Re.HUGっとジオウ!   作:yu-ki.S

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ウォズ「この本によれば、普通の中学生 時見ソウゴ。彼には魔王にして時の王者『オーマジオウ』となる運命が待っていた。
しかし、アナザージオウⅡの時間を変える力により、その未来は消えた。変えられた世界で、時見ソウゴは仲間のプリキュアやゲイツに襲われた。
しかし、時見ソウゴの言葉、桐ヶ谷晴夜の説得で皆に信じて貰い。アナザージオウⅡによって変えられた世界を戻そうと決意した」


特別編3 その2.2018: 仲間集め!時の止まった瞬間、明かされる過去

アナザージオウⅡの力で、この世界での歴史の時間を変えられた事で皆から忘れ去られてしまったソウゴ。

ジオウになるとゲイツ達から一方的に攻撃を受けたが、桐ヶ谷晴夜と門矢士により難を逃れた。そして晴夜の説得で、とりあえず話だけ聞いてくれることになった。

 

 

その翌日、とあるビルに一人の男性が現れた。

 

「こんな世界になってしまうなんて……」

 

そこにいた人物は、ソウゴ達が龍騎とブレイドの事件の時に現れた男性――

 

「また、いいお宝が手に入りそうじゃないか」

 

――仮面ライダーディエンド、海東大樹だった。

 

 

 

ソウゴは士にさあや、晴夜達四人の仮面ライダーと一緒にビューティーハリーへとやって来るとリビングに集まり説明に入るが、その前に…

 

「とりあえず、初めて会う人もいるから紹介するな」

 

えみるとルールー、ことりの三人は晴夜達とは初対面だからとりあえず自己紹介する。

 

「俺は桐ヶ谷晴夜、仮面ライダービルド、よろしく。

…あ、そこに居るこいつは筋肉バカの上城龍牙とドルオタのかずやん、それと小学生ナスビライダーの幻冬……」

 

「「「いや待てやぁぁぁ(ください)ッッ!!」」」

 

晴夜が龍牙達を適当に紹介すると、三人が一斉に晴夜を怒鳴る。

 

「俺は筋肉バカじゃねぇ!プロティンの貴公子にして剣崎真琴の時期マネージャー、上城龍牙だ!」

 

「そして俺はドルオタじゃねえ!まこぴー命に心火を燃やす!熱血!爆裂!不滅の仮面ライダー!沢田和也様だぁ!」

 

「僕だってまだ四年生ですけど、これから強くなるんです!…と言うか、ナスビライダーってなんですか!?髪ですか! 髪の色ですか!確かにちょっと紫色っぽいとは思ってはいましたけどっ‼」

 

「わ、わかった。わかったから!…それとかずやん、一般的にそれをドルオタっていうんだよ」

 

ふざけた自己紹介を行った晴夜達だったが、はなは先程聞こえたまこぴーという言葉に反応する。

 

「ねぇ、まこぴーって?もしかして、剣崎真琴こと?」

 

「そうだけど」

 

「えっ⁉︎ あのアイドルの⁉︎」

 

「ちなみに真琴さんは、プリキュアですよ。キュアソードって名前の」

 

「それは、是非とも会ってみたいのです!」

 

アイドルがプリキュアと知り会ってみたいと話すと、いよいよと本題に入る。

 

「では、桐ヶ谷晴夜。今の状況の説明を」

 

「あぁ」

 

晴夜は実際に今起きている事を話した。

今現在、正しい歴史を知っているのはソウゴと晴夜、士の三人。だがソウゴと士では説得力に欠けるため晴夜が説明する。

 

「簡単にいえばこう?」

 

晴夜は今の状況を簡単に説明する為に、二つの人形を取り出す。

一つはジオウ、もう一つはアナザージオウのお面をつけた人形だ。

 

「まずは、本来この世界のソウゴが変身したジオウの誕生が、アナザージオウによって変わった。それはクライアス社が飛流という男をアナザージオウに変えたからだ。

ここまではアナザーライダーの誕生により起こる現象だ」

 

「うん。それは知ってる」

 

継承したライダー達もアナザーライダーの誕生で記憶を失っていた事を思い返す。

 

「でも、そこが問題じゃないんだ」

 

「どう言う事?」

 

「時間が書き換えられているんだ。この世界ではみんなとソウゴが出会った全てが変えられているんだ」

 

「時間を書き換えられた?」

 

「うん。その歴史で俺はみんなと…あとウォズと一緒に戦ってたんだ」

 

「ウォズ?そんな奴知らんな」

 

「それよりクライアス社だけと戦ってたの?」

 

「えっと……」

 

「魔王か?」

 

「いや……魔王っていうか……」

 

「魔王と戦う訳ないだろ。ゆくゆくはコイツ自身が魔王になるんだから」

 

「えっ?」

 

「士さん!なんでそんな事を言うんですか!」

 

「頼むから余計なこと言わないで」

 

言わなくてもいい事を士が言ったために、その場が少々混乱した。

 

「とにかく、俺は過川飛流を倒して、この世界を元に戻さなきゃいけないんだ。

その為に、みんなの力を貸して欲しいんだ……!」

 

ソウゴは一緒に飛流と戦ってくれないかとはな達に頭を下げる。

 

「何のために?お前が魔王になるためか?」

 

魔王になるためと言われると、ソウゴは咄嗟に言い返す言葉が思いつかなかった。

 

「話にならんな。俺達の敵はジオウ。それが過川飛流であっても、お前であってもな。両方とも倒す。それだけだ」

 

ゲイツは立ち上がり、去ろうとした。

 

「ねぇ、一つに気になってたんだけど。なんで晴夜はその時間の書き換え……だっけ?その影響がないの?」

 

はなが先程から疑問に思っていた事を聞く。

何故晴夜だけは、アナザージオウⅡによる影響を受けなかったのか。

 

「これのおかげだよ」

 

晴夜は自分が使っているビルドドライバーを出した。

 

「ソウゴには言ったかもしれないけど、俺はそこにいる門矢士さんに平行世界に飛ばされた事があるんだ」

 

「平行世界?」

 

「…ってなんですか?」

 

「それは一種のパワレルワールドのようなものですか?」

 

「まぁ、そんなところかな」

 

その説明をする為に、ブラッド帝国との戦いの時まで遡る。

晴夜は、ブラッドに自分のビルドドライバーを奪われたが、門矢士に助けられたその後、彼によってそのまま平行世界へと飛ばされた。

その時、ある人からこのドライバーを新たに受け取った。

 

「この俺が使っているビルドドライバーは、その並行世界ものだ」

 

『えっ?』

 

それを聞いた面々は、士と龍牙、和也、幻冬以外が驚く。

 

「この世界ものではない。つまり、別の世界からの異物がある。それに触れていると自分にも影響を及ぼす。だから、俺には時間の書き換えの影響がないんだ」

 

つまりは、この世界ではないビルドドライバーを持つ晴夜には、時間の書き換えの影響を伏せでいた。

 

「でも、それ。誰から貰ったの?」

 

誰から貰ったと聞かれると、晴夜は答える。

 

「…俺が一番尊敬しているだよ♪」

 

「それじゃ!わからへんやろ!」

 

わざわざいう必要もないと考えたのか、それとも後からわかる事だからと思ったのか。

結局晴夜は、このビルドドライバーをくれた人の名前を明かさなかった。

 

――だがソウゴと士だけは、それはきっと戦兎の事を言っているのだと察していた。

 

 

 

 

クライアス社ビルの中で新たに設置された、過川飛流の部屋にウォズが現れた。

 

「新たな我が魔王、ご覧あれ。これが未来の時見ソウゴの姿です」

 

玉座に座る過川飛流にウォズは自分の本を開き、オーマジオウの姿を見せる。

 

「最低最悪の魔王、オーマジオウと呼ばれているもの」

 

「…最低最悪の魔王か。だったら時見ソウゴからオーマジオウになる未来を奪ってやろう」

 

「でも、王様の呼び出したアナザーライダーはやられたけどね」

 

「まだ手始めさ。あれくらいで死なれては気が済まないからな、もっと奴を苦しめないと。この時間を書き換える力を使ってな……」

 

飛流はアナザージオウⅡライドウォッチを見つめ、これでソウゴを心の奥底まで苦しめて絶望させてやれると、愉悦に浸りながらそう呟く。

するとその時、部屋の天上の上に設置されているシャンデリアが銃撃され、部屋の明かりが消えた。

 

「なんだ⁉︎」

 

「時間を書き換えるなんて、凄いお宝だね。欲しくなっちゃったじゃないか」

 

現れたのは海東大樹だった。彼はネオディエンドライバーを一回転させ、ディエンドのライダーカードを取り出す。

 

『KAMEN RIDE!』

 

そしてネオディエンドライバーにカードを差し込んで、それを空の方へと向けた。

 

「変身!」

『DIEND!』

 

トリガーを引くと銃口から紋章を浮かばせて、3色のシルエットを体に重ねるとスーツに変化させた。最後に10枚のプレートが頭部に装着されると、海東は仮面ライダーディエンドへと変身した。

 

「行け!」

 

配下のアナザーエグゼイドとアナザーゴーストをディエンドへ差し向ける。それに対してディエンドは二枚のカードを差し込む。

 

『KAMEN RIDE!BRAVE!SPECTER!』

 

ネオディエンドライバーの力で仮面ライダーブレイブ、仮面ライダースペクターの二体を出現させる。

 

「行ってらしゃい!」

 

スペクター、ブレイブをそれぞれアナザーゴースト、アナザーエグゼイドへぶつけさせて戦闘を始めると、それを見ていた飛流はアナザーライドウォッチを向ける。

 

『ATTACK RIDE!BLAST!』

 

アナザージオウⅡへ変身する前にネオディエンドライバーから放たれた攻撃により、ディエンドが飛流の手からウォッチを強奪した。

 

「このお宝は僕が頂いたよ。じゃあね〜」

 

ディエンドが逃げるとアナザーライダーもディエンドの召喚したスペクターとブレイブによって倒されていた。

そのまま部屋から出て行くディエンドだが、突如として彼の時が止まった。

既に部屋の外に設置してあったソファにスウォルツが座っており、ディエンドの時を止めていたのだ。

 

「返してもらおう」

 

スウォルツはディエンドが持っていたアナザージオウⅡウォッチを取り返した。

 

「スウォルツ。よくやった」

 

そこへ、追ってきた飛流が現れた。

 

「時見ソウゴを倒すのがあなたの悲願。後は私にお任せを」

 

「頼む」

 

スウォルツにディエンドの対応を任せ、飛流は奥の部屋へと戻っていく。

 

「さて」

 

飛流が部屋へ戻ると、スウォルツはディエンドを止めたまま壁に叩きつけて変身解除に追い込む。

 

「ッ!あぁぁぁ……」

 

変身解除されて倒れる海東に、スウォルツが海東の頭を掴む。

 

「お宝が欲しいなら俺がいい物をやる。ただし俺の役に立て」

 

「何だって……?」

 

「意見を求めるつもりはない」

 

スウォルツは海東の頭を鷲掴みにすると、謎の力を注ぎこむ。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁーーー!」

 

その様子を、柱の影からウォズが見ていた。

 

 

 

 

一方、ベランダにいるゲイツは空を見ながらソウゴのことを考えていた。

 

(時見ソウゴ……何なんだ、あの男は……?

どうしてこんなにも胸がざわつく……!俺は知っているのか?あいつのことを……)

 

彼は、ソウゴから感じる胸のざわつきに苛立っていた。

 

「……ん?なんだ?」

 

ゲイツがふと空を見ると、何か空が歪んだように見えた。

 

「はぎゅ~!」

 

「どうしたのはぐたん……?」

 

突然はぐたんが光り出して叫び声を上げると、空が光り出した。

何が起こっているのかを確認する為、ソウゴ達が外に出る。

 

「何……あれ?」

 

「複数の生体反応あり。あそこからです」

 

ルールーが指差した雲の切れ間から、光の球が現れる。

 

「何あれ……?」

 

その光の球が消えると、そこから人の影が見え、こっちに向かって降ってくるように見えた。

 

「人が降って来た⁉︎」

 

「あれって……!」

 

そこから降ってくるのは、アナザークウガの事件で一緒に戦ったプリキュア、キラキラ!プリキュアアラモードのいちか達だった。

 

「うわああああっ!?」

 

いちかがはなと額からぶつかって互いに倒れ、ルールーがひまりを両腕で抱える。

 

「あ、ありがとうございます」

 

あおいとあきら、シエルは普通に着地した。

 

「どわぁぎゃっ!」

 

ぺコリンと長老はハリーの顔面に落下し、仰向けに倒れると同時に妖精の姿に戻った。

 

「はぐたん、大きくなったジャバね~」

 

「はなちゃん!」

 

「いちかちゃん!」

 

長老がはぐたんの成長した姿を見てそう言っている横で、はなといちかが額をさすってから顔を見合い、再会を喜ぶ。

 

「お姉ちゃんの知り合いみたいだけど……」

 

「この方々はどなた……?」

 

初対面のことりとえみるがひまりに手差しして尋ねる。

 

「そもそも、なんで上から……」

 

「おい、なんか来るぞ!」

 

するとその時、空からクライアス社製のパワードスーツが現れた。

 

「おい、あれなんか誰か乗ってるぞ!」

 

「あれは、ドクター・トラウム……!」

 

着地地点にははなといちかがいて、巻き込まれそうになったが、着地する寸前に突然宙に浮かび、離れた場所に着地した。

 

「みんな、大丈夫?」

 

「みらいちゃん!リコちゃん!」

 

上空には、魔法のホウキに乗ったみらいとリコがいた。

 

「モフー!」

 

「モフルン!」

 

みらいのポシェットの中にいたモフルンが手を振り、ぺコリンも手を振った。

 

「魔法つかいプリキュアか…」

 

「魔法……?」

 

「プリキュアって……」

 

「もしかしてあなた達も……!?」

 

「観念なさい!」

 

ルールーとえみるとことりの三人が、あの二人もプリキュアなのだと驚いていると、リコがパワードスーツを装着したトラウムに向かって観念しろと叫ぶ。

 

「得意の魔法も科学の前では無力だよ。実はとんでもない発明をしてしまってね。それには敵わないだろうなぁ。いくら君達でも」

 

だが彼は有無を言わせず、右腕のキャノン砲をみらい達に向けてエネルギーを溜めていた。

 

「リバース・ザ・タイム!」

 

トラウムのパワードスーツからキャノン砲がみらいとリコにそれが放たれた。

 

「はー!」 

 

そこへことはが突進し、キャノン砲に体当たりして光線を止めた。

 

「はーちゃん!」

 

「今のって……」

 

「惜しかったね〜、これが当たれば君達を小さく出来るのに〜」

 

「そんな事が⁉︎」

 

「どうでしょ。これが科学によるものだよ」

 

トラウムがそう言ってると、晴夜は拳を握りしめる。

 

「晴夜……」

 

その時ソウゴは、彼の顔から怒りを感じた。

普段は誰でも構わず人助けする位にお人好しの晴夜にも、一番許せない事がある。

それが、科学を悪用しようとする事だ。

 

「科学は……そんな事にある為にあるんじゃない!

科学は人に笑顔をもたらすことが出来る!

それが出来ないものは科学なんかじゃねェ!」

 

人を幼くする。それは確かに凄いでも、それは人を喜ばせるためではなく、人を傷つけるものだと知ると晴夜はトラウムから怒りを感じる。

 

「流石の天才君も、やはり中身は子供だね」

 

だがその叫びを聞いたトラウムは晴夜の戯言はそこまでとして、彼の乗るパワードスーツは戦闘態勢で構える。

 

「行くよみんな!」

 

プリキュア達が変身アイテムを構える。

 

「「「「「ミライクリスタル!ハートキラッと!」」」」」

「輝く未来を〜抱き締めて!みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

「キュアマシェリ!」

「キュアアムール!」

「みんな舞い上がれ!希望のプリキュア!キュアアーラ!」

「「「「「HUGっと!プリキュア!」」」」」

 

「「「「「「キュアラモード・デコレーション!」」」」」」

「ショートケーキ!元気と!笑顔を!」

「「「「「「レッツ・ら・まぜまぜ!」」」」」」

「キュアホイップ!出来上がり!」

「キュアカスタード!出来上がり!」

「キュアジェラート!出来上がり!」

「キュアマカロン!出来上がり!」

「キュアショコラ!出来上がり!」

「キュアパルフェ!出来上がり!」

「「「「「キラキラ!プリキュアアラモード!」」」」」」

 

「「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」

「フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」

「ふたりの奇跡!キュアミラクル!」

「ふたりの魔法!キュアマジカル!」

「あまねく生命に祝福を!キュアフェリーチェ!」

「「「魔法つかいプリキュア!」」」

 

プリキュア達が変身を完了すると、ソウゴ、ゲイツ、ハリーはジクウドライバーを取り出す。

 

「ゲイツ。ありがとう」

 

「ふん。お前の為ではない…」

 

ゲイツはそう言うが、ソウゴは一緒に戦ってくれるだけで嬉しかった。

 

『『『ジクウドライバー!』』』

『ジオウ!』

『ゲイツ!』

『ハリー!』

 

三人がウォッチを起動し、ドライバーのスロットにセットし、ロックを解除して構える。

 

「「「変身!」」」

 

その掛け声と共に、三人は一斉にドライバーを回す。

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』

『ライダータイム!仮面ライダーハ・リー!』

 

ソウゴ達はジオウ、ゲイツ、ハリーへと変身を完了した。

 

「じゃあ、俺たちも……」

 

「久々にやりますか〜」

 

「四人で戦うなんて久しぶりですね!」

 

「さぁ、実験を始めようか?」

 

晴夜達、ビルドチームもドライバーを取り出すと、晴夜と龍牙はビルドドライバーを装着、和也と幻冬は青いレンチ型のドライバー・スクラッシュドライバーを装着した。

 

『ラビット!タンク!ベストマッチ!』

『ウェイクアップ!クローズドラゴン!』

『ロボットゼリー!』

『デンジャー!クロコダイル!』

 

四人がドライバーを差し込むと晴夜と龍牙から『スナップライドビルダー』が現れ、前後からアーマーが形成。和也と幻冬の周りからは巨大なビーカーと特殊加工容器『ケミカライドビルダー』が出現した。

 

『Are you ready?』

 

「「「「変身!」」」」

 

晴夜と龍牙は形成されたアーマーが重なり、和也と幻冬はビーカーが割れると『ヴァリアブルゼリー』が放出され、それがボディや頭部のパーツ等になり、装着された。

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』

『Wake up burning!Get CROSS-Z-DRAGON!Yeah!』

『流れる!潰れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』

『割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!〈キャー!〉』

 

ビルド、クローズ、グリス、ローグと四人の仮面ライダーが久しぶりに四人での同時変身を完了した。

 

「よーし!それじゃあ行くぞ!」

 

全員が変身したのを確認したトラウムが両足のブースターを噴射させて突進する。

 

「「「はああああぁぁぁっ!」」」

 

エールとホイップとミラクルが跳び、パンチを叩き込む。

 

「ふぅ!」

 

グリスとローグがトラウムの動きが止まっている隙に、ツインブレイカーとネビュラスチームガンを放つ。しかし、彼には何のダメージもなかった。

 

「ならこれだ!」

 

グリスがクマボトルを取り出し、スクラッシュドライバーに差し込む。

 

『クマ!チャージボトル!潰れな〜い!チャージクラッシュ!』

 

レバーを下ろすと、グリスの腕がクマのような手が液状化して現れた。

 

「何あの手?」

 

「クマみたい」

 

アーラとフェリーチェが驚いていると、グリスの巨大化したクマの腕はトラウムのパワードスーツに繰り出す。

 

「それぐらい」

 

トラウムのパワードスーツは腕を出してグリスの腕を抑える。

 

「残念だったね〜」

 

「そいつはどうかな」

 

『ジカンチェーン!』

「でゃあ‼︎」

 

ハリーがジカンチェーンの鎖を繰り出し、パワードスーツの足を拘束した。

 

「なに⁉︎」

 

「幻冬はん!」

 

既に後方ではローグがスチームガンを構えていた。

 

「はい!」

『クロコダイル!ファンキーショット!』

 

トリガーを引き、紫のエネルギー弾が炸裂した。パワードスーツはそのまま飛ばされるが、なんとか踏み止まる。

 

「今だよ!」

 

「「「「たああああぁぁぁっ!」」」」

 

そこへ、エトワール、マカロン、ショコラ、フェリーチェが跳び蹴りを叩き込む。

 

「それくらい!」

 

トラウムのパワードスーツはこれでも起き上がった。

 

「だあああっ!」

 

そこへマジカルがキックを繰り出すが吹き飛ばされ頭が当たった。

 

「お前大丈夫か?」

 

「全然!計算通りだから」

 

ゲイツは大丈夫かと聞くと、マジカルは少々強がっていた。

そのままホイップ達が光線を避けながら、キャンディロッドからクリームエネルギーを飛ばして当てる。

 

『ビートクローザー!』

『ジカンザックス!Oh!No!』

 

それを見たゲイツとクローズが、ジカンザックスとビートクローザーを召喚し、二人はそれぞれウォッチとボトルをセットする。

 

『スペシャルチューン!』

『フィニッシュタイム!』

 

ジカンザックスとビートクローザーのグリップを引っ張り、エネルギーを蓄積させる。

 

『ヒッパレー!ヒッパレー!ミリオンスマッシュ!』

『ゲイツ!ザックリカッティング!』

 

「「はぁーっ!」」

 

ビートクローザーとジカンザックスを振り抜き、パワードスーツを宙へと上げる。

 

「「「「はああああぁぁぁっ!」」」」

 

その次がアンジュとカスタードとジェラート、マジカルも跳び蹴りを叩き込み、地面へと落とした。そのまま勢いよく地面へと激突した。

 

「やっぱり強いねぇ……!」

 

それでも尚、トラウムのパワードスーツはまだ起き上がる。

 

「行きましょう、私達も」

 

「はい!」

 

「「「はああああぁぁぁっ!」」」

 

マシェリ、アムール、アーラがパワードスーツの左足に跳び蹴りを叩き込む。体勢が崩れてよろける。

 

「今だ!ソウゴ!」

 

「うん!」

 

ジオウとビルドがジカンギレードとドリルクラッシャーを構えると、ウォッチとボトルを差し込む。

 

『Ready go!』

『フィニッシュタイム!』

 

ジオウとビルドは同時に飛び上がる。

 

『ボルテックブレイク!』

『ギリギリスラッシュ!』

 

「「はぁぁ!」」

 

二人同時に技を放ち、ギリギリスラッシュとボルテックブレイクが直撃した事で、トラウムのパワードスーツは腕と足を分断させられる。そして背中から地面に叩き付けられると、そのまま地面を転がるように倒れる。

 

「スーツが無ければ跡形も無く吹き飛んでた!」

 

完全には破壊出来無かったが、パワードスーツを大破させることは出来た。

 

「スーツの機動力、-99%」

 

パワードスーツの方もボロボロになり、機動力が99%ダウンした事がアムールの口から告げられる。

 

「戦闘不能。もう止めましょう、ドクター・トラウム」

 

「とんだ計算ミスだな、ルールー」

 

「……?」

 

「リバース・ザ・タイム!」

 

トラウムはアムールにそう言い放つと、右腕のキャノン砲を自身に突き付け、リバース・ザ・タイムを発動させて光線を放つ。

全身がエネルギーで覆われると、パワードスーツが修復し始めた。

 

「何っ……⁉︎」

 

「時間が戻っている……⁉︎」

 

そして、完全に修復されてしまった。

――いや、時間が戻ってしまった、というべきか。修復された様に見えた様は、逆再生するかの様に戻っていったかの様に見え、まるでアナザージオウⅡによる力と同じだと思えた。

 

「どう?アナザージオウⅡの力を、このパワードスーツにも取り入れたんだ」

 

それを聞いたジオウは、アナザージオウⅡと同じ力と驚く。

 

「どんなに壊れようとも完全回復。時を操るこの装置があれば無敵!」

 

「そんな……!」

 

エール達が動揺したその時、何かの落ちる音が聞こえた。

 

「…?」

 

「ネジ?」

 

それは、トラウムが装着しているパワードスーツのネジだった。

 

「あっ……ああああぁぁぁっ!?」

 

それから間も無い内に、パワードスーツが崩れ落ちた。

 

「は、はぁ……⁉︎」

 

「えっ?どうして?」

 

「いやん……!」

 

予想外の状況に、ジオウ達は目を丸くした。

 

「時間を戻し過ぎた!組み立て前に戻ってしまった……!」

 

どうやら時間を戻し過ぎて、パワードスーツの組み立て前までに戻してしまったようだ。

 

「アイツ……ただのアホか……ッ!」

 

「お前が言えるのかよ……」

 

「夜なべして造ったのに……!一旦出直しだ!それじゃ」

 

そう呟くクローズにグリスが突っ込んでいるのを他所に、トラウムがそう言うと、パワードスーツの部品ごと退いた。

 

「私達プリキュアの勝利だ!」

 

「「「やったぁ!」」」

 

エールとホイップとミラクルがハイタッチして喜び合う。

 

「勝利……なのかな?」

 

だがアンジュは、勝利したのかと思いたいが、運良く退いてくれたが正しい様に思えた。

 

「なんなのあれ?」

 

トラウムが去ると全員変身を解除するが、さっきのソウゴの戦いを見てゲイツは彼を見つめていた。

 

「喜んでる場合じゃないでしょ……」

 

「っ!そうだ!いちご山を戻さないと!」

 

「魔法界も……」

 

「さっきも、時間を操る機械で……」

 

とりあえず、ソウゴ達はみんなから何があったのかを尋ねる。

 

「一体何があったの?」

 

「いちご山の時間が、トラウムに止められちゃったの」

 

「魔法界もそう」

 

「いちご山と魔法界の時間が止まったなんて……」

 

「いつものように開店の準備をしようと思ったら、トラウムが現れて、いちご山の時間を止めたの」

 

「魔法界で水晶のお告げを聞きに行ったの」

 

「『偽の力を持つ者により伝説の少女達の時が奪われ、世界の時も止まる』って」

 

「伝説の少女達はプリキュア」

 

「だから、みんなに伝えに行こうとしたら、トラウムが現れて魔法界の時を止めたの」

 

いちか達とみらい達のいるいちご山と魔法界は、彼によって時間を止められたと聞かされた。

 

「そんな……」

 

「プリキュアのいる場所が……他のプリキュアの助けに行こう。もしかしたら、狙われてるかもしれない」

 

プリキュアの住む場所の時間が止められた。

もしかしたら、他のプリキュアのいる場所も時間を止められるかもしれないと晴夜は推測する。

 

「でも、晴夜は他のプリキュアがどこに居るか知ってるの?」

 

「何度か行った事があるんだ。ここからだと四つ葉町とサンクルミエール市が近いか」

 

その二つの町には、プリキュア5とフレッシュプリキュアがいる筈だ。

 

「龍牙、四つ葉町にいるラブさん達にこの事を伝えて欲しいだ」

 

「よし、任せろ」

 

「じゃあ、和也と幻冬君は大貝町にいるマナ達にこの事を伝えて欲しい」

 

「わかった」

 

三人が了解すると、和也が晴夜の肩に手を置く。

 

「お前の一番愛している彼女は幼馴染の俺が守ってやるよ」

 

「⁉︎」

 

そう言われると晴夜の顔が一気に赤くなった。

 

「彼女?って誰のこと?」

 

「あれ?知らないですか?晴夜さんの彼女はマナさんなんですよ」

 

「えぇ!マナと晴夜付き合ってたの⁉︎」

 

昨日よく一緒にいる姿を見たソウゴには、ようやく二人が何故あんなに一緒だったのかわかった。

 

「へぇ〜、君中々やるんだね」

 

「可愛坊やね〜。恋話とか話してくれる〜?」

 

「ねぇねぇ、どっちが先に告ったの?」

 

「私も興味あるのです!仮面ライダーとプリキュアの恋を!」

 

あきらとゆかり、ことは、えみるは晴夜の恋事情を興味やいじりで聞こうと話しかける。

 

「教えてやろうか?」

 

「⁉︎」

 

「確か、助けようとした時、『なぜなら、俺は……相田マナが好きだから!』って言ってたな〜♪」

 

「⁉︎ つ、つ、士さーーーん!」

 

告白を士にカミングアウトされると何人か晴夜は冷やかす。ちなみにこれを言ったことのある晴夜は、しばらく赤面となった。

 

(彼女か……)

 

「……」

 

彼女と聞いたソウゴはチラッと、此処にいる一人の女子を見てしまった。

ちなみにこの時、ほまれはハリーをチラッと見ていた。

 

 

 

 

クライアス社本社ビルの社長室にリストルが経過報告として、プレジメント・クライの前に現れた。

 

「トラウム相談役が時を操る装置を完成させました」

 

「時を……?」

 

「はい。アスパワワをトゲパワワに変換させて思いのままに」

 

「で、相談役は?」

 

「手始めにアスパワワが溢れるエリアを……」

 

「つまり、プリキュアの地」

 

「左様で。既に魔法界、妖精達が住むいちご山からアスパワワが消え、時が停止しております」

 

リストルは時を止めた地を二つ報告した。

 

「しかし、流石はプリキュア。逃げおおせた後、元魔王のジオウとキュアエール達と合流。現在、三手に分かれ、他のプリキュアを捜索中」

 

「ほぅ〜」

 

それを聞いたクライは、三手に分かれたプリキュア達に何か対策を打とうとする。

 

 

 

 

四つ葉町に行く事になったメンバーが、みらいとリコ、ことはの魔法のホウキにえみる、ルールーと妖精達とはぐたんを抱くほまれがいた。そして龍牙はクローズチャージへと変身し、タカボトルの力で飛んでいた。

 

「あっちモフ」

 

「匂いで探せるとは、実に興味深い」

 

「はな先輩達と分かれて良かったのでしょうか?」

 

ルールーがモフルンに感心していると、リコの魔法のホウキに乗るえみるが表情を曇らせて呟く。

 

「いいの。こっちで。みーんなきゃわたんだから……!」

 

はぐたん、ぺコリン、モフルンは満足げな表情のほまれに抱き抱えられていた。

そのまま四つ葉町に着くと、人影が見えた。

 

「おっ!あれは!」

 

「みらいちゃーん!リコちゃーん!龍牙君!」

 

「あっ!ラブちゃんだ!」

 

「おーい!」

 

そこにいたのはキュアピーチの桃園ラブだった。

 

 

そして、大貝町へと戻った和也と幻冬がソリティアへと戻った。

 

「みんな!」

 

「かずやん!おかえり!」

 

「実は大変なんです!」

 

「どうしたのですか?」

 

焦っている二人を見て、六花達は何があったのかを聞こうとする。

 

「それより!晴夜は!晴夜どこなの!」

 

マナが勢いよく現れ、和也に晴夜は何処と聞く。

 

「せ、晴夜なら、今サンクミエールに行ったけど……」

 

「のぞみさん達に……」

 

 

和也が晴夜の行き先を伝えている一方で。サンクルミエール市に着いたソウゴ達は、プリキュア5のいる学園の方へ向かうためにソウゴ達は徒歩で移動してた。

 

「この町にのぞみ達がいるの?」

 

「うん。この先のサンクルミエール学園にいるはずだと思うけどね、プリキュア5は」

 

「プリキュア5……?」

 

プリキュア5と言う言葉に、上の方で杖を持った金髪オールバックの男性が反応する。

 

「何か……食べ物をプリーズ……!」

 

するとその男性は、ソウゴ達に食べ物を求めて現れた。

 

――実はこの人物、プリキュア5と何度も戦った、ナイトメアやエターナルの一員でもあった男…ブンビーだった。

 

 

ソウゴ達はプリキュア5の情報を知る為に、キラキラパティへとブンビーを連れてきた。

 

「クジャクパフェの出来上がり!」

 

いちか達が作ったクジャクパフェをブンビーの目の前に置く。

 

「彩りにこだわってみたの」

 

「特に羽のデコレーションは―――」

 

シエルといちかの二人が説明する途中で、ブンビーはあっと言う間にクジャクパフェを食べ切った。

 

「食べるのはやっ……」

 

「三日間、何も食べて無かったから……」

 

「金無いの?」

 

「聞くも涙語るも涙のお話よ……」

 

ブンビーはソウゴの質問を無視し、彼らに紙芝居を出して、どうして自分がこうなったのかという説明を始める。

 

「俺さ、ナイトメアもビックリな超ブラック企業に引き抜かれちゃって、着の身着のままに逃げて来たのよ……こんな感じ」

 

紙芝居が終わると、ゲイツが「そんなことはどうでもいい」と切り捨てて本題を聞く。

 

「プリキュアを知っているんですか?」

 

「俺様といい勝負をしたからな。プリキュア5は」

 

「じゃあ、さっそくだけで……」

 

「待った……!お代わり頂戴……!」

 

だがブンビーはプリキュア5の説明を聞こうとしたソウゴの言葉を切って突然立ち上がり、泣きながらお代わりをせがんだ。

 

「はぁ〜」

「最悪だ……」

 

ソウゴと晴夜の二人がため息を吐き、中々知りたい情報の本題に話が進まない事に頭を痛める。

 

 

四つ葉町でラブと会った龍牙達。広場でラブとルールーが音楽に合わせて踊る。

 

「ロボットダンス?80年代に流行ったダンススタイルだね」

 

「パップルに教わりました」

 

二人が踊っていると、タルトとハリーがお互いの苦労の日々を語り合っていた。

 

「分かるわー。夜泣きとか参るわなー」

 

「何日も寝不足が続いたわー」

 

ハリーとタルトは同じく子育てしている仲で、息が合うようだ。

 

「はーちゃんが小さい頃もそうだった」

 

「みらいが赤ちゃんの時もモフ」

 

「モフルンふわふわー!」  

 

はぐたんがモフルンに抱き付いて頬ずりする。

 

「こっちは育児トークに華を咲かせているのです!……って、まったりしてる場合では無いのです!」

 

「!…ついペースに乗ってしまって……」

 

「右に同じく」

 

えみるの叫びで、リコとルールーはようやくここに来た目的を思い出した。

 

「ダンスの大会明日だから、練習しなくっちゃ!」

 

「時間が止まるかもしれないこの一大事に……⁉︎」

 

「止まらないよ。そんな事、あたし達が絶対に許さないから。だから、練習するんだ」

 

ダンスを止めたラブがえみるにそう言い、微笑みを浮かべた。

 

「心配すんなよ」

 

龍牙が不安そうなえみるの様子を察したのか、彼女に声をかける。

 

「そんな事させねえ為に、一緒に俺達がいるんだろ?」

 

「はいなのです!」

 

龍牙に言われ、えみるから焦りが無くなった。

 

 

一方、ソウゴ、ゲイツ、晴夜と分かれたはな、さあや、ことり、あきらは、プリキュア5を探しに町を回ってた。

ブンビーはまだキラパティにいる為に、いちか、シエル、ツクヨミの三人に任せた。

 

「プリキュア5……!プリキュア5どこ~⁉︎」

 

「そんな闇雲に探しても見つからないって……」

 

「まるで落とし物を探してるみたいだね」

 

「はなは熱心なんです」

 

「天使のシュワシュワウォーター!」

 

ことりとあきらがはなに突っ込んでいると、さあやの出演したCMの商品の名前を、前から誰かが叫んでいたのを発見する。

はな達が声のした方を向くと、そこにはキュアドリームの夢原のぞみがいた。

 

「あなた、CMの子でしょ?」

 

「はい」

 

「うららが歌ってるの!」

 

「春日野うららさんのお友達……⁉︎」

 

「うん!」

 

「うららさんは、憧れの女優さんなんです!うららさんの演技で、何度感動した事か……!」

 

「めっちゃテンション上がってる!」

 

さあやがいつもよりもテンションが上がっているのを見たはなは、驚きを隠せなかった。

 

「嬉しいな。うららをずっと応援して来て良かった」

 

「応援?」

 

「ああ、私、野乃はな!」

 

「あたし、夢原のぞみ」

 

「「よろしく!」」

 

二人は名乗ってから互いに頭を下げると、勢いあまって額をぶつけてしまった。

だが、一度会ってる筈なのに、どうして二人は互いの事を覚えてないのだ。…と思っているそこの諸君。

その理由は、アナザージオウⅡによる時間の書き換えにより、アナザー龍騎とアナザーブレイドの事件で出会っていた記憶が書き換えられていたからだ。

 

「「いった~……!」」

 

「夢を応援か……何だか、はなと似てるなぁ」

 

「そうですね。雰囲気も似てますし」

 

はなとのぞみはお互いの顔を見合い、笑顔を浮かべた。

 

 

別行動で探していたソウゴ、ゲイツ、晴夜はプリキュア5のメンバーを探していた。

 

「のぞみさん。何処にいるんだ?」

 

「晴夜は、のぞみにも会った事あるの?」

 

「まぁ、とりあえず一緒に戦った事があるから」

 

そんな感じで話しているソウゴと晴夜の二人を、ゲイツは後ろからジッとソウゴを観察していた。

 

「それに他のプリキュアとも協力すれば過川飛竜だって止めれると思うよ」

 

「――そうはいかない」

 

その時、ソウゴ達の耳に聞き覚えのある男の声が聞こえると、三人の前に過川飛流が現れた。

 

「過川飛流……」

 

「時見ソウゴ。世界に王は二人もいらない。お前の代わりに、俺が最低最悪の魔王になってやる」

 

「元々俺は最低最悪の魔王になるつもりはない。お前を倒して、この世界を元に戻す」

 

そう言うと、ソウゴと晴夜はジクウドライバーとビルドドライバーを装着した。

 

「ふん」

『ジオウ…Ⅱ!』

 

飛流がアナザージオウⅡへと変身すると、ソウゴと晴夜はジオウウォッチⅡとハザードトリガーを取り出す。

 

『マックスハザードオン!』

『ジオウ!Ⅱ!』

 

ソウゴがジオウウォッチⅡを二つに分けると、晴夜はハザードトリガーを起動してビルドドライバーの『BLDライドポート』に差し込み、フルフルラビットタンクボトルを振る。

 

『ラビット!ラビット&ラビット!』

 

そして二人はドライバーにウォッチとボトルを差し込む。

 

「「変身!」」

 

ソウゴの背後に現れた二つの時計が左右対象に止まって時計バンドのエフェクトがソウゴの体を纏い。晴夜の身体が『ハザードライドビルダー』と重なりハザードフォームへと変身すると、現れたラビットラビットアーマーを装着する。

 

『ライダータイム!仮面ライダー!ライダー! ジオウ・ジオウ・ジオウ!Ⅱ!』

『オーバーフロー!紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』

 

二人がジオウⅡ、ビルドラビットラビットフォームへと変身を完了すると、アナザージオウⅡに向かって行く。

 

「はぁぁ!」

 

ジオウがアナザージオウⅡに向けて先に攻撃を繰り出した。

 

「ふん」

 

アナザージオウⅡはジオウの攻撃を防ぐとカウンターで返し、ジオウはその攻撃を受ける。だが、直ぐに起き上がり再度攻撃に出る。

その後しばらく鍔迫り合いとなるが、徐々にアナザージオウⅡの方がジオウを押し始めた。

 

「ソウゴ!」

 

ビルドが足を伸ばしてキックを繰り出し、アナザージオウⅡを離す。

 

「また、お前か!」

 

「はぁ!」

 

今度はビルドがアナザージオウⅡに挑む。

 

「ちっ!」

 

ビルドはラビットラビットの特徴である素早さで撹乱させる。しかし、アナザージオウⅡは仮面の時計の針を回す。

 

「そこだ」

 

「くぅ!」

 

未来の時を見たアナザージオウⅡは槍の攻撃を繰り出し、ビルドは咄嗟にフルボトルバスターで防いだ。

 

「晴夜!だったらこれで!」

 

ジオウがグランドジオウライドウォッチを取り出す。

 

「――なるほどね。いいお宝じゃない」

 

だが突如、その背後に海東大樹が現れた。

 

「海東大樹」

 

「どうして、ここに!」

 

「覚えていてくれて光栄だよ、時見ソウゴ君。それと久しぶりだね、桐ヶ谷晴夜君。ついでに僕の新しい力も覚えてくれないか?」

 

「新しい力?」

 

「そう。こうゆう力だ!」

 

海東が手を向けるとその時、『ピタッ!』っとジオウ達の時間が止まった。

 

「どうしてあいつが、タイムジャッカーの力を……?」

 

それを離れたところから見ていたオーラは、タイムジャッカーにしかない力をなぜ持っているのだと驚く。

そのまま、海東はジオウの持つグランドジオウウォッチを奪い取る。

 

「こんなに楽にお宝が手に入るのは初めてだよ。またね」

 

グランドジオウウォッチを奪うと去り際に指を鳴らし、彼らの時を動かした。

 

「待て!」

 

「お前の相手はこの俺だ!」

 

グランドジオウウォッチを取られた事に気付いて動揺していると、アナザージオウⅡが槍でジオウに攻撃を行う。

 

「ソウゴ!うわぁ!」

 

ビルドがジオウを気にしていると、いきなり背後から攻撃を受けた。

 

「お前は……」

 

現れたのは仮面ライダーリストル・クラレットフォームだった。

 

「初めまして、桐ヶ谷晴夜君。私はリストル」

 

「リストル……なるほどクライアス社の……」

 

「あなたと門矢士には、少々困っているのですよ。コソコソと調べられているのが」

 

「へぇ〜、知ってたんだ……

だけど、ここでやられる訳にはいかない」

 

フルフルラビットタンクボトルを外すと、再びフルフルラビットタンクボトルを振る。

 

『タンク!』

 

プレス音の様な音が鳴るまで数回振ると栓を回し、フルフルラビットタンクボトルをもう一度差し込む。

 

『タンク&タンク!ビルドアップ!』

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

レバーを回すのと同時に小型のタンクユニットが現れ、ビルドの周囲を囲みながらリストルに攻撃を行うと、タンクユニットは宙に浮かぶ。

 

『Are you ready?』

「ビルドアップ!」

 

ラビットユニットがパージされ、ハザードフォームへと戻ると宙へ飛び、浮かぶタンクユニットをビルドが装着する。

 

『オーバーフロー!鋼鉄のブルーウォーリア!タンクタンク!ヤベーイ!ツエーイ!』

 

「ふぅ!」

 

ビルドは青いボディに纏ったタンクタンクフォームへとフォームチェンジすると、フルボトルバスターのモードを砲撃へと変え、青い光弾をリストルへ放った。

 

「あなた達が何を知っているのかは、後々わかることでしょう。今は彼女らの地を攻めるのが優先ですからね」

 

「彼女ら……お前達は、みんなのいる町で何をする気だ!」

『フルフルマッチブレイク!』

 

ビルドがリストルに何をするのかを問いながら、フルボトルバスターの青い光弾を放つ。

 

『フィニッシュタイム!クラレットタイムインパクト!』

 

しかし、リストルはクライソードに黒いエネルギーを纏い、ビルドの放った光弾を切り裂いた。

そのままビルドへ突撃し、クライソードで攻撃を繰り出す。

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

リストルの攻撃はビルドと直撃し、吹き飛ばされる。

 

「答える必要はありません」

 

「ッ……」

 

アナザージオウⅡにジオウが苦戦、ビルドはリストルに阻まれジオウの援護にも行けない。

 

「チッ!」

『ゲイツ!ゲイツリバイブ!疾風!』

 

その様子を見ていたゲイツは、ゲイツウォッチとゲイツリバイブをジクウドライバーのスロットに装填し、ドライバーを回す。

 

「変身!」

『ライダータイム!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイブ疾風!疾風!』

 

ゲイツはゲイツリバイブ疾風に変身し乱入した。

 

『フィニッシュタイム!百烈タイムバースト!』

「はぁぁ!」

 

ゲイツはライダーキックを放ち、リストルをビルドから離した。

 

「ジオウ!」

 

ゲイツはすぐ様アナザージオウⅡにジカンジャックローで攻撃し、ジオウを救った。

 

「行くぞ!」

 

そのままゲイツはジオウとビルドを連れ、その場から退却した。

 

「ジオウに負けたようですね」

 

スウォルツが現れると飛流は変身を解除した。

 

「負けただと?逃げられただけだ」

 

「……逃げられただけですか」

 

スウォルツは不適な笑みを浮かべる。

 

 

一方で、ゲイツのおかげで逃れる事が出来た三人は、近くの屋上へとやってきた。

 

「ここまで来れば大丈夫だろ」

 

ジオウ達は一安心すると、一度変身を解除した。

 

「ありがとう。ゲイツ」

 

「ソウゴを信じてくれる気になったか?」

 

ソウゴと晴夜がゲイツにそう聞くが、本人はそっぽを向く。

 

「俺はただ、貴様ら二人の情けない戦闘で見過ごせなかった。それだけだ」

 

「だとしてもありがとう。ゲイツはやっぱり俺の知ってるゲイツのままだ」

 

時間が変わっても、ゲイツはソウゴの知るゲイツのままで、それを再確認したソウゴは思わず笑みを浮かべる。

 

「お前の知ってる俺は……どんなやつだ?」

 

「どんなヤツ?んー、初めて会ったとき、ゲイツにいきなり襲われた。何を言っても全然聞いてくれなくて、事あるごとに俺達は戦った……

でも、そのたびに……俺達の絆は強くなった」

 

「絆だと……?」

 

ゲイツとは何度も衝突し、お互いの気持ちをぶつけ合った。

だけど、お互いに目指すものが重なったから、彼らは仲間として一緒に戦った。

 

「俺もゲイツも、世界を救いたいっていう気持ちは一緒だったんだ。だから今は……信頼出来る仲間だ」

 

「お前の知るの俺は、お前を信頼してたというのか?」

 

「多分ね。あ、でもウォズに俺の家臣って言われるのは嫌がってたかもしれない」

 

「あ?何故俺がお前の家臣にならなければならない!」

 

「ほら、そんな風にさ」

 

いつもの知るゲイツの顔になったのを見て、ソウゴから笑顔が戻った。それを見た晴夜はソウゴとゲイツはいいコンビだなと見ていた。

 

 

 

その頃キラキラパティでは、そろそろブンビーから情報を聞こうと試みる。

 

「そろそろよろしいでしょうか……?私達もう行かないと……」

 

「ふー、ごちそうさん。食後のデザートが欲しい所だけど、もう行かないとヤバいよ?」

 

キラパティに残ったいちか達は、ここまでずっとブンビーの食事を作らされていた。

 

「ねぇ!早く教えてよ!トラウムがいつ動くか……」

 

「トラウム?何でその名前を?」

 

ツクヨミがトラウムについて何か知っているなら教えて欲しいと言っていると、ブンビーは知っている人物の名前を聞き、少なからず驚く。

 

「知ってんの?」

 

「俺が引き抜かれた先のトコの上司だったからな」

 

そのまま彼は、クライアス社で知っている事を語り始める。

 

「俺が引き抜かれたのはクライアス社ってトコでな、トラウムって奴の部署に配属されて―――とんでもねー物作らされるのを手伝わされてたんだ。あれはヤバい。もう声も出ない。あーヤバい。」

 

「そのものって何なの?」

 

「いやもうヤバいとしか―――」

 

「早く言いなさい!」

 

シエルの問いに同じ様な答えしか返さない彼に痺れを切らしたのか、ツクヨミがテーブルを叩いてブンビーを怒鳴る。

 

「わ、分かんないんだよ!相当ヤバいモンだってのは分かってるんだけど!」

 

それだけ言うと、ブンビーは慌ててキラパティから出て行く。

 

「二人共、早く行ってこのことを!」

 

「うん!」

 

急いでいちかとシエルははな達と合流する為に向かう。

ツクヨミも後を追おうと急ぐ。しかし…

 

「「グウゥゥ〜」」

 

突如として、アナザーライダーがツクヨミの前に現れた。

 

 

四つ葉町の商店街に、オシマイダーが二体とビシンが現れた。

   

「ハリ〜決着付けようよ〜」

 

ハリーを連れて行こうとビシンが迫ってくる。しかし、ハリーの前に龍牙が出る。

 

「お前の相手は俺だ」

 

「龍牙はん」

 

「なぁ〜に、久々の強敵に燃えてんだよ」

 

「君の相手はハリーの後だよ!」

 

突然自身の前に現れた男に文句を言いながらビシンはジクウドライバーを装着し、二つのウォッチを起動する。

 

『ビシン!ギアファング!』

 

そのままウォッチをスロットに装填し、ドライバーを回す。

「変身!」

 

『ライダータイム!仮面ライダービ・シ・ン!ファングタイム!導け!完全なる力を我が手に!ビシン!ギアファング〜!』

 

仮面ライダービシンへと変身すると、赤い虎のようなアーマーを纏い右腕に巨大なクローを装備したギアファングへと変身した。

 

「リコ!」

 

「ええ!」

 

「「キュアップ・ラパパ!ダイヤ!」」

 

みらいとリコが変身しようと手を掴むが、それははぐたんの手だった。

 

「モフルンはこっちモフ!」

 

「「あっ」」

 

「「たあっ!」」

 

そこへ既に変身したエトワールとマシェリとアムールが現れ、オシマイダーにパンチを叩き込むが、両腕を交差させて防がれる。

これを見たラブはリンクルンを構える。

 

「チェインジ・プリキュア!ビートアップ!」

 

「「キュアップ・ラパパ!ダイヤ!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」

 

彼女らが光が纏われると、龍牙は黒いボトルとオレンジ色の形のしたナックル・マグマナックルを取り出した。

 

「ビシン!お前にプリキュアはやらさへん!」

 

『ボトルバーン!』

『ハリー!ギアジェット!』

 

龍牙はナックルのグリップを上と上げ、そのままドライバーに差し込む。

 

『クローズマグマ!』

 

ナックルを差し込み、ドライバーのレバーを操作すると後ろから巨大なナックルの形状をしたマグマライドビルダーが作れていき、後ろへ完成された。

 

『Are you ready?』

 

音声が鳴り響くと、龍牙は拳を手に当ててハリーと共に叫ぶ。

 

「「変身!」」

 

そこから流れ出た溶岩・ヴァリアブルマグマが龍牙の体に掛かり、流れ出た溶岩からヤマタノオロチような八体の龍が現れ固まる。そのままナックルが前へ動き固まった溶岩は砕け、そこに変身し現れた。

 

『極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!』

『ジェットタイム!導け!切り開く世界!ハリー!ギア!ジェット〜!』

 

ラブがピーチに変身し、みらいとリコはプリキュアに変身する。

ハリーは仮面ライダーハリー・ギアジェットに変身し、龍牙は全身がマグマのようにオレンジ色な姿に肩には龍のようなモチーフの装甲と後ろに羽が装着されたフォーム、仮面ライダークローズマグマとなった。

 

 

そして、大貝町にもオシマイダーが二体現れた。

 

「あれがオシマイダー……」

 

「ジコチューとは違うようですね」

 

「龍牙からの連絡だと、今何体も復活してらしい」

 

「みんな!行くよ!」

 

マナの声とともに、ドキドキプリキュアのメンバーと和也と幻冬が構える。

 

「「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」」

「「プリキュア!ドレスアップ!」」

 

ラブリーコミューンとラブアイズパレットを操作すると彼女達の体が光り輝き出し、姿を変えようとする。

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「ひだまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!」

「愛の切り札!キュアエース!」

「運命の切り札!キュアジョーカー!」

 

『響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!』

 

ハート達全員が名乗ると、和也と幻冬はスクラッシュゼリーとクラックボトルをスクラッシュドライバーへと差し込む。

 

「「変身!」」

 

『流れる!潰れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』

『割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!〈キャー!〉』

 

こちらも変身完了し、戦闘準備は完了だ。

 

 

そしてはな達の方にもオシマイダーが現れ、更にトラウムも現れる。

 

「時を戻し、復活させたオシマイダーだよ」

 

トラウムの言う通り、彼女達の前に現れたオシマイダーは、以前エール達が戦った事のあるオシマイダーだった。

 

「プリキュア!メタモルフォーゼ!」

 

それを見たのぞみは変身アイテムを操作し、キュアドリームに変身する。

 

「大いなる希望の力!キュアドリーム!」

 

「私達も行こう!」

 

「「「ミライクリスタル!ハート、キラっと!は~ぎゅ~!」」」

「「「キュアラモード・デコレーション!」」」

 

はな達もプリキュアへと変身し、ドリームと共にオシマイダーと戦う。

 

 

いちか達を追いかけようとしたツクヨミだったが、アナザーライダー達に拘束されてしまった。そこへ飛流も現れた。

 

「来てもらおうか」

 

「何故私が……」

 

「お前には時見ソウゴを誘き寄せる餌になってもらう。行くぞ」

 

ツクヨミを連れていこうとしたその時、そこへアナザーカブト、アナザービルドの背に銃撃が放たれた。

 

「ハッ」

 

銃撃したのは士だった。そのまま士は2体のアナザーライダーに回し蹴りを炸裂させた。

 

「あなた……」

 

「俺の推測どおりなら、お前らにそいつらを渡す訳にはいかない」

 

「なんだお前?」

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」

 

「ほ~う、面白い」

 

その言葉を聞いた飛流はウォッチを取り出す。

 

「変身!」

 

それに対抗する為、士はカードを腰に装着したドライバーに差し込み、真ん中の部分を操作した。

 

『KAMEN RIDE!DECADE!』

 

いくつもの影が一人となり数枚のプレートが現れ、その頭部に向けて縦に貫きはめ込まれると、黒とマゼンタの仮面ライダーディケイドとなった。

 

「逃げろ」

 

逃げろと言われたツクヨミは、直ぐにここから逃げた。

 

「追え!」

 

逃げるツクヨミを、アナザービルドとアナザーカブトが飛流の命令で追いかける。

そこへ、ソウゴ達も駆け付けつけた。

 

「あのピンクのは誰だ」

 

「門矢士だよ。あとマゼンダね」

 

ソウゴはディケイドの色に関してツッコミを入れながらゲイツに紹介する。

 

「行くぞ。桐ヶ谷、ソウゴ」

 

「え?」

 

「お前…」

 

ようやく信じてくれたゲイツにソウゴは笑みを浮かべる。

 

「ぼやぼやするな」

 

「ありがとう」

 

ソウゴは信じてくれた事に礼を言うと、三人はジクウドライバーとビルドドライバーを装着した。

 

『ジオウ!Ⅱ!』

『ゲイツ!ゲイツリバイブ!剛烈!』

『グレイト!オールイェイ!ジーニアス!』

 

三人がドライバーにそれぞれウォッチとボトルを差し込むと、ソウゴとゲイツにはそれぞれ二つの時計と砂時計の付いたタイマーが背後に出現し、晴夜の後ろには加工設備プラントが作られていき、何本ものボトルが晴夜の後ろを囲む。

 

『Are you ready?』

 

ソウゴがポーズを構え、ゲイツがドライバーを掴み、晴夜が人差し指を頭の上に当てると、三人は叫ぶ。

 

「「「変身!」」」

 

『ライダータイム!仮面ライダー!ライダー! ジオウ・ジオウ・ジオウ!Ⅱ!』

『ライダータイム!リ・バ・イ・ブ剛烈! 剛烈!』

『完全無欠のボトルヤロー!ビルドジーニアス!スゲーイ!モノスゲーイ!』

 

三人が変身を完了すると、ディケイドに加勢しアナザージオウⅡに戦いを挑む。

 

「ツクヨミは⁉︎」

 

「アナザーライダーに追われている!」

 

「ソウゴ、ここは俺に任せろ!」

 

「お前はツクヨミの元へ行け!」

 

「分かった」

 

ビルドとゲイツはジオウにアナザーライダー達を任せ、ツクヨミの元へ向かう。

 

「ちょっとは手伝う気になったか」

 

「お前が手伝うんだ!」

 

ゲイツとディケイドが話していると、ビルドがアナザージオウⅡと戦っていた。

 

「過川飛流!あんたソウゴだけじゃなくて、関係ないプリキュアのみんなも襲う理由はないだろ!」

 

「あの女達は時見ソウゴと関わっている。奴らが消えれば時見ソウゴはさらに追い詰められる」

 

アナザージオウⅡはジオウが傷つける事ができるのならば、自身はプリキュアすらも狙うのだと語る。

 

「――あんた、可哀想だな」

 

「…なんだと。可哀想だと?」

 

可哀想だとビルドは告げると、アナザージオウⅡはどう言う事だと問い掛ける。

 

「あんたがやっているのは、ただのソウゴへの嫉妬だ」

 

「嫉妬だと……?」

 

「ソウゴはあんたにないものを持っている。それが悔しいだろ」

 

「そんな事は…ッ!」

 

「そんな理由で時間を変えるだなんて、お前はまるで他人が持っているものを無理矢理奪うような、幼過ぎる子供の同じだ!」

 

「うるさい!」

 

アナザージオウⅡがビルドに憤怒しながら拳を振り上げる。

しかし、ビルドはその拳を掴んだ。

 

「さぁ……実験を始めようか?」

 

そのまま掴んだままドライバーのレバーを回すと、ビルドの右側の装填されたボトルが光り出した。

 

『ワン サイド!』

 

光り出したボトルのエネルギーは右腕に収束されていく。

 

『Ready go!ジーニアス アタック!』

 

ビルドのライダーパンチが決まり、ビルドの拳からアナザージオウⅡにエネルギーが注入される。

 

「くぅ!」

 

危機感を察知したアナザージオウⅡは直ぐに離れたが、そこへゲイツが突撃した。

 

「はぁぁ!」

 

「ふん!デイャァァァァ!」

 

ゲイツが動けない隙に攻撃すると、ディケイドがライドブッカーで攻撃し、アナザージオウⅡが飛ばされる。

 

「貴様ら……」

 

アナザージオウⅡを三人の仮面ライダーは圧していた。

 

 

その頃ツクヨミは、アナザーライダー2体に追い詰められた。

 

「ッ……」

 

ツクヨミは咄嗟にアナザーライダーの時を止めると、その間に逃げようとする。

だがそこへウールが現れ、時を動かす。

 

「どこで覚えた力か知らないけど、時間を止めるのは僕達の専売特許だよ」

 

それを見たツクヨミはウールに向け、ファイズフォンを放つ。だが、ウールはすぐに銃弾の時を止めた。

 

「危ないな」

 

「ツクヨミ!」

 

ウールはツクヨミからファイズフォンXを奪うと、そこへツクヨミを助けに来たジオウがその場に到着すると、そこへウォズが立ちはだかる。

 

「ウォズ⁉︎」

 

「ここは私が」

 

「助かるよ」

 

ウールはツクヨミを拘束すると、彼女を連れ去って行ってしまった。

 

「ウォズ……何で?どうしてっ⁉︎」

 

「言っただろう。私は新たな魔王に使えることにした。かつての我が魔王引いてくれ。さもなくば……」

 

ウォズはギンガミライドウォッチを出し、変身して戦ってでも阻止すると警告する。

 

「君とは戦いたくない」

 

「それは私も同じ事。私の成すべき事。それは今も昔も変わらない」

 

二人はお互いに戦いたくないという気持ちを伝えるが、彼らの間には緊迫とした空気が漂っていた。

 

 

「「はああああぁぁぁっ!」」

 

町の方では、エールとドリームがオシマイダーに向かって跳び、ダブルパンチを叩き込んで仰向けに倒す。

 

「やるね、エール!」

 

「ドリームも!」

 

「オシマイダーはただ復活した訳では無い。私の偉大な発明品なのだ。ストップ・ザ・ショウタイム!」

 

彼女達の戦いを観察していたトラウムの叫びと同時に、パワードスーツから大量のトゲパワワが溢れ出す。

立ち上がったオシマイダーが目を光らせると、トゲパワワの竜巻となってエール達へと向かう。

 

「はあっ!」

 

「やあっ!」

 

エール達の前にホイップとパルフェが現れると、そのままクリームエネルギーとリボンでバリアを作る。

 

 

四つ葉町では、オシマイダーとハリーやエトワール達が戦い、クローズはビシンと戦っていた。

 

「君、中々やるじゃない。でも……」

『フィニッシュタイム!ファングタイムデストロイ!』

 

ビシンはドライバーを回し、クローに貯めたエネルギーを解放するとクローズに向けて放つ。

 

「僕の敵じゃない!」

 

対抗するようにクローズがナックルを外し、もうー度ボトルを差し込み。

 

『ボトルバーン!』

 

「力がみなぎる!魂が燃える!俺のマグマがほとばしる……ッ!」

 

クローズは叫びながらナックルに手を当てると、ナックルからオレンジに輝く炎が噴き出していた。

 

「もう……誰にも、止められねぇ!」

『ボルケニックナックル!アチャー!』

 

「ぐっ⁉︎…ぐわぁぁぁ!」

 

クローズのマグマの炎を纏ったナックルがビシンの攻撃を避けてカウンターとして放ち、ビシンを吹き飛ばした。

その時、こちらものオシマイダーも同様に目を光らせる。

 

「あぶないー!」

 

「えっ?」

 

危機を察知したはぐたんが、あぶないと告げてミラクルの足に抱き付く。

こちらのオシマイダーも同様にトゲパワワの竜巻となり、ミラクル達へ向かった。

 

「ヤバそうね……!みんなこっちに来て!」

 

全員が一旦マジカルに固まる。

 

「リンクル!アクアマリン!」

 

マジカルがリンクルステッキにアクアマリンをセットし、周囲に氷のドームを作る。

 

 

アナザージオウⅡと戦っていた三人にも、この町にいるオシマイダーの竜巻が襲ってきた。

 

「二人ともこっちに!」

 

アナザージオウⅡから一旦離れ、ビルドにあつまる。

 

「はぁ!」

 

ビルドはジーニアスボトルの力から作られたバリアで、ディケイドとゲイツを包む。

 

 

そしてジオウとウォズにも、その竜巻が襲う。

 

「あっ⁉︎」

 

「ッ⁉︎」

 

ウォズは咄嗟にマフラーを伸ばし、ジオウを竜巻から守るように囲む。

 

「うわぁぁ!」

 

 

その後、バリアが消えてからエール達が周囲を確認すると、空が暗雲で覆われていたが、その暗雲は動いて無かった。

 

「オシマイダーが時間を……?」

 

「そんな……」

 

どうやらトラウムとオシマイダーの力によって、地球の時が止まってしまったようだ。

 

「オシマイダーをあちらこちらに放ってね、一斉に時を止めた。

よくまあ、凌いだな……だが、残りはプリキュアと仮面ライダーだ」

 

「そんな事無い!プリキュアは、まだいる!絶対に!」

 

トラウムは言外に諦めろと言うが、エールはまだ仲間はいると信じている事を叫びながら伝える。

 

 

 

 

その頃、クライアス社へと戻った海東の前にオーラが現れた。

 

「聞きたいことがあるんだけど……」

 

「何を聞きたいんだい?」

 

「あなたが使った力のことよ」

 

オーラはあの時の海東が使った力が気になっていた。

 

「貰ったんだよ。あんたの仲間、スウォルツにね」

 

不信感を募らせていた彼女の質問に対し、平然と海東はスウォルツから貰ったと打ち明ける。

 

 

ウールがツクヨミを連れてクライアス社へ入ると、そこには既にスウォルツがいた。

 

「連れてきたよ」

 

「よく来たな。ツクヨミ」

 

「何のつもり?」

 

ツクヨミが目の前にいる男に向かって強気に言い放つが、スウォルツはその様子を悠々とした態度で見ながら口を開く。

 

「聞きたい事があれば教えてやる。我が……妹よ」

 

「妹……私が…?」

 

スウォルツの口からツクヨミと自身は兄弟だと聞かされ、ツクヨミはもちろん、その場で彼女を拘束していたウールも、驚きのあまり思わず絶句してしまうのだった。

 


次回!Re.HUGっとジオウ!

 

特別編3 その3.2018: 全員集合!今こそ元の世界へ戻れ!

 

 




おまけ

晴夜「ツクヨミには、スウォルツという兄がいた…!」

ソウゴ「」へぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇ

ゲイツ「」へぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇ

ウォズ「」へぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇ

オーマおじさん「知ってた」

晴夜「はい、全部で29へぇが集まりました」

すばらしき無駄な時間でした。

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