Re.HUGっとジオウ!   作:yu-ki.S

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ウォズ「この本によれば、普通の中学生 時見ソウゴ。彼には魔王にして時の王者『オーマジオウ』となる運命が待っている。
彼は明導ゲイツを救うために五日前の世界へと戻り、アナザー鎧武とアナザーウィザードを倒した……
まさか、我が魔王の行動により未来が変わり、この本まで書き換わってしまうとは……
だから私は、クライアス社に着くことにしました」


第11話 ピクニックとゴースト…謎のライダー 2018

二体のアナザーライダーと戦い、さあやとほまれが新たなクリスタルを入手し、ゲイツとツクヨミがクジゴジ堂へと引っ越して来てから、ソウゴの日常はより騒がしくなった。

 

「うわぁぁぁぁ‼︎」

 

その証拠と言わんばかりに、ソウゴが追手から逃げる様に階段から転がり落ちてきた。

 

「もう〜‼︎しつこい!」

 

「逃がさん!はぁ!」

 

追手の正体であるゲイツが勢いよく階段を駆け下り、彼へ向けてキックをする。

ソウゴが「うぉ⁉︎」と声を上げながら咄嗟に避けると、着地をしながら「何避けてるんだ」と言わんばかりに睨みつけるゲイツ。

 

「何するんだよ⁉︎」

 

「言ったはずだ!俺がここに泊まったのは、お前を倒すためだとな!」

 

椅子を盾にして抵抗しながら文句を言うが、ゲイツは問答無用でソウゴを倒そうとする。

 

「覚悟しろ!」

 

「止めなさいっ!家が壊れる!」

 

そう叫びながらジクウドライバーを出し、ここで変身しようとする。

…が、ツクヨミが仲裁に入りゲイツを止める。

 

「おお?みんな朝から元気がいいね!お腹空いたでしょ」

 

三人の食事を用意してきた順一郎が来ると、朝食を食べるかと聞く。

 

「…まずは先に飯だ」

 

とりあえずゲイツはソウゴを倒すのは後とし、朝食が置かれたリビングへと向かい、一緒に朝食を取る。

 

「そういえばさ、前から聞いてみたかったんだけど。ゲイツ、最初からゴーストとドライブのウォッチ持ってたよね。どうやって手に入れたの?」

 

ふとソウゴは、まだ仮面ライダーゴーストと仮面ライダードライブに会ってもいないのに、ゲイツが二人のウォッチを持っていた事について疑問に持っていた為、どこで入手したのだと聞きだそうとする。

 

「お前には関係ない話だ」

 

「クライアス社から逃げた時、オーマジオウから盗んだの」

 

関係ないと一掃したゲイツの代わりに答えたツクヨミによると、ゲイツの持ってたゴーストとドライブのウォッチは元々オーマジオウの物で、彼の所から盗んできたと語る。

 

「えっ、じゃ元々俺のものってことじゃん!」

 

「今は俺のものだ」

 

「何々、朝っぱらから盗んだの盗まないって物騒な話だね……まぁ、女の子の心を盗むって、色っぽくていいけどね!」

 

順一郎は二人が来てから家が賑やかになって、よかったと感じているらしい。

 

 

 

その日の夜、一台の車が走っていると、道の真ん中に黒いフードを羽織った者が立っていた。

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

 

黒フードの人物は足で車を抑えつけ、車を抑えつけた怪物を目撃した運転手は恐怖に戦き逃げようとする。

 

「ば、化け物……あっ!」

 

だが逃走する相手へ顔を向ける黒フードは、胸に付いている目玉の紋章を光らせると、運転していた人が意識を奪われたかのように倒れこんだ。

 

「やめろ!」

 

そこへ二人組の男が、黒フードの人物の凶行を止めようと近付く。だが二人の前に、またもや謎の人物が進路を塞ぐ様に現れた。

もう一人の人物は、首からマゼンタのトイカメラをぶら下げていた。

 

「誰だ?」

 

「通りすがりの仮面ライダーだ……」

 

 

 

 

その頃、クライアス社ビルにウォズが現れた。

 

「何しに来たの」

 

「単刀直入に言いましょう。私はあなた方に協力させて頂くことにした」

 

ウールの疑問に、クライアス社に協力すると返すウォズ。

 

「そうやって私達の事、はめるつもり?」

 

「時見ソウゴを見限ったというのか?」

 

「誤った道を進もうとする魔王を正すのも、臣下の務め」

 

オーラとスウォルツの問いには、これも主君たるソウゴの為だと答える。

 

「お前が俺達に何を与えられるかが問題だ!」

 

「我が魔王の最大の障害となる人物を。

その男は全てを破壊し、歴史を変える者…

そのため、この世界へ再び訪れた」

 

世界の破壊者。それがソウゴにとっての障害となると話す。

 

 

 

 

そして翌日。

ゲイツ達は今日、はなの提案でのびのびヶ原ハイキングへと来ていた。

 

「やって来ましたハイキング!だーっ!」

 

掛け声と同時に、はぐたんを抱っこ紐で抱えたはなが右腕を上げる。

 

「大自然の中におると、日々の疲れが癒されるなぁ~」

 

「そういえば、ソウゴは……?」

 

ほまれの言う通り、ソウゴの姿がなかった。

 

「奴なら、まだ寝てるぞ」

 

「「「はぁ?」」」

 

「起こしたんだけど、中々起きないから。後で来ると思うけど……」

 

ゲイツとツクヨミが言うには、起こそうとしたが全く起きる気配があらず、しびれを切らして仕方なく置いて来たそうだ。

 

「ソウゴ君、いつも早く起きるのが苦手だったから……」

 

「ホンマにあいつ魔王になるんか……」

 

とりま後で来るなら、先に行って待つことにした。

 

「それじゃあ早速、しゅっぱ―――!」

 

「ストーップなのです!」

 

はなが足を進めようとして右足を上げると、誰かに呼び止められる。

 

「何?」

 

声のした方を向くと、そこに左右の髪を赤いリボンで結わえ、フリルが多めかつダイヤとハートの意匠が施されているワンピースドレスで身を包んでいる少女が立っていた。

 

「ってか、お主誰じゃ……?」

 

「石!」

 

少女ははなの右足の真下にある石を指差し、傍に移動して石を拾う。

 

「後一歩で石につまずいて転んで、坂を転げ落ち、泥まみれになる所だったのです!」

 

「「はぁ?」」

 

「親切ね」

 

「いや、心配し過ぎでしょ。小さな石に」

 

「流石につまずいて転がって泥まみれは無いと思うぞ」

 

「ハイキングは、とーっても危険なのです!」

 

「「「えっ?」」」

 

少女の優しさに感心するさあやを横目に、ほまれとゲイツは心配しすぎだろとツッコミを入れていると、ハイキングは危険だと教える少女に何故と疑問の声が上がる。

 

「ハイキングに行きます。お弁当を食べます。

そしたら、デザートのみかんが転がって、追いかけてる内に……!迷子になって、二度とお家に帰れなくなる。

そんな未来が待っている。なのです!」

 

少女は“なのです”を口癖に、赤い月が浮かぶ不気味な場所で独りぼっちになったはなの姿を浮かべながら、ありもしなそうな心配事を言い続ける。

 

「それにしても、大きい声やな~」

 

ハリーの言う通り、彼女の声は山びこに響きそうなボリュームだった。

 

「いやー、しかし……」

 

「な、何なのですか?」

 

はなが少女の傍に近付き、思わず警戒する少女の全身を見る。

 

「お人形さんみたい!かわゆいのぉ~」

 

「離すのです……!」

 

人形みたいだと言って少女を抱き締めるはな。それを見て初対面なのに仲良しね~と心中で呟くツクヨミ。彼女の隣でジオウの叔父から貰ったお弁当の中身について考えるゲイツ。

 

「この子誰?」

 

「うーん……」

 

ほまれとさあやは、いきなり現れたこの少女はどこから来たのかと思っていると、「えみるちゃーん!」と名前を呼ぶような声が聞こえた。

 

「ことり?」

 

はなの妹である野乃ことりが駆け足で現れ、少女の傍で足を止める。

 

「この子と知り合い?」

 

「うん。同じクラスの―――」

 

「六年一組、愛崎えみるなのです」

 

少女は愛崎えみると言い、はな達は彼女がことりのクラスメートだった事を知る。

 

「ことりは何でここに?」

 

「クラスでハイキングに行く事になって……えみるちゃん、集合場所あっちだよ?」

 

「本当に行くのですか?ハイキングはとっても危険なのに」

 

「えみるちゃんは行きたく無いの?」

 

「その割には大っきいリュックだけど……」

 

ほまれはえみるの背負っているリュックを見てみると、ここにいるみんなの中で誰よりも大きかった事を指摘する。

 

「これは、危険に備えているのです」

 

そう言って彼女はリュックを降ろし、中身を出す。

 

「緊急用のパラシュート」

 

「ぱ、パラシュート?」

 

「何かを砕く為のハンマー。迷子になった時にみんなで遊ぶ用のトランプ。それからそれから―――」

 

「行きた無いんか楽しみなんか、どっちなんや?」

 

さらにリュックの中にはパラシュートとハンマーの他に、トランプ・スコップ・ロープ・薬・等々が入っていた。

 

「サバイバルか何かと間違えてるようだな……」

 

「ゲイツ!」

 

ツクヨミはゲイツの発言に突っ込んでいると、ことりが「無理しなくても大丈夫だよ?」と励ましの言葉を掛けていた。

 

「絶対楽しいと思うんだけどなー……」

 

「あなた、信用ならないのです!」

 

「えっ、私?」

 

「発言に根拠が無い人は、信用出来ません!」

 

はなを指差して叫ぶと、はぐたんが自分の手をえみるの指に当て、笑顔を見せた。

 

「はぎゅ〜♪」

 

「か、かわ…可愛いのです……!」

 

はぐたんの笑顔を浴びたえみるは思わずメロメロになり、強張らせていた表情を和らげる。

 

「ほら、はぐたんも行こうって言ってるよ?」

 

はな達はえみる達を加え、ハイキングに向かう事になった。

川沿いでクラスメートの男子と水切りをし、それを近くで見る。

 

「はぐたんの可愛さは罪なのです……」

 

「えみるちゃんも一緒に遊ばない?」

 

「目を配って無いと、何が起こるか分からないのです!」

 

「風流なトコやなぁ……」

 

ハリーがそう言うと同時に、はなが空腹の音を鳴らす。

 

「雰囲気台無しやがな!」

 

「仕方ない……おやつターイム!」

 

「えっ?もう?」

 

「だって、おやつのバナナ楽しみなんだもーん」

 

そう言ってリュックからバナナを出そうとしたが、リュックから出したのは、何故かバナナでは無くキュウリだった。

 

「…って、何故キュウリだ?」

 

「お姉ちゃん寝ぼけて準備するから……」

 

「河童の呪いなのです!」

 

「河童……?」

 

ことりが姉の狼藉に呆れている横で、えみるはバナナがキュウリになったのを河童の所為だと言う。

 

「のびのびヶ原には、河童伝説があるのです!」

 

「何それ?」

 

「ここにいると、河童の里に連れ去られ、河童にされてしまうのです……!」

 

「うえぅ……?水かきがあって、頭にお皿があって……!そんな野乃はな嫌だ~っ!」

 

えみるの話を真に受けたはなは、河童になった自身の姿を想像した。

 

「かっ、かっ……河童……」

 

「ゲイツ?何震えてるの?」

 

一方、河童と聞いたゲイツは急に震え出した。

 

「私、一度でいいから河童見て見たかったの!」

 

「マジで⁉︎」

 

そしてテンションを上げているさあやに驚くほまれ。

 

「とにかく、早く逃げるのです!」

 

「もうちょっとここで遊ぼ―――」

 

「河童になりたいのですか⁉︎」

 

『えっ⁉︎』

 

「河童なりたくなーい!」

 

「ちょ⁉︎ どこ行くの⁉︎」

 

早く逃げるよう促すえみるに感化され、はながえみるを抱えて逃げ出す。

 

「何するのですかー!?」

 

「嫌だー!河童は嫌だーっ!」

 

見よ!この恐怖に取り憑かれたヒロインの姿を!

これが伝説の戦士、プリキュアだと言われて誰が信じようか!

今の彼女にあるのは恐怖心!圧倒的恐怖心!!

 

「めちょっくー!」

 

パニックになったはなは石を跳び越えて進むが途中で滑り、川に落ちてしまい、手に持ってたキュウリもどこかへ飛んで行った。幸い川は足が付く程の浅さなので、二人は濡れただけで済み、はぐたんははなに守られたおかげで濡れなかった。

 

「河童……来るなら来い……撃ち抜いてやる……」

『ブラスターモード!』

 

そしてゲイツはファイズフォンXを震えながら放とうする。

 

「なっ⁉︎ ゲイツ!」

 

「そんなもん早くしまいな」

 

武者震い?をしながら構えるのを見て、ツクヨミとほまれが急いでゲイツを抑える。

 

「大変な事になったな……」

 

はなとゲイツが騒がしくなって大変な事になったと呟くハリー。

 

「ソウゴ君、まだかな……」

 

そんな彼らを他所に、さあやがまだかと、此処へ来ていないソウゴに向けて呟く。

 

 

 

そのソウゴは、ゲイツ達が出ていってしばらくしてからようやく目が覚めたのか、今ようやくのびのびヶ原前のバス停から降りてきた。

 

「寝坊だ〜!急がないと!」

 

急いで到着したソウゴはのびのびヶ原へと向かう。

だが走る途中で息が切れ、顔を上げるとそこにはゴリラの像が立っていた。

 

「ゲイツみたい……」

 

ソウゴが公園で立ち尽くすゴリラの像を見て、ゲイツみたいと思い想像した。

そこへ自転車が、かなりのスピードで公園へ進入した。

暴走行為をする自転車青年から母親が慌てて、子供を事故に遭わないようと守る。

 

「うわぁぁぁぁぉ‼︎」

 

するとアナザーライダーが突如現れ、自転車に乗っている青年を叩いて転がす。

 

「アナザーライダー!」

 

アナザーライダーが現れたのを見て、ソウゴはすぐに向かう。

 

「守る……」

 

後頭部から生やした白髪を揺らしながら、黒いフードを身につけたアナザーライダーは自転車に乗っていた青年に近づき、何かの光を放った。それを受けた青年は体から何かを吸い取られてしまい、その場に倒れてしまった。

 

「何したんだ!」

 

『ジクウドライバー!』

『ジオウ!』

 

ジクウドライバーを装着してウォッチを取り出すと、ウェイクベゼルを回してD'9スロット側の差し込み口に入れる。ドライバーの真ん中のロックを押し、背後に時計が現れると同時にソウゴが構える。

 

「変身!」

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

『ジカンギレード』

 

ドライバーを回し変身したジオウはジカンギレードで斬りつけるが、アナザーライダーが透明化した。

 

「嘘⁉︎」

 

嘘みたいな方法で攻撃を躱された事に驚いていると、ジオウの背後に現れ攻撃してきた。

 

「何だ、こいつ……幽霊みたいだ!」

 

ジオウは幽霊の様なアナザーライダーとの戦いに苦戦を強いられる。

そこへ化けもんだと公園を逃げ出す人々の悲鳴を聞きつけたのか、現場に駆けつけ陰から戦いを見守る二人の姿がいた。

 

「ふう!」

 

ある程度あしらったところで、アナザーライダーは透明化し消えていった。

 

「逃げた……大丈夫ですか?」

 

それを見て変身を解いたソウゴは、襲われた男性に近づく。

 

「ナリタ。捕まえるぞ!」

 

「はい!」

 

そこへ陰からソウゴを見ていた少年二人が縄を持って現れ、縄をソウゴへ向かって投げた。

 

「えっ⁉︎ 何!」

 

「捕まえたぞ!」

 

「何なの……」

 

ソウゴは訳のわからないまま、突如現れた二人に捕縛されてしまった。

 

 

 

その頃、クライアス社のバールームでタイムジャッカーの三人とルールー、ウォズが屯している中、アナザーライダーが現れた。

 

「御苦労さま」

 

「次はどいつだ?」

 

「ルールー。次の奴調べて」

 

「わかりました」

 

オーラに言われるがままに、ルールーは何かを淡々と検索する。

 

「何処でどんな事故が起こるか、僕達には解かるもんね」

 

彼らは未来の新聞記事から情報を検索していた模様。

 

「お、これなんてよさそうだ。着いてきなよ」

 

ルールーの隣に移動していたウールが一つの記事を見つけ、アナザーライダーを連れて行く。

そこでふとオーラは、ウォズの言っていた『破壊者』はどうなったのかと思い出した。

 

「ねえ。あんたが言ってた破壊者は?何処行ったの?」

 

「どうも彼は気まぐれでね。我が魔王も動き出したことだし、呼んできてくれないか?」

 

オーラは仕方無さそうな顔し、ウォズが呼んで来たと言う破壊者を呼びに向かう。

 

 

 

 

その頃、二人の男に縛られてしまったソウゴは、『大天空寺』と書かれた寺へと連れてこられた。

そこで二人の男…天空寺タケルとナリタから尋問を受けていた。

 

「ねえ、これほどいて欲しいんだけど」

 

「何言ってんだよ。白状しちゃえよ。ほんとは事件に関わってんだろ?」

 

「事件?」

 

ソウゴはナリタの言っている“事件”について疑問に思っていると、そこに五人組の少女達がやってきた。

 

「みゆきちゃん!なおちゃん!みんな……」

 

「この子が怪人の仲間なんですか?」

 

みゆきと名乗る黄色いリボンをつけたピンク髪の少女がソウゴを見て、アナザーライダーの仲間なのかと聞く。

 

「えっ?ちょっと待ってよ!状況解らない。誰か説明してくれないかな?」

 

「はぁ?あんたが仲間じゃないの……」

 

「違うって!」

 

「……違うのですか?」

 

タケルが否定を続けるソウゴに近づき、膝を折って今まで自分達が調べてきたことを説明する。

 

「俺達不可思議現象研究所は3年前から、一般の人が君と一緒にいた怪人に襲われてる事件を追ってるんだ」

 

「……クライアス社の仕業か」

 

それを聞いてソウゴは、この事件にクライアス社のタイムジャッカーが絡んでいると思う。

 

「この前、もう少しであの怪人を捕まえられそうになった……だけど、仮面ライダーってやつに邪魔された」

 

「仮面ライダー……!(クライアス社に手を貸した仮面ライダーがいるのか……)」

 

「どうやらなおちゃんの消えたお父さんと。あの怪人に関わりがあるみたいで……!」

 

「私、お父ちゃんを探してるんです」

 

「どうゆうこと?」

 

お父さんを探してる。それはどういうことなのかとソウゴはタケル達に尋ねる。

 

「実は……なおちゃんのお父さんが大工の仕事中に、大きな木材を支えていたワイヤーが切れて、その時下にいたなおちゃんを庇って……」

 

「でも気がついたら、木材の下敷きになったはずのお父ちゃん消えてて、代わりにあの怪人が……」

 

話を聞く限り、緑川源次という父親は数年前、長女であるなおと言ううさ耳リボンをつけた緑髪の少女を落ちて来た木材から守るために庇った。

そしたら、彼と入れ変わるようにあのアナザーライダーが現れたのだと語る。

 

「それが君だろ!君は怪人の仲間じゃないのか?」

 

「仲間?違うって!」

 

「でしたら、知ってることを教えてくれませんか」

 

「だから……」

 

俺はアナザーライダーの仲間じゃないと言いかけると、彼の持つ携帯から着信音が鳴る。

 

「ツクヨミか……出て、仲間だから」

 

ナリタが電話に出ると、「ソウゴ、今どこ!」という彼女の大声がナリタの耳に突き刺さった。

 

『アナザーライダーが現れたの。今ゲイツ達が向かってる』

 

どうやらハイキングのコースにアナザーライダーが現れたらしく、「凄い偶然…」とソウゴは驚きを見せていた。

 

「あの怪人が現れた。俺に手伝わせて、きっと力になれるからさ」

 

「分かった。信用する」

 

「タケルさんちょっと待ってください……!」

 

「ありがとう。俺は時見ソウゴ。王様になりたい男だ」

 

「もっと信用できなくなった!」

 

ソウゴは王様になりたい男だと言うと、ナリタにいきなり突き飛ばされる。

 

「俺達だけで行こう」

 

「分かった……みゆきちゃんお願い!」

 

ソウゴの縛ってる縄をみゆきに渡し、タケルとナリタ、なお、れいなの四人はその場所へと向かう。

 

「ええ…そんなぁ……!」

 

「ん?これ……」

 

みゆきはソウゴが突き飛ばされた時に落としたらしい、畳の上に転がったジオウとビルドのライドウォッチを拾う。

 

「これ……ビルド?」

 

「えっ?ビルドを……もしかして晴夜を知ってるの?」

 

「晴夜って……仮面ライダービルドやないか」

 

後ろ髪を一本縛りにしているオレンジ色の髪を持つ少女・あかねが仮面ライダービルドである晴夜のことを言うと、みゆきがソウゴもライダーなのかと聞く。

 

「もしかしてあなたも……」

 

「俺も仮面ライダーだよ。仮面ライダージオウ。そのウォッチ、晴夜から貰ったんだ」

 

「うそ!じゃああなたもヒーローなの!男のヒーローなの⁉︎」

 

黄色い髪型をした少女・やよいが目を輝かせてソウゴを見る。

 

「ヒーロー……」

 

ヒーローと言われるが、ジオウはヒーローなのかとちょっと悩む。目指してるのは王様だけど、現状は一応魔王ではある訳だし。

 

「仮面ライダーなら信用出来る!行こう!」

 

みゆきがソウゴの縄を解き、タケル達の後を追う。

 

「ねぇ、晴夜を知ってるてことは、君達もプリキュアなの?」

 

「せやで。晴夜とはドキドキプリキュアに初めて会った時に会ったんや!」

 

「それに晴夜君は何度も私達を助けてくれたの」

 

みゆき達はビルドの桐ヶ谷晴夜のことをよく知っていた。

 

「晴夜って……どんな戦いしてんだ……」

 

ソウゴは彼女らの話を聞いて、晴夜が今までどう言う戦いを繰り広げていたのかという疑問が浮かびながらも、四人は急いでアナザーライダーが現れたというハイキング会場へと向かう。

 

 

 

 

一方、クライアス社ビルの特別部屋にウォズが呼んだ“世界の破壊者”がくつろいで座っていると、そこへオーラが現れた。

 

「……あんた、人の話聞いてんの?」

 

机に置かれたマゼンタ色のカメラを手に取り、男性が立ち上がった。

 

「ああ、この世界には来たことがある。大体分かった」

 

階段を降り何処かへ行ってしまった男性の態度に、オーラが(何、この感じ悪い男……)と心の中で呟いた。

 

 

 

 

その頃、のびのびヶ原ハイキングでは、アナザーライダーが屋台の引火の事故を起こしそうな人を次々と襲っていた。

 

「誰も……傷つけ…させない」

 

そのアナザーライダー…アナザーゴーストを見た人々は逃げ惑う。

 

「もう随分魂を集めたね!それを解放してご覧。もっと力が手に入るよ!」

 

「かい…ほう?」

 

ウールの言われた通り、抜き取った魂を解放して力として取り込んでいた。

すると、アナザーゴーストが姿が変わった。

 

「力が……漲る!」

 

しかし力を取り込むと引火の原因の屋台の店主だけでなく、無差別に人を襲いはじめる。

そこへゲイツ達が現れた。

 

「アナザーライダー……」

 

「お前らは子供達を避難させろ。奴は俺が倒す」

 

『ゲイツ!』

 

ゲイツウォッチを腕のホルダーから外すとウォッチを起動させ、ドライバーに装填する。

 

「変身!」

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』

 

仮面ライダーゲイツとなりアナザーゴーストと戦闘に入る。

 

「貴様、何が狙いだ!」

 

「娘を……守る…うわぁぁ!」

 

アナザーゴーストがそう叫ぶと同時に、彼の胸の紋章が光る。

すると、また別の怪人――“眼魔コマンド”が何体も現れゲイツを襲う。

 

「ゲイツ君!」

 

「私達も!」

 

さあやとほまれもプリハートにミライクリスタルをセットし、二人の体が光に包まれた。

 

「輝く未来を抱きしめて!みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

「あれは……」

 

プリキュアへと変身した二人が眼魔コマンドに応戦していると、駆けつけたタケル達はゲイツの巻いているベルトを見て、ソウゴが持っていた物と同じものであることに気づく。

 

「みんな!」

 

そこへ遅れてソウゴも、みゆき達と一緒に現場に到着した。

 

「ソウゴ!」

 

「お前なんでここに!」

 

「ナリタさん大丈夫です。この子なら信用出来ます」

 

みゆきがナリタにソウゴは信用出来ると話す。

 

「あれ?はなは?」

 

アンジュとエトワールが戦っているのを見るが、キュアエールのはなの姿がなかった。

 

「実は……」

 

 

 

――遡る事、アナザーゴーストが現れる数時間前。

ゲイツ達がこの広場に到着すると、はな達のクラスメートである眼鏡男子 阿万野ひなせ がトランペットを吹いてた姿が映った。

 

「日生君!」

 

「野乃さん。来てたんだ」

 

「日生君もハイキング?」

 

「うん。こう言う開けた所で演奏するの、気持ちいいからね」

 

「吹奏楽部だもんね」

 

はぐたんが日生の持つトランペットに手を伸ばす。

 

「はぐたんも音楽好きだから」

 

『丘を越えて行こうよ』を演奏し、それに合わせてことり達が合唱する。

 

「よーし!私も!」

 

はながそう言ってバックから、ピンク色の本体に銀で縁取られた大きめのハートを付けた“メロディタンバリン”を持って叩きながら歌い、さあやとほまれも色とりどりなシンバルの音色に合わせて手拍子をする。

そんな中、えみるが木の裏に隠れて見ていたのに気付くはな。

 

「えみるも歌お?」

 

「歌わないのです!歌うと河童が来るのです!」

 

「えっ?河童が?」

 

傍に向かって誘うが、歌うと河童が来ると言って歌おうとしない。

するとその時、木の上から何かが降って来た。

 

「「うわーっ!」」

 

二人が驚いて倒れ、はなが手放したメロディタンバリンを猿がキャッチした。

先程木の上から降って来たのは、猿だったのだ。

 

「あっ!タンバリン!」

 

猿が歌に合わせてタンバリンを叩く。

 

「お猿さん上手ね!」

 

「感心してる場合じゃ無いでしょ……」

 

「みんなの歌を聞いて、自分も混ざりたみたいね」

 

ほまれが感心するさあやにツッコミをいれていると、猿はメロディタンバリンを首元に掛け、この場から去ってしまう。

 

「ちょっと返して!」

 

「猿を刺激してはいけないのです!」

 

はなが猿の後を追い、えみるは彼女の後を追って走り出す。

 

「ちょっと待って!はな!」

 

さあや達は二人の後を追って走り出す。

 

「はなー!えみるー⁉︎」

 

「どこ行っちゃったんだろ……」

 

しかしさあや達の捜索も虚しく、はなとえみるは姿を消してしまった。

 

 

 

「それで、探していたら……アナザーライダーに遭遇したってわけ…」

 

「そう言う事ね……それじゃあ、あいつを倒してからはなを探そう!」

『ジクウドライバー!』

 

「みんな、行くよ!」

 

ソウゴがジクウドライバーを腰に装着する。

するとみゆきの掛け声と共に五人は、変身アイテム『スマイルパクト』を取り出す。

 

『レディー!』

 

「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」

 

『ゴーゴー!レッツゴー!』

 

みゆき達五人の体が光に包まれ、姿を変える。

 

「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」

「ぴかぴかぴかりんジャンケンポン!キュアピース!」

「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

「しんしんと降り積もる清き心…!キュアビューティ!」

 

「「「「「五つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」」」」」

 

五人が翼の羽飾りを髪や耳にあしらい、胸元にリボンを付けたプリキュアへと変身を完了し、全員が名乗りをあげる。

 

「何だと……」

 

「また、別のプリキュア……」

 

「今度は五人も……」

 

ゲイツ達がスマイルプリキュアの登場に驚く。

 

「じゃあ、俺も!」

『ジオウ!』

 

そう言うとウォッチをドライバーに装填し、ドライバーのロックを解除する。

 

「変身!」

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

「やっぱり!仮面ライダーだ!顔にライダーって書いてる!」

 

仮面ライダージオウへと変身すると、ヒーロー好きのピースが目を輝かせてジオウを見る。彼女の興奮した姿に少し困惑の声を漏らすジオウは、気を取り直してアナザーゴースト達へと視線を向ける。

 

「あの怪人は任せて!」

 

「お願いね。あの怪人にはマーチにお父さんの手掛かりなの!」

 

「わかった!」

 

スマイルプリキュアのメンバーはアンジュとエトワールと一緒に眼魔コマンドの応戦に入り、ジオウはゲイツと共にアナザーゴーストと交戦しながら、アナザーゴーストを抑える。

 

「あんた、力でおかしくなってるんだ、目を覚ませよ!みんな泣いてるぞ!」

 

「⁉︎」

 

「騙されるな!そいつは最強最悪の魔王になる男だ。沢山の命を奪う、つまり君の敵だ!」

 

「敵……うぉぉぉぉ!」

 

ジオウの言葉に動揺したアナザーゴーストはウールの言葉で、目の前にいる仮面の男を敵と認識して暴れ回る。

 

『鎧武!』

『ウィザード!』

 

二人は鎧武ウォッチとウィザードウォッチを起動させ、ドライバーへと装填する。

 

『アーマータイム!ソイヤッ!鎧武!』

『アーマータイム!プリーズ!ウィ・ザード!』

 

ジオウが鎧武アーマー、ゲイツがウィザードアーマーを装着し応戦を続ける。

 

「はぁ!」

 

「ふぅ!」

 

ジオウの橙々丸Zとゲイツが放つウィザードの魔法が、徐々にアナザーゴーストに対して優勢に戦いを進めていく。

 

「僕が手伝ってあげようか?」

 

『コダマ!』

 

「なんだ、こいつ……」

 

コダマウォッチがアナザーゴーストに援護しようとしたウールを止める。

その隙にジオウとゲイツはアナザーゴーストを圧倒していく。

 

「よし!一気に……」

 

「ジオウ!やつはゴーストだ。これを使え」

 

ゲイツはジオウへゴーストウォッチを手渡す。

 

「ゲイツ……ありがとう!」

 

『ゴースト!』

『アーマータイム!カイガン!ゴースト!』

 

ジオウがゲイツへお礼を言いながら、ゴーストアーマーを装着した。

 

「…ん?あれ、ウォズは?」

 

だがジオウが辺りを見渡すも、いつもならここで祝ってくれるウォズの姿がなかった。

 

「なんか、物足りないけど、まぁいいか!」

 

ウォズがいないことは置いといて、アナザーゴーストへと向かっていく。

 

「あれって……」

 

ゴーストアーマーを見たタケルはどこかしら嬉しそうに思いながら、何か懐かしさを感じていた。それと同時に、ジオウのゴーストアーマーの胸に描かれた目の紋章が光る。

そのままジオウ・ゴーストアーマーはアナザーゴーストを圧倒し、アナザーゴーストが倒れる。

 

「トドメだ!」

 

『『フィニッシュタイム!』』

 

二人が必殺技を発動する為に、ドライバーを回そうとする。

 

「いいのかな?そいつを倒したら大変な事になっちゃうんだよ?」

 

「「⁉︎」」

 

すると、いきなりウールがアナザーゴーストを倒せば変身者が大変なことになると言われ、二人は思わず動きを止める。

 

「ヤァ!」

 

「「ぐわぁ!」」

 

その時、ジオウとゲイツの前に長剣が現れると、いきなり斬られた二人をそのまま吹き飛ばす。

 

「何者だ⁉︎」

 

斬られはしたが直ぐに立ち上がったゲイツの前に現れたのは、金のアーマーで、赤い複眼を持った顔には角が2本あり。 更に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を付けた仮面ライダーだった。

 

「通りすがりの仮面ライダーだ」

 

『ドライブ!』

 

ゲイツはドライブのウォッチを装填し、ドライバーを回転させる。

 

『アーマータイム!ドライブ!ドラーイブ!』

 

複眼にひらがなで「どらいぶ」と描かれたアーマー、ドライブアーマーを装着した。

 

「行くぞ!はぁぁッ!」

 

しかし、アーマーを変えスピードも上げるが、そのライダーはゲイツ・ドライブアーマーのスピードを活かした攻撃を難なくかわしていく。

さらにゲイツ・ドライブアーマーが突っ込んできたところをカウンターパンチで吹っ飛ばす。

 

「なかなかできるな。だが、俺には及ばない……」

 

余裕そうな口調でそう語りながら二人に一枚のカードを見せ、ドライバーへと差し込む。

 

『FINAL ATTACK RIDE!AG AG AG AGITO!』

 

すると足元から紋章のようなものが現れ、右足に収束されると仮面の角が開き、高く飛躍してそのままゲイツにキックを放った。

キックを喰らったゲイツは屋台の残骸に突っ込み、埃をまき散らしながら悶える。

 

「大丈夫?」

 

そこへ、2人の戦いを見ていたタケルがゲイツに駆け寄り、そう言って攻撃を受けた部分を抑えるゲイツを介抱する。

 

「驚くのはまだ早い!」

 

アギトが一枚のカードを取り出し、ドライバーへと差し込む。

 

『KAMEN RIDE!HIBIKI!』

 

「そんな……⁉︎」

 

「別のライダーになった⁉︎」

 

カードを差し込むと、アギトから紫の鬼のようなシルエットのライダー…響鬼へと変わった。

 

「何なの、あの仮面ライダー……」

 

「あれも18人の中の一人なの?」

 

「いや、多数のライダーに変身する仮面ライダーなんて、聞いたことがない……」

 

ゲイツやツクヨミも知らない未知の仮面ライダーだと話す。

 

「お前が魔王ってやつか。ちょっと遊ぼうか」

 

響鬼とアナザーゴーストの二対一となり、二人相手に苦戦するジオウ。

 

『FINAL ATTACK RIDE!HI HI HI HIBIKI!』

 

再び響鬼がドライバーにカードを差し込んで操作すると、ドライバーから出現した音撃鼓でジオウの動きを封じた。

 

「何だこれ……」

 

ジオウが戸惑っているのを余所に、響鬼が両手にバチを握る。

 

「受けてみろ」

 

動きを封じこめたジオウに響鬼のバチの音を叩きこまれた。

すると爆発して吹っ飛ばし、ジオウは大ダメージを受け変身解除してしまった。

 

「何なの?あのライダー……」

 

「おいおい、魔王とはそんなもんか?やはり奴と同じガキか……」

 

「奴……?」

 

「さあ。チャンスだよゴースト」

 

ウールがそう促すとアナザーゴーストがソウゴの前に現れ、他の犠牲者と同じ様にソウゴの魂を吸収しようとする。

 

「いけない!はぁ!」

 

するとタケルが気をソウゴへ向けて放つ、同時にソウゴがいきなり倒れる。

 

「なんだお前?そいつもやっちゃえ!」

 

ウールは何かやったのかと睨み、命じられたアナザーゴーストはタケルにも攻撃しようとする。

 

「プリキュアマーチシュート!」

 

そこへマーチがマーチシュートを放ち、アナザーゴーストをタケルから離す。

 

「待ちや!」

 

「これ以上はさせない!」

 

「タケルさんは下がってください」

 

スマイルプリキュアがタケルを守るために前に出る。

それを見て生意気だなと思いながら更なる攻勢を行おうとする。

 

「やめとけ!帰るぞ、タイムジャッカー」

 

「ウールっていうんだけど……」

 

すると響鬼?はアナザーゴーストとウールを止め、その場を一度引こうとする。

ウールは不満げながらも、まぁいいかと思いながらアナザーゴーストを連れて去ろうとする。

 

「………なお」

 

「えっ?」

 

そんな中、アナザーゴーストはマーチの名を呟くと、疑問を覚えたマーチを置いて三人は消えていった。

いなくなったのを見て、ソウゴへ駆け寄るツクヨミ。眼魔コマンドが消えた事で戦いを終えられたアンジュとエトワールも、倒れ込んだというソウゴの下へと集まった。

 

「ソウゴ!ソウゴ!……?」

 

「しっかりして……ソウゴ君!」

 

倒れているソウゴに違和感を感じたアンジュは彼の胸に耳をあてる。

 

「………ソウゴ君が、息してない……」

 

「何っ⁉︎」

 

「そんな……」

 

「ソウゴ君!ソウゴ君!目を覚まして!お願い!」

 

アンジュは必死にソウゴを呼びかけるが、ソウゴからは何の返事も帰ってこない。

一方、タケルはソウゴの魂が飛んで行った階段のほうへ駆けつける。

 

「ここにいた……」

 

「(…俺、どうしちゃったんだろう?)」

 

「怪人のせいで魂が抜けちゃったみたい。周りには見えない。幽霊みたいなもんだね」

 

「(嘘でしょ……俺が、幽霊……)」

 

幽霊になったと告げられ、ソウゴは驚いて声が出せなくなったかの様な錯覚に陥った。

 

 

 

 

その頃、クライアス社のビルへと戻った謎の男性がソファーに座っていた。

 

「何故、トドメを刺さなかったの?」

 

「奴らのことは大体分かった、今はそれでいい……」

 

「気に入ったわ。あんたが王になるつもりなら手伝うけど?」

 

「王か…興味ないな。俺は通りすがりの仮面ライダー。世界の…破壊者だ」

 

この男はかつて、この世界へ二度現れたことがある。

彼は世界の破壊者こと、仮面ライダーディケイド・門矢士。

懐から出したその手には、ソウゴの持つウォッチとは変わった、少し大きめのマゼンタカラーのライドウォッチが握られていた。

 


次回!Re.HUGっとジオウ!

 

第12話 GO!ゴーストタイムと未知のウォッチ!2015

 

 




おまけ

〈タダーヨウソラノーーー♪

タケル殿「仮面ライダーゴーストに変身して思い出した。
俺は一度死んで蘇った」

悟空「オラも一度死んで蘇った」

両さん「ワシも一度死んで蘇った」

デップー「俺ちゃんも一度死んで蘇った」

ジョセフ「ワシも一度死んで蘇った」

カズマ「俺も」

スバル「俺も」

イッセー「俺も」

ナウシカ「私も」

サトシ「俺も」

幽助「俺も」

ブルック「私も」

〈キボーノハナー♪

オルガ「だからよ・・・止まるんじゃねぇぞ・・・」

HUGっとジオウ!第12話!『希望の華咲く大地、止まらぬ約束』

次回も、ハグって行くジオ〜!

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