今回も頑張ります
「えーっと、今日の朝礼を始めるわね。」
まつりが前置きをして朝礼を始める。
「今日も事務連絡的なのはあるんだけど、とりあえず気になってる人もいるみたいだから先にこの件から始めるわね。」
まつりはそうやって言うと長門にアイコンタクトをとる。長門はそのアイコンタントを受け取り、まつりのいるあたりへと進む。
「私が戦艦長門だ。よろしく頼むぞ。敵戦艦との殴り合いなら任せておけ。」
長門が自己紹介をすると艦娘たちのほとんどは驚愕の表情を浮かべた。ただ、2人の艦娘だけは一切驚愕の表情を浮かべずに、まるで予想通りとでもいうかのような顔をした。彼女たちは赤城と加賀。それぞれ第一航空戦隊を担う主力の正規空母たちだ。
「赤城さん。やっぱりあの方は長門さんでしたね。」
「そうね。でも、最初にあの方が海にぷかぷかと浮かんでいた時はまさか、と思ったわ。」
こそこそ。仲良し一航戦たちの内緒話はあと30分くらいは聞いていられそうである。
「えー、そろそろいいかな?」
まつりが明らかに赤城と加賀の内緒話が聞こえてるぞ、とでもいうかのように2人の方を向いて声をかけた。きっと聞こえていたわけではないのだろう。
まつりのその声に赤城と加賀は顔を赤らめて今にも消え入りそうな声で
「申し訳ありません…。」
と呟く。まつりは2人の反応を見て話を続ける。
「ここに今日から長門が着任したので、艦娘総代は陸奥から長門に仕事を引き継いでもらおうと思うんだけど…、なにか反対意見がある人はいるかな?」
まつりは一応私を納得させられる反対意見を言える者がいるのならばかかってきなさいとでもいうかのような圧を醸し出して言った。無論、まつりを納得させられるような理由を言えるような艦娘はおらず、そもそも長門が実際にどのような活躍をしてきたのかはここにいる艦娘たち全員が知っている。
「じゃあ、反論はないようだし、本日より艦娘総代は長門に務めてもらいます。」
まつりのその言葉に艦娘たちは割れんばかりの拍手をする。
そうして朝礼は終わりをむかえた。
「総員、提督に敬礼!」
艦娘総代が長門に変わったことで陸奥とはまたひと味違った威厳を感じさせる声で長門は号令をかけた。
朝礼が終わった直後
長門はたくさんの駆逐艦に囲まれる。長門は思わずデレデレな顔になる。
「長門さんって、陸奥さんのお姉さんなの?」
暁が質問する。
「そうだな。私は陸奥の姉だな。」
……
そうやってゆうに20分も時間が経った時、ふたたびまつりが顔を見せ、ちょっとちょっとというふうに長門を手招きする。
「なんだ?私を呼んだのか?」
「もちろんそうよ。今日はこれから艤装の点検とかをしようと思っているのよ。」
「うむ。確かにここに来てから私自身も艤装の形態とかが分からないのは困るなと思っていたのだ。」
そう言って長門は長門の周りに集まっていた駆逐艦たちにあとで、と声をかけてまつりについて行った。
次話からはついに長門に主砲を撃ってもらおうと思います。(笑)
小説内で特に明記はしていませんが、赤城たち空母系、陸奥たち戦艦系は出撃に、巡洋艦たちは遠征に出かけていくことになります。