Re.HUGっとジオウ!   作:yu-ki.S

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ウォズ「この本によれば、普通の中学生 時見ソウゴ。彼は魔王にして時の王者『オーマジオウ』となる未来を失った。
この世界に君臨する魔王・過川飛流の打倒を誓うソウゴ達だったが、スウォルツによってタイムジャッカーの力を与えられた仮面ライダーディエンドにグランドジオウライドウォッチを奪われ、更にツクヨミを拐われてしまう。
この様な有様を創り上げることとなった、全ての黒幕は……」


特別編3 その3.2018: 全員集合!今こそ元の世界へ戻れ!

ドクター・トラウムにより倒したオシマイダー達がプリキュアのいる場所で蘇り、ソウゴ達はプリキュア達のいる場所へと応援に向かう。

しかし、トラウムはオシマイダーを使い、地球上のすべての時を止めてしまった。

 

「これは……」

 

ジオウもあたりを見渡すと、未来で見た光景と同じ光景が目に映った。

竜巻が現れたあの時、ウォズが咄嗟にマフラーで自身を囲んだおかげで助かったが、その代償としてウールにツクヨミを連れ去られてしまい。気付くとウォズもいなくなっていた。

 

「はぁぁ!」

 

「ッ……」

 

立ちすくんでいるジオウの下に、アナザージオウⅡと戦っていたディケイド、ビルド、ゲイツの三人が流れ込んできた。今はアナザージオウⅡが振り回す槍に対し、ビルドがフルボトルバスターで応戦している。

 

「っ⁉︎ みんな!」

 

それを見たジオウがサイキョーギレードを繰り出し、アナザージオウⅡをビルドから離した。

 

「ジオウ、ツクヨミはどうした?」

 

「クライアス社に連れて行かれた」

 

「何だと、貴様!」

 

「ごめん……」

 

「仲間を救うこともできなかったか。無様だな、時見ソウゴ」

 

仲間割れを始めた彼らの様子を見て嘲笑いながら、アナザージオウⅡはジオウの覇王斬りを模した技を繰り出した。

 

「させるか!」

 

ビルドがダイヤモンドの盾を作り、攻撃を防御しようとする。

だがアナザージオウⅡの攻撃を受け止めきれず、形成されたダイヤモンドは破壊されて四人に直撃した。

 

「ちっ……一旦引くぞ」

 

ディケイドがオーロラカーテンを作り出し、三人と共にこの場を一度撤退した。

 

「時見ソウゴ……次に会う時が、お前の最後だ」

 

 

ジオウ達が別の場所で戦っていた一方、町で今もなお戦っているエール達は…

 

「全ての力をトゲパワワに変換して時を止める、最高傑作のビックリドンドンメカ。堪能して頂けたかな!」

 

「町が……」

 

「やああああぁぁぁっ!」  

 

エール達が驚く中、ドリームがトラウムに向かって跳ぶ。

 

「は⁉︎」

 

トラウムは突然の攻撃に一瞬戸惑うも、ドリームから繰り出されたパンチを両腕を交差させて防ぐ。

 

「絶対、町を元に戻すんだから!」

 

「「ドリーム!」」

 

「はああああぁぁぁっ!」

 

屋根の上に立ったホイップが巨大クリームエネルギーを放ち、トラウムを背後の時計塔に叩き付けて身動きを取れなくする。

 

「デコレーション⁉︎」

 

トラウムがふと時計塔を見ると、クリームエネルギーが当たった時計塔の上部には、ケーキの様なデコレーションが施されていた。

 

「プリキュア!シューティング・スター!」

 

その隙にドリームがシューティング・スターを放ち、直撃させた。

 

「やった!」

 

ドリームが着地し、右腕を戻してからピースサインを作り、エール達と喜び合った。

 

 

一方、四つ葉町にいるハリーやクローズにミラクル達。

 

「今のは一体……」

 

「何が起きたの?」

 

はぐたんの声で咄嗟にだが、マジカルが氷のドームを作った事で竜巻を防ぐ事ができた。

ドームを消すと、彼女らは目の前に広がる周りの光景に驚いた。

 

「急に静かになったペコ……」

 

「どうなってんだよ……これ……」

 

ビシンはいなくなっていたが、その場に居た人も、宙を飛ぶ鳥も、忙しく動いていた筈の物も、全てが人形やフュギュアのように固定されており、周りの時間が止められている事がうかがえる。

 

「まさか……時間が止められた……?」

 

「そんな事出来るの?」

 

「これ程のモンはクライアス社の社長のジョージ・クライしか出来へんが……トラウムもここまでやれたんか……?」

 

そこへオシマイダーが現れ、攻撃を繰り出す。

 

「やぁーっ!」

 

すぐさまピーチが跳び蹴りを叩き込む。

 

「だらっしゃぁっ!」

 

ハリーがギアジェットの加速を利用しパンチを叩き込み、オシマイダーの体勢を崩す。

 

「マシェリポップ!」

「アムールロックンロール!」

 

怯んだ隙にマシェリとアムールがマシェリポップとアムールロックンロールを放ち、オシマイダーを吹き飛ばす。

 

「スタースラッシュ!」

 

エトワールのスタースラッシュに乗ったエトワール・ミラクル・ピーチが跳ぶと、スタースラッシュがオシマイダーに向かって行き命中する。

 

「「「トリプルプリキュアキーック!」」」

 

『Ready go!ボルケニックブレイク!』

「はぁ〜…おりゃゃゃゃ!」

 

そのままトリプルキックを叩き込むと、クローズはドライバーを二度回し、彼の右手からマグマのドラゴンが放たれ、更にオシマイダーを吹き飛ばして地面に叩き付けた。

 

「ミラクル!」

 

「オッケー!」

 

「リンクル!アクアマリン!」

 

マジカルがリンクルステッキにアクアマリンをセットし、冷気を放ってオシマイダーを凍らせる。

 

「リンクル!ペリドット!」

 

次にミラクルがリンクルステッキにペリドットをセットし、木の葉の竜巻を作って上空へ吹き飛ばした。

吹き飛ばされたオシマイダーはそのまま消滅した。

 

「助かったのです……」

 

「でも……ホントに時間が止まってる……」

 

「他のみんなも心配だね……」

 

「ま~ま……」

 

不安気な表情のはぐたんを見た妖精のシフォンが、何かを決める。

 

 

大貝町では。竜巻が発生した時、ドキドキプリキュアは三種神器の一つであるミラクルラブリーパットの力でバリアを作り竜巻を防いだ。

 

「なんだろうこれ……」

 

「これが晴夜くんが言ってた、クライアス社の時を止める力……」

 

「なんて事を……許せませんわ」

 

「オシマイダ〜!」

 

クライアス社に怒りを感じていると、いきなりオシマイダーが拳を振り上げてパンチを仕掛ける。

 

「プリキュア!ロゼッタリフレクション!」

「プリキュア!スパークルソード!」

 

だがロゼッタがロゼッタリフレクションを展開して防いでいる間に、横からソードがスパークルソードを放った。

 

「プリキュア!スピニングウインド!」

 

『ツインブレイカー!』

 

ジョーカーが竜巻を作ってオシマイダーの動ける範囲を狭め、そこへダブルツインブレイカーを出現させたグリスが突っ込んだ。

 

「激昂!」

 

怒涛の声を叫びながら、ツインブレイカーによる攻撃を行う。

 

「激烈!」

 

更にダブルツインブレイカーにボトルを合計四本差し込む。

 

「激襲!誰が俺を満たしてくれるんだ!コラッ!」

 

『『シングル!ツイン!ツインブレイク!ツインフィニッシュ!』』

 

グリスのダブルツインブレイカーが命中し、オシマイダーが怯むのを確認したローグはドライバーのレバーを下ろす。

 

『クラックアップフィニッシュ!』

 

足からワニの口の様なエネルギーが出現し、オシマイダーを掴みながら何度も地面に叩きつけ、そのまま吹き飛ばした。

 

「ハート、今です!」

 

最後にハートがラビーズをラブハートアローにセットする。

 

「プリキュア!ハートシュート!」

 

弓を放つかのように引くと、目の前に巨大なハートが現れる。

それをウインクしてから手を離すとハートが放たれ、オシマイダーに直撃し浄化された。

 

「やったね!ハート!」

 

「うん!でも……」

 

ダイヤモンドがオシマイダーが浄化された事を喜ぶが、ハートは時の止まった大貝町を見てとても悲しい表情を浮かべた。

 

「晴夜、大丈夫かな……」

 

彼女は、己にとって一番大事な人でもある晴夜に不安を感じていた。

 

 

 

クライアス社に捕らわれたツクヨミは、スウォルツによって会議室へと連れてこられる。

 

「私があなたの妹って……嘘でしょ」

 

そんな中、スウォルツの妹と聞かされた彼女は動揺しながらも、彼の言うことが信じられなかった。

 

「驚くのも無理はない。だがお前はやはり、父がお前に継承した力に目覚めたはずだ」

 

「それって、時間を停める力……?」

 

「その力は、我が一族で認められたものが与えられた特別な力だ」

 

いつの間にか身につけていた時間停止能力が、元々自分が持っていたものだと知らされ、手のひらを見つめながら同様する。

そして彼女の横で話を聞いていたウールは、スウォルツの話の主旨を掴めないでいた。

 

「ちょっと待って……そんな話、聞いてないんだけど……」

 

「話す必要がなかったからな……」

 

「は……?おかしくない?僕達の目的は明日を奪って、オーマジオウに代わる新たな王を擁立することだろ⁉︎

それじゃ、スウォルツが王様になりたいみたいじゃないか――」

 

そう言うと、スウォルツはいきなり手からオーラを放ち、ウールを吹っ飛ばす。

 

「ッ⁉︎……何すんだ!」

 

いきなり攻撃された事に混乱していると、海東と一緒にオーラが現れ、スウォルツに向けて自身が聞いた情報を問い詰める。

 

「図星みたいね……この海東って男、タイムジャッカーの力を使った。力をあなたからもらったって聞いたわ」

 

「何だって……」

 

海東が持っている力とウールとオーラが持つ時止め能力は、同じくスウォルツによって与えられたものだと聞かされたウールは混乱する。

 

「あれ。それって言っちゃまずいことだった?」

 

「ちゃんと説明してもらえるかしら」

 

「――いいだろう。こういうことだ」

 

スウォルツはオーラの頭を掴むと、彼女の力を奪い始める。

 

「うう…っ!?うあぁ……うう……」

 

「オーラ!」

 

「力を失ったことを感じるか?お前達に力を与えたのは、俺。与えられるということは、いつでも奪えるということだ……」

 

それを聞いたウールはスウォルツに、ツクヨミから奪ったファイズフォンXを発射するが、腕を上げるだけであっさりと防がれてしまう。

 

「このぉ!」

 

このままでは不味いと思った彼は時間を停止し、この場からオーラを連れ逃走した。

 

「海東、やつらはもう不要だ。始末しろ」

 

「分かった。約束のお宝、期待しているよ」

 

海東が二人を追いかける為にこの場からいなくなると同時に、スウォルツはツクヨミの拘束を解く。

 

「さて、何から話をしようか……妹よ」

 

スウォルツとツクヨミの関係。時間を止める力。

そしてスウォルツの語る一族とはどう言う事なのか、ツクヨミはただただ困惑する事しか出来なかった。

 

 

サンクルミエール市にいるエール達は、トラウムのパワードスーツを時計塔へ突きつけていた。

 

「ほーう、これがプリキュアか……」

 

そこへ飛流が現れ、時が止まった中で何事も無く歩き寄る青年の姿に彼女達は用心する。

 

「あなた誰?」

 

「あの人は過川飛流。クライアス社の魔王です」

 

「魔王?」

 

アンジュがドリームに飛流の説明をしていると、彼はアナザージオウⅡウォッチを取り出し起動させ、腰の位置へと移動させる。

 

『ジオウ…Ⅱ!』

「ふん!」

 

アナザージオウⅡへと変身して腕を掲げると、トラウムのパワードスーツが時間を戻す能力で修復されていく。

 

「復活!」

 

「あっ!時間戻した!」

 

「えっ⁉︎ 何それ⁉︎」

 

ドリームがアナザージオウⅡの力に驚いていると、トラウムのパワードスーツが完全に元通りの姿へと戻る。

 

「ダメージを受けても元通り」

 

「プリキュア……時見ソウゴの仲間は全て消す!」

 

ソウゴの仲間であるプリキュアを始末する為、アナザージオウⅡによってソウゴ達が今まで戦ってきたアナザーライダー達がこの地に召喚された。

 

「今度は何?」

 

「なんかとても変な集団……」

 

「アナザーライダーです!」

 

「アナザーライダー?」

 

「クライアス社が作った、仮面ライダーの力を奪ったライダーなんです」

 

アーラとアンジュが説明していると、アナザーライダー達はエール達を取り囲む。

 

「キュアキュア―――!」

 

「「?」」

 

「プリプ~!」

 

突如として聞こえた声と同時に、時計塔の真上からゲートらしき物が作り出される。

 

「「「トリプルプリキュアキーック!」」」

 

そのゲートからエトワール・ミラクル・ピーチが出てトリプルキックを叩き込み、トラウムを地面に叩き付けた。

 

「「ヤァ!」」

 

すぐ後にマシェリ・アムール・マジカルも現れ、一斉に着地すると、アナザーライダーに一撃与え陣形を崩した。

 

「なんだこれは?」

 

『フィニッシュタイム!』

『Ready go!』

 

『ジェットタイムフィニッシュ!』

『ボルケニックアタック!』

 

「「おりゃゃゃゃ!」」

 

アナザージオウⅡがプリキュアに気を取られる隙に、ハリーとクローズのライダーキックが決まった。

 

「ッ!…あ"あ"あぁぁぁぁ……ッ!一体どう言う事だ……」

 

攻撃を受けたアナザージオウⅡが苛立ちを募らせて起き上がると、現れたタルトが一体どういう事かの解説を行う。

 

「どや!シフォンのテレポーテーションやで!」

 

「プリプ~!」

 

更にモフルンやペコリン等といった妖精達も現れ、シフォンの力でゆっくりと降りて来た。

 

「ドリーム!」

 

「ピーチ!久しぶり!」

 

ピーチとドリームがハイタッチを交わして再会を喜ぶ。

 

「はぐたん!」

 

ぺコリンに抱えられたはぐたんがエールの前で笑顔を見せる。

 

「まだ残っていたとは……!」

 

トラウムが再び増えたプリキュアを見ながらそう叫んで起き上がる。

 

「そう簡単には、やられないよ!」

 

「くっ……やれ!」

 

アナザージオウⅡの命令で倒れていたアナザーライダー軍団が起き上がり、一斉にプリキュアに襲いかかる。

 

「きゅぴらっぱ〜!」

 

「この声⁉︎」

 

またしても声が聞こえると、その声にクローズは気づいた。

 

「プリキュア!ダイヤモンドシャワー!」

 

いきなりの吹雪により、前に出たアナザーライダー達の足を凍らせた。

 

「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ〜ん!」

 

更に、キュアエースの放ったエースショットが、キュアダイヤモンドによって凍らせたアナザーライダー達に直撃する。

 

「みんな!お待たせ!」

 

「「「ハート!」」」

 

アイちゃんの力で、ドキドキ!プリキュアのメンバーもここへ来ることが出来た。

 

「また、プリキュアだと!どこまで邪魔をする気だ!」

 

「オラァ!」

 

「…ッ⁉︎」

 

アナザージオウⅡが新たなプリキュアが現れた事に憤怒していると、そこへグリスが現れ、ツインブレイカーで攻撃してきた。

 

『ディスチャージボトル!潰れな〜い!ディスチャージクラッシュ!』

 

そこへダイヤモンドボトルの力で礫ダイヤモンドをローグが放ち、アナザージオウⅡを膝をつかせた。

 

「俺たちもいるぜ!コラっ!」

 

「また……仮面ライダー……」

 

アナザージオウⅡの前にはクローズ、グリス、ローグ、ハリーの四人が現れた。

 

「仮面ライダー……選ばれた奴らが……うわぁぁぁぁ!」

 

叫びながら槍を振り回して四人に反撃するが、四人はすぐさま回避する。

 

 

クライアス社から逃げていったウールとオーラは身を隠し、ウールはカーテン越しに追手がいないか確認していた

 

「あいつら、ずっと騙してたんだ……王を擁立しようとか言って、自分が王になるために僕達を利用した……!」

 

今までずっとスウォルツに騙されていだと知り、彼は壁に拳を当てる。

 

「落ち着きなさい」

 

「落ち着いてられるかよ!」

 

オーラが制止するも、ウールはそう叫ぶとテーブルを蹴飛ばす。

 

「絶対に仕返ししなきゃ気が済まない」

 

スウォルツに反撃したいと試みる。しかし、今の彼には隙がない。

 

「やめた方がいいよ」

 

何か策を練らないと思考している中、聞き慣れた声を掛けられた二人が振り向いた。

 

「下手に逆らえば、君まで力を奪われるだけだろうね」

 

彼らの前に海東大樹が現れると、ウールはスウォルツの差し金と思い、ファイズフォンXを向ける。

 

「待てって。君達と戦うつもりはないよ?彼には始末しろって言われたけどね」

 

「何だって?」

 

戦うつもりはないと聞くと、ファイズフォンXを下ろした。

 

「僕はお宝が手に入ればそれでいい。だからって、誰かの言いなりになるのは気に食わない」

 

そう言って海東はポケットから何かを取り出し、それをオーラへ投げ渡す。

それは海東が先程ソウゴから奪った、グランドジオウライドウォッチだった。

 

「これは……」

 

「好きに使っていいよ」

 

彼はウォッチを渡し、二人の下から去ろうとする。

 

「……あ、そうだ。変に勘ぐられるのも勘弁だから、仕事はさせてもらおうかな」

 

…が、思い出したかの様に足を止めると、海東はカーテンを開いて扉を開ける。

 

「おい、ここにいたぞ」

 

扉の向こうには二体のアナザーライダー達がいた。

 

「!?…お前ぇぇ……っ!」

 

「悪いね」

 

ウールは襲いかかってきたアナザーファイズとアナザーWに向けて銃撃し、怯んだところを彼女を連れてすぐさま逃げた。

 

 

一方で、士のおかげでアナザージオウⅡから逃れたソウゴ達は近くの廃虚の建物へと場所を変え、ソウゴは海東にグランドジオウウォッチが盗まれた事を話す。

 

「海東が時間を止めた……」

 

そして、それを聞いた士は顔を歪ませながら聞いていた。

 

「元からあんな力を使えたのか?」

 

「……いや。そんな芸当はできなかったはずだ……おかしなやつではあるけどな」

 

海東にグランドジオウウォッチを奪われた話を聞いていた晴夜はまさかと思い、士に話しかける。

 

「士さん。もしかして、例のスウォルツが?」

 

「スウォルツ?それって、タイムジャッカーチームのリーダーのあいつが?」

 

晴夜がスウォルツが関わっていると推測すると、ソウゴは少し驚いた。

 

「ん?あれ?」

 

晴夜達はソウゴに言われ窓の外を見ると、ここまでアナザーライダー達に追われて逃げるウールとオーラを目撃した。

 

「クライアス社がアナザーライダーに……」

 

「助けるよゲイツ、晴夜」

 

ゲイツはタイムジャッカーである二人がアナザーライダーに襲われている光景を目にしていると、彼らを助けようとするソウゴを睨みつける。

 

「馬鹿言うな。あれは罠だ」

 

「だとしても放っておけないじゃん」 

 

「確かに何かを聞き出せるかもしれない」

 

「……仕方ない」

『ジクウドライバー!』

 

士を残して三人はドライバーを装着すると、建物の外に出ると、ウールとオーラの前に現れた。

 

『ジオウ!W!』

『ゲイツ!ファイズ!』

『ラビットタンクスパークリング!』

 

三人がウォッチとボトルを装填し、ドライバーを操作する。

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!サイクロン!ジョーカー! ダブル!』

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!アーマータイム!コンプリート!ファイズ!』

『シュワッと弾ける!ラビットタンクスパークリング!イエイ!イェーイ!』

 

三人が変身を完了すると、アナザーライダーに応戦する。

ジオウとビルドはアナザーダブルを相手取り、ゲイツはアナザーファイズと交戦に入る。

 

『フィニッシュタイム!』

『Ready go!』

 

風を纏ったジオウが上昇し、ビルドは右手に泡を噴出させながらエネルギーを纏う。

 

『マキシマムタイムブレーク!』

『スパークリングフィニッシュ!』

 

同時にライダーキックとライダーパンチを放ち、アナザーWを倒した。

 

「はぁぁ!」

 

ゲイツもドライバーを回し、飛び上がる。

 

『フィニッシュタイム!ファイズ!エクシードタイムバースト!』

 

そのままアナザーファイズにライダーキックを炸裂させ、着地すると、アナザーファイズはその場で爆破した。

 

「どうして君達が襲われてるの?」

 

アナザーライダーが消えると、ジオウがウールとオーラから事情を聞こうとする。

 

「余計な事を……君達には関係ないだろ。行こう」

 

しかしウールは話す気はなく、ジオウ達の前から去ろうとする。

 

「待って……頼みたい事がある」

 

「えっ?」

 

だがオーラはウールを止めると、ジオウ達に頼みたい事があると言う。

 

 

 

一方で、ツクヨミはスウォルツの言ったことに戸惑いを感じていたが、彼女はスウォルツに自身が疑問に思っていた事を問う。

 

「私とあなたが一族だっていうの?」

 

「そうだ。俺達はこの世界とは別の世界からやってきた。そして時間を操る力は、我が王家の継承されたのみ引き継がれてきた」

 

「王家?」

 

「王家では兄である私が継ぐのがふさわしい。

だが……次の王に選ばれたのは、妹のお前だった」

 

「私が……?」

 

スウォルツの口から、ツクヨミが一族の新たな王に選ばれたと聞かされると、そのまま彼は忌々しいと言わんばかりの表情を浮かべながら語り続ける。

 

「到底承伏できない決定。だから私はお前の記憶を奪い、あの世界へと追放した」

 

スウォルツの言う事が本当なら、自身が記憶を失っていた事に合点が着く。

しかし、ツクヨミがいなくなったのなら、その世界はどうなったのかという疑問が残る。

 

「私達の両親は……」

 

「認められない決定をした親など、私が葬った」

 

「えっ――」

 

なんとスウォルツは、ツクヨミの親であり自分の親でもある両親を、自分の手で葬ったと語り出したのだった。

 

「そして私は、父の持つ力の全てを、私が奪った」

 

「そんな……」

 

「しかし、生きているとは思わなかったがな。

…だが、今となっては好都合だ」

 

今度は笑みを浮かべながら語ると、スウォルツがツクヨミに向けて手を上げる。

 

「私の力は失いかけている。だから、お前の力を頂く。意見は求めん」

 

そう言うとスウォルツは手から放たれたオーラにより、ツクヨミから力を奪い始める。

 

「うわぁぁぁーっ!?」

 

ツクヨミが悲鳴を上げると、そこへウォズが現れた。

 

「ツクヨミ君!」

 

ウォズがマフラーを放ってスウォルツの妨害をすると、彼女へ近づこうとする。

 

「邪魔だ」

 

「ッ…⁉︎」

 

しかしスウォルツがウォズへ不気味なオーラを放ち、壁に叩きつける。

 

「あぁ……ッ!」

 

「貴様が私の行動を探るために潜り込んでいたのは承知している」

 

「分かっていて全てを明かすとは、随分気前がいいじゃないか」

 

「この力が手に入れば、もう誰も私を止める事は出来ないからな」

 

そう告げるとスウォルツは更にツクヨミから力を奪う。

 

「うぅ……うう……あぁぁぁぁぁぁぁーーーっ!!」

 

「クッ……はぁ!」

 

ウォズは再びマフラーを伸ばし、失神したツクヨミを連れてクライアス社から脱走した。

 

「フ、ハハハ……素晴らしい力だ……」

 

二人がいなくなったのを確認したスウォルツは高笑いをし、ツクヨミから力を完全に奪った事で上機嫌になる。

 

「後は奴の力だ」

 

だがスウォルツは、まだ必要な力を狙っている模様だった。

 

 

 

オーラに頼まれたソウゴ達は、彼女らから事情を聞く。

 

「あいつに一泡吹かせてやりたいの」

 

「あいつって?」

 

「スウォルツだ。僕達はあいつに利用されてた」

 

「……どういうことだ」

 

リーダーである筈のスウォルツに一泡吹かせてやりたいと言う二人にゲイツが疑問を抱くと、晴夜はウールに近づく。

 

「あのさ、スウォルツは『こことは別の世界から来たんだ』…と打ち明けたのか?」

 

「っ⁉︎ なんで、お前が知っているの?」

 

晴夜がスウォルツの正体に気付いていた事を知ると、ウール達はどうして知っているのだと彼の顔を見ながら問う。

 

「調べたのは、あの人だけどな」

 

それに対して晴夜は、士の方を振り向くことで彼らの疑問に応える。

 

「門矢士……」

 

門矢士が調べたのだと聞かされると、オーラはソウゴに近づく。

 

「あんた、これであいつを倒せる?」

 

オーラは海東から預かったグランドジオウウォッチを見せる。

 

「グランドジオウウォッチ……どうしてそれを?」

 

「できるかできないか聞いてるの」

 

オーラに出来るか出来ないかを問われると、ソウゴは彼女からウォッチを手に取る。

 

「分かった。約束する」

 

グランドジオウウォッチを受け取り、二人に約束する。

 

「約束を破ったら許さないから」

 

ウールとオーラはソウゴにグランドウォッチを託すと、直ぐにソウゴ達の前から去っていった。

 

「ねぇ、スウォルツが違う世界からだって、門矢士はいつ知ったの?」

 

「それに関しては俺は聞いていないから」

 

士が晴夜に教えたのはスウォルツの正体だけだった。

 

「我が魔王。ゲイツ君」

 

するとそこへ聞き覚えのある声が聞こえた。

 

「ツクヨミ……」

 

ソウゴ達の前に現れたのはスウォルツから逃れたウォズと、彼の肩に担がれているツクヨミだった。

 

「ツクヨミ。大丈夫か?」

 

「うん。でも……力がスウォルツに……」

 

時を止める力はスウォルツに奪われてしまった事を話すと、ソウゴ達はとりあえず休ませるためにツクヨミを座らせる。

 

「我が魔王、許してくれ。私はクライアス社達の不穏な動きを探るために、過川飛流についていたんだ」

 

ウォズは今までの行動はクライアス社を探るためだったと語り、ソウゴに今までの非礼を詫びる。

 

「俺は信じてたよウォズ。君の行動には必ず意味があると」

 

「ありがとう」

 

だがソウゴにとっては、ウォズが戻ってきた事の方が嬉しかった。

 

「ゲイツ……あたし……スウォルツの……」

 

「何も言うな」

 

「…あたし、もしスウォルツが本当にあたしの兄だったとしても、世界を自由にしようなんて許せない」

 

それを聞いてゲイツは黙ってうなずく。すると、ゲイツは士と晴夜に近づく。

 

「ツクヨミが別の世界の存在ってどういう事だ?」

 

ツクヨミがスウォルツと同じ、平行世界から来たのだと二人から問おうとする。

 

「大体分かった」

 

「ほんとか?説明しろ」

 

「大体は大体だ。それにクライアス社はスウォルツと同じようにリストルとビシン……プレジデント・クライも今回の事に関わっている」

 

ウォズからの情報を聞いた晴夜は、顎を抑えながら今の状況に危機感を覚え始める。

 

「確かにこのままだと、クライアス社があの過川飛流を使って、この世界も未来すらも完全に奪うかもしれない」

 

「未来は誰にも渡さない。スウォルツにも、過川飛流にも、プレジデント・クライにも。クライアス社にも絶対に!」

 

ソウゴの口からそう語られると、ウォズはそれを満足そうに見ながら彼に近づく。

 

「問題はこれからどうするかだ。我が魔王」

 

「まずは過川飛流。あいつを倒して、この世界を元に戻そう。

そして、クライアス社のビシンにリストル、スウォルツ、プレジデント・クライを止めて未来を取り返し。その先にいるオーマジオウを止める!」

 

ソウゴが強く自分の意思を言うと、ゲイツ、ツクヨミはその思い頷く。

 

 

その頃、動けるプリキュア達と仮面ライダーの四人が集まり、アナザーライダー軍団、トラウムのパワードスーツに応戦した。

 

「はぁ!オラァ!」

 

「ヤァ!」

 

「チッ……」

 

クローズ達が攻撃を繰り出し、槍を盾としているアナザージオウⅡに攻撃の隙を与えない。

アナザーライダー軍団とはプリキュア達が応戦しており、アナザーアギト、アナザーブレイド、アナザーカブトにアムール、ソード、マカロン、マジカルが応戦していた。

 

「「たぁぁぁぁ!」」

 

アムールとマカロンのダブルキックが決まる。

 

「リンクル!アクアマリン」

 

マジカルが凍結魔法でアナザーライダー達の足を凍らせた。

 

「スパークルソード!」

 

ソードがアナザーライダー達にスパークルソードを放った。

さらにアナザーフォーゼ、アナザー響鬼、アナザー鎧武にエトワール、ロゼッタ、カスタードが対応。

 

「プリキュア!ロゼッタリフレクション!」

 

ロゼッタがロゼッタリフレクションを展開、三体のアナザーライダーの攻撃を防御する。

 

「カスタード!イリュージョン!」

「スタースラッシュ!」

 

防いでいる上からエトワールとカスタードが無数に放ち続けてアナザーライダーに直撃、アナザーライダー達が転がり倒れる。

アナザーウィザード、アナザーゴースト、アナザーキバにはアンジュとダイヤモンドとジェラートと交戦しており、アナザーライダー達はパーカーゴーストと蝙蝠の群れを彼女らに放つ。

 

「ダイヤモンドスワークル!」

 

それを見たダイヤモンドのマジカルラブリーパットから放った水流により、アナザーライダー達が放ったものを流した。

 

「「プリキュア!ダブルパンチ!」」

 

アンジュとジェラートがゴーストとキバにダブルパンチを繰り出す。

しかし、そこへアナザーウィザードが火炎攻撃を飛ばす。

 

「フレ!フレ!ハートフェザー!」

 

アンジュはハートフェザーを展開し、アナザーウィザードの火炎攻撃からみんなを守る。

 

「絶対に負けない。ソウゴ君との記憶を取り戻す」

 

「ジェラートシェイク!」

 

アンジュが守ったおかげでジェラートが大きな氷を作り出す事ができ、パンチの連打で粉々に砕いた氷の弾丸をアナザーウィザードめがけて飛ばす。

アナザー龍騎、アナザーファイズ、アナザー電王にマシェリ、エース、マカロンが対応していた。

 

「マシェリポップ!」

 

マシェリが技を放つがしかし、アナザー龍騎が鏡で技を跳ね返してマシェリへと放つ。

 

「跳ね返されたのです!」

 

「エースミラーフラッシュ!」

 

しかし、エースが展開したエースミラーフラッシュがさらに跳ね返し、アナザー龍騎とアナザーファイズを吹き飛ばした。

 

「ショコラ・アロマーゼ!」

 

ショコラは残るアナザー電王を蹴飛ばして、ショコラ・アロマーゼを放つ。

アナザーW、アナザーオーズにはアーラ、ジョーカー、パルフェ、フェリーチェが対応。

 

「もうしつこい!」

 

「攻撃が早くて隙が作れない」

 

アナザーWとアナザーオーズの攻撃ペースは早く、中々技が出せない事に思わず顔を歪ませる。

 

「だったら、リコーダーステッキ!」

 

ならばと思い、アーラがリコーダーステッキを出現させる。

 

「ウィングシャワー!」

 

リコーダーステッキのボタンを押したまま口につけて吹くと、彼女の周りから無数の羽を発生させた。それはアナザーライダー達の目くらましとなった。

 

「今です!」

 

アーラが隙を作り、三人が頷く。

 

「プリキュア!ドラゴンズウインド!」

「プリキュア!エメラルドリンカネーション!」

「パルフェエトワール!」

 

パルフェがパーフェクトリボンで拘束すると、ジョーカーが竜巻でさらに逃げ場を失くさせて、フェニーチェが花魔法により二人を浄化するかのように包む。

 

「や、やった……」

 

「あんた中々やるじゃん!」

 

「コングラチュレション〜!」

 

「ナイスアシストだったわ」

 

「は、はい!」

 

三人がアーラに近寄り、彼女のおかげだと褒め称える。

そして、アナザークウガとアナザーエグゼイドとアナザービルドにはエール、ハート、ドリーム、ピーチ、ミラクル、ホイップが戦っていた。

 

「はぁぁ!」

 

ホイップはアナザークウガの巨大な体をキャンディロッドから放つクリームで拘束する。

 

「ヤァァァ!」

 

ミラクルがアナザークウガにパンチを放ち、攻撃が直撃したアナザークウガは倒れる。

ドリームとピーチはアナザーエグゼイドと交戦していた。

 

「ヤァァァ!」

 

ドリームがラッシュでアナザーエグゼイドに繰り出して宙へ上げる。

 

「はぁぁぁぁぁ!」

 

そこへピーチが更にパンチを繰り出し、アナザーエグゼイドを吹き飛ばした。

そしてアナザービルドとはエールとハートが戦っていた。

アナザービルドがジャンプしながら二人に攻撃しようとするが、ハートはまるで端からわかっているかのように行動パータンを読んでいた。

 

「――わかってたよ。その動き」

 

ハートはカウンターキックを放ち、アナザービルドに直撃させる。

 

「凄い。攻撃がわかっている」

 

「同じビルドでも、晴夜も比べたら……全然問題ない!」

 

流石はビルドの特性を知っているハート、彼女はビルドの戦い方を熟知していた。

 

「エール!」

 

「うん!」

 

後はエールに任せ、ハートは一旦退く。

 

「フレフレ!ハート!フォ~ユ~!!」

 

最後にハート型の光線がアナザービルドに直撃し、プリキュア達により全てのアナザーライダーは倒れた。

 

『今だよ!』

 

「「「「「メモリアルキュアクロック!チアフル!」」」」」

 

ハート達の掛け声でエール達の持つミライパッドがメモリアルキュアクロックに変化し、エール達とはぐたんからそれぞれのパーソナルカラーのハートが飛び出す。

 

「「「「「ミライパッド!オープン!」」」」」

 

彼女らが右腕を真上のメモリアルキュアクロックにかざすと同時に、画面のハートの型にはまる。

 

「「「「「プリキュア!チアフルスタイル!」」」」」

 

扉が開くと中から無数のハート型エネルギーが降り注ぎ、エール達がチアフルスタイルに変身する。

 

「「「「「メモリアルパワー!フルチャージ!」」」」」

 

六人はパワーをメモリアルキュアクロックに集める。

 

「「「「「プリキュア!チアフルアターック!」」」」」

 

六色の五つ葉のクローバー型エネルギー弾を発射するチアフル・アタックを放ち、そのままトラウムのパワードスーツに直撃した。

 

「無駄無駄!」

 

しかし、パワードスーツは無傷だった。

 

「リバースザタイム!……あれ?」

 

リバースザタイムを発動しようとするが、気付くとパワードスーツの右腕のリバースザタイムの発射口を破壊されていた。

 

「もう、あなたが力を戻す事は出来ません」

 

アナザージオウⅡも仮面ライダーが足止めしているため、時間を戻す暇がない。勝負はあったとアムールは言う。

 

「甘い!ここには大量のトゲパワワがある!」

 

パワードスーツの背中から砲門が四つ現れると同時に、地面から出たアスパワワをトゲパワワに変換させる。

 

「何?何が起きてるの?」

 

周囲のトゲパワワを吸い取ったパワードスーツが膨れ上がるようにして変形し、無数の闇のエネルギーの手が現れて地面に触れる。

 

「手が沢山出て来た!」

 

「お前達のアスパワワも、トゲパワワに変えてやる!」

 

トラウムが突進すると同時に、闇のエネルギー手がエール達に向かって伸びる。

みんなは一斉に逃げたり宙へ浮かんで逃げるなど、様々な方法で避ける。

 

「ッ!?はぐたん!」

 

そこへ、はぐたんに闇のエネルギーの腕が襲いかかる様子を目撃したエールが、はぐたんを助けようとはぐたんを抱っこした。

 

「「「「エール!」」」」

 

だがその代わりに、トラウムの出現させた手が彼女を拘束した。

 

「終わりだね」

 

トラウムがキュアエールの終わりを確信したその時、謎の二人のパンチとキックによって、トラウムが地面に叩き付けられ、エールとはぐたんを捕まえた闇のエネルギーの手が消滅した。

すぐさま二人が時計塔の石柱に足を当て、トラウムに向かって勢いよく跳んだ。

 

「あれは……」

 

その二人は、ブラックとホワイトだった。

 

「だだだだだだだだっ!」

「はああああぁぁぁっ!」

 

闇のエネルギーの手が向かって来るが、二人は攻撃しながら掻い潜って行く。

 

「あの二人は……!」

 

「待ってましたー!」

 

「ふぬぁっ!」

 

これを見てやばいと思ったのか、トラウムは巨大な闇のエネルギー球を作り出し、これを投げ飛ばす。

 

「だぁーっ!」

「やぁーっ!」

 

だがブラックのパンチとホワイトの放ったキックが、一瞬でエネルギー球を消滅させる。

 

「ルミナス!ハーティエル・アンクション!」

 

「あら⁉︎ 身体が……!」

 

彼女らに気を取られていたトラウムの真上に現れたルミナスがハーティエル・アンクションを発動し、彼の動きを止める。

 

「「だああああっ!」」

 

ブラックのパンチとホワイトのキックが命中し、勢いよく吹き飛んで地面に叩き付けられた。

 

「光の使者!キュアブラック!」

「光の使者!キュアホワイト!」

 

「「ふたりはプリキュア!」」

 

「闇の力のしもべ達よ!」

「とっととお家に帰りなさい!」

 

「ブラック!ホワイト!」

 

「輝く生命!シャイニールミナス!光の心と光の意思、全てを一つにする為に!」

 

初代プリキュアであるキュアブラック、キュアホワイト、シャイニールミナスの三人が、エール達の前に着地した。

 

「プリキュア……どこまで邪魔をするために現れるんだ……」

 

「はぁ!」

 

ローグがネビュラスチームガンを放ち、新たなるプリキュアの登場で苛つきを露わにしていたアナザージオウⅡは銃撃を受けて態勢を崩した。

 

「「はぁ!」」

 

クローズとハリーがクロスでキックを繰り出しアナザージオウⅡを蹴り飛ばしたが、アナザージオウⅡはとりあえず持ち堪えた。

 

「選ばれた奴らが……」

 

「選ばれた?何って言ってんだお前?」

 

「お前達は選ばれた者だ。選ばれなかった者は……」

 

アナザージオウⅡは、仮面ライダーやプリキュアは選ばれた者達と言い出し、嫉妬と憎悪の感情を剥き出しにした。

 

「何もわかってねぇな」

 

だがそれを聞いたクローズは、彼の発言には何もわかっていないと答える。

 

「俺達は選ばれたから、戦ってんじゃねぇ!」

 

「選んだんだよ。仮面ライダーになる事を!みんなだって、プリキュアになる事をな!」

 

「僕達は自分で選んだんです。戦う事をそれでみんなを守るって!」

 

「きつい道やけど、俺達は自分で選んで進んできたんや!」

 

「俺をコケにするか……」

 

クローズ達はそう言うが、それを聞いたアナザージオウⅡからすれば、彼らの言葉は皆から認められ、多くの大切な人や居場所を持っている、いわば「選ばれた者」の言葉でしかなく。自分やあの時の事故で理不尽に死んで逝った者たちのような「選ばれなかった者」からすれば、その言葉は侮辱以外のなにものでもなかった。

 

「違う。てめェは、自分の道すらも他人に判断を委ねる!

ただ自分から前に進むことすらも逃げてるだけだ!」

 

しかし、クローズにそう言われたアナザージオウⅡは、体を震わせながら下に顔を向けて叫ぶ。

 

「うるさい……うるさい!黙れ!黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎」

 

アナザージオウⅡが叫ぶと同時に、彼の身体から黒いトゲパワワが溢れ出した。

同時に倒れていたトラウムが起き上がり、腕を伸ばして上に移動したのと同時に、パワードスーツがトゲパワワで覆われる。

 

「プリキュア……!」

 

「なになに⁉︎」

 

「大量のトゲパワワ反応を確認。ドクター・トラウム自身のトゲパワワと、アナザージオウⅡである過川飛流のトゲパワワで、力を増しています。

しかし、これは……暴走⁉︎」

 

その光景を見たアムールによって、アナザージオウⅡとトラウムは暴走したと判断され、同調するかのように二人の力は混ざり合い、融合していく。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁッッ!」

 

その姿は黒く染まり、アナザージオウⅡの複眼がオシマイダーの目となり、オシマイダーとしての体がさらに綻んだような姿へとなった。

名付けるなら、『オシマイジオウⅡ』。

 

「未来なんていらん!過去が……過去こそが全てだ!」

 

オシマイジオウⅡはその雄叫びとともに、地球全体をトゲパワワで覆った。

 

『うわぁぁぁぁぁぁぁッ‼︎』

 

その力は、エール達プリキュア、仮面ライダーをも巻き込ませた。

 

「な……何やアレ……!」

 

「マナ〜〜!」

 

「は~ぎゅ~!」

 

シフォンの力によって影響を受けなかった妖精達はテレポートされるが、周囲の光景はどんどんと姿を変えて行った。

 

『タイムマジーン!』

 

そこへソウゴのタイムマジーンとゲイツのタイムマジーンが、タイムトンネルからここへワープして現れた。

 

「これは!」

 

「あれを見ろ」

 

トゲパワワの嵐が収まると、周囲は荒野となっていた。タイムマジーンは着陸すると、ソウゴ達はタイムマジーンから降りる。

 

「アイちゃん!」

 

「せいや!」

 

「ごめんね。怖かったね」

 

晴夜は泣き出しそうなアイちゃんを抱っこする。

 

「っ!?みんな!」

 

すぐ傍にはトゲパワワで出来た巨大な球体があり、その中にプリキュア達と龍牙、和也、幻冬、ハリーが閉じ込められてた。

 

「マナ!龍牙!まこぴー!」

 

「ハリー!えみる!ルールー!」

 

「はなにさあや、ほまれ……」

 

「よく来たな……」

 

「もしかして、過川飛流……」

 

ソウゴ達の前にはオシマイジオウⅡが現れた。

 

「逃げずに来た事は褒めてやる……時見ソウゴ。

お前のせいで俺の人生は無茶苦茶になった……

俺が、お前の存在そのものを消してやろう」

 

「…ごめん、傷付けたんなら謝る。

だけど、その為にみんなの時間を書き換えたり、関係ないさあや達を傷つけるなんて間違ってる!

だから俺は、君を倒して元の時間を取り戻す」

 

「御託はいい」

 

オシマイジオウⅡは同じように黒い霧を充満させ、そこからオシマイダーとアナザーライダーが融合したオシマイライダーが複数現れた。

 

「タルト。アイちゃんをお願い」

 

「任せとき」

 

晴夜はタルトにアイちゃんを預け、去り際に彼女の頭を撫でると、ソウゴ達に近づきビルドドライバーを装着した。

そして握り締めたラビットボトルを金色へと変える。

 

「みんな……行こう!」

 

四人はドライバーを装着し、それぞれの変身アイテムを取り出す。

ソウゴはジオウライドウォッチとグランドジオウライドウォッチ、

ゲイツはゲイツライドウォッチとゲイツリバイブライドウォッチ、

ウォズはギンガミライドウォッチ、

晴夜はロイヤルボトルとゴールデンラビットボトルの栓を回し、

士はディケイドのライダーカードを掲げ、変身体勢に入る。

 

『ジオウ!グランドジオウ!』

『ゲイツ!ゲイツリバイブ!疾風!』

『ギンガ!』

『ロイヤル!ラビット!ベストマッチ!』

『KAMEN RIDE!』

 

「「「「「変身‼︎」」」」」」

 

そして五人がドライバーに装填し、高々と叫ぶ。

 

『グランドタイム!クウガ・アギト・龍騎・ファイズ・ブレイード!響鬼・カブト・電王!キバ・ディケイード!ダブル!オーズ!フォーゼ!ウィザード!鎧武・ドラーイーブ!ゴースト!エグゼイド!ビ・ル・ドー!

祝え!仮面ライダー‼︎グ・ラ・ン・ド!ジオーウ!』

『ライダータイム!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイブ疾風!疾風!』

『投影!ファイナリータイム! ギンギンギラギラギャラクシー!宇宙の彼方のファンタジー! ウォズギンガファイナリー!ファイナリー!』

『光輝くスピーディウォリアー!ロイヤルラビット!イェーイ!』

『DECADE!』

 

グランドジオウ、ゲイツリバイブ疾風、ウォズギンガファイナリー、ビルドロイヤルラビット、ディケイドへと変身完了し、五人が並び立つと向かって行こうとする。

 

「――祝え!」

 

「「「「…えっ?」」」」

 

するとそこで、『祝え』というウォズの祝儀の言葉が叫ばれる。

 

「我が魔王が偽の魔王を打ち倒し、時の王者としての資質を証明する瞬間を‼︎」

 

「相変わらずアレをやるのか?」

 

「はぁ?あんな事いつもやってんのか?」

 

「知らねぇのか」

 

ウォズのことを忘れていたゲイツにディケイドはそう答えると、晴夜は頭を仮面越しにかきはじめる

 

「まぁ、やりたかったならしょうがないな」

 

「へへ〜、なんか行ける気がする!」

 

気を取り直し、五人は一斉にオシマイライダー軍団へと走る。

オシマイライダーが数人とジオウが交戦に入り、ライドヘイセイバーとサイキョーギレードで応戦。そこへオシマイジオウⅡが乱入し、仮面の針を回して未来を見た。

 

「見えた、お前の未来!」

 

未来を見たオシマイジオウⅡが腕を振り上げ、攻撃を仕掛けてきた。

 

「っ!」

 

手で叩き潰そうとした時、ジオウが光の粒子となって消えた。

 

「何ッ⁉︎」

 

「はぁぁ!」

 

消えたジオウが突如としてオシマイジオウⅡの顔へと現れ、二本の剣を同時に放つ。

 

「これが俺の力だ!」

 

ジオウはグランドジオウの力を全開でオシマイジオウⅡに迎え撃つ。

一方で、ディケイドとビルドが三体のオシマイライダーと交戦していた。

 

『ATTACK RIDE!BLAST!』

 

別のカードを差し込み、ライドブッカーをガンモードと変えると銃口を分身させ、発射された弾丸のエネルギー弾の掃射を浴びたオシマイフォーゼが消滅した。

ビルドの方は、『ツインアイラビットRRRR』の高められた反応速度と索敵精度が、狼の様な耳と尻尾を生やして青い炎状の体毛をたなびかせるオシマイファイズと、右腕についた三叉槍を向けながら脇にある複数の節足を不気味に動かすオシマイカブトが、驚異的なスピードで周囲を動き回っている姿を捉えた。

 

『タンク!フルボトルスラッシュ!』

 

それに対してタンクのパワーを得たフルボトルブレードを構え。超高速で詰め寄って来たオシマイファイズとオシマイカブトに、『RGRラッシュアーム』の極限まで底上げされた敏捷性を駆使したフルボトルブレードの斬撃をすれ違いざまに放って、二体を切り裂き消滅させた。

 

「ふん…――ぐわぁ!」

 

「士さん……⁉︎」

 

その時、ディケイドの背中に銃撃を受ける。

振り向くとそこにいたのはディエンド、リストル・クラレット、ビシン・ギアファングだった。

 

「リストル……」

 

「海東大樹、門矢士の方は頼むよ」

 

「あぁ。士の事は任せてよ」

 

「では……はぁ!」

 

リストルとビシンは二人かがりでビルドに襲いかかる。

 

「ッ……」

 

リストルとビシンによりディケイドと分断されると、忍者とコミックのフルボトルを取り出す。

 

「分断されたか……なら……」

『忍者!コミック!ベストマッチスラッシュ!』

 

ビルドが二人に分身し、リストルとビシンに応戦する。

 

「へぇ〜、君中々やるね。あのドラゴンの奴と同じくらいだ」

 

「君はここで倒させて貰うよ」

 

「そう簡単には行かないよ」

 

ビルドは不利な状況ではあるが、リストルとビシンに奮戦している。

そして、ディケイドはディエンドは戦闘開始の雰囲気だった。

 

「また会えて嬉しいよ、士。君の相手はこの僕だ」

 

「……」

 

両者が睨み合いをしているその頃、オシマイジオウⅡによってトゲパワワで出来た空間に入れられたみんなは、動く事も喋る事も出来なかった。

 

(力が……入らない……)

 

(これで……終わりなのかな……)

 

そんな中、はなのブレスレットが光り出す。

 

「(それは……ちょっと……やだな)

フレ……フレ……私……

フレ……フレ……みんな……っ!」

 

自分を鼓舞するはなの声に、さあや達が反応する。

 

「聞こえた……」

 

「はなちゃんの声……」

 

だが聞こえるのは、はなの声だけではない。

 

「ふぇ……ふぇ……プリキュア……!」

 

「みんな……みんなを……助ける!俺は王様だから!」

 

みんなを応援する声、みんなを助けようと戦っている声が彼女達の心にまで響いた。

 

「はなちゃんだけじゃ……無い……!」

 

「みんなの……声……!」

 

「「「フレ……!フレ……!私……っ!」」」

 

はな達が足元に手を当てると、そこからアスパワワが溢れ出し、更に立ち上がる。

すると球体から、一筋の光が漏れた。

 

「もっとペコ!」

 

『フレ!フレ!プリキュア!』

 

妖精達が応援するだけで無く、はな達も自分達を鼓舞して立ち上がる。

 

「ここで諦めたら……ま……!」

 

「……またあの時みたいな事に……!」

 

「もう二度と……あんな想いはしたく無い……!」

 

「行かないと……外で晴夜が戦っているのに」

 

「みんなを……助けるんだ……!」

 

「こんなのが何だ!私達は―――!」

 

「プリキュアだぁーっ!!」

 

真上から一筋の光が出ると同時にトゲパワワの球体が消滅した。

 

『!?』

 

それに気づいたジオウ達が見上げる。

 

「「「うわぁぁぁぁ〜〜!」」」」

 

そこからアスパワワで出来た虹色の光が出て来ると、一緒にエール達も出て来た。それを見たジオウ達は彼女達の下に近づく。

 

「ば、ば、馬鹿な……」

 

「みんな!無事だった!」

 

「みんな!お待たせ!」

 

「き、さ、ま、ら〜〜〜ッッ‼︎」

 

するとオシマイジオウⅡから、オシマイダーの他にこれまでプリキュア達が戦った敵達が数え切れない程現れ。更にはオシマイライダー十三体が詰め寄って来た。

 

「これは……!」

 

「多過ぎだよ……!」

 

オシマイダーとアナザーライダーがエール達に向かって突進する。

 

「大丈夫。私達は……負けない!フレ!フレ!私!フレ!フレ!プリキュア!」

 

すると、何かが空を突き破って降って来て、オシマイダーを吹き飛ばした。

そこにいたのは、プリンセスプリキュアの四人だった。

 

「はああああぁぁぁっ!」

 

フローラの強烈な跳び蹴りを筆頭に、マーメイド、トゥインクル、スカーレットが水流や星型のエネルギーや炎で攻撃を繰り出した。

 

「冷たい檻に閉ざされた夢、返して頂きますわ!お覚悟は、よろしくて!」

 

「「フローラ!」」

 

ホイップとミラクルがフローラの登場を喜んでいると…

 

「私だけじゃないよ!」

 

「ラブリービーム!」

 

上空から放たれた二つのビームが、オシマイダーを纏めて吹き飛ばす。

 

「あれは……!」

 

「お待たせ!」

 

マジカルが上を見上げると、ハピネスチャージプリキュアの四人が現れた。

 

「ラブリー!」

 

それだけじゃないスイートプリキュア、ハートキャッチプリキュア、スプラッシュスターも駆け付ける。

 

「「みんな!」」

 

残りのプリキュア5とフレッシュプリキュアのメンバーが駆けつけた。

 

「ハァ!」

 

「ダァシャー!」

 

「オラァ!」

 

「ヤァ!」

 

更に取り込まれていた四人の仮面ライダーも、ハリー・ギアジェット、クリア・クリスタルクローズ、グリスブリザード、プライムローグとなって現れた。

 

「凄い!プリキュアがこんなに!よし!だったら!俺も!」

 

プリキュアの大集合を目にしたジオウが、ライダーのレリーフに触る。

 

『クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!響鬼!カブト!電王!キバ !ダブル!オーズ!フォーゼ!ウィザード!鎧武!ドライブ!ゴースト!エグゼイド!』

 

ジオウの力でディケイド、ビルドを除く17人の仮面ライダーが召喚された。

 

「プリキュアが……仮面ライダーが……こんなに……ありえない。時間を変えたはずだ……こんな事が……」

 

 

 

その光景はオシマイジオウⅡだけでなく、それをクライアス社で見ていたクライも、驚きを隠せなかった。

 

「こんな事が……起きるとは……」

 

彼の目には、全てのプリキュアと全ての仮面ライダーが並び立っていた。

 

 

 

「ありえるんだよ!これが、みんなの思いが合わさって出来た―――!奇跡だ!」

 

「みんな!行くよ!」

 

ジオウ達仮面ライダーとエール達プリキュアが一斉に走り出し、ジオウによって呼び出された平成ライダー達と共に散らばり、それぞれオシマイダーとアナザーライダーへと挑み、応戦していく。

 

「だあっ!」

 

まず手始めにと、ブラックがオシマイダーにアッパーを叩き込んで体勢を崩させる。

 

「はああああぁぁぁっ!」

 

次に上空からホワイトが回転しながら降下し、キックを叩き込んで纏めて吹き飛ばす。

 

「オリャャ!」

 

更にクウガも加わり、エネルギーを纏ったライダーパンチを繰り出してオシマイダーを吹っ飛ばした。

 

「「「「はああああぁぁっ!」」」」

 

頭から地面に着地したオシマイダーがクウガの封印エネルギーによって爆破した所では、ジェラートとマーメイドとダイヤモンドにマリン、アクアが氷や水を使った技を放ち、オシマイダー達を凍らせる。

 

「ウェェ!」

「はぁ!ヤァ!」

「久々、俺の必殺技!パート2!」

 

そのままブレイドがブレイラウザー、鎧武が無双セイバーと橙々丸、電王がデンガッシャーにエネルギーを貯めて、オシマイダー達をその斬撃で氷諸共粉砕した。

 

「スターバースト!」

「シャイニングサークル!」

 

細かい氷の粒子が数体のオシマイダーとドラゴンの様な体と蝙蝠の様な翼を持つオシマイキバの視界に入ると、フォーチュンが急降下してフォーチュンスターバーストを叩き込んで一斉に吹き飛ばし、ミューズがシャイニングサークルで動きを封じる。

 

「はぁ!ヤァ!」

「はぁぁ!」

 

そこへアギトとキバがそれぞれ腕から伸びた光の刃と鎖のエフェクトをオシマイキバに纏わせると、囲んでいるオシマイダーに放ち、全て爆発させて消滅した。

その様子を顔にある巨大な眼球でギロっと睨みつけるオシマイゴーストが、オシマイダーと共にゴーストに向かってくる。

 

「はぁぁ!」

 

しかしゴーストは竜巻を作り出すと、オシマイダー達を包み上空へとあげた。

 

「ファイアストライク!」

「サニーファイア!」

「マーチシュート!」

 

竜巻によって空へと上げられたオシマイダー達とオシマイゴーストを一掃する。

だがそこへオシマイダーと、モノアイ顔が付いた胸部装甲を持つ巨大ロボットの様なアーマーを纏ったオシマイエグゼイドが四人に向かって光線を放つ。

 

「危ない!」

「させません!」

 

アンジュ、ロゼッタ、サンシャイン、ミント、ルミナスがバリアを展開して防ぐ。

 

「うぉぉ!」

「シューティングスター!」

「ハッピーシャワー!」

「ヤァァァ!」

 

マキシマムマイティXのエグゼイドとドリームとハッピーとエールが現れて敵を吹き飛ばして、そのまま全て倒して着地する。だがこの時、ハッピーのみ着地に失敗した。

 

「ホイップ・デコレーション!」

 

それを見て、巨大な双刃薙刀を手に持ったオシマイ鎧武がハッピーを細切れにしようと突っ込んでいくが、ホイップがホイップ・デコレーションでオシマイ鎧武の動きを封じこめた。

 

『start up!』

『Clock up!』

『フォーミュラ!』

 

ファイズアクセル、カブトのクロックアップ、ドライブ・タイプフォーミュラ。高速で動く三人の仮面ライダーが放つ攻撃で追い込むと、拘束したまま宙へとあげる。

 

「フローラル!トルビヨン!」

「ピンクフォルテウェイブ!」

「ごきげんよう」

 

フローラとブロッサムのフローラル・トルビヨンとピンクフォルテウェイブが命中し、宙に上げられたオシマイ鎧武は浄化された。

 

「みんな!行くよ!」

 

赤い宝石の鱗を輝かせるドラゴン姿のオシマイウィザードとアナザー電王を模した列車の両脇から機械式の腕を伸ばしたオシマイ電王、プロミネンスを起こす程に燃え盛る溶岩の様な装甲を纏ったオシマイアギトとオシマイ響鬼がそれぞれ口から火炎放射を放つ中。ミラクルとマジカル、ラブリーとプリンセス、ブルームとイーグレット。W、オーズ、フォーゼが飛び込む。

 

『ファング!ジョーカー!』

『タカ!クジャク!コンドル!タ~ジャ~ドルゥ~~!』

『ロケット!ロケットオン!』

 

そしてミラクルとマジカルはルビースタイルになり。ラブリーはチェリーフラメンコ、プリンセスはシャーベットバレエへ。ブルームとイーグレットはそれぞれキュアブライトとキュアウィンディに変身。Wはファングジョーカー、オーズはタジャルコンボ、フォーゼはロケットステイツへとフォームチェンジした。

 

『ファング!マキシマムドライブ!』

『スキャニングチャージ!』

『リミットブレイク!』

 

「『ファングストライザー!』」

「セイヤァァァァァ!」

「ライダーきりもみクラッシャー!」

「「「「はぁぁぁぁぁ!」」」」

 

全員でキックを放ち、オシマイライダーを全て貫いて消滅。

別の場所では、ウィザードのアクロバットの攻撃と龍騎の振るうドラゴンソードと響鬼の棍で攻撃を繰り出し、敵を一か所に集めた。

 

「みんな行くよ!」

 

ビートと掛け声でマシェリ、アムール、スカーレット、パッションが構えると、ウィザードがドライバーにリングを掲げ、龍騎はドラグクローを召喚、響鬼も二つの棍に炎を纏わせる。

 

「「「「いけぇぇぇぇ!」」」」

『チョーイイネ!スペシャル!サイコー!』

「くらぇ!」

「デャァァァ!」

 

中心にハートが描かれた音のエネルギー弾を作り出して飛ばし。そして放ったところにウィザード、響鬼、龍騎が火炎で追い打ちをかけて敵を一掃した。

 

「「「タァァァァ!」」」

 

最後にクウガとブラック、ホワイトのトリプルパンチが決まり、オシマイダーやオシマイWを消滅させた。

オシマイダー達が消えると、ジオウが召喚した仮面ライダー達が消えた。

一方で、ビシンとリストル二人を相手に戦っていたビルドは…

 

「はぁ!」

 

フルボトルバスターで二人の連携攻撃で対応していた。

 

『ロイヤル!フルボトルスラッシュ!』

 

ビルドはフルボトルブレードにロイヤルボトルを差し込み、フルボトルブレードから白いエネルギー体を放った。

 

『海賊!電車!ベストマッチスラッシュ!』

 

今度はフルボトルバスターから電気を纏った水を放ち、リストルに向けて放つ。

 

「クッ……」

 

電気を模した水に触れた為に、リストルの身体が麻痺を起こした。

 

「悪いけど、あんた達じゃ俺は倒せないよ!」

 

彼は二人よりも、もっと強い奴らとずっと戦っていた。その経験のあるビルドの方が、何枚も上手だった。

 

「勝利の法則は決まった!」

『ロイヤル!シャドウ!マジェスティ!』

 

フルボトルブレードが光と闇を纏い、リストルとビシンに向けて放とうした。

その時……

 

「ふん!」

 

「――えっ?」

 

いきなりフルボトルブレードを放とうしたその時、ビルドの動きが止まった。

 

「なんだこれは……う、動かない……⁉」

 

ビルドの動きが止まった様は、まるでタイムジャッカーに時を止められたような感じだった。

 

その時、リストルとビシンの後ろから誰かが現れた。

 

その人物は、全身が黒と白のカラーで、背中には金色の懐中時計が付いており、マスクには赤で『ライダー』と刻まれ、腰にはジクウドライバーが巻かれていた。

 

「か、仮面……ライダー……」

 

「君は……無意味な行動だった」

 

ビルドは現れた仮面ライダーの持つ大剣を、防御も出来ず攻撃を受けた。

 

「くぅ!」

 

攻撃を受けると体がようやく動けてた事に気付く。ビルドが起き上がると、フルボトルブレードにボトルを差し込む。

 

『ラビット!フルボトルスラッシュ!』

 

剣を伸ばして遠距離からフルボトルブレードを放つ。

それを見た謎の仮面ライダーは静かに手を挙げると、フルボトルブレードの動きが止まった。

 

「こ、これは……」

 

『フィニッシュタイム!』

 

謎のライダーはビルドに一気に詰め寄ると、ドライバーを回した。

 

『タイムエンド!』

 

すると白と黒のエネルギーが右足に集められ、強烈なキックをビルドに打ちかました。

 

「あ"ぁっ……!」

 

「流石だよ。やはり君を倒すのはこれかな?」

 

攻撃を受けたが、なんとか踏み止まったビルド。

だか自身の攻撃を耐え切った事を確認すると、そのライダーが何かを取り出した。

 

『エボル!』

 

それは、仮面ライダーエボルのライドウォッチだった。

 

「ッ⁉︎ エボル⁉︎」

 

ライダーはそのウォッチをドライバーへと装填し、ドライバーを回す。

 

『アーマータイム!エボリューション!エボル!』

 

そのアーマーを纏うと、それはジオウのビルドアーマーと少し似ていたが、両肩のショルダーがコブラエボルボトルとライダーエボルボトルとなっていて、ワインレッドと金色のアーマーを纏い、マスクには『エボル』と刻まれていた。

 

「どうして、エボルの力を……」

 

「ふん!」

 

ビルドの疑問は解消されることの無いまま、エボルが得意とする高速移動の攻撃が繰り出された。

覚えている攻撃だったが、そのパワーはあの時の比ではなかった。

 

「くっ……」

 

ビルドはなんとか耐えているが、ビルドは攻撃に移れない。

 

『フィニッシュタイム!エボルテックタイムエンド!』

 

その時、高速移動でワインレッドのエネルギーを纏った連続のライダーキックを受けてしまう。

 

「あぁぁ……っ」

 

攻撃を受け続け、とうとう強制変身解除へと追い込まれてしまい、晴夜の姿へと戻った。

 

「ッ……誰だ……」

 

「仮面ライダー……クライ」

 

「……クライ……くっ」

 

晴夜は立ち上がろとするが、体から伝わる痛みにより立つのか困難だった。

だが、ビシンは倒れている晴夜にファングクローを構える。

 

「手間を取らせてくれたね」

 

クローが晴夜に目掛けて一直線に襲い掛かる。

 

「やめろ!」

 

そこへクローズが現れ、ビシンの攻撃から晴夜を救った。

 

「り、龍…牙」

 

「行くぞ!晴夜!」

 

クローズは晴夜を連れて、この場から素早く退いていく。

 

「仮面ライダー……プリキュア……君達のやっている事は、無意味な事だよ」

 

 

クライと名乗ったライダーがそう告げている一方で、ディケイドとディエンドの対決は決着が着きそうだった。

ディエンドライバーから放たれた攻撃を受けながらも、ディケイドが持つソードモードにしたライドブッカーがディエンドを吹き飛ばした。

 

「残念だったな、俺の勝ちだ」

 

そう言ってファイナルアタックライドのカードを差し込もうとする。

 

「そうかな!」

 

ディケイドが決めに掛かろうとしたその時、ディエンドはスウォルツから貰った時を止める力でディケイドの時を止めた。

 

「悪いね。これでいいのかな?」

 

「ご苦労」

 

スウォルツが現れると、ブランク状態のウォッチを懐から出してきた。

 

「貰うぞ。お前の力」

 

スウォルツはそう言うと、ウォッチをディケイドにかざす。

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

ウォッチにディケイドの力がどんどん吸い寄せていき、そのままウォッチはアナザーライドウォッチへと姿を変えた。

 

『ディケイド…!』

 

そして遂に、アナザーディケイドウォッチの完成した。力を奪われたディケイドは士へと戻り、倒れてしまった。

 

「じゃあね。士」

 

ディエンドとスウォルツは力を無くした士の前から去っていく。

 

 

残るオシマイライダーとオシマイダー達を、ゲイツとウォズとハリー、グリスとローグの5人が戦っていた。

 

「オラァ!どうした!こんなもんか!」

『シングルアイス!』

 

グリスはドライバーのレバーを一回転させ、ロボットアームをオシマイオーズに向ける。

 

『グレイシャルアタック!バリーン!』

 

巨大化した左腕のアームで捕まえたオシマイオーズを地面に叩きつけると、そのまま宙に放り投げる。

 

「大義のための犠牲となれ!」

『Ready go!』

 

そう叫んでドライバーのレバーを回したローグは高く飛躍し、ライダーキックの態勢に入ろうとする。

 

『プライムスクラップブレイク!』

 

ローグがオシマイオーズに噛み付くように両脚で挟み蹴りを繰り出す。そのまま噛み付いた足で掘り投げ、オシマイオーズを爆発させた。

 

「おい!俺達は時間が書き換わる前、お前とも手を組んでいたのか⁉︎」

 

「あぁ、ゲイツ君、ハリー君。君達は私の忠実な部下として、我が魔王のために戦っていた」

 

「マジか⁉︎」

 

「……嘘だな。適当なことを言うな!」

 

「嘘かい!」

 

ウォズの発言はハリーを騙したが、ゲイツには嘘だとバレていた。

 

「何故バレる?」

 

『『フィニッシュタイム!』』

『ファイナリービヨンド ザ タイム!』

 

ドライバーを操作し、三人が技を放つ。

 

『百烈タイムバースト!』

『超ギンガエクスプロージョン!』

『ジェットタイムフィニッシュ!』

 

ゲイツは百烈タイムバーストで連続キックを放ち。ウォズが超ギンガエクスプロージョンで炎を纏った隕石の雨を降らせ、残ったオシマイクウガにハリーがライダーパンチを放ち、オシマイライダーを全て倒した。

 

そして、ジオウにはオシマイジオウⅡと群れるオシマイダーが攻めてくる。

 

『サイキョーフィニッシュタイム!』

 

サイキョージカンギレードに合体させ、剣から『ジオウサイキョウ』の文字が浮かび上がる。

 

『キングギリギリスラッシュ!』

「オリャャャャャ‼︎」

 

ジオウはサイキョージカンギレードを振り下ろし、オシマイダーを吹き飛ばした。

 

「はぁぁぁぁぁ‼︎」

 

さらに続け様にキングギリギリスラッシュをオシマイジオウⅡへと放って直撃させると、地面に倒れる。

 

「何故ダ……何故、俺は奴ニ敵わナい!?」

 

劣勢に陥ったオシマイジオウⅡは、何故ジオウに勝てないのだと問うと、ジオウはその理由を語り始める。

 

「それは、お前が過去のことしか見てないからだ!」

 

「どこマデも偉ソウに……ッ!」

 

オシマイジオウⅡがジオウへと向かって来たが、鋭い一閃でサイキョージカンギレードを放つ。

 

「そして俺は、みんなに一緒に未来を作るために戦う!」

 

「未来……ソンナもノ……イラナイ!」

 

オシマイジオウⅡが雄叫びのように叫ぶと怒りで巨大化し、地球を超える大きさとなった。

 

「飛流……」

 

「こ……こんなの……どうすれば……」

 

その光景を見たジオウは驚愕し、エールはあまりの光景に思わず弱腰になってしまう。

 

「大丈夫。自分を信じて、仲間を信じて!」

 

だがそんなエールにブラックはそう声をかけ、エールは自分達がなんなのかを思い出す。

 

「そうだよ……。私達は、プリキュアだもん……!」

 

「こんな時だって私達は―――」

 

「「絶対に諦めない!」」

 

「諦めない……」

 

エールが右の拳を胸元に当てると、手首から光の輪っかが出て来る。

 

「そう!笑顔を作る大好きな気持ち!」

 

「笑顔と……大好き……」

 

ホイップの言葉を聞いたアンジュも右の拳を胸元に当て、手首から光の輪っかを出す。

 

「手を取り合って、奏でる想い!」

 

「奏でる……想い……」

 

エトワールもミラクルの言葉を聞くと右の拳を胸元に当て、手首から光の輪っかを出す。

 

「愛する心と!幸せの花!」

 

「愛と……」

「幸せ……」

 

ピーチの言葉がマシェリとアムールの胸に響くと、彼女らは右の拳を胸元に当て、手首から光の輪っかを出す。

 

「夢に向かって―――」

 

「羽ばたく強さ!」

 

「夢へ……羽ばたく……!」

 

アーラもフローラとドリームの言葉を聞くと右の拳を胸元に当て、手首から光の輪っかを出す。

 

「そして!」

 

「「「希望!」」」

 

「プリキュアの!美しき魂が!」

 

「邪悪な心を、打ち砕く!」

 

「そして!輝く未来を切り拓く!」

 

最後にエールがそう叫ぶと、6人のブレスレットが『プリキュアミライブレス』へ変化した。

 

「みんな!行くぞ!」

 

ジオウがドライバーを回し、エール達はブレスレットを掲げる。

 

『フィニッシュタイム!』

 

「「「「「プリキュア!ミライブレス!」」」」」

 

ジオウが飛び上がると彼の背後から次々と仮面ライダーが召喚されていき、エール達はプリキュア達の力を集めていく。

 

「「「「「繋がる絆!私達の未来!プリキュア!オール・フォー・ユー!」」」」」」

 

『オールトゥエンティタイムブレーク!』

 

「はぁ〜…だぁぁぁぁぁぁぁッ!」

 

プリキュアミライブレスに手を翳してから右腕を振り回して突き出し、大量のアスパワワを放つオール・フォー・ユーと二十人の仮面ライダーが一斉にライダーキックを放つ。

その時、ジオウ達七人は技を放つと、何かを感じる。

 

「感じる……!」

 

「沢山の……!」

 

「想いが……!」

 

「希望が……!」

 

「溢れて来る……!」

 

「ここにいるみんなじゃない。地球にいる人達の……」

 

「みんなが望む明日が……!うぉぉぉぉぉ!」

 

「「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」

 

全員がさらに力を込めて、技を放ち続ける。

 

「ウワァァァァァァぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

すると、オシマイジオウⅡからトゲパワワがどんどん放出され、浄化されていく体から光が放たれる。

それは、改竄された歴史が、本当の時間に戻る兆候であった。

 

 

その時、アナザージオウⅡとトラウムが二人に戻る。

トラウムが目を開けると、目の前に映ったのは自分と起動したばかりのルールーがいた。

 

「これは……過ぎ去った時の…」

 

トラウムが今いるのは、ルールーが起動してすぐの心の中だった。

 

「戻りたいものだ……」

 

「時は戻りません。ですが……明日は来ます」

 

背後からルールーが現れ、彼にそう伝える。

 

「そうだな」

 

トラウムが振り返り、ルールーと目を合わせて返事する。

 

「――すまなかった」

 

「いつかまた、お会いしましょう」

 

トラウムが涙を堪えて微笑むと同時に、オシマイライダー達も微笑んで消滅し、アナザーライダー達も全て消滅していく。

 

 

 

光が消えると、ソウゴ達はサンクルミエール市に戻っていた。

ソウゴが振り向くと、そこには最初からここにいたみんながいた。他のみんなはそれぞれの場所へと戻っていたかもしれない。

 

「「「「「ソウゴ(君・さん・時見先輩)!」」」」

 

「みんな……」

 

自分の名前を呼ぶ声が聞こえ、ソウゴは振り返り笑って言った。

 

「ただいま!」

 

『おかえり!ソウゴ!』

 

ソウゴはようやくわかった、本当の意味で自分の居るべき場所へ帰ってきたのだと。

 

「これで元通りだ」

 

「ああ」

 

「俺のことみんな思い出した?」

 

ソウゴが笑いながらそう聞くと、みんなは頷いた。

 

「過川飛流は?」

 

ウォズが聞くとソウゴが時計塔の方を見る。

そこにはアナザージオウⅡウォッチが摘出され、元の姿へとなって倒れている過川飛流がいた。

 

「ッ……まだ……」

 

倒れていた飛流は意識を取り戻すと、目の前に転がっていたアナザージオウⅡウォッチに手を伸ばす。

 

「このお宝は僕が頂いていくよ」

 

だが海東が現れ、アナザージオウⅡウォッチを奪った。

 

「あぁ。くれてやろう」

 

「またね」

 

スウォルツが持っていくことを許可すると、海東はアナザージオウⅡウォッチを奪い去っていく。

 

「それは俺のもんだ。返せ!」

 

海東に奪われたウォッチを取り返そうと手を伸ばす飛流の前に、スウォルツが彼の前に出て無慈悲に現実を言い放つ。

 

「お前の役目はもう終わりだ、お前に王たる資格など無い。一時の夢を見られただけでもありがたいと思え」

 

「そんな……」

 

それを聞いた飛流は、クライアス社に都合の良い操り人形として動かされ、見捨てられたことを悟った。

 

「待て……」

 

そこへ、龍牙に支えられたボロボロの晴夜が現れた。

 

「晴夜。その怪我……」

 

「スウォルツ……お前、この世界で何が狙いだ」

 

「貴様の意見に答えん。また会おう、ディケイドの力はもらった」

 

スウォルツは晴夜の問いには答えずに去っていく。

そして、彼が去ったほうを見ると士が倒れていた。

 

「士さん!…あ"ぁぁ……」

 

士が倒れているのに気付いて近づこうとすると、体からまた激しい痛みが走り、晴夜が倒れてしまう。

 

「晴夜!晴夜!」

 

マナが倒れる晴夜に必死に声をかける。

 

 

 

アナザージオウⅡの戦いから、数日が経った。

あの後、晴夜は直ぐに病院に運ばれた。命には別状はないが、怪我が酷く治るには時間がかかるそうだ。一方の士は…

 

「というわけで、しばらく厄介になるな」

 

ディケイドの力を取り戻すために、当面ははぐくみ市でビューティーハリーの居候となった。

 

「何故、貴様がここにいるんだ」

 

「スウォルツから力を取り戻すには、この町がいるのが得策だ」

 

「しかし、桐ヶ谷晴夜をあそこまで倒したとなると、我が魔王。諸君らもこれからの戦いはとてもつもなく厳しいものだろ。覚悟はあるのかい?」

 

ウォズがこれからクライアス社のプレジメント・クライ達はより厳しい戦いになると話すと、ソウゴは固い決意を刻んだ目でそれに応える。

 

「頑張ります!」

 

「望むところなのです!」

 

「可能性は低いですが、みんなとなら……」

 

「負けないよ!絶対に!」

 

「プリキュアの先輩達も、このような試練を乗り越えてきたんです!」

 

「絶対に未来を助けるんだ!フレ!フレ!私達!フレ!フレ!オーーー!」

 

はな達はどんな困難があろうと、友がいれば乗り越えられると語ると、ソウゴも立ち上がって手を伸ばす。

 

「ここにいるみんなが行ける気がする!だから、負けないよ。

俺達の手で守るんだ。今も、未来も!」

 

『うん!』

 

ソウゴ達は手を重ね合わせ、今と未来を守ると誓うのだった。

 

 

 

「こうして、我が魔王達は決意を新たにしながら、友情を深めていったのだった。

――しかしこの出来事は、これから巻き起こる最終章の始まりに過ぎなかった……」

 


次回!Re.HUGっとジオウ!

 

第50話 2018: ハロウィン祭り!最凶のライダー!

 

 




おまけ

帰ってきた!オーマせんせー!

オーマおじさん「よーしお前ら、席につけ〜。授業を始めるぞ〜。
今日の授業は、『前作主人公が今作で出しゃばるとどうなるのか』と言う事について話すぞ。今回の話では桐ヶ谷晴夜が、新たに現れた謎のライダー・・・ていうか、アイツが変身したライダーにボッコボコにされた訳だが、此処で『なんで晴夜がぼっこぼこにされてんだよ!』『主人公の癖に善戦も出来ないとかクソワロタwwwwww』なんて思っている阿呆どもがいるはずだ。だがこの展開には理由がある。
理由その1.前作主人公が出しゃばり過ぎると、今作主人公である時見ソウゴの影が薄くなる。
理由その2.前作主人公がやられる事で、その時登場した敵キャラの強さをアピール出来る。
理由その3.時に思いつかなかったので、後は宿題として自分で考えてこい。
……おっ?チャイムが鳴ったな、それじゃあ今日の授業はこれで終わりだ。気をつけて帰れよ」

はぐたん「……転校しようかな」

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