Re.HUGっとジオウ!   作:yu-ki.S

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ウォズ「この本によれば、普通の中学生 時見ソウゴ。彼には魔王にして時の王者『オーマジオウ』となる運命が待っている。
彼はこれまでに四人のレジェンドの力を受け継いだ。次なるレジェンドは王となる資質を持つ者、更にそこへまた新たな出会いが……おっと、読み過ぎてしまいました。ここから先はまだ皆さんには未来の話、でしたね」


第7話 王様が仕事体験⁉︎社長は王?2016

――欲望、それは何かを欲しいと思う心。

七つの大罪のひとつとして数えられ、『強欲(グリード)』という名で呼ばれる、最も重いとされる罪。

 

だからと言って、別に欲望を抱くな、という事では無い。

 

例えば赤ん坊。赤ん坊は()()()()()()と思った時、泣く事で空腹を表して親にミルクや母乳やらをねだる。そしてミルクなどを飲んだ赤ん坊は、生きるのに必要な栄養を得る事が出来、それが出来なかった者は飢えて死ぬ。

例えば病人。彼らは何かしらの病気にかかって最も死に近づいている時、大抵は死を恐れて()()()()と願う。そして最後まで病に抗って打ち勝った者は生き続け、病に屈した者から死んでいく。

例えば正義のヒーロー。彼らは誰かの()()()()()()()()為に戦い続ける。そして誰かの為に、自分の為に最後まで戦い続けた者は生き残り、正義という名の欲望が足りなかった者から悪の手によって殺されていく。

 

――欲望、それは人間の殆どが抱く悪しき心であり、人が生きるのに最も必要な心なのである。

 

そして此処にも、そんな欲を抱きながら、ある部屋で一人の男性がパソコンからあるデータを見た後、窓から外を見回していた。

 

「力を手に入れ、準備は整った――」

『オーズ…!』

 

男は昔の出来事をふっと思い出した瞬間、アナザーライダーへと姿を変えると、また元の姿へと戻った。

 

「――世界は私のものとなる」

 

そして黒い帽子を深く被り、“世界を我が物にする”という()()に満ちた、下衆な笑みを浮かべながら舌をなめずるのだった。

 

 

 

「明日の土曜日、みんなでデートしよ!プリキュアが三人揃った記念と、ウォッチを四つ手に入れた記念!」

 

ほまれが仲間になって数日経った頃、みんなはハリーのハウスへと集まっていた。

そんな中、はなが記念にデートしようと持ちかける。

 

「コラコラ!プリキュアは四人おるはずやで!」

 

しかし、ハリーが残り最後の一個のプリハートを見せて、もう一人のプリキュアを探してくれと突っ込む。

 

「いきなり言われても……」

 

「はぎゅ?」

 

さあやもまた、突然入れられたおでかけの予定に難色を示しかけるも、はぐたんの笑みに思わず顔をほまれと一緒に仄かに赤くしながら、同じように笑みを浮かべた。

 

「はぁ〜……はぐたんと一緒なら…」

 

「どこへでもまいります〜!」

 

「……お前ら、そんなノリが軽いとはしらんかったで……」

 

「私も、あんたがネズミとは知らなかった」

 

「ネズミちゃうっちゅうねん!ハリハム・ハリーさんやー!」

 

はぐたんの笑顔に心を奪われながらじゃれる二人に冷や汗を垂らすハリーは、ほまれにネズミと言われて訂正の言葉を叫ぶ。

その頃ソウゴは、男性の肖像画をにやけながら見ていた。

 

「誰それ。なんか偉そう」

 

「織田信長」

 

織田信長のことを知らないというツクヨミに、ソウゴが信長について教える。

 

「なんていうか、戦国時代の王様みたいな人。ていうか、日本を一つにまとめようとして頑張った人。まあでも、この肖像画が信長本人かは、分からないけどね」

 

信長の偉業と、この肖像画が本物かどうかについて説明すると、それを聞いたツクヨミ達は感心した様子で彼を見る。

 

「ソウゴって本当、王様って着くものが好きだね」

 

「うん。でも、お陰でいつも歴史とかはいつもクラスで一番高いの」

 

「でも、ソウゴってなんで、王様になりたいの?」

 

「えっ?だって、俺がなりたいからなるんだけど?」

 

なりたいからなる、ほまれにそう言うと、彼の後ろからゲイツが現れた。

 

「こいつは“魔王”と呼ばれた……たくさんの人間を無慈悲に殺し、最後は部下に裏切られて死んだ」

 

ゲイツはソウゴが持っていた信長の肖像画を取って、信長の最期を話す。

それを聞いたソウゴは、少しムッとした表情でゲイツの顔を見る。

 

「そうゆう言い方ないんじゃない?」

 

「お前も欲望のままに民を支配し、いずれは同じ末路をたどる」

 

そしてオーマジオウの姿を思い出しながら、ソウゴの未来が信長と同じ末路を辿るのだと言う。

 

「俺はそうはならない。最高最善の魔王になるって、決めたからね!」

 

やはり、ソウゴは王様から離れるつもりはない様だ。

そんな彼の様子を見ながら、ほまれはツクヨミに近づく。

 

「ねぇ、本当にソウゴが未来でそんな最悪な魔王になるの?」

 

先日、ツクヨミから未来のソウゴが最低最悪の魔王になると聞かされた事を思い出しながら、その話してくれた本人であるツクヨミに本当にオーマジオウになるのかと聞く。

 

「えぇ、少なくても私達の未来では最低最悪の魔王・オーマジオウになって世界から時を止めたの……」

 

「でも、私は今のソウゴからそんな感じには見えないけど……」

 

ほまれは今のソウゴの口調や雰囲気から、彼がオーマジオウになるとは到底思えなかった。

 

「そんな事より!ソウゴもゲイツも!明日一緒に行こう!」

 

ソウゴとゲイツの間からはなが割り込むように現れ、明日の記念の為に一緒に行こうと誘うのだった。

 

 

 

その翌日、ソウゴ達は『HUGMAN』と書かれたホームセンターへ到着した。

 

「ホームセンター?」

 

「ここ、去年改築して大きくなったところね」

 

「なぜホームセンターなんだ?」

 

何故ここなのかと疑問に持つゲイツ。

 

「フフフッ……いざ店へ!ゴー!」

 

はなに誘われるがまま、一同はそのまま店の中へと入っていく。

 

「「「わぁ〜!」」」

 

「ほら、ほら!服もアクセサリーもスポーツ用品も何だって揃うんだよ!」

 

はなの言う通り、店の中は色々な物が用意されていた。

 

「すごい!充実のラインナップ! このフィット感、それに軽い!」

 

工具ドリルがラインナップされた工具コーナーへ高速で移動し、ボディが赤い電動ドリルを見て感心するさあやに、ハリーは額に汗を垂らしながら困惑する。

 

「……あいつ、趣味の範囲広いな」

 

「そう?さあやらしくていいと思うけど」

 

ソウゴがそう言っていると、いつの間にかはなが“ご自由に寝てみて下さい”と書かれたベットで寝転がっていた。

 

「自由に寝てみてだって、ふかふか〜」

 

「はな、ダイブはダメだと思うよ」

 

「そっかごめん」

 

するとツクヨミから注意を受ける。

 

「あぁ〜もう〜、ホームセンターやばくない?はぐたん楽しい?」

 

「は〜!は〜ぎゅ!」

 

はぐたんの気持ち良さそうな姿をみて、さあやとほまれは目がハートになる。

 

「きゃあわた……」

 

「ホームセンター……」

 

「「いいんじゃない?」」

 

「でしょ!でしょ!」

 

三人のテンションはいつも以上に上がっていた。

 

「ん?ツクヨミは楽しくないの?」

 

「そうじゃないけど……こういう所に来るの初めてだから……」

 

ツクヨミの反応を見て、以外だなとソウゴは思っていた。

 

「おっ、来たな、はな!」

 

「パパ!」

 

そこにがたいの凄い男性…はなの父、野乃森太郎が現れた。

 

「あ〜どうも、どうも」

 

「はぎゅ〜」

 

「やぁ、はぐたん」

 

森太郎がはぐたんに挨拶するとソウゴ達にも気づく。

 

「やぁ、ソウゴ君とさあやちゃん」

 

「「こんにちは!」」

 

「それと、ほまれちゃんとゲイツ君とツクヨミちゃんだね」

 

「えっ?」

 

「何故、名前を知ってる?」

 

「いつもはなから聞いてるよ、ほまれちゃんはスケートが上手いだってね。

それとゲイツ君とツクヨミちゃんは、なにか調べる事が好きだってね」

 

森太郎が言うとはなが三人にピースする。

 

「パパ、ここの店長なんだ」

 

「あなたの未来をガッチリサポート!ホームセンターHUGMANへ!」

 

お店のキャッチフレーズを言うと、近くのお花屋さんから声が聞こえ振り向く。

 

「咲田さん!」

 

「あっ、店長!」

 

「一人?バイトの子達は?」

 

「風邪で休んじゃってるんです」

 

「一人じゃ大変だろう?」

 

「あっ!」

 

「どうしたの?」

 

「手伝おう!」

 

父と咲田の会話を聞いていたはなが、突然の様に手伝うと言い出す。

 

「困ってる人を放っておけないよ!」

 

「手伝うのはいいけど、この格好で?」

 

「あぁ……」

 

ほまれの言う通り、流石に今の格好で手伝うのはちょっとキツイ。

すると、ミライパッドが光り出した。

 

「せや、せや!ミライパッドさんがあるやんか」

 

ハリーに言われ、はな達は非常階段へと場所を変える。

 

「花屋さんなら、ミライクリスタルピンク」

 

「どうやるの?」

 

「驚きたこ焼きもんじゃ焼きや!」

 

そう言ってハリーは、ピンクのミライクリスタルをセットしたミライパッドをはなに差し出す。

 

「ミライパッド・オープン!」

 

ハリーの指示通りにはながそう言うと、パッドから光が放たれて、パット内でドアが開くと、はな達の服装が変わりだした。

 

「お仕事スイッチ・オン!」

 

三人の姿が花屋さんの格好へと変わった。

 

「ミライパッド凄い!」

 

「お着替えしちゃった!ミライパッドさん超イけてる!」

 

着替えが完了すると、そのままさっきの花屋へと向かった。

 

「お手伝いします!」

 

「ふつつか者ですが、頑張ります」

 

「でも……」

 

「単なるお手伝いということにすればいいだろう」

 

自身よりも年下の子達に手伝うと言われ、申し訳ない感じで咲田は言い淀んでいたが、森太郎の説得もあり、彼女達が手伝う事を許可した。

 

「「「よろしくお願いします!」」」

 

そのままソウゴ達は花屋の仕事を手伝うことになった。

最初は商品の並び順から色々と行い、仕事時間の昼休みとなった。

 

「何故、俺まで……」

 

「たまには文句言わずに手伝いなさいよ」

 

理由もなく手伝っていることに疑問なゲイツと、そんな彼に手伝う様に言うツクヨミ。

その一方でソウゴに、はなの父である森太郎が近づく。

 

「どうだい?」

 

「お花屋さんって難しいですね」

 

「でも、君も頑張ってるじゃないか?」

 

「咲田さんの教えが上手いからですよ」

 

と二人が話していると、そこへテレビから一本のニュースが流れる。

 

『前代未聞の事態です。有数の企業である檀ファウンデーションが、日本からの独立宣言を発表しました。これが記者会見の模様です』

 

「壇ファンデーション?」

 

「この店から少し離れた場所にある会社だよ」

 

森太郎から壇ファンデーションという会社の説明を聞きながら、ソウゴはニュースを見続ける。

 

『私が檀ファウンデーション社長、檀黎斗。

檀黎斗改め……檀黎斗王だぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎』

 

金と黒の豪華絢爛な服装を身に纏ったままテレビ画面に出てきた壇黎斗という男性の口から出てきた“王”という言葉を聞いて、彼はすぐに反応した。

 

「檀黎斗王!すっごい!王様だ!!この人も王様になろうとしてる!!」

 

「お前の仲間が現れたな」

 

ゲイツが呆れながら大はしゃぎするソウゴの肩を叩く。

 

『皆の者、よく聞くがいい!我が社はこの国からの独立を宣言する。異論は認めない。我が社の敷地は我が国土。日本の如何なる法律も通用しない!わかったかモルモット共ォ!』

 

『そんな馬鹿な事が許されると思っているのかぁ!』

 

マスコミらしき人が反論、それに同調する人々が「そうだ!」と後に続く。

 

『貴様。王に逆らうつもりか?』

 

黎斗王はそう呟くと、懐からメダルを取り出した。そして彼はそのメダルにキスし、先ほど反論した記者の一人にメダルを投げ込む。

すると、メダルを取り込まれた記者はミイラの様な怪人に変貌させられ、周囲の人々を襲い始める。

 

『見ろ!彼は私の忠実な僕となった!私に歯向かう者は皆こうなるのだぁぁぁー‼︎ハーッハッハッハ!ハーハハハッ‼︎』

 

『現場は混乱しております!なお、檀黎斗は国会議員も誘拐して人質にしている模様です!!』

 

そのニュースを、ソウゴがテレビに顔を近づけて感心するような目で見ていた。

 

「いるんだね、ソウゴくん以外にも王様になりたいって人……」

 

「でも、無茶苦茶じゃない……この社長さん……」

 

「すっごく興味深いよ!ちょっと行ってくる!」

 

ほまれ達が呆れていると、ソウゴはホームセンターを出て、急いで壇黎斗のいる壇ファンデーションの本社へと向かった。

 

「ちょっと、ソウゴ君!」

 

さあやもソウゴの後を追いかける為に、彼の行く方へ一緒に向かった。

 

「これって……」

 

「間違いない、クラスアス社絡みだ。俺達も行くぞ」

 

壇黎斗の力を見てクライアス社絡みだとゲイツとツクヨミは睨み、二人も向かう。

 

 

その頃、ソウゴはホームセンターから少し離れた壇黎斗のいる城へと到着した。

 

「やっぱり。正面からは無理か〜」

 

「ソウゴ君!」

 

「さあや。こっち来て!」

 

黎斗の城へと着いたソウゴとさあやは正面からは無理だと判断し、裏山を上って侵入を試みる。

ソウゴとさあやが侵入すると、同じ制服を着た二人がさっきマスコミの人が変貌した怪物に襲われていた。

 

「怪物が人を襲ってる!この人達って、あの王様の民ってやつじゃないの?」

 

そこへゲイツ達も合流した。

 

「つまりアイツは魔王ってことだ」

 

「そんなこと言ってないで、早く助けないと」

 

『ジクウドライバー!』

 

ツクヨミに助けてあげてと言われた二人はジクウドライバーを装着し、ウォッチを取り出した。

 

『ジオウ!フォーゼ!』

『ゲイツ!ファイズ!』

 

二つのウォッチをドライバーに装填し、ドライバーのロックを解除すると、後ろからソウゴには時計が、ゲイツからタイマーと二つのアーマーが出現した。

 

「「変身!」」

「「「ミライクリスタル!ハートキラッと!」」」

 

さあやと合流したはなとほまれはプリハートにミライクリスタルをセットし、三人がその姿を変える。

 

「輝く未来を~抱きしめて!!みんなを応援♪元気のプリキュア!キュアエール!」

「輝く未来を抱きしめて!みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

「輝く未来を抱きしめて!みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム! 3・2・1! フォーゼ!』

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!アーマータイム!コンプリート!ファイズ!』

 

五人はジオウ・フォーゼアーマー、ゲイツ・ファイズアーマー、キュアエール、キュアアンジュ、キュアエトワールへと変身した。

 

「フレ!フレ!ハート・フェザー!」

 

ハートフェザーをバリアとし、怪物に襲われた二人の周りにバリアを張り守った。

 

「早く逃げてください!」

 

『ジカンギレード!ケン!』

『ジカンザックス!Oh!No!』

 

その隙にジオウとゲイツの二人がジカンギレードとジカンザックスを手元に出現させて攻め込む。

 

「あれ?」

 

「効いていないのか?」

 

だが、二人の攻撃は決まっているにはいるが、何故か中々倒せない。

 

「こいつら、もしかして、不死身なの?」

 

「なんか、ゾンビみたい……」

 

エールは不死身のゾンビみたいだと言う。

 

『『フィニッシュタイム!』』

 

大技じゃないと倒せないと考えた二人がフォーゼとファイズのウォッチを武器にセットし、怪物に向けて放つ。

 

『スレスレシューティング!』

『ザッカリカッティング!』

 

ミサイルのように放たれたスレスレシューティングと赤いエネルギーを纏ったザックリカッテイングでとりあえず撃破に成功した。

 

「ソウゴ君!ゲイツ君!大丈夫!?」

 

襲われていた記者二人を安全な所まで逃したアンジュが二人に駆け寄る。

 

「うん!でも、やっぱり強いねゲイツ。君を俺の…王室直属の騎士団長に任命する‼︎」

 

そしてソウゴはゲイツの強さを見て何かを思いつくと、彼の肩を叩いて騎士団長に任命すると言う。

 

「ふざけるなっ!」

 

それを聞いたゲイツは呆れてソウゴの腕を振り払う。

 

「騒がしいな。私の王道に立ち塞がる者がいる」

 

その時、城の天守閣から声が聞こえ。ソウゴ達が顔を上げると、そこに居たのは社長の壇黎斗だった。

 

「こいつが魔王か」

 

「魔王だと……?私に向かって魔王とのたまうか、この愚か者めがっ‼︎」

 

それを聞き。なんとまあ、凄い見下すような言い方をする社長だ。とはな達は思った。

 

「なんかこいつヤバイ」

 

「あんたが王様?」

 

ソウゴが王様と聞くと黎斗は舌を回しニヤける。

 

「おお、そうだ。私は壇黎斗。だが王の力を手に入れ、その名前は過去となった。

今の私は……檀黎斗王だぁぁぁぁぁぁぁあはははーっ!

私が……王だぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

『オーズ…!』

 

そう叫ぶと黎斗王の体が変貌し、頭部には鷹をモチーフとした羽、腕には虎モチーフの鍵爪、バッタの様な脚、そして胸部には横に並んだ“OOO”の様なマークが付いたアナザーライダーとなった。

 

「奇遇だね!俺も王様になりたいんだ!」

 

「王だと? ゲッへへへへへへ……!笑止、笑止だ!戯言を!王は私で十分だァ!」

 

アナザーライダーがソウゴ達に襲い掛かろうとする。

だがそこへ、ソウゴらの前を何者かが操作する鷹モチーフのロボ『タカウォッチロイド』が通り過ぎ、アナザーライダーへ攻撃した。

そのまアナザーライダーにウォッチロイドの火炎攻撃から、クチバシでの突き攻撃で、紫のライドウォッチを落とさせる。

 

「うぅ……鳥如きがぁ!! 王を愚弄するつもりか!待てぇーー!!」

 

そう言うとアナザーライダーはタカウォッチロイドを追いかけて行ってしまう。

すると、ツクヨミがアナザーライダーの背中のプレートの年号を目にする。

 

「2016……?」

 

ゲイツは先程落ちたライドウォッチを拾う。

 

「見ろ。2016。これが、奴の生まれた年だ。この年に行って、このライドウォッチの力で奴を……!」

 

「ソウゴは置いていくの?」

 

「あの魔王を片付けてしまえばいいだけのことだ。行くぞ」

 

ほまれにそう言うと、ライドウォッチを握りタイムマジーンへと向かう。

 

 

その頃、アナザーライダーとなった黎斗王を探すソウゴだったが、思ってたよりも早かったのか見失ってしまった。

 

「あれ?どこ行った?」

 

「王を僭称する者に、興味がお有りか」

 

何処にいるのだと考えていると、そこにウォズが現れた。

 

「ゲイツがアイツの事を魔王って呼んだんだ。だからもっと観察してみようと思ってさ」

 

「流石、我が魔王。やっと自覚が出てきたかな」

 

そう言うとソウゴはそのまま去っていった。追いかけていたはなとさあやが彼を見つけた。

 

「ソウゴ君!一人じゃ!」

 

「二人共待って!」

 

はなとさあやはソウゴの後を追い続ける。

 

 

その頃、ゲイツとツクヨミ、ほまれの三人はタイムマジーン内で、解析した檀黎斗に関するデータを読む。

 

「檀ファウンデーションは檀黎斗が自分の父親の死をきっかけに、2016年に設立後、莫大な財力を元手に様々な企業を買収。総合企業としてわずか2年で急成長を遂げる」

 

「随分、周到に用意したようだね。それだけ王になりたかったってわけ?」

 

「さあな、とにかく行ってみればわかるだろ」

 

そう言ってゲイツは拾ったライドウォッチを取り出した。

 

「ねえ、このウォッチ。仮面ライダーエグゼイドに似てない?」

 

そのウォッチを見たツクヨミは、ゲイツが拾ったウォッチがエグゼイドウォッチに似ているという。

 

「ソウゴがエグゼイドの力を手に入れて、アナザーエグゼイドを倒したの、確か2016年……」

 

「それと何か関係があるの?」

 

このウォッチとエグゼイドとは、何か関係があると睨む。

 

「とにかくこいつには2016年って書かれてる。それは疑いようない事実だ。行くぞ」

 

ゲイツがタイムマジーンの年号をセットする。

 

「時空転移システム起動」

 

そのまま、タイムマジーンは2016年へタイムワープする。

 

 

 

2016年。

アナザーライダーに変身していた黎斗が誰かを殺害していた。

 

「アーハハハ……!思い知ったか!今日からこの会社は私の物だ‼︎」

 

そう叫びながら、机に置かれた城の図を手に取る。

 

「王になるための輝かしい日々が始まるーーーーーー‼︎」

 

アナザーライダーに変身した黎斗が高々と叫ぶ。そこへ社長室へタイムジャンプしたゲイツ達三人が現れた。

 

「何だ、お前らは?」

 

「俺は王様ってヤツが許せないんだよ」

『ゲイツ!』

 

「ゲイツ。私も手を貸すよ」

 

ほまれもプリハートを持って構える。そのままゲイツはウォッチをドライバーにセットして握り拳でロックを解除すると、「変身」と叫ぶと同時にドライバーを持ち、腕を広げながら回転させる。

 

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』

「ミライクリスタル!ハートキラッと!」

 

ほまれの身体が黄色く光り、服の姿が変わっていく。

 

「ぎゅう〜!」

 

もう一度ミライクリスタルをタッチするとほまれの髪が伸びていき、ポニーテールとなった。

 

「ぎゅう〜!」

 

更にもう一度ミライクリスタルをタッチし、顔にメイクが施されミライクリスタルを腰に付いたポーチへと入れるとカバーが閉じる。

 

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

「ああ……!私が王となる道を邪魔すると言うなら容赦はしない」

 

変身したゲイツとエトワールがアナザーライダーへ向かって行く。

 

「そうか。お前らが奴が言ってた邪魔者か」

 

アナザーライダーがある人物に告げられた事を思い出した。

 

 

『歴史が代わって、今日から君が仮面ライダーオーズだ』

 

『力が漲る……力が漲る……!素晴らしい力だ!私は神をも超える王となるのだ‼︎』

 

『君なら邪魔者も目じゃなさそうだ』

 

 

その邪魔者……それがゲイツ達のことだ。

その事を思い出したアナザーライダーはゲイツとエトワールの周囲に現代でも出現させた怪人を出現させる。

 

「我が家来よ、檀黎斗王の名において奴を葬れ!」

 

 

 

場面は戻り、2018年。

タカウォッチロイドを見失い、仕方なく城に戻った黎斗王は城内で二人の少女に採寸とデザインさせていた。

 

「光栄に思え。新たな衣装を作らせてやる。

テーマはそうだな……ゾンビだ!私にこそふさわしい……」

 

黎斗王がそんなことを喋っていると、二人の少女は手を止めた。

 

「どうした……?手が止まっているぞ!」

 

「出来ません。あなたのおかげでみんなが困ってるんです!」

 

「そうそう!あんたみたいな人に作る服なんてあるかーーーっ!」

 

二人の少女が黎斗王に本音をぶちかまし、それを聞いた黎斗王は目を細めながら彼女たちを見る。

 

「王に意見しようというのか?名を聞こう」

 

「ここ服飾部門で体験で働いている、花咲つぼみです!」

 

「同じく体験の来海えりか!」

 

「体験………確か、中学生と聞いていたな……」

 

目の前にいる赤紫色のおさげをぶら下げる少女とウェーブのかかった青いセミロングヘアの少女二人を見た黎斗王は、確か体験の対象は中学生と聞いていた事を思い出した。

 

「あなたがやっていることは間違っています。今すぐこんなことは止めてください」

 

つぼみは黎斗王に今すぐやめるように訴える。

 

「…気に入った。貴様を我が妃にしてやる」

 

すると黎斗王はいきなりつぼみの肩を抱き、妃にしてやると言い出す。

 

「ちょっと⁉︎ 何気安く触ってるの!」

 

えりかがつぼみから黎斗王を離すと、黎斗王はいきなり二人を思い切り叩く。

 

「ならば今ここで……死ぬがいい!」

 

黎斗王がつぼみとえりかにさらに手を振るおうとする。

 

「見つけた!」

 

突如現れたソウゴは、渾身の力で振り下ろされた手を受け止め、黎斗王の拳を握手へと変える。

 

「貴様はさっきの……!」

 

「会いたかった!」

 

「……何?」

 

 

 

再び2016年。

ゲイツとエトワールは、アナザーライダーが生み出した怪人と交戦していた。

 

「ほら!そこだ、行け!私のモルモット!」

 

アナザーライダーが怪人に指示を出す。

 

「ゲイツ!この怪人は任せて、アナザーライダーの方を!」

 

「わかった」

 

怪人をエトワールに任せたゲイツはアナザーライダーへと向かい、拾ったウォッチを取り出す。

 

『ゲンム!』

 

“ゲンム”と流れたウォッチを起動させ装填した後、ロックを解除しドライバーを回す。

 

『アーマータイム!レベルアップ!ゲーンームゥー!』

 

複眼にはひらがなで「げんむ」と描かれ、両肩の装甲はエグゼイドと同じガシャットのような形状をしたもの――『プロトガシャットショルダー』を装備した、仮面ライダーゲイツ・ゲンムアーマーへと変わった。

 

一方のエトワールはプリハートにクリスタルをセットする。

 

「フレフレ!ハート・スター!」

 

プリハートのハートパネルを押すと唱えな星を集め、ハート状にしたエネルギー体から大量の星を射出し、全てを撃破した。

すると、物陰に隠れていたツクヨミがアナザーライダーの背中のプレートを見て気付いた。

 

「2010年……もしかしてあのアナザーライダー……仮面ライダーオーズ」

 

あのアナザーライダーの背中のプレートを見て、仮面ライダーオーズの生まれた年代の2010年だと気付いた。

 

『フィニッシュタイム!ゲンム!』

 

その間、ゲイツがゲンムのライドウォッチを押し、ドライバーを回す。

 

『クリティカルタイムバースト!』

 

ゲイツ・ゲンムアーマーが円を描くように敵の周囲を素早く動き回りながら連続で攻撃し、最後にトドメのライダーキックを炸裂させアナザーオーズを撃破した。

 

 

 

現代の方では……

 

「気安く王の手に触れるな!」

 

ソウゴの手を振り払うと、黎斗王の体が2016年でアナザーオーズを撃破した影響からか、体がブレ始めた。

 

「何?何が起こったのですか?」

 

「本当に頭がおかしくなったの?」

 

二人がそんなことを言っていると、ソウゴのファイスブックフォンXから連絡が入った。

 

「ソウゴ?今、2016年でアナザーライダーを倒したの」

 

「そっちはどうなってる?」

 

ソウゴが黎斗王を見ると、彼からは先までの現象は無くなっていた。

 

「現代では……倒せてないみたいだよ」

 

 

 

そして、2016年でもアナザーオーズは復活した。

 

「ゲーヘヘヘ!王は滅びぬのだ!」

 

「どういうことだ!?」

 

再びゲイツとの交戦へと入った。

 

 

 

2018年、現代では。黎斗王が突如自分の前に現れたソウゴの姿を観察していた。

 

「貴様、私に会いたいと言ったな」

 

「うん」

 

「何故だ?」

 

黎斗王は何故自分に会いたいのかと聞く。

 

「あ…えっと……俺、王様になりたいから。王様を見て、勉強したい、させてください!」

 

ソウゴが理由を語りながら、頭を下げて黎斗王に頼み込む。

 

「勉強?」

 

「うん」

 

「残念だが、私がいる限り王になるのは無理だ」

 

無理だと言い去ろうとすると、ある事を思いついた黎斗王はソウゴの顔を見る。

 

「―――だが、私を見て諦めも付くはず。家来として使ってやる」

 

直ぐに諦めるだろうと軽く考え、意外とあっさり受け入れた。

 

「やった!家来になります」

 

家来になると聞き、ソウゴが黎斗王に敬礼する。

 

「あなた、あの人がどんな奴かわかってるの?」

 

「俺もそれが知りたくてさ」

 

つぼみに言ってソウゴはそのまま黎斗王の元へと後を追う。

すると、ソウゴが居なくなるとミイラの怪人…屑ヤミーが二人を取り押さえる。

 

「その女を監禁しろ。我が妃となるのだからな。エヘヘヘヘ……」

 

「何するんですか!」

 

「離せ!離せて言ってるでしょ!」

 

二人は抵抗するが、結果も虚しく屑ヤミーに連れて行かれてしまった。

 

 

ソウゴは見失った黎斗王を探しているとはなとさあやに合流した。

 

「ソウゴ!」

 

「ソウゴ君。あの王様に会えたの?」

 

「うん!これから、その人の所で勉強させてもらう所!」

 

「「えっ?」」

 

「あ、そうだ!」

 

ソウゴがファイズフォンXを取り出し連絡を伝える。

 

「ツクヨミ、すぐこっちに戻ってきて」

 

「分かった。ゲイツ、エトワール、一旦戻ろう!ソウゴが何か掴んだみたい」

 

ゲイツはタイムマジーンを呼び出し、エトワールとツクヨミと共に現代へと戻る。

 

「二人は花屋さんの仕事に戻っていいよ!」

 

「でも……」

 

「大丈夫!終わったらそっちに行くから!」

 

「……わかった。行こうはな」

 

「うん。ソウゴ、後でここでの仕事の話聞かせてよ!」

 

二人はそう言って、はぐマンホームセンターの仕事へと戻った。そこへ再びウォズがソウゴの前に現れた。

 

「あのアナザーライダーは、仮面ライダーオーズの力なしでは倒せない。オーズの力を探さないのかい?」

 

「まあ、ウォズも見てて。これは俺が魔王になるために大事な気がするからさ」

 

ウォズには何を根拠に言ってるのかわからないが、そのまま彼は奥へ進んでいく。

 

 

そして、現代へと戻ったツクヨミとゲイツは、ほまれをはぐマンへと戻し、壇ファンデーションの前へと現れた。

 

「あのアナザーオーズが生まれたのは、多分2010年」

 

「奴を倒すには、新しいライドウォッチが必要か」

 

「二人とも、おかえり!」

 

二人が話しているところにソウゴが現れた。

 

「何だその格好は?」

 

ゲイツ達の前に現れたソウゴの格好は、どういうわけか壇ファンデーションの制服だった。

 

「ああ、俺、あの王様のもとで勉強することにしたんだ。

だから、二人には黙って見ててほしいと思ってさ」

 

黎斗王の側で勉強することにしたことを話し、見ていて欲しいと二人に頼むと、ゲイツが腕に装着していたウォッチを外した。

 

「つまり貴様は奴の軍門に下ったという訳か。

なら話は早い、ここで貴様を倒すだけだ」

『ゲイツ!』

 

ゲイツが怒り心頭のままウォッチを起動し、ドライバーに装填した。

 

「やっぱそうなる?」

『ジオウ!』

 

こうなることがわかっていたのか、やむを得ないと言いながらジクウドライバーを装着し、ジオウウォッチを起動させる。

 

「変身!」

 

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』

 

先に仮面ライダーゲイツへと変身しそのまま、まだ変身していないソウゴに殴り掛かる。

 

「変身」

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

ソウゴもゲイツの攻撃をかわしつつ、ジオウへと変身した。

 

「話し合いで済めばよかったんだけど」

 

「何だと⁉︎」

 

そう言うとジオウはそのまま、パンチを繰り出しゲイツを圧倒する。

そして、ゲイツへの攻撃の手を緩めず、ビルドウォッチを取り出し起動させる。

 

『ビルド!』

 

ビルドライドウォッチをドライバーに装填しドライバーを回すと、前方にビルドのアーマーが出現、ジオウの体へと装着される。

 

『アーマータイム!ベストマッチ!ビ・ル・ドー!』

 

ジオウがビルドアーマーを装着したのを見て、ゲイツは更に向かおうとする。

 

「魔王への道を歩き始めたって理解していいんだな?」

 

「ゲイツがそう思うんなら、そうなんじゃない?」

 

「貴様!」

 

怒りを爆発させながら向かっていくがビルドアーマーを装着したジオウにはゲイツの攻撃が効かず、逆にドリルクラッシャークラッシャーで突かれ、殴り飛ばされる。

 

「勝利の法則は決まった!……気がする」

 

『フィニッシュタイム!ビルド!』

 

ドライバーを回したジオウの前にグラフの放物線が現れるとゲイツを拘束し、ジオウは放物線へと乗り込み加速する。

 

『ボルテックタイムブレーク!』

 

ジオウは容赦なしにボルテックタイムブレークを決め、ゲイツは強制変身解除へと追い込まれた。

 

「ゲイツ!」

 

ゲイツを担いでツクヨミが連れて行き、ジオウから逃げる。

 

そのまま黎斗王の元へとソウゴは向かっていき…

 

「見ていたぞ。素晴らしいー!いや、実にいい働きだ。褒めてやる。貴様を我が王室直属の騎士団長に任命する!」

 

「ありがとう!王様!」

 

黎斗王から感謝を頂いた。

 

 

『HUGMAN』のテレビ映像からは、壇ファンデーションのニュースが流れていた。

 

『依然として国会議員の救出の目処は立っておらず、政府は自衛隊の出動を視野に入れて、救出の方法を検討しているとの事です』

 

「ソウゴ。あそこで勉強するって言うけど大丈夫かな……」

 

「ゲイツとツクヨミも近くにいるから大丈夫なんじゃない?」

 

「ソウゴ君、大丈夫かな……」

 

さあやはソウゴが無事かどうか心配だった。

 

 

その頃、壇ファンデーションでは。屑ヤミーによりつぼみとえりかは牢へ入れられる。

 

「もう〜何なのあの王様社長!」

 

「私、堪忍袋の……」

 

「大丈夫?」

 

つぼみが言いかけると牢の中にいた一人の男性が、牢へ放り込まれたえりかとつぼみに駆け寄る。

 

「あなたは?」

 

「誰?」

 

彼女達の目に映ったその男性は、胸に議員バッチと赤い羽根をつけていた。

 

「火野映司。誘拐された、国会議員かな?」

 

それを聞いて、二人はこの人がニュースで誘拐された国会議員だと思った。

 

 

 

「この本によれば、この時代に王が並び立つとある。

だが、ひとつの時代に王はただ一人のみ。

真の王者となるのは誰か?

鍵を握るのは、新たなる…レジェンド」

 


次回!Re.HUGっとジオウ!

 

第8話 花が咲く、本当の王の資質!2010

 

 




おまけ

黎王「私は王だぁぁぁぁぁぁ!!」

ソウゴ「ほーん」

黎王「知りたいことなんでも教えよう!(ウィキ調べ)」

ソウゴ「どうすればいい王様になれるか教えて☆」

黎王「…ググれ」

kuroto−dann

作:檀コンポレーション


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