バトルスピリッツー星空の誓いー   作:雪見柚餅子

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転醒の脅威 竜騎士VS獅機龍神!! 中編

【第4ターン】

朝倉 紫帆ライフ5手札6デッキ30リザーブ1(S)トラッシュ3
キャメロット・ナイトXコスト3起幻・魔影コア1Lv1BP1000シンボル紫1
竜騎士の創界石コスト3創界石・起幻コア0Lv1シンボル無

 

 

星見 光ライフ4手札4デッキ32リザーブ1(S)トラッシュ4
天蠍機動スコルビウム(疲労)コスト8化身・光導・武装コア1Lv1BP6000シンボル白1
永遠のキズナ 馬神 弾コスト4創界神・超星・光導コア4Lv2シンボル赤1・神1

 

「メインステップ……これを並べるのは少し複雑だけど、『創界神ダン』を配置」

 

 新たに配置されたのは、最初のターンに配置されたものとよく似た創界神ネクサス。ただ、何かアイツが呟いたような気がするけど、よく聞こえなかった。

 

創界神ダンコスト2赤紫緑白黄青創界神・光導・ウルコア0Lv1シンボル神1

 

「『創界神ダン』の『神託(コアチャージ)』発揮」

 

 発揮される効果でデッキの上からカードがトラッシュに置かれる。

 

トラッシュに置かれたカード
蟹甲竜キャンサードラゴン
サジタリアスドロー
天星12宮 光星姫ヴァージニア

 

「対象のカードは2枚。よってコアが2つ乗る!」

 

 創界神ネクサスはいずれも乗っているコアの数によって効果が発揮される。この状況はあまり好ましいとは言えない。

 

「さらに『創界神ダン』の効果により、『神託』でトラッシュに置かれた系統:『光導』を持つカードを全て手札に加える!」

「なっ!?」

 

 一気にカードが3枚もアイツの手札に加わった。手札が多ければ、それだけ取れる戦術も増えるというわけだから、これはかなり厄介……

 

「続いて、手札に加えた『蟹甲竜キャンサードラゴン』召喚」

 

蟹甲竜キャンサードラゴンコスト3光導・甲竜コア1Lv1BP2000シンボル白1

 

 早速アイツは潤沢な手札を活かして、スピリットを召喚してきた。

 

「そして『天蠍機動スコルビウム』をLv2にアップ!」

 

天蠍機動スコルビウムコア1→3(S)Lv1→2BP6000→11000

 

 そして準備は出来たと言わんばかりに、アイツはアタックステップを宣言した。

 

「『天蠍機動スコルビウム』でアタック!」

 

 指示を受けた機械の巨人が走り出した。一歩踏み出すごとに足元が揺れているように感じる。

 

「『スコルビウム』のアタック時発揮! ターンに1回BPを5000プラスして回復する!」

 

 攻撃にも防御にも有用な回復効果。こっちはブロックできるスピリットも居ないから、連続攻撃を受ける危険性が有る。ただし、それが通ればの話だけど……。

 

「ライフで受ける!」

 

 機械の巨人の槍がアタシのライフを砕く。

 

「さらに回復した『スコルビウム』で再度アタック!」

「それもライフで受ける!」

 

 さらにもう一撃受け、ライフが砕かれた。だけどそれがアタシの逆転のカードのトリガーだ!

 

「アタシのライフが減ったことで、『覇導』発揮!!」

 

 アタシがカードを掲げると、空が暗雲に包まれる。

 

「マジック『キャバルリースラッシュ』! 『天蠍機動スコルビウム』のコア3個をリザーブに置く!」

 

 その暗雲から放たれた紫色の閃光がアイツの場の機械の巨人を飲み込む。これで『スコルビウム』のコアは0。維持コストも無くなった機械の巨人はそのまま消え去っていく。

 だけどこのマジックの真価はそれだけじゃない。

 

「そして相手スピリットが消滅したため、2コスト支払い『転醒』発揮!!」

 

 宣言と同時にカードが回転しながら浮かび上がり、それに合わせるように頭上の暗雲も渦を巻いた。

 

「太古の眠りより、原初の騎士を呼び覚ます!」

 

 そしてカードはマジックとは異なる図柄となってテーブルに着地し、暗雲から放たれた雷がフィールドに落ち、小さな騎士を焼き払う。そして大きな爆炎が巻き起こり、大剣を携えた銀色の騎士の姿が現れた。

 

「『ソーディアス・アーサー・オリジン』!!」

 

 アタシが名を呼ぶと、騎士は応えるように剣を掲げた。

 

ソーディアス・アーサー・オリジンコスト12起幻・覇皇・魔影コア1Lv1BP10000シンボル紫1

 

 これが『転醒』。特定の条件を満たすことで裏返り、全く別のカードとしての姿を見せる。アタシの十八番だ。

 

「さらに転醒時効果によって、トラッシュの紫1色のスピリット1体をノーコスト召喚する!」

 

 呼び出すのは、『ザクソン』の効果で破棄されたカード。

 

「誇り高き、紫紺の勇者! 『竜騎士皇アヴァルケイン』召喚!」

 

竜騎士皇アヴァルケインコスト7起幻・醒皇・魔影コア1Lv1BP6000シンボル紫1

 

 『ソーディアス・アーサー・オリジン』に続くように、槍を携えた禍々しい竜人が暗雲から舞い降りた。それと同時にアタシの背後の結晶にも光が灯る。

 

「『竜騎士の創界石』の『解封(リリース)』発揮。コスト3以上の『竜騎士』が召喚されたため、コアを1つ乗せる」

 

 一気に形勢逆転。さっきのバーストの意趣返しは出来たようで、相手が驚いた表情を浮かべてほくそ笑んだ。

 

「す……」

「ん?」

「すっごいっ! まさかこんなカウンターされるなんて!!」

 

 だけどアイツの口から出た言葉に今度はアタシが呆然とした。

 

「え、いや、ちょっと……何?」

「だって、まさかこんなにすぐ『スコルビウム』が破壊されるなんて思ってなかった! それに高コストスピリットもいきなり召喚されるし……凄いわくわくする! こんなバトルしてみたかったんだ!!」

 

 スピリットを破壊された悲しみよりも、カウンターされたことによる悔しさよりも、ただ楽しいと、純真な表情でそう言われて、どう答えればいいか分からなくなる。

 

「あ、いやちょっと、アンタのターンはまだ終わってないんだけど……どうするの?」

「あ、ごめん。これでターンエンド」

 

 照れ隠しで思わずぶっきらぼうに催促すると、アイツはそのままターンの終了を宣言した。

 それにしてもあんな風に言われるなんて……

 

【第5ターン】

朝倉 紫帆ライフ3手札5デッキ30リザーブ0トラッシュ5カウント1
ソーディアス・アーサー・オリジンコスト12起幻・覇皇・魔影コア1Lv1BP10000シンボル紫1
竜騎士皇アヴァルケインコスト7起幻・醒皇・魔影コア1(S)Lv1BP6000シンボル紫1
竜騎士の創界石コスト3創界石・起幻コア1Lv1シンボル無

 

 

星見 光ライフ4手札6デッキ28リザーブ3(S)トラッシュ3
蟹甲竜キャンサードラゴンコスト3光導・甲竜コア1Lv1BP2000シンボル白1
永遠のキズナ 馬神 弾コスト4創界神・超星・光導コア5Lv2シンボル赤1・神1
創界神ダンコスト2赤紫緑白黄青創界神・光導・ウルコア3Lv2シンボル神1

 

「アタシのターン」

 

 今の手札じゃ攻めきるには少し足りない。だからアタシが最初に呼んだのは、この手札を変えるためのカード。

 

「メインステップ、『竜騎士ヘクゼット』をLv1で召喚!」

 

 フィールドに現れたのは鎧を身に着けた黒い竜人。

 

竜騎士ヘクゼットコスト4起幻・魔影コア1Lv1BP3000シンボル紫1

 

「『ヘクゼット』の召喚時効果。デッキからカードを1枚ドロー。さらに手札の『竜騎士アンブローズ』を破棄して1枚ドロー」

 

 一気にカードを2枚引き、そこに含まれていたアタシの切り札に笑みを浮かべた。

 

「さらに『アヴァルケイン』にコアを2つ追加してLv2にアップ!」

 

五英雄 竜騎士皇アヴァルケインコア1→3(S)Lv1→2BP6000→13000

 

 小さな騎士を犠牲に、竜騎士がその力を増す。

 これで場は整った。そしてアタックステップに入る。

 

「『竜騎士皇アヴァルケイン』でアタック!」

 

 アタシの指示を受けた竜騎士はその巨大な槍を構えて突進する。

 

「『アヴァルケイン』アタック時効果! 『蟹甲竜キャンサードラゴン』のコアをトラッシュに送る!」

 

 槍から放たれた波動が機械の竜を飲み込んで消し去る。これでアイツの場にスピリットは居なくなった。しかし、それでもアイツは怯まない。

 

「やるね! だけど私も負けてないよ!」

 

 そう言ってアイツが取り出したのは、赤のマジックカード。

 

「フラッシュタイミング、マジック『サジタリアスドロー』を使用! BP20000以下の『ソーディアス・アーサー・オリジン』を破壊する!」

 

 またもやカウンター。空から降り注ぐ炎の矢が雨となって、アタシの場のスピリットを焼き払う。

 

「そしてそのアタックはライフで受ける!」

 

 竜騎士の槍の一撃でアイツのライフを1つ砕いた。だけどこれ以上アタックすれば、次のターンで反撃を喰らうことになる。

 

「くっ、これでターンエンド」

 

 中々攻めきれないことに歯噛みしながらターンを渡した。

 

【第6ターン】

朝倉 紫帆ライフ3手札6デッキ27リザーブ2トラッシュ2カウント1
竜騎士皇アヴァルケイン(疲労)コスト7起幻・醒皇・魔影コア3(S)Lv2BP13000シンボル紫1
竜騎士ヘクゼットコスト4起幻・魔影コア1Lv1BP3000シンボル紫1
竜騎士の創界石コスト3創界石・起幻コア2Lv1シンボル無

 

 

星見 光ライフ3手札5デッキ26リザーブ2(S)トラッシュ6
永遠のキズナ 馬神 弾コスト4創界神・超星・光導コア5Lv2シンボル赤1・神1
創界神ダンコスト2赤紫緑白黄青創界神・光導・ウルコア3Lv2シンボル神1

 

「スタートステップ!」

 

 アイツはカードを引き、すぐさまその中の1枚を手に取る。

 

「『天星12宮 光星姫ヴァージニア』召喚!」

 

天星12宮 光星姫ヴァージニアコスト3光導・楽族コア1Lv1BP3000シンボル黄1

 

 召喚されたのは、天使のような少女の姿をしたスピリット。そのスピリットはフィールドに降り立つと、右手を光り輝かせながら上げる。

 

「『ヴァージニア』の召喚時効果発揮」

 

 アイツのデッキが上から3枚のカードが浮き上がる。

 

オープンされたカード
獅機龍神ストライクヴルム・レオ・Λ
サジタリアスドロー
クローズドジェミニ

 

「私はオープンされたカードの中から、『創界神ダン』と系統:『光導』を持つカード1枚を手札に加えられる」

 

 なるほど。あれはいわば『ゴッドシーカー』スピリットのようなものか。

 『ゴッドシーカー』とは、特定の創界神ネクサスをデッキから手札に加える事が出来るカードの総称。創界神ネクサスを使うデッキでは必ずと言って良いほど入っているカードだ。

 

「私が加えるのはマジック『サジタリアスドロー』。残ったカードはデッキの一番上に戻す」

 

 さらにアイツはそのまま手札に加えたマジックを使用する。

 

「『サジタリアスドロー』を使用。デッキからカードを2枚ドロー。そしてデッキの上からカードを4枚オープン。その中の『創界神ダン』1枚を手札に加える」

 

オープンされたカード
天星12宮 光星姫ヴァージニア
天蠍機動スコルビウム
天星12宮 氷星獣レオザード
光導創神アポローン

 

「対象のカードが無かったため、デッキの一番下に戻す」

 

 創界神ネクサスを加える効果こそ不発だけれど、アイツの狙いはそこじゃない。『ヴァージニア』の効果でデッキの上に戻したカードの回収こそが目的だと、アイツの目が語っていた。

 

「続いて『天星12宮 樹星獣セフィロ・シープ』をコアを2つ乗せて召喚。召喚時効果発揮! このスピリットと系統:『光導』を持つ『ヴァージニア』にボイドからコアを1つずつ乗せる! これにより『セフィロ・シープ』と『ヴァージニア』はそれぞれLv2にアップ!」

 

 召喚されたのは、羊の姿をしたスピリット。そのスピリットが甲高い声を上げると、周囲に光が満ちた。

 

天星12宮 樹星獣セフィロ・シープコスト3光導・遊精コア3(S)Lv2BP3000シンボル緑1
天星12宮 光星姫ヴァージニアコア1→2Lv1→2BP3000→4000

 

「アタックステップ、『ヴァージニア』でアタック!」

 

 指示を受けた少女がふわりと浮き上がってこちらに右手を向けると、そこから星の形をした光弾が放たれる。

 さらにここで、アイツの創界神ネクサスが効果を発揮する。

 

「フラッシュタイミング、『創界神ダン』の神技発揮! コア4つをボイドに送って、BP10000以下の『竜騎士ヘクゼット』を破壊!」

 

 ブロッカーとして残していた竜人が、灼熱の球に飲み込まれて破壊される。

 

「ライフで受ける!」

 

 そして少女光弾がアタシのライフを砕いた。これで残り2つ。

 アイツは深追いせずターンエンドを告げた。

 

【第7ターン】

朝倉 紫帆ライフ2手札6デッキ27リザーブ4トラッシュ2カウント1
竜騎士皇アヴァルケイン(疲労)コスト7起幻・醒皇・魔影コア3(S)Lv2BP13000シンボル紫1
竜騎士の創界石コスト3創界石・起幻コア2Lv1シンボル無

 

 

星見 光ライフ3手札6デッキ22リザーブ0トラッシュ6
天星12宮 光星姫ヴァージニア(疲労)コスト3光導・楽族コア2Lv2BP4000シンボル黄1
天星12宮 樹星獣セフィロ・シープコスト3光導・遊精コア3(S)Lv2BP3000シンボル緑1
永遠のキズナ 馬神 弾コスト4創界神・超星・光導コア7Lv2シンボル赤1・神1
創界神ダンコスト2赤紫緑白黄青創界神・光導・ウルコア1Lv2シンボル神1

 

「アタシのターン、スタートステップ!」

 

 正直、コアは少し余裕はない。けれどアタシの場には『アヴァルケイン』、そして手札に()()()()()がある……。

 

「まずは2体目の『魔石の竜騎士ザクソン』召喚!」

 

魔石の竜騎士ザクソンコスト3起幻・魔影コア1Lv1BP2000シンボル紫1

 

 新たに現れる、旗を掲げた騎士の効果でオープンされる3枚のカード。手札に加えられたのは『天空の竜騎士スクライヴァー』。そして『龍の聖剣』と『竜騎士専用ワイバーン』は破棄された。

 そして遂にその時が来た。

 

「アンタに見せてあげる。アタシのキースピリットを!」

 

 そしてアタシは勢いよく手札から1枚のカードを抜き取り掲げる。

 

「紫電一閃! 革命の狼煙を上げなさい! 『竜騎士ソーディアス・ドラグーン』!!」

 

 暗雲に包まれる空。そこから舞い降りるのは、巨大な翼を背中から生やし、濃い紫色の鎧を纏った騎士。それが右手で剣を掲げると同時に突風が吹き荒れた。

 

竜騎士ソーディアス・ドラグーンコスト6起幻・魔影コア1Lv1BP5000シンボル紫1

 

「わぁ……凄い格好良いね、そのスピリット」

 

 アタシですら惚れ惚れするその威容に、目の前の相手も瞳を輝かせている。正直、自分のキースピリットをこんな風に見られるのは悪い気はしない。

 

「その言葉、有難く受け取っておくわ。それじゃあアタックステップ!」

 

 だけどこれはバトル。相手がどんな言葉を投げかけようと、それで止まるわけが無い。

 

「『竜騎士ソーディアス・ドラグーン』でアタック!」

 

 アタシの宣言と共に、竜騎士が空を舞った。




【本話の最強カード】
『五英雄 竜騎士アヴァルケイン』
●召喚時とアタック時に相手のコアをトラッシュに送ることが出来る強力なスピリット。
●さらに自分のスピリットを転醒させた上で回復する効果も持っている。
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