Re.HUGっとジオウ!   作:yu-ki.S

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ウォズ「この本によれば、普通の中学生 時見ソウゴ。彼には魔王にして時の王者『オーマジオウ』となる運命が待っている。
だが、彼の前に現れた謎の仮面ライダー……そして、アナザーライダーにより体と魂が分離してしまう。
すべては私のある目的のために……失礼、そんな事は書いていませんでした」


第12話 GO!ゴーストタイムと未知のウォッチ!2015

謎の仮面ライダーの妨害によりアナザーゴーストに肉体から魂が分断されたソウゴは、直ぐに近くの病院へと搬送された。

 

「ジオウはどうだ?」

 

「意識が戻らない……身体に異常はないそうだけど………」

 

「(それはその通り。ピンピンしてるからね!)」

 

ゲイツ達が死んだように眠っているソウゴを見て心配するその後ろで、アナザーゴーストにより幽霊となったソウゴの魂が元気に動いていた。

 

「ソウゴ君……」

 

しかし当然彼らは幽霊が見えるわけでないので、さあやは目を覚まさないソウゴを心配そうに見ていた。

 

「ここは、私達に任してさあや達ははなとえみるを探しに行って」

 

「うん」

 

「ソウゴ君のことお願いね」

 

さあやとほまれの二人はいなくなったはなを探しに、ハイキングのコースへもう一度向かう。

 

「俺は今のうちに、アナザーゴーストの生まれた2015年で、奴を倒すしかない……そうすればおそらく……」

 

おそらくアナザーゴーストを過去で倒せば、ソウゴを元に戻せる。ゲイツはそう思っていると…

 

「………行ってくる」

 

何で自分はこの魔王の心配をしているのだと心中で呟き、先程の考えを振り払いながら病室を後にして向かう。

 

「ちょっと待って!」

 

「(ゲイツ……)」

 

すれ違うようにタケルとみゆき、あかね、やよいの三人が入ってきた。

 

「どうしたの?ゲイツが凄い顔して出て行ったけど……」

 

「なんかあったんか?」

 

ゲイツを見て何かあったのかと聞くタケルに、ツクヨミは「ちょっとね」と誤魔化していると、少しの間ソウゴの様子を見て貰うことを思い付いた。

 

「タケル達お願い、ソウゴを見てて」

 

「わかった」

 

「(俺じゃなくて、そっちの俺)」

 

タケルは幽霊になったソウゴを見て頷く。その視線に気付いたソウゴは、見てて欲しいのは抜け殻となった自分の体の方だとタケル達に伝える。

だかそんな事は知る由もない為、そのままツクヨミはゲイツの後を追いかける。

 

「ソウゴ。そこにいるけど……」

 

みゆき達にもソウゴの幽霊が見えていたのか、幽霊になった方のソウゴを指さすが、それを教える前にツクヨミはすぐに見えなくなってしまう。

 

「(ねぇ、みんなに説明してよ、俺がここにいるって)」

 

「信じるとは思えない……それより、いい方法を準備もらっているからさ!」

 

自分は此処にいるのだとさあや達に説明してほしいとソウゴは話し掛けるが、簡単には信じてくれないだろうと考えていたタケルはソウゴのために何かを準備していると話す。

 

「(なんで皆には見えないのに、タケル達には見えるの?)」

 

それよりも何故、ゲイツ達は見ることが出来てないのに、タケル達は幽霊となったソウゴを見ることが出来るのかと聞く。

 

「これのおかげかな」

 

対する答えとしてタケルが懐から何かを見せると、それは仮面ライダーゴーストのライドウォッチだった。

 

「いつの間にか持ってた。これを手にした時から、幽霊が見えるようになったんだ」

 

「私達もそれに触ったら幽霊が見えるようになったの」

 

タケルとみゆき達はこのゴーストウォッチに触れた影響で、幽霊となったソウゴが見える様になったと話す。

 

「(ゴーストウォッチ……そうか……ゲイツが持ってたのは、元々はタケルのものってことか!)」

 

「どういうこと?」

 

「(ううん、こっちの話。それより俺に協力してくれないかな?)」

 

「協力?」

 

「何をするの?」

 

「(過去に行って欲しいんだ)」

 

「「過去⁉︎」」

 

ゴーストウォッチについての質問を誤魔化すと、ソウゴがタケル達に過去に行ってくれないかと頼む。

 

 

その頃外では、ゲイツがタイムマジーンで過去へ向かうとすると、タイムマジーンの前になおと青いストレートヘアの少女・れいかが現れた。

 

「なんだ……」

 

「一緒に連れてくれない?」

 

「私達も過去で何があったのか、知りたいです」

 

二人も2015年に何があったか知りたく、一緒に連れて欲しいと頼む。

 

「……ついてこい」

 

ゲイツはそれを受け入れ、共にタイムマジーンへと乗りこみ2015年へとセットする。

 

「行くぞ。時空転移システム起動!」

 

タイムマジーンはタイムホールへ入り、2015年へと向かう。

 

 

 

同じ頃、猿にタンバリンを取られたはなとえみるが追いかけている途中、ひょんな事故で落ち葉の積もった穴へと落ちてしまっていた。

 

「こんな深い穴……出られる訳が無いのです……」

 

「ごめん……えみる……」

 

はなと彼女に抱きかかえられたはぐたんの方を向かず、嘆きながら体育座りで落ち込むえみる。花を取ろうとして穴に落ちそうになったはぐたんを止めるためとはいえ、勢い余ってえみる諸共突き落とす結果にしてしまったはなが謝罪をする。

 

「馴れ馴れしいのです!呼び捨てにしないで下さい!」

 

馴れ馴れしいとはなに向かって不機嫌な様子のえみる。

 

「やっぱり来なければ良かった……」

 

「えっ?」

 

「みんなに迷惑掛けてしまったのです……私はダメダメ人間なのです!」

 

気まずそうに困り顔を浮かべていると、えみるは誰かに迷惑をかけた自分を責め始める。

 

「えみる」

 

「だから馴れ馴れしいのは―――!」

 

「みんなの為に頑張ってたじゃん」

 

「えっ?」

 

すると突如に“みんなの為に頑張ってた”と言われたえみるは、思わずポカンとなる。

 

「あの花に、トゲがあるって知ってたから、友達が怪我しないように守ってあげてたんだよね。友達の為に頑張れるえみるは凄いよ」

 

「…頭の中で、ハイキングのシミュレーションをすると、次から次へと危険が襲い掛かって来るのです。クラスみんなのハイキングを、最高の思い出にしたくて……みんなを守りたかったのです……笑いたければ笑えばいいのです!」

 

「カッコいいね」

 

「えっ?」

 

「えみるは、隠れてみんなを守るヒーローなんだね」

 

「私が……ヒーロー……?」

 

カッコいいと言われてまたポカンとなっていると、はなからヒーローと言われた事にえみるは照れ、両手で顔を隠す。

 

「照れてる。可愛い~!」

 

「て、照れてなんか無いのです!」

 

反対側を向き、照れて無いと叫ぶ。

 

「ヒーローってのは、誰にも知られず、人を助けるのみだからね。分かる分かる」

 

「あなた、ヒーローの気持ちが分かるのですか?」

 

「あなたじゃないよ。はなだよ」

 

えみるが立ち上がって尋ねると、はなは“あなたじゃなくてはなだ”と返す。

 

「はな……」

 

「うん」

 

えみるからはなに対する警戒心がなくなったのか、それ以上きつく当たることは無くなった。

 

 

 

 

クライアス社の特別ルームで座っていた門矢士の前に、オーラが現れた。

 

「ゲイツが過去のゴーストのところに向かった。私達も行くわよ」

 

「過去の世界か……」

 

「黙ってついて来ればいいの。連れてってあげるから」

 

「わざわざ時間旅行しないと過去の世界に行けないのか?」

 

「それ以外にどんな方法があんのよ?」

 

オーラがそう言うのと同時に、士が手を挙げると目の前に灰色のオーロラ状のカーテンが現れた。

 

「じゃあ。行ってくるか」

 

士はそのカーテンを潜り、口を開けて見つめるオーラを残してその場から消えていった。

 

 

 

 

2015年。

三年前のなおの前に現れたアナザーゴーストが、木材を落下させた現場の作業員らを襲う。

 

「誰も……傷つけ……させない」

 

そこへタイムワープしてきたゲイツのタイムマジーンが到着した。

 

「ここで、倒させてもらう!」

 

『ゲイツ!』

 

ゲイツがゲイツウォッチを起動し、ドライバーに装填した。

 

「変身!」

 

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』

『ジカンザックス!Oh!No!』

 

変身したゲイツはアナザーゴーストへ向かって行く。

 

「なお。私達も」

 

「うん!」

 

「「プリキュア!スマイルチャージ!」」

 

二人もキュアマーチとビューティーとなり、アナザーゴーストへと向かう。

 

「今度こそ仕留める、覚悟しろ」

 

『ゴースト!』

 

ゲイツがゴーストウォッチを装填し、ドライバーを回す。

 

『アーマータイム!カイガン!ゴースト!』

 

ゲイツはゴーストアーマーを装着した。

その時…

 

「ゲイツさん!避けてください!」

 

「何⁉︎ うわぁ⁉︎」

 

いきなりゲイツに向かって炎が飛んできた。

 

「何……」

 

ゲイツは炎を避けると、炎が飛んできた方を見る。

そこにはこの前現れた仮面ライダーが装着していたマゼンタ色のベルトを身に付けた、赤い龍を模した仮面ライダー…仮面ライダー龍騎がいた。

 

「こいつを守れって言われてるんだ。悪いな」

 

「この前の仮面ライダーか」

 

「お前とやるならこいつのほうがよさそうだ!」

 

そう言うと龍騎……いや、ディケイドは仮面ライダーゴーストのライダーカードを出した。

 

「何……」

 

驚くゲイツの前で、そのカードをドライバーへと差し込む。

 

『KAMEN RIDE!GHOST!』

 

そしてディケイドは仮面ライダー龍騎から仮面ライダーゴーストへと姿を変えた。

 

「ゴーストが3人。なかなか粋な計らいだろう」

 

『ガンガンセイバー!』

 

仮面ライダーゴーストの専用武器・ガンガンセイバーを出現させ、マーチとビューティーを見る。

 

「悪いがお前らの相手はこいつらだ。ふん!」

 

ディケイドゴーストがパーカーを着た幽霊……英雄の魂を出現させるとマーチとビューティーを襲い、二人を足止めする。

 

「貴様……邪魔をするな!」

 

ジカンザックスをゴーストに振る。だが、ディケイドゴーストはガンガンセイバーでそれを受け止めた。

 

「魔王とやらを助けたいという、お前の気持ちはそんなもんか⁉︎」

 

「ッ!?…俺がやつを助けたいだと……ふざけるなっ!」

 

その言葉に動揺したのか、無作為に向かって行く。

だが、ゲイツはディケイドゴーストのカウンターの斬撃を浴び、倒れこむ。

 

「ゲイツ!はぁっ⁉︎」

 

マーチとビューティーもパーカーゴーストの攻撃を受け、ゲイツの所まで飛ばされた。

 

「これで終わりだ」

 

アナザーゴーストが隣に並び、ディケイドゴーストはまた違うカードを出しドライバーへと差し込む。

 

『FINAL ATTACK RIDE!GH GH GH GHOST!』

 

二体のゴーストが宙に浮き足に力を溜め、ゲイツ達に向かってライダーキックを放った。

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」

 

仮面ライダーゴーストとアナザーゴーストのダブルキックをもろに浴びた三人は変身解除してしまい、ゲイツのホルダーからゴーストウォッチが外れてディケイドゴーストの足下へ転がり、ディケイドゴーストがウォッチを拾う。

 

「返せ……」

 

「タイムジャッカーから聞いた。こいつがないと、アナザーライダーを倒せないんだってな?なら……」

 

そう言うとディケイドゴーストは手に力を込める。

すると、ウォッチから黒いオーラが出始める。

 

「やめろ!」

 

まさかと思ったゲイツはやめるように言うが、ディケイドはその言葉を無視。そのままゴーストウォッチは元のブランクウォッチに戻ってしまった。

 

「代わりにこいつをやるよ」

 

ディケイドゴーストはそう言って、懐から普通のウォッチとは少し変わった形のウォッチをゲイツへ投げ落す。

 

「それと、あのアナザーライダーは下手に倒さん方がいいぞ」

 

「何故です……」

 

「何故なら、あのアナザーライダーはその緑の女の父親だからな……」

 

「えっ⁉︎」

 

ディケイドは三人に向かって、あのアナザーライダーはなおの父親だと教える。

 

「あのアナザーライダーは、あの落下事故でお前を庇い死んだ。だが、アナザーライダーとなって命を保っている」

 

「お父ちゃんが、死んだ……?」

 

「もし、アナザーライダーを普通に倒せば、直ぐに死ぬだろうな」

 

「そんな……」

 

「それじゃあな」

 

ディケイドゴーストはアナザーゴーストを守る役目を終え、去っていった。

 

「待て!」

 

ゲイツは謎のライダーを追うとするが、受けたダメージが高く、すぐには起き上がれなかった。

すると、謎のライダーが渡していたマゼンタカラーのライドウォッチを見つけ、直ぐに掴む。

 

「なお……」

 

「お父ちゃんが……死んだ……」

 

そして真実を聞かされたなおの心は、深い絶望感へと堕ちていた。

 

 

 

2018年。

ソウゴのタイムマジーンに幽霊状態のソウゴとタケルとみゆき、あかね、やよいが乗り込む。

 

「わぁぁ!凄い!タイムマシンだ!」

 

「これで過去に行けるか?」

 

「めっちゃやば!」

 

タイムマジーンのシステムに三人は興奮していた。

 

「目的地は、なおさんのお父さんがいなくなった日だよね?」

 

「(そう!2015年にセットして)」

 

「なおちゃんのためにもね」

 

「(うん)」

 

タケルは幽霊になったソウゴの代わりに、タイムマジーンの設定を2015年へとセットする。

 

「(よし!時空転移システム起動!)」

 

ソウゴのタイムマジーンも2015年へと向かう。

 

 

2015年に五人が到着すると、ソウゴ達は事件が起こる前の現場へと到着した。

 

「……あそこ!」

 

そこには、事件が起こる前のなおと父親の姿があった。

 

「(もうすぐ事故が起るはずだ。だからその前に!)」

 

五人が見守る中、ついにその時が来た。

 

「あぁっ……⁉︎」

 

ワイヤーが切れた事で木材が落ちてきて、なおの前に落下してきた。

 

「危ない!」

 

「はぁ!」

 

タケルが法力を放ち、木材の落下を一瞬止めた。

その隙にあかねが飛び込み、なおを救った。

 

「大丈夫?」

 

「もしかしてあなたが……⁉︎」

 

これで彼女の父親がアナザーゴーストになる過去を変えた。

 

 

 

それは現代でも、歴史が変わった影響が現れた。

 

「よし」

 

アナザーゴーストが誕生するのを阻止した為、幽霊だったソウゴの魂が元に戻った。

 

「性懲りもない」

 

するといきなり、ウォズが呆れた様子でソウゴの前に現れた。

 

「ウォズ」

 

「いたずらに時間を変えてはいけないと、言ったはずだよ。我が魔王」

 

 

 

その頃、2015年ではなおを助けてくれた事に、なおの父からお礼を言われていた。

 

「ありがとうございました」

 

「いえ」

 

タケルが対応していると、みゆき達がまだ小さいなおを見る。

 

「無事で良かったよ」

 

「じゃね」

 

「また、会おうで」

 

別れを告げ、未来へ帰ろうとする。

すると、タケル達の前にウールが現れた。

 

「僕の邪魔をしないで欲しいんだけどな」

 

「君がソウゴが言ってた、クライアス社か……」

 

「あの父親には王になってもらわなきゃ、困るんだよね」

 

「なんで……?」

 

「本来なら、あの子の父親はここで死んでたんだよ」

 

「「「「えっ⁉︎」」」」

 

それを聞き、タケル達は驚きを隠せずにいた。

 

「そして、アナザーゴーストになって永遠に事故を起こす奴らを襲い、魂を奪って王になってもらうんだよ」

 

そう言うと、ウールの持っていたウォッチがアナザーゴーストウォッチへと変わった。

 

「だから、邪魔しないでよ」

 

『ゴースト…!』

 

ウールはゴーストのアナザーウォッチを介して、複数の眼魔コマンドを召喚した。

 

「行くよ」

 

それを見たみゆき達三人がスマイルパクトを取り出した。

 

「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」

 

三人の体が光に包まれ、姿を変える。

 

「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」

「ぴかぴかぴかりんジャンケンポン!キュアピース!」

 

三人がプリキュアとなり眼魔コマンドに応戦していると、なおと彼女の父親にも襲いかる。

 

「やめろ!」

 

タケルが生身で立ち向かう。

 

「タケル!」

 

だがそこに、タケルが兄と慕っている青年・深海マコトが現れた。

 

「フッ、ハッ! タケル、どうして変身しない!」

 

「え……?」

 

『ゴーストドライバー!』

 

するとタケルの腰からゴーストドライバーが出現し、それを見たタケルの記憶が次々と蘇る。

 

「そうだった……俺は仮面ライダーだ……仮面ライダーゴーストだ!」

 

自分が仮面ライダーゴーストである事を思い出した。

だが、思い出したのはタケルだけじゃなかった。

 

「そうだよ。タケルさん、仮面ライダーだった!」

 

「そうや、晴夜と始めて会った時、一緒に助けてくれたんや……」

 

「どうして……忘れたんだろう」

 

ハッピー達三人もゴーストドライバーの出現と同時に、タケルが以前とある事件で出会った仮面ライダーゴーストだと言う事を思い出した。

 

「マコト兄ちゃん。行こう!」

 

「ああ」

 

タケルとマコトがゴーストドライバーを開け、眼球の形をしたアイテム『ゴーストアイコン』を起動させる。

 

『アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!』

『アーイ!バッチリミロー!バッチリミロー!』

 

「変身!」

 

二人はオレゴーストアイコンとスペクターゴーストアイコンをドライバーに装填し、両腕を上にあげてレバーを引く。

 

『カイガン!オレ!レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』

『カイガン!スペクター!レディゴー!覚悟!ド・キ・ド・キ・ゴースト!』

 

「命!燃やすぜ‼︎」

「俺の生き様。見せてやる‼︎」

 

二人が仮面ライダーゴーストと仮面ライダースペクターへの変身を完了させると、眼魔コマンドとの応戦を開始する。

 

「プリキュア!サニーファイアー!」

「プリキュア!ピースサンダー!」

 

サニーとピースがサニーファイアとピースサンダーを放ち、眼魔コマンドを全滅させた。

スペクターもドライバーのレバーを引く。

 

『ダイカイガン!オメガドライブ!』

 

エネルギーを収束した片脚で回し蹴りを叩き込む。

そして、ゴーストとハッピーも決め技に入る。

 

「プリキュア!ハッピーシャワー!」

『ダイカイガン!オメガブレイク!』

 

ガンガンセイバーからのオレンジの斬撃とハッピーが放ったハッピーシャワーは、残りの眼魔コマンドを撃破した。

 

「よし!はぁぁ!」

 

ゴーストはこれ以上の悪事を働かせんと、ウールへ向かっていく。

 

「ふん!」

 

だが、ウールが時間を停止させて攻撃の手を止める。すると、ウールの前にスウォルツが現れた。

 

「何をしている?早くウォッチを入れろ!」

 

「うるさいな!わかってるよ」

 

ウールは時間停止の中、アナザーウォッチをなおの父親の体内に埋め込む。

 

「うわぁぁぁー!」

 

それによって、なおの父親はアナザーゴーストへと変貌してしまった。

 

「これで元どおりだ」

 

アナザーゴーストを予定通りに誕生させたスウォルツとウールがその場から立ち去り、時間が再び動き出す。

 

「あれ?」

 

「なんで、変身が……」

 

アナザーゴーストが誕生したため、仮面ライダーゴーストの歴史が無くなってゴーストとスペクターの変身が解けてしまった。

 

「タケルさん!記憶の方は……」

 

「…大丈夫。まだ、俺が仮面ライダーだって事は覚えてる……後はソウゴに任せよう」

 

 

 

そして現代。

アナザーゴーストの再びの誕生によって、ソウゴの体に異変が起こった。

 

「これって……どういうこと?」

 

「過去でもう一度、アナザーゴーストが生まれたようだね」

 

「何でそんなことを知ってる?」

 

「私があちら側についたからさ。我が魔王」

 

「どうして……」

 

ソウゴはウォズに理由を聞こうとするが、その事を聞けぬまま魂は抜け、ソウゴの体は倒れ込む。

 

 

 

再び2015年、工事現場付近。

何がどうなったのかと周りがざわつき始めていた。

 

「タケル。これはいったいどういうことだ?」

 

「あ……ちょっと複雑なんだけど」

 

マコトはさっきの眼魔コマンドを生み出していた少年と先程自分達と戦っていた少女達は何者なのかとタケルに聞くが、未来から来たという事を言っていいのかという思いと、説明しても信じてくれるのだろうという不安で思わず言葉詰まってしまう。

そこへ、アナザーゴースト誕生という歴史が元に戻ったことで再び幽霊に戻ってしまったソウゴが現れた。

 

「(どう?)」

 

「ごめん。なおちゃんのお父さんは助けれなかった……」

 

なおの父親を助けれなかったと話す。

 

「マコト兄ちゃん。その娘を頼むよ!ああ、それと……こっちのタケルによろしく!」

 

「こっちの……タケル?」

 

そうマコトに告げて、タケル達はタイムマジーンのある場所へと向かい、未来へと戻っていった。

 

 

 

その頃、穴に落ちていたはなとえみるの間ではトラブルが発生した。

 

「ああ、もうすぐミルクの時間……」

 

はぐたんのミルクの時間となり、はぐたんを空腹にさせない為に直ぐにでも作らなくてはならない。

だがここではミルクが作れない為、はなは焦っていた。

 

「ヤバい……!今ミルク無い……!」

 

ここではぐたんがお腹が空いてぐずり出し、泣き出してしまう。

 

「はぐたん、泣かないで……」

 

「ストーップ!なのです」

 

えみるがどうやって泣き止ませようかと慌て始めていたはなにストップと言い、焦りを見せていた彼女を止める。

 

「私達が慌てると、余計はぐたんが不安になるのです」

 

「でもどうすれば……」

 

するとえみるは、はぐたんをじっと見て微笑み、手でスカートを叩く。

 

「丘を越え行こうよ♪口笛ふきつつ 歌おう♪ほがらかに ともに手を取り ラララ ララ ララ ララ♪あひるさん♪」

 

彼女は日生が演奏していた歌を歌い始め、その歌を隣で聞いていたはなは思わず聞き惚れていた。

そして彼女と共にえみるの歌を聞いたはぐたんは落ち着きを見せて泣き止み、笑顔を見せる。

 

『サンダーホーク!』

 

その歌が聞こえたこのか、はなとえみるを探していたタカウォッチロイドが二人を見つけた。

 

「はな!えみるちゃん!」

「大丈夫!」

 

タカウォッチロイドの案内で、さあやとほまれが穴に落ちた二人を見つけ、直ぐに救助した。

 

「助かった~」

 

「随分と深い穴だね……」

 

「はぐたん、もう大丈夫なのです」

 

さあやからミルクを貰うはぐたんに、えみるはもう大丈夫と声を掛ける。

 

「ゲイツ!」

 

そこに2015年から帰ってきたゲイツ達がやってきた。

…だが、なおだけが沈んだ顔をしていた。

 

「どうだったの……」

 

「あのアナザーライダーは……この女が探していた父親だった」

 

「えっ⁉︎」

 

「えぇ!アナザーライダーが現れたの?」

 

何も知らなかったはなが驚きの声を上げる。それ以上に何も知らないえみるは、何の話をしてるのかと疑問符を大量に浮かべていた。

 

「あぁ。しかも、あのアナザーライダーを倒すとその父親は死んでしまう」

 

「そんな……」

 

「しかも、ゴーストウォッチも……」

 

ゴーストウォッチもあの仮面ライダーに破壊され、どちらにしても打つ手がない。

 

『タイムマジーン!』

 

するとソウゴのタイムマジーンがゲイツ達の前へと現れた。

 

「な、な、なんですか⁉︎ あれは⁉︎」

 

「ジオウのタイムマジーン……」

 

今倒れている筈のソウゴのタイムマジーンが現れた事でゲイツ達が驚き、タイムマジーンがみんなの前に着陸した。

 

「もしかして……ソウゴ君!」

 

ハッチが開く。だが、出てきたのはタケル達だった。

 

「何故、お前らが、タイムマジーンを……」

 

「それは、ソウゴに……」

 

「タケルさん!」

 

タケルが言いかけるとそこへ、後ろに何かを担いでいたナリタが現れた。

 

「準備できたんだね。じゃあ頼む!」

 

「アカリの特製不知火、行くよ!」

 

ナリタがタケルの言う通りに、ハンディタイプ送風機に似た装置から、何か金粉みたいなものを放ち続ける。

すると、幽霊だったソウゴの姿がじわじわと現れてきた。

 

「おぉーほほほほ……やっと見えるようになったぁー!」

 

タケルの幼馴染兼仲間である月村アカリが作成した、霊魂可視化薬「不知火」により。ようやく透けてない自分の姿を見れるようになって、ソウゴはかなり喜んでいた。

 

「ソウゴ君!生きてる!」

 

「うん。でもお腹が空いてないけど……」

 

「だよね!」

 

それを聞いてタケルが嬉しそうな表情をする。

 

「ひ、人が出て来て……あっ」

 

だが誰もいない空虚からいきなり人が現れたことに驚いて、えみるが気絶してしまった。それを見たみゆきは「前の私となおちゃんみたいだなー」としみじみとしていた。

 

「どうゆうこと?」

 

「何がどうなっての?」

 

「お前ら説明しろ!」

 

「ソウゴは体と魂が切り離された状態だった。俺の幼馴染が作った装置で見えてるんだ」

 

事情を知らないゲイツ達は何が起こったのかわからず困惑するも、タケルが今のソウゴの状態を話し、持ってきた装置のおかげで見えていると話す。

 

「あ、そうだ。ありがとうゲイツ。俺のために戦いに行ってくれて」

 

ソウゴは自身を助けるために、2015年へ行ってくれたことに礼を言う。

 

「ば、バカな事を言うな!別にお前のために戦った訳じゃない!」

 

照れ隠しするゲイツにソウゴが微笑する。

 

「ふふ……まあそういう事にしておくよ!早く2015年に行って、アナザーゴーストと決着をつけよう!」

 

「でも……アナザーゴーストを倒したら、なおさんのお父さんが……!」

 

「大丈夫。そのためにタケル達に過去に行ってもらったからね」

 

「うん。なおちゃんのお父さんは死んでいない」

 

「えっ?」

 

「うん。なおちゃんのお父さんはまだ生きてるよ!」

 

父親が生きてると聞き、なおが沈んでいた顔を上げる。

 

「お前らは……あの男を死なせない為に、過去へいったのか……」

 

「後は君に任せたよ。ソウゴ!」

 

タケルは懐からゴーストウォッチを取り出し、ソウゴへ渡す。

 

「ああ」

 

ゴーストウォッチを受け取ると、なおがソウゴに近づく。

 

「お願い。お父ちゃんを助けて」

 

「うん。絶対を助けるよ」

 

 

その頃、ハイキングコースの木の上にパップルが現れた。

 

「アスパワワに溢れてるじゃない。全然リフレッシュ出来ないわ」

 

木の上に立ったパップルが人々のアスパワワを見て、ご立腹そうに呟く。

するとタンバリンの音が聞こえて、その方を向くと、先程はなから奪ったハートのタンバリンを鳴らす猿が目に入る。

他の猿が近付き、タンバリンを手に取ろうとするが、その猿が阻止せざんとして腕を上げて威嚇する。

 

「トゲパワワ見ーつけた!」

 

パップルが猿達から発せられたトゲパワワを発見した。

 

「煽って、煽って、フウッフウッ!明日への希望よ、消えろ!ネガティブウェーブ!」

 

彼女は扇を振りながらバブリーダンスを踊り、ネガティブウェーブを放出させる。

そして猿からのトゲパワワを取り出した。

 

「しもしも~?発注。オシマイダー」

 

そこから河童オシマイダーが作り出された。

 

「か、河童?」

 

「オシマイダーや!」

 

「ここは、私達が!ソウゴとゲイツは早く!」

 

はな達はオシマイダーの方へ向かい、プリハートを構えてミライクリスタルをセットした。

 

「「「ミライクリスタル!ハートキラッと!」」」

 

「輝く未来を~抱きしめて!みんなを応援♪元気のプリキュア!キュアエール!」

「輝く未来を抱きしめて!みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

「輝く未来を抱きしめて!みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

はなとさあや、ほまれはミライクリスタルをセットし、プリキュアへと姿を変える。

 

「私達も!」

 

みゆき達五人も同じく変身すべく、スマイルパクトを取り出した。

 

『レディー!』

 

「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」

 

『ゴーゴー!レッツゴー!』

 

五人の体が光に包まれ、姿を変える。

 

「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」

「ぴかぴかぴかりんジャンケンポン!キュアピース!」

「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

「しんしんと降り積もる清き心…!キュアビューティ!」

 

「「「「「五つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」」」」」

 

「えぇ〜‼︎みゆきさん達もプリキュア⁉︎」

 

「よろしく。キュアエール!」

 

「早くソウゴ達は過去に行って!」

 

「ここは私達が!」

 

「わかった!行こうゲイツ!」

 

エールがみゆき達五人がプリキュアであったことに口を大きく開けて驚きながらも、アナザーゴーストになったなおの父親を助けるべく、ジオウ達二人は急いでタイムマジーンで2015年に向かう。

すると二台のタイムマジーンに、キャプテンゴースト型とキャッスルドラゴン型のタイムマジーンが攻撃を仕掛けてきた。

 

「タイムジャッカー……」

 

「いつも好き勝手に時間旅行してくれちゃってさ」

 

「逃がさないんだから!」

 

操縦していたのは、ウールとオーラだった。

タイムジャッカーである二人のタイムマジーンはビークルモードから二足歩行型のロボモードへ変形し、ソウゴとゲイツの邪魔をする。

 

「仕方ない!」

 

「行くよ!」

 

『ジクウドライバー!』

 

二人はジクウドライバーを装着し、ウォッチを取り出す。

 

『ジオウ!』

『ゲイツ!』

 

ウォッチをドライバーに装填し、ドライバーのロックを解除した。

 

「「変身!」」

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』

 

ドライバーを回転させた二人は変身し、タイムマジーンもジオウモード、ゲイツモードへとフェイスモジュールが変化した。

 

「ウォッチを変えよう!」

 

『エグゼイド!』

 

ジオウはエグゼイドウォッチを装填し、ドライバーを回す。

 

『レベルアップ!エ・グ・ゼ・イー・ド! 』

 

エグゼイドウォッチを使用しジオウのタイムマジーンのフェイスがエグゼイドモードへと変わった。

そのままジオウのタイムマジーンはエグゼイドのような動きを見せ、攻撃が当たると“HIT”のエフェクトが現れる。

 

「なんだこいつ……」

 

ウールはジオウのタイムマジーンに翻弄されていると、ゲイツは懐からゲンムのライドウォッチを取り出す。

 

「ならば……」

 

『ゲンム!』

 

そしてゲイツはゲンムウォッチをドライバーに装填し、ドライバーを回す。

 

『レベルアップ!ゲーンームゥー!』

 

今度はゲイツがゲンムウォッチを使用し、フェイスがゲンムモードとなり、キャッスルにキックを浴びせると、土管を出してそこへ入って姿を消す。

 

「何処……⁉︎」

 

オーラがゲイツのタイムマジーンを見失っていると、サイドに土管が現れ、ゲンムモードタイムマジーンが現れ、キャッスルロボへキックを放つ。

 

「次はこれだ」

『クローズ!』

 

「あぁ!」

『ビルド!』

 

今度はジオウはビルドウォッチをゲイツはクローズウォッチを装填した。

 

『ベストマッチ!ビ・ル・ドー!』

『Wake up burning!クローズ!』

 

ゲイツ機はクローズモード、ジオウ機はビルドモードへチェンジし、ウールとオーラのタイムマジーンを圧倒する。

そのままジオウとゲイツはタイムマジーンでダブルライダーキックを炸裂させ、機能停止させる。

 

「急ごう!」

 

その隙に、二機のタイムマジーンは2015年へと向かった。

 

 

 

2015年に到着すると、アナザーゴーストが工事現場の作業員達を襲っていたのが見えた。

 

「いたぞ!」

 

到着したソウゴとゲイツが現場に駆けつけ、ジクウドライバーを装着した。

 

「あんたを、なおさんのところに連れて帰る!」

 

『ジオウ!』

『ゲイツ!』

 

ウォッチをドライバーに装填し、ドライバーのロックを解除した。

 

「「変身!」」

 

そして叫ぶと同時にドライバーを回転させる。

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』

 

二人が再びライダーに変身し、襲われている人を逃がしながら応戦する。

 

「うぅぅ……はぁ!」

 

アナザーゴーストが複数の眼魔コマンドを出現させジオウとゲイツを襲わせる。

そのまま二人は戦いの場所を変え、必死に応戦する。

 

 

「へぇ〜、中々やるな」

 

その様子を現場の上で、門矢士が高みの見学をしていた。

 

「戦いには参加しないのかい?」

 

「あいつらのことは大体分かった。高見の見物といこうじゃないか」

 

 

ウォズと士が上からじっくり戦いを見ていていた一方、数が多いのかジオウとゲイツは押されていた。

 

「ジオウ!これを使ってみろ!」

 

ゲイツがあの時ディケイドが渡していたウォッチの事を思い出し、そのウォッチをジオウへと投げ渡す。

 

「何これ?」

 

「あのライダーが持っていたウォッチだ!」

 

「あのライダー……?よし」

 

とにかく使ってみようとウォッチを起動させる。

 

『ディディディ・ディケイド!』

 

ジオウは“ディケイド”と音声が流れるライドウォッチをドライバーを装填した。

 

『ファイズ!』

 

それに続いて、ゲイツはファイズウォッチを装填した。

 

『アーマータイム! 』

 

そして二人はドライバーを回し、それぞれのアーマーを出現させる。

 

『コンプリート!ファイズ!』

『カメンライド!ワーオ! ディケイド!ディケイド!ディーケーイードー! 』

 

ゲイツがファイズアーマーを装着すると、ジオウには九つの影が重なってマゼンタと銀のアーマーに覆われ。顔面はモニター状になっており、複眼が「ディケイド」の文字になった顔が『ディメイションフェイス』に表示され、右肩にもバーコード状の「ディケイド」の文字があり、胸部から左肩にかけてバーコードが刻まれた。

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ・ディケイドアーマー!」

 

「お前……誰に向かって言ってんだ?」

 

ウォズはいつもの祝いの言葉を士に突っ込まれ、微妙な表情になる。

 

『ライドヘイセイバー!』

 

ジオウ・ディケイドアーマーはドライバーからライドヘイセイバーという新たな武器を出し、眼魔コマンドに斬撃を浴びせていく。

 

「えっ?もう一つウォッチを使えるって事⁉︎」

 

ジオウはディケイドライドウォッチの『F.F.T.スロット』を見て、ウォッチがもう一つ使えることに気づく。

 

「ならこれを!」

 

『ビルド!』

 

ジオウはディケイドウォッチにあるスロットにビルドウォッチを重ねて装填した。

 

『ファイナルフォームタイム!ビ・ビ・ビ・ビルド!』

 

ビルドウォッチを装填するとバーコードの部分――『コードインディケーター』に『ビルドスパークリング』と表示され、ジオウの顔面のモニターと下半身がビルド・スパークリングフォームとなった。

 

「祝え!全ライダーのち…」

 

「くどい!」

 

祝いの言葉をくどいと言われながら、ウォズは士から本を奪われた。

 

そのままジオウはライドヘイセイバーで向かってくる眼魔コマンドを倒し、アナザーゴーストと対峙する。

 

「あんたをなおさんの所に絶対連れ帰って見せる!」

 

「うっ⁉︎ うわぁぁぁぁ!」

 

だがジオウの言葉は届かず。アナザーゴーストは奪った魂を解放し、体内へ取り込み強化すると、より激しくなった攻撃を仕掛ける。

 

「仕方ない……」

 

ジオウはライドヘイセイバーの時計の針『ハンドセレクター』を動かす。

 

『ヘイ!ビルド!ヘイ!エグゼイド!』

 

ビルドのシルエットからエグゼイドのシルエットへと変わり、エグゼイドのライダーズクレストがライドヘイセイバーに浮かんだ。

 

『エグゼイド!デュアルタイムブレーク!』

 

ライドヘイセイバーの斬撃がアナザーゴーストに当ると"HIT"の文字が浮かび、最後に"GRAIT"の文字が具現化した。

 

『ヘイ!ゴースト!ヘイ!ドライブ!』

 

再び針を回すと、今度はドライブのシルエットが浮かぶ。

 

『ドライブ!デュアルタイムブレーク!』

 

ライドヘイセイバーを振るうとドライブの3種類のタイヤの攻撃がアナザーゴーストに命中し、アナザーゴーストが倒れる。

 

『ゴースト!』

 

倒れてる隙にディケイドウォッチへゴーストウォッチを装填する。

 

『ファイナルフォームタイム!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト! 』

 

今度は『ゴーストグレイトフル』と刻まれ、顔面と下半身の姿もグレイトフル魂に変わった『ディケイドアーマー・ゴーストフォーム』へとなり、そのままアナザーゴーストへと向かっていく。

それを見て、ウォズはある疑問を感じた。

 

「何故君のウォッチを?」

 

何故自分の力のウォッチをジオウに託したのかと門矢士に尋ねる。

 

「そりゃあ……あいつ同様に歯ごたえのない相手じゃないと、面白くないからな」

 

そう言うと戦いを最後まで見届けず、士は去っていった。

 

 

 

2018年、現代。

エール達はスマイルプリキュアと協力し、オシマイダーと戦っていた。

 

「プリキュア!マーチシュート!」

 

緑色のエネルギー球を受けたオシマイダーが後ずさり、その隙にアンジュがプリハートをセットした。

 

「フレフレ!ハート・フェザー!」

 

アンジュがハート・フェザーを発動し、オシマイダーを上に跳ね上げさせる。

 

「フレフレ!ハート・スター!」

「プリキュア!ピースサンダー!」

 

エトワールとピースがハート・スターとピースサンダーでオシマイダーを巻き付けて振り下ろし、池に叩き付ける。

エール達が池のすぐ傍で構えると、オシマイダーは池から出て顔を近付ける。

 

「カッパの弱点は、あのお皿だよ!」

 

「ならうちに任しとき!」

 

サニーがジャンプし、オシマイダーの頭を超えた。

 

「プリキュア!サニーファイア!」

 

サニーファイアが当たった事でオシマイダーの頭が燃え、オシマイダーが頭の皿を冷やそうと慌てて池へ逃げようとする。

 

「逃がしません!」

 

ビューティーが池の方を向き、スマイルパクトを構える。

 

「プリキュア!ビューティブリザード!」

 

ビューティーブリザードを池へ放ち、池を凍らせられた事で逃げられなくなったオシマイダー。

 

「行くよ!エール!」

「うん!」

 

二人が最後の足掻きに巨大キュウリを握り締めるオシマイダーの前へと構える。

 

「プリキュア!ハッピーシャワー!」

「フレフレ!ハート・フォー・ユー!」

エールとハッピーの技が同時に放たれ、オシマイダーが浄化された事で周りも元に戻った。

 

 

 

そして、2015年でも決着がつきそうだった。

 

『フィニッシュタイム!ファイズ!ザックリカッティング!』

 

ジオウがアナザーゴーストと戦って間に、ゲイツ・ファイズアーマーが眼魔コマンドを殲滅した。

 

「今だ一気に決めろ!」

 

「命、燃やしちゃってみるぜ!」

 

ゲイツから一気に決めろと言われながら、ジオウはライドヘイセイバーにディケイドライドウォッチを装着した。

 

『フィニッシュタイム!』

 

ライドヘイセイバーの時計の針を三度回し、回し終わるとジオウは構える。

 

『ヘイ、カメーンライダーズ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!』

『ディディディディケイド!平成ライダーズアルティメットタイムブレーク!』

 

「おりゃぁぁぁぁー‼︎」

 

カード型エネルギーを出現させ、左右連続で敵を袈裟懸けに切り、最後に縦に斬り裂く一撃を放ち、アナザーゴーストを爆炎に包みながら撃破した。

それによってなおの父は元の姿に戻り、アナザーウォッチも砕け散った。

 

 

そして、アナザーゴーストの消滅により病室で寝ていたソウゴも魂も体へと戻り、目を覚ました。

 

「よかった、アナザーゴーストを倒したのね」

 

「どう?体に戻った気分は」

 

「うーん……ちょっとお腹すいちゃった」

 

「だよね!」

 

タケルの笑顔に見守られながら、ソウゴは生きていると実感が湧いていた。

 

 

「生きて帰って来られたー!」

 

「奇跡の生還なのです」

 

しばらくしてタケルやみゆき達と別れたソウゴ達は、奇妙な心霊現象による気絶から目覚めていたえみるを連れてハイキングへと戻る

 

「えみるちゃーん!」

 

「みんな!無事なのですか?」

 

「いや、迷子になってたのえみるちゃんだから……」

 

ことり達がはな達の元に駆け寄る。

 

「迷惑掛けてごめんなさい……」

 

ことり達を見たえみるが前へ出ると、自分が迷子になったせいでみんなに迷惑をかけたことを謝る。

 

「そう言えば、さっき歌ってた?」

 

「えっ?」

 

「綺麗な歌声が聞こえて、歌を頼りにしたら三人を見つけられたの」

 

「そうだったんだ。えみるのお陰で助かった~!」

 

はなはえみるのお陰で助かったと感謝していると、ソウゴが目を輝かせながらえみるの方を見始める。

 

「えみるちゃん、歌上手いんだね!」

 

「いや……その……」

 

「えみるの歌、イケてんじゃん」

「うん!」

「やっぱりえみるはヒーローだね!」

 

「将来は俺の宮廷詩人になって貰おうかな~」なんてことを考えていると、えみるがもじもじとしながらはなの方へ顔を向ける。

 

「どうしたの?」

 

「ハイキングは、ハプニングの連続でしたが……ありがとうございました。はな先輩」

 

彼女は笑みを浮かべながら、はなのことを“先輩”と呼んだ。

 

「はな先輩に会えて、良かったのです!」

 

「はな…先輩……?ハグっと……!」

 

「何するのですか……!離して下さい……!」

 

先輩と呼ばれた事に嬉しくなったのか、感激に震えながらえみるを抱き締める。

 

「ヒーローってどう言う事?」

 

「二人だけの秘密なんじゃない?」

 

ほまれとさあやがそんな会話を繰り広げながらも、えみる達と別れて帰り道を歩くソウゴ達。

 

「あれ……?何か忘れてるような……」

 

「あ……!タンバリン!」

 

「「「「あぁ‼︎」」」」」

 

タンバリンを忘れた事を思い出すと、メロディタンバリンを持って行った猿が現れ、申し訳なさそうにタンバリンを返す。

 

「返しに来てくれたんだね」

 

「分かればいい!」

 

はなが親指を立てて鳴き声を言うと、猿は一礼して去って行った。

 

「何か、通じ合ったみたい……」

 

困惑気味なほまれに抱っこ紐で抱えられたはぐたんが、池の方を向いて両腕を伸ばし、何かに呼び掛けていた事に気付く一同。

 

「どうしたの?」

 

「帰りたく無いのかな?」

 

「何も無いけど……」

 

もしかして誰かいるのかと思ったソウゴがはぐたんの目の先にある池へ目を向けるも、池の先にには何もなかった、

 

「ねぇ!今日叔父さんがご馳走作ってくれたからみんな来ない?」

 

「行く!」

「ありがとう。ソウゴ君」

「それいいね!」

 

ソウゴ達はクジゴジ堂へ向かう。

――だが、みんなは知らなかった。さっき振り向いた池に本当は何かが居たことを。

 

 

それからしばらくし、ソウゴ達はクジゴジ堂へ到着した。

 

「叔父さん、お腹へった!」

 

「ああ、お腹すいた?今ね、ソウゴ君にお客さんが来てて、そのお客さんがソウゴ君のご飯食べちゃった。すぐ作るから!」

 

「えっ?」

 

お客と聞いたソウゴ達は、奥のリビングへと向かう。

 

「う〜ん。うまい」

 

中に入ると、そこには一人の男性がソウゴの分のご飯を食べ終えていた。

 

「誰?ソウゴ知り合い?」

 

「いや?知らないけど……」

 

「じゃあ、誰?」

 

「あの、どちら様ですか?」

 

さあやが男性に何者なのか聞くと、男性は彼女の方を一瞥して直ぐに視線を外した。

 

「門矢士。通りすがりの仮面ライダーだ」

 

その男性…門矢士がソウゴ達にそう名乗り、机の置かれた二眼レフのトイカメラを手に取る。

 

「お前ら三人が新しいプリキュアか」

 

「「「えっ?」」」

 

驚きの声を上げるはな達を自前の二眼レフカメラのレンズに写しながら、シャッターを切る。

 

「ごちそうさま。美味かった」

 

「あっ、お粗末様でした!またよろしくお願いします。……って、うち時計屋なんだけど」

 

そのまま順一郎に礼を言いながら去ろうとすると、ソウゴが士を追いかける。

 

「待って!俺に用があって来たんじゃないの⁉︎」

 

「…ああ、そうだった」

 

本来の用を思い出した様なジェスチャーをする士は、ソウゴの方を振り向く。

 

「お前、王様になりたいんだってな?」

 

「うん」

 

「だが無理だ。この世界は、俺に破壊されてしまうからな」

 

世界が破壊される。確かにそう言い残し、門矢士はクジゴジ堂を出ていく。

 

 

 

「この本によれば、例え彼らが歴史に小さな変化をもたらしたとしても、門矢士の登場によって大いなる歴史の流れが始まる。

そう、私の思い通りに……」

 


次回!Re.HUGっとジオウ!

 

第13話 未来の自分、その名を…オーマジオウ 2068

 

 




おまけ

さあや「ねえソウゴ君いつまで寝てるの?どうして死んじゃったの?どうして私を置いて行っちゃうの?私、ソウゴ君に何も返せてないんだよ?王様になるって言う夢はどうなっちゃうの?私、これからもソウゴ君とずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっぅぅぅぅぅぅぅぅっと一緒にいたいんだよ?ソウゴ君最高最善の魔王になるって言ったよね?お願いだからその未来を見せてよソウゴ君、お願いだから連れて行ってよソウゴ君、お願い私を置いていかないでソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ダイスキソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君ソウゴ君etc」


オーマおじさん「若き日の私ィィィィィィ!?早くアナザーゴーストを倒して元に戻ってくれェェェェェェぇぇ!!!!」

ヤンデレって最高だよね!(白目)

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