あの騒動の翌日、俺は宇髄さんと稽古を行う事になった。現在音柱邸の道場で、木刀をぶつけ合っている。
宇髄さんは二振りの刀を鎖で繋げている二刀流の剣士だ。その為、試合では、木刀を二振り使っており、鎖の代わりに紐で繋げている。
「音の呼吸 弐ノ型・玲瓏音車!」
空中で前方に回転しながら一気に頭に叩き下ろすが、
「………」
一夏は宇髄の木刀を受け止め、技を使わずしなやかに受け流す。
「なっ!マジかよ⁉︎」
「…………」
ーー日の呼吸 参ノ型・烈日紅鏡
「うおっ!」
天元はなんとか回避するも、隊服には切り傷が出来てしまっていた。
「本気じゃないとは言え、やっぱど派手に早ぇな」
「………」
「(あの雰囲気、譜面がなりたたねぇ)」
天元は一夏の底知れない圧に押され攻めあぐねていた。
「(鬼共が派手に可愛く見えるぜ)」
実際の所、天元も一夏と鍛錬をしていくうちに実力が上がっていくのは嫌でもわかっていた。ずっと一夏を相手にしていたしのぶは対人相手でやれば煉獄や義勇にも勝てる実力を持っていた。実質柱全体での実力は格段に上がっている。
「日の呼吸改・円舞回天」
一夏は超高速回転の円舞を三連続で放つ。天元は余りの速さに太刀筋を受け流すことができず道場の壁に吹っ飛ばされるが、なんとか受け身を取り体制を立て直す。
「いてて、相変わらずえげつねぇ技だな!だが、まだまだ俺は負けちゃいねぇよ!」
「………」
「なんか言えっつの!(ああいう無表情な所は冨岡そっくりだな)」
最初の頃、一夏は義勇に性格が似ていると思われていたが、いざ話すとしっかり話すし、言葉もしっかりしていたので、義勇よりはマシと思われている。実質それは、縁壱の生まれ変わりの影響である事は胡蝶姉妹しか知らない。
「…………」
「(っ!気配が変わりやがったな。次で決めるつもりか)」
一夏と天元は木刀を構え深く呼吸を行う。
「音の呼吸 伍ノ型・鳴弦奏々!」
一夏に向かって突進しながら紐を使って二刀を振り回す。そして一夏はその場から動かず木刀を鞘に収めた居合いの構えをする。
「日の呼吸改・烈日紅鏡・紅葉切り」
これは日の呼吸に雷を併用した技である。抜刀してすれ違いざまに相手を斬りつける剣速重視の型だ。その剣速は優れた精密さを誇り、音を立てず隠密に対象を斬り捨てる。
音の呼吸は雷からの派生と宇髄から聞き、多少雷の心得があった宇髄から教わった。
そして紐は切られ、木刀は砕けた。天元は余りの静かな技に、何が起こったかわからない表情だった。
「お、織斑、今のはなんだ?」
「紅葉切り、日の呼吸に雷を混ぜた技です」
「そ、そうか、しかし静かな太刀筋だったな、派手に驚いたわ。」
「この勝負も、俺の勝ちでいいですよね?」
「ああ、ド派手に完敗だ」
一夏は木刀を下ろし互いに一礼をする。一夏は三十回やって結果は30戦30勝…つまり、天元はボロ負けである。
「(この型も違和感ありとはな。五大呼吸と月と花、蟲を併用した七つの型、何が原因なんだ)」
一夏はこれまで日の呼吸に他の呼吸を併用した技の違和感がわからなかった。ここまで七つ確認できた。
「ダァークソ!なんでお前はそんな強ぇんだ?しかもお前いつも本気すら出してないだろ?」
「俺の場合、本気でやったら相手を怪我させかねないんですよ。だから相手に合わせてやっているんです」
「相手に合わせてやる方もまた派手に難しいと思うが……俺もまだまだ、鬼舞辻を追い詰めた始まりの呼吸の剣士達には程遠いってか」
「そんな事はないですよ。宇髄さんの太刀筋は、初めて手合わせした時よりも力強さが増しています」
「そうか?織斑が言うんならそうなんだろうな…」
繰り返しになるが、柱全体での実力は、一夏が相手にして以来、確かに上がっている。
「そう言えば、宇髄さんの奥方達は息災ですか?」
「おうよ!派手に元気「天元様ー!」…噂をすればだな」
すると一人の女性が勢いよく天元に抱きつく。
「こら須磨!天元様に抱きつく前にやることがあるだろ!」「稽古お疲れ様です、天元様!これ、使ってください」
「ありがとな、まきを」
「一夏さんも使ってください」
「ありがとうございます、雛鶴さん」
見ての通り、須磨さん,まきをさん,雛鶴さんは、宇髄さんの奥さん達だ。そして、宇髄さんも含めて元忍という経歴を持っている。因みに、宇髄さんの奥さん達も俺が未来人である事を知らせている。
「天元様、稽古はどうでしたか?」
「ははは、ド派手にボロ負けだ。織斑には一勝すらできなかった」
「仕方ないよ、その年で一夏は鬼殺隊最強なんだろ?しかも始まりの呼吸を使ってるって言うしね」
「俺はそこまで大層な人ではありませんよ、まきをさん」
「一夏さんは自分を過小評価しすぎなんですよ。自信を持ってください」
「ありがとうございます」
「それよりもあんた、その首筋の痣はどうしたんだい?」
「あっ……これは」
一夏はバッ!と隠すが時既に遅し。恥ずかしそうに頬を赤くする
「ほほぉ、蟲柱様と何かあったのかい?」
まきをさんは笑みを浮かべ一夏をおちょくる。
「……そこの旦那が原因です」
「ちょっ、織斑テメェ!」
「無理に酒を勧められて酔ったしのぶにやられました」
「……天元様?」
雛鶴の声が低く冷たくなり、天元の顔が青くなる。
「このお話は本当ですか?」
「い、いや… 雛鶴、これは、そのぉ……!」
「お話は別室で聞きます」
そして雛鶴さんは宇髄さんの首根っこを掴んで道場から退室していく。
「行っちゃった」
「悪いね一夏、家の旦那が」
「いや、本当あの人は余計なところがなければ良い人なんですけど」
「あはは、けど、あれでも私らにとっては…最高な旦那なんだよ」
その後、宇髄さんと雛鶴さんが戻ってくるまで、須磨さんがスマホの音楽を聴きたいと言ってきたので、一緒に音楽を聴いた。
◇
柱合裁判から数ヶ月、現在蝶屋敷で怪我の療養中である炭治郎と同期である嘴平伊之助,我妻善逸、そのうち前者二人は機能回復訓練に移っている。
しかし、訓練から戻ってきた炭治郎,伊之助は、今にも死にそうな様子であった。
「ふ、二人とも………どうしたんだ?一体何があったんだよ?」
「ごめん」
「キニシナイデ」
善逸は心配になって声を掛けるが、今の二人は何も言う気力がなく布団に潜り込む。
二人は真っ白に燃え尽きていた。
そんなことが数日続いた。
そして今日、善逸もある程度回復した為、機能回復訓練に参加することになった。
因みに機能回復訓練と言うのは、長い間、動かせなかった体を動かし、鬼殺隊の仕事に復帰させるための訓練である。
まず最初に寝たきりで固くなった体を講師であるなほ,きよ,すみの三人がほぐすというものだ。
伊之助は被り物越しから涙を流していた。
その後に反射神経の訓練で、薬湯の入った湯飲みを互いに掛け合うもので、湯飲みを持ち上げる前に相手に抑えられたら湯飲みは動かせないという決まりがある。
最後は全身訓練の鬼ごっこ。アオイは、初めて参加する善逸のため説明していたが、突然彼が手を挙げる。
「あの…すみません、ちょっといいですか?」
「…?何かわからなかったところでも?」
「いやちょっと…こい二人とも」
「…?善逸?」
「行かねーヨ」
「いいから来いって言ってんだろうがァァァ!!」
大声、というより、怒鳴ることなんてないだろうと思っていた善逸のあまりの変わりように一同は驚いてしまう。
「オラァッ!来いゴルァ!!クソ共が!!ゴミ共がぁッ!!」
「わぁーーーッ!?」
「テめ、何しヤがる……!」
突然の豹変にアオイ達が驚く中、善逸は炭治郎と伊之助を外へと強引に引っ張り出した。
「正座しろ正座ァ!!この馬鹿野郎共!!」
「なんダトテメェ……!!」
すると伊之助は、呼吸を使った善逸の拳に吹っ飛ばされ、壁に激突する。
「伊之助ぇーー!?なんてことするんだ善逸!?伊之助に謝れ!!」
「ギィイイイイ!」
「あ゛ぁ!?お前が謝れ!!お前らが詫びれ!!!天国にいたのに地獄にいたような顔してんじゃねぇええええ!!」
「「!?」」
「女の子と毎日キャッキャキャッキャしてただけのくせに何をやつれた顔してみせたんだよ!!土下座して謝れよぉ!!切腹しろぉぉぉぉぉぉ!!!」
「何てこと言うんだ!!」
「黙れこの堅物デコ真面目が!黙って聞けいいか!?女の子に触れるんだぞ!?体を揉んでもらえて!!湯飲みで遊んでる時は手を!!鬼ごっこの時は体触れるだろうがアア!!女の子の体はすっげー柔らかいんだぞ!?すれ違えばいい匂いがするし、見てるだけでも楽しいじゃろがい!!幸せ!!うわぁああああ幸せ!!」
「わけわかんねぇコト言ってんじゃネーヨ!!自分より体小さい奴に負けると心折れるんダヨ!」
「やだ可哀想!!伊之助、女の子と仲良くしたことないんだろ!?山育ちだもんね遅れてるはずだわ!あーカワイソォォォォ!!」
「カッチーン!はああ゛ーーーん!?俺は子どもの雌踏んだことあるもんね!!」
「最低だよそれは!!」
「………」
「「「………」」」
「………」
待っていた女性陣は、男性陣の発言に引いていた。あまり表情を変えないカナヲですらも、だ。
先程の騒ぎなどなかったかのように再び三人が訓練場の中に戻ってきた。
「よろしくお願いしま~す!」
アオイ達は、ご機嫌な様子で挨拶をする“善逸君”に冷ややかな視線を向ける。それでも訓練をやらないわけにもいかない。
「ウフフフフフフ、アハハハハハハ!!!」
「………」
「あいつ……やる奴だぜ。俺でも涙が出るくらい痛いってのに笑ってやがる。」
「(善逸、そんな邪な気持ちで訓練したらいけないと思う)」
更に、善逸は反射訓練でもアオイに勝った。
「俺は女の子にお茶をぶっかけたりしないぜ」
「………」
カッコつけて見せていたが、アオイ達の目は厳しいままだ。全身訓練の鬼ごっこでも勝ったことに変わりはないが、思いっきり抱きついたり体を触ったりしたことでアオイにぼこぼこに殴られていた。
「勝負に勝ち、戦いに負けた!」
もしこの場に一夏がいたら、束さえ嫌がっていた、実姉直伝の
それに続くように伊之助もアオイとの反射訓練・全身訓練を難なく突破した。少し乱暴だったが……。
「(俺だけずぶ濡れ)」
炭治郎は反射訓練も全身訓練もなかなか突破することができなかった。
その上、炭治郎を含めた三人全員がカナヲに勝つことができなかったのだ。
◇数日後
「またあなただけ!?信じられないあの人達!!」
「すいません。明日は連れてきます……すいません。」
負け慣れていない伊之助はふて腐れてへそを曲げてしまい、善逸も早々と諦めてしまった。
「いいえ!あの二人にはもう構う必要ありません!あなたも来たくないなら来なくていいですからね!」
その言葉に炭治郎はしょんぼりしていたが……
「頑張ります!」
前向きに訓練を続けた。
そして更に十日後、
「お疲れさまでした……」
今回の結果も同じ。炭治郎はずぶ濡れになり道場から退室する。
「(何で勝てないんだろう?俺とあの子、何が違うんだ?)」
炭治郎は何故同期であるカナヲにあれほどの差があるのか考えるが、この五日間、いくら考えても答えは出てこなかった。
しかし炭治郎は知らなかった、カナヲは一夏の指導により下弦の鬼を一人で倒せる実力を持っている事に。
「あの…」
炭治郎が後ろを振り向くと、そこにはなほ達三人が居た。
「うわっ!?いたの!?ごめん、気が付かなくて!」
「あの、炭治郎さん、これ、手拭い……」
きよは手拭いを炭治郎に差し出す。
「ありがとう、助かるよ!優しいね」
炭治郎はお礼を言って、手拭いを受け取り顔を拭く。
「あの……炭治郎さんは全集中の呼吸をやっておられますか?」
「……ん?」
「朝も昼も夜も、寝ている間もずっと全集中の呼吸をしていますか?」
「…………やってないです、やったことないです………そんなことできるの?」
「出来るわよ。実際現役だった頃の私もやっていたもの」
「あっ、カナエ様!」
炭治郎は声のした方へ振り向くと、カナエが近づいてきていた。
「えっ⁉︎本当ですかカナエさん!」
四六時中全集中の呼吸を維持できることを知り、炭治郎は驚いている。
「本当よ。全集中の呼吸を常にすれば、基礎体力が飛躍的に向上する。この呼吸方を全集中・常中って言うの」
「全集中・常中」
「できる方々は既にいらっしゃます。柱の皆さんやカナヲさんも……」
「そうか……!ありがとう!やってみるよ!それからカナエさん、禰豆子の相手をしてくれてありがとうございます!カナエさんからもらった蝶の髪飾り、嬉しそうに見せてきたんです」
カナエは禰豆子 が蝶屋敷に運ばれて対面すると、カナエは禰豆子を見るなり抱きしめた。禰豆子は嫌がる様子もなく抱きしめ返し意気投合してしまう。
「うふふ、そのくらい大丈夫よ。私の夢を叶えてくれたんだから、鬼は仲良くできる。それを禰豆子ちゃんが証明してくれた。私はあなた達兄妹を応援してるわ…炭治郎君」
「カナエさん、ありがとうございます!」
◇翌日
炭治郎は現在全集中の詳細を聞き、維持してはいるが、長く保たず膝をついて倒れてしまう。
「(キツいな、これ………!苦し過ぎるし、肺も痛い!耳だって………)あっ!」
炭治郎は両耳を抑えて、何かを確認する。
「(びっくりしたーー!今、一瞬耳から心臓が出たかと思った!)」
炭治郎は涙目になりながら、状態を確認し何が駄目なのかを考える。
「(全然駄目だこんな調子じゃ!困った時は基本に戻るんだ!!不甲斐なし!!)」
炭治郎は身体を起こし、そのまま蝶屋敷の周りを走り回る。
「炭治郎さん、毎日頑張ってるね」
「うん」
「おにぎり、持って行ってあげよう!」
「そうだね!」
「後、瓢箪も!」
炭治郎は十周ほど蝶屋敷一帯を走りこんだ後、様子を見守っていた三姉妹が炭治郎におにぎりと瓢箪を持ってきた。
「瓢箪を吹く?」
「はい。カナヲさんに稽古を付ける時、しのぶ様と一夏様はよく瓢箪を吹かせていました」
「へぇ〜、面白い訓練だね。音でも鳴ったりするのかな?」
「いいえ、吹いて瓢箪を破裂させてました」
「へぇ〜はれつ…………破裂?」
瓢箪を吹いただけで破裂させるということに炭治郎はまたしても青ざめる。
「え?これを⁉︎この瓢箪を⁉︎」
「はい。しかもこの瓢箪は特殊ですから通常の瓢箪より固いです」
「(こんな固いのをあんな華奢な女の子が!?)
「それは炭治郎さん用に小さいのを持って来たんです。だんだんと瓢箪を大きくしていくんですよ。カナヲさんが今破裂させてるのは……これです」
そう言って持ってきたのは、炭治郎が手渡された瓢箪より倍の大きさの瓢箪だった。
「(でっ……デッカ!?が、頑張ろう!!)」
更に十五日後。
炭治郎は肺も心臓も大分強くなり、全集中・常中も長く維持できている
炭治郎は今日も蝶屋敷の屋根の上で瞑想を始める。
「(よし、体力もかなり戻ってきた。そして以前より走れるし肺も強くなってきたぞ、いい感じだ)」
炭治郎はここまで全集中の呼吸を維持し続け、自身の変化に手応えを感じ始める。ゆっくりと深く呼吸を行い指先まで空気を巡らす。
「(瞑想は集中力が上がるんだ、鱗滝さんも言っていた。鱗滝さ……)」
よくも折ってくれたな……俺の刀ァァ!!
「(すみません………鋼鐵塚さん)」
炭治郎は自分の刀を担当してくれた鍛冶師が包丁を構え、怒りのこもった声で迫ってきた気がした。
「(凄い怒ってるだろうな、今刀を打ち直してもらってるけど…本当に申し訳ない…… 鋼鐵塚さんは一夏さんも担当してるって言っていた。あの様子だと一夏さんは一度も刀を折った事がない。まだまだ俺は未熟だ。頑張らないと)」
この時、炭治郎や周りからは視認できないが、一匹の猫が、炭治郎を責める様な視線で見つめていた。
「(集中だ、集中!呼吸に集中するんだ!!)」
「こんな時間まで精が出るな…炭治郎」
「うわっ!い、一夏さん⁉︎」
突如隣に現れた来客に驚く炭治郎。その反応が面白かったのか一夏は笑みを浮かべ隣に座る。
「はは、前にも似た様なことがあったな。常中を乱してしまったか?」
「い、いえ、大丈夫です!」
炭治郎は直ぐに常中を再度行う。
「大体のことはアオイ達から聞いている。本当に一人で頑張ってるんだな」
「いえ!出来る様になったら二人にやり方教えてあげられるので!」
「真面目なんだな」
そう言うと、一夏は夜空に浮かぶ月を眺める。炭治郎は常中を行いながら瞑想する。
「(一夏さんの匂い、とても物静かな臭いがする)」
「炭治郎、珠世さん達とは会えたか?」
「あ、はい!会えました!」
「そうか、二人は元気だったか?」
「はい!二人共元気でした!」
一夏は炭治郎と連絡が取れるようになった後、手紙で珠世の事を伝え、任務で寄る機会があったら訪れるように伝えていた。珠世達とは手紙のやり取りをする事はあるものの会う機会がなかった為、一夏も心配していたのだ。
「そうか、よかった」
一夏は再び夜空を眺め、しばらく沈黙が続く。炭治郎は気まずくなり、中々声を出す事ができなかった。しかし炭治郎は気づいていないが、一夏の膝の上には姿を消している茶々丸が寛いでいた。
「(茶々丸、何処か機嫌が悪いな)」
「(きまずい…何を話せばいいか思い浮かばない。そう言えば、一夏さんに何か聞こうとしたような……)」
「炭治郎、今回はお前に用があって来たんだ。聞いてくれるか?」
「は、はい!なんですか?」
「炭治郎、お前……俺の継子になる気はないか?」
月が照らす中、辺りは風が吹き、お互いの耳飾りが揺れる。
二人の日輪が鬼の始祖に刃を突きつける未来は、そう遠くはない
中の人の繋がりで、一夏に使わせるとしたらどっち?
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神気合一
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冥我神気合一