兄妹たちも全員、二人に補助されながら雪の降る雲の上にまで昇っていった。
あれからドラえもん達はタケコプターによって遥か雲の上にまで上昇した。
「下は大雪だったけど、雲の上はやっぱり快晴だったね」
ドラえもんの言う通り、雪雲の上には快晴の青空が広がっていた。
「わー、綺麗!」
「凄いな!雲の上がこんなに綺麗なんて……」
禰豆子に続いて炭治郎や他の兄妹たちも、目の前の絶景に驚く。
炭治郎や他の兄妹たちもこの快晴の青空と雲に驚きを隠せないでいた。
無論、青空ぐらいは何度も見た事はあるが、こんな雲の上に広がる絶景なんて見たことはない。
「えっと……あった!」
『雲かためガス!』
驚く炭治郎たちを他所に、ドラえもんはポケットから青空が描かれた小さな缶を取り出した。
「のび太くん、これをこの大きな雲に振りかけて!」
「いいね!よし……」
ドラえもんはそれをもう一つ出すと一つは自分に、一つはのび太に渡し、ドラえもんの意図がわかったのび太はタケコプターを使い、目の前の大きな雲に目掛けて飛翔する。
「炭治郎、みんな!ちょっと待ってて!」
のび太とドラえもん達が手に持っているのは雲かためガス。効果は名前の通り、雲を固めて足場や一つの遊び場とする事ができるのだ。
そしてそのガスを、たまたま目の前にあった大きな雲に振りかけていく。
「大体これぐらいでいいかな?それっ!」
一通り、雲にスプレーを振りかけたドラえもんはそういうと唐突にタケコプターを外す。
「あっ!!」
「ドラえもん!!」
唐突にタケコプターを外し、重力に沿って落下したドラえもんを見て、禰豆子、そして炭治郎が落下するドラえもんを見て悲鳴を軽くあげる。、もちろん他の兄妹たちも含めて。
「大丈夫、大丈夫!ドラえもんの道具の雲かためガスのおかげで雲が地面みたいに固まってるんだ!」
何も事情を知らない炭治郎たちに簡単に説明をするのび太もドラえもんに続いて雲の上に降り立つ。
「みんなも早くおいでよー!降りてきても大丈夫だよ!」
ドラえもんがまだタケコプターによって空調を浮かんでいる炭治郎達に向けて手を振りながら言う。
「兄ちゃん!ホントに乗れるよ!」
「柔らかいー!」
すっかりドラえもんのひみつ道具のトンデモ効果に慣れてる二人は、何も躊躇う事なく雲に降りて行った。
「兄ちゃん……未来って凄いね……」
「もう何を見ても驚かない自信がある……」
竹雄が何かを悟り、炭治郎に関してはもう驚かないという気持ちになっているが、補足しておくとこんな道具のある未来が来るのは今より遥か先である。
「六太、早く行こ!」
「うん!お兄ちゃん、はやく!」
一方で禰豆子も細かい事を考えるのはもうやめたのか、六太と共に雲へ向かった。
「なんというか……本当に雲の上に立っているんだよな……俺たち……」
炭治郎は足をつけてる雲を見ながら呟く。
「うーん……のび太くん、雲の上に来たけど何やろうか?」
「 みんなでお昼寝というのはどう?」
「そんなのはのび太くんだけでしょ……」
「まあせっかくだから……」
せっかく遥々雲の上に来たのは良いが、正直やる事がない。そう思ったドラえもんは取り敢えず適当に遊ぼうと思ったのか、ある物を取り出す。
『空気クレヨン!』
「これはね、空中にお絵かきが出来るんだ!おまけに本物のように動くんだよ!」
見た目は普通のクレヨンではあるが、しかし22世紀製のクレヨンは空気中に描く事が可能で、おまけに本物と全く同じように動いてくれるのだった。
「言っておくけど、のび太くんは変なの書かないでよ」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ、今度は上手く書くからさ!」
「君は猫を描けば虎になるし、犬を描けば狼になるほど絵が下手なんだから」
ドラえもんの言う通り、のび太レベルの絵が致命的に下手くそな人が描くのは向いてはいない。
「……いやそれはそれで凄いような」
ボソっと炭治郎は呟く。
もっとも、仮に虎や狼などが出来ても『空気消しゴム』で消せるのだから大丈夫なのだが。
「そうだっ!ねぇドラえもん!雲といえば、また雲ロボットを作ろうよ!雲の王国を作った時みたいに」
「いいね!じゃあ早速……えーと、これぐらいでいいかな」
まずドラえもんは適当に雲をちぎり、それを小さく可愛らしい人型の人形に作り替えると。
「うん、上手くできた。それじゃあ……」
『ロボッター!』
大冒険を始め、のび太もよく見慣れた道具を取り出す。
但しドラえもんは2種類のロボッターを持ち、一つは粒状、もう一つは今取り出した人の頭と手足が付いてるロボッターだった。
なおこの手足があるロボッターは高価な物らしく、ドラえもんも数体しか待っていない。
「さあ出来た!」
そう言うと、ドラえもんの足元には雲で出来た可愛らしい雲ロボットが一台出来上がる。
「うわー、可愛い!」
「ドラえもんさん、この人形は生きてるんですか?」
見た目が可愛らしいというのもあるからなのか、花子、禰豆子の女の子たちが早速興味を持った。
「これはロボッターという……えーと、自分の意思で動いてる人形……まあ生きてはないんだけど、生きてるという感じかな」
さすがにこの時代の人間にロボットやAIという単語は分からないだろうと思い、ドラえもんなりに分かりやすく説明はしたつもりだが、曖昧な感じにはなってしまう。
「さあ雲ロボットと空気クレヨンでみんな遊ぼう!」
ドラえもんのその一言で、のび太以外は初体験となる未知の未来の遊びを始める事にした。
「ふわぁ〜、やっぱり僕は昼寝が一番いいや」
一方でのび太はと言うと、怠け者であるが故に寝転がって今にも寝そうな雰囲気を出していた。
もっともそこら辺のベットより遥かにふかふかで寝やすい雲なのだから無理はない。
「あのー」
ふと禰豆子は昼寝をする為にのんびりとフカフカの雲の上で寝転がっているのび太の横に来ると座り込んだ。
「どうしたの?」
のび太は身体を起こす。
「さっき雲の王国を作ったと言ってたのが少し気になっちゃって」
ほんの一言だけであったが、禰豆子は先程ロボッター使って雲ロボットを作った時にのび太の雲の王国という言葉が気になっていた。その王国を作ったというのはどう言う事なのかの意味も含めて。
「ああ、えっと……雲の王国っていうのはね、僕がこんな感じの雲の上に作った国なんだ」
二人揃って座りながら話し出し、のび太はそう言うと自身がいま座っている雲の表面を撫でながら懐かしそうに言った。
「雲の上に国を作ったんですか!?凄いですね!」
ここまでで遥か未来の科学力を体験している禰豆子は、不思議と何も疑問に思わずに信じられた。
「うん……でもね、いろいろ大変な事も起こって……」
そしてのび太は自身が体験した大冒険、英雄伝の一つである
【雲の王国】を語り出した。
「大変な事?」
そして禰豆子はのび太から、耳を疑うような衝撃的な体験談を聞かされることになった。
「うん……まずはね」
のび太は語り出す。
まず自分は天国があると信じていたこと。
いま自分たちがいる雲の上に、様々な遊びの施設がある夢のような王国を作ったこと。
天上人と呼ばれる者たちが存在して、自分たちのように雲の上に本物の国を作っていた事。
その国には今では絶滅したはずの生物が生きていた事。
しかし良い事ばかりではなかった。
地球環境を破壊し続けるのび太達……地上人に対する天上人の怒り。
天上人はノア計画という、大洪水を起こして地上の文明を破壊しようとしたこと。
ドラえもん達は王国に雲もどしガスを使った武器を用いて話し合おうとするも、悪の密猟者に奪われてしまい、最悪の事態に陥ってしまったこと。
もちろんドラえもんは最初から破壊活動を行うつもりはなかった。
あくまでも大砲を用いたのは、天上人と対等な立場で話し合う為に用いただけであったが責任を感じたドラえもんが、捨て身の特攻で雲戻しガスが充満しているガスタンクに突っ込み、雲の王国を崩壊させる事で天上世界を救ったこと。
「あの時は本当にドラえもんと永遠のお別れになったんじゃないかって、すごく不安になったんだよね」
今となっては懐かしい思い出ではあるが、のび太は続けて体験談を説明する。
「なんとかドラえもんは回収されたんけど、目を開けてくれなくて……」
「でもその時ね、大事な友達たちがドラえもんを助けてくれて………それで、その友達が説得してくれて結果的には大洪水も中止になって、天上人たちも和解したんだ」
正確に言えば、地上人が自分たちの破壊した地球環境を回復してくれると信じて、猶予をやるという形での和解だった。
「じゃあお二人は世界を救ったって事になるんですね!」
なお、今の話に出てきた友達というのは絶滅した生物や小さな小人と苗木から生まれた生物だが、その全てをのび太とドラえもんは救ってきたのはまた別の話。
「僕とドラえもんと他にも友達がいたんだけどね」
「おーい!そろそろ帰るよー!」
ふとドラえもんの声が聞こえる。
気が付くと、もう夕方になっていた。
「うん、帰ろうか」
「また大冒険の話、聞かせてくださいね」
なおドラのびアドベンチャーはあまりにも数が多すぎて、のび太の語彙力の低さで説明し切れるのかは疑問だ。
「はい!どこでもドア!」
「なら二人は明日には帰るのか……」
炭治郎は残念そうに言った。
あれから家に戻ったドラえもん達は夕食を終えて他愛もない話をしていた。
「うん……僕やのび太くんは特別な事でない限り、あまり長く過去に居たらいけないんだ。歴史を変えたらいけないからね……寂しくなるけど……」
「えー!」
「お兄ちゃん達ともっといたい!」
「大丈夫!またタイムマシンで時々は遊びに来るから!」
茂と花子の言葉に、のび太も寂しそうに言う。
「約束ですよ?」
「うん、またいつか……必ず会いに来るからね、禰豆子ちゃん!」
団欒としてその時だった。
『ピーーーーーー!!!」
竈門家に気配アラームの警笛が鳴り響いたのであった。
次回予告
いつもの無料ガチャを引きにきた謎の男。
彼は神も仏も見た事ないと言うが、今日この日、彼は正真正銘の本物の神を見る事になる。