アナザークウガ鬼火との戦いにより、我が魔王は新たに二つの力を手に入れた。
残るウォッチも半分を超え、いよいよ魔王へと近づいています。
それによって歴史の大きな転換点が訪れ、未知なるライダーたちが生まれることとなるだろう」
第15話 謎の訪問者とライダー 2018
アナザークウガ鬼火との戦いからしばらく経った頃、クジゴジ堂のソファーでソウゴが寝ていた。
「ふわぁ〜」
彼は欠伸をしながら目が覚めて起き上がると、飾っていたカレンダーに気付く。
「2022年………? えっ⁉︎」
二度見をしながらカレンダーに2022年と書いてあることに驚き、急いでクジゴジ堂の外へと出て街へと向かう。
「嘘でしょ……」
今居る街の中には、近未来のようなホログラム映像があり、2022年の電光掲示板やらポスターを目にする。
「ほんとに2022年だ「どうなってるんだ?」
理由は分からないが、本当に2022年にいるのだと自覚する。
そこへいきなりソウゴの前に、黒ずくめの忍び装束で剣を手にした奴らが現れた。
「なんだこいつら?」
その黒ずくめ達は、訳のわからないままソウゴに襲いかかる。
「はぁ!たぁ!」
するとそこへ、ヘルメットをかぶった1人の男が立ち向かう。
「大丈夫か?」
「誰?」
「神蔵蓮太郎。影になりて力なき者を守る。誤った使い方をする者からな!」
男はヘルメットを取り、神蔵蓮太郎と名乗る。
そして、懐から取り出した瓢箪を開けると液体が腰に巻き付き、その液体がドライバーになり手裏剣型のプレート――メンキョカイデンプレートがセットされた。
「変身!」
掛け声と共に手裏剣――シュリケンスターターを回すと、背後に出現した巨大なガマガエル――クロガネオオガマが防具を吐き出す。
『誰じゃ?俺じゃ?忍者!シノ~ビ!見参!』
仮面に手裏剣の様なアンテナを付け、忍びのような姿をした紫色の仮面ライダーへとなった。
「忍びと書いて刃の心、仮面ライダー……シノビ!」
「仮面ライダー…シノビ」
そのままシノビは忍者らしい動きで黒ずくめの敵を圧倒した。さらに紫状の炎や竜巻を繰り出す。
『フィニッシュ忍法‼︎』
紫色のオーラを纏ったまま素早く動き回り、黒ずくめの怪人を次々に攻撃し、最後に強力な回し蹴りを繰り出し倒していった。
「何か凄いの始まった気がする……!」
仮面ライダーシノビの戦いを見て、ソウゴは凄いと呟く。
「ソウギョ〜!ソウギョ〜!」
すると、何処からか自分を呼ぶ声が聞こえた。
「ん……あれ…?」
再び目を覚ますと、ソウゴの胸の上にはぐたんがいた。
「ソウギョ〜!ソウギョ〜!オキテ!」
「はぐたん……夢か……」
貼っていたカレンダーはまだ2018年であることに気付くと、胸の上にいたはぐたんを抱えながらソファで寝ていたソウゴが起き上がる。
そして、机の上に置いてあった二つのライドウォッチを見つめる。
「でも、これは夢じゃない」
アナザークウガ鬼火との戦いの後、仮面ライダーWと仮面ライダークウガのライドウォッチを手に入れた。それだけは夢ではない。
「ねぇ、はぐたん。今度晴夜が言ってたアイちゃんに会いに行かない?」
「はぎゅう〜!」
「そっか、なんか直ぐ友達になれる気がする〜♪」
二人はいつか、桐ヶ谷晴夜が言ってたアイちゃんに会いに行こうと約束する。
ソウゴとはぐたんがビューティーハリーで寝ていたその頃、はな達はスーパーで買い物をしていた。
「やっぱ卵は外せないよね!」
はなはそう言って、卵を二パック、カゴに入れる。
「何や?今日はぎょーさん買い物するな」
「おおっ!あれは新発売のお菓子!」
次は新商品のお菓子を発見し、お菓子売り場の方に向かう。
「ええっ?私、食べないから」
「ええっ!?」
ほまれはお菓子は食べないと言うと、お菓子を大量に手に持ったはなは何故に⁉︎と驚く。
「栄養のバランスを考えて管理しないと」
「スポーツ選手って大変だよね」
「相当本気でスケート打ち込んでるのね」
「無し!今日はそう言うの無し!だって、待ちに待ったパジャマパーティーなんだから!」
スケートの為に食事制限をしているほまれに、はなは今日はそういう事は考えなくて良いと話す。
何故なら今日、彼女達はパジャマパーティーをするという事で、みんなで買い物に出ていたのである。
――そして時は過ぎ、ビューティーハリー店内。
「わぁ~っ!さあやのパジャマ、可愛い!」
「ありがとう!デザインだけじゃないんだ。通気性がいいのに加えて、汗を吸収、すぐに蒸発させちゃう新素材!宇宙開発でも使用されてるの」
ピンクのトップス系パジャマを着たはなと、水色のワンピースタイプのパジャマを着たさあやの二人がそんな話をしていると、カーディガン風の短パンパジャマに着替え終えたほまれが試着室から出て来る。
「ほまれイケてる!」
「はなもイケてんじゃん。でもやっぱり……はぐたんが一番きゃわたん……!」
ほまれはそう言って、ナイトキャップを被ったはぐたんをカメラで撮る。
「何でパジャマ着なアカンねん!まだ四時やで!」
「気、早過ぎじゃないかな?」
同じくナイトキャップを被ったハリー(妖精態)が叫び、いつもの白い羽衣を着たパジャマ姿のツクヨミが苦笑して言う。
彼らの言う通り、時刻はまだ四時で、パジャマパーティーには気が早かった。
「パジャマパーティーは早いに越した事無い!」
「気になってたんやけど、そのパジャマパーティーって何?」
「えっ?知らないの?」
「もしかして未来の世界には無いの?」
知らない様子の二人に、同じくパジャマを着たソウゴが未来ではパジャマパーティーは無いのかと驚く。
「いや、うん、まあな……」
「私もそう言うの知らないけど」
案の定、二人は知らないような様子だった。
「ゲイツ君は?」
「……一度だけ……ある」
ゲイツの方は恥ずかしそうに、一度だけあるとさあやへ答える。
「未来じゃ流行って無いのかな?」
ゲイツ達の応答を聞いたソウゴは、未来ではパジャマパーティーは流行って無いのかと思った。
その後、ハリーから店内でパジャマパーティーをやる事の許可も取ったはなが、店内でタコ焼きを器用に焼く。
「やるね」
「とっても上手!」
「うん!タコ焼き屋のおじさんに教えて貰ったんだ!」
チャラリートを浄化した翌日、はなはタコ焼き屋に行って勝手にいなくなった事を店長に謝罪したが。店長は客が来るようになった礼として、はなにタコ焼きの作り方を教えたのだ。
「さあ、召し上がれ!」
焼き上がったタコ焼きを差し出し、皆は息を吹きかけて冷まし、口に入れる。
「美味しい!」
「中々やるな………ん…?甘い……」
タコ焼きを食べているとハリーが、自分の食べているタコ焼きの味に違和感を覚えた。
「お客さん、分かります?タコの代わりに、チョコレートを入れてみました!」
「こっちはカレーか?」
ゲイツのタコ焼きからはカレーの味がした。
「その通り!何も入れて無いハズレもあります!」
彼女のタコ焼きにはたこ以外にも、チョコやカレーなどの変わり種や、何も入って無いのも作られていた。
「パーティーは、サプライズがあってこそ盛り上がる!」
そんなこんなで盛り上がりながらタコ焼きを食べ続けると、ソウゴが今日見た夢の話を始める。
「えっ……未来でライダーに会ったの?」
「うん。まあ、でも夢の中でだけどね」
「なんだ夢か……」
いつの間に未来へ行ってライダーに会ったのだと一度は驚くも、結局は夢の話かと呆れ、ツクヨミがタコ焼きを口に入れる。
「…にしても、夢の中で戦闘に出くわすなんて、全然休まらなかったんじゃない?」
「ううん、全然。むしろ面白かった。
ゲイツもツクヨミも、ハリーも俺の知らないライダーたくさん知ってるんでしょ?」
他にも自分の知らない仮面ライダーをたくさん知ってるんじゃないかと聞くと、三人共苦い表情となる。
「生憎だが、そんなものは未来には存在しない」
「えっ?」
「今から少し先の未来、『オーマの日』と呼ばれる日が訪れる」
どうしてライダーが居ないのだと思っていたソウゴに、いきなりゲイツが近いうちに“オーマの日”が訪れると話す。
「そのオーマの日に、お前はオーマジオウとなり。それ以降、お前以外のライダーは歴史から姿を消す」
「オーマの日……」
ゲイツ達が知っている諸説によれば。その日が来ると、ソウゴはオーマジオウとなる。
しかし、それが本当かどうか、今のゲイツ達にはわからなかった。
「ソウゴ君……」
それを聞いて心配になるさあやがソウゴを見る。
「大丈夫だよ。はなとさあやが言ったろ?」
この間のオーマジオウとの戦いによって、未来の自分が最悪の未来を作ってしまったという事実に、ソウゴは絶望し、一度はその夢を捨てたが…
『ソウゴ!なんでも出来る!なんでもなれる!フレフレ!ソウゴ!フレフレ!ソウゴ!』
『ソウゴ君だって、オーマジオウ以外のものにだってなれる』
二人のその言葉が、ソウゴを捨てた道から元に戻してくれた。
「俺は新しい未来を作る。最高最善の魔王の道を!」
「……」
だから大丈夫だ。それを聞いてどこか安心したのか、ゲイツは黙ってタコ焼きを食べる。
「ミルク、全然飲んで無いやんか」
その直後、ハリーがはぐたんのミルクが減って無い事に気付く。
「どうしたのはぐたん?」
「まーま」
「またママだって。もう」
はぐたんがママと言っているのを聞き、はなが照れながら言う。
「まーま。ぱーぱ」
「えっ?私もママ?」
「俺がパパ?」
今度はソウゴとさあやの方を向いてパパとママと言い、言われた二人が嬉しそうな表情で自分を指さす。
「ぱーぱ!まーま!」
今度はゲイツとツクヨミ、ほまれの方を向き、手を振りながら言った。
「私の事ママって……!」
「はぐたん……どう言う事……?」
ほまれは赤く染まった頬に両手を当て、嬉しい表情を浮かべる。
その隣では、はなが自分だけでなく他の者に対してもパパママ言い続けるはぐたんに、まさかと思いながら目を向ける。
「まーま。まーま。ぱーぱ。ぱーぱ」
「めちょっく……!」
もはや人ですらないタコ焼きに対してもパパママと言いだし、はながショックを受ける。
「何でもママって言うんだね」
まだ認識力が足りない為か、何でもパパとママと言っていたらしい。
すると、はぐたんの目に完成したタコ焼きが映り、物欲しそう見つめる。
「はぐたんも食べたいんか?」
「食べると言っても……」
まだ歯が生えていない状態で固形物を食べるのは難しいのでは?という考えがはなの頭に浮かび、ハリーやほまれと一緒にはぐたんの口を見てみると、下顎の方から歯が生えていた事に気付く。
「歯が生えとる!」
「小っちゃくてきゃわたん……!」
ほまれがカメラではぐたんを撮る。
さあやも口元を見て、歯が生えてるのを確認する。
「ホントだ。じゃあ離乳食とかあげなきゃね」
「歯が生え始めたら、離乳食にはバッチリのタイミングみたい」
はながさあやの指示を聞いて茹でた野菜を裏ごしし、離乳食を作る。
「はい、はぐたん。ご飯だよ~あーん」
はながスプーンで掬い、食べさせようとするが拒否される。
「中々難しいもんだね……」
「イケメーン、チェンジ!貸してみ」
ハリーが人間態に変わり、はなと代わる。
「ほれ、あーん」
ハリーが口を開けるとはぐたんも口を開き、離乳食を食べ始める。
美味しかったのか、笑顔を見せて喜んだ。
「偉い偉い。よく食べたね」
ソウゴが微笑んではぐたんを撫でる。
「ハリー上手!」
「ぎょーさん食べぇ」
この姿も欠かさずほまれは写真を撮っていた。
しかし、その姿には何処か寂しさが滲み出ていた。
「ミルクを飲むはぐたん、めっちゃ可愛かったのに、いつか見られなくなるのかな。ちょっと寂しいな」
「それがエエんとちゃうか?」
「えっ?」
「確かに、大きなって出来んなる事はぎょーさんある」
可愛い姿をもっと見たいというほまれの気持ちは分かる。
誰だって子供は可愛いままでいてほしいと思うし、ずっとこのままでいたいと思う人だっている。
「けど、またそれ以上に出来る事が増えてくってのが、エエんちゃうかな」
しかし、可愛いだけでは生きていけない。
仮にどんなに望んでいなくても、子供はいつか成長するし、その内子供自身も成長する事を望むようになる…かもしれない。
それでも、人間は一人でも生きていける様、いつかは自立していく必要がある。
いつまでも、子供が親に甘えたままではいけないから。
そして親もまた、子供の成長を見届ける義務がある。
大きくなってから出来なくなることが多くなっても、親は子供を攻めてはいけない。
だけどいずれ、彼ら彼女らがやらなくちゃいけないこと、出来る様にならなくちゃいけない時が来たら、精一杯サポートして、見守っていかなければいけない。
子供が悪いことしたら、必ず叱って、それがいけないことだと自覚させなければならない。
しかし、親が子供の自由を縛り付けるなど言語道断。
子育ては決して、遊びでも、暇つぶしの道具でもない。
子供を育てるというのは、つまりそういう事なのだ。
「そうそう。出来る事が増える方が、嬉しいと思うよ」
だからこそ、小さい時には出来なかった事が出来る様になった姿を見れるだけ御の字だというハリーにソウゴが同意していると、この間にはぐたんは離乳食を全部食べ終えていた。
「はい、ごちそーさんでした」
ソウゴ達が楽しくパジャマパーティーしている一方その頃、クライアス社ではパップルとウールが幹部達に目をつけられていた。
「報告して貰おうか!計画の失敗について!」
「一言で報告を纏めると………ぶっとび~!……です」
「はぁ?」
「そんなんで……許してくれるわけ……」
パップルのわけのわからない報告を聞いたウールが、小声で小さく呟く。
「まさか、あんなモンが出て来るなんて……!」
「それにジオウだって、まさかあの若さでここまで強くなるなって思ってなかったよ!」
この間の失態に関して二人は、メロディソードとジオウの復活によるものだと反論を述べる。
「想定外。データにありません。
例の物体の出現後、アスパワワの増加率は78%増。
その影響か、各地でトゲパワワが急激に減少しています」
「由々しき事態ですねぇ。どう責任を取るおつもりで?」
ルールーの報告を聞き、腕を組んだリストルがウールとパップル、オーラの方を向いて尋ねる。
「……ブッ飛ばします!」
「前回の失敗は、不甲斐ないあいつに任せたから……!」
「休日返上で、必ずプリキュアとジオウをブッ飛ばします!」
「本当にやれるのか?」
パップルが必ずプリキュアとジオウを倒すと宣言すると、後ろからスウォルツが現れた。
「スウォルツ、今まで何処にいたのさ?」
「スウォルツさん。こない間からの無断欠勤の報告をお願いします」
ルールーがスウォルツを見て、珍蜜に何があったのか聞く。
「今から少し先の時間だ」
「……どうしたの。ただでさえ難しい顔が、より険しくなってるけど?」
スウォルツの顔を見たオーラが、いつもより険しい顔になっていることに気付く。
「我々の知ってる歴史が、変わりつつある……」
「どうしたの?我が社の望んでいるのはオーマジオウの歴史を変えることだろ。いいことじゃん」
「とにかく、時の流れを我々の望む方向へ導く好機かもしれん」
すると、スウォルツはアナザーウォッチをウールへ渡す。
「なんだこれ?」
「お土産」
「……」
そのウォッチを渡したスウォルツは、これからの事を考えながら去っていった。
そして2018年、とある路地裏でチンピラに絡まれる男性がいた。
「やめろ!」
そこへソウゴの夢で出てきた、まだシノビになってない神蔵蓮太郎が現れた
「誰だ?」
「神蔵蓮太郎。お前ら、力の使い方間違ってるだろ!」
「へえ、面白え!」
男性を庇い、蓮太郎はそのままチンピラに向かっていく。
「やりすぎだよ」
「つまんない、帰る」
しかし、アッサりと返り討ちにあってしまった。
「大丈夫?蓮太郎」
「ああ……ごめん。俺に力があったら……」
そう呟いたその時、蓮太郎以外全ての時が止まった。
「これは……」
「あるよ。僕と契約しない?そうすれば、君が望む力が手に入る」
すると、スウォルツからウォッチを渡されたウールが現れた。
『シノビ…!』
そのまま、蓮太郎にウールは無理矢理ウォッチを埋め込んでアナザーライダーを誕生させる。
ビューティーハリーの二階の部屋。
そこでははぐたんが赤ちゃん用のベッドで気持ちよく寝ていた。
「ぐっすりだね」
「さっ、はぐたんもねんねした事だし、大人の夜が始まるよ」
「大人の夜って……何を?」
はなが言うとリビングの方へと移動する。
「パジャマパーティーの醍醐味、映画鑑賞!」
「流石!」
「素敵!」
「待ってました!」
リビングに移動し、はなが借りて来たDVDを見せると、ソウゴとさあやとほまれが拍手する。
「みんなでワイワイ、ポップコーンを片手にだね―――めちょっく……!」
「どうしたの?」
「ポップコーン買い忘れた……ッ!」
ポップコーンを買い忘れた事を思い出して凹む。
「他にお菓子、いっぱいあるじゃん」
「これだけあれば問題ないだろ」
「ダメ!映画とポップコーンが大人の流儀なの!」
「流儀かな〜……」
ツクヨミが突っ込むと、ハリーがある事を思い出した。
「……!ハグっと閃いた!」
そう言ってソウゴとはなを連れて下に降りる。
「コレやコレ」
ハリーはそこにあったポップコーンメーカーを見せる。
「コイツやったら、ポップコーンスナックがぎょーさん出来る!」
「やったぁ!」
ポップコーンの準備を整え、リビングを暗くして映画鑑賞に入る。
――ちなみにその映画は、ホラー物だった。
「な、何やコレは⁉︎」
「パジャマパーティーと言えばホラー映画でしょ……」
「何でそうなるの……そんなの流行ってるの……?」
ビビリまくっているはなとソウゴとハリー。
「コレってワイヤーで吊ってるのね」
「CGでは無く、あえてアナログな作りをする事で、より怖い演出効果を狙ってる」
「冷静に分析しとる……!」
しかし、ツクヨミとさあやは怖がることなく、むしろ映画の撮影方法について冷静に分析してた。
『キャァァァァァァァ!!』
「「「あぁぁぁぁぁぁぁッッ‼︎」」」
テレビから悲鳴が聞こえると同時に、ソウゴとはな、ハリーが驚きの叫び声を上げる。
「変えよう!他の映画にしようっ!」
ソウゴは直ぐにテレビを消し、電気を点ける。
「他のって……えっと………恐怖の訪問者2、恐怖の訪問者完結編…んで、帰って来た恐怖の訪問者!」
「ホラーばっかじゃん!」
「何でシリーズ縛りで借りて来てんねん!」
他に借りて来たのは、同じシリーズのホラー物だけだった。
「ほまれ平気なんだ?」
「ゲイツも余裕だねぇ〜」
二人は固まってたゲイツとほまれに声を掛ける。
「ゲイツ……ゲイツ!?」
ソウゴが呼んでも反応の無いゲイツの肩を揺っていると、いきなりなんの抵抗もなく倒れ出した。
「ゲイツっ!」
「あ……ぁぁぁ……っ」
「いえ……もう限界です……」
ゲイツはあまりの恐怖に失神してしまった。
そしてほまれは恐怖で表情が固まり、何故か高笑いもし出した。
「恐怖でキャラが変わっとる!」
ほまれは持ってたポップコーンをとにかく食べ、恐怖を誤魔化す。
「気絶する事と食べる事で恐怖から逃げとる……!」
どうやらゲイツとほまれはホラーやお化けの類が苦手だったらしく、二人で仲良くキャラ崩壊していた。
そんなやり取りのせいではぐたんが起きてしまい、全員は一度外に出て、人の姿へと変身したハリーが彼女をあやす。
「起こしてしもてゴメンな」
「今日は、星が良く見えるね」
「せやな。綺麗や」
ソウゴ達が空を見上げていると、はぐたんをあやしていたハリーも一緒に見上げる。
「夜空はどこの世界も一緒や」
スプーンが出るのと同時に、はな達からローズ・ネイビー・オレンジのミライクリスタルが出て来た。そしてミライクリスタルを乗せたスプーンをはぐたんに近付け、アスパワワを額の飾りに差し出す。
「…ねぇ、ハリーは今の俺をどう思う」
そんなはぐたんの様子を見ていたソウゴは急に、今の自分はどう思うと聞く。
「それって……今のお前が、オーマジオウかもしれないかどうかか?」
「うん。また、魔王の道を選んだからな〜…
こんな時じゃないと、本音が聞けないから」
あの時、ゲイツに託されたジクウドライバー。それを使い、ソウゴは再び魔王としての道を歩み出した。
それについて、ハリーはどう思っているのか気になった為聞いてみた。
「………少なくとも…俺はお前が、オーマジオウになるとは思えへん」
一度考えた後、ハリーはソウゴの問いに対し、オーマジオウになるとは思えないと答えた。
「今までのことだけやに、お前は人を絶対に守る強い気持ちがある。
それは、お前とオーマジオウとの違いや」
「ありがとう」
「でも、まだわからへんで?もしかしたら……」
「大丈夫。その時はみんなが俺を止めてくれる」
それでもハリーは可能性はゼロではないと言いかけると、ソウゴがはな達の顔を見る。
それを見て思ったのだ、例え自分が最低最悪の魔王になったとしても、きっとみんなが止めてくれると…
「そっか……」
もしオーマジオウになった時の覚悟も、ソウゴは既に決めていた。
すると、ハリーは人差し指をはぐたんに近づけさせ、はぐたんが両手でそれを掴む。
「言うとくけど、パジャマパーティーやから腹割ったんちゃうで」
「えっ?」
ふとそう話すと、さあや達がハリーの方を振り向く。
「メロディソード。プリキュアの剣が、あんな形になるとは思わんかった。
あの姿を見て、心の底から思た。お前らなら、明るい未来を切り拓けられるって」
“とある少女”をも使っていたプリキュアの剣が変化して生まれた、メロディソード。
それが全く違う形になって現れた時の感想を述べながら、ハリーははな達にそう語りかける。
「プリキュアが四人必要って言うたやろ?
俺はただ、四つの強い力が必要やと思てた。
一人より二人。二人より三人。そうなると、三人より四人の方が強いやろなーって具合に、数が多けりゃエエ。そう思うてた……でもちゃうかった」
「えっ?」
プリキュアは多ければ多いほどいいと考えたことを引き合いに出しながら、それは間違いだったと語りながら、今度ははながどう言うことかと聞き返す。
「強さは数の話や無い。性格も個性も違うモン同士が、力を合わせた時にビックリするような力が生まれるんや」
「ビックリする力……」
「お前らが奏でる音はそれぞれちゃうけど、三人合わさったらエエメロディになりよる。
みんなのお陰で、俺らも未来に近づけてる気するわ。
クライアス社の連中やオーマジオウが来る前の、大好きなあの頃に」
ハリーが空に光る星を見ながら、楽しく、大好きだった頃を思い出しながらそう言う。
「お取り込みのところ失礼するよ」
『うぉぉ⁉︎ ウォズ(さん)‼︎』
するといきなりウォズが現れ、一同が一斉に驚いた。
「この前の事件以来だ。元気そうだね」
「貴様!あれだけかき回しておいて、よく平気な顔で俺達のもとに来られるな」
クライアス社に味方したりしてソウゴ達をかき乱したことを思い出しながら、ゲイツはウォズに殴りかかろうとする。
「待って!わざわざ来るぐらいなんだから、何か訳があるんでしょ?」
そんなゲイツを抑え、何か事情があるかとツクヨミが問う。
「さすがツクヨミ君、話が早くて助かるよ。アナザーライダーが現れたんだ」
いきなりアナザーライダーが現れたとソウゴ達に告げる。
「被害者は、火のない所で発火したり、建物の中で竜巻に遭ったり、水のない所で溺れたりと様々だ」
ウォズはそのまま、そのアナザーライダーの特徴を話す。
「どの時代のライダーなの?ウォズならその本でわかるんだよね?」
「それが、私にもわからない。この本にも載っていない……」
ソウゴはウォズが持っている本ならどの時代のライダーがわかるはずだと思っていたが、今回はどんなライダーなのかどうかが書かれていないと聞き、少し驚く。
すると、町の方から轟音と共に煙が生じた。
町ではアナザーライダーがチンピラのような人達を襲い、その近くではオシマイダーが暴れていた。
「どう。スウォルツさんが用意したアナザーライダーの方は?」
「うん、順調だね。そっちの方も順調だね」
スウォルツが用意したウォッチにより生み出されたアナザーライダーと、パップルが作り出したオシマイダー、両方とも順調だと話し合っていた。
「―――ウール、突如交通事故にあった」
すると突如、一台の車がウールとパップルへ突っ込んできた。
「ッ⁉︎」
ウールは慌てて両手で時を止め、車を止める。
「何よいきなり?」
「……っ⁉︎ お前は……」
そんなの知るか、という文句も言えないまま。ウールは聞き覚えのある声が聞こえた方へ振り向くと、そこには白い服と白いベレー帽を被ったウォズがいた。
「あなた……いきなり何のつもりよ?」
「私はさっきのアナザーライダーについて知りたいんだけどさ?」
「お前の相手、まともにすると思う?」
「バカ言わないで欲しいわね」
アナザーライダーについて知りたいと話すウォズをあしらい、二人は白い服のウォズから去っていく。
「するさ。嫌でもね」
それを見た白い服のウォズがタブレットを開く。
「ウールとパップル、止めた時間が動き出し、危機に陥った」
その内容をタブレットに書きこむ。
すると、またもや車がウールとパップルに突っ込んできた。
「ウール!早く止めなさい!」
「わかってる!」
ウールは時を何度も止めるが、それが無効化され、車が迫ってくる。
「「ッ⁉︎」」
万事休すというところで時間が止まり、二人はなんとか助かる。
「このまま時間を止め続けるか?それとも、私の質問に答えるか?」
そう言って白い服を着たウォズが二人に近づく。
「あのアナザーライダーの事はよく知らないわ!」
「僕は、スウォルツにウォッチをもらっただけだ!」
「はっ……命拾いしたね」
聞くだけ聴いて満足の行く答えが聞けたのか、或いは望んだ答えを獲られなかったからなのか、白い服のウォズはそのまま二人の前から去っていった。
ソウゴ達が煙の生じた所へ駆け付けると、パップルの作り出した自販機オシマイダーとアナザーライダーがいた。
「みんな!」
『ジクウドライバー!』
ソウゴの掛け声でジクウドライバーとプリハート、ミライクリスタルを取り出す一同。
『ジオウ!』
『ゲイツ!』
「「変身!」」
「「「ミライクリスタル!ハート、キラっと!」」」
ジクウドライバーとミライクリスタルにより五人の姿が変わる。
『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』
『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』
「輝く未来を~抱きしめて!みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」
「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」
「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」
五人が変身を完了すると、クライアス社の二人が彼らの前へと現れた。
「やっと来たわねプリキュア。ジオウ、ゲイツ」
「ちょっと今ムカついているから丁度いい!」
「またあなた達⁉︎」
「行きなさいオシマイダー!」
オシマイダーが両手のゴミ箱を重ね、投入口から缶型ミサイルを飛ばす。
ジオウ達は上に跳んで避けたり弾いたりしていると、そこから斬撃が飛んできた。
「今のは……」
ギリギリで躱すと、影の中から忍びの様な姿をした紫色の怪人が現れた。
「影の中を自由に行き来できる能力があるのか……?」
そのままジオウ、ゲイツは格闘戦に入る。
だが、アナザーライダーの方が力が少し上だった為、二人は一旦離れる。
『スレスレシュート!』
『ギワギワシュート!』
二人がジカンギレードとジカンザックスを放つ。しかし、アナザーライダーは竜巻を起こし、それを弾き飛ばす。さらには水の攻撃で反撃してきた。
「ああ……ビッチャビチャだし……あれがウォズの言ってた」
「あぁ。火と水、竜巻……やつの話と合致する……
ジオウ!あのアナザーライダーは俺がやる。貴様はあっちだ」
ゲイツは自分にアナザーライダーを任せ、ジオウにエール達の加勢に行けと言う。
「わかった……後、ゲイツ。いい加減ソウゴって呼んでよ」
「ふん」
「ったく、しょうがないな」
相変わらずのゲイツに呆れながら、ジオウは体にかかった水を払いながらエール達の元へと行く。
その頃、オシマイダーの目が赤く光ると同時に、地面に落ちてたミサイルが爆発。エールが体勢を崩して吹き飛ぶが、アンジュとエトワールに助けられていた。
「動きの予測が出来ない……!」
「塵も積もれば何たらってね。ごちゃ混ぜにしたトゲパワワ、イケるじゃない」
そういって彼女は、其処らかしらからトゲパワワをかき集めて発注したオシマイダーを見て、得意げに笑う。
「私達だって!」
「それぞれ違うけど!」
「違うからこそ!」
「合わさった力は強い!」
「エール……!みんな……!」
それならばと、エール達がメロディーソードを出して手に持つ。
「はいはい。ソイツは織り込み済み。オシマイダー!」
オシマイダーが両手のゴミ箱を重ね、投入口から缶型のミサイルを飛ばす。
「背中を合わせるの!」
アンジュがそう言い、エール達が背中を合わせる。
「これなら……!」
「どこから来ても問題無し!フラワーシュート!」
エールがメロディソードのピンクと赤のボタンを交互に押し、タクトのように振って花の力を先端のクリスタル部分にチャージ。
薔薇型のエネルギー弾を放つ“フラワーシュート”を放って、ミサイルを弾く。
「フェザーブラスト!」
次にアンジュがメロディソードをハープのように奏でると。自身の背中に水色の翼を生やし、その翼を無数の水色のエネルギー弾にして放つ“フェザーブラスト”を放ってミサイルを包み込み、消滅させる。
「スタースラッシュ!」
今度はエトワールがメロディソードをフルートのように吹いて回転し、星のエネルギーを先端のクリスタルに集めて黄色に輝かせる。
そしていくつものオレンジ色の星を作り出し、その内の一つに乗って突進する“スタースラッシュ”を放ってミサイルを弾く。
そんなこんなでミサイルを全て撃ち落とされ、更に発射しようとしたオシマイダーの胸のあたりに『売り切れ』という文字が光り出した。
「もう〜!だったら突進しよ!」
缶型ミサイルを出せなくなったオシマイダーがエール達に突進を仕掛ける。
そこへジオウがキックを放ち、オシマイダーを転倒させた。
「「「ソウゴ(君)!」」」
「翔太郎、フィリップ。使わせて貰うよ」
『W!』
そのままオシマイダーの攻撃を防いだジオウはダブルウォッチを取り出し、ウォッチのウェイクベゼルを回転させるとスターターを押して起動させた。
すると、黒と緑の二人組アーマー『メモリドロイド』がジオウの左右から現れ、オシマイダーに攻撃する。
「おぉ〜!なんかいける気がする!」
それを見て感心しながらダブルライドウォッチをドライバーに差し込み、回転させた。
『アーマータイム!サイクロン!ジョーカー! ダブル!』
ジオウの体に二本のガイアメモリが肩に装備されて『ガイアメモリショルダー』となり、黒と緑のアーマー、仮面ライダージオウ・ダブルアーマーとなった。
「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者!その名も仮面ライダージオウ・Wアーマー!二人で一人のライダーの力を継承した瞬間である!」
そこへ、またしてもウォズが現れ、いつもの祝いの言葉を言う。
「さぁ、お前の罪を……教えて?」
ジオウはオシマイダーに手を向け、指を指して問いかける。
「オシマイダ〜!」
「あれ?ちょっと違った? まぁ、いいか!」
言葉を聞かず突進してきたオシマイダーに首を傾げながら、取り敢えず何かしら違った事は一先ず置いておき、ジオウはオシマイダーに向かっていく。
ダブルアーマーの力で上がった格闘力と瞬発力で、オシマイダーを圧倒する。
「すご~い!」
「これが二人で一人の」
「仮面ライダーWの力ね」
ジオウの繰り出した次の一発でオシマイダーが倒れたその隙に、ジクウドライバーを回す。
『マキシマム タイムブレーク!』
ジオウはレフトサイクロンを使う事で風を纏って上昇し、アーマーが変形したメモリドロイドとジオウの開いた両足で「W」を描くトリプルキックを放つ。
「オリャャャャャ!」
ジオウのタイムブレークを受けオシマイダーは爆発すると、浄化され消滅していた。
「どうよ〜♪」
ジオウが着地するとダブルの様に手首を回す。
「凄い〜!」
「凄いのはわかるけど、多分だけど……」
「なんか違う気がするで……」
さっきの必殺技、何故か分からないけどなんか違うと、少し離れた所で見ていたツクヨミとハリーが呟く。
「ゲイツ!」
一方、アナザーライダーと戦うゲイツは苦戦していた。
『ディディディ・ディケイド!』
それを見て、ジオウはディケイドウォッチを起動させドライバーに装填した。
『アーマータイム!カメンライド!ワーオ!ディケイド!ディケイド!ディケイドー!』
『ライドヘイセイバー!』
ジオウはディケイドアーマーを装着し、その手にライドヘイセイバーを持ち、針を回す。
『ヘイ!ブレイド!デュアルタイムブレーク!』
ライドヘイセイバーの刃が巨大な光の刃になり、斬撃を放つ。
「でっかくなった!」
もう一度、ライドヘイセイバーの時計の針を回す。
『ヘイ!龍騎!デュアルタイムブレーク!』
今度はライドヘイセイバーの刃に炎を纏わせ、それをアナザーライダーへ放つ。
「ふんっ」
だが炎ごと竜巻で返され、反撃されてしまう。
「くそ……」
再びアナザーライダーに立ち向かう為に起き上がると、ゲイツの前に白いウォズが立っていた。
「貴様……」
「ウォズが、二人……?」
「めちょっく……どうなってんの?」
「白い服の……」
「ウォズ……」
「どうなってんや……?」
「ウォズはここに……」
ツクヨミの言う通り、ウォズはツクヨミとハリーの
「違う……あれはいつものウォズじゃない気がする」
「どういう意味?」
ジオウがあの白いウォズは、いつものウォズじゃないと呟く。
「私が何者か?ウォズ以上でも以下でもない。ウォズはウォズだよ」
「君は………何者だ?」
「やあやあ、お初にお目にかかるねえ。オーマジオウの従者である私」
白いウォズがこっちのウォズにオーマジオウの従者と言う。
「ウォズ、どうゆうこと?」
「……分かっているならもう説明しているよ、我が魔王。こう見えて、私も案外動揺していてね……」
口調だけはいつも通りだが、それでも流石のウォズも動揺しているのがわかる。
「何が目的だ⁉︎」
「今は1つだけ言っておこう。『アナザーシノビのウォッチを得る』」
「アナザーシノビ?」
アナザーシノビと言うと、白いウォズがゲイツの方を向く。
それを見て、ゲイツは構えるが…
「えっ…?」
すると、白いウォズはなんとゲイツに膝まづいた。
「はじめまして、我が救世主」
そして、いきなりゲイツの事を救世主と呼び始めた。
「この先のオーマの日、オーマジオウを葬り、歴史を変えたのは誰あろう…君だ!ゲイツリバイブ」
「ゲイツリバイブ……?」
ゲイツリバイブと聞き、困惑する一同。
「君の戦いを支えるため、私は2018年に参上した」
すると白いウォズの前に巨大なスマートウォッチが現れ、そこからドライバーが現れた。
『ビヨンドライバー!』
「ベルト……」
『ウォズ!』
そしてウォズ?は、通常のウォッチとは形の違うライドウォッチを持ってボタンを押し、ドライバーの『マッピングスロット』に装着する。
『アクション!』
「変身!」
『投影!フューチャータイム! 』
そして、ウォッチのボタンを再度押してそのカバーを開くと、ビヨンドライバーの『クランクインハンドル』を前に向けた。
『スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ! 』
背後に現れたスマートウォッチの様なものから“ライダー”の文字が飛び出ると、バンドの様なエフェクトが現れる。アンダースーツが構成されると同時に、周りにアーマーが出現。それが装着されるとマスクに“ライダー”の文字の複眼が付けられた。
「我が名は仮面ライダーウォズ。未来の創造者である!」
「ウォズが……?」
「そんなバカな……」
「か、仮面ライダーになっちゃった……」
『ジカンデスピア!』
『ヤリスギ!』
仮面ライダーウォズは緑と黒で彩られた槍の様な武器、ジカンデスピア・ヤリモードでの素の攻撃でアナザーシノビを圧倒する。
すると、再びタブレットを取り出す。
「奮戦するアナザーシノビ。だが、ウォズのキックの前に爆発四散するのだった」
なんとウォズは戦闘中にも関わらず、タブレットに今喋った内容を書き込む。
その途端、その内容通り、ウォズのキックが当たるたびにシノビに爆発が起こりダメージを与える。
「これで終わりにしようか〜」
『ビヨンド ザ タイム!』
そう言うとウォズはドライバーを操作し、アナザーシノビの後ろに立方体のエネルギーを出現させる。
「はぁ!」
そのままウォズは突っ込み、「キック」の文字を回転させる。
『タイムエクスプロージョン!』
回し蹴りを叩き込むと、エネルギーに蹴り飛ばされたアナザーシノビは時計のエフェクトと共に爆発する。アナザーシノビは倒され、変身解除していた。
「強い……」
現れた謎のウォズが変身した仮面ライダーウォズの力にジオウ達は驚愕し、ウォズが目の前へと着地し、ジオウ達に振り返る。
「さっき聞いたね?私が何者かと。
私は君達の知る未来とは違う、もう一つの未来から来た」
「違う……未来?」
「ああ。オーマジオウの消えた未来だ」
「そういうことか。君は私達とは違う未来からこの時代に来た。違うかい?」
変身していないウォズが冷静にいう。
「オーマジオウが……消えた?」
「それって、ゲイツが……」
「ソウゴを未来で倒したって事……」
「そう!我が救世主。君がオーマジオウの歴史を消滅させ、新たな歴史が始まるんだ!」
「……俺が?」
「さて。それを望まない君達はどうする?
フフフ…ハハハハ…!ハハハハ……!」
「別の未来から来たと言う白いウォズ。
新たなライダーの誕生により、分岐点となる二つの未来。
ジオウが魔王になるか、ゲイツが救世主になるか。
彼らは今、どちらか一方の未来に導かれようとしていた」
次回!Re.HUGっとジオウ!
第16話 凄い転校生と忍者!2022
おまけ
白ウォズ「これで終わりにしようか〜」
『タイムエクスプロージョン!』
Aシノビ「アバーッ!」
ソウゴ「・・・なんか違う気がする」
サヨナラ!
完