Re.HUGっとジオウ!   作:yu-ki.S

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ウォズ「この本によれば、普通の中学生 時見ソウゴ。彼には魔王にして時の王者『オーマジオウ』となる運命が待っている。
彼はアナザージオウⅡとドクター・トラウムから世界を救い、再び世界を元に戻す事が出来た。
しかしこれは、これから始まる激戦の始まりでしかなかった。そしていよいよ、我々とクライアス社との戦いが……
おっと、要らぬのことまで言ってしまうところでした」


第4章『プリキュアのキオクとライダーのレキシ編』
第50話 2018: ハロウィン祭り!最凶のライダー!


アナザージオウⅡとの戦いから何日か経ったそんなある日、ソウゴはタイムマジーンで大貝町の病院へとやってきた。

 

「桐ヶ谷晴夜君の病室ってわかりますか?」

 

この前の事件で協力してくれた晴夜に会いに来たソウゴは、看護婦から晴夜の病室を訪ねる。

 

「ここか……」

 

その病室はワンルームの個室部屋だった。看護婦曰く、どうやら四葉財閥が手配したらしい。

だがそんな事よりも、ソウゴは病室へと入る。

 

「晴夜?大丈夫?」

 

「よぅ、ソウゴ」

 

病室に入ると、そこにはベットにいる晴夜と隣で座ってりんごを剥いている相田マナがいた。

 

「怪我大丈夫?」

 

「ったく、心配しすぎだよ。これくらい……ッ⁉︎」

 

晴夜が肩を回そうとすると、身体から痛みが走り出す。

 

「もう〜!無茶しないでよ」

 

「ごめん……」

 

無理して身体を動かした事を謝ると、マナが剥いたリンゴを皿に置いて晴夜に渡した。

 

「でも、誰にやられたの?」

 

アナザージオウⅡ相手に善戦していた晴夜を、ここまで酷使させた人物は誰なのかと、ソウゴは気になっていた。それを聞かれた晴夜は、苦渋の表情を浮かべながら語り出す。

 

「……プレジデント・クライだよ」

 

「クライ⁉︎」

 

晴夜の口から、彼をここまでさせたのはクライアス社の社長…プレジデント・クライだと聞かされ、ソウゴは思わず驚いた。

 

「しかも、仮面ライダーに変身した」

 

「ドクター・トラウムか……」

 

それを聞き、ビシンやリストルの様にトラウムが彼にドライバーとウォッチを用意したんだと推測した。

 

「でも、晴夜はその人と戦って何か感じたんでしょ?」

 

「何かって?」

 

そう考えていたソウゴの耳にマナの言葉が聴こえると、晴夜に何を感じたんだと問う。

 

「……士さんと一緒に色々と調べてみて、あのプレジデント・クライには……とても悲しい思いが伝わったんだ。

実際に戦ってみて、その深さをより感じたんだ」

 

「悲しみ……」

 

皆の時間を止めて未来を奪う存在である筈のプレジデント・クライから伝わる、悲しみ。

それがどんなものか、今のソウゴには想像もつかなかった。

 

 

 

はぐくみ市はビューティーハリーのすぐ近くで、月末に行われるハロウィンのイベントの準備が執り行われていた。

 

「これがハロウィンっちゅうモンか」

 

「かぼちゃいっぱーい!」

 

買い物帰りのゲイツ、ハリーと抱っこ紐で抱えられたはぐたんが、足元や周囲のカボチャを見て呟く。

 

「おっ、ママさんにパパさん……と商店街のおっちゃん達か」

 

奥の方で準備に関しての話をしてるすみれと森太郎の他に、町内会長達を見掛ける。

そのまま三人はビューティハリーへと向かう。

 

「ただい―――ま!?」

 

ドアを開けて中に入ると、はなが擬音を声に出しながらポスターを描いてた。

 

「こっちも何やってるんや……?」

 

「おえかき?みゆー!」

 

はぐたんがはなの元へ駆け寄り、後ろからポスターを見る。

 

「ぎぇ~っ!」

 

「っ⁉︎どうしたのはぐたん⁉︎」

 

はぐたんは悲鳴を上げ、驚いたはなが振り返る。

 

「いや~っ!」

 

恐怖ではなの足元にはぐたんが縋り付く。

 

 

しばらくすると、ビューティーハリーにゲイツ達が集まる。

 

「月末のハロウィンイベント……あれ、HUGMANとママの勤めてるタウン誌が主催だから、何か応援出来ないかなって……」

 

床に正座したはなが説明し、説明を終えてから両腕をカクっと降ろす。

 

「去年はパレード盛り上がったよね」

 

「商店街にも、ズラッと出店が並んでね」

 

「そうなのか」

 

ゲイツがさあやとほまれの去年のハロウィンについて聞いていると、椅子に座っていたウォズもハロウィンに興味を示し始める。

 

「是非とも興味あるね。ハロウィンとは世界における伝統のようなものだからね」

 

「そこで!今年は去年以上のものにすべく、野乃はな画伯が告知ポスターで応援を!」

 

はながそう告げながら、先程描いたポスターを広げる。しかし、それを見たえみるとことりは思わず顔を顰める。

 

「ですがこれでは、恐怖で盛り下がること間違い無いなのです」

 

「小さい子も見るんだから、ちゃんと考えて描きなよ」

 

「も、も、もう少し……抑えた方が……」

 

良い子のみんなが見たら思わず泣いてしまってもおかしくないポスターの絵を見ながら二人がそう言うと、ゲイツもやはりお化け関連は体に恐怖が走る。

 

「めちょっく……!だ、だから皆さんにも参加をお願いしたい次第で……!メインイベントの仮装ダンスパーティに是非!」

 

はなはそう言ってから、ポスターの仮装ダンスパーティの告知を指差す。

 

「ダンスパーティ?」

 

「ですです!可愛い仮装必須!テーマは夢!なんと参加費無料!」

 

「仮装ね……ちょっと恥ずかしいな」

 

仮装と聞き、ほまれはこの歳でコスプレは流石に少し恥ずかしいと感じる。

 

「自分が好きな物の仮装をすれば楽しいよ!」

 

「好きな物……巨大メカとか⁉︎」

 

「うんうん!」

 

「私は大怪獣に惹かれます!がおーっ!」

 

「メカに怪獣……なんか違うような……」

 

さあやとえみるの願望を聞いたゲイツは、ハロウィンの仮装にしては変だと思いだす。

 

「いいじゃん!みんなでやろうよ仮装!さもないとイタズラするよーっ!」

 

はなはテンションを上げながら一緒に仮装しようと提案する。

 

「全然オッケーだよ!」

 

「あの……一つ質問があります」

 

「ハロウィンって、こう言う事なの?」

 

ルールーが手を上げてツクヨミが質問し、自身のハロウィンに関する結論を告げた。

彼女らが想像するに、ハロウィンとは怪獣やロボットが暴れ回ったり、魔女やミイラがカボチャを持ち歩いたりしてると言うものだった。

 

「ただいま〜」

 

「「「「「えぇぇっ⁉︎」」」」」

 

「ッ⁉︎ どうしたの?」

 

ソウゴがお見舞いから戻るといきなりみんなが叫び出し、ソウゴはそれに驚いた。

 

 

しばらくして、ソウゴ達はHUGMANに移動し、店内を回りながらルールーと未来からのメンバーにハロウィンについての説明する。

 

「ハロウィンって言うのは、仮装もそうだけど、カボチャとかコウモリとか、お化けとか骸骨とか、後……あと―――お菓子!」

 

「仮装した子供達が、トリックオアトリートって言ってお菓子を貰いに行くんだよ」

 

「そうなの?」

 

「他にもね。古代ケルトでは、10月31日の夜に、先祖の霊が家族に会いに戻って来る日と考えられているって説もあるんだ!」

 

「流石は、我が魔王」

 

流石、歴史に関しては強いソウゴだとウォズは賞賛する。

 

「へぇー、そうなんだ!」

 

「知らんのかい!」

 

「素敵なのです!」

 

「会えなくなった人に会えるかもしれない日……」

 

ハリーがはなに突っ込み、えみるが感激している近くで、ソウゴの話を聞いていたツクヨミはふと、兄であるスウォルツに殺されたと聞かされた、自分の死んだ家族のことを思いだす。

 

「名称はデータにはありますが、既に廃れた風習だと」

 

「廃れた風習?」

 

ルールーが検索すると、ソウゴの言った事は廃れた風習だと語る。それを聞いたさあやは彼女達の時代にはそう言う風習は無いのかと考え始める。

 

「ルールー達の時代には存在しないの?」

 

「はい。全く」

 

「ホントに?だったら、余計楽しんで貰わなきゃだよ!」

 

 

その後、生地とかを購入してからビューティーハリーに戻り、デザインや製作を行う。

 

「ツクヨミお姉ちゃんはどんな風の作るの?」

 

「う〜ん、どうかな?」

 

「あっ!なんか閃いた!」

 

彼女らは楽しそうにみんなで仮装用のデザイン画を描いていた。

 

「さあや、ルールー……これは……」

 

「「アッハッハ……」」

 

途中からさあやとルールーがミシンで競い合ったり、試着したりして盛り上がる。

 

「ハロウィン!ハロウィン!」

 

両手にハートと星のステッキを持ってはしゃぐはぐたんに、はなが魔女の帽子を被せる。

 

「はぐたんは、何になりたい?」

 

「はぎゅ?」

 

「着たいドレスやなりたい格好、何でもやっていいんだよ」

 

はしゃぐはぐたんを見て、はなは微笑みを浮かべた。

 

 

 

会場付近のキッチンカーで、ダイガンが蛇の形をしたチュロスの頭に、接着用のチョコクリームを搾ってごく僅かに乗せる作業を行ってた。

次に頭に乗せる花を模した飴を、ピンセットに挟んで慎重に動かし、頭に乗せる。

そしてようやく飴が乗ったのもつかの間、一瞬で落ちてしまう。

 

「もう一丁……!」

 

もう一度行うが、結果は同じだった。

 

「こんなつまらない事にも明日を夢見て、希望を抱く」

 

「……?」

 

「愚かだと思いませんか?ダイガン」

 

ダイガンが声の聞こえた背後を見ると、いつの間にかリストルとスウォルツがいた。二人は背中をもたれダイガンに向かってそう告げる。

 

「どうでもいい話だ。今の私は、MAA社の総務係長」

 

どうでもいいと切り捨てて再度行うが、また落ちる。それを見たスウォルツはため息を吐きながら呟き始める。

 

「かつて、剛腕で鳴らしたダイガンが情けない事だな。パップルの部下に落ちぶれてるとは……」

 

「部下では無い!適材適所と言って貰おうか!そっちこそ情けなく無いのか?昔の仲間に、今更何の用だ?」

 

「過去に別れた者達が再び出会うハロウィンとやら……あなたもクライアス社に戻る事を考えてみませんか?」

 

リストルがダイガンの目の前に移動し、再びクライアス社に戻ろうないかと話す。

 

「ば、馬鹿にするな!」

 

「特別室長のポジションを与えましょう」

 

「と、特別……?……っ!いかんいかん……!」

 

ダイガンは思わず誘惑に乗せられそうになるが、慌てて首を横に振って否定する。

 

「今の待遇に満足出来なくなった時は、是非こちらに連絡を」

 

「五分で決めろとは言わんが、早く決める事だ。意見を求めん!」

 

リストルとスウォルツが名刺を置いてからそう告げ、この場から姿を消した。

 

「特別室長……」

 

「なーにサボってんのよ!」

 

「うわわわわっ!」

 

チャラリートと一緒に戻ったパップルの声に驚き、ダイガンは慌ててリストルの名刺を隠す。

 

「お、お帰り……!」

 

「チラシ、配って来ましたよー。

…って、終わって無いじゃないスか!」

 

「ご、五分!あと五分で終わる所だったんだ!ちょっと待ってろ!」

 

そう言い訳しながらダイガンがポケットに名刺を隠したのを、パップルが気付く。

 

「ホントに終わるんスか?」

 

「大丈夫!任せとけ!」

 

そう言って誤魔化すために、ダイガンは仕事に戻った。

 

 

 

翌日。イベント当日を迎え、会場には仮装をした大勢の人達で溢れていた。

 

「みんな楽しそうやな。はぐたん」

 

ハリーとはぐたんとツクヨミが先に祭りの中を歩いて賑やかな様子を見ていると、はぐたんが笑顔で周りの会場を見渡す。

 

「ハロウィン!ハロウィン!」

 

「そや。ハロウィンやな」

 

ハリーがはぐたんをあやしていると、ツクヨミの顔が目に見えて思い悩んでいる事に気付く。

 

「この笑顔を守れるかな……」

 

「ツクヨミ……」

 

ツクヨミはスウォルツに自身の力を奪われ、これからあの力で襲って来ると思うと、本当にここにいるみんなを守れるのかと思い始め、一瞬空を見上げる。

はぐたんも、どこか寂し気な表情で彼女を見つめる。

 

「あっ、いた」

 

「おーい!ハリー!ツクヨミー!」

 

魔女の衣装をしたはなと、騎士の格好にマントと冠を身につけて騎士王に扮したソウゴが会場に現れたのをハリーを見つけると、二人に声を掛けて駆け寄る。

するとハリーがその場で切ない表情を浮かべ、はぐたんを抱き締めた。

 

「……?」

 

「おお、ソウゴー!はなー!」

 

ソウゴとはなが足を止めた直後にハリーが気付き、手を振って呼び掛ける。

 

「もう準備出来たんか?」

 

「う、うん。イケてるでしょ?」

 

「エエ感じやんか」

 

「でしょ?」

 

「ハリーとツクヨミもはぐたんも、早く着替えないとダンスパーティが始まっちゃうよ?」

 

「そうか。ほな、急いで戻らんとな」

 

ビューティーハリーに向かうハリーとツクヨミを、ソウゴとはなは不安げな表情で見てから後を追う。

 

「……はな。ソウゴ」

 

するとハリーはビューティーハリーの前で足を突然止めると、二人の方に振り返る。

 

「?」

 

「何?」

 

「今日、むっちゃ楽しみやな」

 

「……うん!」

 

はなが頷くとソウゴ達はビューティハリーへと入る。

 

「お待たせー!」

 

「おおっ!」

 

ビューティーハリーに戻ったハリーは、さあや達の衣装を見て声を上げる。

ゲイツは侍風の格好、さあやは小悪魔、ほまれはカウボーイ、えみるとルールーは海賊、ことりははなとは異なる白い服での魔法使いだった。

 

「…ねぇ、ウォズ?なんでウォズは着替え無いの?」

 

ウォズだけがいつもの普段着のままだったことに気付くと、ソウゴはなんで着替えないのだと聞く。

 

「私まで仮装すると、見ている人が驚くのでね?(まあ、わかる人はわかると思うが)」

 

「誰に?…まあいいけど」

 

最後の小声は聞こえなかったが、ウォズが着替えないのはさて置き、ソウゴは次の仮装に入る。

 

「さっ、はぐたんもお着替えしましょうねー」

 

はなが着替えの為にはぐたんを持ち上げ、タオルの上に乗せる。

 

「さあ、まずは……」

 

さあや達も加わり、はぐたんを蜂やインゲン豆、天使の衣装に着替えさせる。

 

「次はこちらを」

 

「何ぼ作っとるんや⁉︎」

 

「……!はぐたんの疲労度が78%にアップ……!このままではむずがってしまいます……!」

 

『やばたん……!』

 

「はぎゅ……」

 

ルールーがはぐたんの状況を説明すると、はぐたんは疲れてその場に倒れ込んだ。

 

「はぐたん。大丈夫……?」

 

「はぎゅ〜……」

 

「ごめん……!私、はぐたんのなりたいものをちゃんと聞いて無かった……ごめんね。はぐたん……」

 

はなははぐたんを持ち上げ、後ろ頭を撫でで謝る。

 

「はぐたんは、何になりたい?」

 

ソウゴがはなに抱き抱えられたはぐたんにどんな仮装をしたいのかと聞く。

 

「えっと……じぃおう!ぷいきゅあ!」

 

『えっ?』

 

「じぃおうー!ぷいきゅあー!」

 

『ジオウ?プリキュア?』

 

はぐたんはジオウとプリキュアを合わせた仮装をリクエストする。

 

「はぐたん、ジオウとプリキュアになりたいんだ!」

 

「はぎゅ!」

 

はぐたんは彼女の問いに対し、笑顔を作って肯定する。

 

「そっか、そうだよね」

 

「何で気付かなかったんだろ」

 

「今からお衣装を作り始めるのです!」

 

「今から作って間に合うのか?」

 

新しく衣装を作ろうとするほまれやさあや達にゲイツが間に合うのかと聞くと、今の時間を確認したルールーが残り時間を話す。

 

「パーティ開始まで、後一時間と十三分」

 

「みんながいるからパーティには間に合うよ!」

 

「それじゃみんな!やるよ!」

 

『おーっ!』

 

はなの掛け声で皆は手を重ね合わせ、腕を上げる。

はな達は大急ぎで、はぐたん用のジオウとプリキュアを合わせた仮装を作り始めた。

 

 

 

その頃、会場入り口付近のキッチンカー。パップル達が自分達の今日の仕事内容を説明する。

 

「アタシはチラシの配布と客の呼び込み。チャラリートはウチの事務所に向いてそうな子のスカウト」

 

「オッケーでーす!」

 

「ダイガンは店で調理アーンド接客!」

 

「分かった……!」

 

三人は昨日と同様の作業をしながら返事する。

 

「それじゃあ各々……頑張るのよー!事務所の為に稼ぐわよー!」

 

パップルとチャラリートが移動し、ダイガンは作業を続けた。

しかし、昨日と同様に飴を落としてしまい、遂に彼のストレスが爆発してしまった。

 

「だああぁぁぁーっ!やってられるかこんな仕事!……ん?」

 

やってられるかと激高した直後、近くにいた女性が靴擦れした事で放出されたトゲパワワに気付き、ポケットに入れたリストルの名刺を手元に出す。

 

「クライアス社……やっと私の価値が分かったか……

明日への希望よ、消えろ!ネガティブウェーブ!」

 

ストレスによって魔が差したダイガンは両手からネガティブウェーブを放出させると、女性からトゲパワワを取り出し、暗黒の雲のようなエネルギーに変える。

 

「発注!猛オシマイダー!」

 

暗黒の雲がお化けのぬいぐるみに憑り付き、お化け猛オシマイダーが作り出された。

 

 

 

「よし!それじゃあ……」

 

『オシマイダ〜!』

 

「っ。今のは……」

 

外の声に気付いたツクヨミを筆頭にソウゴ達が外に出て、逃げ惑う人々と猛オシマイダーを確認する。

 

「やはりか……!」

 

「こんなに人が多い所で……!」

 

「楽しいハズのイベントなのに……!」

 

さあややえみるがそう呟いていると、それを見ていたはながなにかを思いつく。

 

「っ、閃いた!だったら、みんなで楽しんじゃおうよ!」

 

「あっ!そういこう事か!みんな!」

 

はなの閃いた内容がわかると、ソウゴ達はジクウドライバー、ビヨンドライバーを。はな達はプリハートを取り出し、ソウゴ達はドライバーを装着した。

 

『ジオウ!グランドジオウ!』

『ゲイツ!ゲイツリバイブ!疾風!』

『ギンガ!』

『ハリー!ギアジェット!』

 

「「「「「ミライクリスタル!ハートキラッと!」」」」」

 

『グランドタイム!祝え!仮面ライダー!グ・ラ・ン・ド!ジオーウ!』

『ライダータイム!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイブ疾風!疾風!』

『投影!ファイナリータイム! ギンギンギラギラギャラクシー!宇宙の彼方のファンタジー! ウォズギンガファイナリー!ファイナリー!』

『ジェットタイム!導け!切り開く世界!ハリー!ギア!ジェット〜!』

「輝く未来を〜抱き締めて!みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

「キュアマシェリ!」

「キュアアムール!」

「みんな舞い上がれ!希望のプリキュア!キュアアーラ!」

 

「「「「「HUGっと!プリキュア!」」」」」

 

全員が変身を完了すると、会場のステージを使い仮面ライダー四人とプリキュア六人が並び立った。

 

「キュアエールだ!」

「仮面ライダージオウ!でも、あれ?金ピカになってる?」

「他にも新しい仮面ライダーとプリキュアがいる」

 

会場に来ている殆どはこの前のナイトプールに来ていた人もいる為、みんなの新しい姿に目を光らせる。

 

「祝え!この、ハロウィンの地に新たな力を手入れて降臨した時の王者!その名も仮面ライダーグランドジオウ。まさに覇道の道を歩み続け、身につけた姿である!」

 

「グランドジオウ!かっこいい〜!」

「あの新しいプリキュアの子も可愛い〜!」

 

ウォズがいつもよく祝えと叫び、場を盛り上げさせる。

どうやらジオウ達は、この会場をハロウィンのヒーローショーに利用しようと考えている様だ。

 

「あ、あれは……ジオウが全てのライダーの力を手入れたのか⁉︎」

 

ダイガンはジオウが既に19個の力を手入れ、グランドジオウへとなった事を知らなかった為、酷く動揺する。

 

「やれ!オシマイダー!特にジオウを早く!」

 

「オシマイダ〜!」

 

お化けオシマイダーは動き出し攻撃を仕掛ける。しかし、全員難なく余裕で回避した。

 

「よ~し、それなら!」

 

ジオウがライダーのレリーフを触る。

 

『アギト!カブト!キバ!ゴースト!エグゼイド!』

 

「みんな使って!」

 

ライダーのレリーフから音声が鳴ると同時に、次々と武器を召喚する。エールにはゴーストのガンガンセイバーを、アンジュにアギトのストームハルバード、カブトのカブトクナイガンをエトワールに、アーラにはキバのバッシャーマグナムを、マシェリ、アムールはそれぞれエグゼイドのガシャコンブレイカー、ガシャコンキースラッシャーを掴む。

 

「ヤァァァ!」

 

エールがガンガンセイバーを振るい、オシマイダーに斬撃が決まった。

 

「はぁぁ!」

 

その横からアンジュがストームハルバードを振り抜き、オシマイダーを怯ませる。

 

「はぁ!」

「えぃ!」

 

怯んだ所にエトワールがスピードでカブトガンクナイで連続で攻撃し、エトワールに気を取られる隙にアーラがバッシャーマグナムから放たれた泡の弾を放ち続ける。

 

「アムール!一緒に!」

「行きますよ!マシェリ!」

 

マシェリとアムールが並び、ガッシャコンブレイカーとガッシャコンキースラッシャーを構えエネルギーを蓄積させる。

 

「「ヤァァァ!」」

 

そのまま二人が二つの武器を同時に斬撃を放った。斬撃は猛オシマイダーに直撃し、そのままオシマイダーが倒れた。

 

「くぅ〜ジオウめ〜!」

 

ジオウがエール達にライダーの武器を渡している事で、いつものプリキュアとは違う戦術でダイガンは苦戦していた。

 

「いいぞ!」

「凄い!ジオウ!手品みたい!」

 

みんなジオウの召喚能力に声を上げていた。

 

「よし!これで……」

 

決めにかかろうとジオウがジクウドライバーを回そうとした。

 

だがその時。突如として灰色のカーテンが現れ、ジオウを包んだ。

 

「「「「ソウゴ(我が魔王・時見先輩)!?」」」」

 

ジオウがカーテンに包まれた事にエール達が気付くが、既にジオウの姿はそこにはなかった。

それを陰から、スウォルツとリストルが見ていた。

 

「社長、後はご自由に……」

 

スウォルツが奪ったディケイドの力でジオウは別空間へ移動させたらしく、彼はそう言うとその場から離れて行った。

 

 

 

その頃、ジオウは周りが採石場のような場所へと移っていた。

 

「ここは?」

 

「ここは、スウォルツがディケイドの力で用意した空間だよ」

 

「っ⁉︎」

 

何もないただ真っ暗な空を見上げていたジオウの耳に自分の名前を呼ぶ声が聞こえ。振り向くと、そこにはプレジデント・クライが現れていた。

 

「久しぶりだね。時見ソウゴ君……」

 

プレジデント・クライは今のジオウの姿を見て、不適に笑う。

 

「それが、全てのライダー達の力を得た姿かい?」

 

「クライ……よくも、晴夜を……」

 

「桐ヶ谷晴夜君の事か。彼には無意味な行動だと思い、やめさせるためには仕方なかった」

 

「無意味……?」

 

「そう。彼のような仮面ライダーはね……」

 

晴夜のやっている事が無意味と言われ、ジオウはクライを許せなかった。

 

「晴夜は、無意味な事をしていない。晴夜はみんなの為に必死に戦っている。だから無意味なんかじゃない!」

 

ジオウがそう叫ぶと、クライは一息吐く。

 

「……矢張り君とは、これで決める必要があるようだね」

 

クライはトラウムが用意した、三本目のジクウドライバーを取り出した。

 

『ジクウドライバー!』

 

クライがジクウドライバーを腰に装着するとそのまま、ライドウォッチを起動させる。

 

『クライ!』

 

ウォッチを起動させるとドライバーのスロットに装填した。

すると、背後から金色の懐中時計のエフェクトが出現して、左手に本を持って、右手を上げる。

 

「変…身」

 

クライはそう呟くと、右手でジクウドライバーを回転させる。

 

『ライダータイム!仮面ライダークライ!』

 

黒い時計バンドのエフェクトがクライの周りを囲むと、黒と白のカラーに背中に金色の懐中時計が付いたアーマーを装着し、マスクには赤で『ライダー』と刻まれたインジケーションフレアイをセットしたライダー、仮面ライダークライへと変身した。

 

「……」

「……」

 

ジオウが変身完了したクライを、クライはグランドジオウになっているジオウを見て、二人は同時に睨み合っていると、ジオウが先に走り出した。

 

「うぉぉぉー!はぁッ!」

 

ジオウが先にパンチを仕掛ける。しかし、クライは腕を上げて攻撃を防ぐ。

 

「ふぅ!」

 

「ッ……」

 

咄嗟にクライがカウンター攻撃をし、ジオウはその攻撃を防いだ。

 

「はぁ!」

 

攻撃を防ぐと、ジオウはクライの腕を振り払う。

 

「はぁ!やぁ!」

 

「む……」

 

ジオウとクライは互いに攻撃を繰り出し防御すると、攻撃を繰り出すという、お互い格闘戦は互角の勝負を見せる。

だがジオウとクライの格闘戦は決着が付かず、一度離れる。ジオウはサイキョーギレードを召喚した。

 

『ジカンセイバーショット!』

 

対するクライは大剣のような武器、ジカンセイバーショットを出現させた。

 

「はぁぁ!」

 

ジオウのサイキョーギレードとクライのジカンセイバーショットが何度もぶつかり、剣を互いに振り回し、火花を散らす。

その間、ジオウは晴夜の言っていた事を思い浮かべる。

 

『あのプレジデント・クライには……とても悲しい思いが伝わったんだ。

実際に戦ってみて、その深さをより感じたんだ』

 

晴夜はクライと戦った際、彼から深い悲しみを感じたと語っていた。しかし…

 

(……なんだろ、この感じ……

クライの攻撃……心が空っぽのような、変な感じがする)

 

彼と戦っていて気付いたが、クライの攻撃には気持ち……心がないように思えた。

今まで戦っていた相手は、攻撃に気持ちを乗せていた。

あのオーマジオウですら、何かの気持ちを乗せていた様に感じていた。

だけどクライには、そのような感情が無いように感じた。

なのに、全然こっちの攻撃が決まらない。

 

「だったら!」

 

一度ジオウはクライから距離を取る。

 

『ファイズ!』

 

ファイズのレリーフを触り、ジオウは仮面ライダーファイズ・アクセルフォームを召喚した。

 

『start up』

「ヤァァァ!」

 

ファイズがアクセルの高速のスピードでクライに一直線に向かう。

 

「ふん!」

 

しかしクライは慌てた様子を見せず、手を広げるとその時、ファイズの動きが止まった。

 

「えっ?」

 

「こんな事では、僕は倒せないよ」

 

そう告げるとクライはドライバーを回した。

 

『フィニッシュタイム!タイムエンド!』

「ふん!」

 

ドライバーから音声が鳴ると、白と黒のエネルギーがクライの右足に集められ、強烈なキックをファイズに打ち込んだ。

 

「わぁぁぁぁぁ!」

 

それを受けたファイズは消滅した。

 

「時間を止めた……」

 

クライもタイムジャッカーのように時間を止める力を見て、ジオウは驚く。

だが、これならあの晴夜が何も出来なかった事も頷ける。

 

「…これを使おうか?」

『ネガ電王!』

 

クライは腕のライドウォッチホルダーからウォッチを取り出し、“ネガ電王”と鳴ったそのウォッチを装填し、ドライバーを回す。

 

『アーマータイム!ネガフォーム!ネガ電王!』

 

すると、クライの前に両肩がデンライナーに類似したネガデンライナーとなっているアーマーが出現。アーマーを装着するとクライのカラーが白と紫となり、マスクのライダー文字が『ネガデンオウ』と刻まれた。

 

「それなら……」

 

ジオウは電王のレリーフを触る。

 

『電王!』

 

その音声と共にデンカメンソードを召喚すると、それを掴みクライに向かっていく。

 

 

 

オシマイダーと戦っていたプリキュアとゲイツ達は、オシマイダーに攻撃を繰り出し続ける。

ゲイツはジカンジャックローのエネルギーを溜め込み、トリガーを引く。

 

「はぁ!」

 

ゲイツが疾風のスピードでオシマイダーを撹乱を続け、何度も攻撃を繰り出し続ける。

 

「行くぞ!」

 

ジカンジャッククローにエネルギーを蓄積させると、ハリーがドライバーを回す。

 

『つめ連斬!』

『ジェットタイムフィニッシュ!』

 

ゲイツはつめ連斬の無数なエネルギーの雨を繰り出す。

 

「いたぁ〜!」

 

その雨の中、ハリーが勢いよくパンチを喰らわせ、攻撃を受けた猛オシマイダーは倒れた。

 

「「「「「メモリアルキュアクロック!チアフル!」」」」」

 

それを見たエール達は好機と思い、ミライパッドをメモリアルキュアクロックに変化させる。すると、エール達とはぐたんからそれぞれのパーソナルカラーのハートが飛び出す。

 

「「「「「ミライパッド!オープン!」」」」」

 

右腕を真上のメモリアルキュアクロックにかざすと同時に、画面のハートの型にはまる。

 

「「「「「プリキュア!チアフルスタイル!」」」」」

 

扉が開くと同時に中から無数のハート型エネルギーが降り注ぎ、エール達がチアフルスタイルに変身する。

 

「「「「「メモリアルパワー!フルチャージ!」」」」」

 

エール達はパワーをメモリアルキュアクロックに集める。

 

「「「「「プリキュア!チアフルアターック!」」」」」

 

六色の五つ葉のクローバー型エネルギー弾を発射するチアフル・アタックを放ち、猛オシマイダーを浄化させる。

 

 

 

そしてジオウとクライの異空間での戦いの方は、デンカメンソードとジカンショットセイバーがぶつかり合っていた。

 

「ッ……」

 

「……」

 

ジオウはデンカメンソードを捨てて、ジカンギレードとサイキョーギレードを出現させる。

 

『サイキョウフィニッシュタイム!』

『電王!』

 

サイキョージカンギレードに合体させるともう一度電王のレリーフに触り、今度は電王ライナーフォームを召喚した。

そして、二人は同時にドライバーを操作する。

 

『『フィニッシュタイム!』』

 

ジオウは電王の後ろへと回り、電王が出現させた線路に乗り込み、クライに突撃する。

それに対し、クライはガンブレードの刀身から紫のエネルギーを纏う。

 

『オールトゥエンティタイムブレーク!』

『俺のタイムエンド!』

 

「名付けて電車切り!」

 

ジオウと電王が繰り出したタイムブレークとクライのタイムエンドがぶつかり合った。

 

「ぐうぅぅぅ……」

 

「っ⁉︎」

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

「くぅ……」

 

二人の放った技はそのまま衝撃で相殺に終わり、二人は吹き飛ばされ地面に倒れる。

 

「うっ……強い」

 

「まだ、オーマジオウではないのに、これ程の力とは……」

 

互いの強さに驚きながらも、倒れていた二人が起き上がった。

 

「我が魔王!」

 

そこへウォズが現れた。

 

「ウォズ。オシマイダーは?」

 

「問題ない。既に片付いた。とりあえず、ここから出よう」

 

「うん」

 

「……ソウゴ君。一つ言っておく」

 

「?」

 

クライの言葉が聞こえると、ジオウは頭にクエスチョンマークを浮かべながらそっちに顔を向ける。

 

「君と僕はよく似ている」

 

「えっ?」

 

そう告げられると、ジオウはウォズと共にこの空間から脱出した。

クライはジオウが去っていくと、ドライバーからクライライドウォッチを外した。

 

「時見ソウゴ君。君は運命から逃れられないよ……」

 

そして彼はジオウがいた場所を見ながら、運命から逃れられないと呟く。

 

 

 

元の世界に戻ると会場ではダンスイベントの時間となり、人々が踊り始めた。

その一方で、浄化された際に吹き飛ばされ、会場の離れで満足な表情を浮かべて倒れてたダイガンが、パップルに扇子で頭を叩かれる。

 

「なーにやってんのよ!」

 

「す、すみませんでした……!」

 

ダイガンはパップルに猛オシマイダーを作った事を謝罪した。

 

「ったく……アンタの作ったお菓子、子供にだーい人気よ」

 

「えっ……?」

 

「アンタがチマチマ乗せてたお花が、可愛いんだって」

 

「つ、次は……五分で乗せてみせる……!」

 

「それでこそ、我がまえむきあしたエージェンシーのメンバーよ」

 

どうやら、ダイガンはパップルが見なかったことに片付けた。

――その後、ダイガンは自身の給料がかなり減額された事を知るのは、まだ先の事だった。

 

 

はぐたんの着替えが終わるまで、ビューティーハリーの階段にそれぞれ狼男とドラキュラの衣装をしたハリーとツクヨミが座り、その傍ではソウゴ、ゲイツ、ウォズが立って待ちながら、ダンスイベントを見る。

 

そこへソウゴとはなが出て来て、ハリーの隣に立つ。

 

「ハリー、ツクヨミ、元気無いね……」

 

「えっ?」

 

「そうかな?」

 

ツクヨミがそうなのかと聞き出すと、はなは苦笑いをする。

 

「あ、うん。そんな感じがしたって言うか」

 

「そうか?いつも通りやで」

 

「私もだよ」

 

「もしかして、無理してる?」

 

「もしかしてハロウィン、嫌だった?頑張って付き合ってくれてる?」

 

ソウゴとはなが嫌だったにもかかわらず、頑張って付き合ってたのかと尋ねる。

 

「ちゃうちゃう。全然嫌ちゃうで」

 

「その、何か…色々考えてて……」

 

「色々?」

 

二人の言葉を否定すると、色々と考えていた事を告白する。

 

「クライアス社はオーマジオウが時を止めて未来を奪う。

そしたら、夢とか希望を抱いても無駄になる。そんな事はさせたらアカン。

それにな、明日が来ぃへんかったら、思い出がいつまで経っても思い出にならへん。昨日はいつまで経っても昨日のままや。

失くしたモンは失くしたまま……取り戻す事も出来へん。

忘れようにも諦めようにも、時間が動けへんかったらどうしようも無いなって」

 

ハリーが話すと、ソウゴがツクヨミの方を尋ねる。

 

「ツクヨミはもしかして、スウォルツのこと?」

 

ツクヨミはスウォルツの事を考えているのかと訪ねると、彼女は重く頷く。

 

「うん。スウォルツは私の兄で、私達がこことは別の世界から来たって……

もしかしたら、私も……みんなにこの世界に迷惑をかけているんじゃ無いかなって……」

 

これを聞いたはなが立ち上がり、階段を降りて少し進んでから立ち止まる。

 

「ねえ、ハリー!ツクヨミ!」

 

「?」

 

「大丈夫だよ。ハリーとツクヨミには、私達がいるよ」

 

そう言うとソウゴが口を開いて二人に言う。

 

「絶対に未来を奪わせたりしない!新しい明日と未来を、みんなで迎えよっ!ねっ?」

 

「ナハハハッ。そうやな。俺も、お前らと未来を奪わせない為に戦っとる訳やからな」

 

「うん!」

 

「お待たせしましたー!」

 

「遅くなってごめんね」

 

するとドアが開き、さあや達が姿を現す。

 

「じゃじゃーん!」

 

「はぐたんお着替え完了です」

 

ジオウとプリキュアを合わせた衣装を着させたはぐたんをソウゴ達に見せる。

 

「名付けてキュアジオウ!」

 

今のはぐたんの服装は、白と黒のプリキュアのコスチュームに、頭の方には10時10分を指すような針の形をした飾りを付けている。

 

「凄いよみんな!」

 

「どう?きゃわたんでしょ?」

 

「きゃわたーん!」

 

はぐたんが笑いながらそう言うと、ハリーは思わず笑顔を浮かべる。

 

「おお、カッコええやんはぐたん」

 

「はぐたんとても、良く似合ってるよ」

 

「私達みんなで作ったんだよ!」

 

「凄いじゃない!」

 

「これでみんな、準備が整ったね!」

 

「良かった~」

 

そんなはぐたんを見て、ハリーははぐたんから何かを思った。

 

「…⁉︎」

 

その時。はなに抱かえられるはぐたんを見たハリーの目に、一人の女性の幻が映り、その幻が微笑みを見せる。

 

「ハリー?」

 

「……?」

 

はなに声を掛けられるとハリーは我に帰り、それを見たほまれはどうしたのかと思った。

 

「ボーっとしてどうしたの?」

 

「はぐたんがどうかしたの?」

 

「あ、いや、スマン……」

 

はぐたんの方を見ながらぼうっとしていたからそれに関係しているのかとソウゴが思っていると、ハリーはなんでも無いと誤魔化す。

 

「どうした?別に謝る程の事じゃないだろ」

 

ハリーがはぐたんを見て何を思ったのかは、今のみんなにはわからなかったが、ウォズは気を取り直してパーティに行こうと提案する。

 

「諸君、そろそろ行こうか?」

 

「夜はまだまだこれからなのです!」

 

「はい」

 

えみるとルールーが共にパーティを楽しもうとし、

 

「よっしゃ!今日は踊るで!」

 

「行くか?」

 

「うん」

 

ハリーやゲイツ、ほまれもそれに続く。

 

「お姉ちゃん!ツクヨミお姉ちゃん!行こう!」

 

「うん。ことりちゃん」

 

「行こう!」

 

「ソウゴ君。一緒に踊ってくれる?」

 

「うん。いいよ」

 

そのままソウゴ達はダンスパーティへ向かい、改めてハロウィンを楽しんだのだった。

 

 

 

 

クライアス社の会議室では、スウォルツが笑みを浮かべながら何かを握っていた。

 

「今のうちに笑っているんだな。次は俺が面白いものを見せてやる」

 

不適に笑うスウォルツがその手が持っているのは、ディケイドのアナザーライドウォッチ。

果たして彼の持つウォッチが、この物語にどう影響するのか。

 


次回!Re.HUGっとジオウ!

 

第51話 2018: 最後に最悪のアナザーライダーの誕生!

 

 




おまけ

オーマおじさん「ハッロウィ〜ン♪ハッロウィ〜ン♪夜になっる〜♪
ジャコランタンが、火を灯す〜♪ッヘーイ!」

カッシーン「・・・我が魔王、そのメロディはジングルベルでは……?」

オーマおじさん「五月蝿いぞカッシーン、こういうのは楽しんだもん勝ちなんだぞ?
それはそうと、パンプキンパイは買ってきたか?」

オーマジオウのハロウィンは、毎年こんな感じです。

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