東方狐神山   作:鮭好きの子猫

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新しい、小説です!


第一話

突然だが、

いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ

うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす

 

色はにおえど 散りぬるを 我が世たれぞ 常ならん

有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔いもせず

 

色は美しく照り映えていても(花は)散ってしまうものである

私たちこの世の誰が 永久に変わらないことがあろうか

いろいろことがある(人生の)深い山を 今日も越えて(いくのだが)

浅い夢など見ることはしない 心を惑わされもしない

 

最初が、歴史上のいろは歌だ。その次に、現代語に訳したいろは歌。それで、最後が、訳したものである。

まぁ、言えば、いろは歌は最近出来たようなものだ。何でかって? それはそれぐらい前の話だからだ。

 

 

 

さっきも言ったように、これはお前らからしたら、もう大体千年ぐらい前の事じゃないだろうか?

そうだな。まずは自己紹介と行こうか。

俺は、狐山 生樹。苗字にもあるように、俺は狐だ。というか、妖狐と言った方が良いだろうか。金の妖狐って感じだろう。

大体俺の尻尾の数は、十一......ぐらいだろう。最近は、尻尾を出していない......まだ言っていなかったな。俺は、いつもは、人型に化けている。だから、最近は見ていなくて、憶えていない。それと、俺は狐の神である。まぁ、勿論のこと、お稲荷は好きだ。好き過ぎて、毎日食べている程ではないが。

山に住んでいて、その名前も付けたぐらい愛用している。それに、どうだろうか......。まぁ、使った年は、約五千年は余裕で超えているだろうな......。つまり、憶えていない。それと、何でそんなに生きてるの⁉︎ とでも思うであろうか? 実はもっと生きている。住み始めて、からだからな。それと、住んでいるところは山、と言っても、野宿している訳でもないからな。山小屋みたいなものを作った訳でもない。じゃあ何なんだ! と、ややこしいかもしれないが、そりゃあ、聞けば分かるだろう。神社に住んでいる。しかも神社も、自分らで作った。巫女はいないが、神はいる。まぁ、俺とかだな。

能力、というものは知っているだろうか。俺にもあるのだ。俺の、能力は、神通力(超能力も可)を操る程度の能力だ。神だな。うん。

それと、実は、俺には双子みたいな狐がいる。まぁ、正式には俺の方が上の様な? まぁそいつの説明もしておこう。

狐山 生美。生美も、妖狐である。尻尾の数も同じくらいで、俺と同じ感じだが、一つ違うところがある。人型とも言えるが、狐とも言える。何て言っているか分からないだろうな。つまり、人型に、狐耳と尻尾が付いている、ということだな。まぁ、俺も結構そういう型もする時がある。

こちらも狐の神である。何人いるんだ、って感じだな。またまたこちらも、金の妖狐だ。まぁ、双子と言うところだから普通だな。

こっちの能力は、何でも操る程度の能力。......チート過ぎるだろ! 誰でも負ける!

はぁ。まぁ、大体こんな感じだろうな。実は今、山の上の神社で、ご飯を作っている。

 

生美「おーい!生樹〜?ご飯出来たー?」

 

あっちの茶間から、声が、聞こえてきた。先程話をした生美だ。俺は、そこまで言うなら作れよ、とも言いたいのだが、前作らせたらもう駄目だ。どう見ても、不味いとしか言えない。見ただけでも、もう不味いとしか言えない。生美が作ったご飯から幽霊みたいなのが飛び出ている。

 

生樹「まだ!」

 

俺はその今の気持ちを振り絞って、言った。

それにしても、まだやり始めて十分だぞ? そんなんで出来るか!

 

生美「ぶー!早くしてよぉ〜!お腹すいたぁ」

 

生美が、茶間から話してくる。お腹空いたって、朝ご飯食べて、四時間ぐらいだ。どうやったら、直ぐにお腹が空くのだろうか......。

俺だって、まだお腹は膨れている。四時間じゃ空かないからな......。

さっきから、お腹空いたお腹空いたしか、生美が言ってこないから、ずっと言われて二十分ぐらいでやっと作り出したんだ。

 

生樹「お腹そんなに直ぐに直ぐのは大体生美だけだよ!」

 

力振り絞って、言った。はっと気付いてフライパンの中を見ると、もう振り絞り過ぎて、焼き過ぎた......。

 

生樹「生美の所為で焼き過ぎた!」

 

俺は、茶間にいる、生美に言った。そしたら、言った直後に、ここのキッチンにダダダダ、と、走ってくる音がした。

 

生美「え、え、え、えぇぇぇっ⁉︎焼き過ぎたの?」

 

生美が、フライパンの中をじぃっと、見つめながら、目をパチパチさせて、言った。

だから、そうだって、言ってるだろ!

 

生樹「あのな、もうちょっとで、焼けるから、あっち行け!」

 

俺は、生美に向かって、フライパンの中身をどうするか、考えながら、しっし、と、手を上下に振った。

そしたら、生美は、俺を、じぃっと、無言で見つめて言った。

 

生美「嫌だ!私、どうにかするわ」

 

駄々っ子のように、“嫌だ!”と、言った。珍しくキリッとした顔で、フライパンを見つめている。

今キリッとしなくてもいいと思うんだが......。

 

生樹「はぁー......。もう良い!あっち言ってろ!」ポ-イ...ド-ン

 

俺は、一息ついてから、邪魔な生美を、茶間の方にぶん投げた。ぶん投げた一瞬後に、ドカーン! と、大きな音がした。多分、生美があっちに当たった音だろう。

 

生樹「ふぅ」

 

俺は、良かった、邪魔者が消えて、と思って、一息ついた。

これでやっと、ご飯を作れるんだ、と、何故か安心しながら、火の温度を上げて(自分でフライパンの下に火を出した)、中身を焼き出した。ちなみに、中身は、ステーキ。久し振りにステーキを食べれるので、大分焼き過ぎた時には、ダメージを受けたが、くれた人から、確か、“焼き過ぎた方が美味しいわよ! ”と、聴いた。ちなみにくれた人の事は、、後々説明する。

 

生樹「......よし。こんな感じで、良いだろう」

 

俺は、一回、フライパンの下の火を消して、フライパンの中身を見た。

ちょっと焦げた気もするが、まぁ良いだろう。生美が美味しいって言ったらだが。このままでは、普通のステーキになるから、ステーキソースを掛ける事にした。ステーキソースは、一回作ったことがあるので、ステーキソースを今から作る。待っている生美には、ちょっと、申し訳無いような気もしたが、まぁ、良いだろ。はっと、気付いた事があった。茶間に行って、ぐしゃぐしゃだったら、どうしようか。俺は、汚いのは大嫌いなんだよ。生美も、言わなきゃ片付け無い気もするし、一応言う事にするか。

 

生樹「おーい!茶間片付けとけよー!」

 

俺は、言った。何か気持ちが、スッキリした気がした。

それにしても、果たして、生美の返事は返ってくるのだろうか。もしかしたら、待ちきれなくて、他の肉などを取りに行ったりしていないだろうか。

 

生美「んぁ?何て?」

 

声は、茶間じゃないほうから聞こえた。キッチンの左の方だ。生美がいるのは、多分、寝間の方だ。寝ていたのか、“んぁ? ”と、今起きたっぽい声が聞こえた。

俺は、ちゃんと聞いとけよ......と、思った。それにしても、もう直ぐで、ご飯が出来るかもしれない時に寝るなよ。そう思った所為で、ステーキソースを、零しそうになった。

 

生樹「だーかーらー!茶間片付けとけー!」

 

俺は、やっと出来た、ステーキソースを、ステーキに掛けながら言った。

あっちに持ってく前に、片付けれれば、良いんだがな......。

 

生美「はっ、はいー!」

 

生美の焦る声が聞こえた。また、ダダダダ、と、走る音が聞こえた。

何回目だよ、今日家の中走るの。床が傷つくからやめて欲しい。やっと、ステーキソースを、ステーキ二個に掛けれたので、次は、ご飯だ。もう米は、炊いておいたので、今から炊かなくても良い。二つの茶碗に、米大盛りを、掛けた。俺たちは大食いなのか......? 取り敢えず、茶碗を茶間に持って行こう。それにしても、茶間って、食べるとこなのだろうか? 他のとこはもしかして、他のとこで食べてるとか? まぁ、ここだけは無いだろうな! な!

 

生樹「よっ......」

 

俺は、茶碗を、両手に持ち、茶間に向かった。

生美には俺の足音が聞こえたのだろうか、焦ってるみたいだ。茶間のあちこちを走り回っている音が聞こえる。だから、走るなよって言ってるだろ!

 

生樹「よっこい」ガラァ

 

俺は、茶碗で両手を尽くしているので、さっきどうしようか、考えていた。それで、出た答えは......

尻尾で開ける! まぁ、普通そうだろうな......。

 

生美「っ!」タラタラ...

 

茶間の机に、茶碗を置くと、生美が、後ろに何かを隠しているのか、偶に後ろをチラッと見て、汗を垂らしている。

まぁ、その内に分かるだろう。でも、一体何を隠しているのだろうか......? 別に、俺が投げてちょっと空いた穴なら許すが。

 

生樹「あ、両手に入り切らないから、生美来てくれないか?」

 

そういえば、と、俺は思って言った。

そういえばさっき、それで悩んでいたんだったな。思い出した思い出した。

 

生美「⁉︎い、良い!行かないよ、行かない!」

 

生美は、予想外の事が出て来て、驚いたのか、もっと汗が出て来ている。

それだったら、もっと暴露ると思うんだが......、と、思いながらも言わないんだがな。

 

生樹「あ、そうか。そういえば尻尾あったな」

 

またそういえば、だが、尻尾で持てば良いのか。そうだな、と思い、手をパチン、と、鳴らした。

もしかしたら、生美はそれを言おうとしてたのか? いや、違うだろうな。それだったら、あんなに汗出るわけないか。暑い、という訳でもないしな。だって、今冬だからな。実は、着物というか、俺は袴をはいているのだが(生美は勿論着物を着ている)、その上から、ふわふわの、服みたいなものを着ているからな。生美も同じでな。だから、暑い訳ないよなぁ。

 

生樹「ま、良い」ガラッ

 

俺は出ようとしている俺を見て、ほっとしている顔が見える。

ステーキを持ってこよう。

 

生樹「よっ......って⁉︎」

 

俺は、普通に持とうとしたのだが、持った瞬間に、ドスッと、手に重みが来た。

もしかして、それぐらい重いのか? とか、もしかしたらステーキじゃないのか? だって、前こんなに重くなかっただろうし......など、そんな訳ない事を考えながら、茶間に行く廊下を歩く。

 

生樹「んっ」ガラァッ

 

俺は、開ければ茶間の中に入れる襖を開けた。

果たして、生美はどうなっているだろうか。もしかして、また隠している? そしたら、無理矢理でも見るな。申し訳無いけど。仕方ないんだ、うん。

という思いを心の中で言った後、襖を開けた、茶間内を見た。そしたら、いつのまにか生美がいない。

 

生樹「おい⁉︎」

 

俺は、おいおい、どうしたんだよ!と、思いながら、言った。

その後、もしかしたら、どこかに隠れているのかもしれない、と思い、茶間内を見渡す。......見渡すだけでは見つからないようだ。まぁ、そうだよな。そしたら、隠れる意味無いな。それだったら、どこに隠れているのだろうか? 物の後ろとかか?

 

生樹「?」

 

光の大きい提灯の後ろを、チラッと見ても、やはりいない。

それだったら、押入れの中か? と思い、押入れの近くに行く。ここに居なかったら、もしかして、能力で、小さくなって、どこかにいるとか? とか、変な妄想をしながら、ずいずいと、押入れに向かう。

 

生樹「!」ガラッ

 

俺は、押入れをガラッと開けた。見た所はいない。

もしかしたら、見えないほうか?

押入れの反対の方もガラッと開けた。だが、そこにも、いなかった。

 

生樹「どこだよ!」

 

俺は、ちょっと困った顔で言った。

ここにいなかったら、どこにいるんだ。消えたのか? 外に行ったのか? もしかして、旅に出たのか?

という、嫌な妄想が、頭をよぎる。

 

生美「あっ、出来た?」

 

と、真後ろから、生美の声が聞こえた。そこは、俺が最初に入ってきた襖の方だ。生美は、何も持っていない。

どこに行っていたのだろうか? 何も持っていないとなると、狩に出かけたとしても、肉などは持って帰ってくるはずだ。旅に出たとしても、リュックサックなどを背負っている。それなどが気になったので、取り敢えず生美に聞いてみるとしようか。

 

生樹「何してたんだ?」

 

と、俺が言うと、生美は、俺が、ステーキを持って来ようとして、生美に頼んだ時と、同じ顔をした。さらに、汗がダラダラだったので、さらに焦ってはいたのだろう。

 

生美「え?あー......ま、また寝てたんだよ!ほ、ほら!さっき寝てたでしょ?」

 

生美が、すごく焦った顔をして、言った。

俺にはバレバレなんだけどな......。嘘を付いてるんだな。

 

生樹「まぁ、取り敢えず食べるぞ」

 

俺は、このままやってると面倒くさい事になりそうなので、取り敢えず食べる事にした。そうしたら、生美は、パァーッと、さっきのすごく焦った顔には見えないぐらいの、幸せそうな顔をした。

 

生美「そうだね!いただきま〜す‼︎」

 

生美は、俺に向かって“いただきま〜す”と、ぺこりと、お辞儀的なものをした。それをしたら、直ぐに、手は一直線に箸に行き、ご飯をガツガツと、食べ始めた。俺も、ステーキに向き、“いただきます”と、心の中で言い、とても、心の中で感謝した。どんな感じで言ってたかというと、

この美味しいステーキも、元々は牛だったんだよなぁ......。俺達の為に、肉を分けて下さってるんだ。だが、その牛を、切った人が悪いのではないのだろうか......。まぁ、それをさらに切って、食べれるようにしたのは俺なんだけどな......。やっぱり、いただいてるんだなぁ......。いや、だから、いただきます、なのか。これで、さらに知識が増えたなぁ。

と、心の中で色々独り言を喋っていたら生美に“食べないのぉ〜? ”と、言われた。

ちょくちょく食べてるだろうが! とも思ったが、そっと、心の中にしまって置いた。

 

生美「ごっちそーうさっまぁー!」

 

生美は、“ご馳走さま”を、変な風にアレンジし、言った。

 

生樹「ご馳走さま」

 

俺は、さっきまでステーキが置いてあった皿を、チラッと見た。もう空だなぁ......。

というか、洗い物増えるな! ステーキソースを作った皿に、ご飯を入れた皿二皿に、ステーキを入れた......それに、ステーキソースを掛けたから、もっと......。

と、俺がなんともない事を考えていると、いつの間にか、人がドアの前に立っていた。誰だろう、と思いドアの近くに行く。

 

生樹「はい」

 

 

 




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