最初見た時は幻だと思った。
だってあの人は桜をみて泣いていたから。
「さくら・・・」
私はその人に見とれてしまった。
その男の人はこっちに気づいた。
「あの!!」
何で泣いてるんですかと聞こうとした時、桜の花吹雪が舞い上がって、それが収まった時には誰も居なくなっていた。
「・・・教室に行こう」
そうだ。今日は転校初日なんだから。
教室に着くと、自己紹介をするよう言われた。
「柊 桜花です。今日はよろしくお願いします」
「桜花さんの席は・・・そこだな。」
先生が指をさして教えてくれた。
「真冬転校生の事を頼むぞ。」
私は驚愕してしまった。先程桜をみて泣いていた美しい少年が自分の席の隣に居るんだから。
「・・・月夜 真冬、よろしく。桜花さん?」
「はっ、はい。」
動揺しながらも答える事が出来た。
それから私はクラスの子に机の周りを囲まれながら話していた。話しがらも月見くんをチラチラ見ていたら、彼は男子と話していた。
「んー?真冬くんが気になるの〜?」
「いや、そいうつもりで見てた訳じゃ・・・」
「でもね。真冬くんはね。彼女を作った事がないの?」
「あんなに美男子なのに?」
「真冬っちは美男子と言うよりもう女子だよね?」
「あ〜!美来っち!」
そこに現れたのは、美少女と言っても過言では無いほどに女子の私から見ても可愛い子だった。
「どうも柊さん。伊藤 美来です。美しいに未来の来の文字で、みらいです。よろしくね!」
「は、はい!」
「敬語なんか要らないから、タメ口でいいよ。」
「じゃ、じゃあ私の事は桜花でいいよ。」
「おっけ。じゃあ私は美来っちもしくは美来でいいよ〜。そんじゃこんなに気になるなら呼ぼうか。」
え?と思った時にはもう遅かった。
「真冬〜ちょっとこっち来いよ〜」
彼がこっちに来た。
「んだ。」
と短く彼が答える。
「桜花をみて何か思う?」
直球じゃない!!
「別に?普通だと思うけど?」
「はぁ〜?こんな美少女そうそう居ないよ?あ、でも真冬には千桜が居るもんね〜。」
「千桜は妹だぞ?」
「でも血は繋がってないじゃない?」
「まぁ、それはそうだが・・・」
「でしょ!って噂をすればなんとやらだね」
「フーちゃん迎えに来たよ!」
「千桜終わったのか?」
「うん!ん?見ない顔が居るね?」
「えっと、新しく転校してきた柊 桜花です。桜の花と書いておうかです。よろしくお願いします。」
私は挨拶をした。やはりその子もすごく可愛いかった。中々返事が帰って来なかったので様子を見てみると、
「お、おうか?」
ちょっと狼狽えていた。
「あ、あの何か私の名前に何か?」
「い、いや何でもないよ。よろしくね。」
とそこで美来ちゃんが、
「桜花ちゃんが真冬に何か質問があるみたいだよ〜。」
といきなり振ってきた。
「・・・何か?」
「あの何で月夜さんは彼女をつくらな・・・」
いんですかと言おうとした時には口を塞がれていた。塞いだのは
「ごめんね〜フーちゃん何でも無いみたいだよ〜。」
千桜ちゃんだった。
「うん何でもないよね?桜花ちゃん?」
「う、うん。」
とその場の空気に威圧されて黙ってしまった。
「じゃあ俺帰るから。」
「う、うん。」
そして帰る間際、その内家に呼んで理由話してあげるねと千桜ちゃんが言ってくれた。
「あ、そうだ。フーちゃん桜花ちゃん家に呼ぼうよ!」
真冬くんが露骨に嫌そうな顔をする。
「・・・良いよ。」
と嫌そうな顔で答えてた。
そして私はそこで衝撃の事実を知るのだった。
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