雪美Pは元ユグドラシル   作:瑠和

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まさかの二年越しの更新となってしまいました………ラブライブにハマったり、絵を描き始めたりで全然更新してなくて……すいませんでした。次回が最後です…


颯ノ章

「………」

 

目を覚ますと、そこは騒がしい学校の玄関前だった。

 

白雪千夜は自分の置かれた状況に戸惑うが、少しするとすぐに落ち着いて何があったかを思い出す。

 

「そうか………ここがあのロックシードの世界……か」

 

いつの間にか着ていた制服と空を眺めて現実世界と違いが全くないことに少し驚きながらも校舎についている時計を見る。時間から見てまだホームルームの前のようだ。回りの生徒は校舎に向かって歩いている。この世界に入り込んだことに気づかれないように回りにあわせて校舎に進む。

 

(とりあえず考えることは雪美さんたちと合流することでしょうか………しかし…ここの生徒はいったい何者なんだ?この世界と同じく幻想なのか…)

 

「君、もうすぐ授業が始まるよ。早く自分の教室に行きなさい」

 

聞き覚えのある声がした。振り向くとそこには竜也がいた。だが不思議と喜びの感情が沸かない。竜也の反応を見る限り完全にこの世界に囚われていることがわかるからだ。

 

「お前…」

 

「おいおい、お嬢様学校の生徒が先生に向かってお前はどうなんだ?」

 

千夜は少し驚いた表情をしてからいつものすまし顔に戻る。

 

「………いえ、つい癖で。申し訳ありませんでした。ごきげんよう」

 

頭を下げてその場から去る。しかし、この世界のことを知らない千夜は教室の場所なんてわかるわけないと思いながら学校を歩いているとなぜかそこが自分のクラスだとわかる教室にたどり着いた。

 

(なぜかわからないが………ここが自分の教室だと理解できる…この世界に来たことで自然とそういう記憶が刷り込まれたと考えるべきか………)

 

とりあえずこの世界へ侵入してきたことが怪しまれない様に千夜は振舞う。普通に授業を受け、放課後はに寮へ帰った。なにをどうするのが正解か自然とわかるのは知識が刷り込まれたのか侵入が気付かれているのかはわからないがとにかく順応しつつ世界を探るしかできなかった。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

(この世界にたどり着いて…約二日。あいつは見つけたが、颯さんも一緒にここに来たメンバーもまだ見つからない。あちらではどれくらいの時間が経っているのだろうか…)

 

千夜が屋上で物思いに更けていると、背後から声がした。

 

「千夜さん!」

 

聞き覚えのある声に振り向くとそこには芳乃がいた。千夜はようやく少しだけ安心した。

 

「芳乃さん!ご無事でしたか!」

 

「千代さんも~…よかったのでして~」

 

「颯さんや他の皆さんは見ませんでしたか?」

 

芳乃は首を横に振る。

 

「そうですか…仕方ありませんね」

 

「千夜さんは~この世界のことについて…なにかわかりまして~?」

 

「いいえ、特には………しかし、妙な学校であることは違いありません普通の学校にはないような協会らしき施設などがあります」

 

「そうですか~……」

 

「もう二日経っています。これ以上はゆっくりしていられません。二人で手分けして…」

 

「千夜さん!!」

 

芳乃が急に大きな声を出して千夜の背後を指さす。千夜が振り返るとそこにはインベスが三体ほど現れていた。

 

「…芳乃さんは逃げてください。おそらく感づかれました。急いで全員を見つけてこの世界から逃げなければ!」

 

千夜はゲネシスドライバーを取り出し、変身した。

 

「変身!」

 

『レモンエナジーアームズ!』

 

芳乃を逃がし、千夜はインベスとの戦闘に入った。幸い下級インベスのみでソニックアローで圧倒することができた。

 

「はっ!」

 

エネルギーを貯めたソニックアローでインベスを一掃すると、その様子を廊下の先の曲がり角から誰かが見ているのに気づく。

 

「あれは……」

 

千夜に観られたことに気づいたのか、見つめていた誰かは去っていく。その際に見えた銀色の髪を千夜は見逃さなかった。

 

「まさか……颯さん!?待ちなさい!」

 

颯を追いかけ、廊下の先の曲がり角を曲がった瞬間

 

千夜はちとせの屋敷の部屋にいた。

 

「…………え?」

 

「千夜、そんなところで何してるんだ?」

 

背後から声がした。振り返ると、そこには竜也がいた。最近見ていた教師姿ではない。プロデューサーの姿の竜也だ。

 

なぜ、ちとせの屋敷に?なぜ竜也がここに?

 

様々な疑問が千夜の中に渦巻く。

 

「お前………なんで」

 

「なんで?なにがだ?そんなことより、そんな物騒なものおいて早くご飯にしてくれよ。今日も疲れたからさ」

 

「なんで………私がそんなこと…」

 

「なんでって、そんなの結婚しているからだろ?」

 

竜也は左手を挙げる。竜也の薬指には結婚指輪がはめてある。慌てて千夜が自身の手を見る。いつの間にか変身は解除されており、おまけに指輪がしてある。

 

「これは………いったい」

 

「おい千夜、いったい何………ああ、ひょっとしてあれか?」

 

竜也は何かに気づき、立ち上がる。そして千夜の目の前まで迫っていく。

 

「お前……」

 

「わかってるって。全く千夜はやらしいな」

 

竜也は千夜を抱きしめ、唇を奪った。千代は慌てて引きはがそうとしたが、竜也の力が強い。それにそれ以上に強いものが竜也を引き離そうとしなかった。

 

それは、千夜の想いだった。

 

「ん………」

 

「……さて。じゃあ千夜、ベッドに行こうか」

 

「…………ああ」

 

心のどこかで、願っていたこと。初めて会った時から、竜也は雪美の隣にいた。それ自体はよかった。しかし、ともに過ごす時間の中で、いつの間にか千夜は竜也に想いをよせるようになっていた自分がいた。

 

だけど、竜也は雪美の隣にいるのだ。絶対にこちらに振り向いてくれないことは知っていた。

 

手に入らないと思っていた時間が目の前にある。いつの間にか千夜は使命を忘れ、ベッドに入る。そして愛おしい相手と快楽に堕ちていった。

 

 

 

―二日後―

 

 

 

それから、さらに二日経った。

 

学園には、何の疑問も抱かず登校し、日常を過ごす千夜の姿があった。千夜だけではない。竜也を助けるためにこの世界に入った悠貴も、芳乃も同じように何の疑問もなく日常を過ごしていた。

 

皆、幻想に捕らわれていた。腕輪の加護も本人が抗う意思を失えば意味をなさなかった。

 

皆が楽しそうに学校生活を送る姿を、屋上から眺める人物がいた。久川颯だ。

 

「…………そう………これでいい……みんな幸せに……」

 

颯の腰には戦極ドライバーが巻かれ、ローズヒップロックシードが握られていた。

 

「………そういえば……雪美ちゃんは来てないのかな…」

 

最も竜也のことを想っているはずの雪美の姿がないことに疑問を感じていたが、この世界は危険なので子供の雪美は来なかったのかもしれないと颯は考えた。

 

 

 

ー校舎ー

 

 

 

 

校舎の中では一人の少女が授業中だというのに歩き回っていた。

 

「…」

 

歩き回っていたのはこの世界に来た最後の一人。雪美だ。

 

「いない…」

 

雪美は様々な場所を移動し、竜也を探していた。この世界に来て雪美は唯一この世界の幻惑につかまっていなかった。颯が雪美の存在に気づいていないのもあるが、この世界が雪美に順応しすぎていたのだ。

 

千夜やほかのメンバーのようにこの世界を探ろうとする心がない純粋さがあるからだ。そのため、世界が雪美を異物と認識できていなかった。

 

「…………あ」

 

雪美は先を行く廊下を竜也が曲がっていくのを見た。

 

「竜也!」

 

雪美は曲がっていった竜也を追いかける。同じ曲がり角を曲がると、その先で竜也は颯と熱いディープキスをしていた。

 

「竜也……」

 

雪美は驚きはしたが、すぐにいつもの表情になる。そしてキスに夢中な二人に近づいていく。そして、竜也の裾を引っ張った。

 

「え…」

 

(雪美ちゃん!?)

 

竜也は雪美の方を見る。竜也は千夜を見ても芳乃を見ても、特に驚きはしなかった。完全にこの世界に捕らわれ、二人を見ても現実世界を思い出せなかったのだ。

 

だが、竜也は雪美をみると驚いた顔で雪美を凝視した。

 

その事に颯は焦って自分のほうを向かせる。

 

「りゅーくん!キス!キスの続きしよっ!?」

 

「…颯……でも…俺」

 

竜也は困惑しながら颯と雪美を何度も見比べる。

 

「りゅーくん!」

 

「竜也……約束…思い出して?」

 

雪美はそう言って手を差し出した。その事に、竜也は完全に意識を雪美の方に奪われる。

 

「や……く…そく」

 

「りゅーくん!!ねぇ!はーに好きなことしていいから!!お願いだから!こっちを見て!!!」

 

颯は必死に振り向かせようとする。しかし、竜也は少しの間目を瞑り、さっきまでの夢見がちな目ではなくいつもの、いや、戦士として戦う時の表情だ。

 

「ごめん、颯」

 

「………」

 

「一緒には行けない」

 

刹那、世界にヒビが入った。世界は粉々に砕けちり、竜也、雪美、芳乃、千夜がロックシードから現実世界に飛び出してきた。

 

竜也は雪美を庇いながら砂利の地面を転がる。場所はどこともわからない採掘場のような開けた場所だった。

 

「………雪………美?………雪美!!」

 

まだぼーっとする頭で、己が抱きかかえている雪美の姿を見る。そこでようやく、自分に何があったかを理解した。

 

「竜也!!」

 

「雪美!よかった!!ありがとう!!怖くなかったか!?」

 

「うん………大丈夫………」

 

「……………ごめん」

 

竜也は雪美を力いっぱい抱きしめ、謝罪した。雪美はそのことに少し驚いていたが、すぐに笑顔になって抱き返した。

 

しかし、そんな二人の前に禍々しいオーラを出しながら颯が降り立った。竜也は雪美を下がらせ、立ち上がる。

 

「…………雪美。あと少しだけ待っててくれ。すぐに………颯を連れて二人で帰るから」

 

「うん。待ってる」

 

竜也は颯の方へ歩いていく。

 

「Pちゃん…………どうして?………どうしてあの世界にいてれなかったの?はーのこと嫌いになったの?」

 

「………すぐに開放する。颯」

 

竜也は戦極ドライバーを取り出し、腰に巻いた。

 

「Pちゃん……Pちゃん!うぐぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

颯は急に苦しみだし、全身から黒いオーラを出現させる。

 

「颯!」

 

『ロォズヒップアームズ………ネセサリィィ…サクリファイス…』

 

颯の腰に巻かれた戦極ドライバーが勝手に起動し、颯は強制的にアーマードライダー颯へと変身させられた。竜也も変身する。

 

「変身!」

 

『マツボックリアームズ!一撃!イン・ザ・シャドウ!!』

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

竜也は黒影トルーパーに変身し、影松を掲げながら颯に向かっていく。

 

「あぁぁぁぁぁ!!」

 

颯もアームドウェポンのローズスピアーを出現させ、竜也に向かって走り出す。竜也の一突きを颯はローズスピアーでいなし、そのまま押さえつける。

 

「なんで!どうしてはーのところにいてくれなかったの!?Pちゃんは、はーのこと、嫌い?あそこにいれば、誰も傷つかない!みんなで幸せでいれるんだよ!?」

 

「………そうかもな」

 

「だったら!」

 

颯は影松を弾き、ローズスピアーで竜也を切り裂く。

 

「どうして!一緒にいてくれないの!?」

 

怯んだ竜也に颯はさらに追い打ちをかける。ローズスピアーで突かれ、竜也は吹っ飛んだ。

 

「あぁぁぁぁ!」

 

泣き声にもにた叫びで地面に倒れる竜也を突き刺そうとする。竜也はとっさに颯の腹に蹴りを入れ、近くに落ちていた影松を拾い、構える。

 

「はぁぁぁ!」

 

颯は再度切りかかってくるが竜也はそれを簡単に躱し、がら空きの身体を影松で切り裂いた。一瞬怯みながらも反撃使用としてくるが、それよりも早く竜也が颯を切り飛ばす。

 

いくら変身しているといっても所詮は中学生の少女だ。激戦を潜り抜けてきた竜也の相手ではない。

 

『マツボックリスパーキング!!』

 

「颯!ちょっと我慢しろ!少しだけ痛いぞ!!はぁ!」

 

追い詰めた颯にライダーキックを食らわす。颯は避ける暇もなく竜也のキックを受けた。颯はそのまま近くの岩盤に激突し、動かなくなった。

 

「………颯」

 

「………………う……あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

しかし颯はすぐに起き上がり、黒いオーラを発しながら叫ぶ。

 

「やっぱ力じゃ無理か!だったら………」

 

竜也はシルバーロックシードを取り出す。そして、戦極ドライバーのフェイスプレートを外し、ゲネシスコアを取り付ける。

 

「Pちゃん………Pちゃぁぁぁん!!」

 

「必ず助ける。例え、今の颯が、本当の颯でも。絶対だ。颯のいる場所は、こんなところじゃない!!」

 

『シルバー!!』

 

『ドラゴンフルーツエナジー!!』

 

『シルバーアームズ!白銀!ニューステージ!!ミックス!ジンバ―ドラゴンフルーツ!ハハーッ!!』

 

「わぁぁぁぁぁ!!」

 

ローズスピアーを振り上げ、走ってくる颯を見ながら竜也はカッティングブレードを稼働させる。

 

『シルバースカッシュ!ジンバードラゴンフルーツスカッシュ!』

 

「……」

 

竜也はエネルギーを右手に集め、走ってくる颯に対しカウンターの構えをとる。

 

「あぁぁぁぁ!!」

 

颯の一撃を竜也はあえて受ける。そして同時にローズスピアーを掴んだ。

 

「!?」

 

「捕まえた…おぉぉぉぉぉ!!」

 

竜也の拳が颯の胸に刺さる。その瞬間、あたりは大きな光に包まれる。

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

気が付くと、竜也は事務所の部屋にいた。部屋の中には颯がいた。

 

「………颯」

 

「…………Pちゃん…」

 

ここは、颯の心の中。

 

シルバーロックシードの力で颯の心の中に入ったのだ。

 

「帰ろう………颯。みんなのところに」

 

「…………ダメ……いや……いや!!」

 

「…どうして」

 

「はーは……………何にもない…ただの、アイドルに憧れるだけの……中学生だった」

 

「…」

 

刹那、二人がいる場所はステージに変わった。

 

「Pちゃんが、はーを見つけてくれた。事務所の人に聞いたんだ。Pちゃんだけが、はーを押してくれたって………そのおかげで見えた景色……すごかった。きれいだった。練習は大変だけど、毎日が輝てた…………いつか…Pちゃんにお返ししたいって思ってた…」

 

「颯…」

 

「でも…………はー、知らなかった」

 

二人のいる場所が、今度はヘルヘイムの森に変わる。

 

「Pちゃんが辛い思いして………戦っていたこと」

 

「…颯が気にすることじゃない。颯は自分のやりたいアイドルを…」

 

「できないよ!!!」

 

珍しく、颯が激昂した。それに竜也も驚き、一瞬怖気づく。

 

「千夜ちゃんはPちゃんと一緒に戦えるくらい強いし!ちとせちゃんは財閥の力でPちゃんを助けられる!芳乃ちゃんは不思議な力で!悠貴ちゃんもあの腕輪の力!美憂さんは大人として事情も知ってて相談に乗ってくれる!雪美ちゃんは………全部知ってて、ずっとPちゃんのそばでPちゃんの心を支えてる…………なのに…なのに!!!はーには何にもない!!!Pちゃんを助けてあげられるもの………何にも…」

 

言葉の途中から嗚咽がかり、颯は涙を流しながら叫んだ。

 

竜也がプロデューサーとなり、ともに過ごしていく中で、いくつか事件があった。竜也の担当するアイドル達は、それぞれのやり方で竜也を支えてきた。

 

なにも知らず、何もできなかったのは颯だけだった。

 

「だからせめて………あの世界でPちゃんのこと、守りたかった!!あの世界にいよう!?そうすれば、もう戦わなくていい!!みんな一緒に幸せに暮らせる!!だから………」

 

次の瞬間、竜也は颯を抱きしめた。

 

「P………ちゃん?」

 

「馬鹿だなぁ。颯は…………颯は颯のまんまでいいんだよ。颯は何も知らない……ただの女の子だから、俺は日常に戻れるんだ。俺たちのとっての帰る場所なんだ」

 

「…」

 

「俺のことを想ってくれてありがとう。みんな俺と同じ世界に来てほしくないけど……最初からその世界にいる子もいた。俺はそんなみんなに甘えてたんだ………だから、俺はみんなを連れて絶対に帰る。颯のいる日常に。颯はそのままでいい。そのままでいいんだ」

 

「…………Pちゃん…Pちゃん!Pちゃん!!Pちゃぁぁん……っ!」

 

颯は自然と涙を流していた。さっきの涙とは違う。安心というか、そんな気持ちがあふれ出たのだ。

 

「帰ろう、颯。俺たちの場所に」

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

「おぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

竜也はアーマードライダー颯の中から颯を引っ張り出し、抱き留めながら後ろに倒れた。

 

「颯!大丈夫かしっかりしろ!!」

 

「………P………ちゃん?」

 

意識は朦朧としているみたいだが、無事の様だ。竜也は安心し、近くに来てくれた雪美に颯を託す。

 

「悪い、雪美。颯を頼んだ」

 

「うん……………任せて」

 

「うがぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

宿主を失い、安定しなくなったアーマードライダー颯が暴れはじめる。竜也はそれを見てドラゴンフルーツエナジーロックシードを外し、ソニックアローに装填した。

 

「この呪いは、ここで終わらせる」

 

ソニックアローを構え、エネルギーを貯める。

 

「ごぁぁぁぁぁ!!!」

 

『ロォズヒップスカァッシュ!!』

 

アーマードライダー颯もエネルギーをローズスピアーに貯め、竜也に向かって走ってきた。

 

「はっ!!」

 

『ドラゴンフルーツエナジー!!』

 

龍の幻影を纏ったエネルギー矢が放たれ、アーマードライダー颯に命中する。アーマードライダー颯はそれを受け、爆発四散した。

 

「……」

 

爆発の中からロックシードの破片が飛んでくる。その破片は緑色のエネルギーに包まれ、いつの間にか近くにいたサガラの手の中に集められた。

 

「あんた………DJサガラ?」

 

「迷惑をかけたな。こんな呪いが存在するとは、完全に想定外だった。そこの嬢ちゃんたちにも苦労を掛けた。謝っておいてくれ」

 

「ちょっと待て!あんた……」

 

サガラはそう言ってどこかに消えてく。そこにちょうど一台の車が到着した。

 

「プロデューサーさーん!!」

 

美憂とちとせが迎えに来たのだ。

 

「…………帰ろう。雪美」

 

「…………うんっ!」

 

 

 

―数日後―

 

 

 

仕事を終えた竜也が事務所に帰ってきた。もうしばらく、インベスやロックシード関係の事件は起きていない。アイドルプロデューサーとしての日常が戻ってきたのだ。

 

その日常には、日常を維持するのに欠かせない存在がある。

 

竜也の部屋に入ると、誰かが竜也を迎える。

 

「おかえりなさい!Pちゃん!!」

 

 

 

続く

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