Re.HUGっとジオウ!   作:yu-ki.S

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ウォズ「この本によれば、普通の中学生 時見ソウゴ。彼には魔王にして時の王者『オーマジオウ』となる運命が待っている。
先日、私達は希望に溢れる和菓子を頂きましたが、今回私達は夏休み最後の思い出作りへと向かいます」


第37話 2018: 世界ツアーにレッツゴー!

夏休みもいよいよ残りわずかへとなったこの日、ソウゴ達は飛行機に乗って空の上にいた。

 

「おおっ!」

 

「雲が下にあるよ~!」

 

「お姉ちゃん記念撮影!」

 

「パパとママにも見せないと!」

 

ハリーとはなと一緒に窓から外の景色を眺めている中。同じく飛行機に搭乗していたはなの妹・ことりに写真を要求されたはなは、妹の姿を横目にカメラを取り出して構える。

 

「ことりが空に羽ばたきました!」

 

彼女が空の景色と一緒に腕を広げることりの写真を撮る一方で、ハリーとツクヨミ、はぐたんも飛行機から見える景色に目を光らせていた。

 

「もしかしてみんな飛行機初めて?」

 

「せや!」

「ええ!」

「はぎゅ!」

 

三人供飛行機に乗るのは初めてだったようだ。

 

「へぇ〜、タイムマジーンは何度も乗ってるのに――んん⁉︎」

 

タイムマジーンと口にすると、ゲイツがソウゴの口を塞ぐ。

 

「タイムマジーン?」

 

「バカ!はなの妹に余計な事を言うな!」

 

「ゲイツ君、少し落ち着きたまえ。子供っぽ過ぎるよ」

 

小声で注意されたソウゴが頷いたのを確認してひとまず彼の口を離す様子を見て、ウォズは呆れた口調で話しかける。

 

「何〜。お前だって、離陸した時……」

 

――うぉぉ!飛行機に乗れるなんて久しぶりで心が躍るよ〜!

 

「子供のようにテンション上がってたよな〜」

 

そう言って、ゲイツは飛行機に乗って飛ぶ瞬間、ウォズはこの場に居た誰よりもテンションが高かった事を思い出す。その時の事をからかうと、ウォズが椅子から立ち上がる。

 

「やる気かい〜ゲイツ君~?」

 

「上等だ~」

 

ゲイツも立ち上がり、両者やる気満々の表情を浮かべる。

 

「「うぉぉぉぉぉぉーー!」」

 

「やめなさい!」

 

二人の喧嘩が勃発しようとした瞬間、ツクヨミは二人の顔を掴むと窓に突きつけて仲裁した。

 

「二人共、ことりちゃんより子供よ!」

 

『ツクヨミ凄い……』

 

(かっこいい……!)

 

ソウゴ達がツクヨミの姿に戦慄し、ことりがゲイツとウォズを止めた姿を見て惹かれると、彼女はツクヨミに話しかける。

 

「ねえツクヨミお姉さん、一緒に撮ろっ」

 

「写真。いいよ、ことりちゃん」

 

ことりに一緒に写真を撮ろうと誘われたツクヨミはそれに承諾する。

 

「お姉ちゃんお願い」

 

「任された!」

 

はながカメラを構え、ことりとツクヨミの二人が並んだ写真を撮る。

 

「ことりちゃんとツクヨミ、仲良いね」

 

「うん」

 

さあやとほまれはツクヨミとことりの仲良い姿を見て、二人共いい笑顔だった事に気付く。

 

「これが……空の旅……」

 

一方、ハリー達程ではないがルールーも窓から景色を眺めて呟く。

 

「ルールーも?」

 

ルールーも乗るのが初めてだと知った。

 

「はい、クライアス社で禁じられていました。アンドロイドの私は、金属探知機で引っ掛かるので」

 

「アンドロイド?」

 

「その点、うちのプライベートジェットだったら大丈夫なのです!」

 

「「「うんうん」」」

 

今現在ソウゴ達が乗っているこの飛行機は愛崎家の持つプライベートジェットで、空の旅に出ていた。

 

「ねえ、アンドロイドって?」

 

「えっ?」

 

「それはね……その……」

 

アンドロイドと聞いたことりの疑問に対し、ソウゴ達はどう誤魔化せば良いのかと悩むと…

 

「アン・ドゥ・トロワや!ルールーは搭乗ゲートで踊り出す癖が……な?」

 

「は、はい……」

 

ハリーが咄嗟に思いつき踊って何とか誤魔化す。それを見て、何名か無茶苦茶な説明だと少し引く。

 

「このように。アン・ドゥ・トロワ。アン・ドゥ・トロワ」

 

とりあえずここは合わせてルールーがタンバリンを持って踊る。

 

「変わってるね……」

 

「はい……!」

 

少々無理があるが、何とかルールーがアンドロイドだった事を誤魔化せる事に成功した。

 

「あ、さあや!あれ渡そう」

 

「わかった。みんな、こちらをどうぞ」

 

ソウゴとさあやがはな達に何かを渡す。

 

「あれ?」

 

「愛崎家プライベートジェットで巡る、世界七都市の旅……」

 

「旅のしおりだよ」

 

配布したのは今回の旅行プランのしおりだった。

 

「残りの夏休み、思いっ切り楽しもう!」

 

「よーし!楽しむぞーっ!」

 

もうお察しの方もいるだろうが。今ソウゴ達は、夏休みも終盤に差し掛かり、最後の思い出作りと言う事で世界一周旅行をする事になっているのである。

 

 

日も傾きかけた所で、はな達が奥の方に移動する。

奥の部屋へとツクヨミとことりを除いた女性メンバーが集まり、ほまれがミライクリスタル・イエローをミライパッドの上部にセットする。

 

「ミライパッド、オープン!」

 

画面から光が放たれ、ドアが開く。

 

「お仕事スイッチ、オン!」

 

五人はそれぞれのパーソナルカラーのキャビンアテンダントとなった。

 

「アテンション、プリーズ!」

 

「キャビンアテンダントさん!」

 

「かぁいいー!」

 

「中々似合ってるで」

 

「みんな良く似合ってるよ」

 

ソウゴ達はキャビンアテンダントの姿になったはな達をそれぞれ褒める。

 

「ありがとう……お飲み物はいかがですか?」

 

さあやはソウゴ達に飲み物は何にするか尋ねる。

 

「じゃあオレンジジュース」

 

「私も!」

 

「俺も!」

 

ことりとツクヨミ、ハリーはオレンジジュースを注文する。

 

「俺はコーラで!」

 

「私はコーヒーを頼むよ」

 

そしてソウゴとウォズはコーラとコーヒーを注文。

 

「スポーツドリンク」

 

「そんなもの無いよ」

 

だが最後のゲイツが注文したスポーツドリンクは無いと、ほまれにツッコマまれた。

 

「機内食はいかがですかー?ビー―――」

 

「ビーフオアチキン?」

 

はなが言ってた途中で、えみるがはなの前に出て横取りする。

 

「ノーッ!私のビーフオアチキン盗ったーっ!」

 

絶叫するはなをスルーしつつ、ハリーとゲイツはえみるに注文を行う。

 

「ビーフで」

 

「俺も」

 

「私チキン。ツクヨミお姉ちゃんは?」

 

「じゃあ、私もことりちゃんと同じで」

 

「ちきちきー!」

 

「どうぞお召し上がり下さい」

 

えみるは彼らのテーブルにそれぞれ頼んだ機内食を置く。

 

「こうなったらソウゴとウォズの方に―――!」

 

はながソウゴとウォズの方に向かおうとする。

 

「ビーフオアチキン?」

 

「ビーフで」

 

「チキンで頼むよ」

 

「めちょっく!」

 

だがしかし、既にルールーが二人の注文を受けていた。

 

「どうぞ」

 

二人の机にもそれぞれ頼んだ機内食を置く。

 

「お飲み物はいかがですか?」

 

今度はさあやがジュースとアイスコーヒーを差し出す。

 

「毛布はいかがですかー?」

 

「後にするわ。これからご飯やし」

 

「ビーフオアチキン⁉︎」

 

「もうビーフ来てるて!」

 

「ジュースのおかわりは?」

 

「まだあります!」

 

「ちょっと!キャビンアテンダントさんが多過るよ!」

 

はな達はいつの間にか暴走をし始め、付き合ったソウゴ達はぐったりした。

 

 

飛行機に丸一日乗って、最初に訪れたのはハワイだった。

 

「アローハー!ハワーイ!まずは、記念の一枚!」

 

はなは飛行機に降りて記念写真を撮る。

 

「はぐたんきゃわたん!」

 

次にハワイの流行であるレイという装飾品を首に掛けたはぐたんを撮る。

 

「ハワイと言えば……パンケーキ、ロコモコ……」

 

「私も今日はこの本で……」

 

ルールーがパンケーキとロコモコを思い浮かべ、ウォズがこの日のために用意した外国のグルメ雑誌を開く。

 

「はい!そろそろ出発しまーす!」

 

『ええっ?』

 

するとさあやからもう出発すると言われ、はな達が驚く。

 

「もう行くの?」

 

「まだこの国の!食事をしてないのだよ!」

 

「世界を満喫する為には、もう出発しないと」

 

『ええ~っ⁉︎』

 

何も楽しめず景色だけのハワイは終わり、ソウゴ達は飛行機に乗り込みわずか数分でハワイを後にし、次の国へ向かう。

 

 

飛行機が次に向かったのはアメリカだった。

 

「ハロー!アメリカ〜!」

 

飛行機から降りたソウゴが叫ぶ。

アメリカではあちこち見て回ったハリウッドでゲイツとはなとえみるが写真を撮る。

 

「行くよ」

 

「「「イェーイ‼︎」」」

 

ことりがカメラのシャッターを切ると三人の写真を写した。

 

「ツクヨミお姉ちゃん。一緒に撮ろう」

 

「構わないよ」

 

「お姉ちゃん!」

 

今度ははなにカメラを渡し、ツクヨミとことりが写真を撮る。

 

その頃、自由の女神でソウゴとさあやとルールーが少し近過ぎる距離で写真を撮る。

 

「ねぇ、二人共近くない?」

 

「そんな事ないよ」

 

「問題ないはずです……」

 

「いや……問題はあると思うけど……」

 

問題あるような話をしていたがとりあえず、写真を撮ることは出来た。

その後、ウォズとルールーはホットドッグを堪能する。

 

「素晴らしい〜!流石は本番だよ!」

 

二人とも満足そうな表情で食していた一方、ハリーとほまれは、はぐたんと共に行動していた。

 

「セクシーできゃわたん……!」

 

はぐたんでとある映画のワンシーンを再現させて撮った。

一時間経つとソウゴ達は再び飛行機に乗り込み、次の国へと出発する。

 

 

その次はケニアで、野生動物を見物する。

 

「イェーイ!」

 

離れた位置から百獣の王の動物・ライオンをソウゴが写真を撮った。

 

 

更にその次はフランスへ飛び、さあやとほまれがエッフェル塔を支える写真を撮ったり、ソウゴとルールーがミルフィーユを堪能する。

ここでははぐたんは気品のある女王の格好をさせて、写真を撮った。

 

 

その次はイタリアで、はながピサの斜塔を支える写真を撮ったりする。

 

「ガリレオきゃわたん……!」

 

「渋過ぎ……!」

 

ここでははぐたんはガリレオの格好をし、ハリーが渋過ぎとツッコんだ。

一方、ソウゴ、ゲイツ、ウォズ、えみる、ルールーの五名は本場のピザを堪能していた。

 

「美味しい〜!」

 

「このチーズの絶妙な香りがたまらないね〜!」

 

「このトロトロ感が素晴らしいです〜!」

 

ピザを食べれてこちらは幸せのようだ。

 

 

その次は中国で万里の長城を撮り、はぐたんはパンダの着ぐるみをしパンダの格好をし、ウォズとルールーは肉まんを堪能した。

 

 

更に移動中の間は、はな達がキャビンアテンダントの仕事体験ばかりをしていた為、巻き込まれたソウゴ達は振り回された。

 

 

 

 

ソウゴ達が楽しく世界ツアーを楽しんでいる一方で、クライアス社の会議室に幹部達が集まっていた。

 

「調査の結果、プリキュアと若きジオウは海外旅行中らしい」

 

「海外……⁉︎」

 

リストルからジオウ達が海外旅行に行ってると知り、ジェロスは目を丸くさせる。

 

「広い世界から探し出すのは困難を極めます。と言う事で、今回は特別に私が出張を―――」

 

「ノー・プログレム!海外でしたらイングリッシュがベリーウェルな私が―――!」

 

「いやいや、このリストルが―――」

 

「社長秘書は社長についてないと―――」

 

「いーね!海外出張……胸が躍るねぇ!行って来まーす」

 

どっちが行くか二人が言い争っている横でトラウムがそう言うと、彼は会議室から出て行こうとする。

 

「あ、そうだ。例のもの、もうすぐ出来るよ、楽しみにしていてね!」

 

ふとトラウムが“例のもの”とリストルに伝え、ご機嫌よく現地へ向かう。

 

 

 

一方、ソウゴ達は中国を後にしてから日本に戻り、竹林の中を歩いていた。

 

「ここが……」

 

「はい。この旅最後の目的地、温泉宿です!」

 

世界旅行最後の目的地は、日本の温泉宿だった。

 

「まさか最後が熱海とは……」

 

「ルールーたっての希望なのです」

 

熱海の温泉はルールーのリクエストした場所でもあった。

 

「一度、来てみたかったのです。温泉の硫黄成分は、アンドロイドには良く無いと止められていたので。」

 

「アンドロイド……?」

 

再び聞こえた『アンドロイド』と言う言葉に、ことりがまた疑問に思う。

 

「温泉に入れないの?」

 

「いいえ、後で判明しました。私の代わりに、温泉出張に行きたい社員がでっち上げた嘘だったと」

 

「それ、自分達行きたいからでしょ……」

 

「ねえ、アンドロイドって?」

 

ソウゴはチャラリートやパップル達の事を思い浮かべると、ことりの発言にはな達が反応する。

 

「あ、あんドーナツや!」

 

「あんドーナツ食べながら温泉入ろうとしたら止められたらしいんだ!」

 

「ふーん……」

 

ルールーにツッコみを入れ、はなと笑いながら誤魔化すが、ことりは疑ったままだった。

 

「あっ!見てアレ!足湯があるよ!」

 

はなの指差した方を向くと、そこには足湯があった。

そして一同が足湯に足を入れる。

 

「ほへー……気持ちいい……」

 

「疲れた足に効くのです……」

 

「温泉……これが……疲労度、毎分8.5%の割合で減少。素晴らしい……!」

 

「良かったのです。温泉で心も身体もリラック―――」

 

えみるが言ってた途中で、近くからカラスの鳴き声が聞こえ、ビクッと驚く。

 

「意外と近くで鳴いたね」

 

「何か気味悪いのです……」

 

「言われてみれば……妖怪でも出て来そうな……」

 

「「ッッ⁉︎」」

 

妖怪。その一言がゲイツとほまれの脳裏から、あの時体験した幽霊達の記憶をよぎらせた。

 

「ちょちょちょ!ちょっと止めて下さい!」

 

「そそそそうだよ!変な事言わないで……!」

 

「よよよよよ妖怪なんて………いるわけ……」

 

すると近くの灯篭から、和傘を持った人影が出て来て近づいて来る。

 

「で、出た~っ!唐笠お化け~っ!」

 

「「でたわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」

 

ゲイツとほまれが恐怖のあまりに叫びながら驚き、ソウゴとはな、ウォズ、えみるも驚く。さあやのツクヨミは目を輝かせ、ルールーはジッと見て、はぐたんは変わらぬ表情だった。

 

「いらっしゃいませ……」

 

「えっ?」

 

突如挨拶し、ソウゴ達が目を丸くする。

 

「もしかして、この温泉宿の人ですか?」

 

「はい。温泉宿天狗館の主人でございます」

 

挨拶したのはこの温泉宿・天狗館の主人だった。

 

「100%の確率で人間」

 

主人に案内されて天狗館に入り、宿泊する部屋に入る。

 

「すみません、驚かせてしまって」

 

「こちらこそ、唐笠お化けなんて……」

 

「いる訳無いよな。あり得えな。本当にすみませんでした」

 

「ええ、ええ。天狗なら分かりますけど」

 

「ですよね。天狗なら―――」

 

天狗と聞いたその時、彼らは驚愕のあまり絶句した。

 

「て、天狗⁉︎」

 

「で、出るんですか⁉︎ 天狗⁉︎」

 

ソウゴが言うとウォズとえみるの横からゲイツとほまれに抱き付いて主人に尋ねる。

 

「聞いた話ですが…昔、うちの温泉に来たって話です。

天狗って言うのは、青っ白くて、冷え性で困ってたらしいんですが、うちの熱い温泉で天狗はのぼせて真っ赤な顔にそんでもって、八手の葉の団扇を持つようになったと」

 

主人は天狗の掛け軸を見て説明する。

 

「皆さんご存知の天狗スタイルが確立したのは、うちの温泉だなんて伝説があるんですよ」

 

「「へぇ」」

「へぇ~……!」

 

ゲイツとほまれを除くメンバーが関心し、ツクヨミとさあやは目を輝かせる。

 

「…とは言え伝説ですよ。私も見た事ありません」

 

『なんだ……』

 

何名かは安堵するが、さあやとツクヨミは残念がる。

 

「さて、どうなさいます?まずお食事に―――」

 

「温泉で」

 

「私も……!」

 

ルールーとウォズが主人に顔を近づけて伝える。

 

「食いモンより温泉選びよった……!」

 

「珍しい……」

 

というわけで温泉へ入る事となった一同は、男性陣と女性陣に分かれて温泉を堪能する。

 

「あ〜〜温泉なんて久しぶり〜!」

 

「日々の疲れが取れるわ〜」

 

ソウゴとネズミに戻ったハリーが温泉で気持ち良く過ごしていた。

 

「ウォズ!いちいち俺に泡を飛ばすな!」

 

「わざとでは無いよ。それにゲイツ君もそんな温泉で怒鳴らない方がいい。のぼせるよ」

 

「何〜‼︎」

 

またしても二人の間から火花が散らされる。

 

「またやってる〜やっぱり仲良いね!ゲイツとウォズ」

 

「仲が良いんか……?」

 

不安気に見るハリーに対してソウゴは面白そうに見ていた。

 

 

「いや〜極楽〜極楽〜!」

 

一方、男湯の外にある露店風呂ではトラウムが浸かっていたが、ソウゴ達は気づかなかった。

 

 

先に温泉から上がったはな達は、風呂上りの牛乳を堪能する。

 

「美味しい~!」

 

「おいしーい!」

 

「きゃわたん……!」

 

特注の浴衣を着たはぐたんをほまれがカメラで撮る。

 

「おっ、もう上がっとったんか」

 

「みんな、早いね」

 

ソウゴとハリーが男湯から出て来る。

 

「ソウゴもハリーも遅いよ!」

 

「ゲイツとウォズはどうしたのですか?」

 

ゲイツとウォズの姿がない事にほまれが気づくと、ソウゴとハリーが顔を合わせて言いづらそうな顔になる。

 

「ああ……実は……」

 

 

その頃、男湯のサウナルームでは、首からタオルを下げたゲイツとサウナハットを被ったウォズがいた。

二人はどちらが長くサウナに耐えられるのか、勝負の真っ最中だった。

 

「ウォズ………ハァ、ハァ…もう出てもいいぞ」

 

「ゲイツ君。私は君より、年上なのだよ……まだまだ……」

 

お互いに汗を流し、息を乱しながら、早く出る様に指示を出す。

 

(早く出ろぉぉぉぉッッ!)

(早く出たまえぇぇッッ!)

 

だか意地を張って一向に出ようとしない相手に、二人は心の中でシャウトしながら、この時間が早く終わることを願った。

 

 

 

「というわけで今、サウナで我慢勝負しとるんや……」

 

「はぁ〜…まったく……」

 

また、あきられるような勝負をしているのかとツクヨミは溜息を漏らす。

 

「ルールー?」

 

「温泉の効能……余りに気持ち良すぎて測定を忘れました……」

 

初めての温泉を堪能したルールーはぼーっとし、肌がツヤツヤになってた。

 

「ルールー満足したようだね」

 

「ねえ!キュアスタ映えする写真撮れたよ!」

 

「素敵ですね……!」

 

記念写真を撮って貰い、はながえみるに写真を見せる。

だがその時えみるは、ここで背後から何かの気配を感じ取り、ビクッと怯える。

 

「どうしたの?」

 

「て、て、天狗……?」

 

「風だよ」

 

「えっ…?でも……」

 

風だと思い諦めて行くと天井から一つの影が見えた。

そして温泉の次は、夕食を堪能する事に。ちなみにゲイツとウォズは……

 

「あ……バカ……」

 

「早く出ればよかったものを……」

 

二人はサウナに長く浴びすぎた所為でのぼせてしまい、食事どころではなかった。

 

「美味しいです!」

 

「ありがとうございます」

 

「しかし、えらい広いな」

 

「来てるのは俺達だけって訳じゃないけど……」

 

ハリーの言う通り、今ソウゴ達のいる広間は相当の広さだった。

 

「近頃はプールがある大型ホテルに、お客を取られちゃいまして……

何でも、キュアスタ映えするとかで……」

 

「この旅館でも、いっぱい良い写真撮れてます!」

 

「喜んで頂けて良かった」

 

微笑んだはなからそう言われ、主人は安堵して微笑んだ。

その後もみんなの写真を撮り続ける。

 

「どれもキュアスタ映えする写真!」

 

「ルールーのお陰だね」

 

「うん!」

 

「私こそ、夢が叶いました」

 

「私も、こんなに楽しい夏休み、初めてなのです。

いつも一人だったから……今までで楽しい夏休みでした!」

 

「えみる……」

 

楽しかった思い出に浸りながら会話していると風鈴の音色が聞こえ、一同がその風鈴のある方向を向く。

 

「夏休みが終わるの、寂しいのです……」

 

「まだまだ!夏休みは終わって無い!」

 

「えっ?」

 

えみるが感傷に浸っていると、はなが立ち上がってそう叫ぶ。

 

「キュアスタを、もっと夏休みの思い出でいっぱいにしよう!」

 

「はい!そうですね!ここは一つ!」

 

ルールーがミライクリスタル・パープルをミライパッドの上部にセットする。

 

「ミライパッド、オープン!」

 

画面から光が放たれ、ドアが開く。

 

「「お仕事スイッチ、オン!」」

 

えみるとルールーはギターを持ち、前にナイトプールで身に着けた時とは違う衣装を着て旅館のステージへと立つ。

 

「行くよ!」

 

ツクヨミがセットを操作し、きらびらかな演出を行いBGMを流す。

 

「「ダイスキがあふれる〜♪ミライを描こう〜♪大切な夢と一緒に〜♪」」

 

えみるとルールーの歌声が旅館中に聞こえた。

 

「「愛おしい想いを音に乗せ刻む〜♪かき鳴らせいつだって〜♪シンギング〜トゥギャーザー!」」

 

歌い終えると同時にソウゴ達が拍手を行い、はなの横でアンコールを言う者も出て来る。

はな達が横を向くと、そこにはトラウムがいた事に気付く。

 

「あーっ!」

 

「えっ?誰?」

 

「何であなたが……!」

 

「と言うかいつの間に……!」

 

「あれ?アンコールはいいの?じゃあ今度はこっちの出し物を。

今週の、ビックリドンドンメ~カ~!」

 

トラウムはそう言うと、自分の顔を模したメカに『猛』と書かれたチップを注入する。

 

「発注!猛オシマイダー!」 

 

小型のオシマイダーと社交ダンスを踊り、メカに天狗の像を挿入させる。

 

「ピコっとね~」

 

小型オシマイダーの持つスイッチを押し、浴衣を着た天狗の猛オシマイダーを作り出した。

 

「なーっ!天狗だーっ!」

 

「天狗!」

 

「ちゃう!猛オシマイダーや!」

 

「なんだ……」

 

「ふぅ〜…」

 

えみるとゲイツは天狗が現れたと思い狼狽えるが、オシマイダーだとわかり一安心する。

 

「なんだじゃなーいっ!一安心するなーっ!猛オシマイダー!」

 

猛オシマイダーが暴れ出し、中は無茶苦茶になった。

 

「くそ……体が動かん……」

 

「我が魔王……私達も……」

 

しかしサウナに長くいた所為で、ゲイツとウォズの二人は体が全然動かなかった。

 

「二人は無茶しないで。ここで休んでて」

 

「ことりはここにいて!ツクヨミみんなをお願い!」

 

「わかった!ことりちゃん戻ってくるまでは、絶対にここから出ちゃ駄目だよ!ゲイツ、ウォズ」

 

まずは、動けないゲイツとウォズを安全な所へとツクヨミは連れて行き、ことりにはぐたんを預ける。

 

「お、お姉ちゃん⁉︎」

 

ことりに此処へいるよう伝え、はな達は猛オシマイダーを遠ざける為に宿から出る。

 

「ソウゴお兄ちゃんにさあやさん達にまで……!一体、何がどうなってるの……?」

 

 

ソウゴ達が竹林の中の道を走り続けると、猛オシマイダーが目の前に着地する。

 

「ここならもう大丈夫か……!」

 

「みんな!」

 

『『ジクウドライバー!』』

『ジオウ!』

『ハリー!』

 

ソウゴとハリーはウォッチをドライバーに装填し、二人が構えると、はな達五人がプリハートを取り出す。

 

「「「「変身‼︎」」」」

「「「ミライクリスタル!ハートキラッと!」」」

 

二人がドライバーを操作し、体にアーマーが纏われ。五人が揃ってプリハートにミライクリスタルをセットし、何時もの手順を取り姿を変える。

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

『ライダータイム!仮面ライダー!ハ・リー!』

「輝く未来を〜抱き締めて!みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

「キュアマシェリ!」

「キュアアムール!」

 

「「「「「HUGっと!プリキュア!」」」」」

 

一同はゲイツとウォズを除いて変身完了し、ジオウ達は旅館を守るため猛オシマイダーへと挑む。

 

「楽しい夏休みを邪魔するなんて……!」

 

「邪魔なんかしてないよ?なっ、猛オシマイダー?」

 

猛オシマイダーがエール達に向かって跳ぶ。

 

「「「アテンションプリーズ!」」」

 

三人が一列に並んで突進するが、猛オシマイダーが団扇を振って起こした突風で吹き飛ぶ。

 

「「はあっ!」」

 

何とか着地した所にマシェリとアムールが両手を重ねて振り下ろすが桶で防がれ、落下するが着地する。

 

「やぁ!」

 

今度はジオウがジカンギレードで反撃に出るため、飛び上がって斬りかかる。

 

「オシマイダ〜!」

 

オシマイダーはすぐさま突風を放ち、ジオウが跳ね返されると地面に転がり変身解除となる。

 

「そんなの……あり……」

 

天狗姿の猛オシマイダーに苦戦する。

その時、竹林の陰からことりがこそりと旅館を抜け出し、みんなが戦っているのを見ていた。

 

「あれ……!」

 

『ジオウ!Ⅱ!』

 

ソウゴはジオウウォッチⅡを分割し、ドライバーの左右に差し込み、後ろから二つの時計のエフェクトが現れた。

 

「変身!」

 

ドライバーを回したソウゴの体が時計バンドのエフェクトで覆われ、アーマーが纏われる。

 

『ライダータイム!仮面ライダー!ライダー! ジオウ・ジオウ・ジオウ!Ⅱ!』

 

「ソウゴお兄ちゃんが……変身した……

じゃあ、あの時助けてくれたの……」

 

それを見たことりは以前、はぐくみ市でビルが崩れた時に瓦礫に押し潰されそうになった時、大きなロボットに乗って助けてくれたジオウが、ソウゴだと知り驚く。

一方、ジオウはジカンギレードとサイキョーギレードを構える。猛オシマイダーは再び巨大な突風を作り出しジオウ達に放つ。

 

『フィニッシュタイム!W!』

 

Wウォッチをジカンギレードに装填し、ジカンギレードに風の力を纏う。

 

『W!ギリギリスラッシュ!』

「ヤァァァ!」

 

Wの力を纏ったジカンギレードで突風を切った。そしてサイキョーギレードでさらに追い討ちをかける。

 

「バカな……」

 

「もう、やめない?俺達、最後の夏休みを楽しみたいんだ」

 

ジオウがトラウムに止めるように訴える。

 

「…そんなに夏休みが楽しいならさ、永遠の夏休みなんてどう?時間を止めれば楽しい時間は永遠に続くよ」

 

「それじゃあ、何も続かないよ」

 

「何?」

 

「続くのです!ずっと!エールは言ったのです!キュアスタには、沢山の思い出があるのです!」

 

「はい?あのさ、話がかみ合って無いんだけど」

 

「思い出こそが永遠。写真は、楽しい時間を一生一瞬切り取った物」

 

「そうなのです!写真を見る度に、みんなとの楽しい夏休みを思い出す事でしょう。どんなに時が過ぎても、思い出は心の中にあるのです!永遠に!」

 

ジオウとマシェリ、アムールの三人が言うと、トラウムは笑い出す。

 

「こりゃ面白い事を言う。そう来たか。でもそれってさ、お前さん達がいてこそでしょ」

 

「えっ……?」

 

エール達が気を取られてた所に猛オシマイダーが急降下して来るが、何とか跳んで避ける。

 

「お前さん達がいなくなれば、思い出もなーんも消えちゃうでしょ?いい湯だったんでしょうけど残念だけど……温泉宿ごと吹き飛んじゃえ!」

 

「止めるのです!」

 

「マシェリ!」

 

猛オシマイダーが団扇を振って突風を起こそうとし、マシェリが止めに向かう。

するとその時、どこからか謎の突風が生じて猛オシマイダーを吹き飛ばし、地面に叩き付けた。

 

「何だ⁉︎」

 

「風……⁉︎」

 

急な風が猛オシマイダーの動きを鈍らせた。

 

「よし……今なら」

『サイキョーフィニッシュタイム!』

 

その隙を見てケンモードにしたジカンギレードとサイキョーギレードを合体させ、剣から『ジオウサイキョウ』の文字が浮かび上がらせる。

 

『キングギリギリスラッシュ!』

「オリャャャャャ‼︎」

 

振り下ろされたサイキョージカンギレードは猛オシマイダーに直撃し、猛オシマイダーが倒れる。

 

「よし!ハリー!決めるよ!」

 

「おぉ!」

 

ジオウとハリーがウォッチを押し、ドライバーのロックを解除させて一回転させる。

 

『『フィニッシュタイム!』』

 

「「はぁ!」」

 

猛オシマイダーの周りにピンクと金色の“キック”の文字エフェクトが囲われると、二人が高く飛び上がりキックの態勢に入る。

 

『トゥワイズタイムブレーク!』

『タイムフィニッシュ!』

 

「「はぁぁぁぁ‼︎」」

 

ジオウは足の裏にキックの文字を収束させ、ハリーの前に「ライダー」と「キック」の文字が敵に向かって大量にレールのように現れると、それを辿るように飛び蹴りを放つ。

 

「ヤメサセテ〜モライマス〜!」

 

二人のライダーキックを受け、猛オシマイダーは爆散して浄化されていく。

 

「やった!凄い!」

 

「ま、温泉も楽しめたし、面白い物も見れたし、良しとするかな」

 

陰でオシマイダーが倒されたのを見てことりが喜んでいると、トラウムはそう言い、瞬間移動して姿を消した。

いなくなったのを見てソウゴ達は変身を解除した。

 

「さっ、戻らなきゃ」

 

「俺、お腹減ったからもう一度ご飯食べたい」

 

全員が変身を解き元の姿へと戻ると、それを目撃してしまったことりは更に目を大きくした。

 

「えっ……⁉︎ お、お姉ちゃん……ッ⁉︎

それに、さあやさんもほまれさんもルールーも、えみるちゃんも……⁉︎ ソウゴお兄ちゃんとハリーさんも、仮面ライダーだった?もしかして、ゲイツお兄ちゃんにウォズさんも……!」

 

プリキュアと仮面ライダーの正体が自分の姉や友達と知り、彼女は驚くことしか出来なかった。

 

「ことりちゃん!」

 

そこへ、ツクヨミがいなくなったことりを探しに現れた。

 

(……!も、戻らなきゃ……っ!)

 

戻らなきゃいけない事に気付き、すぐに天狗館へ戻った。

 

 

翌日、一同はチェックアウトを終えて天狗館を後にする。

 

「よし!キュアスタ、夏休みの思い出でいっぱいだ!ホント、楽しい夏休みになったなぁ」

 

(間違い無いよね……。あれは、お姉ちゃん達だった……

プリキュアと仮面ライダーの正体が、お姉ちゃん達だったなんて……)

 

はながミライパッドを持って思い出がたくさん出来た事に喜んでいる横で、プリキュアと仮面ライダーの正体を知ったことりは複雑な表情を浮かべながら心の中で呟く。

 

「どうしたのことり?楽しく無かった?」

 

「う、ううん!楽しかったよとっても!」

 

思いつめた様な表情のことりを気に掛けたはなが尋ねるが、慌てながら首を横に振って楽しかったと返事を返す。

 

「?」

 

「どないしたんや?」

 

考え込むルールーを見てハリーが尋ねる。

 

「私達を救ってくれたあの風、ゲイツリバイブ疾風やシノビではなかった。気象条件から計算しても不自然。おそらく、人工的な物」

 

「それってもしかして……」

 

『天狗!?』

 

あの時自分達を助けてくれた風は天狗によって起こされたものではないかと思い驚くが、さあやは直ぐに訂正を行う。

 

「でも、旅館のご主人は言ってたよ。伝説だって」

 

「そ、そうなのです!ただの伝説なのです!」

 

「そ、そうだ……で、伝説だ……」

 

「てんぐ!てんぐ!」

 

そんな中はぐたんが、竹の上に乗る天狗の様な人影に気付き、呼び掛ける。

 

「おおそうか、手拭くか。宿の手ぬぐいなら貰ろたで。はぐたんの分もあるで」

 

「ちゃう!ちゃーう!」

 

「違うみたい」

 

はぐたんの指す竹林、そこには本当の天狗がいたのだが、その事をソウゴ達は知らなかった。

 

「さあ、家に帰るまでが旅行!早く帰って、明日からの新学期の準備をしないと!」

 

「明日から学校なんだよね」

 

「みんな宿題は終わらせたのかい?」

 

「うん」

 

「勿論なのです」

 

「ソウゴ。お前も確か終わった……」

 

ふとゲイツは、ここに居るメンバーの中で二人だけ喋って無い事に気付き、一同がその方向を向く。

 

「ソウゴ?はな?」

 

「どうして目を逸らすんだ……まさか……」

 

一同の視線の先に映っていたのは、冷や汗を掻き続けるソウゴとはなだった。

 

「まさか、終わって無いって言わないよね?」 

 

「「……せん……終わって……ません……!宿題終わって無ーい!」

 

「お姉ちゃん……ソウゴお兄ちゃん」

 

明日から学校なのに、なんとこの二人はまだ宿題を終わらせて無かった。

はなは半分以上残っていたが、ソウゴは苦手な数学、自由研究と美術の絵の宿題を残していた。

 

「そうだ、飛行機で外国へ……!」

 

「逃げる気?」

 

「高飛びする気かーい!」

 

「どうしよ~っ!」

 

「もうやるしか無いな」

 

ウォズ達が無慈悲に現実を叩きつけると、二人が両手と両膝を地面に付けて凹んだ。

 

 

 

その後、ソウゴとはなは戻ってから宿題を行い、みんなの協力もあってギリギリで終わらせる事が出来たのだった。

 


次回!Re.HUGっとジオウ!

 

第36話 2068: クライアス社のライダー!目覚める新たな力

 

 




おまけ

☆あらすじ☆
飛行機のエンジンが爆破事故って無人島に向かってアイキャンフライしたよ♡
やったね!みんなの安否不明だよ!

はな「皆と離れ離れになっちゃったけれど、ポジティブになれ野乃はな!世界とは!己を写すか鏡だよ!」

――心の持ち方一つで、世界は何色にもその色を変えるんだ!
むしろ、この状況を楽しめ野乃はな!ここは無人島ッ!ここまで完璧な孤独は、そう味わえるものじゃない!

〈バッ!!〉

――心が一気に軽くなるのを感じた。そして私は気づいた。私が脱ぎ捨てたのは洋服なんかじゃない!心の鎧だったんだとッ!
心をすり減らす日常の中で、私たちはいつのまにか、自らの心に鎧を着せてしまっていたんだ。傷つかない様に、うまく生きるために!

――私達は一体なにを恐れていたんだろう!鎧という壁を取り払った今、全てをさらけ出した今、裸の心に、何もかも優しく包み込んでいる!心が風に溶けていくッ!体が自然と溶けていくッッ!

木が、水が、太陽が!私の中にあった!
そうだ、私はこの星の一部であり、星は私の一部だったんだ!

いつのまにか、孤独感は何処かに吹き飛んでいた。私はもう何も怖くない!

はな「私は――」

さあや「私は――」

一人じゃない!

はな「・・・えっ」

さあや「あっ・・・」

――本当に一人じゃなかった。

さあや「・・・ここにいたんだね、はな」

はな「さあやも、近くに居たんだね・・・」

さあや「・・・さっきのは、お互い見なかった事にしようか」

はな「・・・そうだね…」

さあや「・・・こんな直ぐに誰かに会えると思ってなかったから、この地球上に誰も居ないくらいのつもりで、フルスロットルのトップギアで全てをさらけ出していたから・・・」

はな「まあ…こんな機会、そうそうないからね・・・」

???「ハァァァァァァ!!!!」

は・さ「えっ?」

ソウゴ「か〜め〜は〜め〜波ァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

は・さ「・・・」

ソウゴ「・・・なんか違う気がする…もうちょっとアレかな……かァ〜めェ〜はァ〜めェ〜――ッ!?」

・・・

さあや「・・・私たち、何も見てないから!」

ソウゴ「・・・ごめんさあや…こんな直ぐにはな達と再会できると思ってなかったから・・・全力で練習出来ると思って・・・」

???「オォォォォウイェェェェーーーイ!」

ソウゴ「ん?」

ツクヨミ「ウォーウウォーウウォウウォーウウォーウ!ウォウオォォォ!!オォォォォォォウイェェェェイ!シーディーアーマゾ……ハァッ☆!?」

・・・

さあや「えーっと……あの歌って結構カッコいいよね!だから恥ずかしがることはないよ!」

はな「私も聞いていたけど、凄く良かったよ今の歌!」

ソウゴ「ん?」

ゲイツ「・・・」←ソフトクリームの絵を描いている。

〈ザザァーーーン……〉

――その時、ソフトクリームのコーンの部分が波で流され、う●この絵になった。

ゲイツ「!?――……っ、………ッッ!」

〈ザバァーーーン!!〉

ソ・は・さ「・・・」

ゲイツ「あっ」ポタポタ…

・・・

ソウゴ「わかるわかる、人に見せたかったよねあれ、奇跡的だったよねあれ」

???「ラッスンゴレライ!ラッスンゴレライ!」

はな「!」

ほまれ「ラッスンゴレライ!説明してや!いやチョット待てチョット待てオニーサー………あっ」

・・・

さあや「あの芸人、最近見なくなったよね。どぶ●っくは今もちょいちょい見るけれど・・・」

ソウゴ「・・・あのネタは一度はやってみたくなるよね。わかるわかる」

はな「あっ」

えみる「・・・・・・・あの雲、絶対中にラピュタあるのです!」

・・・

ツクヨミ「みんなの思うわよ、デカイ雲見たら。恥ずかしがることはないわ」

ソウゴ「あっ?」

〈ジョロジョロ…〉

ルールー「ソートーエキサイエキサイターカーマールー♪エキサイエキサイコーコーローが〜♪……ん?・・・あの雲、きっと中に通信衛星アークが搭載されている確率1000%……
あっ!?私がしたことが、滅亡迅雷.netのロゴマークを描いてる途中でお茶が切れてしまいました…」

〈ザザァーーーン……〉

ルールー「!!」

〈ザバァーーーン!!〉

はな「なんでだぁぁぁぁぁぁ!?」

ゲイツ「一つ足りとも理解できねぇよ行動が!共感できねぇよ!何だこれ!?何でこれを守ろうと思ったんだよ!」

ルールー「奇跡じゃないですかこれ、クライアス社のロゴマークそっくりじゃないですか」

ゲイツ「全然似てねーよ、クライアス社のロゴマークに!というかなんで腕からお茶が出てきたんだよ!いつの間にそんな機能付けたんだよ!?」

ルールー「それはそうと誰かお茶持っていませんか?麦茶でも良いですけど」

ゲイツ「何でお茶オンリー!?落下した衝撃で頭バクってんじゃねーのお前!!」

ハリー「・・・なんやこれ?」

ことり「・・・これ、どういう状況?」

ウォズ「さぁ?」

この後、無事にヘリが救出に来ました。

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