我々は力を結集させ、それによって我が魔王は自分を取り戻す事が出来た。
いよいよ我が魔王とクライとの決戦が始まる……
ここからは、私でもわからない未知の世界が待っています」
オーマジオウとなったソウゴはクライと共に世界から時を止めようとし、怒りに身を任せスウォルツの命を奪おうとしたが、門矢士とゲイツ、アンジュにより、ソウゴはオーマジオウから元の自分を取り戻す。
しかし、その為にアンジュ達はクライによって捕らえられてしまった。
「「……」」
今は一面が花畑に囲まれた場所へと変わり、ここにいるのはゲイツから託されたジクウドライバーでグランドジオウへと再び変身したジオウ、キュアエール、クライ、捕らえられたはぐたんの四人だけだった。
「もう一度聞こう。世界は時を止め、民主を守った君達の仲間はもういない」
既に、この中の下には力尽きたアンジュ達やゲイツ、ウォズ、ディケイドがトゲパワワの空間に捕らえられ。外では晴夜、ツクヨミ 、ハリーの三人はまだ何とか起き上がっているが、同じようにクライアス社元社員達が力尽きて倒れている。
「それでも、まだ君達は明日を信じると言うのか?」
「諦めない」
クライが怪訝そうな様子で尋ねると、エールが諦めないと答え、それにジオウも頷いて便乗する。
「ママ……ソウギョ……」
「みんなと約束した明日を取り戻す!」
心配そうに見つめるはぐたんを安心させようと、エールとジオウは諦めないとクライに告げる。
「そうか……なら仕方ない」
『マスタ〜クライ!』
クライは二つに分解したウォッチを両側のスロットへ装填すると、ドライバーのロックを解除、地中から巨大な紫の忌々しい見た目の時計台が大量のトゲパワワを放出させながら出現する。
「変……身」
ドライバーを回転させると『ライダー』の文字がトゲパワワで形作られて射出、無数の赤黒い帯状のエフェクトがクライを包みながら、その姿を変える。
『パーフェクトタイム!仮面ライダー!ライダー!マスタ〜!ク・ラ・イ〜!』
マスタークライへと変身を完了し、向こうも戦う意思を示した。
「ソウゴ」
「うん。行こう!」
二人は頷き、お互いに走り出した。
「「ハァァァ!」」
二人は同時にパンチを繰り出し、クライはそれを腕を構えて防御した。
今、未来を掛けた最後の戦いの開始が宣言された。
「ヤァァァ!」
「何故分からない」
エールが先に仕掛けるが、トゲパワワの強固な守りに防がれる。
『ライドヘイセイバー!』
ジオウがライドヘイセイバーを待ち構えると、時計の針『ハンドセレクター』を回す。
『ヘイ!クウガ!』
クウガと音声が鳴ると、ジオウは更にクウガウォッチを取り出して装着させた。
『クウガ!クウガ!スクランブルタイムブレーク!』
音声が鳴ったのを確認すると、ライドヘイセイバーからクウガの紋章を放つ。
だがクライは落ち着いた様子を見せたまま、トゲパワワによって作られたエネルギーの塊を飛ばして紋章にぶつけ、紋章を破壊するとそのまま勢いを殺さぬままジオウへと放たれる。
「っ⁉︎ うわぁ!」
そのエネルギー塊を受けたジオウは、思わずライドヘイセイバーを手から落とされてしまう。
「はぁぁ!」
振り返らずジオウはパンチをクライに繰り出すが、クライは腕を前に出してジオウのパンチをガードする。
「ヤァァァ!」
ジオウがクライから離れるとエールと入れ替わり、エールのキックがクライのバランスを崩した。
『オーズ!』
それを見たジオウはオーズのレリーフに触り、オーズ・ダジャルコンボを召喚する。
『スキャニングチャージ!』
「セイャャャ!」
「……!」
オーズのダジャルコンボによるライダーキック『プロミネンスドロップ』が、不意打ちで食らったクライを吹き飛ばす。
『W!ファイズ!』
今度は上空と地上からW・サイクロンジョーカーエクストリーム、ファイズ・ブラスターフォームが現れた。
「タァァ!」
「オラァァァァァ!」
ファイズブラスターとプリズムソードによる斬撃がクライに直撃した。
『キバ!龍騎!』
「ハァァァ!」
最後にザンバットソード、ドラグセイバーによる剣撃を繰り出す。
〈パァン!〉
「⁉︎」
ジオウが繰り出そうとしたその時、クライがパーフェクトジカンセイバーで斬撃を受け止めていた為、ジオウは直ぐにクライから離れる。
「はぁ、はぁ……」
これだけ攻めているが、クライは疲れた様子も見せない。
それどころか、ジオウが召喚したライダー達や武器からの攻撃が効いている様子もない。
「やっぱり、ライダーの力が通じない……」
やはり、マスタークライとなったクライの前には、グランドジオウによって召喚された
「君には、もう一度与える必要があるね」
クライは持っていた本のページを開くと、そこからトゲパワワが現れて人型のモノを形作る。
現れたのは、仮面ライダーネガ電王、仮面ライダーエクストリーマー、ゲムデウスクロノス、仮面ライダーエピオンと四人のダークライダーだった。
「……ハァァァ!」
ジオウは呼び出されたライダー達に怯まず、召喚したライダー達共に立ち向かう。
「人は欲望は尽きない!」
クライの召喚したライダーは一斉にジオウ達に向けて技を放つ。
「「うわぁぁぁぁ!」」
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
「あっ⁉︎」
クライが召喚したダークライダーは、ジオウの呼び出したライダー達を簡単に倒して消滅させてしまう。
「どれだけ理想を掲げても!」
「そんな事は!」
『ミステリージオウ!』
グランドジオウウォッチからジオウミステリーのウォッチを差し替えたジオウは、ロックを解除したドライバーを回す。
すると前の方から、背部には機械仕掛けの羽が装備され、その手に二本剣を持ったアーマーが出現、そのままジオウの体に纏われる。
『アーマータイム!歴史の全てを知る王〜!仮面ライダージオウミステリ〜〜!フ・リ〜ズ!』
ミステリーフリーズフォームへとフォームチェンジすると、ダークライダーを振り切ってフリーズドラゴンバスターで攻撃に出る。
「世界からトゲパワワが消えることはない!」
クライはパーフェクトジカンセイバーで対抗し、お互いにぶつけ合いながら火花を散らし続ける。
「何故分からない!」
「⁉︎」
紫の斬撃を飛ばしたクライに、ジオウはミステリーフレアの能力で攻撃を未来へ飛ばして攻撃を無効化させる。
「だけど!アスパワワで消えることはない!」
そこから反撃に出たジオウが、攻撃を繰り出そうとした。
『ハアアァァァーッ!!』
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
しかし、ダークライダー達がジオウに一斉に怒涛の攻撃を繰り広げる。
「あぁぁ……」
ほぼ不意打ちに近い状態で攻撃を受けたジオウは強制変身解除となり、ソウゴが倒れる。
「ソウギョ!」
「ソウゴ!」
何とかここまで喰らい付いついてきたが、グランドジオウとミステリージオウ……彼の持つ二つのジオウの最大戦力すらマスタークライの力には通用せず。それどころか戦いが成立しているのかどうかさえ怪しくなり、ソウゴの脳裏には不安しか過ぎらなかった。
「ソウゴ。大丈夫?」
エールが倒れるソウゴに駆け寄る。
「うん……大丈夫」
何とか、ソウゴはエールに介抱され起き上がろうと試みたが、立つのは困難な状態だった。
「ソウゴの言う通りだよ。アスパワワだって無くならない!そして!」
エールがクライにパンチを繰り出し、クライの持つ本を手から放させる。
「⁉︎」
「それに、私は一人じゃない!」
エールが一人でクライに立ち向かう。
「はな!」
グランドジオウの力でさえ敵わなかったのに、今のエールでは直ぐにやられてしまう。本能的に察知したソウゴはもう一度グランドジオウへと変身しようと試みるが、ダークライダー達が彼を囲み、エールの加勢に行かせないように妨害する。
エールは一人でクライに攻撃を繰り出し続けるが、クライは簡単に躱し続ける。
「甘いな!」
クライはエールのパンチを掴み、背後に回る。
「民主を守るために戦い続ければ!君は傷つき!汚れていく!」
クライはエールを抱きしめると、まるでこれからのエールの未来を案じているかの様にそう告げた。
「二人で生きよう。傷つける者のいない世界で、終わらぬ永遠で!」
「永遠なんていらない!」
エールはすぐに振り解き、クライから離れる。
「何故分からない!」
クライの手から落ちた本からトゲパワワのエネルギーが現れると、追尾弾の様に向かって行き、エールに直撃した。
「はな!」
「この世界の抱える残酷さを!」
クライはパーフェクトジカンセイバーのフェイスを再び変えると、フェイス文字が『パーフェクトセイバー』と変わる。
『パーフェクトスラッシュ!』
剣から浮かび出した時計の文字盤を模した忌々しい紫色の斬撃をエールに向けて飛ばす。
「夢を見るのは結構!だが、叶わぬ夢は綺麗事だ」
「そんな事は……」
ソウゴは綺麗事ではないと言おうとするが、しかし…
「はっきり言うよ。オーマジオウの力を使わない限り、君は僕に勝てない」
「うっ……(オーマジオウの『…力)」
クライに言われソウゴは顔を歪めながら、後ろに投げ捨てたオーマジオウドライバーに振り向く。
もう一度、オーマジオウになればクライに…
「綺麗事でもいい……それでも、みんなと明日を信じれば奇跡が……」
「どれだけ願っても!」
そんなソウゴの煩悩を遮る様にエールが言いかけると、クライは声を張り上げながら頭上から雷を放ち、エールに直撃させた。
「世界は変わらない!ただ異端として排除されるだけだ!」
クライに攻撃により、エールも変身解除となって倒れてしまう。
「はな!
(いや……ダメだ!今の俺じゃあ……先みたいに……)」
今のままでは、オーマジオウの力を使いこなせないかもしれない。
「……フレ……フレ……ソウギョ……」
「はぐたん……」
「フレフレ!ソウギョ!フレフレ!ソウギョ!」
「はぐたん……うっ、うっ……」
はぐたんの応援を背負いながら力を振り絞り、起き上がろうとした。
『君はどうしたい……』
「えっ?」
その時。どこからか男の人のような声が聞こえた。
「えっ?えっ?どこから?」
周りを見回すが、ここにいるのは自分以外だとはなとはぐたん、クライの三人だけの筈で、他には誰もいない。
「俺……耳がどうかしたのかな?……あれ?」
こんな時に幻聴が聞こえたというか事実に、思わず自分の耳を疑いながら顔を上げると、風景が一瞬にして変わる。
「ここは……」
そこは、暗くて何もない空間だった。
「もう一度聞くよ?君はどうしたい?」
声の聞こえた方を振り返ると、そこだけ明かりが強くて顔は見えないが、誰か立っている事だけは分かった。
「誰なの?」
「君は、どうしたいんだい?」
ソウゴは目の前の人物が誰なのか問うが、その人物はソウゴの質問には一切答えず、逆に自身が何をどうしたいのかと、繰り返し問いかけていた。
「どうしたいって……?」
「どんな未来を描いているんだ。どんな姿になりたいんだ」
「どんな未来……」
どんな未来――?
俺の望む未来は、学園、クジゴジ堂、ビューティハリー……
みんなと一緒に話して、笑って、食べたり過ごした、何でもないあの日常。
「俺がなりたい未来……」
色々考えていると、ソウゴは思い浮かべた。
俺のなりたい未来……目標である王様になる夢も変わらない。
でも、それ以上に今一番なりたい未来とは――
「みんなと一緒に歩んでいく未来!」
この一年の中で大切なものが一杯出来て、みんなと色々なものを見て、一緒に歩んできた。
これからも、みんなと一緒に歩んでいきたい。
「そのために今、俺がなりたい姿は……約束した未来を掴める姿!」
そう叫び、ソウゴは一つのブランクウォッチを取り出した。
そのウォッチは、あの時キュアトゥモローから授かったウォッチだった。
「そうだよ」
「えっ?」
するとその人物は、ソウゴが自身の頭と心に纏わりついていた“運命に囚われた答え”を振り払い、彼が辿り着いた“本当の答え”に満足したのか、何処と無く嬉しそうに話しかける。
「未来を決めるのは、運命なんかじゃない。
――その未来を作りたい、その強い想いが必要なんだ」
……嗚呼、そうだ。
それは、ずっと自分が言っていたことだ。
未来に、運命なんてものはない。
なんでかって?だって未来は、誰にもわからないから。
「うん……そうだね」
ソウゴは目を瞑る。
この人のおかげで、忘れていた事を、自分の
ずっと敵だけでなく仲間からも、オーマジオウになって時を止めたのは自分じゃないと聞きかされ、不安で迷ったりして、本当の自分を見失っていた。
「あり……あれ?」
ありがとうとお礼を言おうとすると、既に元の場所へと戻っており、声をかけてくれた人もいなくなっていた。
「……」
手に握られていたウォッチを見つめると、ソウゴは立ち上がる。
「クライ……あんたが、俺に見せたみんなの未来……」
クライはそう語りかけると、ソウゴの前に、はな、ほまれ、えみる、ことりにそして、さあや……あの絶望で悲劇しかない光景だった未来を見せられた。
「あの未来が来るのかもしれない」
「そう。あれが君達の未来だ」
「でも……そうじゃない未来だってあるかもしれない」
「何……?」
「未来は一つだけじゃない」
未来は、一つとは限らない。
門矢士や晴夜が言う無数の平行世界があるように、未来だって無数にあるはず。
「それはいい未来とは限らない、悲しい未来だってある。
それでも、どんな未来だって前を進んで行けば、きっと未来も輝ける!人には運命だって変える力がある!」
「……そんな未来は出来ない……決してね」
クライはソウゴの考えを否定する。
それでも、今のソウゴは揺るがない。
もうここには、彼の絶望と誘惑に塗れた言葉に振り回されていた、“普通の中学生”は居ない。
「何でも出来る!何でもなれる!…でしょ?はな」
「ソウゴ……うん!」
ソウゴがいつもの優しい笑顔からはなの口癖を言い、はなが笑って返すとはぐたんからも笑顔が戻る。
「だから、俺は……未来を信じる!」
ソウゴはブランクウォッチを掲げる。
「ソウギョ〜!」
「行くよ!はぐたん!」
「はぎゅ〜!」
ソウゴがブランクウォッチをはぐたんに見せ、はぐたんが『はぎゅ〜』と叫ぶと、はぐたんの体が光り出し。彼女の光に共鳴するかのようにブランクウォッチが光を放ち、その形を変える。
「⁉︎」
光が消えるとソウゴの手には、はぐたん――キュアトゥモローから受け取ったブランクウォッチが変化しており、歯車を模した銀の彫刻が施されている青いウェイクべセルの中に新たなジオウの顔が刻まれたウォッチがあった。
『アーサーセイバー!』
ウォッチのウェイクベゼルを回転させて起動スイッチを押すと、『アーサーセイバー』と発声された音声と共にドライバーへ装填し、ドライバーのロックを解除。普段構えるポーズを取ると、ソウゴの背後から女神らしき幻……マザーが現れた。
「変身!」
『トゥモロータイム!』
ドライバーを回すとジオウへと変身し、マザーの手はジオウをハグする様に包み込み、そのままマザーの強烈な光がジオウの姿を変える。
そして、光が収まると“それ”が現れた。
『祝福せよ!約束された勝利を求めて!仮面ライダ〜〜ジオウ!ア〜サ〜!』
現れたジオウの姿は、今までの姿とはまるで違っていた。
仮面はグランドジオウを模している物になっているが、肩と胸部のアーマーは、これからの明るい未来を表している様な白銀になっていて。
胸部アーマーには、全ての絶望を燃やし尽くしてくれそうな黄金の炎のデザインがなされた装飾があった。
更にアンダースーツは銀色、頭部にはこれまでのジオウには無かった王冠が、まるで本当の意味で王である事が認められたかの様に装備してあり。
背中と腰にはそれぞれ、澄んだ青空の様に青いマントとローブを装着していた。
「ジオウ……アーサー……」
「アーサー……」
『ジオウアーサー』と名付けられたジオウ……
その姿は、先程までのグランドジオウ、ミステリージオウ、オーマジオウとも違う。
その姿は、まるでいくつもの神話や伝説と言った中に現れる、王の姿を纏うような感じとなったのでは?と思わせるかのような印象があった。
「………これが……」
ジオウは自分の姿に少し驚くが、すぐにダークライダーへと意識を戻す。
「……行くんだ」
クライの命令でネガ電王が走り出し、ジオウに仕掛ける。
「ッ……!」
すると、ジオウの周りに黄金の風のようなものが現れ、その風は防御壁のようにジオウを守る。
「⁉︎」
「ハァ!」
その風はジオウの下から離れると、一瞬でネガ電王の全体を包む。
「オシマイダ〜!」
風に包まれるとネガ電王が風を鎌鼬の様に受け続け、浄化されていった。
それを見て、今度はエクストリーマーがジオウの背後から現れた。
その時、ジオウの仮面の針が光り、ジオウの頭にいくつもの未来が見えた。
攻撃を避けて、次の行動を更にどう避けて、どう次に有効な一打を放つのか。
そんな“何千、何万通りの未来”の選択肢が、瞬時に流れ込んだ。
「っ⁉︎」
ジオウはその中で見た未来から冷静に、自身にとって“最高最適の選択”を選ぶと光の粒子となり、一瞬のうちにエクストリーマーの背後へ回る。
「ハァァ!」
彼の背後へと躱したジオウはサイキョーギレードを一振りして、エクストリーマーを真っ二つに切り裂き、エクストリーマーはオシマイダーへと戻ると浄化された。
『ポーズ!』
エクストリーマーが浄化され、動きが止まったのを見て今度はゲムデウスクロノスがベルトの能力を使い、時間を止める。
クロノスは止まったジオウに近づき、動けないのを見て剣を振り上げる。
〈ガシッ!〉
「ッ⁉︎」
だかなんと、自身の“ポーズ”で動けない筈のジオウは片手でジオウは、振り返る事なくゲムデウスクロノスの剣を受け止めた。
…いや、自身の剣を受け止めた事実よりも、どうして止まった時の中を動けたのだ。
『ライダー斬り!』
そんなクロノスの疑問は解けることはなく、ジオウの持つサイキョーギレードの刀身に黄金色の光が纏われるとゲムデウスクロノスを切り裂き、そのまま浄化される。
「うっ!」
次にはエピオンがブラットソードをジオウに炸裂させ、ジオウは無防備に受け続ける。
「「ソウゴ(ソウギョ)!」」
さらにエピオンの一撃が繰り出され、ジオウが吹き飛ばされる。
「わかったかい。やはり……⁉︎」
しかし、攻撃を受け続けたジオウは何事もなかったかのように起き上がった。しかも、エピオンから受けた攻撃の跡は、霧の様に掻き消えていた。
「これは……」
『ジオウサイキョウ!』
サイキョーギレードのジオウのフェイスの文字が“ジオウサイキョウー”へ変わる。
『覇王斬り!』
そのまま振り切る“覇王斬り”は、以前とは比較にならない一撃だった。巨大な斬撃となって放たれた覇王斬りはエピオンを切り裂く。
「オシマイダ〜!」
エピオンも浄化され、クライによって呼び出されたダークライダーは全て一掃された。
「凄い……」
「スゴィ〜!ソウギョ〜!」
「これが、このウォッチの……でも、この感じ……なんだろう」
まるで、体を優しく抱きめしめて貰えているいるような温もりを、この姿になってから強く感じていた。
「ひょっとして、マザー?」
もしかしてと、この感じはキュアトゥモロー……いや、はぐたんが持つマザーの力ではかと思い始める。
「その通りだよ」
クライはジオウの前へと現れた。
「まさか、君がマザーの力を受け継ぐとは……」
「これがマザー……」
「全く持って不愉快だ」
クライは不機嫌そうにジオウがマザーの力を受け継いだのだと知ると、パーフェクトジカンセイバーを繰り出し、ジオウはジカンギレードで受け止める。
「くっ……」
ジオウが払い除けると黄金の風を放ち、対するクライはトゲパワワのエネルギーを放つ。しかし、ジオウの風はトゲパワワを簡単に浄化させる。
「その力を捨てるんだ。それは君を不幸にする」
「不幸……?」
「そうだ」
ジオウがジカンギレードとサイキョーギレードを合体し、サイキョージカンギレードにさせると、お互いの剣が火花を散らし、強大な雷光と衝撃波を発生させながらぶつけ合う。
「言ったはずだ!仮面ライダーとプリキュアの戦いは無意味だ!
いくら戦っても、民衆は君達の事など何一つ考えず、すぐに自ら愚かに破滅する!」
クライがトゲパワワのエネルギー弾を放つが、ジオウはまた風を生み出し防ぐ。
「それでいいのか!」
クライがパーフェクトジカンセイバーを振るい、ジオウはサイキョージカンギレードでそれを受け止める。
「そんな無意味な世界で、君は王となるのかい?
君がなる王は、世界から時を止め、永遠の幸せを作り、無意味な戦いからライダーやプリキュアを解放する事だ」
クライが腕と剣に宿るトゲパワワを右肩のマントの機能で増幅させると、ジオウを押し込もうとする。
「それは違う!」
彼に対抗する様にジオウが押し返そうと、クライの言葉を根本から否定する様に叫ぶ。
「お前の理屈だけで!無意味とか言うな!」
反対に今度はジオウが押し始める。
「俺も!はなや!ゲイツにさあや!ほまれ、えみるちゃんにルールー!ことりちゃんとウォズ!他のライダーや他のプリキュアのみんな!守りたいもの為に必死に戦っていた!それを無意味なんて言うな!」
クライにそう叫び、彼の攻撃を押し返した。
「ハァァァ!」
押し返されバランスを崩したクライにサイキョージカンギレードによる攻撃でクライを吹き飛ばし、お互いに距離を取る。
「何故……」
「えっ?」
「何故だい…?僕が描いた世界の結末が正しかった」
「未来に正しいなんてないよ」
クライはそれ以上ジオウの声を聞きたくないのか、マスタークライの力の真髄である背中の懐中時計『エンド・オブ・マスタープレジデント』を操作して、自身の周りの時を、この世界の時を止める。
それにより、世界は灰色に染まり、はなも、はぐたんも、光も、風や空気も、全ての動きが等しく停止した。
「未来はわからないし、どんな自分なってるかなんてわからない。でも……」
――それでも、ジオウの語りは止まらない。
「未来が絶望だって決めるの早いよ!」
仮面の下で忌々しく顔を歪ませたクライは、これ以上の時間停止はエネルギーの無駄だと判断し、時間停止を解除。
今度は時を『ジオウがジオウアーサーの力を手にする前の時間』までに巻き戻そうとする。
しかし、クライが時を巻き戻している最中にジオウの音速を超える攻撃を受け、時間逆行を中断させられる。
「それは、これから辛いことだって一杯あるかもしれない。
けど、乗り越えれば俺達の未来はきっと輝ける!」
ならばと思ったクライは、自分以外の時の流れを遅くさせ、逆に自分の時の流れを早くさせてジオウに斬りかかった。
だが、ジオウはそんなの関係ないと言わんばかりに、時計の針を輝かせながらカウンターを食らわせ、時間減速と時間加速を解除させた。
「うぐぅ!……不可能だ……そんな未来は……」
「ううん!なんか……すげぇいける気がする!」
「私も……諦めない」
「……君はもう、プリキュアではない」
それを聞いたクライは苦し紛れにそう言うが、それでもはなの語りは止まらない。
「私には何もないと思っていた……“なんでプリキュアになれたんだろう”って……でも違った」
更に顔の歪みを強くさせたクライが、時間を“彼女の決意とその言葉”諸共消し飛ばそうとする。
だがジオウは『話はちゃんと聞け』と言わんばかりに斬りかかり、彼が発動させた時間飛ばしを瞬時に解除させる。
「超イケてるお姉さん……私のなりたい、私……
それは誰でもない。自分で決めることだったなって」
自身がプリキュアになれた理由を察したことで、フラフラではあるが、はなも起き上がった。
「はぐたんが来てくれて、ソウゴと出会って、みんなと出会って、大勢の人と出会えた……みんなすごい人だな〜って。でも……」
それは、それぞれ違った人生と生き方を過ごしたみんな、ゲイツもさあや、ほまれ、えみる、ルールー、ツクヨミ 、ハリー、ことりや会ってきた人達はみんな迷いながら生きていた。
「そうだ。生きている限り苦しみは続く」
「そうかもしれない」
「ソウゴ」
「生きるのは苦しい……人生は思い通りに進まない事だってある」
「めちょっくな事、一杯あるかもしれない……
でも、だから、私は応援したい。フレフレ!その気持ちを一人じゃないって抱きしめたい」
「綺麗事だ!」
クライがはなにまたしても、同じようなトゲパワワのエネルギーを飛ばす。
「くぅ‼︎」
ジオウが黄金の風をはなの周りに作り出し、はなを守る。
「まっすぐに理想を語る君のことを冷笑する!嘲笑う!バカにする!」
「それでも、例えバカにされたって、私は何度でも立ち上がる!」
はなは強い意志と共に立ち上がった。
「立ち上がって、みんなを応援する!フレフレ私!
これが……これが……私のなりたい野乃はなだぁぁぁ〜ッ!!」
はなの体が光りだすと、再びプリキュアへと姿を変える。
「輝く未来を抱きしめて!みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」
「エール!」
「ぷいきゅあ〜!」
ジオウがエールの隣に並び立つ。
「……どうして……何故分からないーーッ!」
『ジカンセイバーショット!』
怒りを感じているかのようにも思える叫び声を上げるクライはジカンセイバーショットを出現させると、パーフェクトジカンセイバーをジオウのサイキョーギレードと同じように合体させてパーフェクトジカンセイバーショットにする。
『パーフェクトギリギリセイバースラッシュ!』
白と黒の竜巻を纏いながら『パーフェクトセイバー』という文字を浮かべ、ジオウとエールに向けて斬撃が放たれた。
『アーサーフィニッシュタイム!』
それを見たジオウはサイキョージカンギレードのジオウフェイス『ギレードキャリバー』を取り外すと、ウォッチの起動スイッチを押してジクウドライバーのロックを解除する。
そしてドライバーを回すと、直ぐ様アーサーセイバーライドウォッチをドライバーから外し、サイキョージカンギレードに装填させる。
『アーサーセイバー!』
ウォッチを装填させたサイキョージカンギレードを天へと掲げると、サイキョージカンギレードの剣がかつてないほどに黄金の輝きを放ち、天にまで届く様な光の竜巻が生まれた。
「ハァァァァァァァ!」
『フューチャーギリギリスラッシュ!』
ジオウの繰り出されたサイキョージカンギレードによる攻撃と、クライのパーフェクトジカンセイバーショットによる攻撃がぶつかり合う。
「ハァァァ!」
「……っ!」
すると、クライの放った技がジオウの光により掻き消える。そのまま一直線にクライに放たれた。
「ッ⁉︎ うぉぉ……」
クライは紙一重で躱すとそこへ、エールがミライブレスを召喚して現れた。
それと連動するように、捕えられたアンジュ達のミライブレスも光り、エールに集まる。
「ハァァァ!」
ミライブレスが放たれたエネルギーはクライの持つ本を吹き飛ばし破壊した。
「ママ〜!」
トゲパワワに捕らえれたはぐたんが解放された。
「はぐたん!」
エールは自分の胸に目掛けて飛んで来たはぐたんを優しく抱きしめる。
「ママ!ソウギョ!」
「お帰り。はぐたん」
はぐたんを無事に取り戻すと、ジオウとエールはお互いに手を上げてハイタッチする。
すると、三人から巨大なアスパワワが溢れ出した。
そのアスパワワは徐々に広がり、はくぐみ市を包み、最後には地球上全てをアスパワワで包む。
「めっちゃイケてる!」
「はぎゅ!」
「うん!」
その影響はいい方向へと現れた。はくぐみ市の人達は時間を取り戻し、元に戻っていく。
「そんな……」
クライアス社内部から外のアスパワワを見ていたクライは愕然と膝を折る。
「みんなの未来!」
「「「「「「私達が守る!」」」」」」
そこへ、捕まっていたアンジュ達が現れ、後ろにはゲイツ、ウォズ、ディケイドも現れた。
「「「「「「輝く未来を、抱き締めて!」」」」」」
「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」
「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」
「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」
「キュアマシェリ!」
「キュアアムール!」
「みんな舞い上がれ!希望のプリキュア!キュアアーラ!」
「「「「「HUGっと!プリキュア!」」」」」
エール達がいつもの名乗り上げをすると、ゲイツ達はジオウの新たな姿に驚く。
「ソウゴ……」
「それが、お前の答えで選んだ姿か?」
ディケイドの問いにジオウは頷く。これが自分なりたいもの答えだと言わんばかりに。
一方のウォズは、遂にソウゴが“自分が心の奥底から祝いたいと思える姿”に成ったのだと知り、ザワザワとしていた。
「祝え!束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流、新たなる明日を掴む時の王者!その名も、仮面ライダージオウ・アーサーフォーム!未来を守護する少女の力を継承した瞬間である!」
そして遂に、ウォズがいつもの祝いの言葉を述べる。
すると、ジオウはみんなに近づく。
「みんな……ごめんなさい!」
ジオウは一度、みんなを裏切り傷つけたことに謝罪する為に頭を下げる。
だがアンジュ達は1ミリも気にした様子を見せず、それどころか“自分達は当然の事をしたまでだ”と言わんばかりに笑みを浮かべる。
「ソウゴさん。気にしないでください!」
「誰だって間違えることだってあります」
「ソウゴが間違ったのなら、私達がソウゴを正しい道に戻す」
「あなたが私にしてくれたように」
「みんな……」
「ソウゴ……」
ジオウはアーラとマシェリ、エトワール、アムールの言葉に仮面の下で目を潤せていると、アンジュがジオウに近づこうと試みる。
「どうしても僕と君達は、わかり合えない運命のようだな」
だがしかし、その空気を壊す様にクライから声が聞こえ、全員がそっちに振り向く。
「クライ……俺、あんたが未来を怖がってるように思うんだけど」
「……」
「笑っていても、いつもあなたは泣いているみたい」
ジオウとエールはクライから感じるものを言うと、クライはジクウドライバーを外して変身を解く。
「ハッハッハッ………僕の時間はもう動かない」
クライが自ら強大なトゲパワワを作り出す。
「やめて!」
エールは直ぐに止めようとするが、時すでに遅く。クライは自らにそのトゲパワワを生み出し、姿を変貌させる。
「……ぁぁ」
その姿には、エールも思わず言葉を失いそうだった。
「急げ!早くここを出て止めなければ!」
ウォズの指示で全員外へ出ようとする。
「ソウゴ?」
だがエールは、ソウゴが一人ジオウアーサーから変身解除して立ちすくんでいた事に気付く。そして、ソウゴはエールに振り返る。
「エール。これ」
「それ……」
ソウゴがエールに渡そうとしたのは、オーマジオウドライバーだった。
「オーマジオウのベルト」
「エールが持ってて」
何とソウゴはエールに、このベルトを預けようとしていた。
「えっ?」
「エール……ううん。はななら、これを正しく使える。そんな気がする」
このベルトには、もしかしたら最高最善の力を持つ、本当の力が残っている気がしていた。
だが今の自分では、その力は引き出せていなかった。
でも、はなにならばと思ったソウゴは、彼女にベルトを渡す。
「…うん」
エールは決意し、そのベルトを受け取ったのだった。
「あと、みんなに言っといて……
必ず……帰ってくる」
「うん。絶対だよ」
「うん」
ソウゴとエール、はぐたんは手を上げてハイタッチすると、外へと走る。
すると、ソウゴの前に一つの時のゲートが現れた。
「よし……」
ソウゴはゲートを迷わず潜り抜けた。
そのゲートを潜るとそこは荒野で何もない……いや、一つだけあった。
「時見ソウゴ初変身の像……」
そこにはビルドからクウガと18人の仮面ライダーの像に囲まれて、自分の変身するポーズの像が立っている。初めて未来に来た時に来た場所だった。
「来たか……」
そこにポツンと置かれた御簾……未来の自分と初めて対談した、あの時と似ている光景だった。
「俺を呼んだわけは?」
そう、ここにいるのは未来の自分……オーマジオウとなった未来だった。
「お前が私の知りえなかった姿となった。それを確かめるため」
ジオウアーサーの事だと思い、ソウゴはそのウォッチを見せる。
「……ねぇ、聞かせて。本当に君は未来の俺なの?」
それと同時に、彼はずっと疑問に思っていたことを目の前の男に問い質す。
ここにいるオーマジオウは、本当に
次回!Re.HUGっとジオウ!
第68話 2068: 最強のマザー降臨!最後の対決、魔王VS魔王!
おまけ
時の止まった世界で、私はとある時空を見た。
『おはようソウゴ君!』
『おはようさあや!』
そこでの私は、ラヴェール学園を卒業し、ごく普通の高校生として進学していた。
だがそれでいて、私はその世界でも真剣に王様になる事を夢見ており、私の隣には幼馴染であり、大切な“彼女”でもあるさあやが歩いていた。
更に私の同級生としてゲイツ、ツクヨミが存在しており、「王様になる」という夢を持つ私にゲイツが喝を入れては、そのゲイツがツクヨミに投げ飛ばされ、それを遠巻きにさあやが見ている……という日常。
―――圧倒的自由
「そうだ、これもひとつの世界。『仮面ライダージオウの世界』の可能性。
今の私は、ジオウそのものではない。色んなジオウがありえるんだ。
そうだ・・・、オーマジオウではない私もありえるんだ」
その時、私の背後にさあやが立っていることに気付いた。
「そう思えば、この世界も決して悪いもんじゃないでしょ?」
「・・・確かに世界は悪くないかもしれない。でも私は、この“現実”が嫌いだ」
「“現実”を、悪く嫌だととらえているのは、君の心だ」
更に其処へ、ウォズが語りかけて来た。
「“現実”を真実に置き換えている、お前自身の心だ」
続く様に、ゲイツも語りかけて来た。
「現実を見る角度、置き換える場所。これらが少し違うだけで、心の中は大きく変わるわ」
更に続けて、ツクヨミも語りかけてくる。
「“真実”は人の数だけ存在する」
すると突如、桐生戦兎も語りかけて来た。
「だが、君の“真実”はひとつだ。
狭量な世界観で作られ、自分を守る為に変更された情報。・・・歪められた“真実”さ」
宝生永夢も…
「ま、人一人がもてる世界観なんて、ちっぽけなモンだ」
如月弦太郎が、腕を組みながらそう言う。
「だけど、人はその自分の小さな物差しでしか、物事を測れない」
泊進之介も…
「与えられた他人の真実でしか、物事を見ようとしない」
天道総司が、天に指を向けてそう告げる。
「晴れの日は気分良く」
五代雄介が、青空を見上げながらそう語り。
「雨の日は、憂鬱」
紅渡が傘を差しながらそう言う。
「と、教えられたら、そう思い込んでしまう」
剣崎一真が、そう語る。
「雨の日だって、楽しい事はあるのに」
野上良太郎は、モモタロス達に囲まれながら語る。
「受け取り方ひとつで、まるで別物になってしまう脆弱なものだ。
人の中の“真実”とはな」
門矢士が、あんぱんを食べながらそう言う。
「人間の真実なんてその程度のものさ。
だからこそ、より深い真実を知りたくなるんだね」
天空寺タケルがおにぎりを手に、沢山のパーカーゴーストに囲まれながら語る。
「ただ、お前は人に好かれる事に慣れていないだけだ」
乾巧が不器用にそう告げる。
「だからそうやって、世界の平和ばかりを伺う必要なんてない」
火野映司は私に向けて手を出してそう言う。
「でも、みんな私が憎いんだろ・・・?」
「あんたバカか?あんたがひとりで、そう思い込んでるだけじゃないか!」
城戸真司がそう叫びながら、私に語りかける。
「でも、私はこの世界が嫌いなんだ」
「自分が嫌いな人は、他人を好きに、この世界を信頼するようになれないだろ?」
叔父さんが優しく語りかける。
「この世界は卑怯で、臆病で、ズルくて、悪意に満ちていて・・・・・」
「“本当の自分”が分かれば、この世界にも優しくできるでしょ・・・・?」
トゥモロー・・・
「――私は、この理不尽な世界が嫌いだ。
でも、好きになれるかもしれない。
私はここにいてもいいのかもしれない。
そうだ、『ジオウの世界』は『ジオウの世界』でしかない。
私は私だ。『HUGっとジオウ!の世界』でずっといたい。
私はここにいたい。
私はここにいてもいいんだ!!」
その時、辺り一面荒れ果てていた景色が、一瞬にしてウユニ塩湖の様な美しい景色になった。
「おめでとう!」
小野寺ユウスケ…
「おめでとう!」
光夏海…
「おめでとう」
門矢士…
「congratulations」
海東大樹…
「おめでとう」
操真晴人…
「おめでとう」
フィリップ…
「おめでとう!」
左翔太郎…
「おめでとう!」
ヒビキ…
「おめでとう!」
津上翔一…
「おめでとう」
ツクヨミ…
「おめでとう」
ゲイツ…
「祝え!」
ウォズ…
「おめでとう」
さあや…
「おめでとう」
叔父さん…
「「おめでとう」」
父さん…母さん…
みんなが、手を叩きながらおめでとうと言ってくれている…
「――ありがとう」
平成に、ありがとう
愛する者に、さようなら
そして、全ての仮面ライダーに、
おめでとう
目が覚めると、目の前には相変わらず廃興した世界が広がっていた。
「・・・えっ、なに今の夢。まるで訳がわからんぞ」
※今回のおまけ編は完全ギャグです。
完