金曜夜の夕飯決闘   作:逸環

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カキグラタン

今日も今日とて、一日が終わる。

仕事が終われば、人々は家路を急ぐ者がいれば、飲み屋を梯子する者、趣味の店へと駆けていく者。様々に生活をしていく。

だが、今日は少し特別な一日の終わり。

明日は土曜日、休みの日。

心置きなく楽しみを楽しめる、金曜日の夜。

そんな素敵な夜に、あの二人(・・・・)はまたカードショップに集まっていた。

 

「今日こそは僕のリクエストのグラタンにしてもらうからね!」

「作るのはどっちにしろ俺だろうが!俺が勝ったらカルボナーラにするからな!」

 

そう、金曜日の夕飯の献立を賭けて。

 

「「デュエル!!」」

 

 

押切 冴香

ライフポイント:8000

手札:5枚

フィールド:なし

 

東雲 圭史

ライフポイント:8000

手札:5枚

フィールド:なし

 

 

「今回は僕が先行だね。まずは《SR(スピードロイド)バンブー・ホース》を通常召喚!」

 

SR(スピードロイド)バンブー・ホース

レベル4 風属性 機械族

攻撃力:1100

 

「【SR(スピードロイド)】か!」

「《SR(スピードロイド)バンブー・ホース》の召喚時の効果を発動するよ。手札からレベル4以下のスピードロイドモンスターを1体特殊召喚する!おいで!《SR(スピードロイド)三つ目のダイス》!」

 

開幕として現れた機械仕掛けの馬が嘶くと、その呼び声に応じて4面ダイスを模した機械が現れる。

テーブル上のソリッドヴィジョンに合わせたミニチュアサイズが、それぞれをキュートな仕上がりにしている。

 

SR(スピードロイド)三つ目のダイス

レベル3 風属性 機械族

攻撃力:300

 

「【SR(スピードロイド)】でレベル7シンクロが可能になったという事は……あいつを出すつもりか!」

「いくよ!レベル4の《SR(スピードロイド)バンブー・ホース》に、レベル3の《SR(スピードロイド)三つ目のダイス》をチューニング!シンクロ召喚!来て!《クリアウィング・ファスト・ドラゴン》!!」

「{ガアアアァァァァァァッッッ!!}」

「ちょっと違った!!そっちか!そっちか!!」

 

SR(スピードロイド)バンブー・ホース》と《SR(スピードロイド)三つ目のダイス》が作る、光り輝く道を風が通り抜けると、白地に緑の装甲を纏うドラゴンが咆哮を轟かせて現れる。

その瞳が東雲のアバターを見据え、戦う意欲を見せている。

 

クリアウィング・ファスト・ドラゴン

レベル7 風属性 ドラゴン族

攻撃力:2500

 

「《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》ももちろんありだけど、圭史くん相手ならこっちかなって」

「こいつ……俺の傾向から読んで来てやがる……」

「グラタンのためならば……だよ!続けてカードを2枚セットして、ターンエンドするよ」

 

 

押切 冴香

ライフポイント:8000

手札:1枚

フィールド:クリアウィング・ファスト・ドラゴン、伏せカード2枚

 

東雲 圭史

ライフポイント:8000

手札:5枚

フィールド:なし

 

 

「それじゃ、俺のターンだな。ドローしてっと。うーむ……ここはまずは、永続魔法《ウォーターハザード》を発動するぜ。俺のフィールドにモンスターがいない場合、手札からレベル4以下の水属性モンスターを特殊召喚できるようになる。俺はこの効果で、《フィッシュボーグ-アーチャー》を守備表示で特殊召喚する」

 

《ウォーターハザード》で生じた海から、2つの水槽の中にカワウソとアシカを入れた機械のケンタウロスが現れる。

一応は魚族だし、名前にフィッシュと入ってはいるのだが、魚要素はどこにもないのは目を瞑って欲しい。

 

フィッシュボーグ-アーチャー

レベル3 水属性 魚族

守備力:300

 

「で、速攻魔法《帝王の烈旋》を発動する」

「そのカードは!?」

「お前も知っての通り、このターン俺がアドバンス召喚をする際に、お前のモンスターを1体使う事が出来る様になる」

「《クリアウィング・ファスト・ドラゴン》が(ペンデュラム)ゾーンに行く効果は、破壊された時だけ……リリースには対応していない……!」

「というわけで、俺の《フィッシュボーグ-アーチャー》とお前の《クリアウィング・ファスト・ドラゴン》をリリースして、アドバンス召喚!《ビッグ・ホエール》!!」

「{オオオォォォォ……!!}」

 

《クリアウィング・ファスト・ドラゴン》のものではない烈風が彼を覆うと、その身を無理矢理に掻き消してしまう。《フィッシュボーグ-アーチャー》と共にその姿は消え、後に新たに出現したのは、海を割る大クジラ。

 

ビッグ・ホエール

レベル9 水属性 魚族

攻撃力:1000

 

「……あれ?最上級、それもレベル9のモンスターにしては、随分と控えめな攻撃力だね?っていうか、鯨なのに魚族なんだ……」

「《要塞クジラ》からの伝統だな。まあ、攻撃力が低い分、効果は中々だぞ。《ビッグ・ホエール》がアドバンス召喚に成功した時、こいつをリリースしてデッキからレベル3以下の水属性モンスター3体を、効果を無効にして特殊召喚できる!」

「3体も!?」

「《貪食魚グリーディス》と、《オイスターマイスター》を2体特殊召喚するぞ!」

 

《ビッグ・ホエール》が噴火の様な潮を吹くと、そこから現れる鰐の様な口をした魚と、牡蠣の戦士が2体。

彼らを呼び出した後、《ビッグ・ホエール》は出て来た時とは逆に海の底へと消えていく。

 

貪食魚グリーディス

レベル3 水属性 魚族

攻撃力:1000

 

オイスターマイスター

レベル3 水属性 魚族

攻撃力:1600

 

「総攻撃力は4200か……。よし、このままバトルフェイズに入ろう。まずは《貪食魚グリーディス》で攻撃だ!」

「リバースカードオープン!《メタル・リフレクト・スライム》!」

「はぁ!?【SR(スピードロイド)】なのにか!?」

「ふふふ!この効果で、この罠カードは守備力3000のモンスターとして守備表示で特殊召喚されるよ!」

 

《貪食魚グリーディス》が押切のアバターに噛みつこうとするも、その攻撃は鋼のスライムによって妨げられる。

鋭い牙があっても、流動する鋼は噛み切れないらしい。

 

メタル・リフレクト・スライム

レベル10 水属性 水族

守備力:3000

 

「となれば攻撃は中止だ!メインフェイズ2に入り、シンクロ召喚!レベル3の《オイスターマイスター》2体に、レベル3の《貪食魚グリーディス》をチューニング!現れろ!《飢鰐竜アーケティス》!《飢鰐竜アーケティス》の攻撃力と守備力は、俺の手札の数×500ポイントアップする!今は2枚だから、1000アップだな」

「{ジャアアァァァァァッッ!!}」

 

三体のモンスターが合わさると、《貪食魚グリーディス》が成長した様な巨大魚《飢鰐竜アーケティス》がサメ映画の様に水面から飛び跳ね出現する。

ミニチュアサイズでなければ、完全にモンスターパニック映画の始まりだ。

 

飢鰐竜アーケティス

レベル9 水属性 魚族

攻撃力:1000→2000

 

「さて、このシンクロ召喚によって墓地へ送られた、3体のモンスターの効果を発動していく。まず、《オイスターマイスター》が戦闘破壊以外でフィールドから墓地へ送られた時、《オイスタートークン》を1体特殊召喚する。これが2体分だな」

 

東雲のフィールドに召喚される、2体の《オイスタートークン》。

どこからどう見てもただの牡蠣だが、一応はモンスター。

……《飢鰐竜アーケティス》が獲物を見る目で《オイスタートークン》を見ているのは、きっと気のせいだろう。

 

オイスタートークン

レベル1 水属性 魚族

守備力:0

 

「続いて《貪食魚グリーディス》がシンクロ召喚の素材となった時の効果で、こいつが素材となった《飢鰐竜アーケティス》の攻撃力と守備力を、お前の手札の数×200アップする。まあ、1枚しかないから200だけアップだな」

 

飢鰐竜アーケティス

レベル9 水属性 魚族

攻撃力:2000→2200

 

「最後に《飢鰐竜アーケティス》のシンクロ召喚成功時に効果を発動する!素材にしたチューナー以外のモンスターの数だけ、ドローする!俺は2枚ドロー!これにより《飢鰐竜アーケティス》の攻撃力と守備力は、更に1000アップする!」

 

飢鰐竜アーケティス

レベル9 水属性 魚族

攻撃力:2200→3200

 

「これで手札は4枚!まだまだ行くぞ!フィールドの《オイスターマイスター》2体でリンク召喚!召喚条件は水属性モンスター2体!リンク召喚!現れろ!《マスター・ボーイ》!」

 

マスター・ボーイ

リンク2 水属性 水族

攻撃力:1400

 

「水属性強化のリンクモンスターだっけ?」

「合ってるぞ。こいつがいる限り、フィールドの水属性モンスターは攻撃力と守備力を500アップさせる」

「あ、フィールド全体なんだ?じゃあ、僕の《メタル・リフレクト・スライム》も強化されるんだね」

「そうそう」

 

髭を生やしたヒトデの紳士が現れると、その紳士的な雰囲気(ジェントリーオーラ)でフィールドの水属性たちを強化する。

ジェントリーオーラとは何なのか。その答えはイギリスにたぶんある。

 

マスター・ボーイ

リンク2 水属性 水族

攻撃力:1400→1900

 

飢鰐竜アーケティス

レベル9 水属性 魚族

攻撃力:3200→3700

 

メタル・リフレクト・スライム

レベル10 水属性 水族

守備力:3000→3500

 

「そして魔法カード《海竜神(リバイアサン)の激昂》を発動するぞ。デッキから《激流葬》を手札に加える」

「あ!?《激流葬》!?」

「カードを2枚伏せるが、これで《飢鰐竜アーケティス》の攻撃力は下がるぞ。良かったな」

「今絶対、それ以上に悪いもの仕込まれたんだけど何が良いのかな!?」

 

飢鰐竜アーケティス

レベル9 水属性 魚族

攻撃力:3700→2700

 

「これ以上は動けないな。ターンエンドだ」

 

 

押切 冴香

ライフポイント:8000

手札:1枚

フィールド:メタル・リフレクト・スライム、伏せカード1枚

 

東雲 圭史

ライフポイント:8000

手札:2枚

フィールド:飢鰐竜アーケティス、マスター・ボーイ、ウォーター・ハザード、伏せカード2枚

 

 

「僕のターン、ドロー!……ううーん。どう考えてもあの2枚の内片方は、《激流葬》なんだよなぁ……」

「さあ、どうだろうな」

「よし、決めた!《トレード・イン》を発動するよ!レベル8のモンスターを手札から捨てて、2枚ドローする!」

「……は!?《トレード・イン!?【SR(スピードロイド)】には、レベル8のモンスターなんていないはずじゃ……!?」

「レベル8のモンスター、《神獣王バルバロス》を手札から捨てて2枚ドロー!」

「バルバロ……そうか!《獣神機王バルバロスUr(ウル)》のための機械族か!」

「そう!メインはSR(スピードロイド)たちじゃなかったんだよ!ここで今引いた《レスキューラビット》を召喚!」

 

レスキューラビット

レベル4 地属性 獣族

攻撃力:300

 

「……通そう!」

「《レスキューラビット》の効果を発動!この子をゲームから除外して、デッキからレベル4以下の同名通常モンスター2体を特殊召喚する!来て!《忍犬ワンダードッグ》たち!」

 

ヘルメットとゴーグルを身に付けたウサギが、首からかけたホイッスルを吹くと、ドロンっと煙と共に現れる2体の忍者……否、忍犬。

そして《レスキューラビット》は《忍犬ワンダードッグ》たちが現れた時の煙に紛れて、気が付けば退場している。

 

忍犬ワンダードッグ

レベル4 風属性 獣戦士族

攻撃力:1800

 

「……まだ通す!」

「なら、レベルの合計が8以上になるように自分のモンスターをリリースする事で、このモンスターは特殊召喚できる!レベル4の《忍犬ワンダードッグ》2体をリリースして、現れよ!《獣神王バルバロス》!」

「{ガオオォォォォッッ!!}」

「そっちも入れてるのか!」

 

《忍犬ワンダードッグ》たちが地面に煙玉を叩き付けて消えると、入れ替わりにドリルの様な螺旋のランスを持つ、ケンタウロスのライオン版とも言う様な獣の戦士が勇壮にフィールドへ降り立つ。

 

獣神王バルバロス

レベル8 地属性 獣戦士族

攻撃力:3000

 

「なら、その特殊召喚に合わせてリバースカード発動!《激流葬》だ!フィールドのモンスターたちを全て破壊!」

「やっぱりね!」

 

《獣神王バルバロス》がフィールドに足を付けた途端に、東雲のフィールドから轟々たる激流が押し寄せて全てを押し流していく。

その水の勢いの前には陸の生き物である《獣神王バルバロス》だけでなく、水の生き物である《マスター・ボーイ》や《飢鰐竜アーケティス》すらも例外なく押し流される。

 

そのはずだった。

 

「そして俺の水属性モンスターが破壊された事をトリガーに、もう一枚のリバースカードを発動する!《激流蘇生》!破壊された水属性モンスターたちを蘇生させ、その数×500ポイントのダメージをお前に与える!」

「{ジャアアァァァァァッッ!!}」

 

《マスター・ボーイ》と《飢鰐竜アーケティス》が流された先は、絶望の海底(墓地)ではなく輝く海面(フィールド)

どうやら、水の流れが途中から変わり、彼らに好都合となったらしい。

だが、水属性モンスターたちにとって都合の良い水流は、逆に対戦相手である押切には不都合であり、水飛沫がアバターを襲ってダメージを与える。

 

「蘇生されるのは《マスター・ボーイ》と《飢鰐竜アーケティス》の2体だから、合計で1000ポイントのダメージだね?」

「ああ。それにチェーンして、《マスター・ボーイ》が戦闘や効果で破壊された場合の効果も発動しよう。墓地から水属性モンスターを手札に戻す。ここはそうだな……《オイスターマイスター》にしておこうか」

「じゃあ、逆順処理としてまず、《オイスターマイスター》が圭史くんの手札に。それから《マスター・ボーイ》と《飢鰐竜アーケティス》が蘇生されて、僕が1000ポイントのダメージだね」

「ついでに俺の手札が3枚に増えるから、《飢鰐竜アーケティス》の攻撃力が1500アップしてるな。ん?いや、《マスター・ボーイ》込みで2000アップか」

 

飢鰐竜アーケティス

レベル9 水属性 魚族

攻撃力:1000→3000

 

マスター・ボーイ

リンク2 水属性 水族

攻撃力:1400→1900

 

押切 冴香

ライフポイント:8000→7000

 

「僕のフィールドはやられたけど、これで終わらないよ!墓地の《SR(スピードロイド)バンブー・ホース》の効果を発動!このカードを墓地から除外して、デッキから風属性モンスター1体を手札に加える!《SR(スピードロイド)ベイゴマックス》を手札に!」

「そのカード、そんな効果もあったのか!?」

「そうだね。《SR(スピードロイド)ベイゴマックス》の効果を発動!自分フィールドにモンスターが存在しない時、手札から特殊召喚する!」

 

墓地から聞こえた馬の嘶きに応じ、赤いベーゴマがいくつも連なり現れる。

 

SR(スピードロイド)ベイゴマックス

レベル3 風属性 機械族

攻撃力:1200

 

「《SR(スピードロイド)ベイゴマックス》が特殊召喚された時、効果が発動される!デッキから《SR(スピードロイド)ベイゴマックス》以外のスピードロイドモンスターを手札に加える!僕は《SR(スピードロイド)タケトンボーグ》を手札に加える!ここでリバースカードを発動!永続トラップ《リビングデッドの呼び声》!」

「あ!?《激流葬》のタイミング間違えたか俺!?」

「僕の墓地からモンスターを特殊召喚!蘇れ!《獣神王バルバロス》!!」

 

墓場から蘇る、《獣神王バルバロス》。

その姿はところどころ骨が見え、肉が腐るなどしているが、別にアンデット族になっているわけではない。

 

獣神王バルバロス

レベル8 地属性 獣戦士族

攻撃力:3000

 

「《獣神王バルバロス》の効果を発動!フィールドか墓地からバルバロスモンスター1体を除外する事で、相手フィールドのカードを2枚破壊する!僕は墓地の《神獣王バルバロス》を除外して、《マスター・ボーイ》と《SR(スピードロイド)赤目のダイス》を破壊する!」

「そいつはお断りだ!墓地の《海竜神(リバイアサン)の激昂》の効果を発動!こいつをゲームから除外して、水属性モンスターの効果破壊を防ぐ!」

 

《獣神王バルバロス》がその槍を回転させ東雲のフィールドへ突撃するも、その破壊は海から現れた青く巨大な海竜によって防がれる。

なお、《海竜神(リバイアサン)の激昂》に描かれているこの海竜は《海竜神(リバイアサン)》というレベル5の通常モンスターなのだが、今となっては見たことがある人は少ない初期のカードだというのは余談だろう。

ちなみに押切は見たことがないが、東雲は兄が持っているので見たことがある。

 

「厄介なカードはこれで消せた!手札の《SR(スピードロイド)タケトンボーグ》の効果を発動!僕のフィールドに風属性モンスターがいる時、特殊召喚できる!」

 

風を纏いながら現れる、竹とんぼのロボット。

彼の効果の恐ろしさは、東雲もよく知っている。

 

SR(スピードロイド)タケトンボーグ

レベル3 風属性 機械族

守備力:1200

 

「……ッ!(この流れは不味い……!止めるには《飢鰐竜アーケティス》の三つ目の効果で、次に出てくるモンスターか《SR(スピードロイド)ベイゴマックス》を破壊するかだが……そうすると今度は《獣神王バルバロス》の全体攻撃が防げねえ……!かと言って放置しておけば、おそらくレベル7にしてのシンクロ召喚で《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》か《クリアウィング・ファスト・ドラゴン》のどっちかが出て来るだろうが……。どっちにしろ効果を無効にされるのは痛い……!……いや、待て。ならここは何もせず、ダメージは食らうが壁にして次のターンに賭けるべきか?幸い、手札は3枚あるから繋げる事はできる……)」

「追加で《SR(スピードロイド)タケトンボーグ》の効果を発動するよ!このカードをリリースして、デッキからスピードロイドのチューナーモンスターを特殊召喚する!来て!《SR(スピードロイド)赤目のダイス》!》」

 

SR(スピードロイド)タケトンボーグ》と入れ替わりに現れたのは、全ての面が赤い一つ目の6面ダイス。

クルクルと回転しながら、その力を発揮するのを待っている。

 

SR(スピードロイド)赤目のダイス

レベル1 風属性 機械族

守備力:100

 

「まあ、この効果を使ったターンは、風属性モンスター以外を特殊召喚できなくなるんだけどね」

「だから《獣神王バルバロス》をさっきのタイミングで蘇生させたわけか」

「そうだね。それじゃあ、《SR(スピードロイド)赤目のダイス》の効果を発動!このカード以外のスピードロイドモンスターのレベルを、1~6に変更する!《SR(スピードロイド)ベイゴマックス》のレベルを6にするよ!」

 

SR(スピードロイド)ベイゴマックス

レベル3→6 風属性 機械族

攻撃力:1200

 

「さあ、始めよう!レベル6の《SR(スピードロイド)ベイゴマックス》に、レベル1の《SR(スピードロイド)赤目のダイス》をチューニング!来て来て来て!!《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》!!」

「{ガアアアァァァァァァッッッ!!!!}」

 

2体のモンスターが作る光の道から、風を吹き荒らし現れるのは《クリアウィング・ファスト・ドラゴン》と似た、しかし異なる姿の白いドラゴン。

それが東雲のアバターの前を通りすがりながら威嚇するように吼え、押切のフィールドで羽搏く。

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン

レベル7 風属性 ドラゴン族

攻撃力:2500

 

「やっぱりクリアウィングはどっちも入れてんのかよ!……まさか覇王眷竜の方まで入ってねえだろうな……」

「属性が合わないから、そこまでは無理だね。それじゃあ、バトルフェイズに入ろうか!《獣神王バルバロス》で、《マスター・ボーイ》を攻撃!」

「チッ!!……《マスター・ボーイ》がいなくなったことで、《飢鰐竜アーケティス》の攻撃力は下がるぜ」

 

《獣神王バルバロス》の槍が回転しながら《マスター・ボーイ》を穿つ。

そのまま《マスター・ボーイ》は撃破され、水属性モンスターたちを強化していたジェントリーオーラも消滅する。

ジェントリーオーラとは、何なのだろうか。その答えはきっと、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国にある。

 

東雲 圭史

ライフポイント:8000→6900

 

飢鰐竜アーケティス

レベル9 水属性 魚族

攻撃力:3000→2500

 

「《獣神王バルバロス》は、全てのモンスターに攻撃ができるよ!《飢鰐竜アーケティス》に追撃だ!」

「……《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》がいるせいで、《飢鰐竜アーケティス》の効果を使うに使えねえか……!そのまま受けるぞ!」

「{オオォォォッッ!!!}」

「{ギャァァァッッ!!!}」

 

《獣神王バルバロス》が《飢鰐竜アーケティス》の頭に、その槍を叩き込む。

その姿は最早、神話における怪物同士の戦いの様。まあ、これがミニチュアサイズでなければの話だが。

 

東雲 圭史

ライフポイント:6900→6400

 

「最後に、《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》で攻撃!ダイレクトアタックだ!」

「クゥゥッ!!?」

 

《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》の放つ風のブレスが、東雲のアバターを襲い浅くはないダメージを与える。

 

東雲 圭史

ライフポイント:6400→3900

 

「もうこのターンはできることはないし、このままターンエンドだよ」

 

 

押切 冴香

ライフポイント:7000

手札:0枚

フィールド:獣神王バルバロス、クリアウィング・シンクロ・ドラゴン

 

東雲 圭史

ライフポイント:3900

手札:3枚(1枚はオイスターマイスター)

フィールド:ウォーター・ハザード

 

 

「俺のターン、ドロー!!……これなら……よし。まずは《強欲なウツボ》を発動!《ウォーターハザード》の効果を発動するぜ。手札の水属性モンスター2体をデッキに戻し、3枚ドローする!手札の《レフトハンド・シャーク》と《ヒゲアンコウ》をデッキに戻し、3枚ドローする!」

「むむ……手札交換か」

「頼むぜ来てくれよ……ドロー!……よしよし!《ウォーターハザード》の効果を発動!手札から《オイスターマイスター》を特殊召喚する!」

 

海から再び東雲のフィールドへと現れる、《オイスターマイスター》。

だが、その姿は先ほどとは若干異なる点が一つあり、背中に何かがくっついている。

 

オイスターマイスター

レベル3 水属性 魚族

攻撃力:1600

 

「そして魚族モンスターが召喚・特殊召喚された事で、手札の《シャーク・サッカー》の効果を発動!こいつを特殊召喚する!」

 

《オイスターマイスター》の背中にくっついていたのは、コバンザメのモンスターである《シャーク・サッカー》。

その背面の吸盤で、《オイスターマイスター》にくっつき共に出現したのだ。

 

シャーク・サッカー

レベル3 水属性 魚族

守備力:1000

 

「更に、《レフトハンド・シャーク》を通常召喚する!」

「あれ?《強欲なウツボ》で戻してなかった?また手札に戻って来たの?」

「……おう、3積みしてるからな」

 

どこか悲しい目をする東雲だが、それはともかくとしてフィールドには左手の様な姿をした、些か奇妙なサメが現れる。

 

レフトハンド・シャーク

レベル3 水属性 魚族

攻撃力:1300

 

「《オイスターマイスター》と《シャーク・サッカー》でリンク召喚!召喚条件は魚族・海竜族・水族モンスターを2体!リンク召喚!現れろ!《水精鱗(マーメイル)-サラキアビス》!」

 

水精鱗(マーメイル)-サラキアビス

リンク2 水属性 海竜族

攻撃力:1600

 

「続けて《オイスターマイスター》が戦闘破壊以外でフィールドから墓地へ送られた時、《オイスタートークン》を1体特殊召喚する!」

 

2体のモンスターが美しい海の女戦士へとなると、《オイスターマイスター》のいた場所には再びただの牡蠣にしか見えない《オイスタートークン》が残される。

水精鱗(マーメイル)-サラキアビス》の目が、完全に美味しいご飯を見る目になっているのは、きっと気のせいだろう。

 

オイスタートークン

レベル1 水属性 魚族

守備力:0

 

「畳みかけるぞ!《オイスタートークン》1体でリンク召喚!召喚条件はレベル1のモンスター1体!現れろ!《リンクリボー》!《水精鱗(マーメイル)-サラキアビス》の右下に召喚しておくが、《水精鱗(マーメイル)-サラキアビス》の効果でリンク先のモンスターである《リンクリボー》の攻撃力は500アップするぞ」

 

《オイスタートークン》が素材となり《リンクリボー》が現れるが、《水精鱗(マーメイル)-サラキアビス》が若干がっかりした様な表情を見せるのも、たぶん、おそらく、きっと、気のせいだ。

 

リンクリボー

リンク1 闇属性 サイバース族

攻撃力:300→800

 

「これで俺のフィールドには、《水精鱗(マーメイル)-サラキアビス》と《リンクリボー》と《レフトハンド・シャーク》の3体!これで条件は満たした!」

「いったい何を……!?」

「召喚条件は、効果モンスター4体以上!そしてこいつの召喚には、お前のモンスター1体を使う事もできる(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)!」

「その召喚条件は!?まさかあのカードを!?」

「俺のフィールドのモンスター全てと、お前の《獣神王バルバロス》を使用し、リンク召喚!リンク5!現れろ!《閉ザサレシ世界ノ冥神(サロス=エレス・クルヌギアス)》!!」

 

東雲の全てのモンスターたちと、押切の《獣神王バルバロス》という、合計で4体のモンスターたちを素材として召喚されるのは、巨大なドラゴンや邪悪な魔物などではなく、1人の美しい、しかし強い死の臭いを纏った女神。

 

閉ザサレシ世界ノ冥神(サロス=エレス・クルヌギアス)

リンク5 光属性 悪魔族

攻撃力:3000

 

「《閉ザサレシ世界ノ冥神(サロス=エレス・クルヌギアス)》がリンク召喚に成功した時、効果を発動!お前の表側表示のモンスター全ての効果を無効化する!」

「なんで魚族メインのデッキで、そんなカードを入れたの!?」

「いや、ほら。結構大量に展開すること多いから、出せるな……って気が付いたら入れてた」

「まさに今の状況がそうだよ!」

「バトルフェイズだ!《閉ザサレシ世界ノ冥神(サロス=エレス・クルヌギアス)》で《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》を攻撃!」

「それはさせない!墓地の《SR(スピードロイド)三つ目のダイス》の効果を発動!このカードを除外して、攻撃を無効にする!」

 

閉ザサレシ世界ノ冥神(サロス=エレス・クルヌギアス)》が《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》をその神威の光で攻撃するも、それは回転しながら墓地から現れた《SR(スピードロイド)三つ目のダイス》により阻まれてしまう。

 

「チッ、防がれたか。俺はこのまま、ターンエンドだ」

 

 

押切 冴香

ライフポイント:7000

手札:0枚

フィールド:クリアウィング・シンクロ・ドラゴン

 

東雲 圭史

ライフポイント:3900

手札:1枚

フィールド:閉ザサレシ世界ノ冥神(サロス=エレス・クルヌギアス)、ウォーター・ハザード

 

 

「僕のターン、ドロー!あ、なんとかなった」

「え、嘘だろおい」

「今引いたの、《獣神機王バルバロスUr(ウル)》だね」

「こんなピンポイントで単純に殴り勝てるカード引くかぁ!?」

「墓地の獣戦士族である《忍犬ワンダードッグ》と、機械族である《SR(スピードロイド)タケトンボーグ》を除外して、手札から特殊召喚!」

「{ガァァァァッッ!!!}」

 

墓地のモンスターたちを除外して現れたのは、《獣神王バルバロス》によく似た、しかしよりメカニカルな装備を身に纏う戦士。

その機械槍を《閉ザサレシ世界ノ冥神(サロス=エレス・クルヌギアス)》に向けると、咆哮を轟かせて戦意を見せる。

 

獣神機王バルバロスUr(ウル)

レベル8 地属性 獣戦士族

攻撃力:3800

 

「バトルだよ!《獣神機王バルバロスUr(ウル)》で《閉ザサレシ世界ノ冥神(サロス=エレス・クルヌギアス)》を攻撃!」

「チィ……ッ!破壊はされるが、《獣神機王バルバロスUr(ウル)》の効果でダメージは受けない!」

「まだまだ!《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》で攻撃!ダイレクトアタックだ!」

「まだライフは残る……!!」

 

《獣神機王バルバロスUr(ウル)》の機械によって強化された一撃が、《閉ザサレシ世界ノ冥神(サロス=エレス・クルヌギアス)》を破壊して爆散させると、その爆風を切り裂いて《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》が飛び、東雲のアバターを爪で切り裂く。

 

東雲 圭史

ライフポイント:3900→1400

 

「これで僕はターンエンド!」

 

 

押切 冴香

ライフポイント:7000

手札:0枚

フィールド:クリアウィング・シンクロ・ドラゴン、獣神機王バルバロスUr(ウル)

 

東雲 圭史

ライフポイント:1400

手札:1枚

フィールド:ウォーター・ハザード

 

 

「俺は(カルボナーラを)諦めない!ドロー!……墓地の《フィッシュボーグ-アーチャー》の効果を発動!俺のフィールドにモンスターが存在しない時、手札の水属性モンスターを1体墓地へ捨てて特殊召喚できる!《超古深海王シーラカンス》を墓地へ捨てて、特殊召喚!」

 

墓地から現れる、機械のケンタウロス。

手足を折り畳み、水槽の中のアシカたちを守りながら戦況を確認している。

 

フィッシュボーグ-アーチャー

レベル3 水属性 魚族

守備力:300

 

「さらに手札から、《レフトハンド・シャーク》を通常召喚!」

「また来たの!?そんなに集まって来る!?」

「なんか今日、《レフトハンド・シャーク》がめっちゃ来る日らしい……」

 

東雲のフィールドに再び現れる、《レフトハンド・シャーク》。

今日はやたらとその顔を見る気がするが、たまにはそんな日もある。

 

レフトハンド・シャーク

レベル3 水属性 魚族

攻撃力:1300

 

「2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!現れろ!ランク3!《No.(ナンバーズ)30 破滅のアシッド・ゴーレム》!!」

「《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》を攻略するつもりだね!」

「{オオオォォォォ……}」

 

水面が盛り上がり現れたのは、その全身を酸で溶かす巌の巨躯。

その酸はまだ東雲のアバターに届いていないが、彼を焼くのも時間の問題だろう。

 

No.(ナンバーズ)30 破滅のアシッド・ゴーレム

ランク3 水属性 岩石族

攻撃力:3000

 

「《フィッシュボーグ-アーチャー》には自身の効果で特殊召喚したターンのバトルフェイズに、俺の水属性以外のモンスターを破壊する効果があるがこいつは水属性だから問題はない。そして《レフトハンド・シャーク》が水属性モンスターのみを使用してのエクシーズ素材となった時の効果だ!こいつを素材にして召喚したエクシーズモンスターは、効果では破壊されない効果を得る!」

「なるほど、ずっと地属性だと思ってた」

「まあ、ゴーレムって名前だしな。それじゃあ、バトルだ!《No.(ナンバーズ)30 破滅のアシッド・ゴーレム》で、《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》を攻撃!」

「通るよ!」

 

No.(ナンバーズ)30 破滅のアシッド・ゴーレム》の拳が、《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》を強かに打ち据え、叩き落とす。

 

押切 冴香

ライフポイント:7000→6500

 

「これでターンエンドだ」

 

 

押切 冴香

ライフポイント:6500

手札:0枚

フィールド:獣神機王バルバロスUr(ウル)

 

東雲 圭史

ライフポイント:1400

手札:0枚

フィールド:No.(ナンバーズ)30 破滅のアシッド・ゴーレム、ウォーター・ハザード

 

 

「僕のターン、ドロー!……あ、勝った」

「え」

「装備魔法《愚鈍の斧》を、《獣神機王バルバロスUr(ウル)》に装備する」

「《愚鈍の斧》……攻撃力1000アップに加えて、装備したモンスターの効果を無効にするカード……か」

「そう!つまりこれで、《獣神機王バルバロスUr(ウル)》のダメージを与えられない効果も無効になる!!」

 

《獣神機王バルバロスUr(ウル)》が槍を捨てる。

いや、それだけではない。捨てられたのは槍だけではなく、全身を覆う装甲。

重いそれらを捨て、代わりに斧による一撃必殺に全てを込める。

 

獣神機王バルバロスUr(ウル)

レベル8 地属性 獣戦士族

攻撃力:3800→4800

 

「バトルだよ!《No.(ナンバーズ)30 破滅のアシッド・ゴーレム》に、《獣神機王バルバロスUr(ウル)》で攻撃!」

「俺の……俺のカルボナーラがァァァッッ!!!」

 

東雲 圭史

ライフポイント:1400→0

 

 

 

 

「あー……クソ。今回の敗因あれだな……。地味に要所要所で攻撃止められたのが辛かったな……。あの《メタル・リフレクト・スライム》は、《(ゴッド)・スライム》にして《神獣王バルバロス》の3体リリース確保のためだろ?」

「そうそう。で、さっきみたいに咄嗟に防御するのにも使えるから入れたんだよね。《SR(スピードロイド)三つ目のダイス》で《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》を攻撃できなかった時も、苦しそうだったよ」

「あれで決めれたらなぁ……。それこそ《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》がいるせいで、《超古深海王シーラカンス》からの大量展開とか、シンクロ召喚での効果発動とかも封じられてたしな。……まあ、仕方ねえ。グラタンの買い物行くかぁ……」

「やったー!!」

 

 

 

 

家に着き、エプロンを身に着ける東雲。

買い物をしながら、グラタンの作り方は思い浮かべていた。

どう考えても面倒臭い、ホワイトソース作りは時間削減のために今回はレトルトを使用することにしておいた。

代わりに、具でひと工夫をする。

その具こそ、今日のデュエルで何度も見た《オイスタートークン》こと、牡蠣だ。

ちなみに、牡蠣は生食用と加熱用では、加熱用の方が美味しい。

生食用は体内の細菌やウイルスを除去するためにしばらく海水に浸けて断食させるため、身が痩せてしまうためだそうだ。

 

まずは先日カレーを作った際に残った玉ねぎを薄切りにし、ついでにジャガイモも薄切りにする。

彩りとしてホウレンソウも手頃な長さに切り分け、サラダ油を敷いたフライパンに切った材料と牡蠣を投入する。

ここで何より大事なのが、牡蠣にしっかり火を通すこと。

この後オーブンで加熱するとはいえ、それでも牡蠣に当たるのは怖い。

牡蠣が鉄砲貝と呼ばれるのは、ノロウイルスを始めとする感染があるからだ。

ウイルスなんて、《死のデッキ破壊ウイルス》などのウイルスカードで十分なのだ。

材料を炒めたらホワイトソースと一緒に耐熱容器に移し、チーズを乗せる。

事前に200℃で予熱していたオーブンで焼き目を付ければ、完成だ。

 

「そら、できたぞ」

「やった!グラタングラタン!」

 

先に缶ビールを飲みながら待っていた押切のもとへ、グラタンが運ばれる。

その中身が何かを、彼女はまだ知らない。

東雲が買い物をしている最中に、以前買い損ねた食玩をコッソリ買いに行っていたからだ。

 

「それじゃあ」

「「いただきます」」

 

焼き目が付き、パリッとしたチーズをスプーンで割ると、とろりとしたホワイトソースが湯気と共に現れる。

舌を火傷しない様に、ふぅふぅと息を吹きかけ冷ましてから、パクリ。

 

「……ん?お!おぉ!牡蠣だね!グラタンに牡蠣が入ってるの、初めて食べたけど美味しいね、これ!」

「俺も聞いたことはあったが、実際に作るのは初めてだな。ん、美味い。我ながら天才か……?」

「それはちょっと自信過剰かなー」

「お前も料理するようになってから言え」

 

寒い外と、熱いグラタン。それから冷えたビールがたくさん。

2人の休日は、これから始まる。

 

 

 

 




「今回の最強カードは《獣神機王バルバロスUr(ウル)》だよ」
「相手にダメージを与えられないデメリットがあるとはいえ、手札・フィールド・墓地に獣戦士族モンスターと機械族モンスターが揃っていれば、簡単に特殊召喚できる攻撃力3800は局所的にかなり厳しいな」
「デメリット効果も《愚鈍の斧》や《禁じられた聖杯》、《スキルドレイン》とかで消せるし、《神獣王バルバロス》の妥協召喚後の下がった攻撃力を戻せるから、相性は良いね」
「なんならこいつを特殊召喚してから《獣神王バルバロス》に繋げたり、リンク召喚やエクシーズ召喚に繋げる事もできるし、デメリットについてはあまり考えなくても良いかもな」
「昔は使いづらかったらしいけど、今はカードプールが増えたから使い道も増えたわけだね」





「……これで獣戦士族モンスターと、機械族モンスターでシナジーすればもっと良いんだが」
「それはもう、望みすぎじゃない?」



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