炭治郎、全快!!念願の柱稽古に大参加!!怪我が治ったばかりの参加だったが、炭治郎は衰えを感じることなく天元の基礎体力向上訓練をこなしていく。炭治郎が来たことに気づいた隊服姿の天元は、笑顔で彼を出迎えた。
「よォよォ!久しいな!お前また上弦と戦ったんだってな!流石はイチの継子だぜ、ド派手にやるじゃねぇか。ま、今はここで、鈍った体を存分に叩き起こしな」
「はい、頑張ります!」
そんな炭治郎の声に気づいた須磨たちも、笑顔で声をかける。
「あらーー!!おひさ!」
「やっと来たのか!」
「たくさん食べてね」
そんな久しぶりの再会の後、炭治郎は雛鶴,まきを,須磨の作った食事を食べ終え、天元から合格をもらい、次の柱稽古へと向かった。
「次はここ?確か時透君の所だよね?」
「ココヲ真ッ直グ進ンデ次ノ角ヲ曲ガレバ目的地ダ!!」
歩いて数十分後、鴉の道案内によって、時透邸へとたどり着いた。
「着いた!!」
炭治郎は時透邸の前に立つと、戸を叩いた。
「すいませーん!」
返事はなく、シーンとしていた。
「うーん。時透君の匂いはあるけど……(宇髄さんの稽古は外だったから、すぐに気づいてもらえたけど、中でやってるから聞こえないのかなぁ??)」
そんな事を思ってると、戸が開いた。
「あ、炭治郎!!」
中から出てきたのは霞柱・時透無一郎だった。
「時透君!この間ぶりだね!!」
わあっと二人で笑顔で再会を喜ぶ。
「炭治郎、暫く寝込んでたって聞いたけど、体は大丈夫?」
「うん!この通りもうばっちりだよ!!宇髄さんの稽古で大分体力もどってるから!」
笑って答える炭治郎だか、あることが気になり、すぐに話題を切り替えた。
「あれ?時透君はなんで俺が来たって分かったの??」
「ああ。自慢になるかもしれないけど、僕は一夏さんの次に気配感知が鋭いみたいで……」
「一夏さんの次に⁉︎凄い!そっか、だからあの時いち早く鬼の気配に感づいたんだ」
そんな炭治郎を見ていた無一郎は、少し複雑そうな表情をしていた。
「ねぇ、炭治郎」
「ん、どうしたの時透君?」
「下…名前で呼ばないの?」
唐突にきた質問に、炭治郎はキョトンとしたまま無一郎を見る。
「僕、炭治郎より年下でしょ?」
「えっ、で、でも、年下でも時透君は柱で先輩だから、苗字で呼んでたんだけど……」
ちょっと寂しそうな表情の無一郎を見て、炭治郎はすぐに理解した。
「(この匂い、拗ねてる時の匂い…)」
懐かしさを感じる匂い……弟達に構ってあげられない時に、よく感じた匂いだった。
「わかった!じゃあ…無一郎君!」
「!」
パアッと無一郎は嬉しそうな表情へと変わった。
「(無一郎君、凄く嬉しそうな匂いがする)」
思わず笑みが溢れる。
「よし!じゃあ、道場に行こう!みっちり鍛え上げるから、覚悟してよ!」
「ああ!望むところだ!」
そう言って、無一郎に案内され、少し早い足取りで道場へと向かった。
道場に着くと、一部を除いて項垂れている他の隊士達の姿が見えてきた。彼らは、ここ一・二週間ずっと、時透邸から出ることを許されず、延々と基礎練習をしている。
「君たち……素振りは終わったの?」
先ほど、炭治郎と話していた声から一転、低い声で、他の隊士達を指摘する。
そんな無一郎の声に、隊士達は慌てて視線を外し、竹刀を振り始めるのであった。
するとそこへ、打ち込み台で練習していた一人の隊士が炭治郎の姿を見つけ、嬉しそうに駆け寄ってきた。
「あ、炭治郎!」
「真菰さん!」
三人が集まった途端、
先ほど氷のように冷たかった空間が、ほわほわとした花畑のような空間へと変貌を遂げた。
「炭治郎も稽古始めたんだね」
「はい!宇髄さんの稽古を合格をもらって今日から無一郎君の稽古に参加します!」
「そうなんだ。私ら時透君の稽古で七人目だから、この稽古が終わったら岩柱様のところに行く予定かな……(“無一郎君”か……もっと仲良くなれて良かったね)」
「凄い、もう六人の柱稽古を終わらせたんですか!?」
笑顔の真菰に、無一郎も笑顔で返す。
「真菰さん、打ち込み終わったの??」
「あ、そうだった!時透くん、打ち込み台壊れちゃったんだけど、どうしたらいいかな…….?」
申し訳なさそうに謝る真菰に対し、無一郎は更に笑顔へ変わった。
「もう壊れたんだ、さすがです!じゃあ、次は僕と打ち込みをやりましょう!」
「うん!わかった!」
無一郎の太刀筋の凄さはよく知っている。刀鍛冶の里で絡繰人形と対峙していた無一郎を見ていたからだ。直に手合わせ出来るとあって、炭治郎の目は輝いていた。
「え⁉︎無一郎君と相手をするんですか!」
「炭治郎はまだ駄目だよ。真菰さんも、昨日は一日素振り、その後は今まで打ち込み台で練習していたんだから!」
「ああ、そ、そうだよね」
無一郎の言葉に、炭治郎はすぐ笑顔へと変わった。
「よし!それなら俺も真菰さんに追い付けるように頑張らないと!」
「ふふ、姉弟子としてこっちも負けないよ!」
ほんわかな雰囲気にもそぐわない内容のえげつなさに、他の隊士達は顔面蒼白だったと言う。
真菰は一夏との鍛錬により柱と同じ実力を備えているため、指導をしている柱にとっては柱同士の稽古となんら変わりない感覚となる。その為、今の真菰だと、一週間も満たないうちに数人の柱稽古を合格するだろう。
無一郎と真菰の打ち合い……まさに光速と言っていい程の打ち合いを見た隊士達がドン引きしたり、空いた口が塞がらなかったりしても不思議では無い。唯一二人の動きが見える炭治郎は、その様子を素振りしながら、目を輝かせて見守っていた。
そして真菰は翌日には、無一郎の課題の稽古を終わらせたのであった。
◇
ある竹林の中から静かに佇む、殺気じみた空気が纏わりついていた。
「「…………」」
そこでは日柱・織斑一夏と風柱・不死川実弥が、じっと木刀を片手に見合っていた。普通の木刀を構える実弥に対し、一夏は太刀型の木刀を構えている。
そして、遂に、実弥が動き出した。
「風の呼吸 壱ノ型・塵旋風・削ぎ!」
普通の者では目に追えぬ速さで間合いを詰め、一夏へ容赦なく攻撃を仕掛ける。
「日の呼吸 拾壱ノ型・幻日虹」
一夏は冷静に実弥の攻撃を見据え技を躱した。
「日の呼吸 伍ノ型・陽華突」
実弥は一夏の陽炎を纏った鋭い突きをなんとか受け止めるが、その攻撃の衝撃で、持っていた木刀にヒビが入った。
「(チィ!今までより重い一撃だなぁ…煉獄のやろォが言っていたのは強ち間違いじゃねぇみてェだなぁ)」
「(前より更に反応がよくなってきたな、実弥さん……呼吸と動きに無駄が減ってきている)」
実弥はどんどん猛攻し、追撃するが一夏は難なく受け流して反撃に転じる。実弥はその一夏の反撃をなんとか躱す。
「風の呼吸 肆ノ型・昇上砂塵嵐!」
「日の呼吸改・円舞螺旋撃」
低い姿勢で地上から空中に向けて、舞い上がる砂塵のような斬撃を一夏は灼熱の竜巻で相殺する。
「オラオラァどうしたァ!!俺はまだいけるぜェッ!!」
実弥の連続攻撃を受け流したり、受け身を取っていた一夏も、実弥の隙をついて技を繰り出した。
「日の呼吸 陸ノ型・日暈の龍・頭舞い」
そんな一夏の技を、実弥はひらりと躱す。
「(っ!これを避けるか、確実に決めるつもりだったが…)」
「いつまでもテメェの知ってる俺だと思ってんじゃねぇぞ……一夏ァ!!風の呼吸 捌ノ型……」
「日の呼吸改……炎舞」
「初烈風斬り!」
「裏疾風!」
二人か同時にすれ違い力がぶつかり合った瞬間、
──バキバキッ!
互いの木刀が、威力に耐えきれず 粉々に砕けた。
「………まさか引き分けとは」
一夏は実弥の木刀がボロボロの状態にも関わらず、自身の木刀が砕けたことに内心驚いていた。
そして、木刀が使い物にならないと理解した瞬間、実弥は持っていた柄の部分を捨て、ボキボキと指の骨を鳴らした。
「よォし、じゃあ次は素手で
「『や』り合うの字が違う気はしますけど……わかりました。最後まで付き合いますよ、実弥さん」
素手と素手のやり合いは結果は一夏の勝利で終わった。
「実弥さん、カナ姉とは最近どうなんですか…?」
「はぁ?」
柱同士の手合わせを終え、おはぎを食べながら休憩してる中、一夏は実弥に問いかけた。
「いや、二人とも最近お互い名前で呼び合っているみたいですし…何か進展があったのかなぁと…」
「テメェには関係ねェだろぉ…」
「(この感じ……何かあったな。実弥さん、自分が思っている以上に隠し事ができないからな)」
二人はその後、稽古やお互いの課題点について話し合った。その後、蝶屋敷に戻り、カナエに実弥のことについて聞くと、「意外と激しかったわよ♪」と答えが返ってきた。そして、一夏は察し、それ以上は聞かなかった。
産屋敷夫妻とにちかとひなき、珠世を含め生存させるかさせないか
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させる
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原作通り
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作者に任せる