Re.HUGっとジオウ!   作:yu-ki.S

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黒ウォズ「この本によれば、普通の中学生 時見ソウゴ。彼には魔王にして時の王者『オーマジオウ』となる運命が待っている。
アナザージオウとの戦いでルールー、えみる。そして、ゲイツとツクヨミ達との信頼を深め、再び仲間として集まり新しい未来を目指すため、行動を共にする。そして、この私も。
しかし、今回二人のアナザーライダーの登場により、我が魔王の運命が決まる……」


特別編2 ライダータイム‼︎王の決まる日 2018

――それは、誰なのかわからない。

誰かが俺の事を待っているようで、俺もそいつの事を知っている。

だが、夕陽が当たり、そいつの顔が影になって見えない。

 

「敵襲だ‼︎」

 

その声で廃ビルの中から目が覚めて、一人の男性が起き上がった。

 

「起きろ!城戸!」

 

「手塚!敵は?」

 

「あそこだ!」

 

一緒にいる木村が指を指すと、そこから三人の仮面ライダーが現れた。

 

「見〜つけた……」

 

そこには、西洋甲冑のような外観とサイの角の様な左肩アーマーを持つライダー・仮面ライダーガイ、

メタリックオレンジでカニモチーフのライダー・仮面ライダーシーザス、

基本カラーが銀と青で、虎の爪にも髭にも見える仮面を付けたライダー・仮面ライダータイガの三人がいた。

 

「迎え撃つぞ!」

 

四人はカードデッキを取り出す。

 

「「「「変身‼︎」」」」

 

カードデッキを鏡に向けると、鏡が重なるように四人の体が纏われる。

 

左腕にエイを模した様な盾型の召喚機を持つピンク色のライダー・仮面ライダーライア、

明るいメタリックグリーンでカメレオンの目を模した様な仮面を持つライダー・仮面ライダーベルデ、

ガゼルの様な角を頭部に付けた茶色のライダー・仮面ライダーインペラー、

そして、赤い龍を模した姿を持つライダー・仮面ライダー龍騎へと変身した。

 

「しゃあ!」

 

四人は外に出て、襲ってきた三人を応戦する。

 

――彼らは、たった一人しか勝ち残れない。

彼らは、鏡の世界で行われているバトルロワイヤル――ライダーバトルをしていた。

 

 

 

『ハカランダ』。この店で働く一人の女性……

 

「ねぇ、もう落ち着いた?天音ちゃん」

 

「え……?全然大丈夫ですよ」

 

彼女は栗原天音。このハカランダの一人娘である。

 

「よかった~。いなくなった男のことなんて早く忘れなよ」

 

「男って……私、あの人とはそんなんじゃないですから。あんなおじさん……」

 

天音はそう言うと、カウンターに飾られた写真立てに目を向ける。

そこには、母親と以前ここに同居していた人の写真が飾られていた。

 

「足長おじさんてタイプじゃなかったしね」

 

そして夜になり店をクローズすると、テーブルを拭く手を止め考え事をする。

 

「始さん……」

 

写真にいる一人の男性、相川始…

彼女の心は、彼のことでいっぱいになっていた。

その事を考えていると、扉が開く音が聞こえた。

 

「すいません。もう閉店なんです」

 

「私は客ではない。君に力を与えるものだ」

 

現れたのは白ウォズだった。

 

「私に力を……?」

 

『ブレイド…!』

 

アナザーウォッチを起動させた白ウォズは、いきなりアナザーウォッチを天音の胸へ突っ込んだ。

 

「うわぁぁぁぁー!」

 

「君の本当の心を剥き出しにすればいい」

 

すると、天音の体はアナザーウォッチの力に包まれ、忌々しき姿を纏っていく。

 

「始さぁぁぁーん!」

 

アナザーライダーの力を手に入れてアナザーブレイドとなった天音は、始の名前を声が裂ける程に叫んだ。

 

そして、誰もそんな事を知らないまま、四日が経った。

 

 

 

はくぐみ市では通り雨が降り続く中、はなは走り続け、屋根付きの休憩場を見つける。

 

「大丈夫?」

 

「ありがとうございます。傘忘れちゃって……」

 

「僕もだ」

 

到着した直後、そこで雨宿りをしていた男性、ジョージからハンカチを差し出され、これを受け取った彼女は顔やカバンを拭く。

 

「傘は嫌いなんだ。息苦しい」

 

「空が……見えないから?」

 

「そうかもしれないね。周りからは、大人なんだからそう言う所はしっかりしろと言われるけど」

 

「そうかも」

 

ジョージの言葉に、はなが笑う。

すると彼女はジョージの隣に並んで座り、スケッチブックを広げる。

 

「大人か……」

 

「上手だね。君の夢?」

 

「うん。お花屋さんもいいし、デザイナーも気になるし、決められなくて」

 

はなはジョージに、自分の描いた絵を見せながらどんな夢がいいか悩んでいることを話す。

 

「僕も夢があるんだ」

 

「大人も夢を見るの?」

 

「うん。理想の王国。

そこでは皆が心穏やかに微笑みを絶やさない、花が咲き乱れる美しい国」

 

「その夢、めっちゃイケてる!」

 

自身の友達に、王様になりたいという少年がいることを思い出しながら、彼の夢に感激する。

 

「そう?」

 

「私も、そんな未来作りたいな」

 

「君は、素敵な女の子だね」

 

「えっ……?」

 

ジョージから素敵な女性だと言われ、はなは頬を赤くする。

 

「あーっ!虹!ねぇ……!」

 

話してた間に雨が上がり、晴れた空に虹が出来ていたのを見てジョージに声を掛ける。

 

「あれ……?」

 

だがいつの間にかジョージは、この場からいなくなっていた。

 

「あの人……不思議な大人……でも、また会えるといいな。フレフレ私」

 

はながビューティーハリーが目に見える所で立ち止まり、ジョージから渡されたハンカチを見て笑みを浮かべる。

 

 

その頃、ビューティーハリーへみんなが集まっていた。

 

「後はソウゴとさあやだけ?」

 

「俺達はタイムマジーンの準備があったから先に来たからな」

 

外では二台のタイムマジーンが用意していた。

 

「みんな、おはよう!」

 

「お待たせ!」

 

そこへソウゴとさあやが現れ、大きな弁当箱を持ってきた。

 

「わぁ〜これを順一郎さんが作ったんですか?」

 

「うん。朝から張り切ってねえ!」

 

「流石は我が魔王の叔父、素晴らしい」

 

珍しく、黒ウォズも一緒である。

 

「よし〜!みんなで今日はピクニックを楽しむぞーー‼︎」

 

「「「「おぉーーー‼︎」」」」

 

はなのノリに合わせ、みんなも叫ぶ。

 

「じゃあ、ゲイツ!行こうか!」

 

「あぁ!」

 

みんなで外に止まっているタイムマジーンへと向かい、ソウゴとゲイツが分かれて操縦の準備する。

 

「あの………さあや、ルールー……そこだと操縦しづらいだけど……」

 

ソウゴは横に座るさあやとルールーに戸惑う。

 

「ごめんなさい。こっちがいいかと」

 

「私もです。申し訳ございません」

 

そう言うと二人が後ろの方へ移動する。

 

「二人共どうしたんだろ〜?」

「さあ〜?」

 

何が何だかわからないはなとツクヨミの二人は、何故と疑問に思う顔になる。

 

 

一方、ゲイツの操縦するタイムマジーンでは……

 

「何故、私がゲイツ君のほうを……」

 

「嫌なら、降りろ!」

 

出発前からゲイツとウォズが揉めていた。

 

「くじ引きで引いたんだから諦めなよ」

 

「アキラメ!アキラメ!」

 

「はぁ〜仕方ない……」

 

「行くぞ」

 

「出発なのです!」

 

二機のタイムマジーンは浮かび上がり、ピクニックへと出発した。

 

 

ソウゴの乗るタイムマジーンでは、はなとツクヨミがお菓子を食べながらニュースを見ていた。

 

「あ!そうそう!これ見て!」

 

ツクヨミがタブレットを操作し、ある記事を見つけた。

 

「横浜に巨大怪獣の出現……それをプリキュアが撃退し、街を救った」

 

それははな達がプリキュアになる前の記事だった。

 

「やっぱり、私達以外にもプリキュアっているんだね」

 

「そうみたい。それにこの記事だけじゃないの。世界中には、私達の知らないプリキュアも居るみたい」

 

更に、世界の各地で活躍するプリキュアの記事を見せた。

 

「こんなにいっぱいプリキュアがいるなら、全員に会ってみたいな〜」

 

記事のページを飛ばすはな。すると、一つの記事に指を止める。

 

「あれ?」

 

「どうしたのですか?」

 

「鏡を操るプリキュア……キュアミラージュ。彼女は鏡の能力を使い敵を倒す……しかし、今は意識不明の重体……」

 

「鏡って……アナザーリュウガみたいなプリキュアもいるんだ」

 

以前、鏡から現れるアナザーリュウガとの戦った事を話し、その時の攻撃と同じと話す。

 

「早く元気になるといいね」

 

「まぁ、これだけいっぱい会っているんだし、会える思うよ」

 

「確かに、そしたらめちょっく幸せ!」

 

「はならしいね〜♪」

 

「私もえみるも会ってみたいです」

 

世界で活躍するプリキュアに会いたいと思うはな達に、ソウゴも嬉しそうに見ていた。

 

「ソウゴ君。そろそろ一回降りない?」

 

「う〜ん、そうだね。一回着陸しようか?ツクヨミ!ゲイツに伝えて!」

 

「わかったわ」

 

休憩のためタイムマジーンは着陸態勢をとり、人通りのない公園の広場へ着陸する。

 

「う〜〜ん‼︎ 空気がおいしい!」

 

「いい街に降りたね」

 

タイムマジーンから降りたソウゴ達は軽く体に伸びを入れほぐす。

 

「ぴかりが丘?ここの街の名前か?」

 

ソウゴ達はぴかりが丘と言う地名の街に降りていた。

 

「ねぇ、せっかくだしみんなで街の方に行ってみない?」

 

「それいいかも!俺も行きたい!」

 

「私もなのです!」

 

ソウゴとはな、えみるの三人が走って町の方へ行く。

 

「ソウゴ君!待って!」

 

「ったく、テンションの高い子供かよ……」

 

走って行く三人をさあやとゲイツも後を追いかける。

 

「みんな早いってば!」

 

「ちょっと待ってよ!」

 

ツクヨミにほまれ、ルールーも後を追い、更にその後ろを黒ウォズとはぐたんを抱えたハリーが追いかける。

 

「いや、みんないい顔していいな。はぐたん!」

 

「はぎゅう〜」

 

はぐたんの機嫌も最高長、楽しいピクニックになると感じていたソウゴ達は、早速ぴかりが丘の町の方へやってきた。

 

「めちょっく楽しいそ!」

 

「面白い店がいっぱいあるのです〜!」

 

はなとえみるの二人がダッシュで色んなお店を見て回り始める。

 

「これ狙ってみよう」

 

「いいね取れそうじゃん!」

 

ほまれとツクヨミはゲームセンターでクレーンゲームに挑戦しようとし、黒ウォズは本屋に入り歴史の本を読んでいた。

 

「わぁ〜この靴、とてもブランド質が高くって有名な……」

 

さあやも珍しい商品を見て目を輝かせていた。

 

「ん?ルールーどうしたの?」

 

一軒の店を見ていたルールーにソウゴが近寄る。

 

「いえ、その気になったというか……」

 

ルールーが見てたのはクレープ屋だった。

 

「あぁ……なるほどね。待ってて!」

 

ソウゴが一人、クレープ屋に入っていってしばらくすると、クレープを二つ持って現れた。

 

「はい!お待たせ!」

 

「えっ?」

 

ソウゴは二つあるうちのひとつを彼女へ渡す。

 

「まあまあ、食べてみようよ♪」

 

美味しそうにクレープを食べるソウゴを見て、ルールーもつられて食べる。

 

「―――っ‼︎」

 

「美味しいねこれ!」

 

「はい!」

 

二人が美味しそうに食べていると、そこへ一人の男性がソウゴにぶつかってきた。

 

「うぉぉっ⁉︎」

 

「ソウゴ!」

 

「ごめんね。少年君」

 

髪を金髪に染めた男性は、ぶつかった衝撃でクレープのクリームを顔に着けながら転んだソウゴに謝って去っていった。

 

「大丈夫ですか?」

 

「うん。ありがとう」

 

ルールーにクリームを取って貰いながら、気遣われたソウゴが起き上がる。

 

「ソウゴ!」

 

そこへ焦った様子のゲイツとハリーが現れた。

 

「どうしたの?ゲイツ?」

 

「ウォッチが無いんだ……」

 

「はぁ?誰のウォッチ?」

 

「俺のゲイツウォッチだ‼︎」

 

「へぇ〜………って、えぇぇぇぇ‼︎??」

 

仮面ライダーに変身するのに必要なウォッチが無くなったと知り、ソウゴは驚愕のあまりシャウトしてしまう。

 

 

――どうしてそんな事になったのか、それを知るには時を数分前にまで遡る必要がある。

その時ゲイツとハリーは、スポーツ用品店でトレーニング器具を見ていた。

 

「う〜ん、迷うな」

 

「ゲイツ……ここに来てそれ買うんか……」

 

あっちでも買えるであろうものに悩んでいる様子に呆れるハリーが呟くと、ゲイツの後ろから男性がぶつかった。

 

「ごめんね〜」

 

男性は軽く謝って去っていった。

 

「よし…これで……ない!」

 

買おうとした時、たまたま自分の腕を見ると先まであったウォッチが無くなっていたことに気づく。

 

 

――そして、時は今に至るわけだが…

 

「マジで……」

 

「ソウゴ。そういえばあなたもぶつかったような」

 

「っ⁉︎」

 

ルールーの言葉で思い出したソウゴも、急いで鞄の中にある筈のジオウウォッチを探そうとする。

 

「ない!ジオウウォッチも、ジオウウォッチⅡもない!」

 

「「「えぇぇぇぇ!?」」」

 

ソウゴまで自分のウォッチを失くしていたという事実に、皆は驚きを隠せずにいた。

 

「さっきの人だ!ゲイツ!」

 

「あぁ!」

 

「ハリー!みんなよろしく!」

 

「任せとき!」

 

ソウゴとゲイツは急いでさっきの男性を探す。

 

「ん?我が魔王とゲイツ君?」

 

偶然二人を見かけた黒ウォズは、彼らの様子が気になりながら二人を見る。

 

 

その頃、ソウゴとゲイツはぶつかってきた男性を探していた。

 

「はぁ、はぁ……あっ!いた!」

 

ソウゴとゲイツがようやくその男性を見つけた。

 

「待て!貴様、一体何者だ⁉︎」

 

二人が問いかけると、男性は銃のようなものを取り出し、いきなり二人の足元へ銃撃した。

 

「まあ、落ち着きたまえ」

 

「落ち着けるわけないじゃん!ウォッチを返して!」

 

「これのことかな?」

 

ソウゴがウォッチを返してというと、男性は二人のウォッチを見せる。

 

「やはり盗んだのは貴様か!」

 

「それと、これも頂いたよ〜♪」

 

更にソウゴ達が集めてきたライダーのウォッチまで持っていたのか、二人にそのウォッチを見せる。

 

「他のライダーのウォッチまで……」

 

「何やら大変なことになったようだね」

 

そこへ気になって見に来た黒ウォズが現れた。

 

「黒ウォズ。あいつ一体何なの?」

 

「確か彼は仮面ライダーディエンド、仮面ライダーディケイドの仲間。という解釈でいいのかな?」

 

黒ウォズが彼は仮面ライダーディケイドの仲間だと話す。

 

「フッ……士とは面識があるんだったね」

 

門矢士の事を言われ、海東は笑みを浮かべる。

 

「黒ウォズ。奴からウォッチを奪い返せ」

 

「なんで私が?」

 

「いいから取り返してよ。ウォッチがなかったらウォズも困るだろ!」

 

ソウゴに前の方へ押し出され、黒ウォズが少し面倒そうな表情になる。

 

「全く……人使いの荒い魔王だ」

 

仕方なく黒ウォズはウォズミライドウォッチを取り出す。

 

『ウォズ!アクション!』

 

ビヨンドライバーを装着した黒ウォズがミライドウォッチを起動させ、ドライバーに装填した。

 

「変身!」

『投影!フューチャータイム!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

仮面ライダーウォズへと変身した黒ウォズを見て、海東は一枚のカードを見せる。

 

「そっちが来るなら仕方ないね」

 

銃を一回転させ、青いライダーの様な絵柄のついたカードを取り出す。

 

『KAMEN RIDE!』

 

手に持っていたシアン色の銃にライダーカードを差し込んでディヴァインフォアエンドを前の方にスライドさせると、銃を空の方へと向けた。

 

「変身!」

 

海東が叫ぶと同時にトリガーを引いた。

 

『DIEND!』

 

トリガーを引くと銃口から紋章を浮かばせて、3色のシルエットを体に重ねるとスーツに変化させた。

そして宙に浮かんでいた10枚のプレートが頭部に装着されると、ディケイド以上にバーコードが強調された頭部やボディアーマーを持つシアン色のライダー、仮面ライダーディエンドへと変身した。

 

『ジカンデスピア!ヤリスギ!』

「はぁぁ!」

 

ウォズのジカンデスピアとディエンドのネオディエンドライバーの狙撃がぶつかり、戦闘が行われる。

だが、鍔迫り合いのうちウォズが背中を向け、ディエンドはその隙を逃さず銃を放つ。

 

『キカイ!』

 

ウォズはディエンドの銃撃を背中で浴びながらもキカイウォッチをドライバーへセットし、キカイミライドウォッチを装填した状態でビヨンドドライバーを操作した。

 

『投影!フューチャータイム!デカイ!ハカイ!ゴーカイ!フューチャーリングキカイ!キカイ! 』

 

フューチャーリングキカイに変身したウォズは、ディエンドに重いパンチの一撃を浴びせ宙へ吹っ飛ばす。

 

「よし今なら!」

 

ウォズ・フューチャーリングキカイはディエンドから零れ落ちたウォッチを回収する。

 

「君がもう一人のウォズか、面白い!なら……」

 

ディエンドはウォッチをいくつか回収されると、違うカードを取り出して差し込む。

 

『KAMEN RIDE! BALON!』

 

トリガーを引くと三色の影が重なり、バナナがモチーフのライダー…仮面ライダーバロンを呼び、ウォズと戦わせた。

 

「ライダーを呼んだ」

 

「門矢士とは違うということか……」

 

「その程度のお宝なら、くれてあげるよ!」

 

『ATTACK RIDE! INVISIBLE!』

 

ディエンドがウォズを足止めさせている間に、半透明な自身の絵が描かれたライダーカードを入れて消えていくと、足止めさせていたバロンも姿を消した。

 

「消えた……」

 

ディエンドの気配も消えた事から、ディエンドはこの場から逃げたようだ。

しばらくし、ソウゴ達ははな達と合流した。

 

「みんな!」

 

「ウォッチ取り戻せた⁉︎」

 

ウォッチを取り戻せたかと聞くと、ソウゴの手にウォッチはあるがあまり浮かない顔をする。

 

「うん……でも……」

 

「でもなんや?」

 

ソウゴ達は近くのベンチに座り、ウォッチをみんなに見せる。

 

「ジオウウォッチⅡとゲイツリバイブウォッチ……あと、ゲイツウォッチが無いんだ……」

 

置いてあるのは継承されたレジェンドライダーウォッチとジオウウォッチしかなく、此処にはジオウライドウォッチⅡとゲイツリバイブライドウォッチ、ゲイツライドウォッチが無かった。

 

「何故俺のウォッチがない。奴から奪い返せと言っただろう⁉︎」

 

当のゲイツは、何故自分のウォッチが無いのかとウォズに文句を言う。

 

「どうしてゲイツ君の言う事を聞かねばならないんだ?昔は君が私の指示を受ける側だっただろ?」

 

「昔の話をこの時代に持ちこむな!」

 

また、いつものように二人が揉め合う。

 

「昔、昔ってさっきから言ってるけど、それって未来の話じゃないの?」

 

「ややこしくなるから、黙っててもらえないか我が魔王」

 

仲裁するソウゴだが、ややこしくなるだけだった。

 

「どうするの?」

 

「とりあえず、あの人をもう一度見つけないと……」

 

もう一度海東からウォッチを取り返せないと考えるソウゴ達、すると…

 

『あぁぁぁぁぁぁっ‼︎』

 

近くから悲鳴が聞こえた。

 

「今のって……行こう!」

 

ソウゴ達は急いで悲鳴が聞こえた方へと走る。

 

 

悲鳴が聞こえたのは、ショッピングモールの近くにある巨大な写真館からだった。

 

「何処にいる⁉︎」

 

そこには肩や太もも等が太く、アンバランスかつ大型の体型をしており。胸から腹部にかけて並んでるハート型の装甲、三葉虫とカブト虫を足した様な頭部を持つアナザーライダーがおり、スタッフの胸倉を掴んで何処とスタッフに問う。

その様子を見るに、誰かを探している様に見えた。

 

「やめなさい!」

 

そこへ六人の少女と三人の青年が現れた。

 

「みんな!」

 

「「「「「Yes!」」」」」

 

六人の少女は携帯型のアイテムを取り出した。

 

「「「「「プリキュア!メタモルフォーゼ!」」」」」

「スカイローズ!トランスレイト!」

 

すると六人がはな達に近い手順を取り、姿を変えていく。

 

「大いなる希望の力!キュアドリーム!」

「情熱の赤い炎!キュアルージュ!」

「弾けるレモンの香り!キュアレモネード!」

「安らぎの緑の大地!キュアミント!」

「知性の青き泉!キュアアクア!」

「青い薔薇は秘密の印!ミルキィローズ!」

 

そのうちの五人の姿が、胸元に蝶のブローチの様な装飾品を襟付きジャケットに装備し、薔薇をモチーフとした髪飾りを付けた姿へとなり。紫の髪色をしたツインテールの少女は、胸元に青薔薇をモチーフとしたブローチを付けていた。

 

『希望の力と未来の光!華麗に羽ばたく5つの心!YES!プリキュア5!』

 

彼女らが名乗り上げて命名を叫ぶと、六人――Yes!プリキュア5はアナザーライダーの下へと走り攻撃を仕掛けるが、簡単に弾かれてしまった。

 

「何なのこれ……」

 

「なんか、晴夜さんの仮面ライダーみたいですね」

 

「でも、敵であることに変わり無いわ!」

 

六人がアナザーライダーに翻弄されていると、アナザーライダーが回転鋸の様なデザインが付いた巨大な剣を出現させて、地面に向けて刺し込むと彼女達へ電流を放つ。

 

「ココ様!ナツ様!」

 

「シロップ!」

 

ミルキィローズとキュアレモネードの二人が電流の攻撃から、彼女たちの戦いを見守っていた青年三人を守ったが、電流で体が麻痺してしまう。

 

「二人共!プリキュア!ファイヤー・ストライク!」

 

キュアルージュは炎の塊のようなものをサッカーボールの様に蹴り、アナザーライダーに向けて放つが、アナザーライダーはその攻撃を手に持った大剣で切り裂いた。

 

「そんな……」

 

「攻撃を切った……っ!?」

 

翻弄される六人だったが、しばらく後からソウゴ達がやってきた。

 

「アナザーライダー……あれって!」

 

「プリキュア⁉︎」

 

「また、他のプリキュアなのですか⁉︎」

 

また初めて見るプリキュアと出会った事にソウゴ達は驚くと、その次にアナザーライダーに目を向ける。

 

「あのアナザーライダーは、クライアス社の仕業である確率が高いです」

 

「だったら、止めよう!」

 

「うん!」

 

「みんな!」

 

ソウゴの声で、皆はそれぞれジクウドライバーとプリハートを構える。

 

『ジクウドライバー!』

『ジオウ!』

 

「変身!」

 

「「「ミライクリスタル!ハートキラッと!」」」

 

ソウゴがジオウウォッチを装填して、ドライバーを回し。はな達五人が揃ってプリハートにミライクリスタルをセットし、手順を取り姿を変える。

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

「輝く未来を〜抱き締めて!みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

「キュアマシェリ!」

「キュアアムール!」

 

「「「「「HUGっと!プリキュア!」」」」」

 

六人が変身を完了し、急いで向かう。

 

「はぁぁぁぁ!」

 

ジオウがジカンギレードでアナザーライダーに振るい応戦する。

 

『仮面ライダー‼︎』

 

六人の前に現れたジオウに驚き、彼女らは仮面ライダーと叫ぶ。

 

「う……あぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

アナザーライダーがまた電流を放ってきた。今度は一点集中させてジオウ目掛けてだ。

 

「フレ!フレ!ハート・フェザー!」

 

アンジュがハートフェザーを展開し、電流を防ぐ。

 

「剣ならこっちも!」

『鎧武!』

 

ジオウは鎧武ウォッチを装填し、ドライバーを回す。

 

『アーマータイム!ソイヤッ!鎧武!』

 

「変わった……」

 

「行くぞ!」

 

ジオウは鎧武アーマーとなり、二本の大橙丸Zでアナザーライダーに応戦する。

 

「はぁぁぁぁ!」

 

ジオウとアナザーライダーの攻撃は火花を散らし続ける。

ジオウが更に攻めもうとした、その時…

 

「うぉぉぉぉぉ!」

 

「ッ⁉︎」

 

いきなり後ろから中華風の鎧のような装甲で赤い龍の姿をした、別のアナザーライダーが現れ、ジオウの後ろにいるプリキュア達を狙う。

 

「みんな!うわぁ!」

 

いきなり現れたアナザーライダーに気を取られてしまい、もう一方のアナザーライダーの反撃を受ける。

 

その時、黒ウォズがアナザーライダーの後ろにある『BLADE』という文字と年号、さらに突如現れたアナザーライダーの胸部の装甲に書かれている『RYUKI』の文字の右側にある年号に驚いた。

そこには、等しく『2018』という数字が刻まれていた。

 

「おい!あのライダー。アナザーリュウガに似てないか?」

 

ツクヨミと戦いを見ていたゲイツはいきなり現れたアナザーライダーが、以前倒したアナザーリュウガと似ていることに気づく。

 

「確かに似てはいますが、色が違います」

 

アムールが冷静に別のアナザーライダーの観測する。

そして、いきなり現れたアナザーライダーは必要にプリキュアを狙う。

 

「プリキュア……プリキュア……ッ!」

 

プリキュア達はアナザーライダーの振る剣の攻撃を避け続ける。

 

「プリキュア!サファイア・アロー!」

 

キュアアクアが反撃の為、アナザーライダーに向けて水の矢を放った。

 

「かぁ!」

 

するとアナザーライダーが鏡のようなエネルギー体を作り出り、それが水の矢を擦り抜け跳ね返ってきた。

 

「っ⁉︎」

 

「プリキュア!エメラルド・ソーサー!」

 

跳ね返ってきた攻撃をキュアミントが円盤状のバリアを展開し、攻撃を防いだ。

 

「ありがとう。ミント」

 

「攻撃が跳ね返るなんて……」

 

それを見たゲイツ達は見覚えのある攻撃だと気づく。

 

「あの攻撃……」

 

「あの時のアナザーライダーと同じ……」

 

「奴もアナザーリュウガと同じ、鏡の世界のライダーか……」

 

彼らはアナザーリュウガと同じ鏡を使って跳ね返す力を持っていると気づき、攻撃が返されると知ったプリキュア達は迂闊に技が出せなくなった。

 

「あいつ……みんなばかり集中的に狙ってる。なら……」

 

ジオウがアナザーブレイドを振り払い、鎧武ウォッチを外した。

 

「これで!」

『ディディディ・ディケイド!』

 

ディケイドウォッチを起動させ、ドライバーへと装填すると、カード型エネルギーがジオウに重なる。

 

『アーマータイム!カメンライド!ワーオ! ディケイド!ディケイド!ディーケーイードー!』

 

ディケイドアーマーが装着され、エグゼイドウォッチを取り出した。

 

『エグゼイド!』

 

エグゼイドウォッチをディケイドウォッチの隣へと装填した。

 

『ファイナルフォームタイム!エ・エ・エ・エグゼイド!』

 

ジオウはエグゼイドウォッチを装填し、ジオウが二人に分かれると、顔のディメンションフェイスが変わり、コードインディケーターには『エグゼイドダブルアクションXXR(L)』と刻まれた。

 

『ライドヘイセイバー!』

『ジカンギレード!』

 

「「二人で一気に決める‼︎」」

 

「何あれ?一人だったのに、二人に……」

 

二人になったジオウに驚くプリキュア5。

すると何を思ったのか、アナザーライダーの一人がドラゴンの腕を地面へ放った。

 

『うわぁぁぁぁ‼︎』

 

アナザーライダーは地面を爆破させ、爆風で煙幕を放った。

 

「……‼︎」

 

「待って!」

 

爆風の中走るジオウLだが、スタジオからアナザーライダーの姿はなかった。

 

「消えた……」

 

ジオウRも辺りを見回すが、既に二体のアナザーライダーの姿はなかった。

すると階段を降りる音が聞こえ、ジオウ達が振り向くと今度は四人のプリキュアらしきメンバーが現れた。

 

「いないわ!」

 

「遅かったか……」

 

「また逃げられた……ドリームさん!」

 

「ラブリー!」

 

プリキュア5の六人が四人組のプリキュア――ハピネスチャージプリキュア!に駆け寄る。

 

「もしかして……」

 

「あの方々も……」

 

「プリキュアなのですか!」

 

マシェリが間に現れ、プリキュアなのですかと叫ぶ。

 

「マシェリ。落ち着いて下さい」

 

「とりあえず、あのアナザーライダーについて何か知ってるようだな」

 

ゲイツが何か知ってるかと思い尋ねると、ジオウが変身解除し近づく。

 

「ところで、皆さんはプリキュアでいいのかな?」

 

「貴方達もプリキュアで、君は仮面ライダー?」

 

「はい!私達HuGっとプリキュアっていいます!」

 

「そうだよ」

 

「えぇぇぇ‼︎ 君も晴夜と同じ仮面ライダーなの!」

 

ラブリーはソウゴが仮面ライダーと聞き、顔を近づける。

 

「うん。俺は仮面ライダージオウ。

後、そこのゲイツとウォズも仮面ライダーなんだ」

 

それを聞いてゲイツと黒ウォズにも関心する。

 

「とにかく、ここでは状況が整理出来ない。何処か話し合う所でお互いの情報を交換しよう」

 

黒ウォズの提案で、ソウゴ達はタイムマジーンを停めた広場へと戻った。

 

「これがタイムマシン……」

 

「思ってたイメージなんか違うね……」

 

初めてタイムマシンを見た彼女らには、自分たちのイメージと違っていたようだ。

 

「じゃあ、改めて自己紹介からだね。私、夢原のぞみ!よろしく!」

 

「私は愛乃めぐみ!めぐみって呼んで!」

 

「おぉ!なんか先輩って感じ……私!キュアエール!野乃はなです!よろしくお願いします!」

 

はな、のぞみ、めぐみの三人がリーダーとして自己紹介を始める。

 

「あの、うららさんって!テレビによく出てる春日野うららさんですよね!」

 

さあやが春日野うららを見て、テレビに出ている本人と思い話しかける。

 

「えぇ!貴方も知ってますよ。薬師寺れいらさんの娘さんの薬師寺さあやさんですよね」

 

「はい。こうしてお話し出来て嬉しいです!」

 

お互い女優として頑張っているもの同士、気が合うようだ。

 

「それでは、自己紹介も済んだ所で本題に入ろうか……」

 

黒ウォズが今の状況を説明する。

 

「まず、あのアナザーライダーはおそらく、仮面ライダー龍騎と仮面ライダーブレイドによるもので、2002年と2004年に誕生したライダーだ」

 

二人の仮面ライダーの誕生を解説すると、ソウゴ達は彼らが何の目的で行動しているのか語り合う事にした。

 

「アナザーブレイドは狙いがわかんないけど、あのアナザー龍騎…なんだか執拗にプリキュアのみんなを狙ってなかった?」

 

「そうです!」

 

めぐみ達のいる方から二匹の妖精がソウゴ達の前に現れ、ソウゴ達は驚く。

 

「うぉぉ‼︎ もしかして……妖精?」

 

「妖精のリボンです!」

 

「俺はぐらさんだ!」

 

「へぇ〜、よろしく!」

 

「私もよろしく!」

 

ソウゴ達は大きなリボンを付けた妖精と頭にサングラスをかけた妖精二匹と握手する。

 

「それより、アナザー龍騎の狙いは知ってるのか?」

 

「これを見て」

 

ゲイツはアナザー龍騎を探していたと思わしき行動を取っていためぐみ達に何か知っているのかと聞きだすと、いおなはとある記事を何個も見せる。

 

「プリキュアが昏睡状態……」

 

その記事を見たはな達は、先程タイムマジーンの中でも見た内容である事を思い出した。

 

「世界各地にいるプリキュアが謎の怪人に次々と襲われ、やられたプリキュアは意識を失っている」

 

「やはり、あのアナザーライダーの仕業か……」

 

「ねぇ、さっきから聞いているアナザーライダー?それって何?」

 

「ライダーって事は、仮面ライダーと関係してるのよね」

 

アナザーライダーを知らないのぞみ達とめぐみ達にツクヨミとルールーが説明する。

 

「この世界には、18人歴史を残した仮面ライダーがいるの……

アナザーライダーは私達の未来、オーマジオウが持つ18個のライドウォッチ、今ソウゴ達が持ってるのね」

 

「これがそうだよ~」と言わんばかりにソウゴがジオウのライドウォッチを見せる。

 

「そのウォッチを研究し、同じ力を持つ戦士、アナザーライダーを作り出したのがクライアス社なのです」

 

「未来って事はツクヨミさん達は未来から来たの?」

 

「私とゲイツ、ルールーとハリー、そして、ウォズは未来から来た」

 

「って事は……本物の未来人⁉︎」

 

のぞみ達が未来から来たというゲイツ達に注目する。

 

「黒ウォズ。あのアナザーライダーの過去に行けば、事件は解決するの?」

 

ソウゴが2002年と2004年に行けばいいのかと聞く。

しかし、黒ウォズは手を顔に当てながら自身が感じた違和感を語る。

 

「いや、おかしな点が一つある。

本来アナザーライダーが誕生するのは、そのライダーが誕生した時代……

だが、今回現れたアナザーライダーの年代は2018年……今だ」

 

本来、アナザーライダーのボディには、共通して英語表記のライダー名と西暦が刻まれている。

しかし今回、彼らのボディには元となったライダーの活躍していた年代……

つまり、“2002”と“2004”ではなく、“2018”と言う数字が刻まれていた。

 

「それじゃあ、過去に行っても何も無いって事?」

 

「そういう事だね。倒すならこの時代だ」

 

「どうしますか?二人を探すのは困難だと思いますが?」

 

ルールーはアナザーライダーを探すのは困難だと言う。

 

「となると、分かれて探そう!」

 

『えっ?分かれて?』

 

「うん!二手に分かれて探すんだ!」

 

するとソウゴが、分かれてアナザーライダーを探そうと提案する。

 

「ソウゴ。分かれるのはいいが、どう分かれるんだ。そこら辺は決めているのか?」

 

「それをこれから決めるんだよ♪」

 

『ガクッ』と全員が転け、ソウゴがノープランだと知り呆れる。

 

「我が魔王、アナザーブレイドなら探せるかもしれないが、アナザー龍騎はおそらく、以前のアナザーリュウガのように鏡の世界……ミラーワールドだ」

 

「そうだよ!どうやって行くの?」

 

「鏡の世界には、前みたいに行くのは……」

 

あの時はアナザーリュウガに入れられたから行けた。しかし、自力で行くには困難だ。

 

「だいぶ困ってるようだな…」

 

行く手段に悩むソウゴ達。すると声が聞こえ、振り向くと見覚えのある人に会った。

 

「あんた……」

 

「門矢……もやし!」

 

「士だ」

 

「あぁ……そうだった。すみません」

 

めぐみが名前を間違えた為、士は直ぐさま訂正させた。

 

「どうして、あなたがここに?」

 

「なぁに、ミラーワールドに行きたそうな話をしていたからな……」

 

そう言いながら二枚のカードを見る。それは、仮面ライダー龍騎と仮面ライダーブレイドのライダーカードだった。

 

「ミラーワールドへの行き方は特別に教えやる。以前の飯のお礼だ」

 

以前、勝手にソウゴの晩ご飯を食べた礼だと話す。

 

「とりあえず、行き方教えてくれるんだね」

 

「あぁ」

 

冷たい態度でコージに教えてやるとぶっきらぼうに答える士。その態度に顔をムッとさせたくるみが士に突っかかる。

 

「ちょっとあんた、その態度は何よ!ここにいるココ様は、パルミエ王国の王様ですよ!」

 

「くるみ……」

 

「王様っ!」

 

くるみの口から王様と聞き、目を輝かせたソウゴはコージに顔を近づける。

 

「な、何……?」

 

「あんた王様なんだ!」

 

「ま、まぁ……」

 

「俺も目指してるんだ!よろしく!」

 

「う、うん……よろしく」

 

王様と聞いたソウゴがコージと握手すると、のぞみはどうして王様になりたいと言っているのだと気になりだす。

 

「ソウゴはなんで王様になりたいの?」

 

「なりたいって言うか……生まれた時から王様にならなきゃ行けない。そう思うんだよね……」

 

夢で見た事を話すと、それを聞いたかりんやいなおは「なんじゃそれ」と唖然とし、ゆうこやこまちは「へ~」と感心した表情でソウゴの顔を見つめていた。

 

「王様……」

 

「面白い子だね」

 

「そうね」

 

「いや、そうじゃなくて……」

 

「王様って……目指すものなの?」

 

今まで何人かの仮面ライダーに会った事がある彼女らも、王様になりたいという言葉は意外で驚く。

 

「ソウゴは王様になるの夢なんだって、小さい頃、夢でそう言われたからって本人が言ってたけど」

 

「……」

 

はながソウゴの横に来て補足するが、ツクヨミは知っている。あの時過去で見たソウゴの夢は、夢ではなく小さい頃にあった本当の出来事で、スウォルツの企みによるものだという事を。

 

「ツクヨミさん?」

 

「……えっ?あぁ、ごめん」

 

えみるの呼びかけで我に返ったツクヨミは、その時の事を考えていて話を聞いてなかった事を謝る。士はそれを黙って彼女を見ていた。

 

「さって、行く方法が見つかった所でどうメンバーを分ける、我が魔王?」

 

黒ウォズがどのようにしてメンバーを分けるかと聞く。

 

「それなら決まってるよ」

 

メンバーはもう決めてるとソウゴが言う。

 

「ミラーワールドには、俺が行くよ」

 

「私もソウゴ君一人は危険だよ!」

 

「私も行きます!」

 

「私も行くよ!」

 

「あんた一人でなんて危険だわ。私も行くわ!」

 

「世界中のプリキュアを助けなら私も!」

 

「めぐみ……だったら私も!」

 

それぞれ、さあや、ルールー、のぞみ、りん、めぐみ、ひめの六人がソウゴに着いて行くという。

 

「俺も行こう」

 

「いや、ゲイツは黒ウォズとこっちに残ってあの仮面ライダーディエンドとアナザーライダーを頼むよ」

 

「ゲイツ君と……」

 

「黒ウォズで……」

 

「うん。よーし!任せたよ!」

 

「ソウゴ……」

 

ゲイツと黒ウォズを一緒にしようとすると、ハリーとツクヨミがソウゴに話しかけ、少しみんなから離れた。

 

「ちょっと、待ってソウゴ!どう考えてもあの2人が協力し合えるわけない!」

 

「分かってるよ。でも同じ家で暮らすことになったんだ。強引にでも状況を作ってあげなきゃ」

 

わかっていながらソウゴは、ゲイツと黒ウォズを一緒にさせようとする。

 

「うまくいくとは思えないけど……」

 

「……ねぇ、前から思ってたんだけどさ。あの2人に何があったの?」

 

ソウゴは二人に何があったのとツクヨミが尋ねる。

 

「……ウォズは、私達とクライアス社を止めようとした時に一緒にいたの」

 

ツクヨミが未来で起こった話を始める。

 

「ウォズはクライアス社を止める、私達のチームのリーダーだったの」

 

未来では黒ウォズはゲイツやツクヨミ達と一緒だったと話す。

 

 

当時、ツクヨミ達はウォズが考えた作戦を聞いていた。

 

『救出作戦を決めた。私がクライアス社に潜入し、みんなを脱出ルートを作り、クライアス社長とオーマジオウに隙を作り、奴らを仕留める』

 

『オーマジオウを罠にかけるということか』

 

『そんな危険な任務……一体誰が……?』

 

『もちろん私が行く。君達は私からの情報を待って動いてくれ』

 

その後ウォズは、一人でクライアス社に潜入した。

 

 

「でも……私達にウォズがもたらしたのは……偽りの情報だった」

 

その時は、自分たちの動きがクライアス社に読まれ、ゲイツ達は窮地に追い込まれたと話す。

 

「ウォズとクライアス社の間に、何があったのかは分からない。

でも私達の仲間の命を奪ったのは、ウォズの情報がきっかけだったのは事実」

 

未来の仲間のみんなを助けれなかったのは、黒ウォズが裏切ったからだとツクヨミとハリーは感じていた。

 

「……そうだったんだ」

 

「ソウゴの気持ちも分かるけどゲイツがウォズを仲間として受け容れるとは、到底思えない」

 

ツクヨミとハリーは、ゲイツがウォズを仲間としては受け入れないと考えていた。

 

「そっか……」

 

「それより、アナザー龍騎はまぁ、わかったさかい。アナザーブレイドはどうすんや?」

 

「えっ?あっ……2人を協力させることばっかり気にしてて、そっちは考えてなかったぁ……」

 

「「ハァ……だ~めだこりゃ……!」」

 

「ゲイチュ〜!ウォジュ〜!一緒!」

 

アナザーブレイドの方は何も考えておらず、ツクヨミとハリーは呆れる。はぐたんはゲイツとウォズは一緒と笑って言う。

 

 

とにかく、話し合いの結果、分かれるメンバーが決まる。

 

ミラーワールドには、ソウゴ、はな、さあや、のぞみ、りん、くるみ、めぐみ、ひめの八人。

現実世界は、ゲイツ、ウォズ、ほまれ、ルールー、えみる、うらら、こまち、かれん、ゆうこ、いおなの十人と別れた。

 

ツクヨミやハリーらは、ここで二つの情報を得るために待ってもらう事になった。

 

「とにかく、俺は俺のウォッチとお前のジオウウォッチIIを取り返す」

 

「頼むよゲイツ。みんな」

 

アナザーブレイドを探すチームは全員が頷き、行動を開始した。

 

 

ゲイツ達はまずは、ぴかりヶ丘にいるかもしれないアナザーブレイドと仮面ライダーディエンドの探索を始める。

 

そして、残ったソウゴ達は士の前にやってきた。

 

「このメンバーが行くのか?」

 

「そうだよ」

 

「……いいだろう」

 

士はソウゴ達の前に、オーロラカーテンを作り出した。

 

「何それ?」

 

「行ってみて、その目で見てみろ」

 

突然出現した灰色のオーロラにソウゴ達が驚くと、オーロラカーテンはソウゴ達に向かって迫ってきた。

 

『えっ?えっ?うわぁぁぁぁ‼︎』

 

士の手によってソウゴ達は鏡の中の世界、ミラーワールドへと向かった。

 

「さっ~て、どうなるかな……」

 

「ねぇ、あなたはソウゴをどうしたいの?」

 

ツクヨミは士はソウゴをどう思っているのかと聞く。

 

「さぁ?試している……とだけ言っておくか?」

 

士はそのままソウゴを試していると答え、去っていった。

 

 

その頃、ミラーワールドの中では……アナザー龍騎が変身解除をし、少年の姿に戻った。

 

「どうして、どうしてまだ……」

 

「まだ、蘇る命が足りないようだな」

 

そこへフードを被った男性がやって来た。

 

「なんで!なんでだよ!プリキュアの命のエナジーがあれば助かるんだろ!?」

 

「もっと多くのプリキュアの命が必要だ。

それに都合が良い事に、プリキュアがこのミラーワールドに現れた」

 

「それで助かるのか?ミラージュが……サラが!」

 

「あぁ」

 

それを聞いてアナザー龍騎の少年は走り出し、ミラーワールドに現れたプリキュア達を探す。

 

「もっと集めろ……そうすれば、俺の望みも果たされる」

 

フードの男は何かのアナザー龍騎が集める命で、何かが果たされると企む。

 

 

その頃、とある病院である少女が医療器具をつけられ昏睡状態でいた。

 

「やめて……もう…やめて……タツヤ……」

 

心の中でタツヤと呟きながら、少女は何かを止めるよう訴えていた。

 

 

 

ミラーワールドの、とある公園。

三人の敵ライダーから逃れた龍騎、インペラー、ベルデの三人は公園へと逃げ込み、変身を解いていた。

 

「乾杯〜!」

 

真司は一人呑気にビールで乾杯と声を上げるが、木村と石田の二人は乗り気ではなかった。

 

「おい!なんだよ!ノリ悪いな!せっかく生き残ったんだからさぁ!パァァっと!行こうこよ!」

 

そう言ってノリ良くビールを飲む。

 

「おつまみもさ!こんないっぱいあるだからさ!」

 

真司はベンチに置いてあるおつまみを取るが、他のメンバーは暗い顔で彼の顔を睨む。

 

「そんな気分じゃねぇッつの」

 

「えっ?」

 

「城戸、お前は能天気でいいよな……」

 

「僕達はこのミラーワールドから……地獄から抜け出せないでいるんですよ……」

 

そう、彼らは此処……ミラーワールドから出ることが出来ず、ライダーバトルを続けていたのだ。 

 

「それは……俺だって不安だよ。

俺達には記憶がないし、覚えてるのは名前くらいで……なんでここに呼ばれたのもわからない……

でも……だからこそ、楽しくしようとしてるじゃないか……いけないのかよ?」

 

真司の言う通り、この世界では孤独が付き纏う。真司の言ってることも強ち間違いじゃないと二人は思い始めた。

 

「遅いな手塚さん……まさか、逃げ遅れたんじゃ……」

 

ふとその時、仮面ライダーライア……手塚海之がまだ戻っていない事に、石田は心配を感じる。

 

「大丈夫!あいつはそう簡単にやられるような奴じゃない」

 

真司は大丈夫だと信頼していた。

 

「ってかさ、お前いつもいつも、手塚、手塚だな」

 

「……だって、僕達のリーダーは手塚さんですし……」

 

「リーダー⁉︎ そんないつ決めたんだよ?」

 

「確かにな」

 

石田の言う事もそうだ。手塚のおかげで彼らはうまくチームとしてやって来れている。

ただし、それも一時凌ぎに過ぎない。

 

「だが、このバトルの勝者は一人だけってルールだがな……」

 

このライダーバトルに残れるのはたったの一人だけだ。

 

「それは、そうだけどさ……あの子の事を信用できるのか?

何故あの子は俺達を呼んで、こんなゲームを仕組んだのか?」

 

「でも、それにかけるのが最後の希望なんだ……」

 

女の子…全てはその子によって引き起こされたもので。何故、こうなったのかを物語る。

 

 

 

全ての始まりは、四日前…

 

「目覚めなさい。かつての戦士達……」

 

その日、真司達十一人は鏡に覆われた大部屋で目を覚ました。

 

「ここは、人間が存在してはならない世界……ミラーワールド」

 

彼女が十一人をこの世界へと導いたと思われる。

 

「俺は誰だ?」

 

その時、全員が過去の記憶を無くしていた。

 

「戦って下さい……再び。

そうすれば、記憶は戻ります。

そして、約束します。

この戦いの最後の勝者が……この世界から解放し。再び、現実世界へ戻し、本当の人生を過ごせる事を約束します」

 

「本当の人生……どう言う意味だ」

 

彼女はこの戦いの勝者に本当の人生を取り戻せると約束する。

 

「ミラーワールドが脱出し……現実世界に戻る事が出来る……

期間は七日、それまでに決着をつけて下さい」

 

それだけを伝えてると大部屋の鏡が割れ、街中の広場へと移っていた。

そして、外には十一匹のミラーモンスターが集まって彼らと契約しようとしていた。

 

「嬉しいぜ、また祭りが楽しめるなんて……」

 

一人の男性がカードデッキを掲げる。すると、ベルトのようなものが巻きついて装着された。

 

「変身!」

 

男性はベルトの真ん中へと差し込む。そして、幾つもの影と重なりその身を纏う。

 

「ハッハッ……ああ〜、久しぶりだな」

 

それを見た真司も、同じように竜の絵柄のデッキを取り出す。

 

「俺も前に確か……変身した事が……」

 

真司は最初に変身した男性と同じようにデッキを掲げる。

 

「変身!」

 

右腕を斜めに上げ叫び、デッキを差し込む。

すると同じように影が重なり、変身を完了させた。

 

「しゃあ!……あれ?」

 

だが真司は見覚えのある癖を出し、一瞬戸惑う。

 

 

 

それから四日経ち、現在に至る。

あれから何人ライダーが消えたかわからないが、ライダーバトルは今もなお続いていた。

 

「一体、何者なんだ?あの子は?」

 

「きっと、神様かなんかさ?信じる者は救われるってな?」

 

その女の子を信じ、真司達は戦いを続いていた。

 

「俺には会いたい人がいる……いや、会わなきゃいけない人がいる」

 

急に真司が会いたい人がいると語り出す。

 

「ほぉ~う、彼女か?」

 

「いや、男だ……そいつは、いつも夢に現れて、そいつに会うために俺は戦ってるんだってな」

 

きっと自分はそいつと何か関わりがあると思いながら、真司はそう話す。

 

「みんな〜!」

 

「手塚!心配したじゃねえか〜!」

 

そこへ、モンスターから逃れた手塚がようやく合流した。

 

「芝浦純達と話をつけてきた。あいつらも俺達と協力したいと」

 

「マジで!それめちゃくちゃいいじゃん!」

 

「でも、大丈夫かな?あいつら、どうも信用出来ないような……」

 

さっきまで戦っていた相手な為、信用も出来ない者もいた。

 

「心配ない」

 

手塚がコイントスを始めると、その時に手に置かれたコインの向きは裏だった。

 

「俺の占いは当たる」

 

「俺の占いは当たる……乗った!」

 

真司は手塚の占いを信じ、芝浦純達との共闘に乗った。

 

「とりあえず、話し合うためにみんなのデッキを預けてくれないか?」

 

しかしその問いに、三人はすぐに答えられなかった。デッキを預けることは、自分の身を守る術を失うも同然なのだから。

 

「大丈夫だ……奴らのデッキも預かっている」

 

それを見た手塚は真司達を安心させる為か、あの三人のライダーデッキを見せる。

 

「じゃあ……」

 

デッキがあるなら攻撃はないと思い、真司達は手塚にデッキを預ける。

 

 

ミラーワールドの、真司達が居た所とは別の場所。一台のバイクが走る前に一人の男性が現れ、運転していた男性はブレーキをかける。

 

「俺と遊ぼうぜ……秋山」

 

「浅倉武……だったか。俺もお前の名前を知っている。ということは、過去で会ったことがあるようだな」

 

「あぁ、他の奴らと違い俺は全て覚えてる。仲良かったぜェ俺達……殺し合うほどにな!」

 

コブラのデザインが成された紫のカードデッキを取り出した浅倉が、バイクに乗っていた男性・秋山蓮に向かって走って来ると、蓮も蝙蝠の絵柄が刻まれたカードデッキを腰のバックルに装填する。

 

「「変身‼︎」」

 

蝙蝠と騎士のモチーフのライダー・仮面ライダーナイトと、

蛇のような容姿で、紫という毒を持ってそうなカラーを持つライダー・仮面ライダー王蛇へと変身し、両者戦闘が始まる。

 

『『SWORD VENT!』』

 

手に持った剣と杖。お互いにカードを挿入し、剣を出現させた。

 

「はぁぁぁぁ!」

 

「あぁぁぁぁ!」

 

両者の剣はぶつかり火花を散らし、お互いに譲らない攻防を繰り返す。

すると、何体ものミラーモンスターが現れ、ナイトと王蛇の戦いを妨害する。

 

「こいつら……」

 

ミラーモンスター達は標的を王蛇とし、次々と襲いかかる。

 

「なにが……ぐわぁ!」

 

その時、いきなり剣が飛び込んできて、ナイトは不意打ちを受けた。

 

「貴様はここで脱落だ!」

 

不意打ちをしたのはサメの様な姿をした水色のライダー・仮面ライダーアビスだった。

 

「ちっ!」

 

ナイトの相手が、王蛇から不意打ちを仕掛けた仮面ライダーアビスへ変わった。

妨害を受けた王蛇は、ミラーモンスター達を相手にしていた。

 

「こいつら……」

 

王蛇はミラーモンスターを邪魔に感じていた。

だがいきなり『ドカァァーーーン!』という衝撃と爆音と共に横から放たれた一撃が王蛇を救い、ミラーモンスターを倒した。

 

「あん?」

 

振り返ると、そこに居たのは巨大な銃器を持った緑色のカラーリングのライダー・仮面ライダーゾルダだった。

 

「お前は……北岡かァ……あぁぁぁぁぁぁーーーー‼︎」

 

ゾルダを見ていきなり王蛇が攻撃をしようとしたその時、ゾルダが変身を自ら解いた。

 

「お前は……北岡の助手……」

 

ゾルダの変身者は王蛇の知る北岡の助手、由良五郎だった。それを見て王蛇も変身を解いた。

 

「先生……やっと会えました」

 

「先生?お前……ミラーワールドに来て頭おかしなったのか!」

 

先生と言う五郎を、浅倉は困惑しながら蹴り飛ばした。

 

「お願いです!先生の側に居させて下さい!」

 

「離せ!気色悪い!」

 

「嫌っす!嫌っす!嫌っす!」

 

蹴り飛ばされても先生と浅倉を呼び、五郎は必死に泣きつきながらも側に居させてと頼む。

 

一方、乱入してきた仮面ライダーアビスにナイトは押されていた。

 

「くぅ!」

 

追い込まれるナイト。しかし…

 

『NASTY VENT!』

 

ダークバイザーを使い、ナイトの契約モンスター『ダークウイング』を召喚させ?と、超音波を放ってアビスを怯ませた。

 

「はぁ!」

 

その隙にナイトは攻撃を繰り出し、アビスを自分から離す。

 

『FINAL VENT!』

 

蝙蝠の絵柄が描かれたカードをダークバイザーに装着してアビスへと目掛けて走ると、ダークウイングがマントとなり、ナイトの体を包んで黒い錐のような姿に変えて激しくドリルように回転する。

 

「はぁ〜…はぁぁぁぁ!」

 

そのままアビスを貫き、アビスを変身解除とさせた。

 

「あ……あぁぁぁぁぁーー‼︎」

 

変身が解けた男性は、まるで消滅したのかように消えていった。

それを見て蓮は変身を解除し、自分の手を見つめる。

 

「はぁ、はぁ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーッッ‼︎」

 

倒してしまった……いや、殺してしまったと自分を責める蓮は、叫びを上げる。

 

 

門矢士にカーテンを潜ったソウゴ達は、ミラーワールドへとやってきた。

やってきたのは、とある廃虚のビルの屋上だった。

 

「なんとか……来れたみたい」

 

「ここがミラーワールド?」

 

「うぉぉ……本当に逆だ」

 

ひめの言う通り、まわりの看板やビルの形が左右対象逆だった

 

「うわぁ〜、鏡の世界に来るのこれで二度目……」

 

「鏡……あぁぁぁッ!」

 

ソウゴが鏡という単語を聞き、更にのぞみを見て、ある事を思い出した。

 

「どうしたの?」

 

「ねぇ。のぞみはダークドリームって知ってる?」

 

「えっ………?」

 

「ちょっと、ソウゴがなんでそいつを知っての?」

 

「いや、この間ここに放り込まれた時、助けてくれたから」

 

「何処にいるの⁉︎」

 

のぞみが慌ててソウゴにダークドリームがどこにいるのかと聞く。

 

「ごめん、場所まではわかんない……

でも、この世界のどこにいると思う」

 

「そんな……」

 

ダークドリームのことを話すと、ソウゴはのぞみと彼女の間に何かあるのかと思う。

 

「のぞみさん……」

 

「ねぇ、どうやってアナザーライダーを見つけるの?」

 

「そうだよね。まずは……」

 

ひめがアナザー龍騎を探す事を考えるが、のぞみが一人で駆け出した。

 

「のぞみさん!」

 

「ちょっと!のぞみ!どこ行くの!」

 

「あの子を探す!」

 

のぞみはソウゴからダークドリームがここにいると知り、彼女に会い向かう。

 

「ちょっと……ん?何あれ?」

 

「モンスター……」

 

偶然何かを見かけたソウゴがその方向を向くと、何匹ものモンスターがある場所に集まっていた。

 

「みんなは、のぞみをよろしく!俺はあっちに行く」

 

「えっ?ソウゴ君、一人じゃ……」

 

「大丈夫!無茶はしないから」

 

「でも……」

 

大丈夫と言うがさあやは不安だった。だが、ソウゴはジクウドライバーを装着した。

 

『ジオウ!フォーゼ!』

 

ジオウとフォーゼのウォッチを回し起動させると、二つのウォッチを装填したドライバーのロックを解除する。

 

「変身!」

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム! 3・2・1!フォーゼ!』

 

「宇宙キターーーーッ‼︎ とぉ!」

 

ジオウフォーゼアーマーの変身を完了したジオウは、両腕のロケットを点火させ、急いでそこへ向かって飛んで行く。

 

「飛んだ……」

 

「凄い……」

 

「ソウゴ君……」

 

「大丈夫!ソウゴならね!」

 

「はな……うん!」

 

「あたし達はのぞみを追うよ!」

 

はな達はソウゴは大丈夫だと判断し、ダークドリームを探しに行ったのぞみを追いかける。

 

 

ジオウが向かっていた場所は、真司達四人が芝浦達との共闘の対談のために約束場所だった。

 

「お〜い、芝浦の奴ら遅くねえか?」

 

芝浦達三人がまだ姿を見せなかった。

 

「なぁ?あいつら本当に俺らに付く気あるのか?」

 

本当に協力するのか怪しくなってきた。

 

「手塚さん。俺なんか不安で……」

 

「心配するな、俺を信じろ」

 

信じろと言う手塚を、三人は信じる。

 

「よぅ〜!」

 

そこへ、芝浦達三人が現れた。

 

「お待たせ!」

 

「おぅ!芝浦!手塚から話は聞いた」

 

真司が芝浦達三人に駆け寄る。

 

「短い間だけどね」

 

「えっ?」

 

彼らを発見をすると、手塚は三人から預かったライダーデッキを芝浦達に投げ渡し、芝浦達の手に戻った。

 

「「「⁉︎」」」

 

「手塚さん!どう言うことですか?まさか……」

 

「「「変身‼︎」」」

 

三人は仮面ライダーガイ、シザース、タイガへと変身した。

 

「変身!」

 

手塚も仮面ライダーライアへと変身した。

なんと手塚は芝浦達と結託し、変身も出来ない真司達を一網打尽にしよう計画していた様だ。

 

「ああぁぁぁ!」

 

そこへ、ライアの契約モンスター『エビルダイバー』が現れると、そのまま石田へと襲う。

 

「手塚さん!手塚さんっ!あぁぁぁぁぁぁーーーッ‼︎」

 

エビルダイバーに捕食されながら、石田は苦痛の断末魔をあげて消滅した。

 

「石田……!手塚!なんでっ!」

 

「別に?普通の事さ」

 

「ふざけるな!お前ッ!」

 

真司が生身でライアに立ち向かうする。

 

「お前!デッキを返せ!」

 

「ふん!」

 

しかし、生身では力が及ばず、簡単にあしらわれた。

 

「いってぇ……あっ⁉︎」

 

「終わりだ」

 

目の前に現れたタイガが巨大な爪で真司に攻撃しようとした。

 

「ロケット切り込みキック!」

 

そこへ、白いロケットの様なものが強烈なキックを繰り出し、タイガを吹っ飛ばした。

 

「えっ?」

 

「よっと!」

 

着地して現れたのはジオウだった。それを見たライア達も驚く。

 

「仮面ライダー?」

 

「仮面ライダー……あんた!」

 

ジオウは真司を見てジオウウォッチを外し、変身を解除する。

 

「子供?」

 

「あんた……城戸真司!」

 

「お前……なんで俺の名前を……」

 

「えっ?俺だよ。ソウゴ!………って、なんであなたがここに?」

 

ソウゴが真司の事に気にかけていると…

 

「お前……ガキのくせにさっきは!」

 

そこへさっき吹き飛ばされたタイガが、その怒りをソウゴに向けていた。

 

「なんか……やばそうかも……」

 

『FINAL VENT!』

 

「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

だが突如して王蛇のヴェノムクラッシャーがタイガに向けて放たれた。攻撃を受けたタイガはそのまま吹き飛ばされ、変身解除と共に消滅した。

 

「消えた……」

 

「あぁ〜……ガキも参加か?」

 

「また、仮面ライダー……」

 

「見ていたが、強そうだなァ〜。遊んでくれよ、あぁ!?」

 

咄嗟にソウゴは王蛇の攻撃を躱した。

 

「よくわかないけど、やるしかないみたい!」

『ジオウ!』

 

ジオウウォッチを装填し、ソウゴは構える。

 

「変身!」

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

再びジオウへと変身し、ジカンギレードで王蛇に応戦する。

その時、シザースが真司を捕らえた。

 

「真司!」

 

真司にシザースのクローが振りかかろうとしていた。ジオウは王蛇を相手にしている為、すぐにかばいに向かえなかった。

 

だがその時、黒い影がシザースの攻撃を剣で受け止め、真司を守った。

 

「ッ⁉︎ お前……」

 

真司を守ったのは、仮面ライダーナイトだった。

 

「逃げろ!」

 

そのままナイトは真司を庇いながらシザース、ライアの二人を応戦する。

 

「あの仮面ライダー……真司を守ってる。よし……!」

 

無事であるのを見たジオウは王蛇を振り払い、ダブルウォッチを取り出す。

 

『W!』

 

ウォッチのウェイクベゼルを回転させると二人組のUSBメモリ状のアーマーが現れ、王蛇に攻撃し、その隙にダブルウォッチをドライバーに差し込み回転させた。

 

『アーマータイム!サイクロン!ジョーカー! ダブル!』

 

ジオウの体に二本のガイアメモリが肩に装備され、黒と緑のアーマー、ダブルアーマーを装備した。

 

「さぁ、お前の罪を……教えて?」

 

「罪だと……?そうだな……数えたことないなぁ……あぁぁぁ‼︎」

 

王蛇はダブルアーマーを纏ったジオウに攻撃し、ジオウも王蛇の攻撃を避けながらパンチやキックを繰り出す。

戦いは激しくなり、それを見ているゾルダが機召銃・マグナバイザーにカードを差し込む。

 

『FINAL VENT!』

 

ゾルダは牛の様な角を持つロボットの様な契約モンスター『マグナギガ』を召喚した。

そのままゾルダはマギナバイザーをマグナギガの背中へと装着すると、マグナギアガの全砲門が開いた。

 

「何あれ?」

 

「ッ⁉︎」

 

それを見た王蛇はジオウから離れる。

それを見ていたライア達も危機感を察知したのかその場から逃げ、残るライダーはジオウ、ナイト、真司だけだった。

 

「そこのガキのライダー!早く逃げろ!」

 

「えっ?」

 

わからなかったジオウはすぐにゾルダから離れようと走る。

 

「はぁ!!」

 

そしてゾルダはバイザーのトリガーを引き、マグナギガの全砲門から放たれた攻撃『エンドオブワールド』が放たれ、その圧倒的な火力がジオウ達に襲いかかる。

 

「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」

 

その攻撃を受け、周りのものは全員吹き飛ばされた。

 

 

 

「あれ⁉︎」

 

ダークドリームを探すのぞみを見つける為に、はな達がミラーワールドの中を走っていると、エンドオブワールドの爆発が見えたひめが指をさす。

 

「ソウゴ君……」

 

「大丈夫よ。ソウゴが仮面ライダーなら、簡単にやられないわよ」

 

「そうそう!だいたいソウゴはいつも大丈夫だよ!」

 

「うん」

 

心配しながらソウゴが気になるさあや。

 

(さあやからソウゴへの愛を感じる〜♪)

 

さあやがソウゴを心配するのを見て、めぐみが心の中で呟く。

 

 

一人で先に行ったのぞみは、ミラーワールドを走りながら周りを見回すが、ダークドリームの姿はなかった。

 

「どこ……どこに……っ!」

 

周囲を回すと、のぞみの後ろにある鏡がぶれ始める。

 

「ぷわぁぁぁぁ!」

 

「⁉︎」

 

不意打ちするようにアナザー龍騎から後ろから現れ、のぞみに襲い掛かろうした。

 

「はぁ!」

 

そこへ、キュアドリームと同じような姿をし、黒い服を着た女の子がのぞみを庇い、アナザー龍騎の攻撃を躱した。

 

「はっ⁉︎ あなた……」

 

「相変わらず、そそっかしい子ね」

 

のぞみを助けたのはダークドリームだった。

 

「本当に、あなたなの?」

 

「ソウゴから聞いたんじゃないの?」

 

「よかった………」

 

かつて、自身を庇って死んだダークドリームとの再会で、のぞみの目から涙が溢れる。

 

「のぞみさん!」

 

はな達もようやく追いつき、のぞみ達と合流した。

 

「ああぁ!あんた、本当に居たの!?」

 

「こうよく見ると、のぞみさんとそっくり……」

 

ダークドリームがいる事にりんとくるみが驚くと、はながダークドリームとのぞみを見る比べる。

 

「プリキュア……プリキュア……命……よこせ」

 

のぞみとダークドリームが感動的な再開を果たしていると、アナザー龍騎の殺意がはな達に突き刺さる。

 

「みんな!」

 

はなの掛け声で全員が変身アイテムを取り出す。

 

「「ミライクリスタル!ハートキラッと!は〜ぎゅ〜!」」

「「プリキュア・メタモルフォーゼ!」」

「スカイローズ!トランスレイト!」

「「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」」

 

「輝く未来を~抱きしめて!!みんなを応援♪元気のプリキュア!キュアエール!」

「輝く未来を抱きしめて!みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

「大いなる希望の力!キュアドリーム!」

「情熱の赤い炎!キュアルージュ!」

「青い薔薇は秘密の印!ミルキィローズ!」

「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」

「天空に舞う蒼き風!キュアプリンセス!」

 

七人が変身完了し、ダークドリームを加えたメンバーでアナザー龍騎を迎え撃とうする。

 

「来い!」

 

アナザー龍騎が鏡から大量のミラーモンスターを出現させ、自分に従えさせる。

 

「何か出てきたけど……」

 

「やるしかないよ!」

 

みんながミラーモンスターに対応する。

 

「ラブリー!パンチングパンチ!」

 

ラブリーがパンチングパンチを連続で繰り出して怯ませた所に、拳から大きな一撃を放つ。

 

「プリンセスカッター!」

 

プリンセスがプリンセスカッターを放ち、ミラーモンスターを斬り裂く。

 

「フレフレ!ハート・フォーユー!」

 

そこへエールがハート・フォーユーを放ち、二人が倒したミラーモンスターを消滅させた。

そして、ルージュにミラーモンスターが攻めてきた。

 

「フレフレ!ハート・フェザー!」

 

アンジュが前に出てハートフェザーでルージュを守った。

 

「今です!」

 

「プリキュア!ファイヤーストライク!」

 

追い討ちにファイヤーストライクを放ち、ミラーモンスターを怯ませた。

 

「邪悪な力を包み込む、バラの吹雪を咲かせましょう!ミルキィローズ・ブリザード !」

 

ミルキィローズがそれを大きな氷の青いバラの形にしてミラーモンスターを包み込み凍らせると、一瞬で粉砕する。

 

「プリキュア!シューティングスター!」

 

最後にドリームがシューティングスターが突進してミラーモンスターを貫き、ミラーモンスターを全滅させた。

残るはアナザー龍騎だけだが…

 

「後は………」

 

「アナザー龍騎…」

 

「でも、アナザー龍騎は攻撃を跳ね返してくる」

 

アナザー龍騎の攻撃を跳ね返す力は、跳ね返し能力を打ち破れる火力を持つジオウⅡとゲイツリバイブではないと倒せない。

すると、強烈な光が周囲に光りだし、アナザー龍騎の目を眩ませた。

 

「こっちへ……」

 

声が聞こえたプリキュア達は、その声が聞こえた方へと逃げる。

光が無くなると、その場にいたプリキュア達は居なくなっていた。

 

「どこだ!どこだ!?プリキュア!!」

 

アナザー龍騎は必死になってプリキュアを探す。

 

 

その頃、強烈な光に助けられたエール達はある廃虚の施設に移動していた。

 

「ここは?」

 

「ねぇ?あなたは……」

 

「あっ!この子、確か……」

 

「私の名前は……キュアミラージュ」

 

エール達の前に現れたのは現在、意識不明のプリキュア……キュアミラージュだった。

 

 

仮面ライダーナイトのおかげで仮面ライダーゾルダの一斉攻撃をなんとか逃れたソウゴと真司は、どこかの地下の駐車場へと逃げ込んだ。

 

「はぁ、はぁ、助かった……ありがとう!」

 

「サンキューな……」

 

二人が仮面ライダーナイトの変身者にお礼を言うと、その男は壁に付き腕を組む。

 

「お前……確か、城戸真司だったな……」

 

「お前は……秋山……ろんか!」

 

「蓮だ」

 

「あぁ、そうだった……蓮だ」

 

「ねぇ?なんであんた達は、このミラーワールドにいるの?」

 

ソウゴは何故、ミラーワールドにいるのか、こんなライダーバトルをしているのかを二人に聞くと、謎の女の子とその影響で記憶がないことを教えた。

 

「その所為で、俺達は過去の記憶を失った……」

 

「記憶……(そうか、だから真司は俺の事を覚えてないんだ)」

 

何故、真司がソウゴを覚えていないのも納得がいく。

 

「それより、これ!」

 

真司が蓮に缶ビールを渡すと、ソウゴにはオレンジジュースを渡した。

 

「ジュース?」

 

ツッコミ所に困るソウゴと蓮だった。

 

「こんなもん。御所大事に持っていたのか?」

 

蓮は真司から貰った缶ビールを真司に向けて返した。

 

「二人共なんか仲いいね♪」

 

「そんなわけ……あっ…!俺達、絶対過去になんかあっただろ!」

 

「それは間違いないな……過去と言えば浅倉武。

奴は俺達の過去について、何か知っているようだぞ……」

 

「浅倉武?」

 

「さっきお前を襲った仮面ライダー王蛇だ」

 

「あいつか……」

 

ソウゴはいきなり襲いかかってきた紫色のライダー、仮面ライダー王蛇を思い出す。

どう見ても戦闘狂な男っぽいので、正直会うのに戸惑いを感じる。

 

「よ~し、とりあえず会ってみようぜ浅倉に!」

 

三人は浅倉を探そうと行動を始める。

 

 

 

一方、現実世界。白ウォズのもとへ海東がやってきた。

 

「君か」

 

「君の言う通りだったよ。なかなかの宝庫だった」

 

海東はジオウウォッチⅡとゲイツリバイブウォッチを白ウォズに渡す。

 

「……私のウォッチがないようだが?」

 

白ウォズは自分のウォズミライドウォッチがないと海東に文句を言う。

 

「僕は自分が欲しいお宝のために動くだけさ。君が必要な物があるなら、君自身で調達したまえ」

 

海東は白ウォズにミライドウォッチは自分で調達しろと言うと、未来ノートのページを開く。

 

「やむを得ないな」

 

そして未来ノートへ『黒ウォズ、仮面ライダーディエンドと再び戦った』と書き込む。

 

 

そんな事も知らず、ゲイツ達現実世界組は、アナザーブレイドを探すのに必死だった。

 

「中々、見つかりませんね」

 

「アナザーブレイドの痕跡は一切ないですね」

 

「やはり、そう簡単には行かないか?」

 

ゲイツ達はアナザーブレイドを探すがやはり見つからない。

 

「っ⁉︎」

 

すると黒ウォズは、まるで糸で引っ張られる様に、急に引き返し始めた。

 

「おい!何処へ行く⁉︎」

 

「分からない。何故か突き動かされる感じがするんだ」

 

「……白ウォズのあの本か」

 

「ゲイツさん!」

 

「俺はウォズを追う。後で合流する」

 

ゲイツは黒ウォズを追いかける。それを見てかれん達にいおな達がえみるとルールーに近寄る。

 

「さっきから気になってたけど、あなた達はウォズさんの事を気にしてない?」

 

「「……」」

 

「お互いに信頼していないように見える」

 

みんなにもゲイツとウォズはお互いに信頼し敢えていないように見えていた。

 

 

その頃、海東の前に黒ウォズが現れた。

 

「ふ~ん……やっぱり来るんだ」

 

「あいにく、私の意思じゃなさそうだね」

 

「あの未来ノートの力だね」

 

「とりあえず、今回ばかりはもう1人の私に感謝するしかないようだ。君からウォッチを奪い返すのが、我が魔王のお申し出でね」

 

黒ウォズはビヨンドライバーを装着し、海東もディエンドのライダーカードをネオディエンドライバーに差し込む。

 

『ウォズ!』

『KAMEN RIDE!』

 

両者、ドライバーに装填し、構える。

 

「「変身!」」  

 

『投影!フューチャータイム!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

『DIEND!』

 

ウォズとディエンドは再度変身し、再び対決が始まった。

そこへゲイツも遅れて現れた。

 

「やはり、白ウォズか」

 

そこへ、高みの見物をする白ウォズと対峙する。

 

「お前達も繋がっていたのか」

 

「私もなりふりかまっていられなくなったんでね。オーマの日は近い」

 

「その割にはアナザーライダーを二つも出し、何を狙っている?」

 

「私と来るなら、その理由も話そう。

今一度、君に問う。私とともに来ないか?我が救世主として、歴史に革命を起こすんだ!」

 

白ウォズの誘いを受けるゲイツ。しかしゲイツの答えは…

 

「お前の救世主とやらに、なるつもりはない」

 

拒否の言葉だった。それを聞いた白ウォズは、期待はずれだと言わんばかりにガッカリとした表情で溜め息を吐く。

 

「実に残念だ……私の描く未来がなくなれば、世界を時を止め、破滅させるしかない」

 

そう言うと、白ウォズはゲイツの元から去る。

 

 

ウォズとディエンドの方は、お互いに互角の勝負を繰り広げていた。

 

「やるね。ならば」

『シノビ!』

 

シノビミライドウォッチを起動させたウォズは、ドライバーのウォズのウォッチと切り替えた。

 

『アクション!投影!フューチャータイム!誰じゃ?俺じゃ?忍者!フューチャーリングシノビ!シノビ!』

 

フューチャーリングシノビとなると、シノビの高い瞬発力でディエンドを撹乱し、翻弄する。

 

「なかなかの機動力だね」

 

ウォズはスピードをさらに上げ、その隙にディエンドを拘束する。

 

「今だゲイツ君!ウォッチを取り返すんだ!」

 

「……」

 

ウォッチを取り返すと言うが、ゲイツはまったく動こうとしなかった。

そのままゲイツが何もしない間にディエンドに拘束を振りほどかれてしまう。

 

「機動力ならこいつらでどうだい?」

 

『KAMEN RIDE!ACCEL!』

『KAMEN RIDE!BIRTH!』

 

ディエンドライバーにより、二人の仮面ライダー…仮面ライダーアクセルと仮面ライダーバースが現れた。

三対一となったことで、スピードで押していたウォズも、数の差には流石に対抗しきれなかった。

ディエンドが高速移動での攻撃、更にアクセルがバイクフォームでの体当たり、バースがバースバスターでのセルエネルギー弾を受け、ウォズは吹っ飛ばされた。

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

『FINAL ATTACK RIDE!DIEND!』

 

吹っ飛ばされたウォズに、ディエンドは無数の青緑色のエネルギーカードがディエンドライバーの銃口から渦を巻くように伸びてウォズをロックオンし、追い討ちをかけるように青いエネルギーの濁流が放たれた。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

攻撃を受けたウォズは苦痛の断末魔を上げ、地面を転がりながら倒れた。

 

「冷たい男だね。仲間を見殺しにするなんて」

 

「そいつは仲間じゃない。

それと、もう1つ言っておく。そいつは嘘が得意だ」

 

「……っ⁉︎」

 

ディエンドが倒れたウォズを見ると、いつの間にか藁人形になってた。

 

「はぁぁ!」

 

ウォズはディエンドの背後へ現れ、ジカンデスピアを一閃を放った。

その時、ウォズはこぼれ落ちたゲイツウォッチを手に取り、取り返すことに成功した。

 

「よく分かったねゲイツ君。ここまでが私の戦略だったと」

 

「違う。お前は俺を囮にするつもりだった」

 

「ほう。そこまで読んでいるとは流石だよ」

 

二人は仲はかなり悪いが、仲が悪いなりにお互いの考えは読めていたようだ。

 

「成る程。なかなかいい仲間っぷりのようだね」

 

「言ったはずだ。こいつは仲間じゃない。同居人だ」

『ゲイツ!』

 

ディエンドの言葉を訂正しながら、ゲイツウォッチを起動しドライバーに装填した。

 

「変身!」

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』

『ジカンザックス!Oh!No!』

 

仮面ライダーゲイツへと変身し、ジカンザックスを出現させ、ウォズと共にディエンド達三人に向かって走る。

ゲイツのジカンザックスとディエンドのディエンドライバーの射撃の打ち合いとなり、ウォズはアクセルとバースを相手に難なく押していた。

 

『フィニッシュタイム!』

『ビヨンド ザ タイム!忍法・時間縛りの術!』

 

ウォズは分身し、アクセルとバースをジカンデスピアの一撃で空中へ撃ちあげる。

 

『タイムバースト!』

 

そこへゲイツがライダーキックを放ち、アクセル、バースを消滅させる。

 

「しつこいな。まだ来るのか?」

 

「当然だ。ジオウウォッチⅡとゲイツリバイブウォッチを返してもらう」

 

「それならあいにく、もう渡したよ」

 

「何……」

 

「君達の相手も、ここまでだ……」

 

『ATTACK RIDE! INVISIBLE!』

 

ディエンドはまたディエンドライバーにインビジブルのライダーカードを差し込むと、再びゲイツ達の前から消えていった。

 

「黒ウォズ……急いで戻るぞ!」

 

「あぁ!」

 

 

その頃、ジオウウォッチⅡとゲイツリバイブウォッチを持った白ウォズに異変が現れた。

 

「これは……」

 

突如ジオウウォッチⅡとゲイツリバイブウォッチが光りだし、白ウォズの胸から出た光が、三角形状のループを作り出していた。

 

 

アナザーブレイドを探す一行は、目標の相手が中々見つからず、公園で一息吐く。

 

「はぁ〜、中々見つかりませんね」

 

「アナザーライダーが、何を狙っているのかわかれば……」

 

うららが疲労で溜め息をついている近くでこまちがそう呟くが、かれんは「それがわかれば苦労はしないわ」と言い返す。

 

「手かがりがあればな……」

 

「手がかりって言えば、さっきの写真のスタジオくらいしかないわね」

 

ゆうこの疑問に返すいおなの言葉通り、アナザーブレイドは写真屋で誰かを探していた様子であった。

しかし、その探している者がわからないため、どっちにしろ探しようが無い。

悩む彼女達に、えみるのプリハートから連絡が流れた。

 

「はいなのです」

 

『えみるか!すぐにきぃ!アナザーライダーがいたで!いまエトワールが一人で戦っとる!』

 

ハリーからの連絡を受け、すぐに状況を察した。

 

「わかったのです!皆さん!」

 

「「「「うん!」」」」」

 

「「「プリキュア!メタモルフォーゼ!」」」

「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」」」

「プリキュア!きらりんスターシンフォニー!」

「「ミライクリスタル!ハート、キラっと!は~ぎゅ~!」」

 

七人が変身すると、すぐにエトワールの元へと向かう。

 

 

写真スタジオの外では、アナザーブレイドとエトワールが戦闘を繰り広げていた。

 

「スタースラッシュ!」

 

エトワールがメロディソードを出現させ、アナザーブレイドにスタースラッシュを放つ。

 

「どうや!」

 

スタースラッシュが直撃したのを見てやったかと思うハリー。しかし…

 

「うぅぅぅ……」

 

スタースラッシュを受けても、やはりアナザーブレイドには効いていない。

エール達との合体技レベルに火力の高い攻撃ならまだ希望はあったが、アナザーブレイドの分厚い装甲の前では、エトワールの数で押し切るタイプの攻撃は効果が薄いようだ。

 

――まあ、どのみちアナザーライダーを撃破する能力や圧倒的物量の無い今のエトワールでは、倒すことは絶対に不可能であるわけだが。

 

「やっぱり効かない……」

 

『エトワール!』

 

そこへ、アムールやマシェリ達も現れた。

 

「みんな……よ〜し、一気に……」

 

「待て!」

 

全員でアナザーブレイドを止めようと行こうした時、ブロンドカラーのコートを着た男性が現れた。

 

「誰ですか?」

 

「始さん!」

 

ミントが誰なのかと聞くと、その質問に答えるようにその男性を見たアナザーブレイドが始と呼ぶ。

 

「その子に手を出すな」

 

そう言うと始の腰から、ハートの形をしたバックルのようなもの――カリスラウザーが出現した。

 

「ベルト?」

 

「カード?」

 

「変身」

 

アムールとフォーチュンがそれぞれベルトとカードに目を向けていると、始は取り出した“A”の文字と赤いハートの中にカマキリのイラストが描かれたカード…『チェンジマンティス』のラウズカードをベルトの真ん中にスラッシュした。

 

『CHANGE!』

 

すると始の姿が黒い液体のような姿へと変化し、液体らしきのもが弾けると、ハート型の複眼と2本の鋭い触角を持ち、胸部アーマーの真ん中にハートのシルエットが付いた仮面ライダー…仮面ライダーカリスに変身した。

 

「仮面ライダー……」

 

「はぁぁぁぁ!」

 

いきなり現れた仮面ライダーカリスは醒弓カリスアローを出現させ、プリキュア達を攻撃し、アナザーブレイドを守る。

 

「どうして仮面ライダーが⁉︎」

 

「わからないけど、なんで……!?」

 

迷ってる間にカリスはベルトの側面にあるカードデッキからカードを取り出し、カリスアローにスラッシュした。

 

『VAIO!』

 

するとカリスアローから茨の様な触手が現れ、フォーチュンとハニーを拘束した。

 

「何これ⁉︎」

 

「ぬ、抜けない……」

 

二人は力を入れるが、抜け出す事が出来なかった。

その隙にカリスは新たにカードを取り出し、スラッシュさせる。

 

『DRILL!FLOT!TORNADO!』

 

三枚スラッシュさせたカリスが回転しながら宙に浮いていき、竜巻のようなものを纏っていく。

 

『SPINNING DANCE!』

 

「プリキュア!エメラルド・ソーサ!」

 

ミントがシールドを展開するが、カリスのスピニングダンスはそれがなんだと言わんばかりにシールドを簡単に貫いた。

そのままカリスのキックはレモネード、ミント、アクアの三人を吹き飛ばした。

 

「強い……」

 

「かなりの強敵と推定……」

 

カリスに圧されるプリキュア達……

 

「始!」

 

突如、カリスを呼ぶ声が聞こえた。

 

「剣崎……」

 

そこへカリスに剣崎と呼ばれた、ボロボロの服を着た若い青年が現れた。

 

「誰ですか……」

 

「あの方のお知り合いでしょうか?」

 

「どうして力を使った!俺はお前のために離れた!

なのに、お前が力を使った……」

 

すると、剣崎はどこからか飛んで来たバックルのようなものを手に取り、カリスと同じカード…『チェンジビートル』のラウズカードを差し込み、腰へとかざす。

 

「何故なんだ……始!」

 

カードを重ねたようなベルト帯が巻き付いてベルトへと変わったバックル――ブレイバックルから待機音が流れ、剣崎は右腕をあげると、友が変身した事への怒りと『ジョーカー』としての本能のままに叫ぶ。

 

「変身!」

『TURN UP!』

 

ベルトのレバーを引き、目の前に現れたカブトムシの絵が描かれた青い畳の様な形状のエネルギースクリーン――オリハルコンエレメントを潜ると、剣崎の体にアーマーが纏われた。

 

「あれって……」

 

「仮面ライダーブレイド……」

 

偽物であるアナザーブレイドではなく、本物の仮面ライダー……仮面ライダーブレイドが現れた。

 

「俺達は、再び出会ってしまった……運命は避けられないのか!」

 

ブレイドは腰から醒剣ブレイラウザーを抜くと、カリスとの交戦を始めてしまった。

 


次回!Re.HUGっとジオウ!

 

特別編2 2018: ライダータイム‼︎王の決まる日

 

 




おまけ

(多分)数分でわかる!仮面ライダーブレイド!

ケンジャキ「オッス!俺ブレイド!仕事で仮面ライダーになったぜ!そしてある日仕事先で先輩に裏切られたぜ!」(ついでに仕事先が壊滅しました。)

タチバナさん「モズク風呂に入ったのに、俺の身体はボドボドだ!3!」カ☆ラ☆ミ☆ソ!

ムッキー「俺は最強だ!」(別にそんな事はありませんでした)

ジョーカー「貴様をムッコロす!」(ムッコロフェイス)

ベール所長「だが私は謝らない」(謝る時は謝る)

ケンジャキ「ウエェェェェェェェェイ!!人間の為にアンデット全員ぶっ潰して封印じゃぁぁぁゴラァァァ!!」ライトニングソニック!

タチバナさん「ウワァァァァァ!サヨコォォォォォォォォォォォォ!!」バーニングディバイト!

アンデット供『ギャァぁぁぁぁぁぁァァァ!!!!』

ケンジャキ「よっしゃ!アンデットを全員封印したぞ!ついでにトライアルシリーズ全部ぶっ飛ばしたぞ‼」

ジョーカー「会いたかったよ剣崎……」

ケンジャキ「始!?」

ジョーカー「俺とお前は、戦う事でしか分かり合えない!」

ケンジャキ「来るな!!」

ドォーーーーーーーンッッッ!!

ケンジャキ(俺たちは近くにいては、いけない……)

タチバナさん「ゲゲゲーーーーーーー!!」

カップヌードゥルルラギッタンデスカレー!

ヘシン!

最高最善の魔王の未来を

HESHIN

日曜九時


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