Re.HUGっとジオウ!   作:yu-ki.S

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ウォズ「この本によれば、普通の中学生にして時の王者『オーマジオウ』となる運命が待っており、全てのウォッチを集めた時見ソウゴ。
だが、ウォッチが消えた事で世界の融合が始まろうとし、世界の終わりが開始しようとしている。しかし、時見ソウゴの尽力によって仮面ライダーとなったツクヨミ。
――そしていよいよ、スウォルツとの決着が着きます」


第62話 2018: 決着!魔王と破壊者の奇跡!

ライダー世界とこの世界との融合を止める為に、ソウゴは士に未来へ飛ばして貰い。その時間にいるツクヨミにブランクウォッチを渡した事で、現代のツクヨミを仮面ライダーツクヨミへと誕生させる事に成功させた。

 

「ツクヨミが……」

 

「かめぃ〜らいぁ〜!」

 

「仮面ライダー……ツクヨミ……」

 

仮面ライダーツクヨミの誕生を見たエール達はみんなは驚いたがしかし、ディケイドは上手くいったと確信した。

 

「よし。うまく渡せたようだな」

 

「これが君の狙いかい、士?」

 

「ふん」

 

どうやら、ディケイドとソウゴの作戦の内の一つのようだとディエンドは読んでいたようで。その会話を聞いたゲイツもソウゴの狙いに気づく。

 

「まさか、あいつが未来に行ったのは……」

 

ソウゴが何も言わずに未来に行ったのは、アナザーディケイドに気づかせない為。しかも、帰れないかもしれないとわかりながら行ったのだと気付く。しかし…

 

「ツクヨミ!」

 

そこへツクヨミを呼ぶ、聞き覚えのある声が聞こえ、みんなが声が発せられた方向へと振り向いた。

 

「はぁ、はぁ……よかった……成功した」

 

そこに現れたのは、オーマジオウと戦っていたはずのソウゴだった。

 

「ソウゴ君!」

 

「今までどこに行ってたの……」

 

ソウゴがいきなり現れた事に全員が驚きながらも安堵すると、ゲイツとウォズが彼の下に駆け寄る。

 

「お前どうやって、こっちに戻ってきた?」

 

「……後で話すよ。それより、ツクヨミが…」

 

詳しい説明は後で行うと言い、ソウゴはツクヨミの居る方を見ようとする。

――だが突如として、ソウゴ達の動きが石の様に固まって静止した。

 

『……えっ?』

 

指一本さえ動かせなくなったソウゴ達はアナザーディケイドに時を止められたかと最初は思ったが、それは間違いだった。

 

「ツクヨミ……」

 

「どうして……?」

 

「ツクヨミ……お姉ちゃん……」

 

唯一動かせた視線を頼りに時を止めた者を見ようとするが、アナザーディケイドは腕を下げたままで時を止めたモーションを取っておらず、ツクヨミの方は自分達に手を向けて力を入れているのが確認できた。

時間を止めたのはアナザーディケイドでは無い、紛れもなくツクヨミだった。

そのままツクヨミは、警戒を強めたアナザーディケイドへと近づいていく。

 

「何をする気だ……」

 

「ツクヨミ……まさか……」

 

「一人でスウォルツと……」

 

「………」

 

ゲイツ達はツクヨミがアナザーディケイドに一人で戦いに挑むのかと思い、ディケイドはそんな彼女の様子を静視していた。

 

「何のつもりだ?アルピナ」

 

アナザーディケイドへと近づくとツクヨミは変身解除し、元の姿へと戻るとアナザーディケイドの前で膝をつく。

 

『ッ!?』

 

「兄さん、仮面ライダーの力を手に入れました。

この力、必ず兄さんのお役に立つはず」

 

ツクヨミから発せられた言葉とその行動に全員が驚愕し、それを聞いていたアナザーディケイドも変身解除する。

 

「俺に協力するというのか?」

 

「私も王家の一員。我が世界を守るためなら……何でもする」

 

それを聞いたスウォルツは、思わず邪悪な笑みを浮かべる。

 

「フハハハ……フハハハハ……!いいぞ。それでこそ我が妹だ!アッハッハッハッーー!」

 

自ら消そうとしていたツクヨミが自分にひれ伏したのだと知り、スウォルツは高笑いをすると、目の前で絶望的な表情でこちらを見るソウゴ達に目を向ける。

 

「気分がいい、今日はここまでだ。

諸君、明日のクリスマスイブにまた会おう……楽しみにしている。フハハハハーーッ!」

 

愉悦に浸るスウォルツはオーロラカーテンを出すと、自身の妹と怪人達と共にこの場から去っていった。

ツクヨミが皆の前から去るとソウゴ達も動けるようになったが、彼らはまるで未だに時を止められているかの様に、その場から動くことは無く、ツクヨミがクライア社に寝返った光景を信じられずにいた。

 

「そんな……」

 

「どうして……」

 

「ツクヨミお姉ちゃんが……なんで、なんで……」

 

「アーラ……」

 

アーラにとって、ツクヨミはもう一人の姉のような存在だった。それが、クライアス社に付くような形となり、ショックが大きかったのだとマシェリは感じていた。

 

「ツクヨミ。なんで……」

 

「わかんないよ。なんでこんな事に……」

 

「……これも君の作戦かい?士?」

 

海東がアンジュとエトワールがそう呟いている様子を見ながら士に聞くが、彼は無言のまま何も言い返すことはなかった。

 

 

 

そうして、ツクヨミはクライアス社の本社に入り、スウォルツの自室に向かった。

部屋の中には、ジェロスとオーラの二人もいた。スウォルツはツクヨミの方を見ると、ソウゴと士が何を企んでいたのかを聞き出そうとする。

 

「時見ソウゴと門矢士は、お前をライダーにして何を企んでいたんだ?」

 

「彼が言うには、私達の世界が消えようとしているのは、ライダーがいないから……だから、私をライダーにしようしたと思われます」

 

「なるほど……それで、お前は俺を王として認めるのか?」

 

「兄の貴方が王位を継ぐのは自然の摂理です。それを手助けるのが私の使命です」

 

ツクヨミはそれだけを告げると、再びスウォルツの前に跪く。

その様子を見ていたオーラは、口を押さえて笑いを堪えながら彼女に近づく。

 

「随分と変わったわね〜。ジオウとプリキュア達を裏切るなんて〜」

 

「これが運命だったのよ。違う世界の私は、みんなとは違う道しか歩めない」

 

「わぉ〜、素晴らしい妹さんね〜」

 

もはやツクヨミは、ソウゴ達とは違う道を歩もうとしていた。その事実に、スウォルツは大変満足そうな様子で彼女を見るのだった。

 

 

 

そしてツクヨミがみんなの前から去った後、ソウゴ達はビューティーハリーへと集まり、まずはソウゴと士が未来まで行って何をしようとしていたのかを話す。

 

「ツクヨミの世界には、仮面ライダーがいない。ならば、仮面ライダーを誕生させるしかない。

だから、ツクヨミにライダーになるきっかけを与える」

 

「だからソウゴが未来に行って、ツクヨミにウォッチを渡したってわけ?」

 

ほまれがそう聞くと、士は頷いて肯定した。

 

「ああ、それによりツクヨミの世界はライダー誕生し、新しく創り変わり、その世界もライダーの世界の柱に乗り、世界の崩壊も止まる。それが、俺とこいつで考えた作戦だ」

 

「ごめん。みんなに黙っていて……」

 

ツクヨミの世界を救う方法を話し、その為に一人未来へ行ってオーマジオウを足止めしていたのかもわかった。しかし…

 

「なんで教えてくれなかったの……」

 

その事を自分達に話さなかった事を知ったはなとゲイツは、激しく激怒していた。

 

「何故、俺達にも話さなかった!」

 

「……」

 

「私達だって……ツクヨミの世界を助ける為だったら、なんでもやるよ!」

 

「はな……ゲイツ……みんな、ごめん……」

 

ソウゴは皆に黙って、全部一人でやろうとした事を謝る。

一人でやろうと思ったのは、スウォルツの計画に多くの人を巻き込んだ。だから、自分には責任があると、そう自覚していたからだ。

 

「しかし、我が魔王と君の思惑通りなら、ツクヨミ君はライダーになった。作戦成功じゃないのかい?」

 

ウォズが仮面ライダーツクヨミの誕生により、作戦自体は成功ではないかと聞く。

 

「いや、ライダー世界は崩壊しかけている今、柱に乗ってもバランスが悪い。だから、次の作戦に入る」

 

「次?」

 

「スウォルツを倒す。奴が融合を行えているのは、俺の力のおかげだ。奴が力を失くせば全てリセットされ、全ては元に戻る可能性がある」

 

「そこで、スウォルツと決着を付ける!」

 

「しかし、我が魔王。敵はスウォルツだけじゃない。ライダー世界から現れる敵に、クライアス社にはツクヨミ君もいる」

 

「ッ!」

 

ツクヨミの名前が上がると、ことりは未だにツクヨミが裏切ったことが受け入れられず、なんでこんな事になったのか理解出来なかった。

 

「ここからは、本当の意味でこの世界の命運が掛かっている。覚悟はいいか?」

 

士がソウゴ達に世界の命運を掛けることになると問う。

 

「あの……それってツクヨミお姉ちゃんとも、戦わないといけないんですか?」

 

「ことり……」

 

「…………そうなるな……」

 

「そうですか……」

 

士にそうだと返されたことりは、表情を曇らせながら俯いてそう呟く。

 

「とりあえず、今日は休もうで。まぁ、クリスマスプレゼントの方は……」

 

「辞めておこう。配る側がそんな気持ちでは、子供達に失礼だ」

 

外に止めてあるタイムマジーンには、子供達に配るクリスマスプレゼントが用意されている。しかし、こんな状態ではプレゼントを配りに行く元気はなかった。

一緒に話を聞いていたサンタクロースも、ソウゴ達の気持ちを考慮しながら、今日の所は断念せざる終えないと判断した。

 

 

 

その日の夜、ソウゴ達はビューティーハリーへと泊まり休むことになる。しかし、みんなツクヨミの事や明日の事で寝れない者ばかりだった。

そんな時、ソウゴは下のリビングで一人、ソファで座っていた。

 

「ソウゴ」

 

そこに、はなとことりが降りてきた。

 

「やっぱり、ツクヨミがいないと落ち着かないな」

 

「はな……ことりちゃん」

 

あの時、ソウゴとはなが初めてお互いに変身し、あの日から今日までずっと一緒にいた。

お互いに考えが合わない時は、みんなとは違う道を歩んだ。それでも、目指す未来は同じだったから、また仲間として一緒に戦い。同じ時間を一緒に過ごした。なのに…

 

「生まれた世界が違うから……」

 

「ことり……」

 

生まれた世界が違う……

ツクヨミはこことは違う、別の平行世界で生まれた。だから彼女は、自分の世界の為に、ソウゴ達の下を――

 

「関係ないよ」

 

「えっ?」

 

「平行世界とか、生まれた世界が違うからとか、そんなの関係ないよ。どこの世界で生まれても、俺達がツクヨミを思う気持ちは変わらない!」

 

「ソウゴさん…」

 

「ツクヨミと俺達は、ずっと仲間だよ」

 

「そうだよね。私達とツクヨミはずっと友達だよね!」

 

「お姉ちゃん〜」

 

ソウゴとはなはツクヨミは帰ってくると信じている。それ聞いて、ことりもツクヨミを信じる事に決めた。

 

「よし〜!ツクヨミに会う為に!フレフレ!わたし!がんばれがんばれ!わたし!オーー!」

 

「「おぉぉぉ!」」

 

はながエールを唄うと、ソウゴとことりもそれに乗って『オーー』と叫ぶ。

 

「よし〜なんか、行ける気がする!」

 

ソウゴが立ち上がり、口癖を言うと二人の顔から笑いが見える。

 

 

 

そして、いよいよ決着の日――12月24日となる。

町の方では、ゲイツ、ウォズ、ハリーの三人が待機していた。

 

「プレゼント来た〜?」

「ううん、来てない〜」

「サンタさんどうしたんだろ?」

 

子供達は昨日の夜、プレゼントが来なかった事に落ち込んでいるのか、クリスマス・イヴであるにも関わらず暗い空気が漂っていた。

 

「悪い事したな……」

 

「ちゃんと決着付けて、渡してやらないとな」

 

ハリーとゲイツは、これが終わったら必ずクリスマスプレゼントを配ると心に誓う。

 

 

同じ頃、今日行われるクリスマスパーティーの会場であるはぐくみホールに、はな達が集まっていた。

 

「出来たわねパーティー会場!う~ん!イイ感じ!バブリーで!」

 

「ノリノリクリスマスっしょ!」

 

「五分以上盛り上がる事間違い無し!」

 

控え室ではパップル達と一緒にはなとはぐたんがおり、えみるとルールーもライブの準備の為に音響確認をしているが……

 

「…えみる」

 

「……すみません。やっぱり、ツクヨミさんが気になって」

 

「えみる……」

 

「えみぃる〜……」

 

はなとはぐたんはギターの弾きの調子が悪いえみるを見ながら、彼女はこのクリスマスライブをツクヨミと一緒に準備したかったのだと思い、ツクヨミは今頃どうしているのかと心配していると…

 

「残念だけど、あなた達にそれより凄く残念なお知らせがあるの」

 

「オーラ!」

 

「イェス……」

 

「ジェロス!」

 

ツインラブのライブ会場の控え室にオーラとジェロスが現れ、はなとルールーは思わず彼女達の名を叫んだ。

 

 

オーラとジェロスが現れた同じ時、同時に町ではスウォルツがライダー世界から呼び寄せた怪人達が大暴れしていた。

 

「来たか!」

 

「行こうか?我が家臣達よ!」

 

「「誰が家臣だ!」」

 

ウォズが家臣と言ったのを、二人がツッコミを入れると三人はドライバーを装着する。

 

『ゲイツ!リバイブ疾風!』

『ギンガ!』

『ハリー!ギアヘリテージ!』

 

「「「変身‼︎」」」

 

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイブ疾風!疾風!』

『投影!ファイナリータイム! ギンギンギラギラギャラクシー!宇宙の彼方のファンタジー! ウォズギンガファイナリー!ファイナリー!』

『ライダータイム!仮面ライダーハ・リー!ヘリテージタイム!導け!心に望む未来へ!ハリーギアヘリテージ!』

 

三人が変身を完了すると、別れて怪人達を応戦する。空中はゲイツとハリーが向かい、地上はウォズが対応する。

 

 

視点は戻り、ライブ会場では……

 

「そこどいてくれない!」

 

「早くしないとソウゴ君達が……」

 

はな達は早く町の方で戦っているソウゴ達の助けに行きたいが、オーラとジェロスが邪魔して行けなかった。

 

「そうはいかないわ……」

 

「私達には……時間が無いの……!」

 

「「その為に、アンタ達を倒す」」

 

そう告げると、二人はトゲパワワで作られたクリスタルを注ぎ込み、自らのトゲパワワが溢れ出すと、それが合わさろうとしていた。

 

「「オシマイダーーーー!!」」

 

二人は互いのトゲパワワにより誕生した、フュージョンオシマイダーへと姿を変貌した。

 

「「プリキュアァァァァッッ!!」」

 

オシマイダーがはな達に攻撃しようとする。

 

「ウール、トラウムさん。はぐたんをお願い」

 

はながはぐたんを一緒に会場に来ていたウールとトラウムに預けると、二人は離れる。

 

「「「「ミライクリスタル!ハートキラッと!」」」」

 

はな達六人が揃ってプリハートにミライクリスタルをセットし、いつもの手順を取って姿を変える。

 

「輝く未来を〜抱き締めて!みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

「キュアマシェリ!」

「キュアアムール!」

「みんな舞い上がれ!希望のプリキュア!キュアアーラ!」

 

「「「「「HUGっと!プリキュア!」」」」」

 

エール達が名乗りあげて融合したフュージョンオシマイダーに構えると、フュージョンオシマイダーがパンチを繰り出してきた。

 

「みんなのクリスマスを守らなきゃ!」

 

「「「うん!」」」

「「はい!」」

 

オシマイダーの繰り出すパンチを避けると、一斉にオシマイダーへ向かって行く。

 

 

町の方で戦っているゲイツ達ライダー組は怪人達の数に押されようとしているが、負けじと倒していく。

 

「はぁぁぁ!」

 

ジカンジャックローと疾風のスピードで空を飛ぶ魔化魍、ミラーモンスターを倒し続けるゲイツは、ジカンジャックローのエネルギーを溜め込みトリガーを引く。

 

『つめ連斬!』

 

ゲイツはつめ連斬の無数なエネルギーの雨を繰り出し、それに直撃した怪人達を倒し続ける。

 

「そらぁぁぁぁぁぁ!」

 

ハリーもジカンチェーンブレードとジカンチェーンで攻撃を繰り出し続け、見えない斬撃を飛ばして怪人達を次々と爆散させる。

 

『ヘリテージタイムフィニッシュ!』

 

今度は背中のジェットを放ちライダーパンチで突撃し、全員勢いでまた吹き飛ばした。

 

「ゲイツ君!ハリー君!どきたまえ!」

 

ウォズの指示でゲイツとハリーは離れる。

 

『ファイナリービヨンド ザ タイム!超ギンガエクスプロージョン!』

 

ウォズが上空から隕石を怪人達に打ち付けように放ち空中と地上にいる怪人達に放ち、攻撃が終えると三人が集まった。

 

――しかし、集まった途端に三人の時間が止まった。

 

「無駄なあがきはよしなさい。滅びは止められない」

 

「「「ツクヨミ(君)……」」」

 

そこへ、ツクヨミが三人に手をかざして近づいていくる。彼女と一緒にアナザーディケイドも現れた。

 

「残念だったな。貴様ら三人は、最後まで見届けられないようだな」

 

アナザーディケイドが手からエネルギー光弾を作り、三人に放とうとしたその時…

 

「無駄なんてないよ」

 

「ソウゴ……」

 

そこへジクウドライバーを装着したソウゴが現れ、二人の前に向かって歩いてくる。

 

「ツクヨミ……スウォルツ……」

 

「ようやく来たか。時見ソウゴ」

 

「…スウォルツ。ツクヨミが仮面ライダーになったから、もう君達の世界は救えるんだよ。

なのに、それでもライダーの世界を破壊するの?」

 

「突然だ。世界など多くある必要はない。最強の一族である我が世界だけあればいい」

 

「それがアンタの目標の王なの……」

 

「何……?」

 

「俺は……救えるなら全部助ける!それがどんな世界でも……絶対に!」

『ジオウ!ミステリージオウ!』

 

ジオウとジオウミステリーのウォッチを両側のスロットへ差し込むと、ソウゴはドライバーのロックを解除し、ドライバーを回す。

 

「変身!」

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

ジオウへなると前の方から後ろに羽が装着され、その手に二本剣を持ったアーマーが現れ、そのままジオウの体に纏われる。

 

『アーマータイム!歴史の全てを知る王〜!仮面ライダージオウミステリ〜〜!フ・レ・ア〜!』

 

ジオウミステリーフレアフォームへと変身を完了する。

 

「行くぞ……スウォルツ」

 

ジオウがフレアドラゴンバスターで攻撃し、アナザーディケイドが片腕を前に出して防ぐと戦闘が始まる。

そのままジオウとアナザーディケイドは戦闘を続けるが、ゲイツ達はツクヨミの手によって止められたままだった。

 

「くぅ……」

 

「忘れたか、お前の敵は俺だけじゃない。ライダーの敵全てだ!」

 

そう言うとアナザーディケイドはオーロラカーテンを出し、そこから仮面ライダーエボル・フェイズ1、ゲムデウス、サジタリウス・ゾディアーツ、ユートピア・ドーパント、ン・ダグバ・ゼバなど、歴代のライダー達が倒した、最強にして最凶の怪人がジオウに襲いかかる。

 

「くぅ!」

 

アナザーディケイドとゲムデウスが先に仕掛けられ、ジオウの持つフレアドラゴンバスターを落とされる。

そして、今度はサジタリアスゾディアーツ、ユートピアの攻撃に合う。

それを見たジオウは、ミステリーフレアの能力で二体の怪人の攻撃を未来へ飛ばす。

 

「その手はもう通じない」

 

その時、背後からン・ダグバ・ゼバ、仮面ライダーエボルによる攻撃を受ける。

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

 

「「「ソウゴ!」」」

 

その後ジオウは、アナザーディケイド達の容赦なく攻撃を受け続る。

ミステリーフレアの能力で攻撃を未来へ飛ばそうにも攻撃の手数が多く、全てを未来へ飛ばせなかったジオウは、その為にジオウミステリーフレアから強制変身解除してしまったソウゴは、頬から血を流しながら倒れる。

 

「くぅ……」

 

それだけじゃなく、変身解除されたジオウミステリーウォッチが元のブランクウォッチへと戻ってしまったのだ。

 

「これで死ね!時見ソウゴ!」

 

アナザーディケイドがトドメを刺そうと、ゲイツ達に放とうした光弾をソウゴに向けて放とうする。

 

「ソウゴ!くっ…!ツクヨミ……」

 

ゲイツはソウゴに向けて放たれた光弾から助けようとするが、ツクヨミに時を止められいる為に助けに行けない。

 

「「「ソウゴ(我が魔王!)」」」

 

ゲイツ達は動けないまま、アナザーディケイドがソウゴに向けて攻撃を見てるだけしか出来なかった。

しかし、放たれた攻撃がソウゴの前で止まっていた。

 

「ッ⁉︎ 門矢士!」

 

「くぅ……アァァァァ!」

 

ソウゴに光弾が直撃する瞬間にディケイドが現れ、ライドブッカーを盾としてそのまま受け流し、ソウゴを守ったディケイドは疲労と衝撃で変身解除する。

 

「ったく、世話の焼けるガキだな〜」

 

士のおかげで助かったが、今のままではやはりアナザーディケイドには通用しない。

そう、このままでは…

 

「ソウゴ君!」

 

そこへ自分を呼ぶ声が聞こえ、ソウゴは振り向く。

 

「叔父さん!」

 

現れたのは叔父の順一郎だった。そしてその手にはアタッシュケースが握られていた。

 

「ソウゴ君!これ!」

 

順一郎はそれを投げるとケースがソウゴの元へと届き、ソウゴはそのケースを開ける。

 

「これって……」

 

「君達の大事な時計なんでしょ?」

 

ケースの中には、スウォルツの手により破壊された筈のライドウォッチが入っていた。

しかも、ディケイドとジオウのウォッチ以外は全て完璧に修復されている。

 

「叔父さん……」

 

「叔父さん、時計屋だから…!直せない時計ないからさ!そんな奴に負けないでね!」

 

こんな危険な所まで、俺達の為に来てくれた叔父さんには感謝では語れない。ソウゴにとって叔父さんから貰った物は、最高のクリスマスプレゼントだった。

 

「余計な事を!ふぬん!」

 

憤りを覚えたアナザーディケイドは順一郎に向けて光弾を放つ。

 

「っ⁉︎」

 

アナザーディケイドの攻撃に驚愕の表情をあらわにする順一郎とソウゴだったがしかし、順一郎の前には既に誰かが立っていた。

 

「させないよ!」

 

間一髪で海東が順一郎を庇い、攻撃を避けた。

 

「士、魔王君。後は頼んだよ」

 

海東は順一郎を連れて、安全な所へ連れて行く為にここから離れる。

そのまま復活したウォッチがグランドジオウウォッチとなり、ソウゴの手に置かれた。

 

「おい!ライダーを全員呼べ!」

 

「えっ?」

 

すると士が、ソウゴにグランドジオウの力でライダー達を全員呼べという。

 

「無駄だ。たとえライダー呼んでも意味はない!ライダーなど、俺の前では何も出来ない奴らに過ぎん!」

 

「違うな……お前は仮面ライダーを知らなすぎた」

 

それを聞いたアナザーディケイドは、今更ライダーを呼んでも無駄だと言うが、士は彼の言ったことを否定する。

 

「俺達は……人間の自由の為に戦う存在。その為なら何度でも立ち上がってきた。

例え存在が消えようとも、その魂は受け継がれ……進化する!

だが、お前はどうなんだ?お前は誰に受け継がれた?

他人から力を奪ってきた貴様に……何がある!」

 

士の言葉に腰が引けたのか、アナザーディケイドが後ずさる。

 

「門矢士……貴様は……一体なんなんだぁぁぁぁ⁉︎」

 

だがアナザーディケイドは“自身が目の前の男に怯んだ”と言う事実によって『王族』としてのプライドが傷付けられ、憤怒の叫びを上げながら門矢士に何者だと問い掛ける。

それを聞いた門矢士は笑みを浮かべ出し、ネオディケイドライバーを装着すると、横に装備されてるライドブッカーから一枚のカードを向けて名乗る。

 

「通りすがりの仮面ライダーだ……覚えおけ!変身!」

 

そして士は手に持ったカードを腰に装着したドライバーに差し込み、ディヴァインサイドハンドルを操作した。

 

『KAMEN RIDE!DECADE!』

 

出現した影が一人となり数枚のプレートが現れると、その頭部を縦に貫きはめ込まれ、黒とマゼンタの仮面ライダー…世界の破壊者にして数々の世界を渡り物語を繋ぐ者。

仮面ライダーディケイドへと変身した。

 

「そうだよね……」

 

ソウゴもグランドジオウウォッチを掴み、立ち上がる。

 

「俺達は知っている。俺達が会ってきた仮面ライダーは、みんなが世界を守る為に戦ってきた……」

 

そしてこのウォッチには、数々の歴史を世界を守り続けた仮面ライダーの魂がある。

その魂を、今は俺が引き継いでいる。

それが無くならない限り、仮面ライダーは消えない。

だから…

 

「決して壊れない……どんなに歴史が壊されても、俺がいる限り仮面ライダーは壊れないっ!」

『ジオウ!グランドジオウ!』

 

ジオウウォッチとグランドジオウウォッチを起動させ、そのまま二つのウォッチをスロットへと装填した。

 

『〈ポォォーン!パァァァァ!〉アドベント!COMPLETE!ターンアップ!〈ピィィン!〉CHANGE BEETLE!ソードフォーム!ウェイクアップ!カメンライド!サイクロン!ジョーカー!タカ・トラ・バッタ!3・2・1!シャバドゥビタッチヘンシーン!ソイヤッ!ドライブ!カイガン!レベルアップ!ベストマッチ!ライダータイム……! 』

 

ドライバーのロックを解除すると、地中から巨大な黄金の時計台が後ろに現れ、更にその周りには歴代ライダーの石像が出現した。だが音声が鳴り続けると象の表層が剥がれ、20の仮面ライダーたちの姿が現れる。

 

「変身‼︎」

 

『グランドタイム!クウガ・アギト・龍騎・ファイズ・ブレイード!響鬼・カブト・電王!キバ・ディケイード!ダブル!オーズ!フォーゼ!ウィザード!鎧武・ドラーイーブ!ゴースト!エグゼイド!ビ・ル・ドー!

祝え!仮面ライダー‼︎グ・ラ・ン・ド!ジオーウ!』

 

ドライバーを回転させるとライダー達が黄金のフレームに取り込まれ、ジオウの身体に張り付くように装着されてアーマーが形成。

開いたフレームからライダー達が現れるとそれぞれの決めポーズをとって固定され、最後に頭頂部にジオウが固定されると『ライダー』のインジケーションアイがセットされ、グランドジオウへと変身完了した。

グランドジオウとディケイドの二人が並び立ち、アナザーディケイド達に構える。

 

「フハハハハ!だからなんだ、貴様ら二人で何が出来る?」

 

たった二人で並ぶ姿を見て、アナザーディケイドは自分が呼び出した怪人達に対して、何が出来ると高笑いをする。

 

「それはどうかな?」

 

それに対してディケイドが自信満々に言うと、ジオウはディケイドを除く全ライダーのレリーフに触る。

 

『クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!響!カブト!電王!キバ !ダブル!オーズ!フォーゼ!ウィザード!鎧武!ドライブ!ゴースト!エグゼイド!ビルド!』

 

ジオウの力によりクウガからビルドまでの18人の仮面ライダーが召喚され、アナザーディケイドを囲むような形で現れた。

そしてディケイドは、ディケイドライバーのバックルの部位を外して右側に装着した後、携帯タッチ型のアイテムを取り出し、一枚のカードを差し込む。

 

『RISING!SHINING!SURVIVE!BLASTER!KING!ARMED!HYPER!SUPER CLIMAX!EMPEROR!GOLD EXTREME!SUPER TATOBA!FUSION!INFINITY DRAGON!KIWAMI!SPECIAL!TENKATOITU!HYPER MUTEKI!CLOSE BUILD!』

 

ディケイドがそのパネルをスライドする様にタップ操作すると、18人の仮面ライダーの前に18枚のカードが現れた。

それと同時にディケイドは、携帯タッチ型アイテム――ケータッチをバックルの真ん中に装着する。

 

『FINAL KAMEN RIDE!DECADE!』

 

ディケイドがケータッチを装着すると同時に、彼の姿が変わった。

顔の部位にはそのフォームとなったディケイドのカードがあり、右肩にはクウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド。左肩にはW、オーズ、フォーゼ、ウィザード、鎧武。

そして、真ん中には響鬼、カブト、電王、キバ、ドライブ、ゴースト、エグゼイド、ビルドにジオウのカードなどと。胸部から両肩にかけて全平成ライダーのライダーカードが装着されていた。

そして更に、背中に羽織られたマントには平成1号・2号ライダー、FARのライダーカードまで貼り付いていた。

――その名を、仮面ライダーディケイド・ネオコンプリートフォーム。

 

そして現れたカードが18人の仮面ライダーに向かい潜り抜けると、18人の仮面ライダーが姿を変え、そこに現れた。

 

究極の闇を超える力を持つクウガの究極の姿、仮面ライダークウガ・ライジングアルティメット。

 

太陽の光を受け人々を守る為に進化した、仮面ライダーアギト・シャイニングフォーム。

 

ライダーバトルを終わらせる為に使う決め、サバイブのカードにより進化した、仮面ライダー龍騎サバイブ。

 

赤く纏われたその姿は人間を守る為に作られた、仮面ライダーファイズ・ブラスターフォーム。

 

13枚のアンデットの力を取り込み覚醒した姿、仮面ライダーブレイド・キングフォーム。

 

音撃増幅剣『装甲声刃』の力によって武装強化した姿、仮面ライダーアームド響鬼。

 

特殊ゼクター『ハイパーゼクター』により光をも超える速さを持つ、仮面ライダーカブト・ハイパーフォーム。

 

共に時を超えて戦う特異点と五人のイマジンが同時に憑依し誕生した、仮面ライダー電王・超クライマックスフォーム。

 

自ら『封印の鎖』を解き放ち、『キバの鎧』本来の力を完全に開放したキバ本来の姿、仮面ライダーキバ・エンペラーフォーム。

 

町を守る為に戦う彼らの思いに応えるかのように、町に住む人々の願いと流れる風によって導かれた、仮面ライダーW・サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム。

 

未来のコアメダルにより託された、未来で会う相棒の為に戦う力、仮面ライダーオーズ・スーパータトバコンボ。

 

二人の仮面ライダーの持つスイッチを使い誕生した、まさに友情のステイツとも言える姿、仮面ライダーフォーゼ・メテオなでしこフュージョンステイツ。

 

体内に巡るドラゴン『ドラゴンファントム』と共に融合した、仮面ライダーウィザード・インフィニティドラゴン。

 

全ロックシードの力を取り込むことで強大な力を手にした、仮面ライダー鎧武・極アームズ。

 

今と未来を守る親子のドライブが融合した、仮面ライダードライブ・タイプスペシャル。

 

三人の伝説の武将が魂となっても、この国の為にと手を取り合い作り出した、仮面ライダーゴースト・テンカトウイツ魂。

 

最強無敵にして究極のゲーマーとなった、仮面ライダーエグゼイド・ハイパームテキ。

 

二人のボトルなら奇跡を起こせる、究極の化学反応によって生まれたベストマッチ、仮面ライダークローズビルド。

 

「馬鹿な……こんな事が……」

 

ありえないような現象が起きた事に、アナザーディケイドと現れた怪人達は驚愕する。

それを見ていたツクヨミは三人の拘束を離し、去っていく。

 

「動ける……」

 

「ツクヨミ……」

 

ツクヨミがなんで三人を動けるようにしたのかと疑問に感じたが、今はスウォルツを止めることを最優先した。

 

「スウォルツ!ライダーの力を思い知れ!」

 

20人の仮面ライダーと共に今、アナザーディケイド達との決戦に入る。

 

 

オシマイダーの邪魔が入ってソウゴ達を助けに行けないエール達は、今もなおオシマイダーと戦闘を続けていた。

エールはオシマイダーの攻撃を避けてると、オシマイダーは今度は掌から光線を放つがマシェリとアムールはこれも避ける。

 

「「はぁぁ!」」

 

そのまま二人はダブルキックでオーラのオシマイダーに放ち、バランスを崩させた。

一方で、アンジュとエトワールがミライブレスを具現化させてジェロスのオシマイダーの腕を掴んで動きを止める。

 

「ウィングシャワー!」

 

アーラはリコーダーステッキを吹き、無数の羽が発生させる。

 

「フラワーシュート!」

 

そこへ更にエールがフラワーシュートを放ち、ジェロスのオシマイダーが後ずさる。

 

「ぷいきゅあー!」

 

オシマイダーがエール達の方へ向かう中、トラウムに抱き抱えられたはぐたんの声に反応する。

 

「ベイビーは嫌い!」

 

「はぐたん……!」

 

ジェロスは二人の方を向いて怒鳴り、驚いたはぐたんが泣き出す。

 

「泣くな!」

 

「やめなさいよ!そんなこと言うの!」

 

「マシェリポップ!」

 

オーラが怒鳴ったその直後にマシェリがマシェリポップを放ち、オシマイダーを後ずさらせた。

 

「悲しい……あなたはとても悲しい!」

 

「何故はぐたんを、未来を否定するのですか!」

 

「小娘が説教するな!」

 

「時間よ……止まれーっ!」

 

二人のオシマイダーが掌から光線をマシェリ達に向けて放ち、エールがミライブレスで防ぐ。

 

「どうして時間が進むのが怖いの⁉︎ 未来はきっと―――!」

 

「アンタ達は知らないのよ……!どれだけ頑張っても、可愛がられるのは若い内って事を!」

 

「時間が経てば、築き上げたのものは壊れる!」

 

ジェロスとオーラが己の心の内を曝け出しながら、さらに右の掌からも光線を放つと、エールの傍にアンジュとエトワールが加わり、両腕からの光線を防ぐ。

 

「歳を取るたび、世界が色褪せて行く……!」

 

「みんな離れていく。もう、おしまいだ!」

 

オシマイダーがさらに力を増して、エール達に襲いかかる。

 

「そんな事ない!」

 

「あなた達の未来はまだ終わってない!」

 

「それは、未来はいい事ばかりだけじゃない!でも……」

 

「諦めない限り、未来への可能性は広がるんだーーーー!」

 

エールとアンジュ、エトワール。三人の思いに応えてミライブレスの力が限りフュージョンオシマイダーの攻撃を押し返し、そのままオシマイダーは倒れる。

 

「「プリキュア……」」

 

「「「待ってくれ!」」」

 

「……?」

 

「ウール…」

 

その時、ウールとジンジンとタクミが現れ、エール達とオシマイダーの間に入って止まれと言わんばかりに両腕を広げると、ジェロスにジンジンとタクミが、オーラにウールが近づく。

 

「ウール……あなた……」

 

「タクミ、ジンジン……今更、何しに来た!」

 

オシマイダーが三人に向けて光線を放つが、エール達が二人の前に出てこれを防ぐ。

 

「私には未来が無いと、見限ったクセに……!」

 

「違います!俺達は、ジェロスさんの足を引っ張ってはいけないと思って……でも……!」

 

「シャラップ!アンタ達は私にくっついて、仕事が欲しかっただけなのよ!」

 

「違う!」

 

「俺達は、あなたの笑顔が大好きなんだ!」

 

タクミが彼女の言葉を否定すると、ジンジンはジェロスの笑顔が好きだと告白する。

 

「飯なんて、何でも良いんです。三人一緒にいられれば」

 

「楽しい気持ちは、当社比二倍!」

 

「爺ちゃん婆ちゃんになっても、ずーっと一緒にいましょ」

 

ジンジンとタクミのその言葉に反応すると、フュージョンオシマイダーのジェロスの方は昔の事を思い出し、片目から涙を流す。

 

「オーラ!君は……」

 

「うるさい!私は……私は一人でもいい!」

 

オーラはウールの言葉など聞こうとせず、ウールを攻撃する。そこへアーラが庇い、ウールを守る。

 

「…オーラ。君と僕は同じだ」

 

「アンタが、私の何を知ってるのよ……」

 

「僕と君は力を求めていた。誰にも負けない力を……」

 

「そうよ。私は力が……」

 

「でも、違ったんだよ……」

 

ウールは力を失って、この町でことり達と共に暮らして行く中で、本当の力とは何かと気付くようになった。

 

「力なんかなくたって、一緒に居てくれる人が居れば、今までの力なんかよりも、凄い力が手に入るんだ!オーラにだって……」

 

「この力よりも……」

 

「オーラ!一緒に歩もう。僕達のなりたい未来へ目指そう!」

 

「ウール……」

 

ウールの掛けた一言と、ジンジンとタクミがオシマイダーの両腕を抱き締めると、オシマイダーが声を上げて泣いた。

 

「うっ……!」

 

だがその時、オシマイダーに突然異変が生じた。

 

「ううううう……!うああああぁぁぁっ!」

 

オーラの唸り声と共に大量のトゲパワワが放出され、全身を覆う。

 

「「「うわぁっ!」」」

 

ウール、ジンジンとタクミが吹き飛び、地面に滑るようして倒れる。

 

「ウール!」

 

アーラが飛ばされたウールを救うとアムール、マシェリがジンジンとタクミを受け止める。

 

「大丈夫?」

 

「うん……でも……」

 

ウールの目には、トゲパワワの暴走が二人にお襲いかかっている様に見えていた。

 

「ことり。オーラを助けてあげて!」

 

「うん!」

 

「みんな!二人を助けよう!」

 

「「「「「メモリアルクロック!マザーハート!」」」」」

 

ジェロスとオーラを助ける為、エールが掲げたミライパッドがメモリアルキュアクロックに変化し、エール達とはぐたんからそれぞれのパーソナルカラーのハートが飛び出す。

 

「「「「「ミライパッド!オープン!」」」」」」

 

右腕を真上のメモリアルキュアクロックにかざすと同時に、画面のハートの型にはまる。

扉が開くと同時に中から無数のハート型エネルギーが降り注ぎ、エール達がマザーハートスタイルに変身し、右手首にプリキュアミライブレスが着けられる。

 

「「「「「 HUGっとプリキュア!今ここに!」」」」」」

 

「ワン・フォー・オール!」

 

「オール・フォー・ワン!」

 

「ウィー・アー!」

 

「プリー、キュアー!」

 

「明日に!」

 

「エールを!」

 

マザーを召喚してメモリアルキュアクロックを囲む形で手を翳し、エネルギーを集める。

 

「「「「「ゴー、ファイ!みんなでトゥモロー!」」」」」

 

手を掲げ、マザーの力を解放して光線を放つ”みんなでトゥモロー“を放つ。命中したフュージョンオシマイダーはハートに包み込まれ、浄化される。

 

「そうか……」

 

「これが……ウールの言う……」

 

オシマイダーが浄化された事で解放された二人は元の姿へと戻り、地べたに倒れる。

 

「ジェロスさん」

 

「ご無事で」

 

「オーラ」

 

三人がジェロスとウールを介抱する。

 

「みなさん。ここに居て下さい!」

 

エールがはぐたんを抱っこし、ここに居て下さいと言う。

 

「行こう!」

 

そのままエール達はジオウ達の元へと急ぐ。

 

 

一方で、はぐぐみ市を襲う怪人達は数こそは多いが、次々と倒されている。

 

「ヤァァァァァァァ!」

 

ウィザードが巨大な魔法陣を作り、それを怪人に向けて放つとそのまま地表に打ち付けられる。

龍騎もドラグランザーに乗り込み、ドラグランザーの口から放たれる火炎攻撃が怪人達を打ち落としていき、キバも飛翔体『エンペラーバット』になって同じように敵を倒していく。

 

「うぉぉぉぉ!」

 

ハリーはジカンチェーンブレードで攻撃を繰り出し続ける。そして、ジカンチェーンブレードの能力により、見えない斬撃が飛ばされて怪人達を次々と薙ぎ払っていく。

地上ではゲイツ、ウォズ、ゴーストとファイズが電王、ブレイド、ドライブ、響鬼、アギトが戦っている。

 

「行くぜ!行くぜ!行くぜぇぇぇ!!」

 

「ヤァァァ!」

 

「はぁぁぁ!」

 

『Spe Spe Special!』

 

電王とブレイドがデンガッシャーとキングラウザーで攻撃し、ゲイツとドライブがジカンザックスと信号アックスを繰り出し、地上にいる怪人を倒していく。

別の方では、ゴーストのガンガンハンド&ガンガンキャッチャー、ファイズの肩部の装備・ブラッディキャノンが打ち続けられる。

 

「「はぁぁぁ!」」

 

アギトと響鬼が斬撃を飛ばし、怪人達を一ヶ所に固める。

 

「ここから私にお任せを!」

『超ギンガエクスプロージョン!』

 

ウォズが上空から隕石を怪人達に打ち付けように放ち、怪人達を一掃する。

そしてアナザーディケイドの呼んだ怪人達を、ジオウ、ディケイド、ビルド、クウガ、エグゼイド、W、オーズ、鎧武、フォーゼが圧倒する。

 

『パインアイアン!イチゴクナイ!バナスピアー!マンゴパニッシャー!キウイ撃輪!影松!』

 

鎧武の後ろから他のロックシードの武器が宙へと出現すると、鎧武は召喚した武器をユートピアドーパントに向けて放ち、それを喰らったユートピアは後ずさる。

 

『エクストリーム!マキシマムドライブ!』

 

そこへWが背中の羽を広げてライダーキックを放ち、ユートピア・ドーパントを貫き爆散させる。

ビルド、オーズ、フォーゼはサジタリアス・ゾディアーツと仮面ライダーエボルと戦闘を行なっていた。三人の仮面ライダーは連携して攻撃を繰り出し、相手に攻撃を許さないまま圧倒すると、ビルドがフルボトルバスターを出現させる。

 

『ファイナルマッチブレイク!』

 

ビルドのフルボトルバスターによる『ファイナルマッチブレイク』で、二体を切り裂く一撃を放つ。

 

『スキャニングチャージ!』

『Limit Blake!』

 

「「セイャャャ!(オリャャャャ!)」」

 

そしてオーズとフォーゼによる『スーパータトバキック』と『ライダーアルティメットクラッシャー』によるライダーキックが二体を貫き、こちらも撃破した。

そして、エグゼイドとクウガはゲムデウス、ン・ダグバ・ゼバの二体を相手をしている。

 

「ふん!」

 

圧倒的に誇る究極の力を誇るライジングアルティメットクウガのパンチとキック、無敵の力を秘めているエグゼイドにより、こちらも圧倒的に押している。

 

『キメワザ!ハイパー!クリティカルスパーキング!』

 

エグゼイドのガッシャコンキースラッシャーによる斬撃が二体を襲い、二体にかなりのダメージを与え、そこにクウガが現れる。

 

「はぁぁ!オリャャャャ!」

 

炎を纏ったパンチでゲムデウスを吹っ飛ばし、最後に右足のキックでン・ダグバ・ゼバを吹き飛ばし、こちらも二体とも倒すことが出来た。

そして、最後に残るのはアナザーディケイドと、彼と戦うジオウとディケイドだった。

 

「はぁぁぁ!」

 

「ヤァァァ!」

 

ジオウのサイキョージカンギレードとライドブッカーによる攻撃で、アナザーディケイドをどんどん追い詰めていく。

 

「何故だ……!ディケイドの力は俺が持っている筈、今のお前にこれをなせる力は……」

 

「これは、俺の力だけじゃない。海東の力だ」

 

「海東だと……」

 

「奴のディエンドの力と俺の力を合わせて、仮ではあるが本来の力と同等になっている」

 

ディケイドがライダー達をここまで強くさせているのは、本来の力に加えてディエンドの持つライダーの力を掛け合わせたものだと語る。

 

「侮ったな、仮面ライダーの力を!」

 

ジオウが今度はサイキョージカンギレードで押し込む。

するとジオウがディケイドの方に向けて振り向き、何かを同意したディケイドが手をかざしジオウとアナザーディケイドに灰色のオーロラカーテンを出現させると、そのまま二人を飲み込む。

 

「決着を付けろよ。ガキ魔王」

 

 

カーテンに飲まれたジオウとアナザーディケイドは、どこか荒野に近い空間へと現れていた。

 

「なんだ……」

 

「門矢士に用意して貰った。ここで決着をつける為に」

 

「決着だと……」

 

ジオウがグランドジオウウォッチを外し、ブランクとなったミステリージオウウォッチを取り出す。

 

「スウォルツ。お前は俺が止める。そして……全ての世界を救う!」

 

ジオウがミステリージオウウォッチだったブランクウォッチを握るとウォッチが光り出し、ブランクウォッチは再びライドウォッチへと姿を変える。

 

『ミステリージオウ!』

 

ジオウミステリーのウォッチを両側のスロットへ差し込み、ソウゴはドライバーのロックを解除すると、ドライバーを回す。

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

ジオウへ戻ると、前の方から後ろに羽、その手に二本剣を持ったアーマーが現れ、そのままジオウの体に纏われる。

 

『アーマータイム!歴史の全てを知る王〜!仮面ライダージオウミステリ〜〜!フ・リ〜ズ!』

 

ジオウミステリーアーマーのカラーがピンクゴールドからオレンジゴールドに変化し、アンダースーツは黒。アーマーの後ろには羽――ミステリアスウィング、その手に新たな砲撃のような形の剣『フリーズドラゴンバスター』を装着。

ジオウは新たなるフォーム、仮面ライダージオウ・ミステリーフリーズフォームへの変身を遂げた。

 

「ッ!!」

 

ジオウが空間内でエネルギーの波動を流し、アナザーディケイドはそれを受けると、脚がすくみだす。

 

「くぅ……だが、忘れたのか。俺にはツクヨミから奪った一族最強の力とディケイドの力が……っ⁉︎」

 

一度は怯むも、直ぐに気を取り直したアナザーディケイドは怪人達をこの空間に呼ぼうとする。しかし、怪人達を呼ぶ事が出来ない。

仕方なくジオウの時を止めようとするも、ジオウの時は止まらない。

 

「な、何故だ……何故……」

 

「このウォッチが、アンタの力を限定的にさせたんだ」

 

ミステリーフレアが攻撃を飛ばすのならば、ミステリーフリーズは力を止める能力が秘められている。あの時、流した波動がアナザーディケイドから力を限定的にさせたのだ。

 

「これで、お前は二人から奪った力は使えない。王として、ここでお前を止める!」

 

「貴様ァァァァァァ!」

 

力を封じられたアナザーディケイドが怒りに身を任せて突っ込んでくる。しかしジオウはフリーズドラゴンバスターで防ぎ、そのまま反撃に出る。

 

「くぅ……」

 

「はぁぁぁ!」

 

両者は攻撃を繰り出し続け、お互いに譲らない攻防を繰り広げる。

 

「このぉぉ!」

 

アナザーディケイドが光弾を放つが、今度はジオウミステリーフレアの能力で攻撃を未来へ飛ばし、無効にさせる。

そのままジオウは背後へ回るとフリーズドラゴンバスターの斬撃が繰り出され、アナザーディケイドは地面へと叩きつけられた。

 

「これで終わりだ!」

 

そう言うとジオウは、両方のウォッチを同時に起動させる。

 

『フィニッシュタイム!』

 

ジオウが両方のフリーズドラゴンバスターを向けエネルギーを蓄積させると、アナザーディケイドに構える。

 

『ジオウミステリ〜〜タイムブレーク!』

「はぁ〜…はぁぁぁぁぁーーッッ‼︎」

 

ジオウの持つ両方のフリーズドラゴンバスターが砲撃となって放たれ、その放たれたエネルギーはアナザーディケイドに直撃した。

すると灰色のカーテンが出現し、そのまま二人はオーロラカーテンに飲まれて元の場所へと戻る。

 

「ぐぅぅ……」

 

アナザーディケイドが膝を折るも、持ち堪えた様子。ジオウは一度地面に着陸する。

 

「ソウゴ!お前……」

 

「これは……祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者!その名も仮面ライダージオウ・ミステリーフリーズフォーム!再び、歴史の全てを知る瞬間である!」

 

ミステリーフリーズフォームを見て、ウォズがいつもの祝えと叫ぶ。アナザーディケイドが周囲を確認するがしかし、彼の呼んだ怪人は全て撃破されて誰もいない。

 

「くぅ……こうなれば……」

 

アナザーディケイドが残る力でオーロラカーテンを作り、その場から逃げようとする。

 

「っ⁉︎ そうはさせない!」

 

カーテンに潜られる前にジオウが決着を付けようと急ぐ。しかしアナザーディケイドはカーテンを既に展開している。

 

「はぁぁぁ!」

 

その時、何か銀の刃のようなものがアナザーディケイドの腹部を貫いた。

 

「「ツクヨミ!」」

 

彼の背後には、一度はソウゴ達を裏切った筈のツクヨミが立っていた。

アナザーディケイドが逃げようとしたその一瞬の隙を突き、仮面ライダーツクヨミが手から出現させた銀の刃『ルミナスフラクター』でアナザーディケイドを刺し貫いたのだ。

 

「あなたのような王は要らない!」

 

「貴様、最初から俺の隙を狙って……!」

 

アナザーディケイドはツクヨミの真意を察すると、すぐさま彼女の攻撃を振り払い、ツクヨミに光弾を放とうとする。

 

「ッ⁉︎」

 

「「「「ツクヨミ!」」」」

 

そこへエール達も合流し、ツクヨミを助けようとするが距離が遠く間に合わない。

 

「うぉぉぉ!」

 

そんな危機的状況のツクヨミの前に現れたのは、なんと魔進チェイサーだった。

彼はそのままツクヨミを庇い、アナザーディケイドの攻撃をなんとか受け止める。

 

「ぐぅ…!お前は、人間だろう。それが人間の心か⁉︎」

 

「何だと?」

 

「人間の心とは……もっと美しいはずだっ!」

 

「やはり所詮、お前も仮面ライダーの端くれか!」

 

チェイサーはそう叫ぶと、そのままアナザーディケイドの光弾を無防備に受けて変身解除され、そのまま後ろへ倒れそうになる。

だがそこへゲイツが駆けつけ、彼を抑えた。

 

「おい!しっかりしろ!」

 

「―――皮肉だ(…俺も、仮面ライダーらしい」

 

「お前……友がいるぞ。お前を助けようとしている友が……」

 

「………俺に…友が……」

 

「俺達も……お前の友だ……」

 

「……いいものだな……人間とは……」

 

微笑みながらチェイスの肉体は粒子へと還り、現れたナンバー000のコアが姿を変えた。

 

『チェイサー!』

 

そしてチェイスの身体から流れ出た粒子がブランクウォッチに流れて行き、仮面ライダーチェイサーのライドウォッチとなった。

そして、倒れるツクヨミにエール達が駆け寄る。

 

「ツクヨミ。大丈夫?」

 

「えぇ………ごめんなさい、みんなに迷惑をかけたわね」

 

「ううん。ツクヨミお姉ちゃんは、やっぱり私達の仲間だって分かって嬉しい」

 

そう言うとアーラがツクヨミに抱きつく。

 

「ツクヨミ、お帰り」

 

「今度は一人で何とかせず、ちゃんと協力させてよね」

 

アンジュとエトワールが手を引っ張り、彼女を起き上がらせる。

 

「ツクヨミさん!私達のライブの準備お願いします」

 

「ツクヨミのセッティングは素晴らしいので、お願いします」

 

マシェリとアムールがツクヨミに近付くと、これから行うライブのセッティングを頼み込む。

 

「みんな……」

 

「ツキヨィミ〜!おきゃえり〜!」

 

「はぐたん……」

 

はぐたんが彼女の胸に目掛けて飛び込んで抱き着くと、仮面の下で見えないが、ツクヨミの目から涙が溢れていた。

 

「妹よ……やはり……貴様は……」

 

アナザーディケイドは腹部を抑えながらも、彼女達に近づこうとする。

しかし、それを塞ぐ様に23人の仮面ライダーが取り囲む。

 

「みんな!行くよ!」

 

『ギワギワシュート!』

『SHOOT VENT!』

『BLASTER MODE!EXCEED CHARGE!』

『MAXIMUM!HYPER CYCLONE!』

『フルフルマッチブレイク!』

 

ゲイツのジカンザックス、龍騎のドラグバイザーツバイ、ファイズのファイズブラスター、カブトのパーフェクトゼクター、ビルドのフルボトルバスターから放たれた光弾が四方向から放たれ、全てアナザーディケイドに直撃する。

 

「ぬうぉぉぉ!」

 

「はぁぁぁ!」

「デリャャャ!」

 

そこへ、ブレイドのキングラウザーと電王のデンガッシャーの攻撃を受ける。だが、それだけでは終わらない。

 

「「はぁぁぁ!」」

 

さらにキバと鎧武による、ザンバットソードと火縄大橙DJ銃の大剣が、アナザーディケイドを襲う。

 

「「「「ダァァァァ!」」」」

 

そこへ空中からジカンチェーンブレード、ハンドル剣、ガンガンセイバー、ガッシャコンキースラッシャーによるハリー、ドライブ、ゴースト、エグゼイドの攻撃が決まる。

 

「はぁぁぁ!」

「イャァァァ!」

 

次に、Wとウィザードが左右による突進攻撃を受ける。

 

「「セィァァァァ!」」」

 

その背後からはオーズとフォーゼの攻撃を受ける。

 

「「はぁ!」」

 

さらに前からアギトと響鬼の炎を纏ったライダーパンチが炸裂。

 

「「オリャャャャ!」」

 

そして最後にクウガとウォズ、二人のライダーパンチも炸裂する。

 

「ぬうぉ!」

 

21人の仮面ライダーの渾身の攻撃を受け続け、アナザーディケイドが膝を折る。

 

『FINAL ATTACK RIDE!』

『フィニッシュタイム!』

 

トドメにディケイドとジオウが、それぞれドライバーを操作し、宙に飛んでキックの構えを取る。

 

『DE DE DE DECADE!』

『ジオウミステリ〜〜タイムブレーク!』

 

「「ヤァァァァァァァ‼︎」」

 

キックの文字と目の前に現れたカードを潜り抜け、二人が同時にライダーキックを放つ。

アナザーディケイドは防御する為、紫色の巨大なカード型のエネルギーを作り出した。

 

「「くぅ……はぁぁぁ!」」

 

二人がさらに力を入れて押し込もうとすると、アナザーディケイドが展開していたカード型のエネルギーにヒビが入り、そのまま二人はカード型のエネルギーを打ち砕いた。

 

「バカな!」

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁーーー!」」

 

二人のライダーキックはアナザーディケイドの腹部に直撃、そのまま押し続ける。

 

「ば、ばかな!俺は……俺は王だぞ!仮面ライダーに……時見ソウゴに負けるはず……!」

 

そのまま吹き飛ばされて壁へと激突すると、アナザーディケイドは爆散した。

 

「ぬわぁぁぁぁぁーーーッッ!?」

 

そしてアナザーディケイドから強制的にスウォルツへと戻り、アナザーディケイドウォッチも体外へと摘出された。

 

「やったッ!」

「アナザーディケイドを倒したで!」

 

エール達がアナザーディケイドの撃破に喜ぶ中、ジオウの周囲から召喚したライダー達の姿が消えると直ぐに爆炎が晴れた所を見たが、そこにはスウォルツはいなかった。

だがその代わり、壊れたウォッチらしき残骸が散らばっていた。

 

その中でディケイドのみが一瞬、アナザーウォッチの残骸があった場所から何かのオーラの様なモノが飛び出し、そのまま何処かへと飛んで行った事に気付いていた。

 

 

 

その日の夜…

 

「それじゃあ、行くよ!」

 

ソウゴ達はトラウムが作ったメカとタイムマジーンに乗ってビューティーハリーから発進し、一日遅れのクリスマスプレゼントを渡しに飛び立つ。

 

「遅れちゃてごめんね」

「メリークリスマス」

「はい。プレゼント」

 

子供達にプレゼントを配り、そこには遅れてごめんとメッセージカードを添えて置きながら、ソウゴ達は子供達へクリスマスプレゼントを配り続ける。

 

 

その頃ジェロスは、雪の降る町中をよろけながら歩いてた。

オシマイダーになった事と暴走により、体には相当の負担が残ってたが為に転びそうになるが、横から傘を持ったジンジンが支える。

 

「ジェロスさん」

 

「これ、バイト先で貰ったケーキです」

 

ジンジンがジェロスを立ち上がらせてから、タクミがバイト先で貰ったケーキを差し出す。

 

「売れ残りでしょ?」

 

「そんなの関係無いですよ」

 

「美味いんですから。これ」

 

「……仕方ないわね。今夜はパーティよ」

 

「「かしこまり!」」

 

 

そして次の日。

ソウゴ達は家族や友人、世話になった人達がはぐくみホールに集まり、クリスマスパーティーが行われた。

 

「みんなでクリスマス―――」

 

「行くのです!」

 

ツインラブのライブと共に、クリスマスパーティーが開催された。

 

「こっちだよ」

 

「早く早く」

 

「ちょっと、アンタ達……」

 

ウールとことりに連れられ、オーラも会場へとやってきた。

 

「私はやっぱり……」

 

「オーラさん。一緒に楽しみましょう?クリスマス〜♪」

 

ことりが笑顔で一緒に楽しもうと言うと、オーラから少し笑顔が浮かび、仕方なく一緒にパーティー会場に入る。

外の方ではソウゴ、はな、さあやがサンタクロースを見送りしている。

 

「それでは、私はそろそろ帰るとしよう。メリークリスマス!」

 

「サンタさん、ありがとう!」

 

「お大事に!」

 

ソウゴ達に見送られながら、サンタクロースは自身の家に帰っていく。

 

「こう言うクリスマスも悪く無いね」

 

「アンリ……!」

 

「アンリ君……!」

 

サンタと入れ替わるようにして、松葉杖を持ったアンリと正人が現れる。

 

「オシャレでしょ?」

 

「めっちゃイケてる」

 

デコレーションを施した松葉杖をはな達に見せて尋ね、ほまれがめっちゃイケてると返事する。

パーティー会場では、ツクヨミにゲイツとハリーが駆け寄る。

 

「何故、スウォルツに付くような芝居をした」

 

ゲイツはあの時、ツクヨミが何であそこでスウォルツに付くような真似をしたのかわからなかった為彼女にそう聞くと、ツクヨミは思い詰めた様な顔で語り出す。

 

「兄がした事の責任は、私が取らなければならない。だから……」

 

「一人で抱え込むな」

 

自身の家族が犯した責任は、同じ家族である自身が償うべきだと言うツクヨミに向けて、ゲイツに一人で考え込むなと言う。

 

「お前のせいじゃないやろ。それにスウォルツの野望は終わったんや」

 

「お帰り。ツクヨミ」

 

「ゲイツ……」

 

ハリーとゲイツにお帰りと言って貰えたツクヨミは笑みを浮かべ、これで終わったのかと思ったが、まだスウォルツがどうなったか気がかりだった。

 

さらに微笑みながらパーティを楽しむ人々を見つめるトラウムに、ルールーがカレーを差し出す。

 

「これは?」

 

「カレーです。見て分かりませんか?」

 

「いや、その……」

 

「ルールーが作ったんですよ」

 

「えっ?」

 

何故こんな時にカレーなのだと困惑しているトラウムに、えみるが横からルールーが作ったカレーだと言うと、彼はルールーの顔を見ながら驚く。

 

「はなから教わりました。暖かいご飯、食卓、みんなで囲めば―――家族に、なれる。メリークリスマス。お父さん」

 

「ありがとう!ありがとうルールーちゃん……!ありがとう……!」

 

トラウムが声を上げて喜び、お礼を言いながらルールーを抱き締める。

 

「良かったですね、ルールー」

 

「はい」

 

そしてみんなの幸せそうな姿を見ながら、はなとソウゴは笑みを浮かべる。

 

「私……何かすっごい幸せだ!」

 

「俺も、凄く幸せだよ」

 

こんな風にみんなと楽しいクリスマスを迎えられた。その事で、ソウゴとはなは凄く幸せだった。そのままパーティーは進み、皆で記念撮影を撮ろうとする。

 

「みんな集まって集まって!じゃあ行くよ!」

 

会場にいた全員が一ヶ所に集まり、はながカメラのセルフタイマーを押して走り出す。

 

「HUGっと!」

 

「ぷいきゅあー!じおうー!」

 

しかしはなはみんなの元へ到着する手前で転び、その瞬間でシャッターが押された。

 

 

 

 

そんな光景を2068年にて、二人の男が見届けていた。

 

「彼らは遂に変えた……ジオウの運命を……」

 

青年が感傷深く思っている横で、高齢の男性は無表情のまま椅子に座っていた。

そのことに違和感を抱いた青年は、どうしたのだと問いかけようとするが……

 

「―――クライの奴め、面倒なものを作ったな……」

 

「えっ…?」

 

 

 

一方、クライアス社の社長室では……

 

「はぁ、はぁ……ッ。仮面ライダー……次は……ッ!」

 

「残念だけど、君に次はないのだよ」

 

息絶え絶えながらも、次こそはライダーを倒す。

そう思っていたスウォルツの元にクライが現れた。

 

「君の役目は、終わったよ」

 

クライが自身の手に握られたウォッチを見せると、それはジオウライドウォッチⅡと似ている形状のウォッチである事が伺えた。

 

「社長……私に、もう一度……」

 

危機感を感じたスウォルツは王族としてのプライドを捨てるとクライに跪き、もう一度チャンスを欲しいと頼む。

すると、クライは完成させた菜の花の絵を見る。

 

「そうだね…」

 

不適な笑みと共に、クライはウォッチを握る。

 

 

 

「これにより、私達のクリスマスは守られた。

しかし、これから最後の戦いを迎えようとしているとは、まだ彼らは知らなかった。

だが、その前に……」

 


次回予告!

 

アナザーディケイドと決着を付き、久々にのんびり出来る日が出来、ソウゴ達はピクニックを楽しんでいた。

その時……

 

「プリキュア〜の記憶、いただきます!」

 

謎の敵・ミデンにより子供されたプリキュアに、ジオウとエールは危機を迎える。

オールスターズの命運は二人に託された。

果たして、ジオウとエールは全員を助ける事が出来るのか?

 

特別編4 劇場版.HUGっとジオウ!オールスターメモリーズ!

 

 




おまけ

さぁ〜て!次回の『Re.HUGっとジオウ!』は〜?

悟空「おっす!オラ孫悟空!いゃ〜なんかミデンっちゅう奴が、すげ〜くれーに強いんだってな!?なんでもプリキュア…?ちゅー奴らから記憶を取って、自分の力に変えるんだっけか?はぁ〜スッゲーな〜オラも試しに戦ってみてぇな〜!

さて次回は――

『ディケイドの激情態はチート過ぎる、はっきり分かるんだね』
『モノと記憶は死んでも大切にしろ』
『このSSの原作者って、やけにヴァンカードモチーフのフォーム出してくるけど、よっぽど好きなんだね』

――の三本だぞ!ぜってぇ見てくれよな!」

次回もまた見てね☆ぴかぴかピカリン!ジャンケンポン♪

ピース「はい!私の勝ち!なんで負けたのか、次回のお話までに考えて来てね♪」

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