バトルスピリッツー星空の誓いー   作:雪見柚餅子

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初めてのバトル 目覚めよサジットヴルム・ノヴァ!! 中編

【第2ターン】

十倉 耕平ライフ5手札3デッキ35リザーブ0トラッシュ2
角タヌコスト0皇獣コア1(S)Lv1BP2000シンボル赤1
パイル・ピューマコスト3皇獣コア1Lv1BP3000シンボル赤1

 

 

星見 光ライフ5手札4デッキ35リザーブ3(S)トラッシュ2
創界神ダンコスト2赤紫緑白黄青創界神・光導・ウルコア0Lv1シンボル神1

 

 ネクサスはフィールドに存在することで、サポートを行うカードだ。特に創界神ネクサスは他のネクサスと一線を隔す効果を持つ。

 

「『創界神ダン』の効果、『神託(コアチャージ)』発揮! 自分のデッキを上から3枚トラッシュに置く!」

 

 私の宣言と共に、デッキの上のカードが捲られる。捲られたカードは『天星12宮 氷星獣レオザード』、『サジタリアスドロー』、『天星12宮 樹星獣セフィロ・シープ』の3枚。

 

「対象のカードが2枚有ったため、『創界神ダン』にコアを2個乗せる。さらに『創界神ダン』の効果によってトラッシュに置かれた系統:光導(こうどう)を持つカードは全て手札に加える!」

 

 たった1枚のカードによって手札を3枚も増やすことが出来た。元よりこの効果が使うことが出来るように、私のデッキのほとんどは回収可能な光導カードによって占められているため、これは当然の結果だろう。

 さらに私は手札に加えた1体のスピリットを召喚する。

 

蟹甲竜キャンサードラゴンコスト3光導・甲竜コア1(S)Lv1BP2000シンボル白1

 

 私の前に聳え立つように、蟹のようなハサミを持った水色の竜が現れる。

 

「対象のスピリットが召喚されたことにより、さらに『創界神ダン』にコアを乗せる。私はこれでターンエンド」

 

 アタックステップでは攻撃を行うことなく、ターン終了を告げる。このままアタックしても返り討ちに遭うだけだ。まだ勝負は序盤。焦る必要は無い。

 

【第3ターン】

十倉 耕平ライフ5手札3デッキ35リザーブ0トラッシュ2
角タヌコスト0皇獣コア1(S)Lv1BP2000シンボル赤1
パイル・ピューマコスト3皇獣コア1Lv1BP3000シンボル赤1

 

星見 光ライフ5手札6デッキ32リザーブ0トラッシュ4
蟹甲竜キャンサードラゴンコスト3光導・甲竜コア1(S)Lv1BP2000シンボル白1
創界神ダンコスト2赤紫緑白黄青創界神・光導・ウルコア3Lv2シンボル神1

 

「スタートステップ!」

 

 再度、耕平さんのターンに移る。そして彼が最初に発動したのはマジックカードだ。

 

「マジック『アドベントドロー』を使用!」

 

 マジックは使い捨てのカードであり、様々な効果によって状況を優勢に導くことが可能となる。耕平さんが使ったのも、この状況では有効な1枚だ。

 

「効果によって俺はデッキからカードを2枚ドロー。さらにデッキを上から3枚オープンする!」

 

 こちらに対抗して手札を増やしてきた。マジックの効果でオープンされたのは『シャーマント・ヒヒ』、『己械人シェパードール』、そして『砲撃の神皇リボル・ティーガ・零式』。

 

「『煌臨』を持つ『砲撃の神皇リボル・ティーガ・零式』を手札に加え、残ったカードは破棄する」

 

 こちらも手札を3枚増やし、準備を整える。

 

「続いて『パイル・ピューマ』をLv2にし、さらにバーストをセット!」

 

 相手のフィールドに1枚のカードが伏せられる。特定条件を満たすことで発動可能な『バースト』効果を持つカードだ。いつ発動するか分からない、厄介な能力だ。

 そしてついにこのバトル最初のアタックが行われる。

 

「アタックステップ、『パイル・ピューマ』でアタック!」

 

 指示に従って赤の獣がこちらに向かって走ってくる。ライフで受けることも出来るけど、ここは……

 

「『蟹甲竜キャンサードラゴン』でブロック!」

 

 私の場の竜が猛獣を迎え撃つ。パイル・ピューマは停止すると、肩の大砲からビームを放ち、キャンサードラゴンの胴を撃ち抜き、いとも容易く爆散させる。だけど、それが私の狙いだ。

 

「『キャンサードラゴン』の効果発動、『星読』!」

 

 爆炎の中から光が溢れ出した。

 

「私のデッキの一番上のカードをオープンする。それが系統:光導を持つなら手札に加える!」

 

 光は私の許へと飛来し、デッキに宿る。そして勢いよく、1枚のカードが跳び上がった。

 

「一番上のカードは……マジック『クローズドジェミニ』!」

 

 オープンされたカードは黄属性のマジック。通常、マジックカードには系統が無い。だが、このカードはその中でも例外の一つだ。

 

「『クローズドジェミニ』は系統:光導を持つものとして扱われる。よってこのカードを手札に加える」

 

 そしてクローズドジェミニが私の手札に入ると同時に、爆炎の中から一つの影が揺らめく。

 

「さらにこの効果でカードを手札に加えたことによって、『キャンサードラゴン』は疲労状態でフィールドに残る!」

 

 姿を現したのは、破壊されたはずの水色の竜。その耐久性はこのデッキの中でもトップクラスである。

 だが相手の場には、まだスピリットが1体残っている。

 

「『角タヌ』でアタック!」

「ライフで受ける!」

 

 スピリットが角を輝かせて突進する。それが私の身体を貫く寸前にバリアが張られ、私の身を守った。だがその代償として、私のコスチュームから青い光―『ライフ』が一つ消え去る。

 ライフを全て失った時、バトルに敗北する。つまり先に相手のライフを削りきることが、バトルスピリッツの勝利条件である。

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

 耕平さんの場には、アタックできるスピリットはもう居ない。私のライフが一つだけ削れ、このターンが終了した。

 

【第4ターン】

十倉 耕平ライフ5手札5デッキ31リザーブ0トラッシュ2バーストセット
角タヌ(疲労)コスト0皇獣コア1(S)Lv1BP2000シンボル赤1
パイル・ピューマ(疲労)コスト3皇獣コア2Lv2BP4000シンボル赤1

 

星見 光ライフ4手札7デッキ31リザーブ1トラッシュ4
蟹甲竜キャンサードラゴン(疲労)コスト3光導・甲竜コア1(S)Lv1BP2000シンボル白1
創界神ダンコスト2赤紫緑白黄青創界神・光導・ウルコア3Lv2シンボル神1

 

 そして私のターン。カードを引き、手札は合計8枚。潤沢なリソースを活かす。

 

「私は『天星12宮 樹星獣セフィロ・シープ』召喚!」

 

天星12宮 樹星獣セフィロ・シープコスト3光導・遊精コア1Lv1BP2000シンボル緑1

 

 私がまず呼び出したのは、白い羊の姿をしたスピリット。そしてその効果が発動する。

 

「『セフィロ・シープ』の効果発揮。このスピリットと系統:光導を持つ自分のスピリット1体にボイドからコアを1つずつ乗せる!」

 

 これによりキャンサードラゴンはLv2へと上昇する。さらにセフィロ・シープのコアを移動。

 

「続いて『天星12宮 氷星獣レオザード』をLv2で召喚!」

 

天星12宮 氷星獣レオザードコスト4光導・機獣コア2Lv2BP6000シンボル白1

 

 姿を現したのは、白銀の獅子。その姿からは雄々しさが感じられる。

 そして2体の系統:光導のスピリットを召喚したことにより、さらに創界神ダンにもコアが乗せられる。

 

「アタックステップ!」

 

 準備は出来た。だが相手の場には未知のバーストカードがセットされている。無暗に攻撃するのは危険だろう。ここは……

 

「『セフィロ・シープ』でアタック!」

 

 最もBPの低いセフィロ・シープでアタックし、様子を見る。だが耕平さんはそれをブロックすることなくライフで受けた。

 

「くっ、これで互角だね……」

 

 今のアタックで発動しないということは、あのバーストはスピリットの破壊をトリガーするものではないかと考える。

 それならここは攻め時。続けてレオザードで攻撃を宣言し、その効果が発揮される。

 

「『レオザード』でアタック。アタック時効果『星読』によってデッキの一番上のカードをオープン!」

 

 そして開かれたカードは『天星12宮 炎星竜サジタリアスドラゴン』。これも系統:光導を持つカードであり、手札に加わると同時にレオザードは回復する。

 だが私が耕平さんに誘導されていたことに、その時まで気づいていなかった。

 

「そのアタックに対して、バースト発動だ!」

 

 耕平さんの宣言と同時に、伏せられたカードが捲られ、相手のフィールドに爆炎が吹き上がる。

 

「来い、『刀の覇王ムサシード・アシュライガー』!!」

 

 爆炎を切り裂いて現れたスピリットは、肩から刀を携えた腕を生やし、鎧を身に纏った猛獣の姿をしていた。

 

刀の覇王ムサシード・アシュライガーコスト7覇皇・界渡・皇獣コア1Lv1BP5000シンボル赤1

 

 さらにバースト発揮時の効果によって、ムサシード・アシュライガーのBPは+10000される。だがこれはあくまで、相手の切り札の呼び水でしか無かった。

 

「さらにフラッシュタイミング! 紅蓮の猛獣よ。荒ぶる力で全てを撃ち抜け!」

 

 耕平さんの背後から金色の光が溢れ出す。それはムサシード・アシュライガーと重なり、その姿を大きく変化させる。

 

「『砲撃の神皇リボル・ティーガ・零式』を『刀の覇王ムサシード・アシュライガー』に煌臨!! コスト確保のため、角タヌは消滅する!」

 

 タヌキのスピリットが消え去り、そして同時に光が止むと、全身を純白の鎧で覆われ、2門の巨大な砲塔を兼ね備えた猛虎が雄叫びを上げた。

 

砲撃の神皇リボル・ティーガ・零式(煌臨1)コスト8神皇・皇獣・機獣コア1Lv1BP10000+10000シンボル赤1

 

「『リボル・ティーガ・零式』の効果、『砲撃零式』発揮! 俺のデッキの一番上のカードをオープン!」

 

 捲られたカードは『サンダー・Z・グリズリー』。

 

「系統:皇獣を持つスピリットのため、相手のライフを一つリザーブに送る!」

 

 片方の砲門から放たれたレーザーが私を貫き、ライフを失う。自分のターンにも関わらずライフを失い、残りは3つ。さらにレオザードのアタックも、リボル・ティーガ・零式によってブロックされる。

 

「どうだい、これがこのデッキのキースピリットだ」

 

 レオザードが爆散する姿を見ながら歯噛みする。このままアタックすることも出来るが、それは相手のコアを増やすだけにしかならない。

 

「ターンエンド」

 

 歯噛みしながらターンの終了を告げる。私の手札にはまだキースピリットが来ていない。このままでは相手のパワーに圧倒されるだけだ。

 猶予は1ターンのみ。次のターンに賭けるしかない。打開策を信じながら、耕平さんへとターンが移った。




【本話の最強カード】
『砲撃の神皇リボル・ティーガ・零式』
●煌臨時とアタック時に発揮される砲撃零式は、一度に最大2つのライフを削ることが出来る強力な効果だ。
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