ドラえもんとのび太が竈門一家を救う話   作:夜嶺

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遅くなりましたがvs無惨です。
誤字・脱字・変換ミスのご指摘ありがとうございます。

また多くの感想、多くの評価、そしてお気に入り数が300越えたので驚きました。

本当にありがとうございます。

また本作は何でも許せる方向けです。ご都合主義、無理がある展開、原作ブレイク……本当に何でも許せる方向けの小説です。



第五話「ドラえもんとのび太が竈門一家を救った話」

『ピーーーーー!!!!!』

 

竈門家に気配アラームの警笛が鳴り響く。

 

「ドラえもん……!」

 

「うん!気配アラームが!」

 

真っ先に反応したのが、ドラえもんとのび太であった。

 

この気配アラームが何かの怪しい気配を察知しているということは、この竈門家に何か恐ろしい存在が近付いて来ていると言うことでもある。

 

「よし、22世紀の科学力を見せてやる……バリヤーポイント!」

 

「炭治郎くん!これを持って、ここを押して!」

 

「分かった!」

 

ドラえもんとのび太はそう言うと炭治郎から少し距離を取り、渡された小さな球のスイッチを押す。

 

「そしてその後に、僕とのび太くん以外の人の名前の頭文字を言って、そして入れって言うんだ!」

 

「えーと、きとねとはとたとしとろの付く者、入れ!」

 

「「あ……あれ?」」

 

炭治郎がそう言った途端、竈門家の者たちは全員、バリヤーポイントの中に入った。ほぼ瞬間移動のようなものだったので、全員が驚く。

 

「これでもう大丈夫!ほら!」

 

「見えない壁がある!?」

 

ドラえもんが手を振ると、見えない壁に遮られるながらよく分かった。

 

「このバリヤーが炭治郎くんたちを守ってくれるからね!」

 

「ドラえもんとのび太は!?」

 

「僕たちなら大丈夫……えーと」

 

そう言うと、ドラえもんはポケットに手を入れて何かを探し出す。

 

『ひらりマント!』

 

『ショックガン!』

 

『空気砲!』

 

『名刀電光丸!』

 

「まあ他にも色々あるけど、取り敢えず毎度お馴染みの道具で戦おうのび太くん!」

 

「うん!僕たちがいるから絶対に大丈夫だよ炭治郎!」

 

のび太は電光丸とショックガンを装備。

 

ドラえもんは空気砲に、ひらりマントは物語に出てくるスーパーヒーローのように背中につけた。

 

「家の中だからあんまり派手なのは危ないし、この辺でいいかな」

 

正直もっと強力な武器は山ほどあるが、家の中では被害が増すばかりで使えない。

 

もっとも空気砲やひらりマントも家の中で使えるような道具ではないのだが。

 

 

そして………気配アラームを鳴らした"何か"が現れた。

 

 

「………」

 

家の扉がとても強い力によって壊され、倒れる。

 

そこにいたのは一人の男だった。

 

「……あれ?人間?」

 

立っていたのは普通の人間の男の人だった。

 

のび太は自身が予想していた鬼とは違い、思わず驚きの声を上げる。

 

御伽噺に出てくるような、体格が大きく、牙や角もあり、さらには身体が赤か青かの鬼をのび太は予想していたのだ。

 

「のび太くん危ない!」

 

そんな事を考えて呆けていたのび太にドラえもんが警告する。

 

「ひらりマント!」

 

ドラえもんは叫び、咄嗟に背中に付けてるひらりマントを振るった。

 

その時。男の左腕から人ならざる何かが伸びてのび太を襲おうとしたのだ。

 

「わっ!?なに今の!?」

 

「分からない!何か触手のように腕が伸びた!」

 

するとひらりマントは左腕から伸びた触手のような物を跳ね返したのだ。

 

「何が……?」

 

男は戸惑っていた。

 

目の前には少し変わった格好をしている平凡な少年と、喋る奇妙な狸に似た生物。

 

正直なところ、いくら変わり者であろうと普通の人間の子供だろうと思っていた男には自分に身に起きた事を理解しきれなかった。

 

「………!」

 

もう一度、男は触手のような物をドラえもんたちに向かって放つ。

 

「無駄だ!ひらりマント!」

 

しかし、やはり人ならざる触手は跳ね返される。

 

「奇妙な物を使ったようだが……何者だ」

 

跳ね返された自分の攻撃を見て、やはり気の所為ではない。自分の身体に異常が起きたわけではないと男は確信する。

 

「僕は未来から来た正義の味方ドラえもんだ!」

 

「同じく!正義の味方、野比のび太!」

 

「お兄ちゃん……二人ともすごいね……」

 

「ああ……すごい……」

 

空気砲を構え、赤いマントを翻すドラえもんと電光丸とショックガンを構えるのび太の立ち姿はまさしく正義の味方に炭治郎たちには見えた。

 

実際、自分には反応出来なかった攻撃をドラえもんは最も容易く反応し、のび太も反応しているように見えた。

 

「ならばこれも返せるか?」

 

その途端、男の身体からは先程よりも多くの触手を出してドラえもん達に放ってくる。

 

「今度は僕の番だ!いくぞ…!」

 

のび太はそう言うと、片手に持つショックガンを放つ。

 

のび太の宇宙一と言っても過言では無い早撃ちによって、触手たちを全て撃った。

 

「………この程度か」

 

その途端、男の身体には電流のようなものが流れ、男は咄嗟に触手を引かせる。

 

「ショックガンが効いてない!」

 

このショックガンは殺傷能力は無いが相手を気絶させるほどの効果はあり、触手を退けるぐらいで、男自身には全く効果がなかった。

 

「やっぱり人間より身体がものすごく丈夫なんだ!それにこの攻撃一つ一つ、ただの物理的な攻撃じゃないみたい!当たるのは危険だ!」

 

ドラえもんやのび太も伊達に数々の強敵と戦ってきたわけじゃない。

 

咄嗟に無惨の攻撃や身体が普通ではない、人間と姿はそっくりでも能力は大きくかけ離れてることを見抜いた。

 

もっとも身体はただ丈夫なだけではなく、もっと厄介な能力もあるのはドラえもん達はまだ気付いていない。

 

「つまらん。奇妙な道具を使うが所詮は……」

 

そう言った途端、再び触手を伸ばす。

 

「なら電光丸で!!」

 

しかし男は知らなかった。このショックガンも実はドラえもんの武器の中ではお馴染みではあるが、弱い。

 

実際に武勇伝となる大冒険の中には簡単に防がれたこともあるのだから。

 

「何だこの動きは!?」

 

男は驚いていた。

 

目の前の見るからにひ弱な少年が、切れ味のなさそうな刀を持って、いきなり達人級の剣技を見せてくるのだから。

 

「うわぁぁぁ!やっぱり電光丸、使いづらいー!」

 

一方でのび太は電光丸に無理やり引っ張られてるので、ついていくだけで精一杯なのか場違いな悲鳴を上げている。

 

「柱……いや、これはまさかあの男と同じぐらいの……!」

 

男は驚いていた、目の前のいかにもひ弱な子供が鬱陶しい'柱'と呼ばれる存在より遥かに上の動きをしている事に。

 

「お兄ちゃん……のび太さんってあんなに刀を……まるで達人みたい」

 

「のび太兄ちゃん……あんなに強かったのか!」

 

「のび太お兄ちゃんがんばれ!」

 

「ドラえもん兄ちゃんも頑張れ!」

 

禰豆子、竹雄、花子、茂の順で言った。

 

「のび太……ドラえもん……」

 

そんな妹と弟を他所に炭治郎は自分の力のなさに悔やんでいた。

 

目の前では自分たちを殺しに来ている化け物がいるのに、なのに自分は友達任せで何も役に立ててないことに。

 

「炭治郎、あのお二人なら大丈夫……信じて待つしかないわ」

 

自分と無力さを悩んでる炭治郎を悟ってから、母の葵枝が励ましの声をかけた。

 

 

「!?貴様……その耳飾り……!」

 

 

悉く自分の一撃一撃を防ぐ目の前の二人に集中していたのか、或いは最初から眼中に無かったのかは分からないが、男が初めて表情を変えた。

 

まるで忌々しく思うように、怒りや憎しみで満ちているかのように、酷く炭治郎を睨みつける。

 

「うわっ!」

 

その途端、炭治郎たちの入ってるバリアに男が触手を伸ばすも、バリヤーポイントによって見えざる壁に阻まれた。

 

「ドラえもん!」

 

「大丈夫、バリヤーポイントはこのぐらいじゃ破れない!」

 

未来の警察が使う道具の分、耐久力はお墨付きだ。

 

「耳飾りがどうのこうのと言ってたけど……」

 

「どうして炭治郎くんを狙ったんだ!」

 

「貴様らには関係ないことだ」

 

どこか苛立ちを感じている男はまたも触手を振るうが。

 

「ひらりマント!もうお前の攻撃は無駄だぞ!」

 

「……うわぁぁ!ドラえもん!?」

 

「吸い込まれる!?」

 

当然ドラえもん達は高速で振られる触手をひらりマントによって跳ね返すも、二人の身体は浮かび上がった。

 

触手にある口が協力な吸い込みを始めたのだ。

 

ドラえもん達は少し踏ん張るが所詮は子供。すぐに身体が浮かび上がる。

 

「……これで終わりだな」

 

ドラえもん達が空中に浮かんで無防備となったところを、もう一本残っている腕を振るう。

 

「えーと……どこだどこだ」

 

時間にすれば、数秒もないごく僅かの時。

 

ドラえもんは咄嗟にポケットに手を入れて、ある道具を取り出す。

 

 

『鬼は外ビーンズ!』

 

 

「それ!鬼は外!」

 

飛ばされながらもドラえもんは鬼は外ビーンズを振り撒く。

 

「アイツが消えた!?」

 

そのうちの一粒が男に当たると男はその場から姿を消し、炭治郎は驚いた。

 

「まだ外に出ただけ!ドラえもん、タケコプターを!」

 

「うん!炭治郎くん達はまだそこにいて!」

 

ドラえもんとのび太はタケコプターを装着し、即座に家の外に出た。

 

 

 

 

 

「どういうことだ!?」

 

男は驚いていた。

 

自分の腕が子供二人を切り裂く寸前に、変な青い狸が取り出した豆粒に当たった瞬間、自分は外にいたのだから。

 

「ドラえもん!あそこ!」

 

「見つけたぞ!」

 

竈門家のすぐ近くへ男はいたが、タケコプターを装着したドラえもん達がやってくる。

 

「未来とは……妄言でも無いか」

 

特に気に留めてもおらず、もちろん信用しているわけでは無いのだが、先程の奇妙な効果を持つ道具を見てしまっては信じざるを得ない。

 

「答えろ!一体をどうして僕たちを襲ったんだ!」

 

ドラえもんは叫ぶように目の前の男に言った。

 

「理由は簡単だ。お前たちは素質がある、鬼になってみないか?」

 

「鬼……もしかして、僕たちを鬼にする為に襲ったの!?」

 

男の答えにのび太は驚くように言った。

 

「お前たちの持つ奇妙な道具は勿論だが、そこのお前の射撃能力は見事なものだ。鬼になればもっと腕を磨けるぞ」

 

この男の言うことは正しかった。

 

のび太は地球どころか宇宙に通用するほどの高い射撃能力があり、実際に先程の目にも止まらぬ早さで振られる腕を見事にショックガンで命中させたのだから。

 

「そんなの断る!」

 

「そうだそうだ!僕たちは人間のままでいい!」

 

ドラえもんに続き、のび太も言った。

 

「でもそうは言ったものの、僕の道具は威力が弱いから困ったな……」

 

強力な道具を持つドラえもんだが、しかしあくまでも戦闘用のロボットではない。殺傷能力のある道具は流石に持っていないのだ。

 

「いっそスモールライトでも使うか」

 

ショックガンや電光丸なども、あくまで人間程度に有効なだけであって、それでも殺すことはできない。

 

尤もそれは相手の男も同じ考えだった。

 

この男は目の前の二人に何かの脅威を感じ始めていた。例え自分が全力で攻撃を仕掛けても何かしらの道具で防がれるのかもしれないが、しかし自分の長年の"目的"にも役に立つのかもしれないとも考えていた。

 

 

互いに一歩も譲らぬ攻防を続けていると、いつの間にか夜明けが近づいていた。

 

 

「……っ!時間か」

 

夜明けが近づいた頃、男が呟くように言うと、その場から人間離れした超スピードで離れていく。

 

「あっ、ドラえもん!逃げた!」

 

「でも……どうして急に……」

 

あんな危険な怪物を放っておくのは危険だと思った二人は追おうとすると、予想以上に男のスピードが早いので、追うのは諦めた。

 

「そんな事より、炭治郎たちの様子を見に行こう!」

 

「そうだね。バリヤーポイントがあるといっても心配だ」

 

 

 

 

 

 

「ドラえもん!のび太!」

 

「みんな無事みたいで良かった!もうバリヤーポイントは切って大丈夫だよ、ええと切り方は……」

 

あれから二人はすぐ近くの竈門家の中に入り、そこには炭治郎たちがバリヤーポイントを起動させたまま待っていた。

 

「二人とも怪我はない!?」

 

「大丈夫です、ドラえもんの道具で追い払ってきましたから!」

 

心配する炭治郎たちにドラえもんとのび太は安心させると同時に、先程の使用した道具についての説明をする事にもなった。

 

「でものび太くん……そろそろ帰らないと……」

 

「そうだね……」

 

しかし別れの時は来た。

 

ドラえもんやのび太のような未来人は特例こそあるが基本的に歴史を変えないように長居ができない。

 

「そうか……」

 

「お二人とも、また必ず会えますよね!?」

 

炭治郎と禰豆子は言った。

 

「うん、時々ならまた遊びにくるよ!」

 

「そうだ炭治郎くん!このバリヤーポイントをあげるよ」

 

「えっ!でもいいのか?」

 

「いいのいいの。さっきみたいな奴が来たら危ないし、ドラえもんの道具なら安心でしょ?」

 

「それに炭治郎くんなら悪用もしないし、のび太くんのように変に使わないから安心できるよ!」

 

「ドラえもん……一言余計だよ」

 

実際のび太はそれで痛い目にあった事があるのは事実だが、それはそれで別の話となる。

 

「じゃあね!さようなら!」

 

「みんな!またねー!」

 

 

タケコプターを再び装着して二人は空へと飛び上がり、タイムマシンで元の未来へと戻った。

 

 

 

 

 

 

「ねえのび太くん。ふと思ったんだけど、ジャイアンたちにはどうやって鬼がいたことを証明するつもりなの?」

 

あれからタイムマシンで超空間を移動しながら、ふとドラえもんは言った。

 

「しまった!写真も何も撮ってない!!」

 

ここでのび太は自分のミスに気づく、もっとも戦うのに必死でそんなことを考える余裕はなかったのだから仕方ないが。

 

「ドラえもん!タイムマシンでもう一回あの鬼がいた時間へ戻ってよ!」

 

「無茶言うな!忘れた君が悪いんだろ!」

 

「そんなー!ドラえもーーーーん!!!!」

 

そして今回の小さな冒険の始まりと同様、のび太の悲鳴がまたもや虚しく響き渡るのであった。




映画ではなく、原作やテレビ風の終わり方を意識しました。

ドラのびは日の光が弱点なのは知りません、だからこそお馴染みの道具で程々にいい勝負で戦って、無惨を瞬殺とかはやめました…。もっともそれはそれで他にいくらでも秒で倒せる方法はドラえもん達にはあるんですけど……。

思えばのび太くんって鬼殺隊の戦いに着いていったらすぐ気絶するんじゃ………。グロテスクなのNGですからね。

あとドラのびは大冒険で培った経験で、無惨とかの鬼の攻撃速度に十分ついていけるんじゃ?と思ってます。まあ無理があるなとは自分でも正直思います。

グダグダで全体的に単調過ぎて面白くないという方も多くいらっしゃると思いますが、ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

もしかしたらここから映画風の展開で続けるかもしれませんので、とりあえず完結の設定にはしてません。

続けるとしたらドラえもん達が再び大正時代に行き、鬼滅の刃の原作通りの話に介入していくという展開を考えています。

それではここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
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